JP2000149806A - 内部磁気シールド体および陰極線管の製造方法 - Google Patents

内部磁気シールド体および陰極線管の製造方法

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JP2000149806A
JP2000149806A JP10312525A JP31252598A JP2000149806A JP 2000149806 A JP2000149806 A JP 2000149806A JP 10312525 A JP10312525 A JP 10312525A JP 31252598 A JP31252598 A JP 31252598A JP 2000149806 A JP2000149806 A JP 2000149806A
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ray tube
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cathode ray
magnetic shield
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Shinobu Kondo
忍 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゲッタフラッシュ工程においてゲッタが色選
別機構へ付着することを防止し、ゲッタによる輝度ムラ
の影響を低減する。 【解決手段】 内部磁気シールド体50のシールド部に
設けられた磁気抵抗としての孔部にゲッタ飛散防止機構
21を設け、ゲッタフラッシュ工程によって放出される
ゲッタ60が内部磁気シールド体50の孔部を通過し
て、内部の色選別機構30に到達するのを防止する。ゲ
ッタ飛散防止機構21は、内部磁気シールド体50の孔
部の磁気抵抗としての機能を損なうことがないようにし
て形成されていると共に、孔部を、ゲッタ部材61から
放出されるゲッタ60の飛散方向に対向して覆うように
して形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地磁気の影響を排
除するための内部磁気シールド体およびそれを備えた陰
極線管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管においては、地磁気の
影響を受けると、電子銃から射出された電子ビームの軌
道が曲がってしまい、電子ビームが設計上正しい蛍光面
に衝突せずに他の蛍光面に衝突してしまう。そこで、陰
極線管では、このような地磁気の影響を排除する1つの
方法として内部磁気シールド体を備える場合がある。こ
の内部磁気シールド体は、例えば、陰極線管の内部にお
いて、蛍光面に対向するように配置された色選別機構を
支持するための支持部材に対して配設される。
【0003】図7、図8および図9は、従来の内部磁気
シールド体の構成例を表す図である。なお、図7、図8
および図9は、それぞれ内部磁気シールド体150の平
面図、正面図(図7のX方向から見た図)および側面図
(図7のY方向から見た図)である。
【0004】内部磁気シールド体150は、電子ビーム
の磁気遮蔽を行うためのシールド部151,152,1
53,154を備えた四角錘台の漏斗形状からなるもの
であり、上方には陰極線管内部の電子銃から出射された
電子ビームが通過する開口155が形成されている。シ
ールド部151,152,153,154の各々の延長
部分には内部磁気シールド体150を陰極線管内部の色
選別機構に取り付けるためのスカート部とよばれる取り
付け部が形成されている。すなわち、内部磁気シールド
体150の長辺側にあるシールド部151の延長部分に
は、取り付け部171aが形成されている。また、内部
磁気シールド体150のもう一つの長辺側にあるシール
ド部153の延長部分には、取り付け部171bが形成
されている。更に、内部磁気シールド体150の短辺側
にあるシールド部152の延長部分には、取り付け部1
72aが形成されている。また、内部磁気シールド体1
50のもう一つの短辺側にあるシールド部154の延長
部分には、取り付け部172bが形成されている。これ
らの取り付け部は、色選別機構の支持部材となるフレー
ム側に固定される。また、内部磁気シールド体150の
長辺側にあるシールド部151,153には、それぞれ
磁気遮蔽効果を高めるための磁気抵抗としての縦長の孔
部160が複数設けられている。
【0005】このような内部磁気シールド体150を備
えた陰極線管内部では、図示しない電子銃から射出され
た電子ビームは、内部磁気シールド体150の開口15
5から内部を通過し、色選別機構を通過して、蛍光面に
衝突する。このとき電子ビームは、内部磁気シールド体
150により地磁気の影響が排除されているので、設計
上正しい蛍光面に衝突する。これにより陰極線管では適
宜な表示がなされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、陰極線管等
の電子管の製造工程においては、電子管の構成要素であ
るガラス部材を封止切りする前に加熱処理等による内部
のガスを排気する処理が行われる。しかしながら、この
ガスの排気処理によって、充分にガス出しが行われる訳
ではなく、電子管のランニングやエージング中にガラス
部材の内壁から徐々にガスが放出されることになるとい
う問題点がある。また、蛍光面や色選別機構等の電子ビ
ームにたたかれる部分からもガスが放出され、シールオ
フ後(ガラス部材を封止した後)の状態でそのまま使用
されるとすぐに真空度が悪くなってしまうという問題点
がある。このような事態を解消するためにシールオフ後
に内部の不要なガスを吸着し、電子管内部の真空度を高
める処理がゲッタフラッシュとよばれる工程である。
【0007】このゲッタフラッシュは、活性的な金属か
らなるゲッタ部材を利用して、陰極線管内部において発
生した放出ガスを吸着し、例えば10-5〜10-6Torr以
下の内部圧力を維持する。なお、陰極線管用のゲッタ部
材は、陰極線管内部に配置され、通常、外部の高周波コ
イルにより誘導加熱されて、Ba(バリウム)等のゲッ
タを放出するようになっている。
【0008】ところで、トリニトロン方式の陰極線管
は、アパーチャーグリル(以下、AGという。)と称す
る縦格子状の色選別機構を有している。この色選別機構
の縦格子の1本、1本はAGテープといわれているもの
である。また、色選別機構には、自身の揺れを抑えるた
めにダンパワイヤと呼ばれるワイヤが設けられている。
【0009】一般的に、上述のゲッタフラッシュでは、
ゲッタが陰極線管内全体に広く拡散するようになってい
る。しかしながら、色選別機構に多量のゲッタが付着す
ると、特に、AGテープとダンパワイヤに作用してピッ
チモアレと呼ばれる輝度ムラを生じさせることがある。
そのため、ゲッタ部材の取り付け位置を、なるべく色選
別機構にゲッタが飛散することのないような位置に設定
している。より具体的には、ゲッタ部材を内部磁気シー
ルド体の外方に配置し、ゲッタフラッシュ時にゲッタを
内部磁気シールド体に付着させることにより、ゲッタが
色選別機構に到達しないようにしている。しかしなが
ら、上述したように内部磁気シールド体には、磁気遮蔽
効果を高めるために、シールド部の一部に磁気抵抗とな
る孔部を設ける場合があり、この場合には、ゲッタ部材
を内部磁気シールド体の外方に配置したとしても、ゲッ
タが孔部を通過し、色選別機構に到達して付着してしま
うという問題点がある。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
ので、その目的は、ゲッタフラッシュ工程においてゲッ
タが色選別機構へ付着することを防止し、ゲッタによる
輝度ムラの影響を低減することができる内部磁気シール
ド体および陰極線管の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による内部磁気シ
ールド体は、電子ビームの磁気遮蔽を行うためのシール
ド部と、このシールド部の磁気遮蔽効果を高めるために
シールド部に設けられた孔部と、ゲッタフラッシュ工程
によって放出されるゲッタが孔部を通過して陰極線管の
色選別機構に到達するのを防止するゲッタ飛散防止機構
とを備えたものである。
【0012】本発明による陰極線管の製造方法は、内部
の不要な気体分子をゲッタによって吸着して排除するゲ
ッタフラッシュ工程を、電子ビームの磁気遮蔽を行うた
めのシールド部と、このシールド部の磁気遮蔽効果を高
めるためにシールド部に設けられた孔部と、ゲッタフラ
ッシュ工程によって放出されるゲッタが孔部を通過して
陰極線管の色選別機構に到達するのを防止するゲッタ飛
散防止機構とを備えた内部磁気シールド体の外方にゲッ
タ部材を配置し、ゲッタ部材を陰極線管の外部から加熱
してゲッタを放出することにより行うようにしたもので
ある。
【0013】本発明による内部磁気シールド体および陰
極線管の製造方法では、ゲッタ飛散防止機構によって、
ゲッタフラッシュ工程によって放出されるゲッタが、シ
ールド部に設けられた磁気遮蔽効果を高めるための孔部
を通過して陰極線管の色選別機構に到達することが防止
される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施の形態に係る内部
磁気シールド体を備えた陰極線管の構成を表す断面図で
ある。この陰極線管は、内側に蛍光面11が形成された
パネル部1と、図示しない電子銃が内蔵されるネック部
2aを有したファンネル部2とを備えている。パネル部
1とファンネル部2は各々の開口部同士が互いに融着さ
れており、内部は高真空状態を維持することが可能にな
っている。なお、蛍光面11には、蛍光体よりなる図示
しない縞状のパターンが形成されている。この陰極線管
の内部には、蛍光面11に対向するように配置された金
属製の薄板よりなる色選別機構30と、電子ビームの地
磁気による影響を排除するための内部磁気シールド体5
0とが配置されている。内部磁気シールド体50の外方
には、ゲッタフラッシュ工程においてゲッタ60を放出
する活性的な金属からなるゲッタ部材61が設けられて
いる。このゲッタ部材61は、例えば、ファンネル部2
の内壁に取り付けられる。ゲッタフラッシュ工程におい
ては、ファンネル部2の外部に高周波コイル62が取り
付けられ、ゲッタ部材61は、この高周波コイル62に
よる誘導加熱によってゲッタ60を放出するようになっ
ている。なお、高周波コイル62は、ゲッタフラッシュ
工程を終えた後に取り外される。
【0016】図2は、色選別機構30の構造を示す正面
図である。なお、この図では、色選別機構30を図1に
示した陰極線管の内部から見た状態を表している。色選
別機構30は、パネル部1の内部において蛍光面11と
の間の距離が一定となるように配置されている。この色
選別機構30は、複数のAGテープ36により、縦格子
状のAGを形成している。図示しない電子銃から射出さ
れた電子ビームは、このAGテープ36により形成され
た縦格子状のAGの開口部分を通過して、蛍光面11に
入射するようになっている。
【0017】色選別機構30は、AGの長辺側を支持す
るフレーム33と短辺側を支持するフレーム34とを有
している。フレーム33,34には、それぞれスプリン
グ35a,35bが取り付けられている。一方、パネル
部1の内壁には、メタルピン41a,41bが封着され
ており、フレーム33,34は、それぞれスプリング3
5a,35bを介してメタルピン41a,41bによっ
てパネル部1に固定されるようになっている。色選別機
構30のAGは、このようにフレーム33,34がスプ
リング35a,35bを介してパネル部1に固定される
ことにより、所定の張力が与えられる。また、フレーム
34には、溶接等によりHV(ハイボルテージ)コンタ
クタ42(図1)が取り付けられている。このHVコン
タクタ42は、バネ接触方式でファンネル部2の内壁に
当接し、パネル部1とファンネル部2とを同電位に保つ
ようになっている。
【0018】また、色選別機構30には、AGの揺れを
抑えるためのダンパワイヤ31と呼ばれるワイヤが設け
られている。このダンパワイヤ31は、ダンパスプリン
グ32によって張力が与えられる。ダンパスプリング3
2は、フレーム34に溶接等により取り付けられてい
る。更に、色選別機構30には、内部磁気シールド体5
0が、固定具43等により取り付けられている。
【0019】図3、図4、図5および図6は、内部磁気
シールド体50の詳細な構成を表す図である。なお、図
3、図4および図5は、それぞれ内部磁気シールド体5
0の平面図、正面図(図3のA方向から見た図)および
側面図(図3のB方向から見た図)である。また、図6
は、内部磁気シールド体50の構成部品を展開して示し
た図である。なお、図6において、点線で示した部分は
組立時に折曲される折り曲げ線である。
【0020】内部磁気シールド体50は、電子ビームの
磁気遮蔽を行うためのシールド部51,52,53,5
4を備えた四角錘台の漏斗形状からなるものであり、上
方には図示しない電子銃から出射された電子ビームが通
過する開口55が形成されている。この内部磁気シール
ド体50は、図6に示したような形状の2つの金属部材
を点線で示した折り曲げ線で所定方向に折り曲げた後、
互いの端部77,77を例えば溶接等により接合して形
成されるものである。
【0021】シールド部51,52,53,54の各々
の延長部分には内部磁気シールド体50を色選別機構3
0に取り付けるためのスカート部とよばれる取り付け部
が形成されている。すなわち、内部磁気シールド体50
の長辺側にあるシールド部51の延長部分には、取り付
け部71a,72aが形成されている。また、内部磁気
シールド体50のもう一つの長辺側にあるシールド部5
3の延長部分には、取り付け部71b,72bが形成さ
れている。取り付け部71a,72aおよび取り付け部
71b,72bは、色選別機構30のフレーム33側に
固定される。更に、内部磁気シールド体50の短辺側に
あるシールド部52の延長部分には、取り付け部73
a,74a,75aが形成されている。また、内部磁気
シールド体50のもう一つの短辺側にあるシールド部5
4の延長部分には、取り付け部73b,74b,75b
が形成されている。取り付け部73a,73bには、そ
れぞれ固定具43(図1)が挿通される取付孔76が設
けられている。取り付け部73a,74a,75aおよ
び取り付け部73b,74b,75bは、色選別機構3
0のフレーム34側に固定される。
【0022】また、内部磁気シールド体50の長辺側に
あるシールド部51,53には、それぞれ磁気遮蔽効果
を高めるための磁気抵抗としての縦長の孔部22が複数
設けられている。複数の孔部22には、それぞれゲッタ
フラッシュ工程によって放出されるゲッタ60(図1)
が孔部22を通過して、色選別機構30に到達するのを
防止するためのゲッタ飛散防止機構21が設けられてい
る。ここで、図6に示したように孔部22は、シールド
部51,53の一部にコの字状の切り込みを入れて形成
されたのものである。また、ゲッタ飛散防止機構21
は、孔部22の形成時に切り込まれた切り込み部分を折
り曲げて形成した突出片により構成されている。より具
体的には、ゲッタ飛散防止機構21は、折り曲げ線21
a(図6)を谷折りにし、折り曲げ線21b(図6)を
山折りにすることにより形成される。このゲッタ飛散防
止機構21は、ファンネル部2の内壁に設けられたゲッ
タ部材61(図1)から放出されるゲッタ60の飛散中
心C(図4)から見て外側に孔部22の開口が開くよう
にし、且つ孔部22をゲッタ60の飛散方向に対向して
覆うようして形成されている。なお、ゲッタ飛散防止機
構21の形成には、例えば、プレス加工を用いることが
可能である。
【0023】次に、陰極線管の製造工程で行われるゲッ
タフラッシュ工程について簡単に説明する。
【0024】陰極線管の製造工程においては、パネル部
1とファンネル部2で形成されたガラス部分の封止を行
う前に加熱処理等による内部のガスの排気処理が行われ
る。このガスの排気処理を行った後、ガラス部分の封止
が行われる。ここで、封止前の排気処理によって、充分
なガス出しが行われる訳ではないので、これを解消する
ためにガラス部分の封止後にゲッタフラッシュ工程が行
われる。このゲッタフラッシュ工程は、ファンネル部2
の外部に高周波コイル62を取り付け、この高周波コイ
ル62による誘導加熱によってファンネル部2の内壁に
取り付けられたゲッタ部材61からゲッタ60を放出さ
せることにより行われる。ゲッタ部材61から放出され
たゲッタ60は、例えば、Ba(バリウム)等を主成分
としており、封止前の排気処理によって、充分に排出で
きなかった陰極線管内部の不要なガスの気体分子を吸着
する。これにより、陰極線管は、例えば10-5〜10-6
Torr以下の内部圧力とされ、高真空状態となる。
【0025】ここで、図1を参照して、このゲッタフラ
ッシュ工程におけるゲッタ60の飛散の様子について説
明する。図1において、ゲッタ部材61を始点として描
かれた放射状に延びる矢印は、ゲッタフラッシュ工程に
おいて、ゲッタ部材61から放出されるゲッタ60の軌
跡を示している。図において点線の矢印は、内部磁気シ
ールド体50にゲッタ飛散防止機構21が設けられてい
ない場合におけるゲッタ60の軌跡を示しており、これ
は従来の陰極線管の場合に相当するものである。また、
実線の矢印は、内部磁気シールド体50にゲッタ飛散防
止機構21が設けられた本実施の形態の場合におけるゲ
ッタ60の軌跡を示している。この図に示したように、
本実施の形態では、内部磁気シールド体50にゲッタ飛
散防止機構21が設けられていることにより、従来のゲ
ッタフラッシュ工程において生じていた色選別機構30
へのゲッタ60の付着が防止される。
【0026】次に、上記のようにして製造された陰極線
管の動作について簡単に説明する。陰極線管内部におい
てネック部2aに配置された図示しない電子銃から射出
された電子ビームは、内部磁気シールド体50の開口5
5から内部を通過し、色選別機構30のAGテープ36
により形成された縦格子状のAGの開口部分を通過し
て、蛍光面11に衝突する。この電子ビームは、内部磁
気シールド体50により地磁気の影響が排除されている
ので、設計上正しい蛍光面11に衝突する。これにより
パネル部10の表面では適宜な表示がなされる。
【0027】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、磁気遮蔽を行うためのシールド部51,53に設け
られた磁気抵抗としての孔部22にゲッタ飛散防止機構
21を設け、ゲッタフラッシュ工程によって放出される
ゲッタ60が孔部22を通過して、内部の色選別機構3
0に到達するのを防止するようにしたので、ゲッタフラ
ッシュ工程においてゲッタ60が色選別機構30へ付着
することが防止され、ゲッタ60による輝度ムラの影響
を低減することができる。
【0028】また、ゲッタ飛散防止機構21の形成を、
ゲッタ部材61(図1)から放出されるゲッタ60の飛
散中心C(図4)から見て外側に孔部22の開口が開く
ようにし、且つ孔部22をゲッタ60の飛散方向に対向
して覆うようにして行うようにしたので、孔部22の磁
気抵抗としての機能を損なうことなく、ゲッタが色選別
機構30へ付着することを防止できる。更に、従来は孔
部22を形成するために取り除いていた部分の材料を取
り除かず、その部分を折り曲げてゲッタ飛散防止機構2
1を形成するようにしたので、ゲッタ飛散防止機構21
を安価に形成することができる。
【0029】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れず種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施の
形態では、ゲッタ飛散防止機構21の形成を、従来取り
除いていた孔部22の部分の材料を利用して行うように
したが、例えば,孔部22を従来と同じようにその形成
部分の材料を完全に取り除くようにして行い、その後に
ゲッタ飛散防止機構21を別体として溶接等により取り
付けるようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項3のいずれかに記載の内部磁気シールド体または請
求項4ないし請求項6のいずれかに記載の陰極線管の製
造方法によれば、ゲッタ飛散防止機構によって、ゲッタ
フラッシュ工程によって放出されるゲッタが、シールド
部に設けられた磁気遮蔽効果を高めるための孔部を通過
して陰極線管の色選別機構に到達することを防止するよ
うにしたので、ゲッタフラッシュ工程においてゲッタが
色選別機構へ付着することを防止し、ゲッタによる輝度
ムラの影響を低減することができるという効果を奏す
る。
【0031】また、請求項3記載の内部磁気シールド体
または請求項6記載の陰極線管の製造方法によれば、シ
ールド部の磁気遮蔽効果を高めるための孔部を、シール
ド部の一部に切り込みを入れて形成すると共に、ゲッタ
飛散防止機構を、孔部の形成時に切り込まれた切り込み
部分を折り曲げて形成した突出片により構成するように
したので、従来は孔部を形成するために取り除いていた
部分の材料を利用して安価にゲッタ防止機構を形成でき
るというという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る内部磁気シールド
体を備えた陰極線管の構成を表す断面図である。
【図2】図1に示した陰極線管における色選別機構の構
造を示す正面図である。
【図3】図1に示した陰極線管における内部磁気シール
ド体の構成を示す平面図である。
【図4】図1に示した陰極線管における内部磁気シール
ド体の構成を示す正面図である。
【図5】図1に示した陰極線管における内部磁気シール
ド体の構成を示す側面図である。
【図6】図1に示した陰極線管における内部磁気シール
ド体の構成部品を展開して示した構成図である。
【図7】従来の内部磁気シールド体の構成例を示す平面
図である。
【図8】従来の内部磁気シールド体の構成例を示す正面
図である。
【図9】従来の内部磁気シールド体の構成例を示す側面
図である。
【符号の説明】 1…パネル部、2…ファンネル部、11…蛍光面、21
…ゲッタ飛散防止機構、22…孔部、30…色選別機
構、31…ダンパワイヤ、32…ダンパスプリング、3
3,34…フレーム、36…AGテープ、50…内部磁
気シールド体、55…開口、60…ゲッタ、61…ゲッ
タ部材、62…高周波コイル。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部の不要な気体分子をゲッタによって
    吸着して排除するゲッタフラッシュ工程を経て製造され
    る陰極線管内部に配置されると共に、前記陰極線管内部
    で発生した電子ビームの磁気遮蔽を行う内部磁気シール
    ド体であって、 前記電子ビームの磁気遮蔽を行うためのシールド部と、 このシールド部の磁気遮蔽効果を高めるために前記シー
    ルド部に設けられた孔部と、 前記ゲッタフラッシュ工程によって放出されるゲッタが
    前記孔部を通過して前記陰極線管の色選別機構に到達す
    るのを防止するゲッタ飛散防止機構とを備えたことを特
    徴とする内部磁気シールド体。
  2. 【請求項2】 前記ゲッタを放出するゲッタ部材は、前
    記シールド部の外方に配置されるものであり、 前記ゲッタ飛散防止機構は、前記孔部を、前記ゲッタ部
    材から放出されるゲッタの飛散方向に対向して覆うよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の内部
    磁気シールド体。
  3. 【請求項3】 前記孔部は、前記シールド部の一部に切
    り込みを入れて形成されたのものであり、 前記ゲッタ飛散防止機構は、前記孔部の形成時に切り込
    まれた切り込み部分を折り曲げて形成した突出片により
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の内部磁
    気シールド体。
  4. 【請求項4】 内部の不要な気体分子をゲッタによって
    吸着して排除するゲッタフラッシュ工程が行われる陰極
    線管の製造方法であって、 前記ゲッタフラッシュ工程を、電子ビームの磁気遮蔽を
    行うためのシールド部と、このシールド部の磁気遮蔽効
    果を高めるために前記シールド部に設けられた孔部と、
    前記ゲッタフラッシュ工程によって放出されるゲッタが
    前記孔部を通過して前記陰極線管の色選別機構に到達す
    るのを防止するゲッタ飛散防止機構とを備えた内部磁気
    シールド体の外方にゲッタ部材を配置し、前記ゲッタ部
    材を陰極線管の外部から加熱してゲッタを放出すること
    により行うことを特徴とする陰極線管の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ゲッタを放出するゲッタ部材は、前
    記シールド部の外側に配置されるものであり、 前記ゲッタ飛散防止機構は、前記孔部を、前記ゲッタ部
    材から放出されるゲッタの飛散方向に対向して覆うよう
    構成されていることを特徴とする請求項4記載の陰極線
    管の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記孔部は、前記シールド部の一部に切
    り込みを入れて形成されたのものであり、 前記ゲッタ飛散防止機構は、前記孔部の形成時に切り込
    まれた切り込み部分を折り曲げて形成した突出片により
    構成されていることを特徴とする請求項4記載の陰極線
    管の製造方法。
JP10312525A 1998-11-02 1998-11-02 内部磁気シールド体および陰極線管の製造方法 Pending JP2000149806A (ja)

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JP4496616B2 (ja) * 2000-07-26 2010-07-07 ソニー株式会社 内部磁気シールド形成用部材、内部磁気シールド構体、内部磁気シールド構体の製造方法及び陰極線管

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