JP2002352744A - カラー陰極線管 - Google Patents

カラー陰極線管

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JP2002352744A
JP2002352744A JP2001155420A JP2001155420A JP2002352744A JP 2002352744 A JP2002352744 A JP 2002352744A JP 2001155420 A JP2001155420 A JP 2001155420A JP 2001155420 A JP2001155420 A JP 2001155420A JP 2002352744 A JP2002352744 A JP 2002352744A
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ray tube
cathode ray
grid
horizontal support
color cathode
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JP2001155420A
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Tadashi Aoyama
直史 青山
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱処理等によりグリッド素体と交差する方向
で架張力の分布が変動しても無孔部の変位を抑制するこ
とができる色選別電極を備え、画質の優れたカラー陰極
線管を得る。 【解決手段】 色選別電極のグリッド構体17は、並列
して設けられた多数の直線状グリッド素体16と最外端
のグリッド素体16の外側に並列して設けられ、グリッ
ド素体16より幅広の無孔部21と、各グリッド素体1
6および無孔部21の両端をそれぞれ連結して支持し水
平支持棒11、12に溶接固定される支持部22を有し
ている。そして、フレームの水平支持棒11の剛性を無
孔部21近傍において弱くしており、支持部22の領域
は無孔部21に作用する回転モーメントを局部変位とし
て吸収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカラー陰極線管に
関し、特に一連のグリッド素体にて形成された色選別電
極を有するカラー陰極線管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は、例えば特開平10−12525
0号公報に示された従来のカラー陰極線管の概略構成を
示す断面図である。図において、1は陰極線管管体であ
り、ネック部2を有するファンネル3の開口端にパネル
部4が接合されて構成されている。5はネック部2内に
配置された電子銃、6はパネル部4のフェースプレート
7の内面に形成されたストライプ状の蛍光面、8は蛍光
面6に対向してパネル部4内に配置された色選別電極で
あり、電子銃5から発射された例えば赤・緑および青の
各色に対応する電子ビーム9は、ネック部2の根元部に
設けられた電磁偏向装置10による偏向制御を受けて偏
向され、さらに色選別電極8により到達位置を決定され
て蛍光面6の対応する色の蛍光体ストライプ上に照射さ
れるように構成されている。
【0003】色選別電極8にはいくつかのタイプの構造
があり、その一つとしてスリット状細孔を多数形成した
アパーチャーグリルと称されるグリッド構体を弾性フレ
ームにて架張した構造のものがある。
【0004】図4は、従来のこの種の色選別電極を示す
斜視図である。この色選別電極8は、所定の間隔をおい
て互いに平行に対向配置された一対の水平支持棒(以
下、Hメンバという)11、12と、このHメンバ1
1、12の間に取り付けられた一対の垂直支持棒(以
下、Vメンバという)13、14とより成るフレーム1
5上に、Hメンバ11、12の間に差し渡される如く多
数のグリッド素体16が並列して設けられたグリッド構
体17を架張して構成されており、隣接するグリッド素
体16間に電子ビームが通過するスリット18が形成さ
れている。
【0005】19はカラー陰極線管が外部から衝撃や振
動を受けた場合にグリッド素体16が振動するのを抑制
するため、グリッド素体16に交差し且つ密着するよう
に、Vメンバ13、14に支持された板ばね20を介し
て張力をかけて取り付けられたダンパー線である。な
お、色選別電極8は通常、一方のHメンバ11とVメン
バ13、14にそれぞれ取り付けた弾性を有する保持部
材(図示せず)に嵌着して、パネル部4内の所定位置に
所謂3点支持にて取り付けられる。
【0006】グリッド構体17は通常、薄板素材に化学
エッチング処理を施して形成され、並列して設けられた
多数の直線状グリッド素体16と、蛍光面6へ蛍光体ス
トライプを焼き付けるときに有効画面を制限するために
最外端のグリッド素体16の外側に並列して設けられ、
グリッド素体16より幅広の無孔部21と、各グリッド
素体16および無孔部21の両端をそれぞれ連結して支
持しHメンバ11、12に溶接固定される支持部22を
有している。
【0007】Hメンバ11、12に対するグリッド素体
16の架張、すなわちHメンバ11、12へのグリッド
構体17の取り付けに当たっては、フレーム15を洗浄
した後、Hメンバ11、12にその外側から、すなわち
Hメンバ11、12の互いに対向する側とは反対側から
荷重をかけてVメンバ13、14を撓ませた状態でHメ
ンバ11、12にグリッド構体17の支持部22を溶接
し、上述の荷重を解除したときのVメンバ13、14の
復元力によってグリッド素体16および無孔部21に張
力を付与するようにしており、これによりカラー陰極線
管動作時グリッド素体16の熱膨張による色純度の低下
を防止するようにしている。なお、グリッド構体17を
架張した色選別電極8は、黒化のための熱処理を行うの
が普通である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、グリッド構
体17をフレーム15に高い張力で架張したこの種の色
選別電極8は、パネル部4のフェースプレート7は曲面
であるのが普通でこれに対応してHメンバ11、12の
グリッド構体17固定面も湾曲していることと、無孔部
21はグリッド素体16より十分に幅広であることによ
り、無孔部21はグリッド素体16と交差する方向に湾
曲した比較的広い曲面が存在するため、熱処理等により
グリッド素体16と交差する方向で架張力の分布が変動
すると、図5に示すように、無孔部21の法線軸23の
回りに回転モーメント24が生じる。
【0009】この結果、無孔部21の特に長さ方向中間
部が図5に実線で示す予定位置から破線で示すように法
線方向およびこれに直行する方向に変位し、最外端のス
リット18の幅が所定の幅Mより狭くなり幅mのように
なって、良好な色選別を行うことができなっかたり、ダ
ンパー線19とグリッド素体16との接触状態が変化し
てグリッド素体16の振動を十分に抑制できず、画質が
劣化するという問題点があった。
【0010】このため特開平10−125250号公報
においては、グリッド構体の無孔部の延長方向に長い長
方形の貫通孔が複数個並列して設けられており、この貫
通孔が設けられたグリッド構体の支持部領域は無孔部に
作用する回転モーメントを局部変位として吸収すること
が開示されている。
【0011】しかしながら、熱処理等によりグリッド素
体と交差する方向で架張力の分布が変動して、いまだ画
質の優れたカラー陰極線管を得るには十分な対策ではな
かった。
【0012】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、熱処理等によりグリッド素体と
交差する方向で架張力の分布が変動しても無孔部の変位
を抑制することができ、画質の優れたカラー陰極線管を
得ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この発明に係るカラー陰
極線管は、陰極線管管体のネック部内に配置された電子
銃から発射された電子ビームが上記陰極線管管体のパネ
ル部内面に形成された蛍光面に色選別電極を介して照射
され、上記色選別電極は、並列して設けられた多数の直
線状グリッド素体より幅広の無孔部と、上記各グリッド
素体および無孔部の両端をそれぞれ連結して支持する支
持部を有するグリッド構体が、上記支持部をフレームに
固定して上記グリッド素体の長さ方向に所定の張力で架
張して構成されたカラー陰極線管において、上記フレー
ムは所定間隔をおいて互いに平行に対向配置された一対
の水平支持棒と、この水平支持棒の間に取り付けられた
一対の垂直支持棒とから形成され、上記水平支持棒が上
記グリット構体の支持部に固定され、かつ少なくとも上
記フレームの水平支持棒の剛性を上記グリット構体の無
孔部近傍において弱くしたことを特徴とするものであ
る。
【0014】また、この発明に係るカラー陰極線管は、
グリット構体の無孔部近傍においてフレームの水平支持
棒に貫通孔を設けたことを特徴とするものである。
【0015】さらに、この発明に係るカラー陰極線管
は、グリット構体の無孔部近傍においてフレームの水平
支持棒上に貫通孔を複数個並列して設けたことを特徴と
するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の
実施の形態1を図面に基づいて説明する。なお、図にお
いて同一符号は従来のものと同一または相当のものを表
す。図1は、この発明の実施の形態1の特徴とする色選
別電極を示す部分平面図、図2は部分側面図である。
【0017】この実施の形態1の色選別電極は、図4に
示した従来の色選別電極と同様に、所定の間隔をおいて
互いに平行に対向配置され、例えばステンレス鋼からな
るHメンバ11、12と、このHメンバ11、12の間
に取り付けられ、例えばクロムモリブデン鋼からなるV
メンバ13、14とより成るフレーム15上に、Hメン
バ11、12の間に差し渡される如く多数のグリッド構
体17を架張して構成されており、隣接するグリッド素
体16間に電子ビームが通過するスリット18が形成さ
れている。
【0018】また、カラー陰極線管が外部から衝撃や振
動を受けた場合にグリッド素体16が振動するのを抑制
するため、グリッド素体16に交差し且つ密着するよう
に、ダンパー線19がVメンバ13、14に支持された
板ばね20を介して張力をかけて取り付けられている
が、図1および図2では実施の形態1の特徴とする構成
の説明に必要な要部のみを図示している。
【0019】グリッド構体17は、例えばリムド鋼から
なる板厚100μm以下の薄板素材に化学エッチング処
理を施して形成され、並列して設けられた幅数百μmの
多数の直線状グリッド素体16と、蛍光面6へ蛍光体ス
トライプを焼き付けるときに有効画面を制限するために
最外端のグリッド素体16の外側に並列して設けられ、
グリッド素体16より幅広で数mmの幅を有する無孔部
21と、各グリッド素体16および無孔部21の両端を
それぞれ連結して支持しHメンバ11、12に溶接固定
される支持部22を有している。
【0020】そして、グリッド構体17の無孔部21近
傍において、無孔部21の垂直方向延長上のHメンバ1
1上に貫通孔25が複数個並列して設けられ、Hメンバ
の剛性を弱くしている。この貫通孔25は図2に示すよ
うに、蛍光面6への電子ビーム9の照射がフレーム15
によって遮断されるHメンバ11上の領域に設けられて
いる。
【0021】なお、支持部22の幅すなわちHメンバ1
1、12溶接点とスリット18間の間隔は10mm程度
に設定されている。このような構成の色選別電極は、電
子ビーム9の到達位置を決定する色選別電極8として図
3に示したカラー陰極線管に装着される。
【0022】前述のように、熱処理等によりグリッド素
体16と交差する方向で架張力の分布が変動して無孔部
21の法線軸23の回りに回転モーメント24が作用す
ると、無孔部21は幅広で高剛性であるため梁の挙動を
とって法線軸23に垂直な方向に撓み、さらに無孔部2
1は板厚が薄いため法線軸23方向へ撓むことにより上
記作用した力を逃がす挙動をとろうとする。
【0023】しかるに、実施の形態1のカラー陰極線管
によれば、無孔部21の延長上の支持部22に、無孔部
21の延長上のHメンバ11上に貫通孔25を複数個並
列して設けることにより、Hメンバ11によるグリッド
構体の支持強度が貫通孔のある部分で弱くなっているた
め、無孔部21を支持する支持部22の領域の剛性が無
孔部21に対して弱くなり、この支持部22の領域が上
記発生した回転モーメント24によって局部的に変位す
るため、無孔部21への回転モーメント24の影響が抑
制され、無孔部21の法線方向およびこれに直交する方
向への変位が少なくなる。
【0024】従って、最外端のスリット18の幅が所定
の幅より狭くなったり、ダンパー線19とグリッド素体
16との接触状態が変化することが少なくなり、画質の
優れたカラー陰極線管を得ることができる。
【0025】また、実施の形態1のカラー陰極線管によ
れば、フレーム15により遮断されて電子ビーム9が到
達できないHメンバ11の領域に貫通孔25が設けられ
ているので、貫通孔25に対応した余分な蛍光面6の形
成や発光防止することができる。
【0026】なお、貫通孔25が長方形の場合について
示したが円形や長円形等でもよく、要するに回転モーメ
ント24が発生した際に、貫通孔25を設けることによ
り支持部22の領域が変形し易くて無孔部21の変位が
防止されるように、貫通孔25の形状、個数、大きさ等
をHメンバ11上で適宜設定することができる。
【0027】
【発明の効果】この発明に係わるカラー陰極線管によれ
ば、熱処理等による架張力の分布の変動により無孔部へ
作用する回転モーメントの影響を少なくすることができ
るので、画質の優れたカラー陰極線管を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1の色選別電極を示す部分平面図
である。
【図2】 実施の形態1の色選別電極を示す部分側面図
である。
【図3】 従来のカラー陰極線管の概略構成を示す断面
図である。
【図4】 従来の色選別電極を示す斜視図である。
【図5】 無孔部の変位を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
陰極線管管体、2 ネック部、4 パネル部、5 電子
銃、6 蛍光面、8 色選別電極、9 電子ビーム、1
5 フレーム、16 グリッド素体、17 グリッド構
体、 19 ダンパー線、21 無孔部、22 支持
部、25 貫通孔。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管管体のネック部内に配置された
    電子銃から発射された電子ビームが上記陰極線管管体の
    パネル部内面に形成された蛍光面に色選別電極を介して
    照射され、上記色選別電極は、並列して設けられた多数
    の直線状グリッド素体より幅広の無孔部と、上記各グリ
    ッド素体および無孔部の両端をそれぞれ連結して支持す
    る支持部を有するグリッド構体が、上記支持部をフレー
    ムに固定して上記グリッド素体の長さ方向に所定の張力
    で架張して構成されたカラー陰極線管において、 上記フレームは所定間隔をおいて互いに平行に対向配置
    された一対の水平支持棒と、この水平支持棒の間に取り
    付けられた一対の垂直支持棒とから形成され、上記水平
    支持棒が上記グリット構体の支持部に固定され、かつ少
    なくとも上記フレームの水平支持棒の剛性を上記グリッ
    ト構体の無孔部近傍において弱くしたことを特徴とする
    カラー陰極線管。
  2. 【請求項2】 グリット構体の無孔部近傍においてフレ
    ームの水平支持棒に貫通孔を設けたことを特徴とする請
    求項1記載のカラー陰極線管。
  3. 【請求項3】 グリット構体の無孔部近傍においてフレ
    ームの水平支持棒上に貫通孔を複数個並列して設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラー陰極線管。
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