JP4495366B2 - 真空発生器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はワークの搬送等に用いられる真空発生器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、部品等のワークの搬送には真空発生器が使用されている。これは真空吸着によってワークを保持し、真空破壊をすることでワークを離す操作により、ワークを搬送するといった作業に使用される。真空破壊とは真空となっている真空部(真空発生機構部から配管、アクチュエータなどを含むワークまで連通する部位)を、大気圧以上に強制的に加圧することであり、現在の生産性の向上が要求されるなかで、より迅速な真空破壊を可能にすることはワーク搬送の高速化に不可欠なこととなっている。
真空破壊を効率良く、素早く行う方法の1例として、真空部を大気と連通させるとともに、その配管内へ強制的に圧縮空気などの真空破壊エアーを流入させる方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、真空部を大気と連通させながら真空破壊エアーを流入させる方法の場合は、真空部が大気圧となった時点で高圧空気による真空破壊エアーが部分的に大気へと流出してしまう。このため真空破壊エアーが無駄に消費されることになって、効率的な真空破壊ができず、エネルギー的にも無駄があるという問題があった。
【0004】
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものであり、その目的は、真空ポート側において迅速に、かつ効率良く無駄のない真空破壊が行えて、ワークの搬送操作等に好適に利用できる真空発生器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために次の構成を備える。
すなわち、本発明は、ワークを真空吸着する吸着部が接続される真空ポートと、該真空ポートに連通して設けられた真空発生機構部と、前記真空ポート内を真空破壊可能に高圧空気源に接続されると共に前記真空ポートと連通して設けられた接続ポートとを具備する真空発生器であって、前記真空ポートと前記真空発生機構部とを連通する流路内に配設され、大気との連通を制御する大気圧供給弁と、該大気圧供給弁に対して直列に設けられる逆止弁とを有し、前記大気圧供給弁は、真空発生時には前記真空ポートと大気とを遮断し、真空破壊あるいは真空停止時には前記真空ポートと大気とを連通させ、前記逆止弁は、前記流路内への大気の流入を許容し、高圧空気の前記流路から大気への流出を阻止することを特徴とする。これにより高圧空気が効率良く使用されて真空破壊が行なわれる真空発生器を提供することができる。
【0006】
また、本発明は、前記大気圧供給弁は、前記真空発生機構部と前記真空ポートとの連通を開閉制御する3ポート弁であることを特徴とする。これにより、より効率的に真空破壊が行なわれる真空発生器を提供することができる。
また、前記真空発生機構部がエジェクタ効果を利用して真空を発生するものであることを特徴とする。これにより真空ポンプ等の真空発生機構部を別体に必要としない真空発生器を提供することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかる好適な実施例を添付図面と共に詳細に説明する。
図6、図7及び図8は、本発明に係る真空発生器の基本的な回路を示したもので、真空発生機構部としてエジェクタ効果を利用したものを図6に、真空ポンプを用いたものを図7、図8に示している。
まず図6について説明する。この真空発生器は、空気圧源につながる真空発生用バルブ700と真空破壊用バルブ740による高圧空気の制御によって、真空発生と真空破壊が行なわれる。どちらのバルブもOFFの状態では高圧空気は流れないが、ONの状態に作動させることによって高圧空気をバルブからつながる流路へと流出させる。
また、真空ポート18には、ワークを真空吸着する吸着部が連通して接続される。
【0008】
真空発生用バルブ700を作動させると、高圧空気がエジェクタ部22を通過すると共に、大気圧供給弁120をフィルタ21を介して大気に連通する位置から大気との連通を遮断する位置へ変位させる。これにより大気との連通が遮断され、エジェクタ部22と真空ポート18とが連通されて真空ポート18に真空が発生する(ワークを保持する状態)。この状態から真空発生用バルブ700をOFF状態にすると、大気圧供給弁120は大気に連通する位置に戻り、真空ポート18はフィルタ21を介して大気と連通する。そこで真空破壊用バルブ740をONにすることにより、高圧空気が真空ポート18へと流れて真空部を大気圧以上にするように作用する。
【0009】
このように、高圧空気を真空ポート18に作用させて真空破壊する場合に、従来例では高圧空気が大気側に逃げることを防止する逆止弁110が配設されていなかったので、真空ポート側に流入した高圧空気の一部は、フィルタ21を介して大気へと流出していた。本発明に係る真空発生器は逆止弁110を大気圧供給弁120とフィルタ21との間に配設して、大気との連通は許容し、高圧空気の流出を阻止する構成としたことを特徴とするものであり、これによって高圧空気は効率良く真空破壊に使用されることになる。
【0010】
次に、図7によって真空ポンプを用いた真空発生器の構成を説明する。
真空発生用バルブ700は真空発生機構部の1例である真空ポンプに接続され、真空破壊用バルブ740は高圧空気の空気圧源に接続されて、それぞれの空気の流れを制御する。
真空発生用バルブ700をOFF状態からON状態にすると、真空ポート18に真空が発生し、真空発生用バルブ700がOFFの状態で開放されていた大気との連通が、大気圧供給弁120が大気との連通を遮断する位置へ変位して閉塞される。
【0011】
再び真空発生用バルブ700をOFF状態にすると、大気圧供給弁120が大気と連通する位置に戻り、真空ポート18がフィルタ84を介して大気と連通され、さらに真空破壊用バルブ740をONにすることによって空気圧源からの高圧空気が真空ポート18に供給される。これにより真空部は大気と連通しつつ高圧空気が供給されるので、真空破壊が迅速に行なわれる。また、大気圧供給弁120より外側には逆止弁110が配設されて、真空発生器外への高圧空気の流出が阻止され、高圧空気を効率良く使用して真空部を大気圧以上の圧力に開放することができる。
【0012】
図8も図7と同様、真空ポンプを用いた真空発生器であり、図7における真空発生用バルブ700と大気圧供給弁120の両方の作用を図8の大気圧供給弁121に持たせたものである。
大気圧供給弁121は真空ポンプに接続され、真空破壊用バルブ740は高圧空気の空気圧源に接続されて、それぞれの空気の流れを制御する。
大気圧供給弁121をOFF状態からON状態にすると、真空ポート18に真空が発生し、大気圧供給弁121がOFF状態で開放していた大気との連通を遮断する。
【0013】
再び大気圧供給弁121をOFF状態にすると、大気圧供給弁121が大気と連通する位置に戻り、真空ポート18がフィルタ84、逆止弁110を介して大気と連通され、さらに真空破壊用バルブ740をONにすることによって空気圧源からの高圧空気が真空ポート18に供給される。この際、流量調整用のニードル66が真空破壊用バルブ740と真空ポート18との間に配設されているので、真空発生器の用途に適合するよう、高圧空気の流量を調整しながら真空破壊を行うことができる。
また、図7の真空発生器と同様に、逆止弁110によって真空発生器外への高圧空気の流出が阻止され、高圧空気を効率よく使用して真空部を大気圧以上の圧力にすることができる。
【0014】
以上、3つの真空発生器の回路構成からも分かるように、本発明による真空発生器は、逆止弁110と大気圧供給弁120、121を具備することを特徴とする。大気圧供給弁120、121は、真空を発生させる際には効率よく真空発生できるよう真空部と大気との連通を遮断し、真空発生させていない真空停止時、あるいは真空破壊時には大気と連通するように作用する。一方、逆止弁110は、大気圧供給弁120と直列に配設されており、真空部の圧力が真空〜大気圧の範囲内で開き、真空部が大気圧より高圧となった際には閉じて高圧空気の大気への流出を防止するように作用する。これにより高圧空気が効率的に使用されて、真空部を速やかに大気圧以上にすることができる。
【0015】
図7においては、大気圧供給弁120を2ポート弁として大気との連通を開閉する働きを持たせている。これに対して図6、図8に示した大気圧供給弁120、121は3ポート弁とし、真空ポート18と大気との連通を開閉すると共に、真空発生機構部(エジェクタ部22あるいは真空ポンプ)と、真空ポート18との連通をも開閉する作用をなしている。このように、大気圧供給弁120、121に、真空発生機構部と真空ポート18との連通を開閉する作用を付加させることにより、より迅速な真空破壊を可能とすると共に真空発生器の小型化を図ることができる。このような大気圧供給弁120、121の具体的な構成は真空発生器の構成によって適宜設計される。
【0016】
次に、本発明に係る真空発生器の具体的な実施の形態として、エジェクタシステムを用いた真空発生器の実施例と真空ポンプを用いた実施例について説明する。
【0017】
(実施例1)
図1は実施例1における真空発生器150の回路図であり、図2、図3は真空発生器150の断面図である。
真空発生器150は、真空ポート18にワークの吸着と離脱を行なうパッドを先端に配設した配管が接続され、高圧ポート12に高圧空気源が接続されて、真空ポート18と連通するエジェクタ部22に高圧空気を通過させるものである。
【0018】
そして真空発生器150の主要部の位置関係は、図2のように高圧ポート12と、エジェクタ部22、高圧空気が排気される消音部16が直線的に配置され、消音部16の上方にニードル66が、さらに上方に真空ポート18が配設されたものとなっている。また、メインバルブ38は高圧ポートとエジェクタ部22の隣接部上方に配設されて両者の連通を制御し、第1パイロットバルブ70、第2パイロットバルブ74はそのメインバルブ38を囲むよう配設されている。これら各部は平面状に配置され、真空発生器150は厚さが略一定の板状に形成されている。
【0019】
まず第1パイロットバルブ70、第2パイロットバルブ74について述べる。第1パイロットバルブ70、第2パイロットバルブ74には同一構造の電磁弁が使用される。
第1パイロットバルブ70は、パイロットバルブ内に高圧空気を流入する入力流路76a(第2パイロットバルブ74は76b)と、これに連通し高圧空気を流出させる出力流路72a(第2パイロットバルブ74は72b)とを有する。
そしてソレノイド、あるいは手動によるスイッチ70c(74c)のON、OFFによって入力流路76a(76b)と出力流路72a(72b)の間の連通口が開閉弁によって開閉されるもので、ONによって2つの流路が連通し、OFFによって遮断されるものである。
【0020】
36はメイン流路であり、高圧ポート12と、エジェクタ部22が内包される第1シリンダ室14とを連通させる。
メインバルブ38はメイン流路36内に設けられ、第2シリンダ室40と入力ポート部42、連通ポート部44とを備える。入力ポート部42は、第2シリンダ室40の側壁に開口して設けられ、高圧ポート12と第2シリンダ室40を連通させる。連通ポート部44は第1シリンダ室14と第2シリンダ室40を連通させるよう、第2シリンダ室40の側壁に開口して設けられる。
【0021】
前述の入力流路76aには第2入力流路73が、入力流路76bには第2入力流路75がそれぞれ接続されている。第2入力流路73、75は、メイン流路36につながる第1入力流路71が2つに分岐したものであり、入力流路76a、76bに高圧空気が供給可能となる。
一方、出力流路72aは第1制御流路48を介して第2シリンダ室40の一端側40bに接続し、出力流路72bは、第3制御流路50に接続されている。第3制御流路50は、第2シリンダ室40の他端側40aに接続する第2制御流路49と真空破壊用流路52の2つに分岐するものである。
【0022】
さらにメインバルブ38には、中途部に小径部46aを有してスプール状に形成されたメイン弁体46が第2シリンダ室40内で軸線方向へ摺動可能に設けられている。メイン弁体46の形状により、メイン弁体46が第2シリンダ室40の他端側40aに移動した際には入力ポート部42と連通ポート部44とが連通され、一端側40bに移動した際には入力ポート部42と連通ポート部44との連通が遮断される。遮断する際にメイン弁体46の、第2シリンダ室40の壁面に当接する部位にはOリング46bを設け、遮断が確実になされるように気密性を高めている。
【0023】
第1シリンダ室14の一端側14aはメイン流路36を介して高圧ポート12に連通し、他端側14bは大気に開放されて内側に消音部16を設けて消音用フィルタが配設されている。
22のエジェクタ部は、第1シリンダ室14内で軸線方向へ摺動可能に、筒状に設けられ、その軸線方向に延びる内部空間は高圧空気の空気流路24を形成している。さらに空気流路24の一端側14aの部位において流路が狭く絞られて形成されたノズル部26が設けられ、ノズル部26より他端側14bの空気流路24においては、流路が拡大されたデェフューザー部28が形成されている。このデェフューザー部28とノズル部26との間において流路の側壁が開口されて流路内とその外側が連通されるよう開口部30が配設されている。
【0024】
また、34は第1スプリングであり、第1シリンダ室14内に形成された内周フランジ部14cと、デェフューザー部28の外周に形成された外周フランジ部28aとの間で弾装されている。そしてこの第1スプリング34は、第1シリンダ室14の一端側14aに高圧空気が供給された際にはエジェクタ部22が他端側14bに移動することを許容し、高圧空気が供給されない際にはエジェクタ部22が一端側14aに位置するように付勢する。
【0025】
デェフューザー部28の外周と第1シリンダ室14の内壁とは離間しており、負圧ポート20と他端側14bを連通させる流路と、負圧ポート20と開口部30を連通させる流路が形成されている。
さらに、120a、120bはデェフューザー部28の外周に嵌められているOリングである。120bは開口部30よりも他端側14bに設けられ、120aは120bよりさらに他端側の位置に設けられている。
一方、図に示されるように第1シリンダ室14においては、負圧ポート20を中心に、一端側14aと他端側14bの内周にそれぞれ斜面を設け、斜面15b、15aとしている。ここで負圧ポート20とは、第1シリンダ室14が流路空間19を介して真空ポート18に連通するよう第1シリンダ室14の側壁を開口して設けられたものである。
【0026】
これらの構成により、エジェクタ部22が他端側14bに移動した際には、斜面15aにOリング120aが当接して、負圧ポート20と大気に通じる他端側14bとの連通を遮断する。それと共にOリング120bは斜面15bから離間するので負圧ポート20と開口部30とが連通される。
反対に、エジェクタ部22が一端側14aに移動した際には、Oリング120bが斜面15bに当接することにより、負圧ポート20と開口部30との連通が遮断される。それと共にOリング120aと斜面15aが離間することにより負圧ポート20が他端側14bと連通される。
【0027】
そしてOリング120aより他端側14bへ偏位したデェフューザー部28の外周には断面形状がV字形となる逆止弁110が配設され、第1シリンダ室14の内壁との間を閉塞している。
また、27はシールリングでありノズル部26の外周に嵌められており、これによって第1シリンダ室14内でエジェクタ部22が気密状態を保持しながら軸線方向へ摺動可能となっている。
【0028】
負圧ポート20から真空ポート18へは流路空間19がつながり、真空ポート18から第1シリンダ室14へ空気が通過するように、円筒状のフィルタ21が配設されている。
66はニードルであり、先端がニードル挿入孔部64内の大径孔部から小径孔部へと挿入されて配設されると共に、図に示されるようにニードル66とニードル挿入孔部64との間には気密性を保持するためのシール部材が嵌め込まれている。
ニードル挿入孔部64の小径孔部は真空破壊用流路52へとつながっており、ニードル66を軸線方向にねじ込みながら移動させることで真空破壊用流路52の開口面積を微調整することができる。
さらにニードル挿入孔部64の大径孔部は流路空間19へと破壊流路51を介して連通しているので、真空破壊用流路52を通過した高圧空気は、ニードル弁によって流量調整され、さらに真空ポート18へ供給されて真空破壊の作用をなす。
【0029】
以上の構造からなる真空発生器150の、真空発生と真空破壊の動作について説明する。
図2は真空を発生させている状態を示し、矢印は空気の流れを表す。
第1パイロットバルブ70、第2パイロットバルブ74の両方がOFF状態で、高圧空気を高圧ポート12へ供給すると、供給された高圧空気は第1入力流路71を介して入力流路76a、76bへと流入する。そこで第1パイロットバルブ70を作動させることにより、入力流路76aから流入されている高圧空気が、出力流路72aを通過し、さらに第1制御流路48に流入することでメイン弁体46を押圧し第2シリンダ室40内の他端側40aへと移動させる。
【0030】
こうしてメイン弁体46が他端側40aに移動することにより、入力ポート部42と連通ポート部44が連通され、高圧空気が第1シリンダ室14内の一端側14aへと流入する。流入した高圧空気はエジェクタ部22を他端側14bへと移動させ、これにより開口部30が負圧ポート20と連通する。さらにエジェクタ部22の空気流路24内に高圧空気が通過し、開口部30付近に真空が発生し、開口部30に連通する負圧ポート20等を介して真空ポート18に真空が発生する。
この時、Oリング120aは斜面15aに当接しているので、負圧ポート20と他端側14bの大気との連通は遮断される。
【0031】
この状態から第1パイロットバルブ70を再びOFFにすると、図3の点線の矢印で示したように入力流路76a、76bへと高圧空気が流入されている初期の状態に戻る。そこで第2パイロットバルブ74を作動させると、入力流路76bからの高圧空気が出力流路72bを通過して第3制御流路50へと流入し、さらに第2制御流路49と真空破壊用流路52の2つに分岐する。
真空破壊用流路52に流入した高圧空気は、ニードル挿入孔部64を介して流路空間19を通過し、真空ポート18へと流れて真空破壊作用をなす。この際の、真空破壊状態の空気の流れは、図3の矢印に示した通りである。
【0032】
一方、第2制御流路49へと流入した高圧空気は、第2シリンダ室40内のメイン弁体46を押圧して一端側40bへと移動させ、メインバルブ38を閉じる。これによりメイン流路36を通過していた高圧空気の流れが遮断されて、真空発生が停止される。
この際、第1シリンダ室14内へは高圧空気が供給されないので、エジェクタ部22が第1スプリング34の付勢力によって一端側14aへと移動され、斜面15bにOリング120bが当接する。これにより空気流路24を介して大気に連通する開口部30と、負圧ポート部20との連通を遮断する。
それと共にOリング120aは斜面15aから離間され、大気圧に連通する他端側14bと負圧ポート部20が連通される。
【0033】
このようにOリング120aが大気との連通を開放することで、真空部は前述の高圧空気と大気によって速やかに大気圧になる。さらに真空部を大気圧以上にするために高圧空気が供給され続けるが、逆止弁110がOリング120aよりも他端側14bに偏位した位置に配設されているので、逆止弁110によって高圧空気の大気への流出が防止され、効率良く高圧空気を利用することができる。
このようにエジェクタ部22は、真空発生機構部の働きをすると共に、Oリング120aを有して軸線方向に移動することにより大気圧供給弁の役割も成している。
さらにこの場合、エジェクタ部22はOリング120bを有することで、真空部と真空発生機構部との連通を開閉する働きもしている。つまり、エジェクタ部22は空気流路24を介して大気に通じている開口部30と負圧ポート20との連通を開閉する作用をなす三ポート弁となっている。
以上説明した実施例1の真空発生器の構成は図1の回路図に示されるとおりである。
【0034】
(実施例2)
次に図4を用いて、真空発生機構部として真空ポンプを利用する真空発生器140の構成について説明する。
尚、上述したエジェクタ効果を用いた真空発生器150と同様の作用を行う部分については同じ符号を付した。
18は真空ポートであり、ワークを真空吸着する吸着部を有した配管が接続される。その構造は前述した実施例と同様に、負圧ポート20につながる流路空間19が連通され、円筒状のフィルタ21が配設されている。
82は真空供給ポートであり、真空を発生させるための装置である真空ポンプ等が接続され、真空ポート18に連通することによって真空ポート18に真空が発生し、ワークが吸着される。
80は供給ポートであり、高圧空気源に接続されることにより高圧空気が真空発生器140内に流入される。
【0035】
第1パイロットバルブ70、第2パイロットバルブ74のON、OFFによって、入力流路76a、76bと出力流路72a、72bのそれぞれの連通が開閉されるパイロットバルブ自体の構成は、前述した実施例と同様である。
36はメイン流路であり真空供給ポート82と、負圧ポート20へ接続される真空流路85とを連通させている。メインバルブ38はメイン流路36内に設けられ、第2シリンダ室40と入力ポート部42、連通ポート部44とを備える。入力ポート部42は、第2シリンダ室40の側壁に開口して設けられ、真空供給ポート82と第2シリンダ室40を連通させる。連通ポート部44は真空流路85と第2シリンダ室40を連通させるよう、第2シリンダ室40の側壁に開口して設けられる。
【0036】
また、高圧空気流路87は、供給ポート80と連通され、さらに入力流路76a、76bのそれぞれに分岐してつながる第1高圧空気流路88に接続されているので、入力流路76a、76bには高圧空気が流入可能となっている。
この第1高圧空気流路88はさらに分岐して、第2シリンダ室40の他端側40aにも高圧空気が流入可能となっている。
出力流路72aは、第2シリンダ室40の一端側40bにつながる第1制御流路48と接続され、出力流路72bは、真空破壊用流路52に接続されている。また、第2シリンダ室40はその側壁が開口されて、大気流入流路83と連通し、さらに大気流入流路83はその端部に大気へと開口する開口部86を有している。開口部86より内側にはフィルタ84が設けられ、さらに内側に入った位置には逆止弁110が設けられている。
【0037】
メインバルブ38には、中途部に小径部46aを有してスプール状に形成されたメイン弁体46が第2シリンダ室40内で軸線方向へ摺動可能に設けられている。メイン弁体46が他端側40aに移動した際には入力ポート部42と連通ポート部44とが連通され、一端側40bに移動した際には入力ポート部42と連通ポート部44との連通が遮断されるという構成は、前述の真空発生器150と同様である。
真空発生器140においては、さらに同様の機構によってメイン弁体46が他端側40aに移動した際には第2シリンダ室40と大気流入流路83との連通を遮断し、メイン弁体46が一端側40bへ移動した際には第2シリンダ室40と大気流入流路83とを連通させる。第2シリンダ室40の壁面に当接して連通を遮断するメイン弁体46の外周にはシール部材46cを設け、遮断した際の気密性を確実にしている。
【0038】
また、真空破壊用流路52はニードル挿入孔部64の小径孔部へと接続されており、さらに大径孔部が流路空間19に接続され、ニードル66を軸線方向にねじ込みながら移動させることで高圧空気の流量調整が行われることは前述した実施例と同様である。
【0039】
このような構成からなる真空発生器140の真空発生と真空破壊の動作を、図4、5を用いて説明する。
供給ポート80から流入した高圧空気は、高圧空気流路87、第1高圧空気流路88を通過して76a、76bの入力流路へと流入され、さらに第2シリンダ室40の他端側40aにも流入されてメイン弁体46を一端側40bへと移動させる。この状態が図5であり、第2シリンダ室40と大気流入流路83とが連通している。そこで第1パイロットバルブ70を作動させることにより、入力流路76aと出力流路72aの連通が開閉弁から開放され、高圧空気が第1制御流路48を介して第2シリンダ室40の一端側40bへと流入される。この状態が図4である。これによりメイン弁体46が他端側40aへと移動し、大気流入流路83と第2シリンダ室40とは閉止され、入力ポート部42と連通ポート部44とは連通する。従って真空ポンプに接続されている真空供給ポート82は、メイン流路36、真空流路85、負圧ポート20、流路空間19、フィルタ21を介して真空ポート18に連通されて、真空ポート18に真空を発生させる。その空気の流れを矢印に示す。
【0040】
再び第1パイロットバルブ70をOFFにすると、前述の、初期の図5の状態に戻り、メイン弁体46は、一端側40bへと移動する。これにより入力ポート部42と連通ポート部44との連通が遮断され、真空ポート18での真空が停止される。
一方、大気流入流路83は第2シリンダ室40と連通されて、真空ポート18が大気と連通されることになる。この時の大気の流れを点線矢印で示した。
【0041】
さらに第2パイロットバルブ74をONにすることで入力流路76bと出力流路72bが連通され、出力流路72bからの高圧空気が真空破壊用流路52に流入する。真空破壊用流路52へと流入した高圧空気は、ニードル挿入孔部64を通過し、流路空間19、フィルタ21をさらに通過して真空ポート18までの真空破壊作用をなす。この際の高圧空気の流れを図5の矢印で示す。
【0042】
真空部に流入された高圧空気は、逆止弁110が配設されていることで真空発生器140の外部に流出することがなく、効率良く真空破壊のために使用されるものである。
また、この実施例の場合、メインバルブ38がシール部材46cを有し、軸線方向に摺動することで大気圧供給弁の働きを成している。さらに46bを有することで真空供給ポート82と連通ポート部44との連通を開閉する役割をも持ち、3ポート弁となっている。
【0043】
【発明の効果】
本発明による真空発生器によれば、真空破壊時に、真空部が大気と連通されると共に真空部に高圧空気が供給されることによって速やかに大気圧まで真空破壊される。特に、大気に開口している流路に逆止弁が設けられているので、真空破壊時に高圧空気が大気に流出することを防止し、真空部を効率的に大気圧以上にすることができる。
これにより真空破壊時間の短縮と、高圧空気の消費低減が成され、ワーク搬送操作時間の短縮等の様々な産業分野における生産性向上に貢献することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る真空発生器の回路図である。
【図2】図1の真空発生器の、真空発生状態を示す断面図である。
【図3】図2に示した真空発生器の真空破壊状態を示す断面図である。
【図4】本発明に係る他の実施の形態の真空発生器の真空発生状態を示す断面図である。
【図5】図4に示した真空発生器の真空破壊状態を示す断面図である。
【図6】本発明に係る他の実施の形態の真空発生器の回路図を示す。
【図7】本発明に係る他の実施の形態の真空発生器の回路図を示す。
【図8】本発明に係る他の実施の形態の真空発生器の回路図を示す。
【符号の説明】
12 高圧ポート
14 第1シリンダ室
16 消音部
18 真空ポート
19 流路空間
20 負圧ポート
21 フィルタ
22 エジェクタ部
24 空気流路
36 メイン流路
38 メインバルブ
40 第2シリンダ室
42 入力ポート部
44 連通ポート部
46 メイン弁体
48 第1制御流路
49 第2制御流路
50 第3制御流路
51 破壊用流路
52 真空破壊用流路
64 ニードル挿入孔部
66 ニードル
70 第1パイロットバルブ
71 第1入力流路
72 出力流路
74 第2パイロットバルブ
73、75 第2入力流路
76 入力流路
80 供給ポート
82 真空供給ポート
83 大気流入流路
84 フィルタ
85 真空流路
86 開口部
87 高圧空気流路
88 第1高圧空気流路
110 逆止弁
120 大気圧供給弁
140 真空ポンプを用いた真空発生器
150 エジェクタシステムを用いた真空発生器

Claims (3)

  1. ワークを真空吸着する吸着部が接続される真空ポートと、該真空ポートに連通して設けられた真空発生機構部と、前記真空ポート内を真空破壊可能に高圧空気源に接続されると共に前記真空ポートと連通して設けられた接続ポートとを具備する真空発生器であって、
    前記真空ポートと前記真空発生機構部とを連通する流路内に配設され、大気との連通を制御する大気圧供給弁と、
    該大気圧供給弁に対して直列に設けられる逆止弁とを有し、
    前記大気圧供給弁は、真空発生時には前記真空ポートと大気とを遮断し、真空破壊あるいは真空停止時には前記真空ポートと大気とを連通させ、
    前記逆止弁は、前記流路内への大気の流入を許容し、高圧空気の前記流路から大気への流出を阻止することを特徴とする真空発生器。
  2. 前記大気圧供給弁は、前記真空発生機構部と前記真空ポートとの連通を開閉制御する3ポート弁であることを特徴とする請求項1記載の真空発生器。
  3. 前記真空発生機構部がエジェクタ効果を利用して真空を発生するものであることを特徴とする請求項1または2記載の真空発生器。
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