JPH0869758A - カラー陰極線管 - Google Patents
カラー陰極線管Info
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- JPH0869758A JPH0869758A JP20624694A JP20624694A JPH0869758A JP H0869758 A JPH0869758 A JP H0869758A JP 20624694 A JP20624694 A JP 20624694A JP 20624694 A JP20624694 A JP 20624694A JP H0869758 A JPH0869758 A JP H0869758A
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- Japan
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- mask
- shadow mask
- tension
- frame
- fixing
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- Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 張力を印加した状態でシャドウマスクをフレ
ームに保持する場合に発生するしわを防止することを目
的とする。 【構成】 シャドウマスク構体のフレーム３０は、２分
割された略コ字型固定部の間に弾性支持体３１，３２を
配置して張力を印加している。第１の固定部３３，３４
にシャドウマスク２０の長辺が固定され、第２の固定部
３５ａ，３５ｂ，３６ａ，３６ｂに短辺が固定されてい
る。
ームに保持する場合に発生するしわを防止することを目
的とする。 【構成】 シャドウマスク構体のフレーム３０は、２分
割された略コ字型固定部の間に弾性支持体３１，３２を
配置して張力を印加している。第１の固定部３３，３４
にシャドウマスク２０の長辺が固定され、第２の固定部
３５ａ，３５ｂ，３６ａ，３６ｂに短辺が固定されてい
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー陰極線管のシャ
ドウマスクの保持手段に係り、特に張力が印加されて保
持されるシャドウマスク構体を備えたカラー陰極線管に
関する。
ドウマスクの保持手段に係り、特に張力が印加されて保
持されるシャドウマスク構体を備えたカラー陰極線管に
関する。
【０００２】
【従来の技術】カラー陰極線管は、図６に示すように、
内面に蛍光面１が形成されたパネル２と、このパネル２
に連接するファンネル３からなる外囲器を有している。
パネル２内面の蛍光面１は、赤、緑、青にそれぞれ発光
する複数の蛍光体層よりなり、ファンネル３のネック部
４には発光色に対応した複数の電子ビーム５Ｂ，５Ｇ，
５Ｒを放出する電子銃６が配置されている。さらに、電
子銃６と蛍光面１の間のパネル２内側には、色選別機能
を有するシャドウマスク構体７がホルダー８を介して配
置されている。
内面に蛍光面１が形成されたパネル２と、このパネル２
に連接するファンネル３からなる外囲器を有している。
パネル２内面の蛍光面１は、赤、緑、青にそれぞれ発光
する複数の蛍光体層よりなり、ファンネル３のネック部
４には発光色に対応した複数の電子ビーム５Ｂ，５Ｇ，
５Ｒを放出する電子銃６が配置されている。さらに、電
子銃６と蛍光面１の間のパネル２内側には、色選別機能
を有するシャドウマスク構体７がホルダー８を介して配
置されている。
【０００３】近年、カラー陰極線管に対して、見易さの
点から画面の平坦性に対する要求が高くなってきてい
る。また、コンピューターディスプレー等に用いられる
カラー陰極線管には、より高い解像度が要求されるよう
になってきている。
点から画面の平坦性に対する要求が高くなってきてい
る。また、コンピューターディスプレー等に用いられる
カラー陰極線管には、より高い解像度が要求されるよう
になってきている。
【０００４】カラー陰極線管の解像度を高めるためには
シャドウマスクの開孔ピッチを小さくして高精細化を図
る必要があるが、シャドウマスクの開孔はエッチングに
より穿設するため、高精細化を図るためにはマスク素材
の板厚は薄い方がよい。一方、マスクの機械的強度の面
からは板厚の厚いものが望まれ、マスク素材の板厚には
相反する要求がある。
シャドウマスクの開孔ピッチを小さくして高精細化を図
る必要があるが、シャドウマスクの開孔はエッチングに
より穿設するため、高精細化を図るためにはマスク素材
の板厚は薄い方がよい。一方、マスクの機械的強度の面
からは板厚の厚いものが望まれ、マスク素材の板厚には
相反する要求がある。
【０００５】このようなことから、板厚が比較的薄い平
坦なマスクに張力を印加してマスクフレームに保持する
方法が提案されている。これは、多数の開孔が穿設され
た平坦なシャドウマスク本体に十分な張力を印加した状
態で周辺部をマスクフレームに固定保持するものであ
り、張力保持の方法には、様々な方法が提案されてい
る。
坦なマスクに張力を印加してマスクフレームに保持する
方法が提案されている。これは、多数の開孔が穿設され
た平坦なシャドウマスク本体に十分な張力を印加した状
態で周辺部をマスクフレームに固定保持するものであ
り、張力保持の方法には、様々な方法が提案されてい
る。
【０００６】第１の方法は、図７に示すように、垂直方
向に沿う細線スリット状に構成されたシャドウマスク１
０を、垂直軸（Ｙ軸）方向にバネ性を持つ構体１１の両
端に取り付けられたマスク固定片１２に固定し、垂直方
向に張力を印加したものである。シャドウマスク１０が
細線スリット状で横方向のつながりを持たない場合であ
れば印加する張力は垂直方向のみでよいため、この方法
は有効となる。しかし、細線スリット状のものはグリッ
ド状開孔同士が横方向のつながりがないために振動等に
よりスリット間隔が変化しやすい問題がある。
向に沿う細線スリット状に構成されたシャドウマスク１
０を、垂直軸（Ｙ軸）方向にバネ性を持つ構体１１の両
端に取り付けられたマスク固定片１２に固定し、垂直方
向に張力を印加したものである。シャドウマスク１０が
細線スリット状で横方向のつながりを持たない場合であ
れば印加する張力は垂直方向のみでよいため、この方法
は有効となる。しかし、細線スリット状のものはグリッ
ド状開孔同士が横方向のつながりがないために振動等に
よりスリット間隔が変化しやすい問題がある。
【０００７】そこで、図７に示す構造のフレームに、図
８のような横方向のつながりを有するシャドウマスク１
５、即ち薄い金属板に多数の開孔１６を穿設したものを
固定した場合は、横方向のつながりにより各スリット
（開孔）間の間隔が保たれるため、振動等による影響は
軽減される。しかし、シャドウマスクには図９に示すよ
うに、垂直方向の張力Ｔ１による伸びに比例して張力方
向に直交する水平方向には縮む力Ｔ２が発生し、結果と
してシャドウマスクに図示するようなしわ１７が発生す
るという問題がある。特に、図８に示すようなドットタ
イプのシャドウマスクにおいては構造が蛇腹型であり、
細線スリット状マスクに対してヤング率が１／３乃至１
／５であり、張力に対する伸びが大きい反面、張力に直
交する方向の縮みも顕著となる。
８のような横方向のつながりを有するシャドウマスク１
５、即ち薄い金属板に多数の開孔１６を穿設したものを
固定した場合は、横方向のつながりにより各スリット
（開孔）間の間隔が保たれるため、振動等による影響は
軽減される。しかし、シャドウマスクには図９に示すよ
うに、垂直方向の張力Ｔ１による伸びに比例して張力方
向に直交する水平方向には縮む力Ｔ２が発生し、結果と
してシャドウマスクに図示するようなしわ１７が発生す
るという問題がある。特に、図８に示すようなドットタ
イプのシャドウマスクにおいては構造が蛇腹型であり、
細線スリット状マスクに対してヤング率が１／３乃至１
／５であり、張力に対する伸びが大きい反面、張力に直
交する方向の縮みも顕著となる。
【０００８】第２の張力保持方法は、図１０に示すよう
に、矩形枠状のフレーム１８に平坦な板状シャドウマス
クの周辺部を溶接固定する方法である。この方法による
と、縦横につながりを有するシャドウマスクを張力保持
することができる。そして、シャドウマスクの４辺部で
の張力を調整することにより、しわを発生させることな
く張力保持することができる。第３の張力保持方法は、
シャドウマスクに十分な張力を印加した状態で、シャド
ウマスクをパネルに埋め込まれたマスク支持体に溶接固
定する方法である。
に、矩形枠状のフレーム１８に平坦な板状シャドウマス
クの周辺部を溶接固定する方法である。この方法による
と、縦横につながりを有するシャドウマスクを張力保持
することができる。そして、シャドウマスクの４辺部で
の張力を調整することにより、しわを発生させることな
く張力保持することができる。第３の張力保持方法は、
シャドウマスクに十分な張力を印加した状態で、シャド
ウマスクをパネルに埋め込まれたマスク支持体に溶接固
定する方法である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】張力を印加してシャド
ウマスクをフレームに支持するタイプのシャドウマスク
構体は、機械的及び熱的に変形しないフレームを使用し
て十分な張力を保持すれば、熱膨張によるランディング
ずれを防止でき、かつ、シャドウマスクにしわが発生す
ることはない。
ウマスクをフレームに支持するタイプのシャドウマスク
構体は、機械的及び熱的に変形しないフレームを使用し
て十分な張力を保持すれば、熱膨張によるランディング
ずれを防止でき、かつ、シャドウマスクにしわが発生す
ることはない。
【００１０】しかし、熱膨張を引き起こすことがない程
度の張力をシャドウマスクに印加するためには、マスク
フレームの強度をかなり強くしなくてはならない。マス
クフレームの強度を十分なものにしようとすると、マス
クの有効面がパネル内面の大きさに比較して小さくな
り、映像面が小さくなったり、重量が増加するという問
題がある。
度の張力をシャドウマスクに印加するためには、マスク
フレームの強度をかなり強くしなくてはならない。マス
クフレームの強度を十分なものにしようとすると、マス
クの有効面がパネル内面の大きさに比較して小さくな
り、映像面が小さくなったり、重量が増加するという問
題がある。
【００１１】開孔が縦横につながりを有する板状のシャ
ドウマスクの場合には、このシャドウマスクの周辺部を
フレームに溶接固定することが望ましいが、矩形枠状の
フレームにマスク周辺を張力保持した場合、シャドウマ
スク構体が熱工程を通過することにより、シャドウマス
クの対角付近にしわが発生してしまう。
ドウマスクの場合には、このシャドウマスクの周辺部を
フレームに溶接固定することが望ましいが、矩形枠状の
フレームにマスク周辺を張力保持した場合、シャドウマ
スク構体が熱工程を通過することにより、シャドウマス
クの対角付近にしわが発生してしまう。
【００１２】これは、加熱によりフレームが熱膨張を起
こすが、フレームの各辺部にはシャドウマスクからの張
力が印加されるため熱膨張によってたわみが生じ、これ
により対角部に、熱膨張による変形が集中するためであ
る。この対角部の変形によりシャドウマスクが伸ばされ
て塑性変形を起こし、熱工程を通過したのちのシャドウ
マスクのしわとなって残ってしまう。
こすが、フレームの各辺部にはシャドウマスクからの張
力が印加されるため熱膨張によってたわみが生じ、これ
により対角部に、熱膨張による変形が集中するためであ
る。この対角部の変形によりシャドウマスクが伸ばされ
て塑性変形を起こし、熱工程を通過したのちのシャドウ
マスクのしわとなって残ってしまう。
【００１３】そこで、本発明は、張力保持型のシャドウ
マスク構体において、シャドウマスクにしわが発生する
のを防止することができるカラー陰極線管を提供するこ
とを目的とする。
マスク構体において、シャドウマスクにしわが発生する
のを防止することができるカラー陰極線管を提供するこ
とを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、第１の軸とこの第１の軸に直交する第２
の軸を有する略矩形状の平坦な板状部材からなり、電子
銃から放出された電子ビームを色選別して蛍光面上の各
色蛍光体に射突させるためのシャドウマスクと、このシ
ャドウマスクを保持するフレームを具備するカラー陰極
線管において、フレーム構造を以下のようにするもので
ある。即ち上記フレームは、上記シャドウマスクの上記
第２の軸方向に所定の張力を付与すべく弾性を有する弾
性支持体と、この弾性支持体の両端に設けられ、上記シ
ャドウマスクの上記第１の軸に平行な辺部が固定される
一対の第１の固定部と、この一対の第１の固定部のそれ
ぞれの両端部に設けられ上記シャドウマスクの上記第２
の軸に平行な辺部が固定される第２の固定部とを具備す
ることを特徴とする。
め、本発明は、第１の軸とこの第１の軸に直交する第２
の軸を有する略矩形状の平坦な板状部材からなり、電子
銃から放出された電子ビームを色選別して蛍光面上の各
色蛍光体に射突させるためのシャドウマスクと、このシ
ャドウマスクを保持するフレームを具備するカラー陰極
線管において、フレーム構造を以下のようにするもので
ある。即ち上記フレームは、上記シャドウマスクの上記
第２の軸方向に所定の張力を付与すべく弾性を有する弾
性支持体と、この弾性支持体の両端に設けられ、上記シ
ャドウマスクの上記第１の軸に平行な辺部が固定される
一対の第１の固定部と、この一対の第１の固定部のそれ
ぞれの両端部に設けられ上記シャドウマスクの上記第２
の軸に平行な辺部が固定される第２の固定部とを具備す
ることを特徴とする。
【００１５】
【作用】本発明では、例えば、第１の軸を長辺方向、第
２の軸を短辺方向とした場合、第１の固定部にシャドウ
マスクの長辺部が固定され、第１の固定部の間に設けら
れている弾性支持体により短辺に沿う方向に張力が印加
される。このとき、シャドウマスクには、短辺に沿う方
向の張力に伴い長辺に平行な方向には縮もうとする力が
働くが、この縮ませようとする力は印加する張力に比べ
小さい。従って、第１の固定部の両端部にシャドウマス
クの短辺に沿う第２の固定部を設け、この第２の固定部
にシャドウマスクの短辺を固定することにより、上述の
縮もうとする力によるしわの発生を抑制することができ
る。
２の軸を短辺方向とした場合、第１の固定部にシャドウ
マスクの長辺部が固定され、第１の固定部の間に設けら
れている弾性支持体により短辺に沿う方向に張力が印加
される。このとき、シャドウマスクには、短辺に沿う方
向の張力に伴い長辺に平行な方向には縮もうとする力が
働くが、この縮ませようとする力は印加する張力に比べ
小さい。従って、第１の固定部の両端部にシャドウマス
クの短辺に沿う第２の固定部を設け、この第２の固定部
にシャドウマスクの短辺を固定することにより、上述の
縮もうとする力によるしわの発生を抑制することができ
る。
【００１６】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。図１は本発明の第１の実施例の要部を示す
図である。本発明によるカラー陰極線管の全体構成は、
シャドウマスク構体部分を除いては従来の図６に示すも
のと同様であり、内面に蛍光面１が形成されたパネル２
と、このパネル２に連接するファンネル３からなる外囲
器を有している。パネル２内面の蛍光面１は、赤、緑、
青にそれぞれ発光する複数の蛍光体層よりなり、ファン
ネル３のネック部４には発光色に対応した複数の電子ビ
ーム５Ｂ，５Ｇ，５Ｒを放出する電子銃６が配置されて
いる。さらに、電子銃６と蛍光面１の間のパネル２内側
には、色選別機能を有するシャドウマスク構体７がホル
ダー８を介して配置されている。
て説明する。図１は本発明の第１の実施例の要部を示す
図である。本発明によるカラー陰極線管の全体構成は、
シャドウマスク構体部分を除いては従来の図６に示すも
のと同様であり、内面に蛍光面１が形成されたパネル２
と、このパネル２に連接するファンネル３からなる外囲
器を有している。パネル２内面の蛍光面１は、赤、緑、
青にそれぞれ発光する複数の蛍光体層よりなり、ファン
ネル３のネック部４には発光色に対応した複数の電子ビ
ーム５Ｂ，５Ｇ，５Ｒを放出する電子銃６が配置されて
いる。さらに、電子銃６と蛍光面１の間のパネル２内側
には、色選別機能を有するシャドウマスク構体７がホル
ダー８を介して配置されている。
【００１７】シャドウマスク構体は、多数の開孔を有し
略矩形で平坦なシャドウマスク２０と、このシャドウマ
スク２０を保持するフレーム３０よりなっている。シャ
ドウマスク２０は、平坦で板厚の薄い矩形状の金属板に
多数の開孔が穿設されたものであり、長辺が第１の軸
（水平軸Ｘ）と平行であり、短辺が第２の軸（垂直軸
Ｙ）に平行であり、多数の開孔が穿設されている略矩形
状の有孔部２２とこの有孔部２２の周辺の無孔部２４よ
りなる。そして、開孔形状の相違により、図２（ａ）に
示すように丸形の開孔２６が穿設されてなるドットタイ
プと、図２（ｂ）に示すように矩形状の開孔２８がブリ
ッジ部２９で分離された開孔列が多数列配置されてなる
ストライプタイプとに分けられる。また、通常のカラー
陰極線管では有孔部の長辺と短辺の長さの比は４対３と
なっている。
略矩形で平坦なシャドウマスク２０と、このシャドウマ
スク２０を保持するフレーム３０よりなっている。シャ
ドウマスク２０は、平坦で板厚の薄い矩形状の金属板に
多数の開孔が穿設されたものであり、長辺が第１の軸
（水平軸Ｘ）と平行であり、短辺が第２の軸（垂直軸
Ｙ）に平行であり、多数の開孔が穿設されている略矩形
状の有孔部２２とこの有孔部２２の周辺の無孔部２４よ
りなる。そして、開孔形状の相違により、図２（ａ）に
示すように丸形の開孔２６が穿設されてなるドットタイ
プと、図２（ｂ）に示すように矩形状の開孔２８がブリ
ッジ部２９で分離された開孔列が多数列配置されてなる
ストライプタイプとに分けられる。また、通常のカラー
陰極線管では有孔部の長辺と短辺の長さの比は４対３と
なっている。
【００１８】マスクフレーム３０は、図３に示すよう
に、シャドウマスク２０の垂直軸Ｙ方向に所定の張力を
付与すべく弾性を有する弾性支持体３１，３２と、この
弾性支持体３１，３２の両端に設けられ、シャドウマス
ク２０の長辺が固定される第１のマスク固定部３３，３
４と、この第１のマスク固定部３３，３４のそれぞれの
両端部に設けられ、シャドウマスク２０の短辺が固定さ
れる第２のマスク固定部３５ａ，３５ｂ，３６ａ，３６
ｂとを具備している。さらに、図示しないホルダーが第
１のマスク固定部に設けられ、このホルダーを介してパ
ネル内面のスタッドピンに係合保持されている。
に、シャドウマスク２０の垂直軸Ｙ方向に所定の張力を
付与すべく弾性を有する弾性支持体３１，３２と、この
弾性支持体３１，３２の両端に設けられ、シャドウマス
ク２０の長辺が固定される第１のマスク固定部３３，３
４と、この第１のマスク固定部３３，３４のそれぞれの
両端部に設けられ、シャドウマスク２０の短辺が固定さ
れる第２のマスク固定部３５ａ，３５ｂ，３６ａ，３６
ｂとを具備している。さらに、図示しないホルダーが第
１のマスク固定部に設けられ、このホルダーを介してパ
ネル内面のスタッドピンに係合保持されている。
【００１９】このように、シャドウマスクを上下に分割
された略コ字状の固定部に固定して張力を印加する構造
にすると、一方の軸に平行な方向に張力を印加すること
が可能となり、このとき張力印加方向と直交する方向に
発生する縮もうとする力を第２の固定部で支えることが
できる。なお、張力印加方向に直交する方向の縮もうと
する力は張力に比べて小さいので、第２の固定部の構造
をマスクが縮もうとする力に抗すべく特殊なものとしな
くてもよい。
された略コ字状の固定部に固定して張力を印加する構造
にすると、一方の軸に平行な方向に張力を印加すること
が可能となり、このとき張力印加方向と直交する方向に
発生する縮もうとする力を第２の固定部で支えることが
できる。なお、張力印加方向に直交する方向の縮もうと
する力は張力に比べて小さいので、第２の固定部の構造
をマスクが縮もうとする力に抗すべく特殊なものとしな
くてもよい。
【００２０】また、第２のマスク固定部が上下で分割さ
れずに一体化されている矩形枠状のフレームの場合にお
いては、熱工程におけるフレームの熱膨張とマスクに印
加される張力の関係によりマスク固定部にたわみを生
じ、このたわみによりマスクの対角部にしわが集中して
しまうという問題がある。これに対し、本実施例ではシ
ャドウマスクの短辺が固定される第２のマスク固定部が
上下で分割された構造となっているため、略コ字状の形
状を保ったまま熱膨張するようになるので、従来の枠状
フレームの場合のようにコーナー部に変形が集中するこ
とはなく、マスクにしわを発生させることなく、平坦な
状態で張力保持することが可能となる。
れずに一体化されている矩形枠状のフレームの場合にお
いては、熱工程におけるフレームの熱膨張とマスクに印
加される張力の関係によりマスク固定部にたわみを生
じ、このたわみによりマスクの対角部にしわが集中して
しまうという問題がある。これに対し、本実施例ではシ
ャドウマスクの短辺が固定される第２のマスク固定部が
上下で分割された構造となっているため、略コ字状の形
状を保ったまま熱膨張するようになるので、従来の枠状
フレームの場合のようにコーナー部に変形が集中するこ
とはなく、マスクにしわを発生させることなく、平坦な
状態で張力保持することが可能となる。
【００２１】なお、本実施のマスク構体は、図４（ａ）
に示すように、マスクを縦横にマスク辺部に直角方向の
張力Ｔを印加して引っ張るか、図４（ｂ）に示すよう
に、マスク２０の辺部に所定角度をもって張力を印加し
て引っ張ったマスクをフレームに固定することにより製
造することができる。また、図５に示すように、フレー
ム３０のマスク固定部３３，３４，３５ａ，３５ｂ，３
６ａ，３６ｂに塑性変形を起こさない程度の圧縮力で押
した状態でマスクとフレームを溶接固定し、張力もしく
は圧縮力を解除することにより組み立てることもでき
る。
に示すように、マスクを縦横にマスク辺部に直角方向の
張力Ｔを印加して引っ張るか、図４（ｂ）に示すよう
に、マスク２０の辺部に所定角度をもって張力を印加し
て引っ張ったマスクをフレームに固定することにより製
造することができる。また、図５に示すように、フレー
ム３０のマスク固定部３３，３４，３５ａ，３５ｂ，３
６ａ，３６ｂに塑性変形を起こさない程度の圧縮力で押
した状態でマスクとフレームを溶接固定し、張力もしく
は圧縮力を解除することにより組み立てることもでき
る。
【００２２】水平方向と垂直方向の長さの比が４対３の
マスクを引っ張る際、水平方向の張力は垂直方向の張力
の２０％程度でよく、このようにすることで短辺での溶
接点はしわを生じない程度に省略することができる。
マスクを引っ張る際、水平方向の張力は垂直方向の張力
の２０％程度でよく、このようにすることで短辺での溶
接点はしわを生じない程度に省略することができる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
平坦なシャドウマスクにしわを発生させることなく、簡
単なフレーム構造で張力保持することができる。
平坦なシャドウマスクにしわを発生させることなく、簡
単なフレーム構造で張力保持することができる。
【図１】本発明の実施例についての要部を示す分解斜視
図である。
図である。
【図２】シャドウマスクの有孔部を示す部分拡大図であ
る。
る。
【図３】図１のフレームの構造を示す図であり、（ａ）
は正面図であり、（ｂ）は側面図である。
は正面図であり、（ｂ）は側面図である。
【図４】本発明のマスク構体の製法を説明する模式図で
あり、（ａ）はシャドウマスクの辺部に垂直に張力を印
加する例を、（ｂ）はシャドウマスクの辺部に所定の角
度で張力を印加する例を示す。
あり、（ａ）はシャドウマスクの辺部に垂直に張力を印
加する例を、（ｂ）はシャドウマスクの辺部に所定の角
度で張力を印加する例を示す。
【図５】本発明のマスク構体の製法の他の実施例を説明
する模式図である。
する模式図である。
【図６】従来のカラー受像管の構成を示す断面図であ
る。
る。
【図７】従来のカラー受像管のマスク構体を示す平面図
である。
である。
【図８】平板状シャドウマスクの代表的な構成を示す平
面図である。
面図である。
【図９】図９に示すシャドウマスクに一方向の張力を印
加したときの状態を示す図である。
加したときの状態を示す図である。
【図１０】従来のマスク構体のフレーム構造の他の例を
示す平面図である。
示す平面図である。
２０…シャドウマスク ２１…有孔部 ２２…無孔部 ３０…フレーム ３１，３２…弾性支持体 ３３，３４…第１のマスク固定部 ３５ａ，３５ｂ，３６ａ，３６ｂ…第２のマスク固定部
Claims (1)
- 【請求項１】 第１の軸とこの第１の軸に直交する第２
の軸を有する略矩形状の平坦な板状部材からなり、電子
銃から放出された電子ビームを色選別して蛍光面上の各
色蛍光体に射突させるためのシャドウマスクと、このシ
ャドウマスクを保持するフレームを具備するカラー陰極
線管において、 上記フレームは、上記シャドウマスクの上記第２の軸方
向に所定の張力を付与すべく弾性を有する弾性支持体
と、この弾性支持体の両端に設けられ、上記シャドウマ
スクの上記第１の軸に平行な辺部が固定される一対の第
１の固定部と、この一対の第１の固定部のそれぞれの両
端部に設けられ上記シャドウマスクの上記第２の軸に平
行な辺部が固定される第２の固定部とを具備することを
特徴とするカラー陰極線管。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20624694A JPH0869758A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | カラー陰極線管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20624694A JPH0869758A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | カラー陰極線管 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0869758A true JPH0869758A (ja) | 1996-03-12 |
Family
ID=16520164
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20624694A Pending JPH0869758A (ja) | 1994-08-31 | 1994-08-31 | カラー陰極線管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0869758A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030045258A (ko) * | 2001-12-01 | 2003-06-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 텐션마스크 조립체와 이를 채용한 음극선관 |
-
1994
- 1994-08-31 JP JP20624694A patent/JPH0869758A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030045258A (ko) * | 2001-12-01 | 2003-06-11 | 삼성에스디아이 주식회사 | 텐션마스크 조립체와 이를 채용한 음극선관 |
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