JP3436635B2 - 真空発生器 - Google Patents

真空発生器

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JP3436635B2
JP3436635B2 JP12844996A JP12844996A JP3436635B2 JP 3436635 B2 JP3436635 B2 JP 3436635B2 JP 12844996 A JP12844996 A JP 12844996A JP 12844996 A JP12844996 A JP 12844996A JP 3436635 B2 JP3436635 B2 JP 3436635B2
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富夫 濱
清康 山崎
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Nihon Pisco Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は真空発生器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】背景技術として、図6および図7に示す
ような真空発生器がある。本体110には、高圧空気供
給ポート112、真空ポート118が設けられていると
共に、真空発生電磁弁114、および真空破壊電磁弁1
16が装着されている。また、本体110内には、真空
バルブ120、切替弁機構122、破壊エア調整部12
4、真空ポート側フィルタ部126が組み込まれてい
る。真空バルブ118は、軸線方向に延びる流体の流路
128を有し、その流路128の上流側に流路を絞るノ
ズル部130が形成され、そのノズル部130よりも流
路124の下流側に流路を拡大するデェフューザ部13
2が形成されている。ノズル部130とデェフューザ部
132の間に側方に開口する開口部134が設けられ、
前記流路128へ一端側から高圧流体が供給されること
で、その開口部134近傍に負圧を発生させることがで
きる。真空バルブ120が挿入されているシリンダ室の
側壁には開口が形成されており、その開口にはフィルタ
・・が装着されている。そのフィルタ136を介して真
空バルブ120の流路128を通過した空気が排出され
る。高圧空気供給ポート112から真空バルブ120へ
連通する圧空供給流路138は真空発生電磁弁114に
よって開閉可能に設けられている。
【0003】切替弁機構122は、シリンダ室140に
切替弁体142が軸線方向に摺動可能に挿入されてお
り、スプリング144によってシリンダ室140の一端
側へ付勢されている。シリンダ室140の一端側には、
高圧空気供給ポート122から連通路146が連通され
ており、この連通路146も真空発生電磁弁114によ
って圧空供給流路138と同様に開閉される。また、高
圧空気供給ポート112は真空破壊電磁弁116によっ
て開閉される真空破壊通路148に連通されている。真
空破壊通路148は、前記切替弁体142に挿通された
細管150および前記シリンダ室140の他端側の部位
を含み、シリンダ室140の側壁に設けられた開口通路
151を介して真空ポート側フィルタ部126に連通し
ている。細管150のシリンダ室140内にある開口に
は、ニードル152が進退可能に挿入されており、真空
破壊通路148を流れる空気流量を調整することができ
る。
【0004】連通路146および圧空供給流路138が
真空発生電磁弁112によって連通した際には、図7に
示すように、圧空がシリンダ室140の一端側に供給さ
れ、切替弁体142が他端側へ移動されるから、前記真
空破壊通路148が閉塞されると共に、真空バルブ12
0によって真空が発生する。この際には真空破壊電磁弁
116によっても真空破壊通路148は閉塞されてい
る。また、連通路146および圧空供給流路138が真
空発生電磁弁112によって閉塞され、真空破壊通路1
48が真空破壊電磁弁116によって連通した際には、
図8に示すように、真空バルブ120による真空の発生
が停止すると共に、破壊空気が真空ポート側フィルタ部
126を通過して真空ポート118に供給され、真空ポ
ート118の真空が破壊される。この際にはシリンダ室
140が切替弁体142によって一端側で閉塞されてお
り、破壊空気は真空ポート118側へ流通しないように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
真空発生器では、真空バルブ120によって真空を発生
させる際には真空発生電磁弁114が常に開いていなけ
ればならない。すなわち、真空発生電磁弁114へ常に
通電してソレノイドを作動させている必要があり、電力
を浪費してしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、真空バルブによ
る真空発生を好適に維持することができると共に、真空
バルブへの圧空供給を制御するバルブ機構の消費電力を
低減できる真空発生器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために次の構成を備える。すなわち、本発明
は、高圧流体源に連通される圧空供給ポートおよび真空
が発生される真空ポートが設けられた本体と、該本体内
に設けられ、軸線方向に延びる流体の流路を有し、該流
路の一端側に位置される部位が流路を絞るノズル部に形
成され、該ノズル部よりも流路の下流側となる他端側に
位置される部位が流路を拡大するデェフューザ部に形成
されると共に、前記ノズル部と前記デェフューザ部の間
に側方に開口して前記真空ポートに連通する開口部が設
けられ、前記流路へ一端側から高圧流体が供給されるこ
とで該開口部近傍に負圧を発生させて前記真空ポートを
負圧にする真空バルブと、前記真空バルブと前記圧空供
給ポートを連通するメイン流路と、該メイン流路の中途
部に設けられた主流路シリンダ室と、該主流路シリンダ
室の側壁に開口して設けられ、前記圧空供給ポートと主
流路シリンダ室とを連通する入力ポート部と、該主流路
シリンダ室の側壁に開口して設けられ、主流路シリンダ
室と前記真空バルブとを連通する連通ポート部と、該主
流路シリンダ室内で軸線方向へ摺動可能に形成され、主
流路シリンダ室の一端側に移動した際には前記入力ポー
ト部と前記連通ポート部とを連通させ、他端側に移動し
た際には前記入力ポート部と前記連通ポート部との連通
を遮断するメイン弁体と、前記主流路シリンダ室の他端
側に連通し、メイン弁体を一端側へ移動させるべく高圧
流体を主流路シリンダ室の他端側に導入する第1制御流
路と、前記主流路シリンダ室の一端側に連通し、メイン
弁体を他端側へ移動させるべく高圧流体を主流路シリン
ダ室の一端側に導入する第2制御流路とを具備し、一
旦、一端側へ移動したメイン弁体は、前記第1制御流路
への高圧流体の導入を停止しても一端側へ移動された状
態が維持されることを特徴とする。
【0008】また、前記真空ポートと前記高圧流体源と
を連通する真空破壊用流路と、該真空破壊用流路の中途
部に配され、真空ポートへ高圧流体の供給を選択的に行
い、真空ポートへ高圧流体を供給することで真空ポート
の真空を破壊するよう、真空破壊用流路を開閉する破壊
バルブとを具備することで、好適に真空発生と真空破壊
とを行うことができる。
【0009】また、前記破壊バルブが、前記本体内に設
けられた破壊流路シリンダ室と、該破壊流路シリンダ室
内で軸線方向へ摺動可能に形成され、破壊流路シリンダ
室の一端側に移動した際には前記真空破壊用流路を連通
させ、他端側に移動した際には真空破壊用流路を遮断す
る摺動弁体と、前記破壊流路シリンダ室の他端側に連通
し、摺動弁体を一端側へ移動させるべく高圧流体を破壊
流路シリンダ室の他端側に導入する破壊空気制御用の流
路と、前記破壊空気制御用の流路を介して破壊流路シリ
ンダ室の他端側に高圧流体が供給された際には摺動弁体
が一端側に移動することを許容し、破壊流路シリンダ室
の他端側に高圧流体が供給されないときには摺動弁体を
他端側に位置するように付勢する付勢部材とを備え、前
記破壊流路シリンダ室の他端側と前記主流路シリンダ室
の一端側に高圧流体を同時に導入可能に、前記破壊空気
制御用の流路と前記第2制御流路とが連通されているこ
とで、真空発生の停止と真空破壊を同時に行うことがで
き、真空の破壊作用をシャープに得ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる好適な実施
例を添付図面と共に詳細に説明する。図1は本発明にか
かる真空発生器の一実施例の主要部を示す断面図であ
る。10は本体であり、一端側に高圧流体源に連通され
る圧空供給ポート12が設けられている。14は第1シ
リンダ室であり、本体10内に形成され、一端側14a
が高圧流体源に連通されるように後述する第2シリンダ
室40を介して圧空供給ポート12に連通されている。
また、第1シリンダ室14の他端側14bは開放してお
り、その他端側14bの開放部は消音部16となってい
る。消音部16には複数の消音用フィルタ16a、16
b、16c・・・が配設されている。
【0011】18は真空ポートであり、本体10の他端
側に設けられている。20は負圧ポート部であり、真空
ポート18に連通すべく、第1シリンダ室14の側壁中
途部に開口されて設けられている。負圧ポート部20と
真空ポート18との間は通路空間19になっており、真
空ポート18側から第1シリンダ室14側へ流通する空
気が通過するように、円筒状のフィルタ21が配設され
ている。
【0012】22は真空バルブであり、第1シリンダ室
14内で軸線方向へ摺動可能に設けられ、軸線方向に延
びる流体の流路24を有する。流路24の第1シリンダ
室14の一端側に位置される部位が流路24を絞るノズ
ル部26に形成されている。そのノズル部26よりも流
路24の下流側となる第1シリンダ室14の他端側に位
置される部位が流路24を拡大するデェフューザ部28
に形成されている。また、ノズル部26とデェフューザ
部28の間に側方に開口する開口部30が設けられい
る。第1シリンダ室14の他端側14bに移動した際に
は開口部30と負圧ポート部20とを連通させると共に
前記流路24へ一端側から高圧流体が供給されることで
開口部30近傍に負圧を発生させる。なお、この負圧を
発生する原理は、空気の粘性を利用するものであり、エ
ジェクタ効果として周知の技術である。
【0013】また、この真空バルブ22は、一端側14
aに移動した際には開口部30と負圧ポート部20との
連通を遮断する。すなわち、図5に示すように、第1シ
リンダ室14の負圧ポート部20よりも一端側の内周に
形成された斜面15にデェフューザ部28の外周に嵌め
られた’O’−リング32が当接し、開口部30と負圧
ポート部20との連通を閉塞するのである。27はシー
ルリングであり、ノズル部26の外周に嵌められてい
る。また、29もシールリングであり、デェフューザ部
28の外周に嵌められている。これらのシールリング2
7、29によって真空バルブ22が気密状態で第1シリ
ンダ室14内で軸線方向へ摺動できる。第1シリンダ室
14の一端側14aに高圧空気が供給されるとシールリ
ング27が好適に気密しているため、真空バルブ22が
その高圧空気の圧力によって好適に押圧されて他端側1
4b側へ移動されるのである。また、シールリング29
によって真空ポート18側が負圧になった際に空気が進
入しないように好適に気密している。
【0014】34は第1スプリングであり、第1シリン
ダ室14の一端側に高圧流体が供給された際には真空バ
ルブ22が第1シリンダ室14の他端側14bに移動す
ることを許容し、高圧流体が供給されない際には真空バ
ルブ22を第1シリンダ室14の一端側14aに位置す
るように付勢する。すなわち、第1スプリング34が、
第1シリンダ室14内に形成された内周フランジ部14
cと、デェフューザ部28の外周に形成された外周フラ
ンジ部28aとの間に弾装されている。なお、第1スプ
リング34の取付位置はその付勢力の方向が同一であれ
ば、本実施例に限られないのは勿論である。
【0015】36はメイン流路であり、第1シリンダ室
14と高圧流体源とを連通する。38はメインバルブで
あり、メイン流路36の中途部に配され、第1シリンダ
室14へ高圧流体の供給を選択的に行うよう、メイン流
路36を開閉する。メインバルブ38は、本体10内に
設けられた主流路シリンダ室である第2シリンダ室40
と、第2シリンダ室40の側壁に開口して設けられ、圧
空供給ポート12を介して高圧流体源と第2シリンダ室
40とを連通する入力ポート部42と、その第2シリン
ダ室40の側壁に開口して設けられ、第2シリンダ室4
0と第1シリンダ室14とを連通する連通ポート部44
とを備える。また、メインバルブ38には、第2シリン
ダ室40内で軸線方向へ摺動可能に形成され、第2シリ
ンダ室40の一端側に移動した際には入力ポート部42
と連通ポート部44とを連通させ、他端側に移動した際
には入力ポート部42と連通ポート部44との連通を遮
断するメイン弁体46を備える。メイン弁体46は、ス
プール状に形成されて、中途部に小径部46aが形成さ
れている。この小径部46aによって、第2シリンダ室
40の一端側に移動した際に入力ポート部42と連通ポ
ート部44とを連通させる。
【0016】48は第1制御流路であり、第2シリンダ
室40の他端側に連通している。この第1制御流路48
は、後述する第1パイロット弁70の出力通路72に接
続されている。第1パイロット弁70から第1制御流路
48を介して第2シリンダ室40の他端側40bに高圧
流体が供給された際には、メイン弁体46が一端側に移
動される。100は第2制御流路であり、第2シリンダ
室40の一端側に連通し、メイン弁体46を他端側へ移
動させるべく高圧流体を第2シリンダ室40の一端側に
導入可能に設けられている。この第2制御流路100
は、後述する第2パイロット弁74の出力通路に接続さ
れている。
【0017】50は破壊バルブであり、真空ポート18
と高圧流体源とを連通する真空破壊用流路52の中途部
に配され、真空ポート18へ高圧流体の供給を選択的に
行うよう、真空破壊用流路52を開閉する。この破壊バ
ルブ50が開き、真空ポート18へ高圧流体が供給され
れば、真空ポート18の真空が破壊する。本実施例で
は、本体内に段付形状に形成された破壊流路シンダ室で
ある第3シリンダ室54と、その第3シリンダ室54内
で軸線方向に摺動可能に段付形状に形成された摺動弁体
56とを備える。摺動弁体56は、第3シリンダ室の一
端側に移動した際(図5に示す状態)には前記真空破壊
用流路を連通させ、他端側に移動した際には(図1に示
す状態)真空破壊用流路を遮断する。また、58は破壊
空気制御用の流路であり、第3シリンダ室54の大径部
の内上底面(第3シリンダ室54の他端側)に開通する
と共に、後述する第2パイロット弁74の出力通路に接
続されている。従って、第2パイロット弁74から、高
圧流体が第3シリンダ室54の他端側へ導入されると、
摺動弁体56が一端側へ移動される。なお、第2パイロ
ット弁の構造は第1パイロット弁70の構造と同一に設
けられている。
【0018】60は第3スプリングであり、摺動弁体5
6を常時は真空破壊用流路52を閉塞するように図1の
図面上において上方に付勢し、高圧流体が第2パイロッ
ト弁74から破壊空気制御用の流路58を介して第3シ
リンダ室54の大径部の上部側(第3シリンダ室54の
他端側)に供給された際には、真空破壊用流路52を開
口するよう、摺動弁体56が下方に移動することを許容
する。すなわち、第3スプリング60は摺動弁体56の
下面と第3シリンダ室54の底面との間に弾装され付勢
部材として作用する。なお、56aは’O’−リングで
あり、摺動弁体56の先端部に嵌められており、これに
よって気密がなされて確実に真空破壊用流路52を閉塞
できる。破壊バルブ50が開口すると、高圧の破壊空気
は真空破壊用流路52を構成する圧空供給ポート12、
入力ポート部42、第2シリンダ室40、ニードル挿入
孔部64、破壊バルブ50および細管62内を通過して
真空ポート18に流入して真空を破壊する。細管62は
内容積が小さいため、流入空気は素早く真空ポート18
に導入でき、真空破壊を好適に行うことができる。な
お、第2シリンダ室40とニードル挿入孔部64とは、
貫通孔68によって連通されている。
【0019】また、本実施例では、破壊空気制御用の流
路58は、前記第2シリンダ室40の一端側40aに連
通する第2制御流路100(図4(a)参照)と連通し
ている。従って、第2パイロット弁74を介して、第3
シリンダ室54の他端側と第2シリンダ室40の一端側
に高圧流体を同時に導入することができる。
【0020】66はニードルであり、ニードル挿入孔部
64に挿入されており、先端が大径孔から小径孔に臨む
ように配設されている。このニードル66を軸線方向に
ねじ込み式で移動させることが可能に設けられており、
真空破壊用流路52の開口面積を微調整することができ
る。これによって真空ポート18に供給される破壊空気
の流量を調整でき、真空破壊の速度を好適に調整するこ
とができる。以上の実施例において、摺動部に嵌められ
た’O’−リング、および本体10を構成する部材間の
気密をするために設けられたガスケット類は、図に明ら
かであり、説明を省略する。
【0021】次に第1パイロットバルブ70および第2
パイロットバルブ74の構造と取付状態について図2お
よび図3に基づいて説明する。第1パイロットバルブ7
0および第2パイロットバルブ74は同一構造のものを
利用できるので、一方のみ(第1パイロットバルブ7
0)の構成について詳述する。76は入力通路である。
この入力通路76は図1の実施例の本体10に形成され
た連絡通路69に連通している。連絡通路69は前述し
た真空破壊用流路52と入力通路76を連通するように
開口している。78はソレノイドであり、入力通路76
の中途部に設けられ、その入力通路76を開閉する開閉
弁80を作動させる駆動源として設けられている。82
はプランジャであり、84はコイルである。コイル84
に電通されるとプランジャ82がソレノイド78内に引
き込むように作動する。プランジャ82の先端には、開
閉弁80が固定部材86によって固定されている。プラ
ンジャ82の先端に固定された開閉弁80は、常時はソ
レノイド78の外郭部と固定部材86の間に弾装された
スプリング88の付勢力によって、入力通路76を閉塞
するように付勢されている。具体的には入力通路76の
中途部に設けられた開口76aを開閉弁80で蓋をして
いる。
【0022】90は排気路であり、排気弁92が開口す
ることによって出力通路72と連通可能に設けられてい
ると共に大気に開放している。排気弁92は、開閉弁8
0に対向する位置に、排気路の開口90aを開閉可能に
配されている。また、排気弁92の取付枠材94によっ
て保持されており、その取付枠材92と一体に排気路の
開口90aに接離して、その排気路の開口90aを開閉
する。取付枠体94には、開閉弁80に当接するまで延
設された間隔保持部94aが設けられている。また、排
気弁92は、本体に外側へ突出することを阻止された押
しボタン部材95との間に弾装されたスプリング96の
付勢力によって、常時は排気路の開口90aを塞ぐ方向
へ付勢されている。なお、スプリング96の付勢力は、
スプリング88の付勢力よりも小さく設定されている。
また、押しボタン部材95は、スプリング97の付勢力
に抗して内側へ移動可能に設けられている。この押しボ
タン部材95を内側へ押し込むことで、手動によって、
排気弁92を移動させて排気路の開口90aを塞ぐと共
に、開閉弁80を移動させて入力通路76の開口76a
を開き、出力通路72から圧力空気を出力することがで
きる。
【0023】従って、ソレノイド78が作動されていな
い際には図2に示すように、スプリング88の付勢力が
スプリング96の付勢力に打ち勝って開口76aを閉塞
すると共に、排気路の開口90aは間隔保持部94aに
よって排気弁92が支持されることによって開口した状
態にある。そして、ソレノイド78が作動された際に
は、スプリング80の付勢力にプランジャ82の作動力
が打ち勝って開閉弁80が移動して開口76aを開口す
ると共に、排気路の開口90aは、スプリング96の付
勢力によって移動した排気弁92によって閉塞された状
態になり、出力通路72から圧力空気を出力することが
できる。
【0024】以上の構成からなる電磁弁であるパイロッ
トバルブが、図3に示すように第1パイロットバルブ7
0、および第2パイロットバルブ74として図1に示す
真空発生装置に固定されている。以上の構成からなる真
空発生器の動作について、図1、図3〜図5に基づいて
以下に説明する。なお、図4の(a)は本実施例の回路
図であり、(b)はそのタイムチャートである。タイム
チャートは第1パイロットバルブ70、および第2パイ
ロットバルブ74の動作と、真空発生、および破壊エア
発生の関係を示している。また、図5は本実施例の真空
破壊の作動状態を示している。先ず、真空を発生してい
る状態を図1に基づいて説明する。第1パイロットバル
ブ70が作動(ON)することによって、第1制御流路
48から第2シリンダ室40の他端側40bに高圧空気
が供給され、メイン弁体46が第2シリンダ室40の一
端側40aに移動される。これにより、高圧流体が第1
シリンダ室14の一端側14aに内に流入し、真空バル
ブ22が第2シリンダ室14の他端側14bに移動する
ことにより、開口部30が負圧ポート部20と連通す
る。そして、真空バルブ22の流路24を空気が通気す
ることによって、開口部30付近に真空が発生し、開口
部30に連通する負圧ポート部20等を介して真空ポー
ト18に真空が発生する。このとき、破壊バルブ50は
閉塞状態になっている。
【0025】次に、上記の状態から第1パイロットバル
ブ70をOFFすると、メイン弁体46は第2シリンダ
室40の一端側40aに移動された状態で維持される。
すなわち、本実施例の動作を示すタイムチャート(図4
(b))のように、第1パイロットバルブ70をパルス
的に作動させることで、メイン弁体46が第2シリンダ
室40の一端側40aに移動した状態を保持するので、
真空発生状態が維持される。第1パイロットバルブ70
の作動を非常に短時間にすることができるので、その消
費電力を低減できる。
【0026】次に、真空を破壊する状態を図5に基づい
て説明する。先ず、第1パイロットバルブ70がOFF
の状態で、第2パイロットバルブ74がONの状態とす
る。高圧空気が破壊空気制御用の流路58を介して第3
シリンダ室54に供給され、摺動弁体56が移動して破
壊バルブ50が開く。同時に第2シリンダ室40の一端
側に高圧流体が供給され、メイン弁体46が第2シリン
ダ室40の他端側40bに移動するため、メインバルブ
38が閉じられ、真空バルブ22による真空発生も停止
できる。これは、第2制御流路100が破壊空気制御用
の流路58と連通されており、第2パイロットバルブ7
4を介して高圧流体を同時に導入可能に設けられている
ためである。これにより、第2パイロットバルブ74の
作動により、真空バルブ22の真空発生を停止すること
と、破壊バルブ50の開放による真空破壊を同時に行う
ことができ、真空の破壊作用をシャープに得ることがで
きる。
【0027】このとき、真空バルブ22は、第1スプリ
ング34の付勢力によって第1シリンダ室14の一端側
14aに移動され、開口部30と負圧ポート部20とが
連通しないようにその通路を閉塞するため、破壊空気は
第1シリンダ室14側へ洩れることがない。従って、真
空破壊が効率良く好適になされる。すなわち、高圧空気
の第1シリンダ室14への供給が断たれ、真空バルブ2
2によって真空が発生しなくなると共に、真空バルブ2
2が第1スプリング34の付勢力によって第1シリンダ
室14の一端側14aに移動され、斜面15に’O’−
リング32が当接して開口部30と負圧ポート部20と
が連通しないようにその通路を閉塞する。このように、
本実施例の真空バルブ22は、図4(a)の回路図にも
明らかなように、真空発生機能22aと切換弁22bと
の二つの機能を備えるのである。このように、真空バル
ブ22は、真空を発生する真空発生源となると共に、第
1シリンダ室14内で移動できることで一種の逆止弁の
作用をするため、背景技術のように特別な切換弁機構を
別に設けることなく、好適な作動が可能な真空発生器と
なっている。
【0028】以上の実施例では、パイロットバルブとし
て図2で示したような電磁弁を用いているが、開閉弁機
能を有すればこれに限られることがないのは勿論であ
る。また、以上の実施例では、破壊バルブ50を介して
第2パイロットバルブ74によって、真空破壊を制御し
ているが、電磁弁で直接的に制御することも可能であ
る。但し、電磁弁で流路を直接的に開放する場合、構造
が簡単になる反面、流路を大きく開くためには大型の電
磁弁を要したり、消費電力が大きくなるというデメリッ
トがある。以上、本発明につき好適な実施例を挙げて種
々説明してきたが、本発明はこの実施例に限定されるも
のではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改
変を施し得るのは勿論のことである。
【0029】
【発明の効果】本願発明にかかる真空発生器によれば、
メインバルブのメイン弁体を主流路シリンダ室の一端側
へ移動させるべく第1制御流路が主流路シリンダ室の他
端側に連通し、メイン弁体を他端側へ移動させるべく第
2制御流路が主流路シリンダ室の一端側に連通してい
る。このため、第1制御流路を介して圧空を主流路シリ
ンダ室の他端側に供給し、一旦メイン弁体を主流路シリ
ンダ室の一端側へ移動させれば、第2制御流路を介して
圧空を主流路シリンダ室の一端側に供給してメイン弁体
を他端側へ移動させるまで、真空発生バルブには連続し
て圧空が供給され、その真空発生状態が維持される。す
なわち、第1制御流路を介して圧空を主流路シリンダ室
の他端側にパルス的に供給すれば、メイン弁体は主流路
シリンダ室の一端側に移動した状態を保持できる。従っ
て、圧空供給を制御するバルブ機構の作動を非常に短時
間にすることができ、その消費電力を低減でき、真空発
生器のランニングコストを著しく低減できるという著効
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる真空発生器の一実施例を示す断
面図である。
【図2】本発明の真空発生器に利用されるパイロットバ
ルブの一実施例を説明する断面図である。
【図3】本発明にかかる真空発生器の全体構成の一例を
示す正面図である。
【図4】図3の真空発生器全体の回路図およびタイムチ
ャートである。
【図5】図1の実施例の真空破壊の作動状態を示す断面
図である。
【図6】背景技術を説明する断面図である。
【図7】図6の真空発生器の真空破壊の作動状態を示す
断面図である。
【符号の説明】
10 本体 12 圧空供給ポート 14 第1シリンダ室 16 消音部 18 真空ポート 20 負圧ポート部 22 真空バルブ 24 流路 26 ノズル部 28 デェフューザ部 30 開口部 32 ’O’−リング 34 第1スプリング 36 メイン流路 38 メインバルブ 40 第2シリンダ室 42 入力ポート部 44 連通ポート部 46 メイン弁体 48 第1制御流路 50 破壊バルブ 70 第1パイロットバルブ 74 第2パイロットバルブ 100 第2制御流路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−71500(JP,A) 特開 平4−164200(JP,A) 特開 平4−203300(JP,A) 特開 平6−288399(JP,A) 特開 昭56−141100(JP,A) 実開 平5−1000(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04F 5/20 F04F 5/52 F16K 31/124

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧流体源に連通される圧空供給ポート
    および真空が発生される真空ポートが設けられた本体
    と、 該本体内に設けられ、軸線方向に延びる流体の流路を有
    し、該流路の一端側に位置される部位が流路を絞るノズ
    ル部に形成され、該ノズル部よりも流路の下流側となる
    他端側に位置される部位が流路を拡大するデェフューザ
    部に形成されると共に、前記ノズル部と前記デェフュー
    ザ部の間に側方に開口して前記真空ポートに連通する開
    口部が設けられ、前記流路へ一端側から高圧流体が供給
    されることで該開口部近傍に負圧を発生させて前記真空
    ポートを負圧にする真空バルブと、 前記真空バルブと前記圧空供給ポートを連通するメイン
    流路と、 該メイン流路の中途部に設けられた主流路シリンダ室
    と、 該主流路シリンダ室の側壁に開口して設けられ、前記圧
    空供給ポートと主流路シリンダ室とを連通する入力ポー
    ト部と、 該主流路シリンダ室の側壁に開口して設けられ、主流路
    シリンダ室と前記真空バルブとを連通する連通ポート部
    と、 該主流路シリンダ室内で軸線方向へ摺動可能に形成さ
    れ、主流路シリンダ室の一端側に移動した際には前記入
    力ポート部と前記連通ポート部とを連通させ、他端側に
    移動した際には前記入力ポート部と前記連通ポート部と
    の連通を遮断するメイン弁体と、 前記主流路シリンダ室の他端側に連通し、メイン弁体を
    一端側へ移動させるべく高圧流体を主流路シリンダ室の
    他端側に導入する第1制御流路と、 前記主流路シリンダ室の一端側に連通し、メイン弁体を
    他端側へ移動させるべく高圧流体を主流路シリンダ室の
    一端側に導入する第2制御流路とを具備し、 一旦、一端側へ移動したメイン弁体は、前記第1制御流
    路への高圧流体の導入を停止しても一端側へ移動された
    状態が維持されること を特徴とする真空発生器。
  2. 【請求項2】 前記真空ポートと前記高圧流体源とを連
    通する真空破壊用流路と、 該真空破壊用流路の中途部に配され、真空ポートへ高圧
    流体の供給を選択的に行い、真空ポートへ高圧流体を供
    給することで真空ポートの真空を破壊するよう、真空破
    壊用流路を開閉する破壊バルブとを具備することを特徴
    とする請求項1記載の真空発生器。
  3. 【請求項3】 前記破壊バルブが、 前記本体内に設けられた破壊流路シリンダ室と、 該破壊流路シリンダ室内で軸線方向へ摺動可能に形成さ
    れ、破壊流路シリンダ室の一端側に移動した際には前記
    真空破壊用流路を連通させ、他端側に移動した際には真
    空破壊用流路を遮断する摺動弁体と、 前記破壊流路シリンダ室の他端側に連通し、摺動弁体を
    一端側へ移動させるべく高圧流体を破壊流路シリンダ室
    の他端側に導入する破壊空気制御用の流路と、 前記破壊空気制御用の流路を介して破壊流路シリンダ室
    の他端側に高圧流体が供給された際には摺動弁体が一端
    側に移動することを許容し、破壊流路シリンダ室の他端
    側に高圧流体が供給されないときには摺動弁体を他端側
    に位置するように付勢する付勢部材とを備え、 前記破壊流路シリンダ室の他端側と前記主流路シリンダ
    室の一端側に高圧流体を同時に導入可能に、前記破壊空
    気制御用の流路と前記第2制御流路とが連通されている
    ことを特徴とする請求項2記載の真空発生器。
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