JP4491679B2 - 段付き中間巾止め金具 - Google Patents

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Description

本発明は、型枠を支持するための金具に関し、特に、断面が略L字状となる基礎をコンクリート打設により形成するために、第1型枠に対して第2型枠の下端を持ち上げた状態で支持すべく使用される段付き中間巾止め金具に関するものである。
断面が略L字状となる基礎をコンクリート打設により形成するためには、例えば図2に示すように、第1型枠に対して第2型枠の下端を持ち上げた状態で支持しなければならないが、このときに使用されるのが段付き中間巾止め金具である。
このような中間巾止め金具としては、例えば特許文献1に記載されているような「型枠巾止金具」が知られているのであるが、この「型枠巾止金具」は、
「第1の型枠の下端に対して所定高さ上方に離れて配設された第2の型枠を型枠巾止金具によって確実に連結支持し、順次積層される防湿基礎コンクリートと布基礎コンクリートとを1回の打設作業で安価に形成できる型枠巾止構造及びこれに用いる型枠巾止金具を提供することを目的」
としてなされたものである。
そして、この特許文献1に記載された型枠巾止金具は、図8にも示すように、例えば、
「捨てコンクリート上に立設された第1の型枠に対して、所定間隔を隔てて対向すると共にその下端が該第1の型枠の下端に対して所定高さ上方に離れて配設された第2の型枠が型枠巾止金具によって連結支持されてなる型枠巾止構造であって、前記第1の型枠の平板部の、前記第2の型枠の下端に対応する高さ位置に取付孔を設けることとし、前記型枠巾止金具が、略真直形状であって少なくとも一端側が棒状部になっている基部と、該基部の一端側に設けられて前記第1の型枠の取付孔に前記棒状部を前記平板部に対して垂直に固定可能な固定手段と、前記基部の他端側に設けられて前記第2の型枠を支持することが可能な支持部とにより構成されていること」
を特徴とするものである。
実用新案登録第3070029号掲載公報、要約、代表図
この特許文献1に記載された型枠巾止金具は、当該特許文献1の段落0019に記載されているように、
「型枠巾止金具10の基部11高さ程度までコンクリートが打設されることにより防湿基礎コンクリートが形成され、さらに両基礎型枠41,42間にコンクリートが打設されることにより、布基礎コンクリートが形成される。そして、コンクリートの養生期間が経過した後、両基礎型枠41,42を取り外し、ねじ部12と基部11の他端側を切断溝16,17位置で折り曲げることにより、コンクリートから突出したねじ部12と、外側止部14及び係止部15を含む基部11の一部を切断除去する。その後、コンクリート周囲を埋め立てることによりコンクリート基礎44の打設作業が終了する」
ものであるが、「基部11の一部を切断除去する」と、コンクリート基礎44内に残ったままの基部11の一部がコンクリート基礎44から露出することになる。
この「基部11」は通常「鉄」を材料として形成されているため、その一部がコンクリート基礎44から露出していると、この基部11が錆びを発生し、この錆びがコンクリート基礎44の表面を赤茶けた状態に汚すことになる。この錆びによる「汚れ」は、非常に目立つものであって、遠くからでも「基部11」の存在箇所を知らせるものであり、近づいて見ると「基部11」が露出しているため、人によってはこれを問題にすることがある。
このため、本発明者は、この種の段付き中間巾止め金具について、上述したような錆びの発生を抑制して、コンクリート基礎の表面を汚すことがないようにするにはどうしたらよいか、について研究を重ねてきた結果、完成されたコンクリート基礎から露出している金属部分を「モルタル」によって覆うことが最も簡便であることに気付いたのである。
ところで、この種の段付き中間巾止め金具を使用して形成されるコンクリート基礎は断面L字状となっていて、金属部分が露出するのは、図8等に示すように垂直面であり、この垂直面に露出している部分をモルタルによって完全に覆うためには、十分な大きさの凹部が必要である。つまり、図8に示した従来の金具を使用した場合には、モルタルを添着させるのには不十分な穴しか形成することができないため、モルタルで露出金属部分を覆うことは殆どできないと考えられるのである。
そこで、本発明者は、この種の段付き中間巾止め金具によって、後のモルタル添着のための凹部を簡単に形成するにはどうしたらよいか、について種々検討を重ねてきた結果、本発明を完成したのである。
すなわち、本発明の目的とするところは、断面形状が略L字状となるコンクリート基礎を形成するにあたって、第1型枠に対して第2型枠を確実に支持することができて、露出金属部分を覆うためのモルタル添着が行える凹部を容易に形成することのできる段付き中間巾止め金具を、簡単な構成によって提供することにある。
以上の課題を解決するために、まず、請求項1に係る発明の採った手段は、後述する最良の実施形態の説明中において使用する符号を付して説明すると、
「断面が略L字状となる基礎40をコンクリート打設により形成するために、第1型枠31に対して第2型枠32の下端を持ち上げた状態で支持すべく使用される段付き中間巾止め金具10であって、
第1型枠31間に挟着される挟着部12と、この挟着部12の内方側に設けられて基礎40の表面から内方に位置することになる金具本体11と、これら金具本体11と挟着部12との間に設けられて、基礎40の第1型枠31側の表面に凹部41を形成することになる凹部形成部材20と、金具本体11の内方側に設けられて、第2型枠32の下端を支持する支持部13とを備えたものとするとともに、
凹部形成部材20を、中空部22を有する中空体20aとするとともに、これにスリットあるいはミシン目等の除去線21を形成したことを特徴とする段付き中間巾止め金具10」
である。
すなわち、この請求項1に係る段付き中間巾止め金具10は、基本的には、第1型枠31に対して第2型枠32を支えるために使用されるものであって、第1型枠31間に挟着される挟着部12と、この挟着部12の内方側に設けられて基礎40の表面から内方に位置することになる金具本体11と、この金具本体11の内方側に設けられて、第2型枠32の下端を支持する支持部13とを備えたものである。そして、この段付き中間巾止め金具10は、完成されたコンクリート基礎40の表面に凹部41を形成するために使用される凹部形成部材20を、金具本体11と挟着部12との間に設けたものなのである。
この段付き中間巾止め金具10を構成している各部材及び凹部形成部材20は、図1に示すように組立られるものであり、図2に示すように、第1型枠31に取り付けられた挟着部12の内側に金具本体11を位置させ、この金具本体11の挟着部12とは反対側に設けた支持部13によって第2型枠32の下面を支持して、生コンクリートの打設を待つのである。
このとき、凹部形成部材20は、挟着部12と金具本体11との間に位置してその外端面が第1型枠31の内面に当接するようになされており、打設された生コンクリートが、この凹部形成部材20内へは入らないようになっている。
凹部形成部材20は、コンクリート基礎40が完成されたときに、このコンクリート基礎40の表面に凹部41を形成するものであり、この凹部41内には、金具本体11の端部等の金属部分が、コンクリート基礎40の表面から内方に位置して露出することになるが、この凹部41内にモルタルが添着されれば、ここに露出していた金具本体11の端部はモルタル内に埋められて露出することはなく、従って錆びることもないのは言うまでもない。
この凹部形成部材20は、中空部22を有する中空体20aによって形成してある。また、この凹部形成部材20は、その周囲に生コンクリートが打設され、コンクリート基礎40が完成したときには外されるものでるから、コンクリートが固着しないような材料、例えば合成樹脂や金属などによって表面が滑らかなものとして形成したものである。
そして、この段付き中間巾止め金具10については、その凹部形成部材20を、中空部22を有する中空体20aとするとともに、これにスリットあるいはミシン目等の除去線21を形成したものとしたのである。
この段付き中間巾止め金具10では、これを構成している凹部形成部材20として中空体20aを採用したものであり、この中空体20aは、図2の(a)及び(b)に示すように、合成樹脂等によって「スカート」状に形成して、その内部に中空部22を積極的に形成したものである。勿論、この凹部形成部材20である中空体20aの小径部側端部には、図2の(a)に示すように、挟着部12側のネジ部12bが挿入されて当該凹部形成部材20の位置決めをも果たすことになる穴が形成してある。
また、この凹部形成部材20である中空体20aには、図2の(b)に示すように、中空部22を有する中空体20aにスリットあるいはミシン目等の除去線21が形成してある。この除去線21は、当該中空体20aを凹部41から強制的に剥がす際の作業を容易にするために、この除去線21に沿って中空体20aを切り裂くことができるようにしたものである。
以上の段付き中間巾止め金具10を構成している挟着部12及び凹部形成部材20を、コンクリート基礎40完成後に外せば、図4に示すように、コンクリート基礎40の垂直表面に凹部41が形成される。この凹部41からはコンクリート基礎40内に埋め殺しされた金具本体11の端部が露出するが、前述したように、この凹部41内にモルタルが添着されるから、何等問題は生じない。
従って、この請求項1の段付き中間巾止め金具10によれば、断面形状が略L字状となるコンクリート基礎40を形成するにあたって、第1型枠31に対して第2型枠32を確実に支持することができて、露出金属部分を覆うためのモルタル添着が行える凹部41を容易に形成することができるものとなっているのであり、凹部形成部材20を安価なものとすることができるし、除去線21によって完成されたコンクリート基礎40からの取り外しも簡単に行えるものとなっているのである。
上記課題を解決するために、請求項2に係る発明の採った手段は、上記請求項1に記載の段付き中間巾止め金具10について、
「挟着部12は、少なくとも金具本体11に対して着脱自在としたこと」
である。
すなわち、この段付き中間巾止め金具10を構成している金具本体11は、完成されたコンクリート基礎40内に埋め殺しされるものではあるが、その他の部材はコンクリート基礎40から外されるものである。そのため、この段付き中間巾止め金具10においては、少なくともコンクリート基礎40内に埋め殺しされている金具本体11に対して挟着部12が着脱自在としてあるのである。凹部形成部材20については、挟着部12とともに金具本体11から外されることになるから、この挟着部12に一体的であってもよいものである。
ただし、この挟着部12に対しては金具本体11がしっかりと保持されている必要があるから、金具本体11に対して挟着部12を着脱自在とするためには、図7に示すように、金具本体11の挟着部12側端部にネジ部11aを形成しておくのが最も簡単である。勿論、図7に示した例の場合には、挟着部12側にネジ部11aに対応するメネジを切っておく必要はある。
また、挟着部12が、少なくとも金具本体11に対して着脱自在としてあることから、段付き中間巾止め金具10を構成する各部材及び凹部形成部材20を別々に形成しておいて、例えば施工現場において、これらを図1に示すように組み立てることが簡単に行えることになる。
従って、この請求項2の段付き中間巾止め金具10は、上記請求項1のそれと同様な機能を発揮する他、完成されたコンクリート基礎40からの挟着部12や凹部形成部材20の取り外し、段付き中間巾止め金具10としての組立が簡単に行えるものとなっているのである。
そして、上記課題を解決するために、請求項3に係る発明の採った手段は、上記請求項1〜請求項2のいずれかに記載の段付き中間巾止め金具10について、
「凹部形成部材20の外形を、コンクリート基礎の外面に向かって広がるものとしたこと」
である。
すなわち、この請求項3の段付き中間巾止め金具10では、これを構成している凹部形成部材20の外形形状を、コンクリート基礎40の外面に向かって広がるものとしたものであり、これにより、コンクリート基礎40に完成された凹部41を、図4及び図6に示すように、コンクリート基礎40の外面に向かって広がるものとするのである。
凹部41がコンクリート基礎40の外面に向かって広がるものであれば、この中にモルタルを詰めて添着させる作業を簡単に行える。何故なら、この凹部41は、奥に較べて入り口が広くなっているからである。
従って、この請求項3の段付き中間巾止め金具10は、上記請求項1〜請求項2のいずれかに係るそれと同様な機能を発揮する他、凹部41内に対するモルタルの添着作業を簡単に行えるものとなっているのである。
以上、詳述した通り、本発明においては、
「断面が略L字状となる基礎40をコンクリート打設により形成するために、第1型枠31に対して第2型枠32の下端を持ち上げた状態で支持すべく使用される段付き中間巾止め金具10であって、
第1型枠31間に挟着される挟着部12と、この挟着部12の内方側に設けられて基礎40の表面から内方に位置することになる金具本体11と、これら金具本体11と挟着部12との間に設けられて、基礎40の第1型枠31側の表面に凹部41を形成することになる凹部形成部材20と、金具本体11の内方側に設けられて、第2型枠32の下端を支持する支持部13とを備えたものとするとともに、
凹部形成部材20を、中空部22を有する中空体20aとするとともに、これにスリットあるいはミシン目等の除去線21を形成したこと」
にその構成上の主たる特徴があり、これにより、断面形状が略L字状となるコンクリート基礎40を形成するにあたって、第1型枠31に対して第2型枠32を確実に支持することができて、露出金属部分を覆うためのモルタル添着が行える凹部41を容易に形成することのできる段付き中間巾止め金具10を、簡単な構成によって提供することができるのである。
以下、本発明に係る段付き中間巾止め金具10について、図1〜図7を参照して説明すると、図1には、凹部形成部材20として中空体20aを採用した段付き中間巾止め金具10の斜視図が示してある。この段付き中間巾止め金具10は、金具本体11と、金具本体11の端部に設けられた挟着部12と、挟着部12に対して金具本体11の反対側の端部に設けられた支持部13とから構成されている。
図1に示した金具本体11は、上下の端部を直角に折り曲げて補強用のリブ14を形成したものであり、このリブ14の挟着部12側端部を、後述する凹部形成部材20を止めるための規制部15としている。これに対して、図7に示した金具本体11は、単純な丸棒によって構成したものであり、その図示左端部は、図5に示した段付き中間巾止め金具10を構成している凹部形成部材20である中実体20bのネジ穴23に螺合されるネジ部11aとしてある。この金具本体11の、ネジ部11aとは反対側には、後述する支持部13が固着される。
挟着部12は、金具本体11を構成している板材より薄板で形成され、金具本体11の外端側となる端部にスポット溶接で一体的に固着されている。この挟着部12は、互いに隣接することになる二枚の第1型枠31間に挟着されるもので、その巾寸法は、第1型枠31の厚さに対応している。また、この挟着部12の中央部には、図1及び図2の(a)に示したように、第1型枠31の連結用穴31aに連通する穴12aが形成されている。この穴12aは円形でも水平方向に長い長穴であっても良い。
また、挟着部12の、規制部15とは反対側の端部には、図1に示したように、L字状の規制部としての規制片16が溶着してある。なお、挟着部12の規制部15側の端部、つまり金具本体11との間に、図3に示したように、縦方向にミシン目状の分離部12cを形成して、この挟着部12の金具本体11からの取り外しを容易にするように実施してもよいものである。
この挟着部12は、金具本体11に対して着脱自在としてある。何故なら、後述するように、金具本体11は、完成されたコンクリート基礎40内に埋め殺しされるものではあるが、その他の部材はコンクリート基礎40から外されるものである。そのために、この挟着部12は、少なくともコンクリート基礎40内に埋め殺しされている金具本体11に対して着脱自在としてあるのである。後述する凹部形成部材20については、挟着部12とともに金具本体11から外されることになるから、この挟着部12に一体的であってもよいものである。
この挟着部12に対しては、金具本体11がしっかりと保持されている必要があるから、金具本体11に対して挟着部12を着脱自在とするためには、図7に示したように、挟着部12側にネジ部11aに対応するメネジを切っておくのである。
また、挟着部12が、少なくとも金具本体11に対して着脱自在としてあることから、段付き中間巾止め金具10を構成する各部材及び凹部形成部材20を別々に形成しておいて、例えば施工現場において、これらを図1に示したように組み立てるのである。
支持部13には、図1及び図5に示したように、その基体部に所定間隔をおいた一対の立上り片13a、13bを形成したものであり、この支持部13は、全体として上部が開放するコ字状をなしている。この支持部13が有している一対の立上り片13a、13bの間隔は、第2型枠32の厚さ寸法と同じにしてあり、これらの立上り片13a、13bの間には、図2の(a)に示したように、第1型枠31が挿入されて支持されることになるのである。
そして、図1及び図5に示した支持部13は、その金具本体11側端部を金具本体11に形成してあるリブ14の上端に溶接することにより、金具本体11に対して一体化してある。また、この支持部13の、立上り片13aの近傍には、図1及び図5に示したように、V字状の切り込みからなる分離部18が形成してあり、この分離部18によって当該支持部13の分断が行えるようにしてある。
なお、この支持部13と挟着部12間の距離は、第1型枠31と第2型枠32との間隔に相当するもので、例えば、支持部13の金具本体11に対する溶接位置を変化させることにより変化させることができる。また、本最良形態では、支持部13と金具本体11を別体で構成し、溶接により一体化したが、支持部13と金具本体11を一体に製作しても良い。
凹部形成部材20は、コンクリート基礎40が完成されたときに、このコンクリート基礎40の表面に凹部41を形成するものであり、図2に示したように、中空部22を有する中空体20aによって形成してある。また、この凹部形成部材20は、その周囲に生コンクリートが打設され、コンクリート基礎40が完成したときには外されるものであるから、コンクリートが固着しないような材料、例えば合成樹脂や金属などによって表面が滑らかなものとして形成したものである。
図2に示した段付き中間巾止め金具10では、これを構成している凹部形成部材20として中空体20aを採用したものであり、この中空体20aは、図2の(a)及び(b)に示したように、合成樹脂等によって「スカート」状に形成して、その内部に中空部22を積極的に形成したものである。勿論、この凹部形成部材20の小径部側端部には、図2の(a)に示すように、挟着部12側のネジ部12bが挿入されて当該凹部形成部材20の位置決めをも果たすことになる穴が形成してある。
そして、この凹部形成部材20である中空体20aには、図2の(b)に示したように、スリットあるいはミシン目等の除去線21が形成してある。この除去線21は、当該中空体20aを凹部41から強制的に剥がす際の作業を容易にするために、この除去線21に沿って中空体20aを切り裂くことができるようにしたものである。
つぎに、本発明に係る段付き中間巾止め金具10の施工の様子について説明すると、まず、第1型枠31の側面には、図2の(a)にて示したように、所定の間隔で連結用の穴31aが複数個形成されている。これらの穴31aは、互いに隣接する第1型枠31同士を連結する際に利用する他、本発明に係る段付き中間巾止め金具10をこれら第1型枠31間に取り付けるのにも使用されるものである。勿論、これらの第1型枠31及び第2型枠32の施工作業に先立って、基礎コンクリート40の厚さ即ち所望の段差に相当する穴31aを選択することは言うまでもない。
つぎに、隣接する第1型枠31間に中間巾止め金具10の挟着部12を挟み、これに形成してある穴12aを、第1型枠31側の選択した穴3aに連通させ、ピン等を貫通させて連結する。この場合、凹部形成部材20の内端がリブ14側の規制部15に当接し、この凹部形成部材20の外端が第1型枠31の内面に当接する。そこで、挟着部12を挟んで隣接する二枚の第1型枠31間をピン等により固定する。
次いで、支持部13の上に第2型枠32を載置すれば、コンクリート基礎40を形成するための型枠が完成する。そこで、生コンクリートを打設するのである。
コンクリートが固化したら、第1型枠31及び第2型枠32を取り外す。そして、コンクリートの外側に突出した支持部13の一対の立上り片13a、13bを分離部18から切り離し、さらに、挟着部12を分離部から切り離す。そして、挟着部12の内側になっていた凹部形成部材20である中空体20aまたは中実体20bをとりはずすのである。これにより、コンクリート基礎40の垂直面には、突出物が存在しなくて安全となっているだけでなく、凹部41が開口するのである。
この凹部41内には、金具本体11の端部等の金属部分が露出することになるが、モルタルが添着されれば、この凹部41にて露出していた金具本体11の端部は露出することはなく、従って錆びることもない。
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、適宜変更して適用できるものであり、例えば、ピンにより金具本体11を固定するための穴12aをなくすと共に、規制片16に吊下部19となる穴を設けて、この穴に対して第1型枠31の上部より吊り下げることにより金具本体11を所定位置に挟着するようにしてもよい。
また、規制部15あるいは規制片16は、図1の如く必ずしも左右両側にある必要はなく、何れか一方に、或いは両方の規制部15をなくして規制片16のみにしてもよく、要は金具本体11が傾斜や捻れを生じることなく第1型枠31に挟着されるようになっていれば良いものである。
(その他の実施例)
なお、図5に示した凹部形成部材20は、中心にて貫通しているネジ穴23を有した中実体20bとしたものであり、コンクリート基礎40に凹部41を形成することができることは勿論、この中実体20b自体が金具本体11と挟着部12との連結及び一体化を容易にしているものである。この中実体20bの中心には、金具本体11及び挟着部12側のネジ部11a及びネジ部12bのそれぞれが螺着できるネジ穴23が形成してあるからであるが、このネジ穴23は、金具本体11と挟着部12との連結が確実に行えるのであれば、単なる穴であってもよい。
つまり、この図5に示した段付き中間巾止め金具10では、
「凹部形成部材20を略中実体20bとするとともに、本体金具11の外側端部に着脱自在」
としてある。
この段付き中間巾止め金具10においては、これを構成している凹部形成部材20が、図5に示したような中実体20bとしたものであり、コンクリート基礎40に凹部41を形成することができることは勿論、この中実体20b自体が金具本体11と挟着部12との連結及び一体化を容易にしているものである。この中実体20bの中心には、金具本体11及び挟着部12側のネジ部11a及びネジ部12bのそれぞれが螺着できるネジ穴23が形成してあるが、このネジ穴23は、金具本体11と挟着部12との連結が確実に行えるのであれば、単なる穴であってもよい。
従って、この段付き中間巾止め金具10は、上記と同様な機能を発揮する他、凹部形成部材20を安価なものとすることができるし、完成されたコンクリート基礎40から取り外す際の作業を簡単に行えるのである。
本発明に係る段付き中間巾止め金具であって、凹部形成部材として中空体を採用したものの斜視図である。 同段付き中間巾止め金具を使用して第1型枠に第2型枠を支持させた状態を示すもので、(a)はその断面図、(b)は中空体の拡大正面図である。 同段付き中間巾止め金具を使用して第1型枠に第2型枠を支持させた状態の別例を示す縦断面図である。 同段付き中間巾止め金具によって形成されたコンクリート基礎の断面図である。 その他の実施例に係る段付き中間巾止め金具であって、凹部形成部材として中実体を採用したものの斜視図である。 同段付き中間巾止め金具によって形成されたコンクリート基礎の断面図である。 本発明の段付き中間巾止め金具を構成している金具本体の別例を示す斜視図である。 従来の技術を示す縦断面図である。
10 段付き中間巾止め金具
11 金具本体
11a ネジ部
12 挟着部
12a 取付穴
12b ネジ部
13 支持部
14 導入部
15 規制部
16 規制片
18 分離部
19 吊下部
20 凹部形成部材
20a 中空体
20b 中実体
21 除去線
22 中空部
23 ネジ穴
31 第1型枠
32 第2型枠
40 コンクリート基礎
41 凹部

Claims (3)

  1. 断面が略L字状となる基礎をコンクリート打設により形成するために、第1型枠に対して第2型枠の下端を持ち上げた状態で支持すべく使用される段付き中間巾止め金具であって、
    前記第1型枠間に挟着される挟着部と、この挟着部の内方側に設けられて前記基礎の表面から内方に位置することになる金具本体と、これら金具本体と前記挟着部との間に設けられて、前記基礎の第1型枠側の表面に凹部を形成することになる凹部形成部材と、前記金具本体の内方側に設けられて、前記第2型枠の下端を支持する支持部とを備えたものとするとともに、
    前記凹部形成部材を、中空部を有する中空体とするとともに、これにスリットあるいはミシン目等の除去線を形成したことを特徴とする段付き中間巾止め金具。
  2. 前記挟着部は、少なくとも前記金具本体に対して着脱自在としたことを特徴とする請求項1に記載の段付き中間巾止め金具。
  3. 前記凹部形成部材の外形を、コンクリート基礎の外面に向かって広がるものとしたことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載の段付き中間巾止め金具。
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