JP3490310B2 - カラー受像管 - Google Patents

カラー受像管

Info

Publication number
JP3490310B2
JP3490310B2 JP32482298A JP32482298A JP3490310B2 JP 3490310 B2 JP3490310 B2 JP 3490310B2 JP 32482298 A JP32482298 A JP 32482298A JP 32482298 A JP32482298 A JP 32482298A JP 3490310 B2 JP3490310 B2 JP 3490310B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
comb
shadow mask
shaped
mask
tooth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP32482298A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11329273A (ja
Inventor
正通 木村
敬次 長田
勝志 古里
隆夫 松浪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP32482298A priority Critical patent/JP3490310B2/ja
Publication of JPH11329273A publication Critical patent/JPH11329273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3490310B2 publication Critical patent/JP3490310B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビ受像機およ
びコンピューターディスプレイ等に使用するカラー受像
管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー受像管は、図5に示すよう
に、内面に複数色の蛍光体を有するフェースパネル(図
示せず)と、このフェースパネルの内面と対向する位置
に設けられ、複数のリボン状板3をストライプ状に配列
されてなる四角形状のシャドウマスク4と、相対向する
一対の支持部5a、5b間に複数のリボン状板3の両端
を架張して固定するマスクフレーム5とを備えている。
そして、シャドウマスク4の熱膨張によるドーミングを
防止するために、マスクフレーム5を堅固にし、その支
持部5a、5b間にシャドウマスク4の両端を架張して
固定している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のカラー受像管では、金属薄板からなるシャド
ウマスク4の複数のリボン状板3に張力を加えた後、堅
固な金属ブロックからなるマスクフレーム5に溶接固定
するのであるが、すべてのリボン状板3に正確に所望の
張力をかけることが困難であるばかりでなく、張力を除
去したときのリボン状板3の張力変化をなくすために、
架張溶接時にマスクフレーム5を内側に撓ませる等して
いるため、架張後のリボン状板3の張力を所望の値とし
てかつその張力を安定化させることは困難である。
【0004】また、シャドウマスク4の熱膨張によるド
ーミングを防止するために、複数のリボン状板3の大き
な張力ばらつきを考慮して、複数のリボン状板3に高い
安全率を見込んで破断限界ぎりぎりの高い張力を印可せ
ざるを得ず、この場合、マスクフレーム5はこの高い張
力に耐え得るだけのより強固な設計としなくてはならな
いので、シャドウマスク4全体の重量が増加するといっ
た問題があった。
【0005】さらに、カラー受像管の温度差が発生する
環境、例えばカラー受像管における高温のフリット工程
中では、複数のリボン状板3に高張力がかけられるた
め、高温クリープ現象(高温で金属に長時間一定荷重を
加えると塑性変形が生じる現象)が生じ、その張力が緩
んでしまう。その結果、シャドウマスク4に振動および
局部ドーミングが発生しやすくなり、電子ビームが所定
の蛍光体位置に到達せず、良好な色再現性が得られない
という問題があった。
【0006】本発明は、前記従来の問題を解決するもの
であり、カラー受像管の温度差が発生する環境において
も、所望の張力をシャドウマスクに与え、かつ色再現性
の高いカラー受像管を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の第1のカラー受像管は、内面に複数色の蛍
光体を有するフェースパネルと、前記フェースパネルの
内面と対向する位置に設けられた四角形状のシャドウマ
スクと、前記シャドウマスクの相対向する辺に所定の張
力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを支持するマ
スクフレームとを具備したカラー受像管において、前記
シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯状部
を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレート
は、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面に
対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部を
前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部側を
シャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマスク
フレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを架
張しており、前記櫛歯状プレートは、前記マスクフレー
ムより熱膨張係数の小さい材料からなることを特徴とす
る。
【0008】 前記のようなカラー受像管によれば、櫛
歯状プレートの櫛歯状部が独立して動くので、バネ定数
を小さくできる。また、カラー受像管におけるフリット
工程中等の温度差が発生する環境においても、温度差に
よって生じるシャドウマスクの架張力の差の変化量が低
減される。また、シャドウマスクの架張方向に対して直
角方向の熱膨張量を小さくでき、また、櫛歯状プレート
の櫛歯状部で、熱膨張係数の異なるマスクフレームと櫛
歯状プレートとの間のバイメタル作用を吸収できる。
【0009】前記カラー受像管においては、前記シャド
ウマスクは、ストライプ状に配列された複数のリボン状
板で形成され、かつ前記複数のリボン状板が一対の相対
向する櫛歯状プレートに溶接固定されたものであること
が好ましい。
【0010】
【0011】 本発明の第2のカラー受像管は、内面に
複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フェー
スパネルの内面と対向する位置に設けられた四角形状の
シャドウマスクと、前記シャドウマスクの相対向する辺
に所定の張力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームとを具備したカラー受像管にお
いて、前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間
に櫛歯状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状
プレートは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマ
スク面に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛
歯状部を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連
結部側をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対
をマスクフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマ
スクを架張しており、前記シャドウマスクは、ストライ
プ状に配列された複数のリボン状板と前記複数のリボン
状板の隣合う間を連結するブリッジとを一体成形し、か
つ前記複数のリボン状板を一対の相対向する前記櫛歯状
プレートに溶接固定したものであり、前記櫛歯状プレー
トは、前記マスクフレームより熱膨張係数の小さい材料
からなることを特徴とする。前記のようなカラー受像管
によれば、リボン状板間の間隔を安定させることがで
き、かつリボン状板の捩れを低減させることができる。
【0012】
【0013】 本発明の第3のカラー受像管は、内面に
複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フェー
スパネルの内面と対向する位置に設けられた四角形状の
シャドウマスクと、前記シャドウマスクの相対向する辺
に所定の張力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームとを具備したカラー受像管にお
いて、前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間
に櫛歯状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状
プレートは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマ
スク面に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛
歯状部を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連
結部側をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対
をマスクフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマ
スクを架張しており、前記櫛歯状プレートにおける櫛歯
ピッチ、櫛歯幅および櫛歯長の少なくとも1つを変え
て、前記櫛歯状プレートで架張される前記シャドウマス
クの隣合う前記リボン状板の固有振動数を相違させてい
ることを特徴とする。前記のようなカラー受像管によれ
ば、隣合うリボン状板間を連結するブリッジにより、隣
合うリボン状板の固有振動数が異なる場合に、隣り合う
リボン状板が異なる振動パターンで振動し、この振動が
干渉しあうことで、シャドウマスク全面としてみた場合
のリボン状板の振動を低減させることができる。このた
め、リボン状板の振動、捩れ等によるリボン状板間の間
隔の変化を回避することができる。
【0014】また、前記リボン状板を挟んで隣合う複数
のブリッジを有するシャドウマスク面において、前記隣
合う一方の複数のブリッジが、所定のピッチで前記リボ
ン状板の架張方向に対して直角方向に設けられ、前記隣
合う他方の複数のブリッジが、前記所定のピッチ間の中
央部で前記リボン状板の架張方向に対して直角方向に設
けられていることが好ましい。
【0015】また、前記ブリッジの所定のピッチをP
(mm)とし、前記ピッチ方向のブリッジ幅をW(m
m)としたとき、2W/P<0.01なる関係式を満足
することが好ましい。
【0016】 本発明の第4のカラー受像管は、内面に
複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フェー
スパネルの内面と対向する位置に設けられた四角形状の
シャドウマスクと、前記シャドウマスクの相対向する辺
に所定の張力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームとを具備したカラー受像管にお
いて、前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間
に櫛歯状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状
プレートは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマ
スク面に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛
歯状部を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連
結部側をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対
をマスクフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマ
スクを架張しており、前記櫛歯状プレートの熱膨張係数
は、前記マスクフレームの熱膨張係数より小さく、前記
櫛歯状プレートの少なくとも左右両端部には、前記櫛歯
状部が形成されていることを特徴とする。前記のような
カラー受像管によれば、櫛歯状プレートとマスクフレー
ムとの熱膨張係数の差によって、櫛歯状プレートがマス
クフレームの長辺方向に特に強く引っ張られるれ左右両
端部において、櫛歯状プレート及びシャドウマスクに応
力が集中して塑性変形することを防止することができ
る。
【0017】 本発明の第5のカラー受像管は、内面に
複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フェー
スパネルの内面と対向する位置に設けられた四角形状の
シャドウマスクと、前記シャドウマスクの相対向する辺
に所定の張力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームとを具備したカラー受像管にお
いて、前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間
に櫛歯状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状
プレートは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマ
スク面に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛
歯状部を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連
結部側をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対
をマスクフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマ
スクを架張しており、前記櫛歯状部の複数本が、前記マ
スクフレーム側で連結されていることを特徴とする。前
記のようなカラー受像管によれば、プロジェクション溶
接用の突起を設けるだけの幅を確保することができるの
で、プロジェクション溶接を採用することができ、かつ
複数の櫛歯状部に対して1個所の溶接点で済むことにな
る。また、櫛歯状部の強度を高めることができるので、
櫛歯状部の根元の応力集中による櫛歯状部の塑性変形を
防止できる。
【0018】 本発明の第6のカラー受像管は、内面に
複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フェー
スパネルの内面と対向する位置に設けられた四角形状の
シャドウマスクと、前記シャドウマスクの相対向する辺
に所定の張力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームとを具備したカラー受像管にお
いて、前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間
に櫛歯状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状
プレートは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマ
スク面に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛
歯状部を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連
結部側をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対
をマスクフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマ
スクを架張しており、前記櫛歯状プレートの熱膨張係数
は、前記マスクフレームの熱膨張係数より小さく、前記
櫛歯状プレートの中央部には、前記櫛歯状部の形成され
ていない部分を備えていることを特徴とする。前記のよ
うなカラー受像管によれば、マスクフレームと櫛歯状プ
レートとの熱膨張係数の差によるバイメタル作用によっ
て、カラー受像管製造工程中の高温プロセス下では、シ
ャドウマスクの張力が低下するので高温クリープ現象に
よるシャドウマスクの塑性変形を防止することができ
る。
【0019】 また、前記櫛歯状部が連続した一定幅の
平面部でつながって中抜き部が形成された部分がある
とが好ましい。前記のようなカラー受像管によれば、櫛
歯状プレートの軽量化、低コスト化が図れる。
【0020】 また、前記平面部では、前記櫛歯状プレ
ートと前記マスクフレームとが線状に溶接されているこ
とが好ましい。前記のようなカラー受像管によれば、点
状に溶接する場合と比べて生産性を向上させることがで
きる。
【0021】 本発明の第7のカラー受像管は、内面に
複数色の蛍光体を有するフェースパネルと、前記フェー
スパネルの内面と対向する位置に設けられた四角形状の
シャドウマスクと、前記シャドウマスクの相対向する辺
に所定の張力を加えた架張状態で前記シャドウマスクを
支持するマスクフレームとを具備したカラー受像管にお
いて、前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間
に櫛歯状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状
プレートは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマ
スク面に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛
歯状部を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連
結部側をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対
をマスクフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマ
スクを架張しており、前記櫛歯状部の幅は、前記マスク
フレーム側より、前記シャドウマスク側のほうが狭いこ
とを特徴とする。前記のようなカラー受像管によれば、
櫛歯状プレートに一定のばね定数を確保しつつ、櫛歯状
部の根元の応力集中を緩和させることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1および図2に示すよう
に、本発明の実施形態1に係るカラー受像管は、内面8
に赤色、緑色および青色の複数色の蛍光体9を有するフ
ェースパネル10およびフェースパネル10の後方に接
着されたファンネル11からなるガラスバルブ12と、
ファンネル11のネック部13に内蔵された電子銃14
と、フェースパネル10の内面8と対向する位置に設け
られた四角形状のシャドウマスク16と、シャドウマス
ク16の相対向する辺部16a、16bに所定の張力を
加えた架張状態でシャドウマスク16を支持するマスク
フレーム17とを備えている。
【0024】そして、シャドウマスク16とマスクフレ
ーム17の支持部17a、17bとの間にマスクフレー
ム17の支持部17a、17bより熱膨張係数の小さい
材料からなる櫛歯状部18、19を有する櫛歯状プレー
ト20a、20bを設けている。
【0025】シャドウマスク16は、架張方向Yにスト
ライプ状に配列された複数のリボン状板23で形成し、
かつ複数のリボン状板23を一対の相対向する櫛歯状プ
レート20a、20bの一端側18a、19aに溶接固
定している。
【0026】櫛歯状プレート20a、20bは、櫛歯状
部18、19と、隣合う櫛歯状部18、19の側面を連
結する連結部21a、21b(図1の斜線部で示す)と
で構成されている。そして、櫛歯状部18、19の櫛歯
方向をシャドウマスク16面に対して垂直方向に設け、
かつ櫛歯状部18、19の一端側18a、19aをシャ
ドウマスク16の辺部16a、16b(それぞれのリボ
ン状板23の一端部)に、櫛歯状部18、19の他端側
18b、19bをマスクフレーム17の支持部17a、
17bにそれぞれ溶接固定して、シャドウマスク16を
架張している。
【0027】また、それぞれのリボン状板23に所望の
張力を与え、かつ安定させるために、連結部21a、2
1bをシャドウマスク16面側の隣合う櫛歯状部18、
19の側面で連結し、かつ、連結部21a、21bの幅
Bを、櫛歯状部18、19の幅W2より小さくして、複
数の櫛歯状部18、19が独立して動けるようにしてい
る。
【0028】なお、実施形態では、複数の櫛歯状部1
8、19が独立して動けるようにするために、連結部2
1a、21bの幅Bを、櫛歯状部18、19の幅W2よ
り小さくした場合で説明したが、これに限らず、連結部
21a、21bを櫛歯長L方向の中央部に設けて、さら
に独立して動けるようにしたものでもよい。また、マス
クフレーム17の支持部17a、17bと櫛歯状プレー
ト20a、20bとを熱膨張係数の異なる材料で形成し
た場合で説明したが、これに限らず、同じ材質でもよ
い。
【0029】次に、前記カラー受像管の作用効果につい
て説明する。本発明の実施形態1に係るカラー受像管
は、シャドウマスク16とマスクフレーム17の支持部
17a、17bとの間に設けた櫛歯状プレート20a、
20bにより、シャドウマスク16を架張しているた
め、複数の櫛歯状部18、19が独立して動くことがで
きる。その結果、櫛歯状プレートのバネ定数を小さくし
て、シャドウマスク16におけるそれぞれのリボン状板
23に所望の張力を与え、かつ安定させることができ
る。
【0030】また、シャドウマスク16の熱膨張による
ドーミングを防止するために、従来技術のように、複数
のリボン状板23の大きな張力ばらつきを考慮して、複
数のリボン状板23に高い安全率を見込んで強い張力を
加える必要がなくなるので、マスクフレーム17の構造
を簡素化でき、シャドウマスク16を軽量化することが
できる。
【0031】さらに、カラー受像管おけるフリット工程
中または動作中等の温度差が発生する環境においても、
温度差によって生じるシャドウマスクの架張力の差の変
化量が低減される。したがって、シャドウマスク16の
振動および局部ドーミングが低減され、電子ビームが所
定の蛍光体位置に到達できるので、良好な色再現性を得
ることができる。
【0032】また、シャドウマスク16を固定している
櫛歯状プレート20a、20bが、マスクフレーム17
より熱膨張係数の小さい材料で形成されているため、シ
ャドウマスク16の架張方向Yに対して直角方向Xの熱
膨張量が小さくなる。その結果、シャドウマスク16の
リボン状板22間における間隔の変化が低減され、電子
ビーム14aが所定の蛍光体位置に到達できるので、さ
らに良好な色再現性を得ることができる。
【0033】また、櫛歯状プレート20a、20bの櫛
歯状部18、19で、熱膨張係数の異なるマスクフレー
ム17と櫛歯状プレート20a、20bとの間のバイメ
タル作用(熱膨張係数差により、マスクフレーム17と
櫛歯状プレート20a、20bとが変形しようと作用す
る)を吸収できる。
【0034】(実施の形態2)図3は本発明の実施形態2
を示し、本実施形態2は、前記実施形態1とは、以下の
点で異なっている。本実施形態2ではシャドウマスク1
6xが、架張方向Yにストライプ状に配列された複数の
リボン状板23(23a、23b、23c・・・)と、
複数のリボン状23の隣合うリボン状板23間を連結す
るブリッジ24(24a、24b、24c・・・)とを
平板をエッチングして多数の電子ビーム通過孔を形成す
る等により一体成形し、かつ複数のリボン状板23を、
架張方向Yの両端部に形成された隣り合ったリボン状板
23同士がつながっている部分で櫛歯状プレート20
a、20bに溶接固定している。
【0035】また、リボン状板23を挟んで隣合う複数
のブリッジ24を有するシャドウマスク16x面におい
て、例えば隣合う一方の複数のブリッジ24aを所定の
ピッチPでリボン状板23の架張方向Yに対して直角方
向Xに設け、かつ隣合う他方の複数のブリッジ24bを
所定のピッチP間の中央部でリボン状板23の架張方向
Yに対して直角方向Xに設けている。
【0036】また、ブリッジ24の所定のピッチをP
(mm)とし、ピッチ方向のブリッジ幅をW(mm)と
したとき、2W/P<0.01なる関係式を満足するよ
う設けている。また、隣合うリボン状板23の固有振動
数を相違させるために、例えば櫛歯状のプレート20
a、20bの櫛歯ピッチP2および櫛歯長Lを一定に
し、かつ櫛歯幅W2を櫛歯状部18、19の1つおきに
変えている。
【0037】実施形態2によれば、シャドウマスク16
xを複数のリボン状板23と、複数のリボン状板23の
隣合うリボン状板23間を連結する複数のブリッジ24
とを一体成形しているので、リボン状板23間の間隔を
安定させることができ、かつリボン状板23の捩れを低
減させることができる。
【0038】また、リボン状板23cを挟んで隣合う複
数のブリッジ24b、24cを有するシャドウマスク1
6xにおいては、隣合う一方の複数のブリッジ24bを
所定のピッチPでリボン状板23の架張方向Yに対して
直角方向Xに設け、かつ隣合う他方の複数のブリッジ2
4cを所定のピッチP間の中央部でリボン状板23の架
張方向Yに対して直角方向Xに設けている。
【0039】このため、例えば一方のブリッジ24bが
膨張しても、他方のブリッジ24cとこのブリッジ24
cで連結されたリボン状板23c、23dとで形成され
る開口部25cでその膨張量が吸収されるのでシャドウ
マスク16xの局部ドーミングも低減させることができ
る。
【0040】また、ストライプ状の複数のリボン状板2
3を、フェースパネル10の走査線に対して直角方向に
配置し、かつブリッジのピッチをP(mm)とし、ピッ
チ方向のブリッジ幅をW(mm)としたとき、2W/P
<0.01なる関係式を満足するように設定しているの
で、走査線AとシャドウマスクのブリッジのピッチPと
の干渉が弱められる。その結果、走査モアレの発生を防
止することができる。
【0041】さらに、櫛歯状プレート20a、20bの
櫛歯ピッチP2および櫛歯長Lを一定にし、かつ櫛歯幅
W2を櫛歯状部18、19の1つおきに変えて、隣合う
リボン状板23の架張力を相違させることにより、隣合
うリボン状板23の固有振動数に差を生じ、隣合うリボ
ン状板23間を連結するブリッジ24により、隣合うリ
ボン状板23の固有振動数が干渉しリボン状板の振動を
低減させることができる。したがって、リボン状板の振
動、捩れ等によるリボン状板間の間隔の変化を回避する
ことができる。
【0042】また、本実施形態においても、櫛歯状プレ
ートの材料としてマスクフレームの材料よりも熱膨張係
数の小さいものを選ぶことが望ましい。本実施形態のシ
ャドウマスクはリボン状板間がブリッジでつながれてい
るため、シャドウマスクの水平方向の熱膨張量と、シャ
ドウマスクが溶接される部分のマスクフレームの熱膨張
量との差を小さくしておかないと、水平方向への延び量
の差によりシャドウマスクのマスク面に変形が生じる。
【0043】したがって、ドーミング対策のためにシャ
ドウマスクの材料として鉄よりも熱膨張係数の小さいイ
ンバー材等の鉄ニッケル合金を用いた場合、マスクフレ
ームもインバー材等を使用せざるを得なくなるのである
が、マスクフレームを鉄で形成した場合と比較して、大
幅にコストがアップしてしまう。このような場合に、シ
ャドウマスクに溶接される櫛歯状プレートをシャドウマ
スクと同じ材料で形成すると共に、安価な鉄でマスクフ
レームを形成すれば、カラー受像管全体のコストダウン
を図ることができる。
【0044】そして、櫛歯状プレートを採用しているた
めに櫛歯状プレートとマスクフレームとの熱膨張係数の
差によるバイメタル作用を吸収できるので、前記のよう
な構成とした場合でもシャドウマスクのマスク平面の変
形が生じないのである。
【0045】したがって、本発明の実施形態2は、シャ
ドウマスクの振動、局部ドーミング等による、電子ビー
ム14aのミスランディングおよび走査モアレの発生を
防止でき、良好なカラー画像を得ることができる。
【0046】なお、実施形態2では、隣合うリボン状板
23a、23bの固有振動数を相違させるための手段と
して、20a、20bの櫛歯ピッチP2および櫛歯長L
を一定にし、かつ櫛歯幅W2を櫛歯状部18、19の1
つおきに変えた場合で説明したが、これに限らず、櫛歯
状プレート20a、20bにおける櫛歯ピッチP2、櫛
歯幅W2および櫛歯長Lの少なくとも1つを変えたもの
でもよい。
【0047】また、本発明においてブリッジのピッチ
P,ピッチ方向のブリッジ幅Wが2W/P<0.01な
る関係式を満足するものに限られないことは言うまでも
ない。
【0048】(実施の形態3)図4に、実施形態3に係る
櫛歯状プレートの平面図を示している。本図に示した櫛
歯状プレート26は、左右両端部(B1,B2部)におい
ては3本又は4本の複数の櫛歯状部27が、支持部17
b側(マスクフレーム側)で連結部28によって連結され
ている。
【0049】また、左端部(B1部)と右端部(B2部)と
の間の中央部(C部)では、櫛歯状部27が連続する一定
幅Dの平面部30でつながれているため、この部分では
多数の中抜き部29が形成されているようになる。本図
に示したような櫛歯状プレート26は、平板の打ち抜き
加工によって形成できる。
【0050】本実施形態では、連結部28があることに
よって、連結部28にプロジェクション溶接用の突起を
設けるだけの幅を確保することができ、櫛歯状プレート
とマスクフレームとの溶接に、PIG溶接等と比較して
櫛歯状プレートに熱変形が発生しにくく、また、複数の
点を同時に溶接できるなど溶接コストも安いプロジェク
ション溶接を採用することができる。溶接点について
も、複数の櫛歯状部に対して1個所の溶接点で済むこと
になる。
【0051】また、櫛歯状プレート26の熱膨張係数
が、支持部17a,17bの熱膨張係数より小さい場合
は、カラー受像管動作時、製造時のフリット工程中等の
高温時には、櫛歯状プレート26と支持部17a,17
bとの熱膨張量の差によって、櫛歯状プレート26が左
右方向に伸びる方向に力が加わる。連結部28によって
連結された櫛歯状部は、切り込み部31によって分離し
ているので、連結された櫛歯状部の支持部17a,17
b側は、それぞれ独立して左右方向に移動する。
【0052】この場合、櫛歯状プレート26の左右両端
部における移動量が最も大きく、櫛歯状部の根元(シャ
ドウマスク側)に発生する応力も左右両端部の櫛歯状部
において最大になる。本実施形態3では、左右両端部の
複数本の櫛歯状部27が、連結部28で連結されている
ことによって、櫛歯状部27の強度が高められているの
で、前記のような応力集中による櫛歯状部27の塑性変
形を防止できる。
【0053】また、図4に示したように櫛歯状部27
は、マスクフレーム側の幅Eより、シャドウマスク側の
幅Fのほうが狭い。このようにしたことにより、前記の
マスクフレームと櫛歯状部との熱膨張係数の違いによる
左右方向の伸びによって生じる櫛歯状部27の根元の応
力集中を緩和させることができる。櫛歯状部27全体を
細くした場合と異なり、本実施形態では櫛歯状部27の
マスクフレーム側は広がっているので、シャドウマスク
架張方向のばね定数が大幅に低下することはない。この
ため櫛歯状プレート26には、一定のばね定数を確保す
ることができ、シャドウマスクの張力も維持することが
できる。
【0054】すなわち、櫛歯状部27の根元の幅を小さ
くしたことによって、櫛歯状プレート26に一定のばね
定数を確保しつつ、櫛歯状部27の根元の応力集中を緩
和させることができる。また、櫛歯状部の根元を細くし
て、マスクフレームとの溶接部側を広くすることによ
り、櫛歯状部の幅を一定とした場合に比べてシャドウマ
スクの張力により櫛歯状プレートに加わる架張方向と逆
方向の応力の集中も緩和することができる。
【0055】なお、櫛歯状部27全体を細くした場合で
あっても、櫛歯状プレート26の板厚を厚くすれば、ば
ね定数を高くすることができるが、この場合は打ち抜き
加工が困難となり現実的でない。
【0056】また、本実施形態では、中央部(C部)に
は、左右両端部のような切り込み部31が形成されてな
く、マスクフレーム側には連続した平面部30が形成さ
れている。このことにより高温時には、櫛歯状部とマス
クフレームとの熱膨張係数の差によって櫛歯状部の中央
部はシャドウマスクの内側方向に円弧状に変形し、左右
両端部は中央部の円弧に続く直線になるよう変形する。
すなわち、高温時にはシャドウマスクはたわむことにな
り、シャドウマスクの塑性変形を防止することができ、
シャドウマスク架張時の理想的な応力分布をそのまま維
持することができる。
【0057】また、本実施形態では、中央部には平面部
30が確保されているので、この平面部30を溶接個所
とすることにより、櫛歯状プレート26と支持部17
a,17bとの溶接を線状で行うことができ、点状に溶
接する場合と比べて生産性を向上させることができる。
【0058】なお、櫛歯状プレート26の中央部には中
抜き部29を形成した実施形態を説明したが、必ずしも
中央部には、中抜き部は必要ない。中抜き部を形成する
ことにより、櫛歯状プレートの軽量化、低コスト化が図
れる。
【0059】なお、本実施形態では、櫛歯状部のマスク
フレーム側が連結部で連結されているのは、櫛歯状プレ
ートの左右両端部においてのみのものについて説明した
が、これに限らず、櫛歯状プレートのすべての部分でマ
スクフレーム側で連結してもよい。
【0060】また、櫛歯状部のマスクフレーム側を連結
部でつないだものと、櫛歯状プレートの中央部で櫛歯を
設けないようにしたものとを同時に採用したものについ
てのみ示したが、前記の内容からも明らかなように、こ
れらはそれぞれ独自の効果を有するものであり、いずれ
か一方のみを採用してもその効果を発揮するものである
ころはいうまでもない。
【0061】さらに櫛歯状部の幅をマスクフレーム側よ
りもシャドウマスク側を狭くする技術についても、それ
独自で適用することもできるものである。また、実施形
態3に示した各技術は、いずれも実施形態1,2のいず
れの実施形態に係るシャドウマスクに適用することがで
きることはいうまでもない。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、シャド
ウマスクとマスクフレームとの間に設けた櫛歯状プレー
トにより、シャドウマスクを所定の張力で架張するた
め、カラー受像管おけるフリット工程中等の温度差が発
生する環境においても、シャドウマスクの振動および局
部ドーミングが低減され、電子ビームが所定の蛍光体位
置に到達できるので、良好な色再現性を得ることができ
る。
【0063】また、シャドウマスクを固定している櫛歯
状プレートが、マスクフレームより熱膨張係数の低い材
料で形成されているため、シャドウマスクのリボン状板
間における間隔の変化が低減され、電子ビームが所定の
蛍光体位置に到達できるので、さらに良好な色再現性を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係るカラー受像管におけ
るシャドウマスク構体を示す要部斜視図
【図2】本発明の実施形態1に係るカラー受像管を示す
斜視図
【図3】本発明の実施形態2に係るカラー受像管におけ
るシャドウマスク構体を示す要部斜視図
【図4】本発明の実施形態3に係る櫛歯状プレートの平
面図
【図5】従来のカラー受像管に係るシャドウマスク部を
示す要部斜視図
【符号の説明】
8 フェースパネル10の内面 9 蛍光体 10 フェースパネル 15 スリット板 16 シャドウマスク 16a,16b シャドウマスク16の辺 17 マスクフレーム 18,19,27 櫛歯状部 20a,20b,26 櫛歯状プレート 28 連結部 29 中抜き部 30 平面部 31 切り込み部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浪 隆夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−171779(JP,A) 特開 平10−21842(JP,A) 特開 平8−306323(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 29/02 - 29/07

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記櫛歯状プレートは、前記マスクフレームより熱膨張
    係数の小さい材料からなることを特徴とするカラー受像
    管。
  2. 【請求項2】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記シャドウマスクは、ストライプ状に配列された複数
    のリボン状板と前記複数のリボン状板の隣合う間を連結
    するブリッジとを一体成形し、かつ前記複数のリボン状
    板を一対の相対向する前記櫛歯状プレートに溶接固定し
    たものであり、 前記櫛歯状プレートは、前記マスクフレームより熱膨張
    係数の小さい材料からなることを特徴とするカラー受像
    管。
  3. 【請求項3】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記櫛歯状プレートにおける櫛歯ピッチ、櫛歯幅および
    櫛歯長の少なくとも1つを変えて、前記櫛歯状プレート
    で架張される前記シャドウマスクの隣合う前記リボン状
    板の固有振動数を相違させていることを特徴とするカラ
    ー受像管。
  4. 【請求項4】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記櫛歯状プレートの熱膨張係数は、前記マスクフレー
    ムの熱膨張係数より小さく、前記櫛歯状プレートの少な
    くとも左右両端部には、前記櫛歯状部が形成されている
    ことを特徴とするカラー受像管。
  5. 【請求項5】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記櫛歯状部の複数本が、前記マスクフレーム側で連結
    されていることを特徴とするカラー受像管。
  6. 【請求項6】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記櫛歯状プレートの熱膨張係数は、前記マスクフレー
    ムの熱膨張係数より小さく、前記櫛歯状プレートの中央
    部には、前記櫛歯状部の形成されていない部分を備えて
    いることを特徴とするカラー受像管。
  7. 【請求項7】 前記櫛歯状部が連続した一定幅の平面部
    でつながって中抜き部が形成された部分がある請求項5
    に記載のカラー受像管。
  8. 【請求項8】 前記平面部では、前記櫛歯状プレートと
    前記マスクフレームとが線状に溶接されている請求項7
    に記載のカラー受像管。
  9. 【請求項9】 内面に複数色の蛍光体を有するフェース
    パネルと、前記フェースパネルの内面と対向する位置に
    設けられた四角形状のシャドウマスクと、前記シャドウ
    マスクの相対向する辺に所定の張力を加えた架張状態で
    前記シャドウマスクを支持するマスクフレームとを具備
    したカラー受像管において、 前記シャドウマスクと前記マスクフレームとの間に櫛歯
    状部を有する櫛歯状プレートを備え、前記櫛歯状プレー
    トは、その櫛歯状部の櫛歯方向を前記シャドウマスク面
    に対して垂直方向に設け、かつ、隣り合う前記櫛歯状部
    を前記櫛歯状プレートの全長にわたり連結する連結部
    をシャドウマスクの辺部に、前記連結部と反対側をマス
    クフレームにそれぞれ固定して、前記シャドウマスクを
    架張しており、 前記櫛歯状部の幅は、前記マスクフレーム側より、前記
    シャドウマスク側のほうが狭いことを特徴とするカラー
    受像管。
JP32482298A 1998-03-18 1998-11-16 カラー受像管 Expired - Fee Related JP3490310B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32482298A JP3490310B2 (ja) 1998-03-18 1998-11-16 カラー受像管

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-68050 1998-03-18
JP6805098 1998-03-18
JP32482298A JP3490310B2 (ja) 1998-03-18 1998-11-16 カラー受像管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11329273A JPH11329273A (ja) 1999-11-30
JP3490310B2 true JP3490310B2 (ja) 2004-01-26

Family

ID=26409294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32482298A Expired - Fee Related JP3490310B2 (ja) 1998-03-18 1998-11-16 カラー受像管

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3490310B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6680563B2 (en) * 2001-06-27 2004-01-20 Thomson Licensing S.A. Color picture tube having a low expansion tension mask attached to a higher expansion frame

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11329273A (ja) 1999-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06267448A (ja) カラー陰極線管
JP3490310B2 (ja) カラー受像管
JPH09500487A (ja) Crt用引張りマスク−フレーム部品
KR100385214B1 (ko) 평면형 음극선관의 텐션 마스크 프레임 조립체
US6611088B2 (en) Tension mask frame assembly for color CRT
US6621201B2 (en) Flat mask for cathode ray tube
KR100322065B1 (ko) 평면형 음극선관의 마스크 프레임 조립체
KR100669452B1 (ko) 음극선관용 마스크 조립체
JPH0770291B2 (ja) カラ−陰極線管の色選択電極
US6917149B2 (en) Tension mask having shaped apertures for color cathode-ray tube and tension mask frame assembly
JPH06275204A (ja) カラー陰極線管
JP2004158329A (ja) カラー陰極線管用テンション型マスク構体及びカラー陰極線管
JPH11288672A (ja) カラー受像管
KR100759538B1 (ko) 평면형 음극선관용 섀도우 마스크 프레임 조립체
KR100730105B1 (ko) 균일한 인장강도를 가지는 평면형 음극선관의 텐션 마스크프레임 조립체
EP1428239A2 (en) Color picture tube having a low expansion tension mask attached to a higher expansion frame
JPH11329274A (ja) カラーブラウン管の内部磁気シールド取り付け構造
KR100385212B1 (ko) 평면형 음극선관용 텐션마스크 프레임 조립체
JPH06275208A (ja) カラー陰極線管
JPH1021842A (ja) カラー陰極線管の展張マスク構体およびその製造方法
KR20020066152A (ko) 칼라 음극선관의 텐션마스크 프레임 조립체
JPH0696683A (ja) カラー陰極線管の色選別電極
JPH07192645A (ja) カラー陰極線管用色選別機構
KR20020029837A (ko) 평면 음극선관용 프레임 어셈블리의 메인프레임 제조방법
JP2003346680A (ja) 色選別電極、陰極線管及びそれらの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees