JPH08222152A - 陰極線管 - Google Patents

陰極線管

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JPH08222152A
JPH08222152A JP2378995A JP2378995A JPH08222152A JP H08222152 A JPH08222152 A JP H08222152A JP 2378995 A JP2378995 A JP 2378995A JP 2378995 A JP2378995 A JP 2378995A JP H08222152 A JPH08222152 A JP H08222152A
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JP
Japan
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ray tube
cathode ray
funnel portion
cathode
funnel
Prior art date
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Application number
JP2378995A
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English (en)
Inventor
Shuichi Maeda
秀一 前田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 温度環境の変化で陰極線管(ブラウン管)表
面に発生する水滴が、電気基板や構成部品の導通部分に
滴下して、テレビジョン受像機の故障の原因となること
を未然に防止した陰極線管を提供する。 【構成】 本発明の陰極線管11は、ファンネル部3の
表面上に凸状リブ12又は凹溝14をネック部4の上下
部に中央部を高く、周辺部に向けて緩やかに傾斜するよ
うにファンネル部3と一体的に形成した。 【効果】 温度環境の変化によって陰極線管のファンネ
ル部に結露による水滴が発生しても、この水滴を凸状リ
ブ又は凹溝によって電気基板の配設されていない安全な
方向に誘導することが可能となり、水滴によるテレビジ
ョン受像機の故障を未然に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管(ブラウン管)
に関し、更に詳しくは、陰極線管の外囲器(真空封止用
容器)の一部を構成するファンネル部の形状を改良した
陰極線管に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子技術の発達やユーザニーズの
高まりによって電子機器の高性能化が進んでおり、例え
ばテレビジョン受像機では、大画面化や高画質化が進行
している。これらのテレビジョン受像機に使用される陰
極線管では、大画面化に対応して蛍光面への印加電圧も
高くなり、高画質化に伴い周辺回路も複雑になる傾向に
ある。一方、例えば暖房を開始した部屋で低温状態のテ
レビジョン受像機を“オン”した場合等に、高い室内温
度と低温状態の陰極線管との温度差によって陰極線管に
発生した結露等が、テレビジョン受像機に少なからず影
響を及ぼしている。結露とは陰極線管等の低温の箇所に
大気中の水蒸気が凝結して水滴が付着する現象であり、
本発明は温度環境の変化による結露の影響を配慮したテ
レビジョン受像機に係わるものであり、以下にその構成
を示して説明する。
【0003】従来技術の陰極線管の基本構成とその動作
について図2を参照して説明する。図2は一般に使用さ
れる陰極線管の要部を一部破断して示す側面図である。
【0004】図2において、符号1は従来技術の陰極線
管を指す。前記従来技術の陰極線管1はパネル部2、フ
ァンネル部3、及び電子銃等が内挿さているネック部4
で大略構成されている。前記パネル部2の細部構成は、
その内部に蛍光面スクリーン5が形成され、更にその内
側にはシャドウマスクやアパチャーグリルからなる電子
ビーム通過孔6が配置されている。また、パネル部2の
外周部には通常、バルブの爆縮を防ぐ補強金具7が巻設
してなる。
【0005】前記ファンネル部3の細部構成は、その内
面に図示を省略したが通常、黒色の内部導電膜が形成さ
れており、電子ビーム走行空間を等電位に保つととも
に、ファンネル部3の外部に形成された外部導電膜(図
示省略)との間で高電圧の平滑コンデンサを形成する。
前記ファンネル部3本体には電子銃8を収納するネック
部4が結合されている。これらパネル部2とネック部4
を含むファンネル部3は、各々所定の製造工程もしくは
組立工程を経て、フリットと呼称される半田ガラスを介
して融着され、このように構成された陰極線管はその後
排気、ゲッターフラッシュ、ノッキング等の各種工程を
経て完成される。
【0006】そして、外部の電気回路から入力される映
像信号を基に前記電子銃8から映像信号に応じた電子ビ
ーム9を射出させ、この電子ビーム9を偏向ヨークDY
(Deflection Yoke) や、ランディング、コンバーゼンス
を行うネックアッセンブリー(いずれも図示省略)によ
って制御を行い、パネル部2に形成された蛍光面スクリ
ーン5を水平、垂直走査することによって所定の映像を
表示するようになされている。また、カラー陰極線管の
場合には、電子銃8から射出される電子ビーム9は赤
(R)、緑(G)、青(B)の3原色に対応して各々一
本づつ用意されていて、電子銃8から射出される3原色
に対応した電子ビーム9は電子ビーム通過孔6を利用し
て集中してジャストコンバーゼンスされ、パネル部2に
形成された蛍光面スクリーン5の3色蛍光体を選択的に
刺激して所定の映像を表示する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以上説明した
従来技術の陰極線管においては、従来技術の陰極線管の
図2及び参照番号を引用するならば、前述のように温度
環境の変化の際に陰極線管のファンネル部に発生した結
露が水滴Aとなり、陰極線管のファンネル部から流れた
水滴Aは、陰極線管の下部に配置した電気基板や構成部
品の導通部分に滴下し、テレビジョン受像機の故障の原
因となる不具合点があった。
【0008】また、このような不具合点に対処するため
に、水滴の滴下の著しい陰極線管の場合には、陰極線管
のファンネル部に布や合成繊維(ヒメロンテープ)で形
成した吸湿シートBを貼り付けることにより、水滴を吸
収する等の対策を講じていた。しかし、この場合には防
湿シートBの装着に手数を要し、また、防湿シートBは
年月を経るうちに腐食して脱落し易いと言う不具合点が
あった。
【0009】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、温度環境の変化で発生する水滴が電気基板や構成要
素である電子部品の導通部分に滴下して、テレビジョン
受像機の故障の原因となることを未然に防止する陰極線
管を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに本発明の陰極線管では、結露等で発生した水滴をフ
ァンネル部の下部に配設された電気基板以外の場所に誘
導する少なくとも1本の凸状リブ又は凹溝を、ファンネ
ル部の中央部で高くかつ周縁部に向けて下降するように
形成した。なお、前述の凸状リブ又は凹溝は別体で形成
した後、陰極線管に溶着等で形成してもよいが、望まし
くは陰極線管に一体的に形成した方が加工工数等を削減
することができる。
【0011】
【作用】即ち、本発明の陰極線管においては、凸状リブ
又は凹溝を陰極線管のファンネル部表面に設けたため、
ファンネル部のガラス表面に周囲の温度変化による水滴
が発生した場合も、その水滴はファンネル部に形成され
た凸状リブ又は凹溝に沿って降下し、ファンネル部の下
部に配設された電気基板や構成要素である電子部品に滴
下することなく、水滴を安全な方向へ誘導することがで
きる。
【0012】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の陰極線管の実
施例を説明する。図1は本発明の陰極線管の一例を示す
図であり、(a)は本発明の陰極線管のファンネル部の
背面を示す斜視図であり、(b)はイ−イ視における凸
状リブを示す拡大断面図であり、(c)はイ−イ視にお
ける凹溝を示す拡大断面図である。なお、従来技術の陰
極線管の構成と同一の部分には同一の参照番号を付し、
それらの構成や動作の説明を省略する。
【0013】実施例1 先ず、図1(a)を参照して本発明の陰極線管の第1の
実施例を説明する。図1(a)において、符号11は本
発明の陰極線管を指す。前記本発明の陰極線管11の特
徴部分は、ファンネル部3の表面上に凸状リブ(Rib)1
2を陰極線管のガラス成形時に同時に形成して設けた点
である。つまり、凸状リブ12を、陰極線管のファンネ
ル部3のネック部4の上部に前記ネック部4を回避する
ように中央部を高く、周辺部に向けて緩やに傾斜するよ
うに形成した。同様に、凸状リブ12を、陰極線管のフ
ァンネル部3のネック部4の下部に前記ネック部4を回
避するように中央部を高く、周辺部に向けて緩やかに傾
斜するように形成して設けた。この場合、凸状リブ12
を予め他の部材で所望の形状に作成しておき、溶着等の
手段で後で形成することも可能である。また、符号13
は陰極線管の下部に配設された構成要素である電子部品
(図示省略)等が搭載された電気基板である。
【0014】同図(b)において、凸状リブ12がファ
ンネル部3のガラス形成時に形成された状態を示してお
り、同図に示す如く凸状リブ12はファンネル部3の表
面部に図示の如く形成されている。
【0015】同図(a)の説明に戻り、凸状リブ12を
陰極線管のファンネル部3に設けたため、ファンネル部
3のガラス表面に周囲の温度変化による水滴Aが発生し
た場合、ファンネル部3のガラス表面に付着した水滴A
は、ファンネル部3のガラス表面に形成された凸状リブ
12に当たって凸状リブ12に沿って降下し、電気基板
13等の配設されていない安全な場所に誘導される。そ
のため、水滴Aが電気基板13や構成要素である電子部
品の導通部分に滴下してテレビジョン受像機の故障の原
因となることがない。このように、テレビジョン受像機
の故障の原因となる水滴Aを凸状リブ12によって安全
な方向へ誘導することが可能となり、温度環境の変化に
よる結露発生時にもテレビジョン受像機の高い品質の確
保が可能となる。
【0016】実施例2 次に、図1(c)を参照して本発明の陰極線管の第2の
実施例を説明する。同図(c)おいて、本発明の特徴部
分は前記第1の実施例の凸状リブに変えて凹溝14をフ
ァンネル部3に形成した点である。前記凹溝14は同図
に示す如く、ファンネル部3のガラス形成時に一体的に
形成されるものである。
【0017】このように凹溝14をファンネル部3に一
体的に設けることにより、図1(a)に示す如くファン
ネル部3のガラス表面に水滴Aが発生した場合、ファン
ネル部3のガラス表面に付着した水滴Aは、ファンネル
部3のガラス表面に形成された凹溝14の溝内部に進入
して前記凹溝14の溝に沿って降下し、電気基板13等
の配設されていない安全な場所に誘導される。そのた
め、水滴Aが電気基板13や構成要素である電子部品の
導通部分に滴下してテレビジョン受像機の故障の原因と
なることがない。また、本実施例では凹溝としてファン
ネル部に形成したため、ファンネル部3のガラス成形時
にも熱収縮等の問題も発生せず、ガラス成形を容易に行
うことができる。なお、前述の実施2例では2本の凸状
リブ12及び凹溝14を例示したが、もっと沢山の凸状
リブ12及び凹溝14をファンネル部3の全面に形成す
ることも可能であり、また、実施例に例示した場所に限
らず任意の場所に凸状リブ12及び凹溝14を形成する
ことも可能である。更に、凸状リブや凹溝に限らずこれ
らを組み合わせて形成することも可能であり、水滴誘導
路の形状や数に何等限定されるものではない。
【0018】本発明は前記実施例に限定されず、種々の
実施形態を採ることができる。例えば前記実施例では、
一般に使用される陰極線管を例示したが、ワイド型の陰
極線管やハイビジョン陰極線管にも応用が可能である。
また、その他の陰極線管、例えばビームインデックス管
や、偏平管、プロジェクター装置に用いられる投射管等
にも応用可能であることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように本発明の陰極線管に
よれば、テレビジョン受像機の陰極線管のファンネル部
に凸状リブ又は凹溝を陰極線管のファンネル部に形成し
たため、温度環境の変化によって陰極線管のファンネル
部に結露による水滴が発生しても、この水滴を凸状リブ
又は凹溝によって電気基板以外の安全な方向へ誘導する
ことが可能となり、水滴によるテレビジョン受像機の故
障を未然に防止して信頼性の高いテレビジョン受像機を
実現することができる。
【0020】また、水滴を誘導する凸状リブ又は凹溝を
陰極線管のファンネル部に形成したため、吸湿シート等
を貼り付ける工数を削減することが可能となり、経時変
化によって吸湿シートが腐食して脱落するような問題も
発生しない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の陰極線管の一例を示す図であり、
(a)は本発明の陰極線管のファンネル部の背面を示す
斜視図であり、(b)はイ−イ視における凸状リブを示
す拡大断面図であり、(c)はイ−イ視における凹溝を
示す拡大断面図である。
【図2】 一般に使用される陰極線管の要部を一部破断
して示す側面図である。
【符号の説明】
1 従来技術の陰極線管 2 パネル部 3 ファンネル部 4 ネック部 5 蛍光面スクリーン 6 電子ビーム通過孔 7 補強金具 8 電子銃 9 電子ビーム 11 本発明の陰極線管 12 凸状リブ 13 電気基板 14 凹溝 A 水滴 B 吸湿シート

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外囲器の一部を構成するファンネル部を
    備えた陰極線管において、 前記ファンネル部の中央部で高く、かつ前記ファンネル
    部の周縁部に向けて下降する少なくとも1本のリブを、 前記ファンネル部に形成したことを特徴とする陰極線
    管。
  2. 【請求項2】 外囲器の一部を構成するファンネル部を
    備えた陰極線管において、 前記ファンネル部の中央部で高く、かつ前記ファンネル
    部の周縁部に向けて下降する少なくとも1本の凹溝を、 前記ファンネル部に形成したことを特徴とする陰極線
    管。
JP2378995A 1995-02-13 1995-02-13 陰極線管 Pending JPH08222152A (ja)

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JP2378995A JPH08222152A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 陰極線管

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JP2378995A JPH08222152A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 陰極線管

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JPH08222152A true JPH08222152A (ja) 1996-08-30

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ID=12120101

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JP2378995A Pending JPH08222152A (ja) 1995-02-13 1995-02-13 陰極線管

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JP (1) JPH08222152A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100982259B1 (ko) * 2003-12-31 2010-09-15 엘지전자 주식회사 냉장고용 병합제품의 배수구조
KR101029126B1 (ko) * 2004-02-02 2011-04-13 엘지전자 주식회사 병합제품이 구비된 냉장고의 배수구조

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KR100982259B1 (ko) * 2003-12-31 2010-09-15 엘지전자 주식회사 냉장고용 병합제품의 배수구조
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