JP2018187049A - 遊技機 - Google Patents

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Toshio Ogura
敏男 小倉
興一郎 池田
Koichiro Ikeda
興一郎 池田
敏徳 竹渕
Toshinori Takefuchi
敏徳 竹渕
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Abstract

【課題】可動部材に関する不具合の発生を抑制することが遊技機を提供する。【解決手段】第2始動入賞口222を遊技球が進入し易い第1状態としての開放状態と進入不能または進入困難な第2状態としての閉鎖状態とに変化させる可動部材としての可動翼片221は、ベース体240に略直交する方向を向く回動軸364を中心として回動可能に軸支され、回動軸に対し交差するように延設され、第2始動入賞口が開放状態のときに遊技球を先端部側から基端部側に誘導して第2始動入賞口に進入させる誘導部362a,362bを有し、誘導部362a,362bにより遊技球が回動軸より基端部側に誘導されることで回動して第2始動入賞口を開放状態から閉鎖状態に変化させ、誘導部362a,362bにおける回動軸より先端部側に切欠部365が設けられ、ベース体には、第2始動入賞口が開放状態のときに切欠部に対応する突出部としての突出壁370が設けられる。【選択図】図13

Description

本発明は、遊技が可能な遊技機に関する。
遊技機の一例であるパチンコ遊技機にあっては、遊技媒体が進入可能な進入口を、遊技媒体が進入し易い開状態(第1状態)と進入不能または進入困難な閉状態(第2状態)とに変化させるための可動部材を備えるものがあった。
この種の可動部材を備えるパチンコ遊技機において、非電気的な駆動手段で進入口を開閉動作する非電動役物として、可動部材が閉状態である場合において、他の進入口に遊技媒体が進入し保留部に保留された遊技媒体の重みで所定の駆動部材が駆動されることで、遊技盤面に平行な回動軸を中心として可動部材が回動して進入口を開状態に変化させるもの等があった(例えば、特許文献1参照)。
また、可動部材が、遊技盤面に対し略直交する方向を向く回動軸を中心として回動可能に軸支されたもの等があった(例えば、特許文献2参照)。
特開2015−119897号公報 特開2014−104299号公報
上記特許文献1、2に記載の遊技機にあっては、進入口が開状態にあるときに可動部材上に複数の遊技媒体が載置された場合、遊技媒体の重みで可動部材が開状態から閉状態に戻らなくなる等の不具合が発生することがあるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、可動部材に関する不具合の発生を抑制することが遊技機を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、手段1の遊技機は、
遊技が可能な遊技機(例えば、パチンコ遊技機1)であって、
ベース体(例えば、ベース体240)と、
遊技媒体(例えば、遊技球)が進入可能な進入口(例えば、第2始動入賞口222)と、
前記進入口を遊技媒体が進入し易い第1状態(例えば、開放状態)と進入不能または進入困難な第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化させるための可動部材(例えば、可動翼片221/可動翼片221A)と、
を備え、
前記可動部材は、
前記ベース体に対し直交または略直交する方向を向く回動軸(例えば、回動軸364)を中心として回動可能に軸支され、
前記回動軸に対し交差するように延設され、前記進入口が前記第1状態であるときに遊技媒体を一端部(例えば、先端部)側から他端部(例えば、基端部)側に向けて誘導して前記進入口に進入させることが可能な誘導部(例えば、誘導部362a,362b)を有し、
前記誘導部により遊技媒体が前記回動軸より前記他端部側に誘導されることにより回動して前記進入口を前記第1状態から前記第2状態に変化させ(例えば、図19参照)、
前記誘導部における前記回動軸より前記一端部側には切欠部(例えば、切欠部365)が設けられ、
前記ベース体には、前記進入口が前記第1状態であるときに前記切欠部に対応する突出部(例えば、突出壁370)が設けられる
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動部材に関する不具合を抑制することができる。
手段2の遊技機は、手段1に記載の遊技機であって、
前記可動部材(例えば、可動翼片221/可動翼片221A)は、前記進入口(例えば、第2始動入賞口222)が前記第1状態(例えば、開放状態)であるときに複数の遊技媒体を前記他端部(例えば、基端部)側へ誘導可能であり、
前記突出部(例えば、突出壁370)は、複数の遊技媒体のうち前記他端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技媒体が位置するように前記ベース体(例えば、ベース体240)に設けられる(図19(E)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、可動部材に関する不具合を抑制することができる。
手段3の遊技機は、手段1または2に記載の遊技機であって、
前記進入口(例えば、第2始動入賞口222)が前記第1状態(例えば、開放状態)であるときに、前記誘導部(例えば、誘導部362a,362b)における前記回動軸(例えば、回動軸364)より前記他端部(例えば、基端部)側に前記一端部(例えば、先端部)側より多くの遊技媒体を滞留させるための滞留手段(例えば、壁部380の膨出部381など)を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、誘導部の他端部側にかかる遊技媒体の荷重が一端部側よりも大きくなることで可動部材が回動し易くなるため、可動部材に関する不具合を抑制することができる。
手段4の遊技機は、手段1〜3のいずれかに記載の遊技機であって、
前記突出部(例えば、突出壁370)は、前記進入口(例えば、第2始動入賞口222)が前記第1状態(例えば、開放状態)であるときの前記誘導部(例えば、誘導部362a,362b)よりも遅い速度で遊技媒体(例えば、遊技球)を誘導する(例えば、誘導部370aの下り傾斜角度が誘導部362a,362bの下り傾斜角度よりも小さい。図13(A)参照)
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技媒体が突出部に滞留する期間が長くなることで、該遊技媒体の荷重の影響を受けずに可動部材を回動させる期間を確保することが可能となるため、可動部材に関する不具合を抑制することができる。
手段5の遊技機は、手段1〜4のいずれかに記載の遊技機であって、
前記誘導部は、
前記切欠部(例えば、切欠部365)より前記他端部(例えば、基端部)側の第1誘導部(例えば、誘導部362b)と、
前記切欠部より前記一端部(例えば、先端部)側の第2誘導部(例えば、誘導部362a)と、
を有する
ことを特徴としている。
この特徴によれば、切欠部より一端部側にある第2誘導部により、可動部材が回動する際に突出部にある遊技媒体が他端部側へ押し出されるため、可動部材に関する不具合を抑制することができる。
手段6の遊技機は、手段1〜5のいずれかに記載の遊技機であって、
遊技媒体(例えば、遊技球)が進入可能な所定進入口(例えば、流入口202)から進入した遊技媒体を、第1領域(例えば、第1始動入賞口203)に振り分ける第1振分状態(例えば、図23(A)に示す第1振分状態)と第2領域(例えば、作動入賞口204)に振り分ける第2振分状態(例えば、図23(B)に示す第2振分状態)とに変化可能な振分部材(例えば、振分部材1210)と、
前記第2領域を遊技媒体が通過したときには、遊技者にとって有利な遊技価値(例えば、第2始動入賞口222が通常開放状態から拡大開放状態に変化すること)を付与する遊技価値付与手段(例えば、連動機構300)と、
前記振分部材が前記第2振分状態から前記第1振分状態に変化することを遅延する遅延手段(例えば、第1転動面214a及び第2転動面214b)と、
を備える
ことを特徴としている。
この特徴によれば、遊技媒体を、遊技者にとって有利な第2領域に適切に振り分けることができ、遊技興趣を向上できる。
尚、本発明は、本発明の請求項に記載された発明特定事項のみを有するものであって良いし、本発明の請求項に記載された発明特定事項とともに該発明特定事項以外の構成を有するものであっても良い。
パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。 主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。 (A)は入賞ユニットを示す正面図、(B)は(A)の平面図である。 入賞ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。 入賞ユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は第1振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。 (A)は第2振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。 (A)は振分装置と連動機構と普通可変入賞球装置との関係を示す入賞ユニットの縦断面図、(B)は連動機構と可動翼片とを示す概略正面図である。 (A)は連動機構を斜め前から見た状態を示す分解斜視図、(B)は連動機構を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。 (A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときの内部構造を示す斜視図、(B)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときの内部構造を示す斜視図である。 可動翼片を示す六面図である。 (A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のC−C断面図、(C)は(A)のD−D断面図である。 (A)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のE−E断面図、(C)は(A)のF−F断面図である。 (A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態にある状態、(B)は連動機構が作動している状態、(C)は普通可変入賞球装置が開放状態に変化した状態を示す説明図である。 (A)〜(C)は1個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。 (A)〜(C)は2個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。 (A)〜(D)は従来の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。 (A)〜(D)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。 (E)〜(H)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。 (A)は本発明の変形例1としての普通可変入賞球装置を示す縦断面図、(B)は(A)のG−G断面図、(C)は(A)のH−H断面図である。 (A)は本発明の変形例2としての振分部材を示す斜視図、(B)は平面図である。 (A)は第1振分状態の振分部材を示す正面図、(B)は第2振分状態の振分部材を示す正面図、(C)は第2振分状態の振分部材を示す平面図、(D)は(C)におけるX−X断面図、(E)は(D)におけるY−Y断面図である。 (A)は遊技球が振分装置内に進入したときの振分装置の内部を示す正面図、(B)は(A)におけるZ−Z断面図、(C)は振分部材が第2振分状態であるときの振分装置の内部を示す正面図、(D)は(C)におけるZ−Z断面図である。 本発明の変形例3としての保留変化演出の演出態様を示す図である。
本発明に係る遊技機を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
まず、遊技機の一例であるパチンコ遊技機1の全体の構成について説明する。図1は、パチンコ遊技機を正面から見た正面図である。図2は、主基板における回路構成の一例を示すブロック図である。尚、以下において、図1の手前側をパチンコ遊技機1の前方(前面、正面)側、奥側を背面(後方)側とし、パチンコ遊技機1を前面側から見たときの上下左右方向を基準として説明する。尚、本実施例におけるパチンコ遊技機1の前面とは、該パチンコ遊技機1にて遊技を行う遊技者と対向する対向面である。
図1は、本実施例におけるパチンコ遊技機の正面図であり、主要部材の配置レイアウトを示す。パチンコ遊技機(以下、遊技機と略記する場合がある)1は、大別して、遊技盤面を構成する遊技盤2(ゲージ盤ともいう)と、遊技盤2を支持固定する遊技機用枠(台枠)3とから構成されている。遊技盤2には、ガイドレール2bによって囲まれた正面視略円形状の遊技領域10が形成されている。この遊技領域10には、遊技媒体としての遊技球が打球発射装置(図示略)から発射されて打ち込まれる。また、遊技機用枠3には、ガラス窓50aを有するガラス扉枠50が左側辺を中心として回動可能に設けられ、該ガラス扉枠50により遊技領域10を開閉できるようになっており、ガラス扉枠50を閉鎖したときにガラス窓50aを通して遊技領域10を透視できるようになっている。
図1に示すように、遊技盤2は、ベニヤ板等の非透光性部材にて正面視略四角形状に構成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板にて構成されている。尚、遊技盤2は、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、メタクリル樹脂等の透光性を有する合成樹脂材にて正面視略四角形状に形成され、前面である遊技盤面に障害釘(図示略)やガイドレール2b等が設けられた盤面板(図示略)と、該盤面板の背面側に一体的に取付けられるスペーサ部材(図示略)と、から構成されていてもよい。
遊技盤2の所定位置(図1に示す例では、遊技領域10の右側下部位置)には、第1特別図柄表示器4Aと、第2特別図柄表示器4Bとが設けられている。第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bはそれぞれ、変動表示ゲームの一例となる特図ゲームにおいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(特別識別情報)である特別図柄(「特図」ともいう)が、変動可能に表示(変動表示または可変表示ともいう)される。以下では、第1特別図柄表示器4Aにおいて変動表示される特別図柄を「第1特図」ともいい、第2特別図柄表示器4Bにおいて変動表示される特別図柄を「第2特図」ともいう。
遊技盤2における遊技領域10の中央付近には、演出表示装置5が設けられている。演出表示装置5は、例えばLCD(液晶表示装置)等から構成され、各種の演出画像を表示する表示領域を形成している。演出表示装置5の表示領域では、特図ゲームにおける第1特別図柄表示器4Aによる第1特図の変動表示や第2特別図柄表示器4Bによる第2特図の変動表示のそれぞれに対応して、例えば3つといった複数の変動表示部となる演出図柄表示エリア5L,5C,5Rにて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(装飾識別情報)である演出図柄が変動表示される。この演出図柄の変動表示も、変動表示ゲームに含まれる。
このように、演出表示装置5の表示領域では、第1特別図柄表示器4Aにおける第1特図を用いた特図ゲーム、または、第2特別図柄表示器4Bにおける第2特図を用いた特図ゲームと同期して、各々が識別可能な複数種類の演出図柄の変動表示を行い、変動表示結果となる確定演出図柄(最終停止図柄)を導出表示する。
演出表示装置5は、遊技盤2よりも背面側に配設され、該遊技盤2に形成された開口2cを通して視認できるようになっている。尚、遊技盤2における開口2cには枠状のセンター飾り枠51が設けられている。
演出表示装置5の表示領域の下部の左右2箇所には、第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uが設定されている。第1保留記憶表示エリア5D、第2保留記憶表示エリア5Uでは、特図ゲームに対応した変動表示の保留記憶数(特図保留記憶数)を特定可能に表示する保留記憶表示が行われる。
ここで、特図ゲームに対応した変動表示の保留は、後述する振分装置201に設けられた第1始動入賞口203や、後述する普通可変入賞球装置6,220に設けられた第2始動入賞口6a,222を遊技球が通過(進入)することによる始動入賞に基づいて発生する。すなわち、特図ゲームや演出図柄の変動表示といった変動表示ゲームを実行するための始動条件(「実行条件」ともいう)は成立したが、先に成立した開始条件に基づく変動表示ゲームが実行中であることやパチンコ遊技機1が大当り遊技状態に制御されていることなどにより、変動表示ゲームの開始を許容する開始条件が成立していないときに、成立した始動条件に対応する変動表示の保留が行われる。
第1特別図柄表示器4A及び第2特別図柄表示器4Bの上方位置には、特図保留記憶数を特定可能に表示するための第1保留表示器25Aと第2保留表示器25Bとが設けられている。第1保留表示器25Aは、第1特図保留記憶数を特定可能に表示し、第2保留表示器25Bは、第2特図保留記憶数を特定可能に表示する。
演出表示装置5の下方には、振分装置201と普通可変入賞球装置220を備える入賞ユニット200が設けられている。また、入賞ユニット200の右方位置には、該入賞ユニット200とは別個に普通可変入賞球装置6が設けられている。図3に示すように、振分装置201内には、例えば、常に一定の開放状態に保たれる始動領域(第1始動領域)としての第1始動入賞口203が形成されている。普通可変入賞球装置220は、入賞ユニット200において振分装置201の近傍位置に設けられた装置である。
また、詳細は後述するが、普通可変入賞球装置220は、振分装置201内に形成された作動入賞口204に入賞した遊技球が連動機構300(図4及び図5参照)を動作させることによって垂直位置(初期位置)と傾動位置との間で回動可能な一の可動翼片221を有し、該可動翼片221が垂直位置となり始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口222に遊技球が進入不能となる閉鎖状態と、可動翼片221が傾動位置となり第2始動入賞口222に遊技球が進入し易くなる開放状態とに変化可能である。
尚、普通可変入賞球装置220における『振分装置201の近傍位置』とは、例えば、第2始動入賞口222が開放状態であるときに、流入口202から振分装置201内に進入できなかった遊技球が第2始動入賞口222に進入可能な位置や、遊技中の遊技者が視線を移動させること無く振分装置201と普通可変入賞球装置220とを視認可能な位置である。
一方、普通可変入賞球装置6は、図2に示す普通電動役物用となるソレノイド81によって垂直位置と傾動位置との間で回動可能な一対の可動翼片を有し、該一対の可動翼片が垂直位置となり始動領域(第2始動領域)としての第2始動入賞口6aに遊技球が進入し難くなる通常開放状態と、一対の可動翼片が傾動位置となり第2始動入賞口6aに遊技球が進入し易くなる拡大開放状態とに変化可能である。
つまり、本実施例における普通可変入賞球装置6(第1普通可変入賞球装置)は、駆動源を用いて可動翼片を動作させることにより始動入賞口を通常開放状態と拡大開放状態とに変化させることが可能な電動チューリップ型役物(普通電動役物)であり、本実施例における普通可変入賞球装置220(第2普通可変入賞球装置)は、遊技球により動作する連動機構を用いて可動翼片を連動させることにより始動入賞口を閉鎖状態から開放状態に変化させるとともに、進入した遊技球により始動入賞口を開放状態から閉鎖状態に変化させることが可能な非電動型役物(普通非電動役物)である。
尚、本実施例では、普通可変入賞球装置6は、通常開放状態においても第2始動入賞口6aに遊技球が進入可能であり、普通可変入賞球装置220は、閉鎖状態においては第2始動入賞口222に遊技球が進入不能な形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、普通可変入賞球装置6,220は、可動翼片が垂直位置となった場合に第2始動入賞口に遊技球が進入困難となってもよいし、進入不能となってもよい。
第1始動入賞口203を通過(進入)した遊技球が第1始動口スイッチ22Aによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第1特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第1始動条件が成立する。第2始動入賞口222を通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Bによって検出されたこと、また、第2始動入賞口6aを通過(進入)した遊技球が第2始動口スイッチ22Cによって検出されたことに基づき、所定個数(例えば3個)の遊技球が賞球として払い出され、第2特図保留記憶数が所定の上限値(例えば「4」)以下であれば、第2始動条件が成立する。また、作動入賞口204を通過(進入)した遊技球がカウントスイッチ24Aに検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
普通可変入賞球装置6の下方位置には、特別可変入賞球装置7が設けられている。特別可変入賞球装置7は、図2に示すソレノイド82によって開閉駆動される大入賞口扉によって開放状態と閉鎖状態とに変化する特定領域としての大入賞口を形成する。このように、特定領域としての大入賞口は、遊技球が通過(進入)しやすく遊技者にとって有利な開放状態と、遊技球が通過(進入)不能(または通過(進入)し難い)遊技者にとって不利な閉鎖状態とに変化する。
大入賞口を通過(進入)した遊技球が図2に示すカウントスイッチ23によって検出されたことに基づき、所定個数(例えば15個)の遊技球が賞球として払い出される。従って、特別可変入賞球装置7において大入賞口が開放状態となれば、その大入賞口に遊技球が進入可能となり、遊技者にとって有利な開放状態となる。その一方で、特別可変入賞球装置7において大入賞口が閉鎖状態となれば、大入賞口に遊技球を通過(進入)させて賞球を得ることが不可能または困難になり、遊技者にとって不利な閉鎖状態となる。
第2保留表示器25Bの上方位置には、普通図柄表示器20が設けられている。普通図柄表示器20の上方には、普図保留表示器25Cが設けられている。普図保留表示器25Cは、例えば4個のLEDを含んで構成され、通過ゲート41を通過した有効通過球数としての普図保留記憶数を表示する。
尚、後述する入賞ユニット200には一般入賞口223,224が形成されており、一般入賞口223に進入(通過)した遊技球がカウントスイッチ24Bに検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出され、一般入賞口224に進入(通過)した遊技球がカウントスイッチ24Cに検出されたことに基づき、所定個数(例えば10個)の遊技球が賞球として払い出される。
遊技領域10は、該遊技領域10の略中央位置に配設された演出表示装置5の周囲を囲うセンター飾り枠51を挟んで左右に分かれており、遊技球は、演出表示装置5の左側の第1経路または右側の第2経路のいずれかを流下するようになっている。
入賞ユニット200は、演出表示装置5の下方左側から中央にかけて設けられているため、操作ハンドルの操作により遊技球を弱めに打ち出す(所謂左打ちする)ことにより、第1経路を流下する遊技球が流入口202、第2始動入賞口222、一般入賞口223,224に進入可能とされている。一方、普通可変入賞球装置6及び特別可変入賞球装置7は、遊技領域10における演出表示装置5の右下に配設されているため、操作ハンドルの操作により遊技球を強めに打ち出す(所謂右打ちする)ことにより、第2経路を流下する遊技球が第2始動入賞口6aや大入賞口に進入可能とされている。尚、第2経路を流下する遊技球が流入口202に進入可能となっていてもよい。
遊技盤2の前面である遊技盤面2aには、上記の構成以外にも、遊技球の流下方向や速度を変化させる風車(図示略)及び多数の障害釘(図示略)が設けられている。また、遊技領域10の最下方には、いずれの入賞口にも進入しなかった遊技球が取り込まれるアウト口が設けられている。遊技機用枠3の左右上部位置には、効果音等を再生出力するためのスピーカ8L,8Rが設けられており、さらに遊技領域10の周辺部には、演出用LED9が設けられている。遊技機用枠3の右下部位置には、遊技媒体としての遊技球を遊技領域10に向けて発射するために遊技者等によって操作される打球操作ハンドル(操作ノブ)が設けられている。
遊技領域10の下方における遊技機用枠3の所定位置には、賞球として払い出された遊技球や所定の球貸機により貸し出された遊技球を、発射装置(図示略)へと供給可能に保持(貯留)する上皿90(打球供給皿)が設けられている。遊技機用枠3の下部には、上皿90から溢れた余剰球などを、パチンコ遊技機1の外部へと排出可能に保持(貯留)する下皿91が設けられている。下皿91を形成する部材に取付けられたスティックコントローラ31Aの傾倒操作はコントローラセンサユニット35Aにて検出され、上皿90を形成する部材に設けられたプッシュボタン31Bに対してなされた押下動作はプッシュセンサ35Bにて検出される。
次に、パチンコ遊技機1の回路構成について説明する。パチンコ遊技機1には、例えば図2に示すような主基板11、演出制御基板12、音声制御基板13、LED制御基板14、主基板11と演出制御基板12との間で伝送される各種の制御信号を中継するための中継基板15、払出制御基板、情報端子基板、発射制御基板、インタフェース基板などといった、各種の基板が配置されている。
主基板11は、メイン側の制御基板であり、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための各種回路が搭載されている。主基板11は、主として、特図ゲームにおいて用いる乱数の設定機能、所定位置に配設されたスイッチ等からの信号の入力を行う機能、演出制御基板12などからなるサブ側の制御基板に宛てて、指令情報の一例となる制御コマンドを制御信号として出力して送信する機能、ホールの管理コンピュータに対して各種情報を出力する機能などを備えている。また、主基板11は、第1特別図柄表示器4Aと第2特別図柄表示器4Bを構成する各LED(例えばセグメントLED)などの点灯/消灯制御を行って第1特図や第2特図の変動表示を制御することや、普通図柄表示器20の点灯/消灯/発色制御などを行って普通図柄表示器20による普通図柄の変動表示を制御することといった、所定の表示図柄の変動表示を制御する機能も備えている。また、主基板11には、例えば遊技制御用マイクロコンピュータ100や、スイッチ回路110、出力回路111などが搭載されている。
図2に示すように、主基板11には、通過ゲート41を通過した遊技球を検出するゲートスイッチ21、第1始動口スイッチ22A、第2始動口スイッチ22B、カウントスイッチ23,24A,24B,24C、初期位置検出スイッチ26からの検出信号を伝送する配線が接続されている。また、第1特別図柄表示器4A、第2特別図柄表示器4B、普通図柄表示器20、第1保留表示器25A、第2保留表示器25B、普図保留表示器25Cなどの表示制御を行うための指令信号を伝送する配線が接続されている。
主基板11から演出制御基板12に向けて伝送される制御信号は、例えば電気信号として送受信される演出制御コマンドである。演出制御コマンドには、例えば、演出図柄の変動時間及びリーチ演出の種類や擬似連の有無等の変動態様を示す変動パターンを示す変動パターン指定コマンド等が含まれている。
主基板11に搭載された遊技制御用マイクロコンピュータ100は、例えば1チップのマイクロコンピュータであり、遊技制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM101(ReadOnlyMemory101)と、遊技制御用のワークエリアを提供するRAM102(RandomAccessMemory102)と、遊技制御用のプログラムを実行して制御動作を行うCPU103(CentralProcessingUnit103)と、CPU103とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路104と、I/O105(Input/Outputport105)と、を備えて構成される。一例として、遊技制御用マイクロコンピュータ100では、CPU103がROM101から読み出したプログラムを実行することにより、パチンコ遊技機1における遊技の進行を制御するための処理が実行される。
図2に示すように、演出制御基板12は、主基板11とは独立したサブ側の制御基板であり、中継基板15を介して主基板11から伝送された制御信号を受信して、演出表示装置5、スピーカ8L,8R及び演出用LED9、図示しない各種モータ、ソレノイド、センサ、発光ダイオード(LED)といった演出用の電気部品による演出動作を制御するための各種回路が搭載されている。
演出制御基板12には、プログラムに従って制御動作を行う演出制御用CPU120と、演出制御用のプログラムや固定データ等を記憶するROM121と、演出制御用CPU120のワークエリアを提供するRAM122と、演出表示装置5における表示動作の制御内容を決定するための処理などを実行する表示制御部123と、演出制御用CPU120とは独立して乱数値を示す数値データの更新を行う乱数回路124と、I/O125とが搭載されている。一例として、演出制御基板12では、演出制御用CPU120がROM121から読み出した演出制御用のプログラムを実行することにより、演出用の電気部品による演出動作を制御するための処理が実行される。また、ROM121には、演出制御用のプログラムの他にも、演出動作を制御するために用いられる各種のデータテーブルなどが格納されている。
次に、パチンコ遊技機1における遊技の進行を概略的に説明する。パチンコ遊技機1では、遊技領域10に設けられた通過ゲート41を遊技球が通過したことに基づいて、普通図柄表示器20による普図ゲームが開始される。普通図柄の変動を開始させた後、普図変動時間となる所定時間が経過し、普図当り図柄以外の普通図柄が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図はずれ」となる。特定の普通図柄(普図当り図柄)が停止表示されれば、普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となり、普通可変入賞球装置6の拡大開放制御(傾動制御)が行われ、所定時間が経過すると垂直位置に戻る通常開放制御が行われる。
遊技球が第1始動入賞口203に入賞したことなどにより第1始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第1開始条件が成立したことに基づいて、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームが開始される。また、遊技球が第2始動入賞口6a,222に入賞したことなどにより第2始動条件が成立した後に、例えば前回の特図ゲームや大当り遊技状態が終了したことなどにより第2開始条件が成立したことに基づいて、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームが開始される。
特図ゲームでは、特別図柄の変動表示を開始させた後、変動表示時間が経過すると確定特別図柄(特図表示結果)を導出表示する。このとき、特定の特別図柄(大当り図柄)が停止表示されれば、特定表示結果としての「大当り」となり、大当り図柄とは異なる特別図柄が停止表示されれば「はずれ」となる。特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった後には、遊技者にとって有利なラウンド(「ラウンド遊技」ともいう)を所定回数実行する特定遊技状態としての大当り遊技状態に制御される。
大当り遊技状態においては、特別可変入賞球装置7の大入賞口扉が、所定の上限時間(例えば29秒間や0.1秒間)が経過するまでの期間あるいは所定個数(例えば9個)の入賞球が発生するまでの期間にて、大入賞口を開放状態とする。これにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって有利な開放状態とするラウンドが実行される。
ラウンドの実行中に大入賞口を開放状態とした大入賞口扉は、遊技盤2の表面を落下する遊技球を受け止め、その後に大入賞口を閉鎖状態とすることにより、特別可変入賞球装置7を遊技者にとって不利な閉鎖状態に変化させて、1回のラウンドを終了させる。大入賞口の開放サイクルであるラウンドは、その実行回数が所定の上限回数(例えば「16」など)に達するまで、繰り返し実行可能となっている。
演出表示装置5の演出図柄表示エリア5L,5C,5Rでは、特図ゲームが開始されることに対応して、演出図柄の変動表示が開始される。そして、演出図柄の変動表示が開始されてから変動表示が終了するまでの期間では、演出図柄の変動表示状態が所定のリーチ状態となることがある。リーチ状態とは、演出表示装置5の表示領域にて停止表示された演出図柄が大当り組合せの一部を構成しているときに未だ停止表示されていない演出図柄については変動が継続している表示状態、あるいは、全部または一部の演出図柄が大当り組合せの全部または一部を構成しながら同期して変動している表示状態のことである。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の通常大当り組合せ(「非確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「非確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時間短縮制御(時短制御)が行われる。時短制御が行われることにより、特図ゲームにおける特別図柄の変動表示時間(特図変動時間)は、通常状態に比べて短縮される。尚、時短制御では、普通図柄の当選頻度が高められて、普通可変入賞球装置6への入賞頻度が高められる、いわゆる電チューサポートが実施される。時短制御は、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば100回)の特図ゲームが実行されることと、変動表示結果が「大当り」となることのうち、いずれかの条件が先に成立したときに、終了すればよい。
特図ゲームにおける確定特別図柄として、複数種類の大当り組合せのうち、所定の確変大当り組合せ(「確変大当り組合せ」ともいう)となる確定演出図柄が停止表示され、変動表示結果が「確変大当り」となった場合は大当り状態に制御され、その終了後には、時短制御とともに確率変動制御(確変制御)が行われる。この確変制御が行われることにより、各回の特図ゲームにおいて変動表示結果が「大当り」となる確率は、通常状態に比べて高くなるように向上する。確変制御は、大当り遊技状態の終了後に変動表示結果が「大当り」となって再び大当り遊技状態に制御されるという条件が成立したとき、大当り遊技状態の終了後に所定回数(例えば時短回数と同じ100回)の特図ゲームが実行されたとき、大当り遊技状態の終了後に特図ゲームが開始されるごとに実行される確変転落抽選にて確変制御を終了させる「確変転落あり」の決定がなされたとき、などに終了すればよい。
時短制御が行われるときには、普図ゲームにおける普通図柄の変動時間(普図変動時間)を通常状態のときよりも短くする制御や、各回の普図ゲームで普通図柄の変動表示結果が「普図当り」となる確率を通常状態のときよりも向上させる制御、変動表示結果が「普図当り」となったことに基づく普通可変入賞球装置6における可動翼片の傾動制御を行う傾動制御時間を通常状態のときよりも長くする制御、その傾動回数を通常状態のときよりも増加させる制御といった、遊技球が第2始動入賞口を通過(進入)しやすくして第2始動条件が成立する可能性を高めることで遊技者にとって有利となる制御(電チューサポート制御、高開放制御)が行われる。これにより、第2特図を用いた特図ゲームを実行するための第2始動条件が成立しやすくなり、特図ゲームが頻繁に実行可能となることで、次に変動表示結果が「大当り」となるまでの時間が短縮される。
次に、本実施例におけるパチンコ遊技機1の動作(作用)を説明する。主基板11では、所定の電源基板からの電力供給が開始されると、遊技制御用マイクロコンピュータ100が起動し、CPU103によって遊技制御メイン処理となる所定の処理が実行される。遊技制御メイン処理において遊技制御用タイマ割込み処理を開始すると、スイッチ処理、メイン側エラー処理、情報出力処理、遊技用乱数更新処理、特別図柄プロセス処理、普通図柄プロセス処理、コマンド制御処理を実行する。
特別図柄プロセス処理では、遊技制御フラグ設定部(図示略)に設けられた特図プロセスフラグの値をパチンコ遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新し、第1特別図柄表示器4Aや第2特別図柄表示器4Bにおける表示動作の制御や、特別可変入賞球装置7における大入賞口の開閉動作設定などを、所定の手順で行うために各種の処理が選択されて実行される。
特別図柄プロセス処理において、CPU103は、まず、第1始動入賞や第2始動入賞があったか否かを判定し、入賞があった場合には、特図表示結果判定用、大当り種別判定用、変動パターン判定用などの乱数値をそれぞれ抽出して、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部における空きエントリの最上位に格納(記憶)する始動入賞処理を実行する。
また、CPU103は、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部に記憶されている保留データの有無などに基づいて特図ゲームを開始するか否かの判定や、特図表示結果判定用の乱数値を示す数値データに基づき、特別図柄や演出図柄の変動表示結果を「大当り」とするか否か及び「大当り」とする場合には大当り種別を、その変動表示結果が導出表示される前に決定(事前決定)する特別図柄通常処理を実行する。つまり、CPU103は、特図ゲームの変動表示を開始するときに、始動入賞が発生したときに記憶した乱数値に基づいて、当該変動表示の表示結果として大当り表示結果を導出表示するか否かを決定(抽選)する処理を実行する。尚、本実施例では、第1特図保留記憶部や第2特図保留記憶部に第1特図の保留データ(第1特図保留記憶)と第2特図の保留データ(第2特図保留記憶)の両方が存在する場合は、第2特図の保留データに基づく変動表示を第1特図の保留データに基づく変動表示よりも優先して実行する(第2特図変動優先)が、本発明はこれに限定されるものではなく、これら第1特図の保留データに基づく変動表示と第2特図の保留データに基づく変動表示とは、第1特図の保留データや第2特図の保留データが発生した順番(遊技球が第1始動入賞口203や第2始動入賞口222,6aに入賞した順番)に実行してもよい。
次いで、変動パターンを複数種類のいずれかに決定する変動パターン設定処理、特別図柄を変動させるための設定や特別図柄が変動を開始してからの経過時間を計測する処理を行う特別図柄変動処理、特別図柄の変動を停止させて確定特別図柄を停止表示(導出)させるための設定を行う特別図柄停止処理を行う。また、変動表示結果が「大当り」となった場合は、大当り遊技状態において大入賞口を開閉させる処理を行う大当り開放前処理、大当り開放中処理、大当り開放後処理、大当り終了処理を行う。
尚、本実施例では、CPU103は、始動入賞処理において大当り種別を決定するとき、例えば、ラウンド数や時短制御が実行される変動回数等が異なる複数種類の確変大当りまたは非確変大当りのうちからいずれかを決定可能とされている。そして、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームと第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームとで、変動表示結果が「大当り」になった場合に確変大当りを決定する割合は同じであるが、第2特別図柄表示器4Bによる特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった場合、第1特別図柄表示器4Aによる特図ゲームでの変動表示結果が「大当り」になった場合よりも高い割合で、ラウンド数や時短制御が実行される変動回数等が多い大当りを決定するようになっている。つまり、第2特別図柄表示器4Bによる第2特図ゲームは、第1特別図柄表示器4Aによる第1特図ゲームよりも遊技者にとって有利とされている。
次に、演出制御基板12の動作を説明する。先ず、演出制御用CPU120は、電源が投入されると、メイン処理の実行を開始する。メイン処理においてタイマ割込が発生すると、コマンド解析処理、演出制御プロセス処理、演出用乱数更新処理を実行する。
演出制御プロセス処理では、演出表示装置5の第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uでの保留記憶表示を、保留記憶バッファの記憶内容に応じた表示に更新する保留表示更新処理を実行する。次いで、演出制御プロセスフラグの値に応じて、遊技制御用マイクロコンピュータ100から変動パターン指定コマンドを受信しているか否か確認する変動パターン指定コマンド受信待ち処理、演出図柄の変動が開始されるように制御する演出図柄変動開始処理、演出図柄変動開始処理にてセットされたプロセスデータに応じて変動パターンを構成する各変動状態(変動速度)の切替タイミング等の制御や変動時間の終了を監視するとともに、演出表示装置5の表示制御、スピーカ8L,8Rからの音出力、演出用LED9の発光等を行う演出図柄変動中処理、演出図柄の変動を停止し表示結果(停止図柄)を導出表示する制御を行う演出図柄変動停止処理を行う。
大当り表示処理においては、変動時間の終了後、演出表示装置5に大当りの発生を報知するための画面を表示する制御を行う。大当り遊技中処理においては、大当り遊技中の制御を行う。大当り終了演出処理においては、演出表示装置5において、大当り遊技状態が終了したことを遊技者に報知する表示制御を行う。
このように演出制御用CPU120は、遊技制御用マイクロコンピュータ100から送信された演出制御コマンド(制御情報)に基づいて、演出図柄の変動表示制御や予告演出といった遊技に関連する各種演出を実行可能とされている。
尚、演出制御用CPU120が演出図柄の変動表示中において実行する予告演出としては、例えば、演出表示装置5に特定のキャラクタの画像を表示するキャラクタ予告や、遊技者がスティックコントローラ31Aまたはプッシュボタン31Bを操作したことを条件に実行される操作予告といった大当りの可能性を示唆する大当り予告演出や、リーチになるか否かを示唆するリーチ予告、停止図柄を予告する停止図柄予告、遊技状態が確率変動状態であるか否か(潜伏しているか否か)を予告する潜伏予告といったように、変動表示開始時やリーチ成立時において実行される複数の予告を含む。
次に、図3〜図13に基づいて、入賞ユニット200について説明する。図3は、(A)は入賞ユニットを示す正面図、(B)は(A)の平面図である。図4は、入賞ユニットを斜め前から見た状態を示す分解斜視図である。図5は、入賞ユニットを斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図6は、(A)は第1振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のA−A断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。図7は、(A)は第2振分状態の振分装置を示す縦断面図、(B)は(A)のB−B断面図、(C)は回転体と振分部材との関係を示す概略図である。図8は、(A)は振分装置と連動機構と普通可変入賞球装置との関係を示す入賞ユニットの縦断面図、(B)は連動機構と可動翼片とを示す概略正面図である。図9は、(A)は連動機構を斜め前から見た状態を示す分解斜視図、(B)は連動機構を斜め後ろから見た状態を示す分解斜視図である。図10は、(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときの内部構造を示す斜視図、(B)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときの内部構造を示す斜視図である。図11は、可動翼片を示す六面図である。図12は、(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のC−C断面図、(C)は(A)のD−D断面図である。図13は、(A)は普通可変入賞球装置が開放状態であるときを示す縦断面図、(B)は(A)のE−E断面図、(C)は(A)のF−F断面図である。
図3〜図5に示すように、入賞ユニット200は、正面視で左右幅方向に長寸に形成された板状の前壁240Aを有するベース体240と、該ベース体240の前側に配置され板状の前壁230Aを有する前部カバー体230と、該ベース体240の後側に配置され後部カバー体250と、を有し、ベース体240に対し前部カバー体230と後部カバー体250とをネジにより一体に取付けることにより形成される。前部カバー体230は、ベース体240の前壁240Aと前部カバー体230の前壁230Aとの間に遊技球が通過可能な空間が形成されるようにベース体240の前側に配置され、前壁240Aと前壁230Aとの間の右側には振分装置201が設けられ、左側には普通可変入賞球装置220が設けられている。
振分装置201は、遊技球が振分装置201内に進入可能なように上方に向けて開口する流入口202と、該流入口202の下方に配置され、振分装置201内に進入した遊技球が進入(通過)可能な第1始動入賞口203と作動入賞口204と、流入口202に流入した遊技球を第1始動入賞口203と作動入賞口204とに振り分ける振分部材210と、振分部材210を動作させるためのモータ83と、モータ83の動力を振分部材210に伝達するための動力伝達機構270と、を有する。
流入口202の直下には振分部材210が設けられ、振分部材210の下方右側には第1始動入賞口203が設けられ、振分部材210の下方左側には作動入賞口204が設けられている。第1始動入賞口203と作動入賞口204とはベース体240の前壁240Aに形成されており、第1始動入賞口203や作動入賞口204に進入した遊技球はベース体240の背面側に誘導されるようになっている。
流入口202と第1始動入賞口203との間には、流入口202に流入した遊技球を下方の第1始動入賞口203に向けて誘導する第1経路206が形成され、流入口202と作動入賞口204との間には、流入口202に流入した遊技球を下方の作動入賞口204に向けて誘導可能な第2経路207が形成されており、これら第1経路206と第2経路207の上流側は振分部材210の上方で合流されている。つまり、流入口202に流入した遊技球の流下経路は二股状に分岐しており、振分部材210により右側の第1経路206または左側の第2経路207のいずれかに振り分けられるようになっている。
図4〜図7に示すように、振分部材210は、流入口202に流入した遊技球Pを誘導可能な誘導面210Aを上面に有し、右端部に設けられた前後方向を向く揺動軸260を中心として、誘導面210Aが右斜め下方に向けて傾斜する第1振分状態(図6(A)に示す状態、初期位置)と、誘導面210Aが僅かに左斜め下方に向けて傾斜する第2振分状態(図7(A)に示す状態)と、の間で揺動可能に設けられている。振分部材210の背面左端部には連動軸261が突設されており、該連動軸261は、ベース体240の前壁240Aに形成された円弧状の長孔262を挿通して前壁240Aの背面側に延出されている。
モータ83は、後部カバー体250の背面右側に固定され、後部カバー体250を挿通して前方に突出した駆動軸の先端にはピニオンギヤ263が固着されている。前壁240Aの背面側における振分部材210の後方位置には、前後方向を向く回転軸264Aを中心として回転体264が回転可能に設けられている。
図4、図5、図6(C)及び図7(C)に示すように、回転体264の背面には、ピニオンギヤ263に噛合する従動ギヤ265が設けられ、前面には、周面に複数(本実施例では3つ)の凹部267が形成された円柱体からなるカム266が設けられている。回転体264の揺動軸260は、振分部材210の揺動軸260に対し左下方にずれた位置に配置されており、カム266の周面の左斜め上部に連動軸261が摺接されている。
図6(C)に示すように、カム266の周面における凹部267以外の箇所に連動軸261が摺接しているときは、振分部材210は第1振分状態に位置し、図7(C)に示すように、カム266の周面における凹部267の内面に連動軸261が摺接している(凹部267に収容されている)ときは、振分部材210は第2振分状態に位置する。よって、モータ83により回転体264が正面視時計回りに回転すると、凹部267が定期的に連動軸261に近づき凹部267に収容される。さらに回転を続けると、凹部267により連動軸261が上方に押し出され、カム266の周面における凹部267以外の箇所に摺接する状態が継続する。
また、連動軸261が凹部267に収容された状態で回転体264を正面視反時計回りに回転させようとしても、連動軸261が凹部267の右内側面に当接することで回転体264の回転(逆回転)が規制されるようになっている。つまり、振分装置201は、回転体264が機械的構造により一方向(正面視時計回り)の回転のみが許容されていることで、モータ83の駆動制御等に不具合が生じた場合や駆動していないときに回転体264が逆回転して振分に異常が生じてしまうことを抑制できる。
本実施例では、CPU103は回転体264が常に一定速度で回転するようにモータ83の駆動制御を行うため、振分部材210は一定の周期で第1振分状態と第2振分状態との変化を繰り返す。具体的には、振分部材210は、第1振分状態に約1秒間維持された後に第2振分状態に変化し、第2振分状態に約0.3秒間維持された後に第1振分状態に戻る、といった変化(動作)を繰り返す。尚、本実施例では、振分部材210は一定の周期で第1振分状態と第2振分状態との変化を繰り返す形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、所定のパターンで変化を繰り返すようになっていれば、第1振分状態や第2振分状態にて維持される期間は増減してもよい。
このように構成された振分装置201は、図6(A)(B)に示すように、流入口202に遊技球Pが流入したときに振分部材210が第1振分状態にある場合、遊技球Pは誘導面210Aにより第1経路206側に誘導され、第1経路206を流下して第1始動入賞口203に進入(入賞)する。また、振分部材210が第1振分状態にある場合、振分部材210の先端部と第2経路207側の壁部との離間寸法L1は遊技球Pの直径2Rよりも小さいため(L1<2R)、第2経路207側に遊技球Pが進入することはない。
一方、図7(A)(B)に示すように、流入口202に遊技球Pが流入したときに振分部材210が第2振分状態にある場合、遊技球Pは誘導面210Aにより第2経路207側に誘導され、第2経路207を流下して作動入賞口204に進入(入賞)する。また、振分部材210が第2振分状態にある場合、振分部材210の基端部と第1経路206側の壁部との離間寸法L2は、遊技球Pの直径2Rよりも若干大きいため(L2>2R)、第1経路206側にも遊技球Pが進入することはあるが、誘導面210Aが僅かに左斜め下方に向けて傾斜しており、かつ、振分部材210の先端部と第2経路207側の壁部との離間寸法L3よりも若干小さいため(L3>L2>2R)、第1経路206より高い割合で第2経路207側へ誘導されることになる。
また、図4、図5、図7〜図9に示すように、振分装置201及び普通可変入賞球装置220の背面(ベース体240の背面)には、作動入賞口204に遊技球Pが進入(入賞)したことに連動して、第2始動入賞口222を閉鎖状態から開放状態に変化させるための連動機構300が設けられている。連動機構300は、第1連動部材301と、第2連動部材302と、第3連動部材303と、錘体304と、から主に構成されている。
図9に示すように、第1連動部材301は、後部カバー体250の前面から前方に向けて突設された回動軸310が挿通される軸受孔311と、軸受孔311から左右方向に向けてそれぞれ延設されるアーム312L,312Rと、を有し、軸受孔311に挿通される回動軸310を中心として揺動可能に軸支されている。右側のアーム312Rの先端には、作動入賞口204から進入してベース体240の背面側に誘導された遊技球Pが載置される載置部313が形成されている。尚、載置部313は後方に向けて下方に傾斜している。また、左側のアーム312Lの先端には、正面視略C字形をなすキャッチ片314が形成されている。
第2連動部材302は、後部カバー体250の前面に軸支される左右方向を向く揺動軸320と、揺動軸320から下方に垂下され、前端上部に第3連動部材303に係止可能な係止部321Aが形成された揺動板321と、揺動板321の右側面に突設され、キャッチ片314に係止される連係軸322と、揺動板321の右側面下部に取付けられた錘323と、から主に構成される。
第3連動部材303は、ベース体240の背面に軸支される左右方向を向く回転軸330と、回転軸330の周面に、回転方向に向けて120度毎に突設された複数の突出片331A,331B,331Cと、回転軸330の周面右側に、突出片331Aに対応する位置から突出片331Bに対応する位置まで、つまり、回転軸330の円周の1/3(つまり、120度分)に亘り延設される円弧状の規制片332と、回転軸330の周面左側に回転軸330の全周に亘り延設される円盤状の検出片333と、から主に構成される。検出片333は、初期位置検出スイッチ26(図2参照)により検出可能とされており、第3連動部材303が初期位置にあるときに初期位置検出スイッチ26(図2参照)により検出されないオフ状態となる。
錘体304は、ベース体240の背面に軸支される左右方向を向く揺動軸340と、揺動軸340から垂下される錘341と、から主に構成され、第3連動部材303の背面に接触可能に設けられている。
このように構成される連動機構300は、図8(A)に示すように、作動入賞口204と第2始動入賞口222とを連結するように設けられ、特に第1連動部材301を除く第2連動部材302、第3連動部材303及び錘体304については、第2始動入賞口222に進入した遊技球Pをベース体240の前壁240Aの背面側に誘導するために前壁240Aに形成された通過孔350に一部が臨むように配設される。
図8(A)に示すように、第1連動部材301は、載置部313が作動入賞口204の後方下部において該作動入賞口204に進入した遊技球Pを受け入れ可能な上方位置に維持される第1揺動位置(図6参照)と、載置部313が上方位置よりも下方であって受け入れた遊技球Pを流出可能とする下方位置に維持される第2揺動位置(図7参照)と、の間で揺動可能に設けられている。
第2連動部材302は、第3連動部材303の突出片331Cに係止可能な係止部321Aが前方を向く非係止位置(初期位置、図14(A)参照)と、係止部321Aが斜め前上方を向く係止位置(図14(B)参照)と、の間で揺動可能に設けられている。また、連係軸322は、第1連動部材301の二股状のキャッチ片314の先端部間に係止可能に挿入されており、第1連動部材301が後述するように載置部313に遊技球Pの荷重がかかり第1揺動位置から第2揺動位置に揺動することで、錘323の自重に抗して非係止位置から係止位置へ揺動し、載置部313に遊技球Pの荷重がかからなくなると錘323の自重により係止位置から非係止位置へ揺動することで、第1連動部材301を第2揺動位置から第1揺動位置に復帰させる。
第3連動部材303は、図14(A)に示すように、突出片331Aが通過孔350に臨み、規制片332が後述する可動翼片221の被規制部366に当接可能な規制位置(初期位置)に位置する第1回転位置(図14(A)右側に示す位置)と、突出片331Bが遊技球Pに接触可能に通過孔350に臨み、規制片332が可動翼片221の被規制部366に当接しない非規制位置に位置する第2回転位置(図15(A)右側に示す位置)と、突出片331Cが遊技球Pに接触可能に通過孔350に臨み、規制片332が可動翼片221の被規制部366に当接しない非規制位置に位置する第3回転位置(図16(A)右側に示す位置)と、に回転可能に設けられている。
また、突出片331Aは、第1回転位置において通過孔350に臨んでも、遊技球Pにより押し込まれることはないので、回転軸330を回転させることがない突出片である。突出片331Bは、第2回転位置において通過孔350に臨み、遊技球Pにより押し込まれることで回転軸330を回転させる突出片である。突出片331Cは、第3回転位置において通過孔350に臨み、遊技球Pにより押し込まれることで回転軸330を回転させる突出片であるとともに、第1回転位置において第2連動部材302の係止部321Aが係止可能である。
次に、可動翼片221について、図10〜図13に基づいて説明する。図10〜図13に示すように、可動翼片221は、正面視略三角形状をなし、ベース体240の前壁240Aに略平行に配置される前壁360と、前壁360の背面側に立設される外壁361及び内壁362と、外壁361と内壁362との間に形成され、前部カバー体230の背面に突設される回動軸364(図5参照)が挿入される軸受孔363と、から主に構成され、前後方向を向く回動軸364を中心として、図10(A)に示すように内壁362が略垂直方向を向く垂直位置と、図10(B)に示すように内壁362が左斜め下方に向けて傾斜する傾動位置との間で回動可能に設けられる。
尚、軸受孔363は、可動翼片221が傾動位置にある状態において前壁360の左端部側に形成されている。また、可動翼片221は、垂直位置において重心位置が回動軸364よりも先端部側に位置するため、傾動位置に維持されるようになっている。
図13(B)における網点領域で示すように、内壁362は、前後方向を向く軸受孔363に対し交差するように延設されており、傾動位置にあるときに上方を向く面は、遊技球を先端部側(一端部側)から基端部側(他端部側)に向けて誘導し第2始動入賞口222に進入可能とする誘導部として機能する。また、内壁362における軸受孔363より先端部側には、ベース体240側に向けて開放する凹状の切欠部365が形成されている。よって、内壁362は、切欠部365より先端部側に配置される内壁362Aと、切欠部365より基端部側に配置される内壁362Bと、内壁362Aと内壁362Bとの間を連結するように前壁360に沿って延びる内壁362Cと、を有する。また、図11に示すように、軸受孔363の中心から内壁362Aの先端までの長さ寸法L10は、軸受孔363の中心から内壁362Bの基端までの長さ寸法L11よりも長い(L10>L11)。また、外壁361は、内壁362に対し膨出するように形成されている。
図12及び図13に示すように、内壁362Aは、垂直位置において内壁362Bよりも右側にずれた位置に、内壁362Bに対し上方に向けて僅かに右側に傾斜するように配置されている。また、内壁362Bにおける前壁240A側には、第3連動部材303の332に当接可能な被規制部366が背面側に向けて突設されている。被規制部366は、図10に示すように通過孔350内に入り込むように設けられる。そして、傾動位置において、内壁362Aの上面は平坦状の誘導部362aを形成し、内壁362Bの上面は平坦状の誘導部362bを形成する。
このように構成された可動翼片221は、遊技球Pが回動軸364より先端部側から基端部側に移動し、該遊技球Pの荷重が回動軸364より基端部側にかかり、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、傾動位置から垂直位置に向けて回動する。
一方、ベース体240の前壁240Aには、可動翼片221が傾動位置にあるときに切欠部365に対応する、つまり、切欠部365内に収容される突出壁370が前方に突出して形成されている。突出壁370の突出長さ寸法L15は、遊技球Pの半径Rよりも長く、直径2Rよりも短い(R<L15<2R)。突出壁370の左右長さ寸法L16は、遊技球Pの半径Rよりも長く、直径2Rよりも短い(R<L16<2R)。また、突出壁370の上面は、右端から左端に向けて下方に傾斜するように形成されているため、前壁240Aと前壁230Aとの間に進入した遊技球Pをその左側近傍にある第2始動入賞口222に向けて誘導可能な平坦状の誘導部370aを形成する。
図12に示すように、可動翼片221が垂直位置にある状態では、外壁361と内壁362との間に形成される空間内に突出壁370が収容され、外壁361により第2始動入賞口222が閉鎖状態となる。
一方、図13に示すように、可動翼片221が傾動位置にある状態では、切欠部365が突出壁370に対応するように位置することで、突出壁370が切欠部365に収容され、第2始動入賞口222が開放状態となる。また、突出壁370の右側に内壁362A、左側には内壁362Bがそれぞれ位置し、これにより、可動翼片221の先端部側から基端部側にかけて、内壁362Aの誘導部362a、突出壁370の誘導部370a、内壁362Bの誘導部362bが左斜め下方に向けて傾斜するように連続して並設されることで、遊技球Pを第2始動入賞口222に向けて誘導可能な誘導部362a,370a,362bが形成される。
また、誘導部370aの下り傾斜角度は、誘導部362a,362bの下り傾斜角度よりも小さいため、誘導部362aにより誘導された遊技球Pの流下速度が僅かに低減されるようになっている。
図12及び図13に示すように、第2始動入賞口222に進入した遊技球Pを通過孔350に誘導する入賞球誘導経路は、前部カバー体230の背面に突設された壁部380により形成されている。第2始動入賞口222は、壁部380における上部380Aと下部380Bとの間に右側方に開口するように形成されており、可動翼片221の回動軸364は、下部380Bの直上に設けられている。よって、可動翼片221は、図12に示す垂直位置において内壁362Bが下部380Bの左側部に当接することにより正面視反時計回りの回動が規制され、図13に示す傾動位置において内壁362Bが下部380Bの右側部に当接することにより正面視時計回りの回動が規制されるようになっている。
また、入賞球誘導経路の左側の壁部380における可動翼片221の回動軸364に対応する部位には、可動翼片221と反対側(左側)に向けて凸状となり回動軸364を中心とする円弧状の膨出部381が形成されている。この膨出部381は、可動翼片221が傾動位置にあるときに、内壁362Bの基端部との離間寸法L14が遊技球Pの直径2Rよりも小さくなる(L14<2R)ように形成されている。
つまり、誘導部362bにより誘導された遊技球Pは、可動翼片221が傾動位置から回動して垂直位置に到達する直前までの期間は、膨出部381と内壁362Bの基端部との間に形成される隙間から落下せずに滞留するようになっていることで、回動軸364よりも基端部側に遊技球Pの荷重が加わる期間が長くなるため、可動翼片221が垂直位置に向けて回動し易くなる。
次に、作動入賞口204に遊技球が進入したことに基づく連動機構300及び可動翼片221の動作態様について、図14〜図16に基づいて説明する。図14は、(A)は普通可変入賞球装置が閉鎖状態にある状態、(B)は連動機構が作動している状態、(C)は普通可変入賞球装置が開放状態に変化した状態を示す説明図である。図15は、(A)〜(C)は1個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。図16は、(A)〜(C)は2個目の遊技球が第2始動入賞口に進入するときの普通可変入賞球装置の状態を示す説明図である。
図14(A)に示すように、連動機構300は、第3連動部材303が初期位置である第1回転位置にある状態において、錘体304が回転軸330の背面側から突出片331Bと突出片331Cとの間に当接するように配置されることで、第1回転位置に維持されるようになっている。また、規制片332は初期位置である規制位置にあり、可動翼片221の被規制部366が規制片332の右側面に当接することで、可動翼片221は初期位置である垂直位置に維持されている(図10(A)参照)。
次いで、図14(B)に示すように、作動入賞口204に進入した遊技球Pが載置部313に載置され荷重がかかり、第1連動部材301が第1揺動位置から第2揺動位置へ揺動し、これに連動して第2連動部材302が非係止位置から係止位置まで揺動することで、係止部321Aが突出片331Cに下方から係止して該突出片331Cを上方に押し上げることにより、第3連動部材303は第1回転位置から第2回転位置まで約120度回転する。そして、図14(C)に示すように、第2回転位置に到達する直前または到達したときに突出片331Cが係止部321Aから離れ、錘体304が回転軸330の背面側から突出片331Cに当接するように配置されることで、第2回転位置に維持される。また、回転により規制片332が規制位置から非規制位置まで回転することで、可動翼片221の被規制部366との係止が解除されるため、可動翼片221が傾動位置まで回動し、これにより第2始動入賞口222が閉鎖状態から開放状態に変化する。
作動入賞口204への作動入賞に基づいて第2始動入賞口222が開放状態に変化した後は、2個以上の遊技球Pが第2始動入賞口222に進入することで、第2始動入賞口222は開放状態から閉鎖状態に変化する。以下、詳細について説明する。
図15(A)に示すように、第2始動入賞口222が開放状態であるときに誘導部362a,370a上に落下した遊技球Pが、回動軸364を超えて誘導部362b側に誘導されると、図15(B)に示すように、遊技球Pの荷重により誘導部362bが下方に押し込まれ、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片221が傾動位置から垂直位置側に向けて回動する。
また、遊技球Pは誘導部362bを下方に押し込みながら通過孔350に進入する直前で突出片331Bに接触し、該突出片331Bを後方に向けて押し込みながら通過孔350に進入していく。そして、遊技球Pが誘導部362bから流出したとき、可動翼片221がほぼ垂直位置まで回動していても、規制片332は規制位置にはないため、図15(C)に示すように、遊技球Pが誘導部362bから流出すると同時に、可動翼片221は自重により垂直位置から傾動位置に復帰する。また、遊技球Pが通過孔350に進入すると、第3連動部材303は第2回転位置から約120度回転して第3回転位置になるとともに、錘体304が突出片331Cの背面に当接することで、第3回転位置に維持される。
次いで、図16(A)に示すように、2個目の遊技球Pが誘導部362a,370a上に落下し、回動軸364を超えて誘導部362b側に誘導されると、図16(B)に示すように、遊技球Pの荷重により誘導部362bが下方に押し込まれ、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片221が傾動位置から垂直位置側に向けて回動する。
また、遊技球Pは誘導部362bを下方に押し込みながら通過孔350に進入する直前で、今度は突出片331Cに接触し、該突出片331Cを後方に向けて押し込みながら通過孔350に向けて進入していく。そして、遊技球Pが誘導部362bから流出して可動翼片221がほぼ垂直位置まで回動したときに、第3連動部材303は第3回転位置から第1回転位置に向けて回転していることで、規制片332が規制位置に復帰する。よって、図16(C)に示すように、可動翼片221は、遊技球Pが誘導部362bから流出すると同時に被規制部366が規制片332により係止されることで、垂直位置に維持される。
また、遊技球Pが通過孔350に進入すると、第3連動部材303は第3回転位置から約120度回転して第1回転位置に復帰するとともに、錘体304が突出片331B,331Cの背面に当接することで、第1回転位置に維持される。つまり、連動機構300及び可動翼片221は図14(A)に示す初期状態に復帰する。
尚、図14(C)に示すように第2始動入賞口222が開放状態となってから、2個の遊技球Pが第2始動入賞口222に進入して図16(C)(または図14(A))に示す閉鎖状態に変化するまでに、新たな遊技球Pが作動入賞口204へ進入して第1連動部材301と第2連動部材302とが動作しても、図15(A)〜図16(B)の期間において、第3連動部材303の突出片331Cは第2連動部材302の係止部321Aが係止可能な位置にはいない。つまり、第2連動部材302から第3連動部材303へ動力が伝達されない駆動力非伝達状態であるため、開放状態が延長されたりすることはなく、作動入賞のみが発生可能となる。
また、可動翼片221が図16(A)に示す傾動位置から図16(C)に示す垂直位置に復帰するまでに、3個以上の遊技球Pが第2始動入賞口222に進入した場合、2個目の遊技球Pが通過孔350を通過して第3連動部材303が第1回転位置まで戻ることで、突出片331B,331Cが遊技球Pに接触可能な位置になることはなく、突出片331Aのみが遊技球Pに接触可能に位置するため、3個目以降の遊技球Pにより第3連動部材303が回転して初期位置以外の第2回転位置や第3回転位置まで回転することがないため、作動入賞を経由せずに開放状態が継続することを回避できる。
このように構成された入賞ユニット200を有するパチンコ遊技機1にあっては、遊技状態が時短制御(確変制御)が実行されない非時短状態(非確変状態)である場合は、第2始動入賞口6aが拡大開放状態になる頻度は低いため、右打ち遊技を行うより左打ち遊技を行う方が遊技者にとって有利であり、遊技状態が時短制御(確変制御)が実行される時短状態(確変状態)である場合は、第2始動入賞口6aが拡大開放状態になる頻度が高くなるため、左打ち遊技を行うより右打ち遊技を行う方が遊技者にとって有利である。
本実施例では、非時短状態(非確変状態)で左打ち遊技を行っている場合、振分装置201の流入口202に遊技球が進入すると、該遊技球は作動入賞口204よりも高い割合(例えば、約90%など)で第1始動入賞口203に入賞することになるが、作動入賞口204に入賞した場合、賞球が払い出されるだけでなく、連動機構300を介して第2始動入賞口222が開放状態となることで、少なくとも2個の遊技球Pを入賞させて2個分の賞球を獲得することができるので、ベース(払出率)が向上する。また、2回の第2始動入賞が発生することで、左打ち遊技においても第2始動入賞に基づく大当りが付与される機会が生じるため、非時短状態(非確変状態)における遊技の興趣を好適に向上させることが可能となる。
また、本実施例では、第3連動部材303が初期位置にあるか否かを初期位置検出スイッチ26にて検出可能とされていることで、例えば、CPU103は、作動入賞口204を通過(進入)した遊技球を検出するカウントスイッチ24Aからの検出信号が入力されていない、つまり、作動入賞が発生していないのに初期位置検出スイッチ26がオン状態となっている(第3連動部材303が初期位置である第1回転位置にない)場合、連動機構300等に不具合が生じた、あるいは、第2始動入賞口222が不正に開放状態とされたといった異常(エラー)が発生した可能性があるとして、異常の発生を報知したり異常信号を外部の管理装置に出力するといった異常処理を実行可能である。
次に、第2始動入賞口222が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの態様について、図17〜図19に基づいて説明する。図17は、(A)〜(D)は従来の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。図18は、(A)〜(D)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。図19は、(E)〜(H)は本発明の普通可変入賞球装置が開放状態であるときに3個以上の遊技球が連続して進入したときの状態を示す説明図である。
まず、図17に示すように、本実施例の切欠部365及びベース体240の突出壁370を有しない従来の普通可変入賞球装置1220では、図17(A)に示すように、可動翼片1221が傾動位置まで回動したときに、誘導部1362aにおける回動軸1364よりも先端部側に1個目の遊技球P1が落下すると、遊技球P1は基端部側に向けて誘導される。
次いで、図17(B)に示すように、遊技球P1が回動軸1364よりも基端部側に誘導されると、該遊技球P1の荷重が回動軸1364より基端部側にかかり、可動翼片1221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片1221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片1221が傾動位置から垂直位置側に向けて正面視反時計回りに回動する。ここで、垂直位置まで回動する前に2個目の遊技球P2が誘導部1362aにおける回動軸1364よりも先端部側に落下すると、遊技球P2の荷重により垂直位置側に向けて回動し始めた可動翼片1221が傾動位置に復帰するが、遊技球P2が基端部側に誘導されることで再度可動翼片1221が垂直位置側に向けて正面視反時計回りに回動する。
ここで、図17(C)に示すように、垂直位置まで回動する前に3個目の遊技球P2が誘導部1362aにおける回動軸1364よりも先端部側に落下すると、遊技球P2,P3の荷重が回動軸364より先端部側にかかり、可動翼片1221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片1221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、垂直位置側に向けて回動し始めた可動翼片1221が傾動位置に復帰する。傾動位置では、誘導部1362aの基端部と壁部1380との間が遊技球Pの直径2Rよりも小さくなるため、1個目の遊技球P1は誘導部1362aと壁部1380とに接触した状態で維持される。
そして、図17(D)に示すように、誘導部1362aと壁部1380とに接触した遊技球P1の傾斜上位側に遊技球P2が接触し、その傾斜上位側に遊技球P3が接触すると、回動軸1364の基端部側に1個の遊技球P1が位置し、回動軸1364の先端部側に2個の遊技球P2,P3が位置することで、可動翼片1221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片1221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなり、これにより可動翼片1221が傾動位置に維持されて球詰りが生じてしまう虞がある。
一方、本実施例の普通可変入賞球装置220では、図18(A)に示すように、可動翼片221が傾動位置まで回動したときに、回動軸364よりも先端部側の誘導部370a,362aに1個目の遊技球P1が落下すると、遊技球P1は基端部側に向けて誘導され、さらに図18(B)に示すように、回動軸364よりも先端部側の誘導部370a,362aに2個目の遊技球P2が落下すると、遊技球P2は基端部側に向けて誘導される。次いで、図18(C)に示すように、1個目の遊技球P1が回動軸364よりも基端部側に誘導され、かつ、2個目の遊技球P2が突出壁370の誘導部370aに位置すると、遊技球P1の荷重が回動軸364より基端部側にかかる一方で、遊技球P2の荷重はベース体240の突出壁370にかかり、可動翼片221にはかからないので、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで、可動翼片221が傾動位置から垂直位置側に向けて正面視反時計回りに回動する。
ここで、図18(D)に示すように、可動翼片221が垂直位置まで回動する前に3個目の遊技球P3が誘導部362aに落下すると、遊技球P3の荷重が回動軸364より先端部側にかかり、可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることにより、垂直位置側に向けて回動し始めた可動翼片221が傾動位置に復帰することで、誘導部362bの基端部と壁部380の膨出部381との間が遊技球Pの直径2Rよりも小さくなるため、1個目の遊技球P1は誘導部362bと膨出部381とに接触した状態で維持される。
そして、図19(E)に示すように、誘導部362bと膨出部381とに接触した遊技球P1の傾斜上位側に遊技球P2が接触し、その傾斜上位側に遊技球P3が接触すると、回動軸364の基端部側に2個の遊技球P1,P2が位置し、回動軸364の先端部側の誘導部370aに1個の遊技球P3が位置する。具体的には、ベース体240には、誘導部362bと膨出部381とに接触した遊技球P1の傾斜上位側に2個の遊技球P2,P3が位置した場合、3個目の遊技球P3が誘導部370a上に位置するように突出壁370が設けられている。
つまり、3個目の遊技球P3の荷重はベース体240側に加わるため、可動翼片221にはかかることがなく、また、壁部380における回動軸364に対応する位置は可動翼片221と反対側に向けて膨出していることにより、回動軸364の先端部側に基端部側よりも多くの遊技球P1,P2が位置するようになる。よって、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなるため、可動翼片221は図19(E)に示す状態で維持されることなく傾動位置から垂直位置に向けて回動するため、図17に示す従来の可動翼片1221のように傾動位置に維持されて球詰りが生じることが抑制される。
また、壁部380に回動軸364を中心とする円弧状の膨出部381が形成されていることで、図19(F)及び図19(G)に示すように、可動翼片221が傾動位置から回動して垂直位置に到達する直前までの期間において、遊技球P1が誘導部362bから落下することが規制されることで、垂直位置に到達する直前まで、回動軸364よりも基端部側に先端部側よりも多くの遊技球P1〜P3の荷重がかかり、可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなる状態が維持されるため、可動翼片221が傾動位置から垂直位置までより回動し易くなる。そして、図19(H)に示すように可動翼片221が垂直位置に到達するとほぼ同時に遊技球P1〜P3が順次通過孔350内に進入していく。
以上説明したように、本発明の実施例としてのパチンコ遊技機1にあっては、ベース体240と、遊技球が進入可能な進入口としての第2始動入賞口222と、第2始動入賞口222を遊技球が進入し易い第1状態としての開放状態と進入不能または進入困難な第2状態としての閉鎖状態とに変化させるための可動部材としての可動翼片221と、を備え、可動翼片221は、ベース体240に対し直交または略直交する方向を向く回動軸364を中心として回動可能に軸支され、回動軸364に対し交差するように延設され、第2始動入賞口222が開放状態であるときに遊技球を先端部側から基端部側に向けて誘導して第2始動入賞口222に進入させることが可能な誘導部362a,362bを有し、誘導部362a,362bにより遊技球が回動軸364より基端部側に誘導されることにより回動して第2始動入賞口222を開放状態から閉鎖状態に変化させ、誘導部362a,362bにおける回動軸364より先端部側には切欠部365が設けられ、ベース体240には、第2始動入賞口222が開放状態であるときに切欠部365に対応する突出部としての突出壁370が設けられる。
このようにすることで、誘導部362a,362b上に複数個の遊技球が載置された場合に、所定の遊技球が突出壁370上に載置することで可動翼片221にかかる遊技球の荷重が軽減され、これにより可動翼片221が回動し易くなるため、可動翼片221に関する不具合を抑制することができる。
尚、可動翼片221に関する不具合とは、例えば、第2始動入賞口222が開放状態であるときに可動翼片221の誘導部362a,362b上に複数個の遊技球が並んで載置されることにより可動翼片221が傾動位置から垂直位置へ回動せずに球詰りが生じたり、あるいは、傾動位置から垂直位置への回動が遅れて所謂オーバー入賞が発生しやすくなり設計上の遊技性能とは異なる遊技性能となってしまうこと等を含む。
特に、本実施例の普通可変入賞球装置220は、誘導部362a,362bにより遊技球が回動軸364より基端部側に誘導されることにより、該遊技球の荷重が回動軸364より基端部側にかかり、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることにより回動して第2始動入賞口222を開放状態から閉鎖状態に変化させる可動翼片221を有し、開放状態に変化してから2個の遊技球が第2始動入賞口222に進入したことに基づいて閉鎖状態に変化する機械式の非電動型役物(普通非電動役物)であるが故に、2個の遊技球P1,P2が誘導部362a,362b上にあるときに3個目(または3個以上)の遊技球P3が回動軸364より先端部側に落下したときでも、該遊技球P3の荷重が可動翼片221における回動軸364より先端部側にかかることを回避でき、これにより可動翼片221が回動し易くなるため、可動翼片221に関する不具合を抑制することができる。
また、可動翼片221は、第2始動入賞口222が開放状態であるときに複数の遊技球を基端部側へ誘導可能であり、ベース体240には、複数の遊技球のうち基端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技球P3が突出壁370に対応する部分に位置するように該突出壁370が設けられる(図19(E)参照)。
このようにすることで、例えば、図19(E)に示すように、誘導部362a,362b上に複数個(例えば、3個)の遊技球P1〜P3が載置された場合に、基端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技球P3が突出壁370上に載置することで、可動翼片221にかかる荷重が軽減され、これにより可動翼片221が回動し易くなるため、可動翼片221に関する不具合を抑制することができる。
尚、本実施例では、誘導部362a,362b上に載置された遊技球のうち、基端部側から数えて特定個数目(例えば、3個目)の遊技球P3が突出壁370上に載置されるように突出壁370が設けられた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、基端部側から数えて2個目の遊技球P2や4個目以降の遊技球(図示略)が載置されるようにしてもよい。また、突出壁370上に複数の遊技球(例えば、遊技球P2,P3)が同時に載置可能となるようにしてもよい。
また、第2始動入賞口222が開放状態であるときに、誘導部362bにおける回動軸364より基端部側に先端部側より多くの遊技球を滞留させるための滞留手段(例えば、壁部380の膨出部381など)を備える。
このようにすることで、誘導部362bの基端部側にかかる遊技球の荷重が回動軸364より基端部側にかかり、可動翼片221に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが可動翼片221に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることで可動翼片221が回動し易くなるため、可動翼片221に関する不具合を好適に抑制することができる。
つまり、滞留手段は、第2始動入賞口222が少なくとも開放状態であるときに、誘導部362bからの遊技球Pの落下を防止する手段であり、壁部380の膨出部381を滞留手段として適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、第2始動入賞口222が少なくとも開放状態であるときに誘導部362bからの遊技球Pの落下を防止することができる壁部380であれば、必ずしも膨出部381のように可動翼片221と反対側に膨出していなくてもよい。
また、本実施例では、滞留手段の一例として、壁部380の一部を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、誘導部362bの基端部あるいは壁部380の内面に、駆動手段または可動翼片221の回動に連動して出没する遊技球の誘導部362bからの落下を防止可能な突起を設け、少なくとも可動翼片221が垂直位置に到達するまでの期間は突出して遊技球の落下を規制し、垂直位置直前で退避して遊技球の落下を許容するものとしてもよい。
また、本実施例では、膨出部381は、第2始動入賞口222に進入した遊技球を誘導する入賞球誘導経路を形成する壁部380において回動軸364に対応する部分に形成され、回動軸364を中心とする円弧状に形成されていることで、図19(E)から図19(G)に示すように、可動翼片221が傾動位置から回動して垂直位置に到達する直前までの期間において、誘導部362bの基端部と壁部380との間の離間寸法L14が遊技球の直径2Rよりも小さい状態が維持される。これにより、遊技球が誘導部362bから流出することが規制されることで、垂直位置になる直前まで遊技球が回動軸364を中心とする円弧軌道に沿うように移動して誘導部362bを押し込む、すなわち、回動軸364からの距離が変化しないので誘導部362bに対する接触位置を変えずに押し込むことになるため、可動翼片221が垂直位置側に向けて回動し易くなる。
また、突出壁370は、第2始動入賞口222が開放状態であるときの誘導部362a,362bよりも遅い速度で遊技球を誘導する。具体的には、突出壁370の誘導部370aは、該誘導部370aにより誘導される遊技球の流下速度が、第2始動入賞口222が開放状態であるときに誘導部362a,362bにより誘導される遊技球の流下速度よりも遅くなるように傾斜している。
このようにすることで、遊技球が突出壁370の誘導部370aに滞留する期間が長くなることで、該遊技球の荷重の影響を受けずに可動翼片221を回動させる期間を確保することが可能となるため、可動翼片221に関する不具合を抑制することができる。
尚、本実施例では、誘導部370aの下り傾斜角度を誘導部362a,362bの下り傾斜角度を小さくすることで、誘導部362a,362bにより誘導される遊技球の流下速度よりも遅くなるようにした形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ベース体240の前壁240Aや前部カバー体230の前壁230Aに、誘導部370aを流下する遊技球に接触して速度を低下させることが可能な凸部を設けたり、誘導部370aを流下方向に向けて凹凸状にしたりすることにより、遊技球の流下速度を低下させるようにしてもよい。
また、本実施例では、誘導部370aの下り傾斜角度が誘導部362a,362bの下り傾斜角度よりも小さい形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら傾斜角度は任意に変更可能であり、例えば、全ての誘導部362a,362b,370aの下り傾斜角度を同一としてもよい。また、第2始動入賞口222が開放状態であるときに、誘導部362a,362b,370aが第2始動入賞口222側に向けて下方に傾斜する連続する一の平坦な傾斜面が形成されるようにしてもよい。
また、誘導部は、切欠部365より基端部側の第1誘導部としての誘導部362bと、切欠部365より先端部側の第2誘導部としての誘導部362aと、を有する。
このようにすることで、切欠部365より先端部側にある誘導部362aにより、例えば、図19(F)に示す状態において可動翼片221が回動する際に、突出壁370にある遊技球P3を押し上げることができるため、可動翼片221に関する不具合を抑制することができる。
次に、本発明の変形例1について、図20に基づいて説明する。図20は、(A)は本発明の変形例1としての普通可変入賞球装置を示す縦断面図、(B)は(A)のG−G断面図、(C)は(A)のH−H断面図である。尚、以下の変形例1において、前記実施例と同じ部材や部位に関しては、同様の符号を付すことにより詳細な説明は省略する。
前記実施例では、可動翼片221に形成された切欠部365は、該切欠部365の先端部側と基端部側とにそれぞれ内壁362A,362Bが形成されるように、ベース体240側に開口する凹状に形成される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図20に示す変形例1としての切欠部365Aのように、切欠部365の基端部側にのみ内壁362Bが形成されるように、回動軸364よりも先端部側の所定位置から先端部にかけて、ベース体240側及び先端部側に開口するように形成されていてもよい。
このようにすることで、可動翼片221が傾動位置にあるときに、切欠部365Aよりも先端部側の内壁362Aに遊技球の荷重がかかることがないので、可動翼片221がより垂直位置側へ向けて回動し易くなる。
また、前記実施例では、突出部の一例としての突出壁370は、遊技球の最底部が接触可能な突出長さ寸法L15を有する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも可動翼片221が開放状態であるときに所定の遊技球の荷重の少なくとも一部を受支可能なものであれば、遊技球の最底部以外の箇所に接触可能な突出長さに形成されていてもよい。つまり、突出長さ寸法L15が遊技球の半径Rよりも短寸(L15<R)であってもよい。
また、前記実施例では、突出部の一例としての突出壁370は、遊技球を流下方向に向けて誘導可能な左右長さ寸法L16を有する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも可動翼片221が開放状態であるときに所定の遊技球の荷重の少なくとも一部を受支可能なものであれば、左右長さ寸法L16が遊技球の半径Rよりも短寸(L16<R)であってもよい。つまり、板状でなく棒状に形成されていてもよい。
また、前記実施例では、突出部の一例としての突出壁370に対応する切欠部365が、誘導部の一箇所にのみ形成された形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、誘導部の複数個所に形成されていてもよい。
また、前記実施例では、突出部の一例として、ベース体240の前壁240Aから前方に向けて突出する突出壁370を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、突出部は、前部カバー体230をベース体とした場合には、前壁230Aから背面側に向けて突出するように形成されていてもよい。また、ベース体を遊技盤2とした場合には、突出部は遊技盤面2aから突出するように形成されていてもよい。
また、前記実施例では、可動部材としての可動翼片221により、遊技球が進入し易い第1状態(例えば、開放状態)と進入不能または進入困難な第2状態(例えば、閉鎖状態)とに変化可能な進入口の一例として、第2始動入賞口222を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、進入口は、例えば、第2始動入賞口に替えて、第1始動入賞口、普通入賞口、大入賞口、遊技球が入賞することによって遊技状態が大当り遊技に制御されるV入賞口、大当り遊技中に遊技球が入賞することによって該大当り遊技終了後に確変制御が実行される確変入賞口といった他の入賞口を適用してもよいし、通過ゲートのように遊技球が進入(通過)しても入賞が発生しない進入領域(通過領域)等を適用してもよい。
また、前記実施例では、可動翼片221は、ベース体240に対し直交する方向を向く回動軸364を中心として回動可能に軸支される形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、前部カバー体230をベース体とした場合には、前壁230Aから背面側に向けて突出するように形成された回動軸を中心として回動可能に軸支されていてもよい。また、ベース体を遊技盤2とした場合には、遊技盤面2aから突出するように形成された回動軸を中心として回動可能に軸支されていてもよい。
また、前記実施例では、可動翼片221を、進入口としての第2始動入賞口222に対し一個だけ設けた形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2始動入賞口222に対し複数(例えば、2個など)設けてもよい。また、振分部材等に本発明の突出部に対応する切欠部を適用することも可能である。
また、前記実施例では、第2始動入賞口222は、作動入賞口204に遊技球が入賞(進入)したことに基づいて可動翼片221が垂直位置から傾動位置まで回動することにより、閉鎖状態(第2状態)から開放状態(第1状態)に変化する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、第2始動入賞口222は、少なくとも可動翼片221の誘導部362a,362bにより遊技球が回動軸364より基端部側に誘導されることにより回動することで開放状態から閉鎖状態に変化するようになっていれば、閉鎖状態から開放状態に変化させる開放条件は任意であり、種々に変更可能である。
つまり、第2始動入賞口222の開放条件は、前記実施例のように、作動入賞口204に遊技球が入賞(進入)することに限定されるものではなく、例えば、普通可変入賞球装置6のように、通過ゲート41を遊技球が通過したことに基づいて開始された普図ゲームの表示結果が普図当りになること等であってもよい。また、可動翼片221は、連動機構300により開放するものに限定されるものではなく、ソレノイドやモータ等の駆動手段にて開放するようにしてもよい。
また、前記実施例では、誘導部362a,362bにより遊技球が回動軸364より基端部側に誘導されることにより、該遊技球の荷重が回動軸364より基端部側にかかることにより回動して第2始動入賞口222を開放状態から閉鎖状態に変化させる可動翼片221に、突出壁370に対応する切欠部365を形成した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明は、例えば、可動翼片221のような可動部材を、ソレノイドやモータ等の駆動手段により傾動位置から垂直位置まで回動させる普通可変入賞球装置にも適用可能である。
また、前記実施例では、第2始動入賞口222の開放条件となる作動入賞を発生させる入賞口の一例として、作動入賞口204を適用した形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作動入賞口は、例えば、第1始動入賞口、普通入賞口、大入賞口、遊技球が入賞することによって遊技状態が大当り遊技に制御されるV入賞口、大当り遊技中に遊技球が入賞することによって該大当り遊技終了後に確変制御が実行される確変入賞口といった他の入賞口を適用してもよいし、通過ゲートのように遊技球が進入(通過)しても入賞が発生しない進入領域(通過領域)等を適用してもよい。
また、本実施例では、作動入賞口204は、振分装置201により振り分けられた遊技球が入賞可能な入賞口である形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、作動入賞口204は、振分装置201とは別個に単独で設けられた入賞口であってもよい。つまり、本発明では、振分装置201は必ずしも設けられていなくてもよい。
また、前記実施例では、振分装置201により振り分けられた遊技球は、第1始動入賞口203または作動入賞口204に入賞する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球が第1始動入賞口203や作動入賞口204といった入賞口と該入賞口以外とに振り分けられるようにしてもよい。尚、この場合、振分部材210が第2振分状態であるときに振分装置201内に進入した遊技球が該入賞口に振り分けられるようにすることが好ましい。
また、入賞ユニット200において、普通可変入賞球装置220は振分装置201の近傍位置に設けられているので、遊技者は、視線を移すこと無しに振分装置201と普通可変入賞球装置220の双方を同時に視認できるので、作動入賞口204を遊技球が通過したことに基づいて第2始動入賞口222が通常開放状態から拡大開放状態に変化したことを認識し易くできる。
尚、前記実施例では、普通可変入賞球装置220を振分装置201の近傍位置に設ける形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、普通可変入賞球装置220を遊技者が視線を移さなければ視認することが困難な位置等の非近傍位置に設けてもよい。尚、このように普通可変入賞球装置220を振分装置201の非近傍位置に設ける場合は、遊技球が作動入賞口204に入賞したことに基づいて第2始動入賞口222が通常開放状態から拡大開放状態に変化する旨を報知する演出を実行することで、第2始動入賞口222が通常開放状態から拡大開放状態することを遊技者に分かり易くしてもよい。尚、普通可変入賞球装置220を設ける振分装置201の非近傍位置は、演出表示装置5の下方位置の他、演出表示装置5の左右位置や上方位置等であってもよい。
また、前記実施例では、遊技球が第2始動入賞口222に入賞したことに基づいて第2特図の保留記憶が発生する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球が第2始動入賞口222に2個入賞したことに基づいて、第1特図保留記憶に基づく変動表示とは異なる演出や、変動表示結果が大当りとなる保留記憶が有ること、通常状態よりも変動表示結果が大当りとなる確率が高い確変制御が実行されていること等を示唆する演出を該2回の第2特図保留記憶に基づく変動表示に亘って実行してもよい。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
次に、本発明の変形例2について、図21〜図23に基づいて説明する。図21は、(A)は本発明の変形例2としての振分部材を示す斜視図、(B)は平面図である。図22は、(A)は第1振分状態の振分部材を示す正面図、(B)は第2振分状態の振分部材を示す正面図、(C)は第2振分状態の振分部材を示す平面図、(D)は(C)におけるX−X断面図、(E)は(D)におけるY−Y断面図である。図23は、(A)は遊技球が振分装置内に進入したときの振分装置の内部を示す正面図、(B)は(A)におけるZ−Z断面図、(C)は振分部材が第2振分状態であるときの振分装置の内部を示す正面図、(D)は(C)におけるZ−Z断面図である。尚、以下の変形例2において、前記実施例と同じ部材や部位に関しては、同様の符号を付すことにより詳細な説明は省略する。
前記実施例の振分部材210は、モータ83の駆動により第1振分状態と第2振分状態とに変化するものであったが、本変形例2の振分部材1210のように、遊技球により第1振分状態と第2振分状態とに変化するものであってもよい。
詳しくは、図21〜図23に示すように、本変形例2の振分部材1210は、振分装置1201内において該振分装置1201の前後方向を向くように設けられた図示しない回動軸を挿通可能な挿通口211が形成されている。振分部材1210は、該挿通口211に該回動軸が挿通されることによって、該回動軸周りに回動可能となっている。
挿通口211の上方には、上方に向けて開口するとともに、正面視で略円弧状に形成された球受面212が形成されている。また、振分部材210の後部には、該振分部材210の左方に向けて膨出する膨出部213が形成されている。尚、膨出部213からは、後方に向けて円柱状のガイド部213aが突出形成されている。ガイド部213aは、振分装置201内における振分部材1210の後方(ベース体240)に形成された正面視で円弧状のガイド溝205内に配置されている。振分部材210は、前記回動軸周りに回動する際に、ガイド部213aがガイド溝205の長手方向側の一端部に当接することによって球受面212が上方を向く第1振分状態(図22(A)参照)と、ガイド部213aがガイド溝205の長手方向側の他端部に当接することによって球受面212が振分装置201の右方を向く第2振分状態(図22(B)参照)と、に変化可能となっている。
尚、振分部材1210は、後述するように遊技球が該振分部材1210上(より具体的には球受面212や第1転動面214a、第2転動面214b(共に後述))を転動していないときは、膨出部213の荷重によって、振分部材1210に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントの方が振分部材1210に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなるため、ガイド部213aがガイド溝205の長手方向側の一端部に当接し、振分部材1210が第1振分状態となる。
また、図21及び図22に示すように、球受面212の右部には、壁部214が設けられている。該壁部214は、振分部材1210の後方に向けて突出形成されている。壁部214における球受面212側の側部には、振分部材1210が第2振分状態である場合に前方から後方に向けて下方に傾斜する第1転動面214aが形成されている。更に、壁部214における球受面212側の側部における第1転動面214aの後方には、振分部材1210が第2振分状態である場合に左方から右方に向けて下方に傾斜する第2転動面214bが形成されている。また、振分部材1210における膨出部213の前方には、振分部材1210が第2振分状態である場合に右方から左方に向けて下方に傾斜する第3転動面214cが形成されている。
次に、本変形例2における振分装置1201の動作について図23に基づいて説明する。先ず、図23(A)(B)に示すように、振分部材1210が第1振分状態であるときに遊技球Pが流入口202から振分装置1201内に進入すると、振分部材1210が、球受面212において該遊技球を受け止める。振分部材1210が、球受面212において遊技球Pを受け止めると、該遊技球Pの荷重によって振分部材1210に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが振分部材1210に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きくなることによって振分部材1210が正面視で時計回り方向に回動し、第1振分状態から第2振分状態に変化する。
そして、図23(C)(D)に示すように、振分部材1210が第2振分状態に変化した後の遊技球Pは、第1転動面214a上を振分装置1201の後方に向けて転動した後、後部カバー体250に衝突する。このとき遊技球Pは、後部カバー体250に衝突することによって減速するので、第1転動面214a上を転動している期間が長くなり、結果として振分部材210が第2振分状態から第1振分状態に変化するまでの期間が遅延する。尚、遊技球Pが第1転動面214a上を転動する速度が十分に速い場合は、遊技球Pが後部カバー体250に衝突することによる反発力によって一時的に遊技球Pが第1転動面214a上を前方に向けて転動するので、遊技球Pが第1転動面214a上を転動している期間が長くなり、結果として振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態に変化するまでの期間が遅延する。
尚、本変形例2では、第1転動面214a上を転動する遊技球Pが後部カバー体250に衝突することで振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態に変化するまでの期間が遅延する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、振分部材1210の後端部に第1転動面214a上を転動する遊技球Pが衝突可能な壁部を設け、該壁部に遊技球Pが衝突することによって振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態に変化するまでの期間が遅延してもよい。
後部カバー体250に衝突した後の遊技球Pは、第2転動面214b上を転動して第1経路206上に移動する。このように遊技球Pが第1転動面214a及び第2転動面214b上を転動している間は、振分部材1210に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが振分部材1210に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも大きい状態で維持されることによって、第2振分状態を維持する。そして、第1経路206上に移動した遊技球Pは、該第1経路206を通過して第1始動入賞口203に進入する。第1始動入賞口203に進入した遊技球Pは、第1始動口スイッチ22A(図23には図示せず)によって検出された後、所定の排出路を通過してパチンコ遊技機1外に排出される。
尚、本変形例2における振分部材1210は、モータやソレノイド等を用いて電気的に第1振分状態から第2振分状態に変化しているのではないので、流入口202から振分装置201内に第1速度で進入した遊技球Pは、流入口202から振分装置1201内に第1速度よりも遅い第2速度で進入した遊技球Pよりも高速で第1転動面214a及び第2転動面214b上を転動し、第1経路206に移行する。つまり、本変形例2における振分部材1210においては、流入口202から振分装置1201内に進入する遊技球Pの速度に応じて、振分部材1210の第2振分状態から第1振分状態への変化の遅延時間が異なっている。
尚、遊技球Pが第2転動面214bから第1経路206上に移行した後の振分部材210は、振分部材1210に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントが振分部材1210に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントよりも小さくなることによって正面視で反時計回り方向に回動し、第2振分状態から第1振分状態に変化する。つまり、本変形例2における第1転動面214a及び第2転動面214bは、振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態に変化することを遅延する遅延手段として機能している。
一方、図23(C)に示すように、遊技球が第1転動面214aや第2転動面214b上を転動している間に流入口202から新たな遊技球Pが振分装置201内に進入した場合、該遊技球Pは、第3転動面214c上を転動することによって、第2経路207に移行する。第2経路207に移行した遊技球Pは、該第2経路207を通過して作動入賞口204に進入する。作動入賞口204に進入した遊技球Pは、カウントスイッチ24A(図23には図示せず)によって検出され、第1連動部材301の載置部313上に載置された後、所定の排出路を通過してパチンコ遊技機1外に排出される。
このように、本変形例2においては、所定進入口(例えば、流入口202)から進入した遊技球Pを、第1領域としての第1始動入賞口203に振り分ける第1振分状態と第2領域としての作動入賞口204に振り分ける第2振分状態とに変化可能な振分部材1210と、作動入賞口204を遊技球が通過したときには、遊技者にとって有利な遊技価値(例えば、第2始動入賞口222が通常開放状態から拡大開放状態に変化すること)を付与する遊技価値付与手段としての連動機構300と、振分部材1210が前記第2振分状態から前記第1振分状態に変化することを遅延する遅延手段(例えば、第1転動面214a及び第2転動面214b)と、を備える。
このようにすることで、振分部材1210が遊技球Pを第1始動入賞口203に向けて振り分けることで該振分部材1210が新たに流入口202から振分装置201内に進入する遊技球Pを作動入賞口204に振り分けるための第2振分状態に変化した際に、振分部材210の第2振分状態から第1振分状態への変化を遅延するので、遊技球Pを遊技者にとって有利な作動入賞口204に適切に振り分けることができ、遊技興趣を向上できる。
また、振分部材1210は、流入口202から振分装置201内に進入した遊技球Pを球受面212にて受けた後、正面視で時計回り方向(正面視で右方向)に回動することによって第1振分状態から第2振分状態に変化する。そして、遊技球Pは、振分部材1210の回動方向とは異なる方向である振分装置1201の後方に向けて第1転動面214a及び第2転動面214bを転動していくので、遊技球Pが振分部材1210上を転動する面である第1転動面214a及び第2転動面214bの左右幅方向の寸法を抑えることができる。
尚、本変形例2では、第2振分状態の振分部材1210において遊技球Pを振分装置1201の後方に向けて第1転動面214a及び第2転動面214b上を転動させることにより、遊技球Pが第1転動面214a及び第2転動面214b上の転動を終了するまでの期間、すなわち、振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態に変化するまでの期間を遊技者が特定し難くなるので、振分部材1210が新たに振分装置1201内に進入した遊技球Pを作動入賞口204に振り分ける第2振分状態から新たに振分装置1201内に進入した遊技球Pを第1始動入賞口203に振り分ける第1振分状態に変化するまでの期間にも遊技者を注目させることができる。
尚、本変形例2では、第1転動面214a及び第2転動面214bは振分装置1201の前後幅方向に長寸に形成されているため、振分部材1210が第2振分状態である場合、遊技球Pがこれら第1転動面214a及び第2転動面214b上を振分装置1201の後方に向けて転動する形態を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、振分部材1210が第2振分状態であるときの第1転動面214a及び第2転動面214bを振分装置1201の左右幅方向に長寸に形成することで、振分部材1210が第2振分状態である場合に遊技球Pがこれら第1転動面214a及び第2転動面214b上を振分装置1201の右方向に向けて転動するようにしてもよい。
しかしながら、本変形例2のように正面視で時計回り方向に回動することで第1振分状態から第2振分状態に変化した振分部材1210の第1転動面214a及び第2転動面214b上で遊技球Pを転動(流下)させる場合は、振分部材1210の回動中心から離間する方向に遊技球Pが転動しないので、振分部材1210にかかる負荷を振分装置1201の右方向に転動させる場合よりも振分部材1210にかかる負荷を低減することができる。
また、本変形例2のように正面視で時計回り方向に回動することで第1振分状態から第2振分状態に変化した振分部材1210の第1転動面214a及び第2転動面214b上で遊技球を転動させる場合は、第1転動面214a及び第2転動面214bの左右方向の幅寸法を長寸に形成する必要がないので、振分装置1201の左右幅寸法を短寸化できる。更に、正面視で時計回り方向に回動することで第1振分状態から第2振分状態に変化した振分部材1210の第1転動面214a及び第2転動面214b上で遊技球Pを転動させることで、遊技球Pが振分装置1201内に進入した際の遊技球Pの速度を減速することができるので、遊技球Pが第1転動面214a及び第2転動面214b上を転動する期間、すなわち、新たに振分装置1201内に進入する遊技球Pが作動入賞口204に振り分けられる期間が遊技球Pの速度によって変化してしまうことを低減できる。
また、本変形例2では、遊技球Pが流入口202から振分装置1201内に進入する速度に応じて振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態の変化を遅延する遅延時間が変化するので、遊技球が流入口202から振分装置1201内に進入する速度に応じて振分部材1210が第2振分状態から第1振分状態に変化するタイミングが異なることにより遊技興趣を向上できる。
また、本変形例2では、遊技球Pが振分装置1201内に進入すると、該遊技球Pを振分装置1201の回動方向(正面視での時計回り方向)とは異なる振分装置1201の後方に向けて移動させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、変形例2に示したように、突出部等によって遊技球Pの速度を減速可能である場合は、振分装置1201内に進入した遊技球Pを振分装置1201の回動方向に移動させてもよい。
また、本変形例2では、第2振分状態である振分部材1210において遊技球Pを第1転動面214a及び第2転動面214b上で転動させることにより、振分部材1210の第2振分状態から第1振分状態への変化を遅延する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、遊技球Pの第1転動面214a及び第2転動面214b上での転動が終了した後の振分部材1210の第2振分状態から第1振分状態への変化速度を前記実施例よりも遅くすることで、振分部材1210の第2振分状態から第1振分状態への変化を遅延してもよい。具体的には、第2振分状態である振分部材1210に対して正面視で反時計回り方向にはたらくモーメントが、第2振分状態である振分部材1210に対して正面視で時計回り方向にはたらくモーメントよりも僅かに上回るように壁部214に錘体を設ける。このように振分部材1210に錘体を設けることによって、振分部材1210は、第2振分状態から第1振分状態に変化することに抗するように正面視で反時計回り方向に回動し、第1振分状態に変化する。
また、前記実施例では、演出表示装置5における第1保留記憶表示エリア5D及び第2保留記憶表示エリア5Uに保留記憶表示を表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、これら保留記憶表示の表示態様として第1表示態様と該第1表示態様とは異なる第2表示態様とを設け、保留記憶表示が第1表示態様で表示される場合と第2表示態様で表示される場合とで、当該保留記憶表示に対応する変動表示結果が大当りとなる割合が異なるようにしてもよい。また、このように保留記憶表示の表示態様として第1表示態様と第2表示態様とを設ける場合には、変形例3として図24に示すように、第1保留記憶表示エリア5Dや第2保留記憶表示エリア5Uに表示されているいずれかの保留記憶表示に作用する作用演出を実行し、該作用演出の演出結果として保留記憶表示の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変化する保留変化演出を実行可能としてもよい。
具体的には、先ず、図24(A)に示すように、作用演出として、変動表示の実行中にキャラクタ930を表示し、該キャラクタ930がカラーボール931を第1保留記憶表示エリア5Dに第1表示態様にて表示されている保留記憶表示に向けて投げる演出を実行する。尚、これら作用演出及び保留変化演出としては、保留記憶表示の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に変化させることが決定している場合は、図24(A)〜(C)に示すように、キャラクタ930が投げたカラーボール931が保留記憶表示に衝突したことによって保留記憶表示の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変化する第1パターンにて実行し、保留記憶表示の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に変化させることが決定していない場合は、図24(A)、(B)及び(D)に示すように、キャラクタ930が投げたカラーボール931が保留記憶表示に衝突するも跳ね返り保留記憶表示の表示態様が第1表示態様から変化しない第2パターンにて実行すればよい。
更に、図24(B)に示すように、これら作用演出及び保留変化演出を第1パターンで実行する場合と第2パターンで実行する場合とでは、同じタイミングでカラーボール931の速度の減速を開始させることで、該カラーボール931によって保留記憶表示の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変化するか否かに遊技者を注目させることができ、遊技の興趣を向上できる。
尚、本変形例3においては、作用演出及び保留変化演出を第1パターンで実行する場合と第2パターンで実行する場合とで、同じタイミングでカラーボール931の速度を減速させる形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、キャラクタ930の表示位置やキャラクタ930の表示態様を複数設け、キャラクタ930がいずれの位置に表示されるかや、キャラクタ930の表示態様に応じて保留記憶表示の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変化する割合が異なるようにしてもよい。
また、前記実施例では、第1保留記憶表示エリア5Dと第2保留記憶表示エリア5Uに未だ開始されていない変動表示に対応する保留記憶表示を表示する形態を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、実行中の変動表示に対応するアクティブ表示を表示するアクティブ表示エリアを設けてもよい。尚、このようにアクティブ表示エリアを設ける場合は、変形例3に示したように、キャラクタ930が投げたカラーボール931がアクティブ表示に衝突することによって、該アクティブ表示の表示態様を第1表示態様から第2表示態様に変化させてもよい。
また、前記実施例や変形例1,2に記載の第1始動入賞口203及び第2始動入賞口6,222に遊技球が入賞することに基づいて第1保留記憶表示エリア5Dや第2保留記憶表示エリア5Uに表示されるいずれかの保留記憶表示や実行中の変動表示に対応するアクティブ表示について、変形例3に示すような作用演出を実行し、該作用演出の演出結果として保留記憶表示の表示態様が第1表示態様から第2表示態様に変化する保留変化演出を実行可能としてもよい。
また、前記実施例では、遊技機の一例としてパチンコ遊技機1を例示しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、予め定められた球数の遊技球が遊技機内部に循環可能に内封され、遊技者による貸出要求に応じて貸し出された貸出球や、入賞に応じて付与された賞球数が加算される一方、遊技に使用された遊技球数が減算されて記憶される、所謂、封入式遊技機にも本発明を適用可能である。尚、これら封入式遊技機においては遊技球ではなく得点やポイントが遊技者に付与されるので、これら付与される得点やポイントが遊技価値に該当する。
1 パチンコ遊技機
201 振分装置
220 普通可変入賞球装置
221 可動翼片
222 第2始動入賞口
240 ベース体
300 連動機構
362a、362b 誘導部
365 切欠部
370 突出壁
370a 誘導部
381 膨出部

Claims (1)

  1. 遊技が可能な遊技機であって、
    ベース体と、
    遊技媒体が進入可能な進入口と、
    前記進入口を遊技媒体が進入し易い第1状態と進入不能または進入困難な第2状態とに変化させるための可動部材と、
    を備え、
    前記可動部材は、
    前記ベース体に対し直交または略直交する方向を向く回動軸を中心として回動可能に軸支され、
    前記回動軸に対し交差するように延設され、前記進入口が前記第1状態であるときに遊技媒体を一端部側から他端部側に向けて誘導して前記進入口に進入させることが可能な誘導部を有し、
    前記誘導部により遊技媒体が前記回動軸より前記他端部側に誘導されることにより回動して前記進入口を前記第1状態から前記第2状態に変化させ、
    前記誘導部における前記回動軸より前記一端部側には切欠部が設けられ、
    前記ベース体には、前記進入口が前記第1状態であるときに前記切欠部に対応する突出部が設けられる
    ことを特徴とする遊技機。
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