JP4487504B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機の一種として、遊技領域に、作動始動口と、左右の羽根部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、羽根部材が開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、羽根部材の開口動作により形成された開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、「当たり状態」が生起して、羽根部材が所定回数の開口作動を所定数のラウンドに亘って断続的に繰り返すパチンコ機(いわゆる第二種のパチンコ機)が知られている(たとえば、特許文献1)。
【0003】
【特許文献1】
特開平6−238048号公報
【0004】
また、第二種のパチンコ機の中には、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、羽根部材が開口動作を繰り返すラウンドの数が多い「当たり状態」を生起させたり、ラウンドの数が少ない「当たり状態」を生起させたりするものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の第二種のパチンコ機は、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、単純に、「当たり状態」における羽根部材の開口動作のラウンド数を決定するだけであるので、遊技内容が単調であり、短期間の内に遊技者の遊技に対する意欲を消失させてしまう、という不具合がある。
【0006】
本発明の目的は、上記従来のパチンコ機が有する問題点を解消し、遊技内容が斬新で、長期間に亘って遊技者の遊技意欲を高く保持することが可能な遊技機を提供することにある。
【0007】
かかる本発明の構成の内、請求項1に記載された発明は、遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、遊技球が複数の作動部材に対応したそれぞれの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間が異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が複数の開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるかを予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、遊技球が複数の作動部材に対応したそれぞれの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間が異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が複数の開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、左右両側に設置された作動部材である右羽根と左羽根とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における左羽根の開口動作の繰り返しラウンド数と右羽根の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記左羽根に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記右羽根に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記左羽根と前記右羽根との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、左右両側に設置された作動部材である右羽根と左羽根とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における左羽根の開口動作の繰り返しラウンド数と右羽根の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記左羽根に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記右羽根に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記左羽根と前記右羽根との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、第一の作動部材と第二の作動部材とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における第一の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数と第二の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記第一の作動部材に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記第二の作動部材に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記第一の作動部材と前記第二の作動部材との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、第一の作動部材と第二の作動部材とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における第一の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数と第二の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記第一の作動部材に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記第二の作動部材に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記第一の作動部材と前記第二の作動部材との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項7に記載された発明は、請求項1〜6のいずれかに記載された発明において、予測報知手段が、表示手段であることを特徴とするものである。
請求項8に記載された発明は、請求項1〜7のいずれかに記載された発明において、予測報知手段が、矢印によって遊技球の発射方向を示唆する予測表示器であることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機の一実施形態であるパチンコ機について、図面に基づき、次の目次の順序にしたがって、詳細に説明する。
(1)実施例のパチンコ機の構造
(2)実施例のパチンコ機の制御機構
(3)実施例のパチンコ機の作動内容
(4)実施例のパチンコ機の特徴部分の説明
(5)実施例のパチンコ機の効果
(6)本発明の変更例の説明
【0010】
(1)実施例のパチンコ機の構造
図1は、実施例のパチンコ機1の正面を示したものである。パチンコ機1の正面の中央よりやや上方には、種々の入賞装置や障害釘等を設置した遊技盤20が設置されており、その遊技盤20の中央には、略円形の遊技領域2が設けられている。一方、遊技領域2の下方には、供給皿3と貯留皿4とが、上下に連設されており、貯留皿4の上方には、スピーカ5が設置されている。さらに、貯留皿4の右側には、遊技領域2に遊技球を発射するための発射ハンドル6が、パチンコ機1の前面に対して垂直な軸を中心として回転可能に突設されている。発射ハンドル6は、回転角度を変化させることによって遊技球の発射強度を調節することができるようになっている。
【0011】
一方、遊技領域2の中央上部には、大入賞口7が設けられている。図2は、大入賞口7を示したものであり、大入賞口7の周囲には、第一作動部材である右羽根8および左羽根9、上側部材16、下側部材17が設けられている。右羽根8、左羽根9は、長尺状に形成されており、それぞれ、下側の先端際を中心として外側へ(図1における破線の位置まで)傾斜(回動)させることができるようになっている。
【0012】
また、上側部材16は、左羽根9の上端と右羽根8の上端とに跨るように設置されており、中央に、7セグメントのLED板によって形成された開成回数表示器21が設けられている。そして、LED板上に二桁の数字を表示することができるようになっている。
【0013】
さらに、下側部材17の上面の略中央には、特定領域である特定入賞口13が設けられており、その特定入賞口13の内部には、特定検知センサ14が設けられている。また、特定入賞口13の左右両サイドには、非特定入賞口18が設けられており、その非特定入賞口18の内部には、非特定検知センサ19が設けられている。なお、特定入賞口13は、左右の非特定入賞口18,18よりも幅狭に形成されている。
【0014】
一方、大入賞口7の内部は、凹状に刻設されており、スパイラル状の円筒からなる第一誘導路11と、単純な円弧状の円筒からなる第二誘導路12とが設置されている。第一誘導路11は、基端の開口部分が右羽根8と隣接しており、先端が特定入賞口13の上部に位置している。第一誘導路11は、基端の開口部から入り込んだ遊技球が特定入賞口13へ到達するまでに約5.0秒の時間を要するように設計されている。また、第二誘導路12は、基端の開口部が左羽根9と隣接しており、先端が、第一誘導路11の先端と連通して特定入賞口13の上部に位置している。なお、第二誘導路12の中央部分は、第一誘導路11のスパイラルの内部を貫通した状態になっている。第二誘導路11は、基端の開口部から入り込んだ遊技球が特定入賞口13へ到達するまでに約0.5秒の時間を要するように設計されている。また、第一誘導路11、第二誘導路12とも透明な合成樹脂によって形成されており、遊技球が内部を流下する様子を目視することができるようになっている。
【0015】
かかる大入賞口7は、右羽根8、左羽根9、上側部材16、下側部材17によって、内部が遮蔽されており、右羽根8,左羽根9が傾斜動作をしない限り、遊技球が内部へ入り込まないようになっている。(以下、右羽根8、左羽根9の傾斜動作を「開口動作」といい、右羽根8の傾斜動作によって形成された開口部分、左羽根9の傾斜動作によって形成された開口部分を、それぞれ、「第一開口部」、「第二開口部」という)。
【0016】
また、図1の如く、大入賞口7の上側には、多数のLEDを横長な長方形状に敷設することによって形成された予測表示手段である予測表示器22が設けられており、右向き・左向きの矢印の他、各種の文字メッセージや図形等を表示することができるようになっている。
【0017】
一方、図1の如く、大入賞口7の下側には、第一作動始動口23が設けられており、その第一作動始動口23の内部には、第一作動検知センサ24が設けられている。また、第一作動始動口23の左右両側には、それぞれ、第二作動始動口25,25が設けられており、各第二作動始動口25,25の内部には、第二作動検知センサ26が設けられている。遊技領域2には、上記部材の他に、サイドランプ27,27、電飾ランプ28,28・・、種々の入賞口、風車、および多数の障害釘等が設けられている。
【0018】
また、パチンコ機1は、障害釘を所定の様式で植設することによって、遊技球が発射されてから「第一開口部」を通って大入賞口7内へ入賞し第一誘導路11を経て特定入賞口18へ至るまでに、約7.5秒の時間を要するように設計されている(所定数の遊技球を発射した場合の平均所要時間が約7.5秒となるように調整されている)。一方、遊技球が発射されてから「第二開口部」を通って大入賞口7内へ入賞し第二誘導路11を経て特定入賞口18へ至るまでに、約2.5秒の時間を要するように設計されている(所定数の遊技球を発射した場合の平均所要時間が約2.5秒となるように調整されている)。
【0019】
一方、図3は、パチンコ機1の背面を示したものであり、パチンコ機1の中央よりやや下側には、パチンコ機1の作動内容を制御するための主制御基板29を内蔵した制御基板ボックス30が設置されている。また、パチンコ機1の右端際には、賞品球や貸球を払い出すための遊技球払出装置31が設置されている。
【0020】
(2)実施例のパチンコ機の制御機構
また、図4は、パチンコ機1の制御機構を示したものである。主制御基板29は、CPU37、ROMやRAM等の記憶手段35、タイマ36等を有しており、CPU37が、I/Oインターフェイス34を介して、第一作動検知センサ24、第二作動検知センサ26、特定検知センサ14、非特定検知センサ19、ラウンド回数表示器21、予測表示器22、サイドランプ27,27、電飾ランプ28,28・・、スピーカ5、右羽根8・左羽根9を傾斜させるための作動装置32、遊技球払出装置33等と接続されている。
【0021】
また、主制御基板21には、後述する「大当たり状態」における右羽根8・左羽根9の作動回数を決定するためのループカウンタである作動回数決定カウンタが内蔵されている。そして、作動回数決定カウンタは、電源投入時から所定の規則に従って“0”〜“5000”(5001通り)の間をごく短時間(1割込2.0ms)のうちに1ずつ加算しながらループカウントする(最大値の次には最小値に戻る)ようになっている。加えて、主制御基板29には、右羽根8・左羽根9が「開口動作」を繰り返すラウンドを制限するためのラウンドカウンタが内蔵されている。また、主制御基板29の記憶手段35のROMには、予測表示器22に表示する文字メッセージや図柄のデータ等が記憶されている。
【0022】
(3)実施例のパチンコ機の作動内容
以下、パチンコ機1の作動内容について説明する。遊技者等によって発射ハンドル6が回動操作された場合には、発射装置(図示せず)によって、遊技球が遊技領域2に打ち込まれる。そして、打ち込まれた遊技球が各入賞口(第一作動始動口23、第二作動始動口25、大入賞口7等)に入賞した場合(たとえば、遊技球が第二作動始動口25の上側の開口部から内部へ入り込んだ場合)には、その入賞が内蔵された検知センサによって検知され、主制御基板29から遊技球払出装置33へ「払出指令信号」が送信されることによって、所定数の遊技球が賞品球として供給皿3へ払い出される。
【0023】
また、遊技領域2に打ち込まれた遊技球が第一作動始動口23へ入賞した場合には、内蔵された第一作動検知センサ24によってその入賞が検知され、主制御基板29から作動装置32へ「作動指令信号」が送信されることによって、右羽根8・左羽根9が外側に約80度傾斜した後に直ちに復元する動作(以下、「開口動作」という)を2回繰り返して実行する。一方、遊技球が左右の第二作動始動口25,25へ入賞した場合には、内蔵された第二作動検知センサ26によってその入賞が検知され、主制御基板29から作動装置32へ「作動指令信号」が送信されることによって、右羽根8・左羽根9が「開口動作」を1回のみ実行する。
【0024】
右羽根8・左羽根9が「開口動作」を実行している際に、右羽根8・左羽根9の上方(右羽根8・左羽根9の回転範囲内)を流下していた遊技球は、右羽根8・左羽根9の復元動作に伴って、大入賞口7内に入り込む(入賞する)。大入賞口7内に入賞した遊技球は、第一誘導路11あるいは第二誘導路12を通過して特定入賞口13に導かれるか、非特定入賞口18に導かれる。なお、大入賞口7の内部の中央の上方には、仕切壁38が垂設されているため、右羽根8・左羽根9が「開口動作」を実行している際に、左羽根9の「開口動作」に伴って形成された「第二開口部」から大入賞口7内に入賞した遊技球は、第一誘導路11へ導かれるよりも高い確率で第二誘導路12へ導かれ、右羽根8の「開口動作」に伴って形成された「第一開口部」から大入賞口7内に入賞した遊技球は、第二誘導路12へ導かれるよりも高い確率で第一誘導路11へ導かれる。
【0025】
第一誘導路11あるいは第二誘導路12へ導かれた遊技球は、特定入賞口13へ誘導される。上述の如く、遊技球が発射されてから「第一開口部」を通って大入賞口7内へ入賞し第一誘導路11を経て特定入賞口13へ至るまでに約7.5秒の時間を要し、遊技球が発射されてから「第二開口部」を通って大入賞口7内へ入賞し第二誘導路12を経て特定入賞口13へ至るまでに約2.5秒の時間を要する。なお、大入賞口7内に入り込んだ遊技球であっても第一誘導路11あるいは第二誘導路12へ導かれないものは、非特定入賞口18へ導かれる。
【0026】
遊技球が特定入賞口13に導かれた場合には、「大当たり状態」あるいは「小当たり状態」のいずれかの「当たり状態」が生起する。主制御基板29においては、遊技球が特定入賞口13に導かれた時点で、内蔵された作動回数決定カウンタが、ループカウントしている数値の中から1つの数値を取得する(乱数を取得する)。そして、取得された数値が何であるか判断され、その数値が“0”〜“2500”の内のいずれかであると判断された場合には「大当たり」となり、ラウンドカウンタが“15”にセットされる。一方、“2500”〜“5000”の内のいずれかであると判断された場合には、「小当たり」となり、ラウンドカウンタが“1”にセットされる(以下、作動回数決定カウンタを用いた「大当たり」を生起させるか「小当たり」を生起させるかの決定を「抽選」という)。したがって、パチンコ機1においては、5.0秒(0.02秒×2500)経過する度に、「抽選」の結果(「大当たり」となるか「小当たり」となるか)が変化する。
【0027】
「大当たり」となった場合には、「大当たり状態」が生起して、右羽根8・左羽根9が1ラウンド(18回)の「開口動作」を実行する。そして、その1ラウンド(18回)の「開口動作」の間に、所定数(たとえば、10個)の遊技球が大入賞口7内に入賞して特定入賞口13あるいは非特定入賞口18へ導かれると、そのラウンドにおける右羽根8・左羽根9の「開口動作」は終了する。また、1ラウンド(18回)の「開口動作」の間に、遊技球が大入賞口7内に入賞して特定入賞口13へ導かれると、主制御基板29においてラウンドカウンタの数値が“1”減算されるとともに、右羽根8・左羽根9が次のラウンドの「開口動作」を実行し、再度、18回の「開口動作」を繰り返す。そして、遊技球が特定入賞口13へ導かれる度に、ラウンドカウンタの数値が“1”ずつ減算され、ラウンドカウンタの数値が“0”になると、次のラウンドの「開口動作」に移行せず、右羽根8・左羽根9がそのラウンドの「開口動作」を終了した時点で、「大当たり状態」が終了する。なお、「大当たり状態」が継続している間は、何回目のラウンドであるかをラウンド回数表示器21に表示する。一方、1ラウンド(18回)の「開口動作」の間に、遊技球が大入賞口7内に入賞しても、特定入賞口13へ導かれることなく非特定入賞口18へのみ導かれた場合には、「大当たり状態」は終了する。なお、「大当たり状態」生起中には、新たな「大当たり」が生起しないように制御される。また、「大当たり状態」においては、サイドランプ27,27や電飾ランプ28,28・・が点滅して雰囲気が盛り上げられる。
【0028】
一方、「小当たり」となった場合には、「小当たり状態」が生起して、右羽根8・左羽根9が1ラウンド(18回)のみの「開口動作」を実行する。そして、右羽根8・左羽根9が18回の「開口動作」を繰り返した場合、あるいは、その18回の「開口動作」の間に、所定数の遊技球が大入賞口7内に入賞して特定入賞口13あるいは非特定入賞口18へ導かれた場合には、ラウンドカウンタの数値が“0”となり、「小当たり状態」が終了する。なお、1ラウンド(18回)の「開口動作」の間に、遊技球が大入賞口7内に入賞して特定入賞口13へ導かれた場合でも、右羽根8・左羽根9は次のラウンドの「開口動作」を実行しない。
【0029】
したがって、「大当たり」となった場合には、「小当たり」となった場合に比べて、きわめて高い確率で非常に多くの賞品球を獲得することが可能となり、遊技者にとって有利である。
【0030】
(4)実施例のパチンコ機の特徴部分の説明
上述の如く、パチンコ機1においては、5.0秒(0.02秒×2500)経過する度に、「抽選」の結果(「大当たり」となるか「小当たり」となるか)が変化する。すなわち、時刻tにおいて、作動回数決定カウンタが“5000”から“0”となったとすると、図5(a)の如く、tからt+5秒後までの間に「抽選」があった場合には(遊技球が特定入賞口13を通過した場合には)、「大当たり」が生起し、t+5からt+10秒後までの間に「抽選」があった場合には、「小当たり」が生起し、t+10からt+15秒後までの間に「抽選」があった場合には、「大当たり」が生起する。
【0031】
また、上述の如く、パチンコ機1においては、遊技球が発射されてから「第一開口部」を通って大入賞口7内へ入賞し第一誘導路11を経て特定入賞口18へ至るまでに、約7.5秒の時間がかかり、遊技球が発射されてから「第二開口部」を通って大入賞口7内へ入賞し第二誘導路11を経て特定入賞口18へ至るまでに、約2.5秒の時間がかかる。それゆえ、t+2.5秒からt+7.5秒までの間、t+12.5秒からt+17.5秒までの間、t+17.5秒からt+22.5秒までの間、・・・には、遊技球を発射する際に、「第一開口部」から大入賞口7へ入賞させた方が、「大当たり」となる確率が高くなる(図5(b)参照)。一方、t−2.5秒からt+2.5秒までの間、t+7.5秒からt+12.5秒までの間、t+7.5秒からt+12.5秒までの間、・・・には、遊技球を発射する際に、「第二開口部」から大入賞口7へ入賞させた方が、「大当たり」となる確率が高くなる(図5(c)参照)。
【0032】
予測表示器22は、遊技球を発射する際に、「第一開口部」、「第二開口部」の内のどちらから大入賞口7内へ遊技球が入賞して特定入賞口13を通過した場合に「大当たり」となる確率が高いかを予測して報知すべく、t+2.5秒からt+7.5秒までの間、t+12.5秒からt+17.5秒までの間、t+17.5秒からt+22.5秒までの間、・・・には、「第一開口部」から大入賞口7へ入賞させることを示唆するように、図6(a)の如く、右向きの矢印を表示する。一方、t−2.5秒からt+2.5秒までの間、t+7.5秒からt+12.5秒までの間、t+7.5秒からt+12.5秒までの間、・・・には、「第二開口部」から大入賞口7へ入賞させることを示唆するように、図6(b)の如く、右向きの矢印を表示する。遊技者は、かかる予測表示器22の示唆にしたがい、右向きの矢印が出ている場合には、発射ハンドル6を大きく回転させることにより強く遊技球を発射させて、「第一開口部」から大入賞口7への入賞を狙い、左向きの矢印が出ている場合には、発射ハンドル6を大きく回転させることにより弱く遊技球を発射させて、「第二開口部」から大入賞口7への入賞を狙うことによって、高い確率で「大当たり」を生起させることができる。
【0033】
(5)実施例のパチンコ機の効果
パチンコ機1は、上記の如く、遊技球が特定入賞口13(特定領域)を通過するタイミングによって、「当たり状態」における右羽根8(第一作動部材)・左羽根9(第二作動部材)の「開口動作」の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、遊技球が「第一開口部」から大入賞口7内へ入賞して特定入賞口13(特定領域)を通過するまでの所要時間と、「第二開口部」から大入賞口7内へ入賞して特定入賞口13を通過するまでの所要時間とが異なっている。また、遊技球を発射する際に、遊技球がどの開口部から大入賞口7内へ入賞して特定入賞口13(特定領域)を通過すると、「当たり状態」における右羽根8(第一作動部材)・左羽根9(第二作動部材)の「開口動作」の繰り返しラウンド数が多くなるかを予測して報知する予測表示器22(予測報知手段)が設けられている。したがって、パチンコ機1によれば、予測表示器22による予測結果の報知にしたがい、遊技球を発射する強度を調整することによって、「当たり状態」における右羽根8(第一作動部材)・左羽根9(第二作動部材)の「開口作動」の繰り返しラウンド数を多くすることが可能となる。それゆえ、遊技内容がきわめて斬新であり、趣向性が高いので、長期間に亘って遊技者の遊技意欲を高く保持することができる。
【0034】
また、パチンコ機1は、作動部材が、外側へ傾斜するように回動する平板状の右羽根8(第一作動部材)・左羽根9(第二作動部材)であるため、作動部材の「開口動作」によって形成された「第一開口部」および「第二開口部」から遊技球が大入賞口7内へ入り易いので、予測表示器22(予測報知手段)による予測結果の信頼性が高く、きわめて長期間に亘って遊技者の遊技意欲を高く保持することができる。
【0035】
さらに、パチンコ機1は、予測報知手段が、矢印によって遊技球の発射方向を示唆する予測表示器22であるため、不慣れな遊技者であっても、瞬時に予測結果を把握することができ、遊技に馴染み易い。
【0036】
(6)本発明の変更例の説明
なお、本発明の遊技機の構成は、上記した各実施例の態様に何ら限定されるものではなく、大入賞口、作動部材(上記実施形態における右羽根・左羽根)、作動始動口(上記実施形態における第一作動始動口・第二作動始動口)、特定領域(上記実施形態における特定入賞口)等の形状・構造等の構成を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
【0037】
たとえば、遊技機は、大入賞口に2個の作動部材を設けたものに限定されず、大入賞口に3個以上の作動部材を設けたものでも良い。また、作動部材は、外側へ傾斜(回動)するものに限定されず、スライドや突出動作によって開口部を形成するものでも良い。
【0038】
一方、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって「当たり状態」における複数の作動部材の「開口動作」の繰り返しラウンド数を異ならせるための制御方法は、カウンタを利用した制御方法に限定されず、単純なタイマを利用した制御方法等でも良い。また、遊技球が開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間を作動部材の種類によって異ならせるための方法は、誘導路の形状を変える方法に限定されず、誘導路の代わりに遊技球を所定の時間だけ保持する遊技球保持部材を設けてその遊技球保持部材による遊技球の保持時間を変える方法等でも良い。
【0039】
また、遊技機は、上記実施形態の如く、「当たり状態」となった場合でも大入賞口内の特定領域への遊技球の入賞し易さが変化しないものに限定されず、「当たり状態」中には所定の補助部材が作動することにより大入賞口内の特定領域への遊技球の入賞し易さを向上させるもの等に変更することも可能である。さらに、遊技機は、「抽選」において、「抽選」において獲得したラウンドの間だけ、「当たり状態」中に補助部材を作動させるものとすることも可能である。加えて、かかる構成を採用する場合には、「抽選」において「小当たり」となった場合に、上記実施形態の如く、「小当たり」として設定されている回数のラウンドで「当たり状態」が終了する構成とせず、補助部材の作動しない状況で大入賞口内の特定領域へ遊技球が入賞した場合に、「小当たり」として設定されている回数を超えて次のラウンドまで「当たり状態」を継続させるものとすることも可能である。
【0040】
また、予測報知手段は、LEDや液晶を利用した表示手段に限定されず、発生させる効果音の種類を変化させることによって予測結果を報知するものや、電飾の発光態様や発光させる電飾の種類を変化させることによって予測結果を報知するもの等でも良い。
【0041】
また、遊技機は、予測報知手段が常時予測結果を報知するものに限定されず、予測報知手段が所定の期間だけ予測結果を報知するものでも良い。
【0042】
なお、本発明の遊技機は、パチンコ機ばかりでなく、スロットマシーン等の他の遊技機として応用することも可能である。
【0043】
【発明の効果】
請求項1に記載された遊技機は、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、遊技球が複数の作動部材に対応したそれぞれの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間が異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が複数の開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるかを予測して報知する予測報知手段が設けられている。
請求項2に記載された遊技機は、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、遊技球が複数の作動部材に対応したそれぞれの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間が異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が複数の開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられている。
請求項3に記載された遊技機は、左右両側に設置された作動部材である右羽根と左羽根とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における左羽根の開口動作の繰り返しラウンド数と右羽根の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記左羽根に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記右羽根に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記左羽根と前記右羽根との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を予測して報知する予測報知手段が設けられている。
請求項4に記載された遊技機は、左右両側に設置された作動部材である右羽根と左羽根とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における左羽根の開口動作の繰り返しラウンド数と右羽根の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記左羽根に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記右羽根に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記左羽根と前記右羽根との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられている。
請求項5に記載された遊技機は、第一の作動部材と第二の作動部材とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における第一の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数と第二の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記第一の作動部材に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記第二の作動部材に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記第一の作動部材と前記第二の作動部材との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を予測して報知する予測報知手段が設けられている。
請求項6に記載された遊技機は、第一の作動部材と第二の作動部材とが作動するものであり、遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における第一の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数と第二の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、遊技球が前記第一の作動部材に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記第二の作動部材に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記第一の作動部材と前記第二の作動部材との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられている。
したがって、請求項1〜6に記載された各遊技機によれば、予測結果の報知にしたがい、遊技球を発射する強度を調整することによって、大当たり状態における第一作動部材および第二作動部材の開口作動の繰り返しラウンド数を多くすることが可能となる。それゆえ、遊技内容がきわめて斬新であり、趣向性が高いので、長期間に亘って遊技者の遊技意欲を高く保持することができる。
【0044】
請求項7に記載された遊技機は、予測報知手段が、表示手段であるため、不慣れな遊技者であっても、瞬時に予測結果を把握することができ、遊技に馴染み易い。
請求項8に記載された遊技機は、予測報知手段が、矢印によって遊技球の発射方向を示唆する予測表示器であるため、不慣れな遊技者であっても、瞬時に予測結果を把握することができ、遊技に馴染み易い。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ機の正面図である。
【図2】大入賞口の正面図である。
【図3】パチンコ機の背面図である。
【図4】パチンコ機の制御機構を示すブロック図である。
【図5】予測表示器の作動内容を示すタイムチャートである。
【図6】予測表示器の表示内容を示す説明図である。
を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、2・・遊技領域、6・・発射ハンドル、7・・大入賞口、8・・右羽根、9・・左羽根、13・・特定入賞口、22・・予測表示器、23・・、第一作動始動口、25・・第二作動始動口。

Claims (8)

  1. 遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、
    遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、
    発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、
    遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、
    遊技球が複数の作動部材に対応したそれぞれの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間が異なっているとともに、
    遊技球を発射する際に、遊技球が複数の開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるかを予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  2. 遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、
    遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、
    発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、
    遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が異なるように制御されており、
    遊技球が複数の作動部材に対応したそれぞれの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間が異なっているとともに、
    遊技球を発射する際に、遊技球が複数の開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における複数の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  3. 遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、
    遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、
    発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、
    左右両側に設置された作動部材である右羽根と左羽根とが作動するものであり、
    遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における左羽根の開口動作の繰り返しラウンド数と右羽根の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、
    遊技球が前記左羽根に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記右羽根に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、
    遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記左羽根と前記右羽根との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  4. 遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、
    遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、
    発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、
    左右両側に設置された作動部材である右羽根と左羽根とが作動するものであり、
    遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における左羽根の開口動作の繰り返しラウンド数と右羽根の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、
    遊技球が前記左羽根に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記右羽根に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、
    遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記左羽根と前記右羽根との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  5. 遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、
    遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、
    発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、
    第一の作動部材と第二の作動部材とが作動するものであり、
    遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における第一の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数と第二の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、
    遊技球が前記第一の作動部材に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記第二の作動部材に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、
    遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記第一の作動部材と前記第二の作動部材との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  6. 遊技領域に、作動始動口と、複数の作動部材の作動により開口部を形成する大入賞口とが設けられており、
    遊技球が作動始動口に入賞すると、複数の作動部材が同時に開口動作を実行するとともに、
    発射された遊技球が、複数の作動部材の開口動作により形成された各開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過した場合に、当たり状態が生起して、複数の作動部材が所定数のラウンドに亘って開口作動を繰り返す遊技機であって、
    第一の作動部材と第二の作動部材とが作動するものであり、
    遊技球が特定領域を通過するタイミングによって、当たり状態における第一の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数と第二の作動部材の開口動作の繰り返しラウンド数とが異なるように制御されており、
    遊技球が前記第一の作動部材に対応した第一開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間と、前記第二の作動部材に対応した第二開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過するまでの所要時間とが異なっているとともに、
    遊技球を発射する際に、遊技球が前記第一開口部と前記第二開口部の内のどの開口部から大入賞口内へ入賞して特定領域を通過すると、当たり状態における前記第一の作動部材と前記第二の作動部材との開口動作の繰り返しラウンド数が多くなるか、を所定時間間隔で予測して報知する予測報知手段が設けられていることを特徴とする遊技機。
  7. 予測報知手段が、表示手段であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の遊技機。
  8. 予測報知手段が、矢印によって遊技球の発射方向を示唆する予測表示器であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の遊技機。
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