JP4489696B2 - 自動原稿搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動原稿搬送装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の従来技術には、自動原稿搬送装置において、原稿の給紙トレー(原稿載置台)と排紙トレイとの間に除電部材を設け、排紙トレイへ排出される原稿に接触させて原稿の除電を行う技術が開示されている。
特開2005−75493号公報
しかし、特許文献1に記載の従来技術では、原稿載置台の下部と排紙トレイとの間に除電部材を設けているため、原稿載置台の下部に除電部材の取付部材が別途必要になり、構成が複雑になるという問題があった。また、上述の従来技術では、排紙トレイへ排出される原稿に対して除電を行っているが、載置台から原稿が給紙されて排紙トレイに原稿が排出されるまでの間に原稿に帯電した電荷によって静電気が生じるおそれがあった。この場合、発生した静電気によって自動原稿載置内に設けられた検知センサや電気部品等の各装置の異常が発生するおそれがあった。
本発明は、原稿に帯電した電荷による静電気の発生を防止して自動原稿載置内に設けられた各装置の異常発生を防止でき且つ構成が簡易な自動原稿搬送装置及び画像形成装置を得ることを目的とする。
前記課題を解決するために、請求項1に記載された発明は、原稿載置台上に載置された原稿束を最上面から順次1枚ずつ給紙する給紙部材と、原稿載置台に載置された原稿束が原稿載置台から移動するのを規制する規制部材と、給紙部材により給紙された原稿を排紙方向に搬送する原稿搬送経路と、前記規制部材に設けられ、原稿に帯電した電荷を除去する除電ブラシと、を備え、前記規制部材は、前記原稿搬送経路を遮断する遮断位置と前記原稿搬送経路から退避し前記原稿搬送経路を開放する開放位置との間を移動自在であり、前記規制部材が遮断位置にある場合、前記規制部材のみにより前記原稿束の移動を規制するとともに、前記規制部材が開放位置にある場合、前記除電ブラシのブラシ毛のみが前記原稿搬送経路内に突設していることを特徴とする。
請求項に記載された発明は、請求項に記載の発明において、自動原稿搬送装置は本体フレームを備え、除電ブラシが本体フレームに接触して、除電ブラシが除去した電荷を本体フレームを通じて装置外に放電していることを特徴とする。
請求項に記載された発明は、請求項又はに記載の発明において、規制部材の移動を制御する規制部材移動制御手段を備え、規制部材が開放位置にある場合、規制部材はブラシ毛が原稿搬送経路内に突設する突設位置と、ブラシ毛が原稿搬送経路内から退避した退避位置との間を移動自在であり、規制部材移動制御手段により、突設位置と退避位置との間で規制部材を移動させていることを特徴とする。
請求項に記載された発明は、請求項に記載の発明において、原稿搬送経路上には原稿先端を検知する原稿先端検知センサを備え、原稿先端検知センサが原稿先端を検知しないとき、規制部材移動制御手段により規制部材を退避位置に退避させており、原稿先端検知センサが原稿先端を検知すると、規制部材移動制御手段により規制部材を退避位置から突設位置まで移動させていることを特徴とする。
請求項に記載された発明は、請求項1〜の何れか一項に記載の自動原稿搬送装置を備えた画像形成装置において、自動原稿搬送装置で搬送した原稿を読み取って画像形成を行なうことを特徴とする。
本発明によれば、原稿束が原稿載置台から移動するのを規制する規制部材に除電ブラシを設けたので、原稿載置台に載置された原稿束及び搬送経路内に給紙される原稿に帯電した電荷を除去でき、搬送経路内を搬送する原稿に帯電した電荷によって静電気が生じ難い。したがって、自動原稿載置内に設けられた各装置(電気部品や検知センサ)の異常発生を防止できる。規制部材に除電ブラシを設けたので、除電ブラシの取付部材が別途必要にならず、構成が簡単である。
以下に、添付図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は第1実施の形態に係る突き当て板の駆動機構を示す断面図、図2は第1実施の形態に係る突き当て板の駆動機構を示す斜視図、図3は呼出しコロの駆動機構を示す斜視図、図4は本発明の第1実施の形態に係る自動原稿搬送装置を概略的に示す断面図、図5は本発明の第1実施の形態に係る自動原稿給紙装置を備えた画像形成装置を示す断面図である。
図5に示すように画像形成装置1は複写機であり、装置本体1aと装置本体1aの上部に設けた自動原稿給紙装置(以下、単にADFという)4とから構成される。装置本体1a上面にはコンタクトガラス2およびコンタクトガラス2よりも小面積のスリットガラス3が設けられている。装置本体1aはスキャナ31と、スキャナ31で読取った画像データを感光体ドラムに書き込む書き込み部200と、画像形成手段201と、定着手段208、給紙手段206等から構成されている。
スキャナ31によって読取られた原稿の画情報は画像データとして図示しない本体制御部に出力されるようになっており、本体制御部は書き込み部200によって画像形成手段201を構成する感光体ドラム202上に静電潜像を形成し、画像形成手段201を構成する帯電部203、露光部204、現像部205の協働によって感光体ドラム202上にトナーの可視像が形成されるようになっている。
一方、給紙手段206から給紙された転写紙は、画像形成手段201まで運ばれ、画像形成手段201を構成する転写部207によって転写紙の一方の面にトナーの転写が行なわれ、定着手段208による定着の終了した転写紙は反転排紙部209に搬送される。
ここで、反転排紙部209におけるI経路は画像形成装置1外への転写紙のストレート排紙経路であり、II経路は反転紙部209内で転写紙が反転されて排出される経路であり、III経路は反転排出部209内で転写紙が反転されて両面トレイに両面トレイにおいて転写紙の再給紙後、上述した画像形成プロセスを経て転写紙の他方面の転写が行なわれた後、I経路にて画像形成装置1外に排出される。
図4に示すように、ADF4は上面に原稿テーブル(原稿載置台)5が設けられており、この原稿テーブル5には奥側基準(原稿の搬送方向下流側基準)で複数の原稿からなる原稿束Pがセット可能になっている。この原稿テーブル5の奥側には光センサ等からなる原稿検知センサ6が設けられており、この原稿検知センサ6は原稿テーブル5にセットされた原稿を検知して図示しないコントローラに検知情報を出力するようになっている。コントローラはこのセンサ6からの検知情報に基づいて給紙スタート信号を出力するようになっている。
原稿テーブル5の先端(原稿の搬送方向下流側)には呼出しコロ(給紙部材)7が設けられており、この呼出しコロ7は原稿束Pに当接する当接位置および原稿束Pから離隔する離隔位置の間で揺動するようになっている。
図3に示すように、呼出しコロ7はブラケット8に回転軸7aが回転自在に支持されており、このブラケット8は支持軸9に固定されている。この支持軸9にはレバー10が固定されており、このレバー10の延在方向一端部には第1突出部10aが形成され、この第1突出部10aはブラケット8に形成された舌部8aに係合可能になっている。
レバー10の延在方向他端部には第2突出部10bが形成されており、この第2突出部10bはカム11に摺接するようになっている。カム11はリンク12に連結されており、このリンク12の一端部は第1ばね(連結部材)13aによって本体1a側に付勢されている。また、リンク12の他端部は第2ばね(連結部材)13bを介してソレノイド14に連結されている。
ソレノイド14はコントローラの出力信号に基づいて駆動されるようになっており、ON状態のときには、第1バネ13aの付勢力に抗して第2バネ13bを引張ってリンク12を図2中、時計回転方向に回転させることにより、カム11を回転させて第2突出部10bを下降させて呼出しコロ7を原稿束Pに当接させる。また、OFF状態のときには、第1バネ13aによってリンク12を図2中、反時計回転方向に回転させることにより、カム11を回転させて第2突出部10bを上昇させて呼出しコロ7を原稿束Pから離隔させるようになっている。すなわち、ソレノイド14は呼出しコロ7を当接位置と離隔位置の間で移動させるようになっている。
一方、呼出しコロ7に対して原稿の搬送方向下流側には給紙ベルト15が設けられており、この給紙ベルト15は駆動ローラ15aおよび従動ローラ15bに橋架され、駆動ローラ15aによって時計回転方向に周回移動するようになっている。給紙ベルト15にはリバースコロ16が摺接しており、このリバースコロ16は分離方向である時計回転方向に回転するようになっている。したがって、給紙ベルト15及びリバースコロ16の間に搬送された原稿束Pからは最上位の原稿が分離されるようになっている。
この分離原稿はプルアウト駆動ローラ17及びプルアウト従動ローラ18を介してスリットガラス3に搬送されるようになっており、プルアウト駆動ローラ17およびプルアウト従動ローラ18の下流側に位置するレジストセンサ19aによって原稿の先端が検知されると、コントローラは呼出しコロ7、駆動ローラ15aおよびプルアウト駆動ローラ17を駆動する給紙モータを逆転するようになっている。
尚、図示しないが給紙モータの駆動力は複数の歯車やタイミングベルトからなる伝達機構を介して呼出しコロ7、駆動ローラ15a及びプルアウト駆動ローラ17に伝達されるようになっており、給紙モータが正転駆動されると、伝達機構を介して呼出しコロ7、駆動ローラ15aおよびプルアウト駆動ローラ17が原稿の分離方向に回転し、給紙モータが逆転駆動されると、ワンウェイクラッチを介して伝達機構に連結される駆動ローラ15aが空回りするため、給紙ベルト15が空回りして原稿束から次原稿が分離されるのを阻止するようになっている。
スリットガラス3で読取りが終了した原稿は、搬送駆動ローラ20及び搬送従動ローラ21に挟持されて搬送された後、排紙駆動ローラ(排紙ローラ)22および排紙従動ローラ(排紙ローラ)23に挟持された排紙トレイ24上に排紙されるようになっている。尚、搬送駆動ローラ20および排紙駆動ローラ22は図示しない排紙モータ(モータ)および減速機構によって回転駆動されるようになっている。
排紙駆動ローラ22の近傍には排紙センサ19bが設けられており、この排紙センサ19bは原稿の後端を検知して原稿の排紙情報をコントローラに出力するようになっている。一方、原稿テーブル5の先端には突き当て板である突き当て板(規制部材)25が設けられており、この突き当て板25には原稿テーブル5にセットされた原稿束Pの先端が突き当てられるようになっている。
突き当て板25はL字形状に形成されており、支持軸26に固定されている。支持軸26の端部にはリンク27が取り付けられており、このリンク27の一端部は第1ばね28aによって本体1a側に付勢されている。また、リンク27の他端部は第2ばね28bを介してソレノイド14に連結されている。また、突き当て板25のL字部分には除電ブラシ(除電部材)40が取り付けられている。
ソレノイド14がON状態のときには、第1バネ28aの付勢に抗して第2バネ28bを引張ってリンク27を図1中、反時計回転方向に回転させることにより、突き当て板25を原稿の搬送経路32を開放する開放位置に退避させる。また、ソレノイド14がOFF状態のときには、第1バネ28aによってリンク27を図1中、時計回転方向に回転させることにより、突き当て板25が搬送経路32を遮断するように退避位置から搬送経路32内に突出する。
突き当て板25が開放位置にある場合、図1に示すように、除電ブラシ40のブラシ毛40aが給紙ガイド板32aより上方に位置(搬送経路32内に突設)し、搬送される原稿Sの表面にブラシ毛40aが接触している。
また、自動原稿搬送装置1には金属製の本体フレーム42を備え、突き当て板25が開放位置にある場合、除電ブラシ40が本体フレーム42に接触して除電ブラシ40が除去した電荷を本体フレーム42を通じて自動原稿搬送装置1の外に放電している。
支持軸26の端部には板状部材29が設けられており、この板状部材29にはカム30が摺接するようになっている。このカム30は排紙駆動ローラ22の回転軸22aの端部に取り付けられており、排紙駆動ローラ22の回転に伴って回転するようになっている。また、カム30は回転軸22aにトルクリミッタを介して連結されており、原稿を搬送可能な負荷でローラ22が回転する際にカム30が空回りするようになっている。
カム30は所定位置に回転したときに突起状のカム面30aが板状部材29のストッパ部29aに係合するようになっており、このときには突き当て板25が開放位置に位置した状態を維持して遮断位置に位置することが規制されるようになっている。尚、本実施形態では、カム30および板状部材29がストッパ部材を構成している。
原稿テーブル5に設けられた原稿検知センサ6は原稿テーブル5の原稿の有無を検知してコントローラに検知情報を出力するようになっており、コントローラは原稿検知センサ6からの検知情報に基づいて原稿テーブル5上に原稿がないものと判断したときに排紙モータを駆動して突き当て板25を遮断位置に復帰させるようになっている。
レジストセンサ19a及び排紙センサ19bは搬送経路の原稿を検知してコントローラに検知情報を出力するようになっており、コントローラはこの検知情報に基づいて搬送経路に一定時間以上原稿が滞留している場合にジャムが発生したものと判断し、排紙モータを駆動して突き当て板25を開放位置に維持するようになっている。
本実施形態では、原稿検知センサ6、レジストセンサ19a、排紙センサ19bおよびコントローラが用紙検知手段を構成している。
一方、スリットガラス3の下方の画像形成装置1にはイメージセンサからなるスキャナ31が設けられており、このスキャナ31は図示しない駆動装置によって図1中、左右方向に移動するようになっている。この駆動装置は図示しない本体制御部によって制御されるようになっており、コンタクトガラス2にセットされた原稿の画情報を読取る際には、コンタクトガラス2の下方にスキャナ31を走査させると共に、スリットガラス3上に搬送される原稿の画情報を読取る際にはスキャナ31をスリットガラス3の下方に停止させるようになっている。
次に、本実施の形態に係る自動原稿給紙装置の作用及び効果について説明する。まず、原稿の搬送方法を説明する。原稿テーブル5に原稿束Pをセットすると、原稿検知センサ6が原稿束Pを検知してコントローラに給紙スタート信号を出力する。このとき、コントローラはソレノイド14をONにする。ソレノイド14がONになると、第1バネ13aの付勢力に抗して第2バネ13bを引張って、リンク12を図3中、時計回転方向に回転させることにより、カム11を回転させて第2突出部10bを下降させて呼出しコロ7を原稿束Pに当接させる。
このとき、ソレノイド24は同時に第1バネ28aの付勢に抗して第2バネ28bを引張ってリンク27を図1中、反時計回転方向に回転させることにより、突き当て板25を原稿の搬送経路32を開放する開放位置に退避させる。
次いで、給紙モータによって呼出しコロ7、駆動ローラ15a及びプルアウト駆動ローラ17を回転させると共に、排紙モータによって搬送駆動ローラ20及び排紙駆動ローラ22を回転させることにより、原稿束Pから最上位の原稿を分離して読取位置であるスリットガラス3に搬送する。
呼出しコロ7によって搬送経路32内を搬送された原稿Sの表面に除電ブラシ40のブラシ毛40aが接触して、原稿Sに帯電した電荷を除去している。除電ブラシ40が除去した電荷は本体フレーム42を通じて自動原稿搬送装置1の外に放電している。
そして、読取りが終了した原稿は搬送駆動ローラ20および排紙駆動ローラ22によって排紙トレイ24上に排紙される。また、原稿の後端がレジストセンサ19aによって検知された時点で、原稿検知センサ6からの検知情報に基づいて原稿テーブル5上にまだ原稿が存在すると判断した場合はソレノイド14をONして呼出しコロ7を原稿束Pに当接させると共に、給紙モータを正転駆動して後続する原稿の分離を行う。
一方、原稿検知センサ6からの検知情報に基づいて原稿テーブル5上の原稿がなくなったのと判断したときには、ソレノイド14をOFFのままにする。第1バネ28aによってリンク27を図中、時計回転方向に回転させようとするが、このとき、カム30のカム面30aがストッパ部26aに係合するため、突き当て板25は開放位置に位置したままとなる。そして、搬送路内の原稿を排出後、排紙モータを逆転駆動して回転軸22aを逆転させることにより、カム30を逆回転させてカム面30aをストッパ部26aから離隔させると、第1ばね28aの付勢力によってリンク27が図1中、時計回転方向に回転するため、突き当て板25が搬送経路32上に突出する遮断位置に移動して元の状態に復帰する。尚、突き当て板25の復帰動作は画像形成装置1の電源投入時にもイニシャル動作として行う。
本実施の形態では、原稿束Pが原稿テーブル5から移動するのを規制する突き当て板25に除電ブラシ40を設けたので、搬送経路32内に給紙される原稿Sに帯電した電荷を除去でき、搬送経路32内を搬送する原稿Sに帯電した電荷によって静電気が生じ難い。したがって、自動原稿載置1内に設けられたレジストセンサ19a、排紙センサ19b等の検知サンサの検知異常や各電気部品の異常発生を防止できる。
除電部材として除電ブラシ40を用いたので、柔軟性及び復元性に優れ、曲がったり折れたりしにくく、安定した除電効果を得ることができる。
突き当て板25の開放位置において、除電ブラシ40のブラシ毛40aが原稿Sの搬送経路32内に突設しているので、搬送経路32内を搬送する原稿Sの表面にブラシ毛40aを摺接させることができ、原稿Sに帯電した電荷を効果的に除去できる。
除電ブラシ40が本体フレーム42に接触して除電ブラシ40が除去した電荷を放電しているので、接地部材を別途設ける必要がなく構成が簡単である。
突き当て板25に除電ブラシ40を設けたので、除電ブラ40の取付部材が別途必要にならず、構成が簡単である。
次に、他の実施の形態を説明するが、以下の説明において、上述した第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符号を付することにより、その部分の詳細な説明を省略し、以下の説明では上述の第1実施の形態と異なる点を主に説明する。図6及び図7は第2実施の形態に係る突き当て板25の駆動動作を説明する図である。
図6に示すように、突き当て板25を回動させるリンク27の近傍位置にはカム43が設けられており、かかるカム43はモータの駆動によって回動自在である。また、カム43の駆動モータは規制部材移動制限手段(制御部)41に接続されており、規制部材移動制御手段41により、ブラシ毛40aが搬送経路32内に突設する突設位置と、ブラシ毛40aが搬送経路32内から退避した退避位置との間を移動自在に突き当て板25を制御している。
そして、レジストセンサ(原稿先端検知センサ)19aが原稿先端を検知するまでは、カム43をリンク27に当接させて、除電ブラシ40のブラシ毛40aが搬送ガイド板32aから上方に突設しないようにしている。レジストセンサ19aが原稿先端を検知すると、規制部材移動制限手段41によってカム43を図7に示すように駆動させて、ブラシ毛40aが搬送経路32内に突設する位置まで突き当て板25を回動させる。
本実施の形態では、規制部材移動制御手段41により、ブラシ毛40aが搬送経路32内に突設する突設位置と、ブラシ毛40aが搬送経路32内から退避した退避位置との間を移動自在に突き当て板25を制御しているので、原稿がブラシ毛40aに接触することで生じる原稿への悪影響(原稿の先端折れの発生等)を防止できる。
また、原稿先端が除電ブラシ40を通過する前はブラシ毛40aが搬送経路32内から退避した位置にあり、原稿先端が除電ブラシ40を通過した後に、ブラシ毛40aが搬送経路32内に突設するので、原稿先端がブラシ毛40aに当接することによる先端折れの発生を防止しつつ原稿に帯電した電荷を除去できる。
尚、本発明は上述した実施の形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。図8に示す変形例のように、除電ブラシ40の形状を変形して、突き当て板25における原稿束Pの端部が突き当たる位置にもブラシ毛40aを設けてあっても良い。この場合、原稿テーブル5に載置された原稿束全体Pに帯電した電荷を除去できる。
第1実施の形態に係る突き当て板の駆動機構を示す断面図である。 第1実施の形態に係る突き当て板の駆動機構を示す斜視図である。 呼出しコロの駆動機構を示す斜視図である。 第1実施の形態に係る自動原稿搬送装置を概略的に示す断面図である。 第1実施の形態に係る自動原稿給紙装置を備えた画像形成装置を示す断面図である。 第2実施の形態に係る自動原稿搬送装置において、突き当て板の駆動機構を示す図であり、除電ブラシのブラシ毛が突設位置にあるときを示す断面図である。 第2実施の形態に係る自動原稿搬送装置において、突き当て板の駆動機構を示す図であり、除電ブラシのブラシ毛が退避位置にあるときを示す断面図である。 変形例に係る自動原稿搬送装置において、突き当て板の駆動機構を示す断面図である。
符号の説明
1 自動原稿搬送装置
5 原稿テーブル(原稿載置台)
7 呼出しコロ(給紙部材)
19a レジストセンサ(原稿先端検知センサ)
25 突き当て板(規制部材)
32 原稿搬送経路
40 除電ブラシ(除電部材)
40a ブラシ毛
41 規制部材移動制御手段
43 本体フレーム

Claims (5)

  1. 原稿載置台上に載置された原稿束を最上面から順次1枚ずつ給紙する給紙部材と、原稿載置台に載置された原稿束が原稿載置台から移動するのを規制する規制部材と、給紙部材により給紙された原稿を排紙方向に搬送する原稿搬送経路と、前記規制部材に設けられ、原稿に帯電した電荷を除去する除電ブラシと、を備え、
    前記規制部材は、前記原稿搬送経路を遮断する遮断位置と前記原稿搬送経路から退避し前記原稿搬送経路を開放する開放位置との間を移動自在であり、
    前記規制部材が遮断位置にある場合、前記規制部材のみにより前記原稿束の移動を規制するとともに、前記規制部材が開放位置にある場合、前記除電ブラシのブラシ毛のみが前記原稿搬送経路内に突設していることを特徴とする自動原稿搬送装置。
  2. 自動原稿搬送装置は本体フレームを備え、除電ブラシが本体フレームに接触して、除電ブラシが除去した電荷を本体フレームを通じて装置外に放電していることを特徴とする請求項1に記載の自動原稿搬送装置。
  3. 規制部材の移動を制御する規制部材移動制御手段を備え、規制部材が開放位置にある場合、規制部材はブラシ毛が原稿搬送経路内に突設する突設位置と、ブラシ毛が原稿搬送経路内から退避した退避位置との間を移動自在であり、規制部材移動制御手段により、突設位置と退避位置との間で規制部材を移動させていることを特徴とする請求項又はに記載の自動原稿搬送装置。
  4. 原稿搬送経路上には原稿先端を検知する原稿先端検知センサを備え、原稿先端検知センサが原稿先端を検知しないとき、規制部材移動制御手段により規制部材を退避位置に退避させており、原稿先端検知センサが原稿先端を検知すると、規制部材移動制御手段により規制部材を退避位置から突設位置まで移動させていることを特徴とする請求項に記載の自動原稿搬送装置。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の自動原稿搬送装置を備え、自動原稿搬送装置で搬送した原稿を読み取って画像形成を行なうことを特徴とする画像形成装置。
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