以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図8は本発明を第3種パチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形枠状の外枠2と、この外枠2に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。前枠3には、その窓孔に対応して遊技盤4が裏側から着脱自在に装着され、この遊技盤4の前側に、前枠3に開閉自在に枢着されたガラス扉5と前面板6とが開閉自在に配置されている。前面板6には、発射用の遊技球を貯留する上皿7が装着されている。前枠3の下部には、余剰球を貯留する下皿8と、発射手段9の発射ハンドル10とが夫々設けられている。
遊技盤4には、図2に示すように、発射手段9から発射された遊技球を案内するガイドレール11が環状に装着されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に、表示手段13、可変入賞手段14、作動入賞手段15、大入賞手段16、図柄始動手段17、普通入賞手段18、ランプ19等の各種遊技部品が配置されている。
表示手段13は、例えば液晶式であって、図柄表示手段20を構成すると共に、遊技状態に応じた演出画像やデモ画像、その他の画像を適宜表示可能となっている。
図柄表示手段20は、1個又は複数個、例えば左右方向に配置された3個の遊技図柄を夫々変動表示可能であり、入賞手段等よりなる図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に所定の変動パターンで所定時間変動して、予め定められた当たり態様(所定態様)、又は外れ態様となるように左、右、中等の所定の順序で、又は同時に停止するようになっている。なお、図柄始動手段17は通過ゲート等により構成してもよい。
遊技図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を使用可能である。この実施形態では、遊技図柄に「0」〜「9」までの10種類の数字図柄を使用し、全ての遊技図柄が同種の数字図柄となる「2・2・2」「7・7・7」等を当たり態様、少なくとも1つの遊技図柄が他と異なる「3・4・5」等を外れ態様とする。また、当たり態様には通常当たり態様と特別当たり態様とがあり、「2・2・2」等の偶数図柄による当たり態様を通常当たり態様、「7・7・7」等の奇数図柄による当たり態様を特別当たり態様とする。
可変入賞手段14は、図3及び図4に示すように、後部側が嵌合孔4aに嵌合して遊技盤4の前側に着脱自在に装着された可変入賞ケース21と、遊技盤4の前側で可変入賞ケース21の上側に開口し且つ所定条件で遊技球が入賞可能に開放される可変入賞口22と、可変入賞口22を開閉する開閉手段23と、可変入賞口22から入賞した遊技球を受け入れる振り分け室24と、振り分け室24の裏側に開口する通常排出口25及び特定排出口26と、通常排出口25の下流側に設けられ且つ通常排出口25から排出された遊技球を遊技盤4の裏側に案内する通常案内通路27と、特定排出口26の下流側に設けられ且つ特定排出口26から排出された遊技球を遊技盤4の裏側に案内する特定案内通路28と、通常案内通路27を通過する遊技球を検出する通常排出検出スイッチ29と、特定案内通路28を通過する遊技球を検出する特定排出検出スイッチ30と、可変入賞口22から振り分け室24内に入賞した遊技球を通常案内通路27と特定案内通路28との何れかに振り分ける振り分け手段31とを備えている。
そして、この可変入賞手段14は、図柄表示手段20の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに開閉手段23が閉状態から開状態に変化して可変入賞口22を開放し、その開閉手段23を介して可変入賞口22から振り分け室24内に入賞した遊技球を振り分け手段31により通常案内通路27と特定案内通路28との何れかに振り分けるようになっている。
可変入賞ケース21は、遊技盤4の前面に着脱自在に装着された装着板32と、この装着板32の前側に振り分け室24を形成する前カバー33とを備えている。
装着板32は、嵌合孔4aに略対応してそれよりも大きな板状に形成されており、その周辺部を遊技盤4の前面側に当接させた状態で遊技盤4に着脱自在に固定されている。
装着板32の上部裏側には、開閉手段23を開閉駆動するソレノイド等の開閉駆動手段34が着脱自在に装着されている。また、装着板32には、特定排出口26及び通常排出口25が、振り分け室24内の上下方向略中央部分の左右に夫々開口状に形成されている。
前カバー33は、装着板32の前側に前向きに設けられる略円筒状の周壁部35と、この周壁部35の前側を閉鎖する前板部36とを一体に備え、装着板32の前側に例えば着脱自在に装着されている。
周壁部35の上部には、可変入賞口22が開口状に形成され、この可変入賞口22上に開閉手段23が設けられている。開閉手段23は、例えば左右一対の開閉爪23aを備えており、開状態でも遊技球の入賞が可能な構成となっている。また、前板部36の上部には、開閉手段23の前側下部を覆うように上向きに延設された入賞口カバー37が一体に形成されている。
なお、前カバー33は、振り分け室24の内部を前側から視認可能なように例えば少なくともその一部分が透明に形成されている。
振り分け手段31は、振り分け室24内に配置された回転体38と、この回転体38を駆動軸39aを介して時計方向に回転駆動可能なステッピングモータ等の回転駆動手段39とを備えている。回転体38には、可変入賞口22から振り分け室24内に入賞した遊技球を保持し且つ回転体38の回転により通常排出口25又は特定排出口26へと案内する凹入状の球受け部40が、外周側に略等間隔で複数個、例えば3個形成されている。
それら3個の球受け部40は、1個の特定球受け部40aと2個の通常球受け部40bとで構成されており、特定球受け部40a及び通常球受け部40bは保持した遊技球を夫々特定排出口26、通常排出口25に案内するようになっている。即ち、通常球受け部40bは、最初に通過する通常排出口25で遊技球を排出し、特定球受け部40aは、その回転方向前側の側面に設けられた凹入部41に遊技球を保持した状態で最初の通常排出口25を通過し、特定排出口26で遊技球を排出する。
回転駆動手段39は、装着板32の裏面側に、駆動軸39aを前側に突出させた状態で着脱自在に装着されている。また、装着板32の裏面側には、通常案内通路27と特定案内通路28とが例えば着脱自在に装着されている。
作動入賞手段15は、例えば1個の遊技球が停留可能な停留部15aと、この停留部15aに停留している遊技球を保持可能な1又は複数の球受け部を有する回転体15bとを備えた入賞手段であって、停留部15a上に停留した遊技球を回転体15bによって1個ずつ入賞させるようになっている。
大入賞手段16は、下部側の横軸心廻りに開閉する横長矩形状の開閉板42を備えた可変作動式であって、可変入賞手段14に入賞した遊技球が特定案内通路28を通過することに基づいて発生する特別遊技状態中に作動入賞手段15が遊技球を検出することを条件に、開閉板42が前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
大入賞手段16の開放は、所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、開放から所定時間(例えば6秒)経過するまで継続される。そしてその開放動作は、作動入賞手段15が所定個数(例えば16個)の遊技球を検出して特別遊技状態が終了するまで繰り返し行われるようになっている。
なお、大入賞手段16は、開閉可能な一対の開閉爪を備えた電動チューリップ等により構成してもよい。
図5は制御用のブロック図である。図5において、51は主制御基板であり、この主制御基板51は、遊技領域12側に装着された表示手段13、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。52は演出制御基板で、この演出制御基板52についても、前枠3及び遊技盤4を含む遊技機本体1の裏側の適当箇所に着脱自在に装着された基板ケースに収納されている。
主制御基板51は、主に遊技盤4側の遊技動作等に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成されており、乱数抽選手段61、判定手段62、停止図柄態様選択手段63、変動パターン選択手段64、開閉制御手段65、特別遊技状態発生手段66、制御コマンド送信手段67等を備えている。
乱数抽選手段61は、変動後の遊技図柄が当たり態様となる確率に応じて所定数の乱数値を発生し、図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、その何れかの乱数値を抽出するようになっている。
判定手段62は、乱数抽選手段61での抽出乱数値に基づいて、変動後の遊技図柄を当たり態様とするか否か、即ち可変入賞手段14の開閉手段23を開状態とするか否かを判定するためのもので、乱数抽選手段61で抽出された抽出乱数値が予め定められた当たり態様判定値と一致するか否かを判定し、それらが一致したときに当たり態様の判定出力を、一致しないときに外れ態様の判定出力を出すようになっている。
停止図柄態様選択手段63は、変動後の遊技図柄の停止図柄態様を選択するためのもので、判定手段62の判定結果が当たり態様判定のときには複数種類の当たり態様の中から1つを、判定手段62の判定結果が外れ態様判定のときには複数種類の外れ態様の中から1つを、夫々乱数抽選により選択するようになっている。
変動パターン選択手段64は、判定手段62の判定結果と、停止図柄態様選択手段63の選択結果との少なくとも一方に基づいて、遊技図柄の変動に関する複数の変動パターンの中から1つを乱数抽選により択一的に選択するためのものである。
遊技図柄の変動パターンとしては、リーチ状態を発生することなく外れ態様で停止する1又は複数種類のリーチなし外れ変動パターン、リーチ状態を経由して外れ態様で停止する1又は複数種類のリーチ外れ変動パターン、リーチ状態を経由して当たり態様で停止する1又は複数種類のリーチ当たり変動パターン等の多種類が予め設定されている。
開閉制御手段65は、可変入賞手段14の開閉手段23の開閉制御を行うためのもので、判定手段62の判定結果が当たり態様判定となり、図柄表示手段20の変動後の停止図柄が当たり態様となることに基づいて、開閉駆動手段34を制御して開閉手段23を所定時間(例えば0.5秒間)閉状態から開状態に変化させるようになっている。
特別遊技状態発生手段66は、例えば開閉手段23の開放中に可変入賞手段14内に入賞した遊技球が振り分け手段31によって特定排出口26側に振り分けられ、その遊技球が特定案内通路28を通過することを条件に、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させるためのものである。
特別遊技状態中は作動入賞手段15が有効になり、この作動入賞手段15に遊技球が入賞すれば、大入賞手段16の開閉板42が前側に開放する。大入賞手段16は、開閉板42の開放から所定時間(例えば6秒)が経過するか、所定時間(例えば6秒)の経過までに大入賞手段16に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板42を閉じるようになっている。なお、この特別遊技状態は、作動入賞手段15に所定数(例えば16個)の遊技球が入賞するまで継続される。
制御コマンド送信手段67は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板52等の副制御基板側へと送信して制御指令を与えるためのもので、図柄始動手段17が遊技球を検出したときに、判定手段62の判定結果、停止図柄態様選択手段63で選択された停止図柄態様、変動パターン選択手段64で選択された変動パターン等に基づいて、遊技図柄の停止図柄態様コマンド、変動パターンコマンド、停止コマンド等の変動制御コマンドを演出制御基板52側へと送信する機能等を備えている。
演出制御基板52は、振り分け手段31の動作制御、図柄表示手段20の表示制御等、各種演出制御を行うためのもので、動作パターン記憶手段71、動作パターン選択手段72、回転位置検出手段73、回転体制御手段74、図柄制御手段75等を備えている。
図柄制御手段75は、図柄表示手段20の表示制御を行うためのもので、主制御基板51側からの変動制御コマンドに基づいて、図柄表示手段20上に遊技図柄を所定の変動パターンに従って所定時間変動表示させて所定の停止図柄態様で停止させる他、遊技状態に応じた演出画像やデモ画像、その他の画像を図柄表示手段20上に適宜表示させるようになっている。
動作パターン記憶手段71は、振り分け手段31の回転体38の動作パターンを記憶するためのものである。動作パターン記憶手段71には、図7に示すように、通常動作パターンA、第1特別動作パターンB、第2特別動作パターンC、第3特別動作パターンD等の多種類の動作パターンが予め記憶されている。
通常動作パターンAは、回転体38がその回転位置に無関係に常に通常速度(例えば3秒/回転)で回転するように設定されており、回転体38は通常状態ではこの通常動作パターンAに従って回転駆動される。
第1〜第3特別動作パターンB〜Dは、回転体38が特定振り分け区間内で通常速度よりも低速となるように設定されており、その特定振り分け区間内での回転速度が、第1〜第3特別動作パターンB〜Dで夫々通常速度の1/2,1/3,1/4に設定されている。
ここで、特定振り分け区間とは、回転体38の1回転分の回転区間のうち、可変入賞口22に入賞した遊技球が特定球受け部40aに受け入れられる区間であり、本実施形態では、特定球受け部40aの1つ前の通常球受け部40bが可変入賞口22の真下を通過した状態(図6(a))から、特定球受け部40aが可変入賞口22の真下に到達した状態(図6(b))に至るまでの略1/3回転分の区間である。なお、以下の説明では、回転体38の1回転分の回転区間のうち、特定振り分け区間以外の区間を通常振り分け区間として区別する。
第1〜第3特別動作パターンB〜Dは、特定振り分け区間での回転体38の回転速度が通常速度よりも遅くなり、回転体38が1回転するのに要する時間に対する特定振り分け区間の通過時間が占める割合が大きくなるため、可変入賞口22に入賞した遊技球が特定球受け部40aに受け入れられる確率、即ち可変入賞手段14に入賞した遊技球が振り分け手段31により特定案内通路28に振り分けられる確率(以下、特定振り分け率という)は通常動作パターンAに比べて高くなる。
即ち、第1〜第3特別動作パターンB〜Dの特定振り分け率は夫々約1/2、3/5,2/3であり、通常動作パターンAの特定振り分け率は1/3である。
動作パターン選択手段72は、動作パターン記憶手段71に記憶されている動作パターンA〜D等の中から1つを選択するためのもので、例えば主制御基板51側からの停止図柄態様コマンドに基づいて、所定の選択率で動作パターンA〜D等の中の1つを乱数抽選により選択するようになっている。
各動作パターンA〜Dの選択率は、図柄表示手段20の停止図柄態様に応じて異なる値に設定されており、本実施形態では、図7に示すように、外れ態様の場合よりも当たり態様の場合の方が特別動作パターンB〜Dの選択率が高くなっており、また、通常当たり態様よりも特別当たり態様の場合の方が特定振り分け率の高い特別動作パターンの選択率が高くなっている。
回転位置検出手段73は、回転体38の回転位置を検出するためのもので、例えば回転体38上の被検出部の通過を検出する検出スイッチからの検出信号に基づいて回転体38の回転位置を検出するようになっている。なお、この回転位置検出手段73による回転体38の回転位置の検出方法には任意の手法を用いることができる。
回転体制御手段74は、回転体38の回転動作を制御するためのもので、回転位置検出手段73からの回転体38の回転位置情報に基づいて回転駆動手段39を制御して、回転体38に所定の回転動作を行わせるようになっている。
回転体制御手段74は、通常時には通常動作パターンAに従って回転駆動手段39を制御することにより回転体38を通常速度で定速回転させ、図柄始動手段17が遊技球を検出することを条件に、例えばその時点から図柄表示手段20の図柄変動が終了して所定時間が経過するまでの期間、動作パターン選択手段72で選択された動作パターンに切り換えて回転駆動手段39を制御するようになっている。
これにより、動作パターン選択手段72で通常動作パターンAが選択された場合には回転体38はそれまでの定速回転が維持され、特別動作パターンB〜Dの何れかが選択された場合には、回転体38は特定振り分け区間のみ通常速度よりも低速で回転して特定振り分け率が高くなる。
ここで、上述した動作パターン記憶手段71、動作パターン選択手段72、及び回転体制御手段74が、振り分け手段31の動作パターンを変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させる振り分け率制御手段76の一例を構成している。
次に上記パチンコ機における動作を、図8に示すタイムチャートを参照しつつ具体的に説明する。
ゲームに際して発射手段9により遊技球を発射すると、その遊技球はガイドレール11を経て遊技領域12に入った後、その遊技領域12内を落下する間に普通入賞手段18等に入賞するか、図柄始動手段17を通過しながら下方へと落下する。
また、通常状態では、振り分け手段31の回転体38は、図8に示すように回転体制御手段74の制御により通常動作パターンA、即ち定速で回転駆動される。この通常動作パターンAでは、特定振り分け区間と通常振り分け区間との時間比が1:2で、特定振り分け率は1/3である。
遊技領域12内を落下する遊技球が図柄始動手段17を通過すると(図8のa1)、乱数抽選手段61が発生乱数値を抽出し、判定手段62がその抽出乱数値から当たり態様とするか否かを判定する。そして、判定手段62の判定結果が当たり態様判定となった場合には、停止図柄態様選択手段63が複数種類の当たり態様の中から1つ、例えば特別当たり態様である「7・7・7」を乱数抽選により選択し、変動パターン選択手段64が当たり態様となる可能性のある複数種類のリーチ当たり変動パターン等の中から1つを乱数抽選により選択する。
一方、判定手段62の判定結果が外れ態様判定の場合には、停止図柄態様選択手段63が複数種類の外れ態様の中から1つを乱数抽選により選択し、変動パターン選択手段64が外れ態様となる可能性のあるリーチなし外れ変動パターン、リーチ外れ変動パターン等の中から1つを乱数抽選により選択する。
そして、制御コマンド送信手段67が、遊技図柄の停止図柄態様コマンド、変動パターンコマンド、停止コマンド等の変動制御コマンドを演出制御基板52側へ一方向通信により送信する。
演出制御基板52側では、制御コマンド送信手段67からの変動制御コマンドに基づいて、図柄制御手段75が、変動パターン選択手段64で選択された変動パターンに従って図柄表示手段20上で遊技図柄の変動表示を開始させる(図8のa1)。
また、動作パターン選択手段72が、停止図柄態様選択手段63で選択された停止図柄態様に応じた選択率(図7)で、複数種類の動作パターンA〜D等の中から1つを乱数抽選により選択する。
このとき、停止図柄態様選択手段63で選択された停止図柄態様が当たり態様の場合には、外れ態様の場合に比べて特別動作パターンB〜Dが高い確率で選択され、更に、特別当たり態様の場合には通常当たり態様の場合に比べて特定振り分け率の高い第3特別特別動作パターンDが高い確率で選択される。
そして、動作パターン選択手段72により例えば第3特別動作パターンD(選択率30%)が選択されると、回転体制御手段74が、振り分け手段31の回転体38の動作を通常動作パターンAから第3特別動作パターンDに切り換える。(図8のa1)
第3特別動作パターンDでは、特定振り分け区間での回転体38の回転速度が通常速度の1/4となるため、特定振り分け区間と通常振り分け区間との時間比が略4:2となり、特定振り分け率は約2/3と通常動作パターンAの約2倍に向上する。
その後、図柄表示手段20の変動中の遊技図柄が特別当たり態様「7・7・7」で停止すると(図8のa2)、可変入賞手段14の開閉手段23が所定時間開状態に変化して、可変入賞手段14に遊技球が入賞しやすくなる。
この開閉手段23の開放中に可変入賞手段14に遊技球が入賞すると、その遊技球は回転体38の3つの球受け部40の何れかに保持され、通常案内通路27と特定案内通路28との何れかに振り分けられる。
このとき、回転体38は第3特別動作パターンDで回転しているため、約2/3という通常よりも高い確率で特定球受け部40aに受け入れられ、特定案内通路28側に案内される。
図柄表示手段20の図柄変動が終了して所定時間が経過すると(図8のa3)、回転体制御手段74により、回転体38の回転動作が第3特別動作パターンDから通常動作パターンAに切り換えられる。
可変入賞手段14に入賞した遊技球が特定案内通路28側に振り分けられ、特定排出検出スイッチ30がその遊技球を検出すると、特別遊技状態発生手段66が作動して特別遊技状態が発生する。
特別遊技状態中は作動入賞手段15が有効になり、この作動入賞手段15に遊技球が入賞すれば、大入賞手段16の開閉板42が前側に開放する。このとき、大入賞手段16はその左右方向の広い範囲にわたって前側に開放するため、遊技者は多数の遊技球を容易に入賞させることができる。
大入賞手段16は、開閉板42の開放から所定時間(例えば6秒)が経過するか、所定時間(例えば6秒)の経過までに大入賞手段16に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉板42を閉じる。また、この特別遊技状態は、作動入賞手段15に所定数(例えば16個)の遊技球が入賞するまで継続される。
以上説明したように、本実施形態では、各案内通路27,28への振り分け率を変化させる振り分け率制御手段76を備えているため、変化に富んだメリハリのある遊技内容で遊技者の興味を長く引きつけることが可能となる。
また、振り分け率制御手段76は、振り分け手段31の動作パターンを変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させるように構成されているため、振り分け手段31の振り分け率を所望の値に容易且つ確実に設定できると共に、振り分け手段31の動作自体が変化するために視覚的な演出効果の向上も期待できる。
振り分け率制御手段76は、振り分け手段31の動作パターンを複数種類記憶する動作パターン記憶手段71と、図柄始動手段17の遊技球の検出に基づいて、動作パターン記憶手段71に記憶された複数種類の動作パターンA〜Dのうちの1つを選択する動作パターン選択手段72とを備え、主制御基板51とは別の演出制御基板(副制御基板)52上に設けられているため、制御負荷を分散して主制御基板51側への制御負荷の集中を防止できる。
動作パターン選択手段72は、図柄始動手段17の遊技球検出に基づく乱数抽選により動作パターンA〜Dを選択するようになっているため、動作パターン選択の予測が難しく、遊技者の興味を長く維持できる。
動作パターン選択手段72は、図柄表示手段20の変動後の停止図柄が大当たり態様(所定態様)となる場合に、特別遊技状態を発生させやすい特別動作パターンB〜Dの選択率を高くするように構成されているため、図柄表示手段20の変動と動作パターンの選択とに一定の関連性を持たせることができる。
振り分け率制御手段76は、図柄始動手段17が遊技球を検出したときに振り分け手段31の動作パターンを変化させるように構成されているため、図柄表示手段20の変動表示中、即ち開閉手段23の開放前に可変入賞手段14内に入賞した遊技球についても、変化後の動作パターンで振り分けを行うことができる。
図9〜図11は本発明の第2の実施形態を例示し、開閉手段23を閉状態から開状態に変化させるタイミングを振り分け手段31の振り分け動作に対して変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させるようにした例を示している。
図9に示すように、本実施形態では、開閉手段23の開閉制御を行う開閉制御手段65が、例えば回転体38の回転制御を行う回転体制御手段74と同じ演出制御基板52上に設けられており、また同じ演出制御基板52上には開放タイミング選択手段77が設けられている。
開放タイミング選択手段77は、図柄表示手段20が当たり態様で停止したときに閉状態から開状態に変化する開閉手段23の開放タイミングを選択するものである。本実施形態では、開閉手段23の開放タイミングとして、図10に示すように、図柄表示手段20の図柄変動が終了した時点で回転体38の回転位置に関係なく開放する通常開放タイミングXと、図柄表示手段20の図柄変動が終了したときに回転体38の回転位置が特定振り分け区間であればそのときに、通常振り分け区間であればその後に回転体38の回転位置が特定振り分け区間となったときに開放する特別開放タイミングYとが設けられている。
このような設定により、特定振り分け率は明らかに通常開放タイミングXよりも特別開放タイミングYの方が高くなる。
また、各開放タイミングX,Yの選択率は、図柄表示手段20の停止図柄態様に応じて異なる値に設定されており、本実施形態では、図10に示すように、外れ態様の場合よりも当たり態様の場合の方が特別開放タイミングYの選択率が高くなっており、また、通常当たり態様よりも特別当たり態様の場合の方が特別開放タイミングYの選択率が高くなっている。
開閉制御手段65は、可変入賞手段14の開閉手段23の開閉制御を行うためのもので、開放タイミング選択手段77で選択された開放タイミングX,Yの何れかと、回転位置検出手段73からの回転体38の回転位置情報とに基づいて開閉手段23を開放するようになっている。
開閉制御手段65が通常開放タイミングXに従って開閉手段23を開放する場合には、その開閉手段23の開放中に可変入賞手段14に入賞した遊技球は1/3の確率で特定案内通路28側に振り分けられるのに対し、特別開放タイミングYに従って開閉手段23を開放する場合の同確率はそれよりも極めて高くなる。
ここで、上述した開放タイミング選択手段77及び開閉制御手段65が、開閉手段23を閉状態から開状態に変化させるタイミングを振り分け手段の振り分け動作に対して変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させる振り分け制御手段76の一例を構成している。
また、回転体制御手段74は、回転体38を例えば常に通常速度で回転させるようになっている。
なお、上述した以外の構成については、例えば第1の実施形態と同様の構成を採用できる。
図11は、図柄表示手段20の変動、図柄始動手段17の遊技球の検出状態、回転体38の回転動作、開閉手段23の開閉状態の履歴の一例を示している。
遊技領域12内を落下する遊技球が図柄始動手段17を通過すると(図11のb1)、乱数抽選手段61が発生乱数値を抽出し、判定手段62がその抽出乱数値から当たり態様とするか否かを判定する。そして、判定手段62の判定結果が当たり態様判定となった場合には、停止図柄態様選択手段63が複数種類の当たり態様の中から1つ、例えば特別当たり態様である「7・7・7」を乱数抽選により選択し、変動パターン選択手段64が当たり態様となる可能性のある複数種類のリーチ当たり変動パターン等の中から1つを乱数抽選により選択する。
そして、制御コマンド送信手段67が、遊技図柄の停止図柄態様コマンド、変動パターンコマンド、停止コマンド等の変動制御コマンドを演出制御基板52側へ一方向通信により送信する。
演出制御基板52側では、制御コマンド送信手段67からの変動制御コマンドに基づいて、図柄制御手段75が、変動パターン選択手段64で選択された変動パターンに従って図柄表示手段20上で遊技図柄の変動表示を開始させる(図11のb1)。
また、開放タイミング選択手段77が、停止図柄態様選択手段63で選択された停止図柄態様に応じた選択率で、複数種類の開放タイミングX,Y等の中から1つを乱数抽選により選択する。
このとき、停止図柄態様選択手段63で選択された停止図柄態様が当たり態様の場合には、外れ態様の場合に比べて特別開放タイミングYが高い確率で選択され、更に、特別当たり態様の場合には通常当たり態様の場合に比べて特別開放タイミングYが高い確率で選択される(図10参照)。ここでは特別開放タイミングY(選択率80%)が選択されたものとする。
その後、図柄表示手段20の変動中の遊技図柄が特別当たり態様「7・7・7」で停止すると(図11のb2)、開閉制御手段65が、開放タイミング選択手段77で選択された特別開放タイミングYと、回転位置検出手段73からの回転体38の回転位置情報とに基づいて、その時点で回転体38の回転位置が特定振り分け区間であるか否かを判定する。
そして、回転体38の回転位置が特定振り分け区間でなく通常振り分け区間であれば、その後に回転体38の回転位置が特定振り分け区間となった時点(図11のb3)で開閉手段23を所定時間開状態に変化させる。なお、遊技図柄の変動停止時の回転体38の回転位置が特定振り分け区間であれば、その時点で開閉手段23を所定時間開状態に変化させる。
以上のように、開閉手段23を閉状態から開状態に変化させるタイミングを振り分け手段31の振り分け動作、即ち回転体38の回転位置に対して変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させるようにしても、第1の実施形態と同様、変化に富んだメリハリのある遊技内容で遊技者の興味を長く引きつけることが可能となる。
図12〜図14は本発明の第3の実施形態を例示し、図柄表示手段20による図柄変動の終了タイミングを振り分け手段31の振り分け動作に対して変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させるようにした例を示している。
本実施形態では、回転体制御手段74は、回転体38を常に通常速度で回転させるようになっており、その通常速度は3秒/回転に設定されているものとする。
また、図柄表示手段20の変動パターンとして、図13に示すように、大きく分けてリーチなし外れ変動パターンP、第1リーチ外れ変動パターンQ、第2リーチ外れ変動パターンR、第1リーチ当たり変動パターンS、第2リーチ当たり変動パターンTの5種類(以下、大分類の変動パターンという)が設けられている。
更に、リーチ当たり変動パターンS,Tについては、更に変動時間の違いにより各3種類の変動パターンS1〜S3,T1〜T3(以下、小分類の変動パターンという)に分類されている。第1リーチ当たり変動パターンS1〜S3の変動時間は夫々15,16,17秒に、第2リーチ当たり変動パターンT1〜T3の変動時間は夫々21,22,23秒に設定されている。
図12に示すように、主制御基板51には、大分類変動パターン選択手段64′が設けられている。大分類変動パターン選択手段64′は、判定手段62の判定結果と、停止図柄態様選択手段63の選択結果との少なくとも一方に基づいて、遊技図柄の変動に関する複数種類の大分類変動パターンP〜Tの中から1つを選択するようになっている。
また、演出制御基板52には、小分類変動パターン選択手段78、選択処理抽選手段79等が設けられている。
小分類変動パターン選択手段78は、大分類変動パターン選択手段64′においてリーチ当たり変動パターンS,Tの何れかが選択された場合に、そのリーチ当たり変動パターンS,Tに対応する小分類変動パターンS1〜S3,T1〜T3のうちの何れかを選択するためのものである。
小分類変動パターン選択手段78は、図柄始動手段17が遊技球を検出したときに、リーチ当たり変動パターンS,Tに対応する小分類変動パターンS1〜S3,T1〜T3を抽選により選択する通常選択処理と、回転位置検出手段73からの回転体38の回転位置情報に基づいて、そのときの回転体38の回転位置が特定振り分け区間であれば小分類変動パターンS1又はT1を、通常振り分け区間の後半部分であれば小分類変動パターンS2又はT2を、通常振り分け区間の前半部分であれば小分類変動パターンS3又はT3を、夫々選択する特別選択処理との何れかを行うようになっている。
なお、通常選択処理では、予め定められた所定の小分類変動パターンを選択するようにしてもよい。
小分類変動パターン選択手段78が特別選択処理を行った場合には、図柄始動手段17が遊技球を検出した時点でその選択された小分類変動パターンに従って図柄表示手段20の図柄変動を開始すれば、その図柄変動の終了時点での回転体38の回転位置は必ず特定振り分け区間となるため、その図柄変動と同時に開放された開閉手段23を介して可変入賞手段14に入賞した遊技球は高い確率で特定案内通路28側に振り分けられる。
選択処理抽選手段79は、小分類変動パターン選択手段78で通常選択処理と特別選択処理とのどちらを行うかを抽選するためのものである。選択処理抽選手段79の抽選確率は、例えば図柄表示手段20の停止図柄態様に応じて異なる値に設定されており、例えば外れ態様の場合よりも当たり態様の場合の方が特別選択処理の抽選確率が高く、また、通常当たり態様よりも特別当たり態様の場合の方が特別選択処理の抽選確率が高くなるように設定されている。
図柄制御手段75は、小分類変動パターン選択手段78で選択された変動パターンに基づいて、図柄始動手段17による遊技球の検出と略同時に図柄表示手段20による遊技図柄の表示制御を開始させるようになっている。
ここで、上述した選択処理抽選手段79、小分類変動パターン選択手段78、及び図柄制御手段75が、図柄表示手段20による図柄変動の終了タイミングを振り分け手段31の振り分け動作に対して変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させる振り分け率制御手段76の一例を構成している。
なお、上述した以外の構成については、例えば第1の実施形態と同様の構成を採用できる。
図14は、図柄表示手段20の変動、図柄始動手段17の遊技球の検出状態、回転体38の回転動作、開閉手段23の開閉状態の履歴の一例を示している。
遊技領域12内を落下する遊技球が図柄始動手段17を通過すると(図14のc1)、乱数抽選手段61が発生乱数値を抽出し、判定手段62がその抽出乱数値から当たり態様とするか否かを判定する。そして、判定手段62の判定結果が当たり態様判定となった場合には、停止図柄態様選択手段63が複数種類の当たり態様の中から1つ、例えば特別当たり態様である「7・7・7」を乱数抽選により選択し、大分類変動パターン選択手段64′が当たり態様となる可能性のある複数種類のリーチ当たり変動パターンS,Tの何れか1つ、例えば第1リーチ当たり変動パターンSを選択する。
そして、制御コマンド送信手段67が、遊技図柄の停止図柄態様コマンド、変動パターンコマンド、停止コマンド等の変動制御コマンドを演出制御基板52側へ一方向通信により送信する。
演出制御基板52側では、制御コマンド送信手段67からの変動制御コマンドに基づいて、選択処理抽選手段79が通常選択処理と特別選択処理との何れか、即ち図柄表示手段20による図柄変動の終了タイミングを振り分け手段31の振り分け動作に対して変化させるか否かの抽選を行う。
選択処理抽選手段79が例えば特別選択処理を抽選すると、小分類変動パターン選択手段78が、そのときの回転体38の回転位置が特定振り分け区間であれば小分類変動パターンS1を、通常振り分け区間の後半部分であれば小分類変動パターンS2を、通常振り分け区間の前半部分であれば小分類変動パターンS3を選択する。
図14の例では、図柄始動手段17が遊技球を検出した時点の回転体38の回転位置が通常振り分け区間の後半部分であるため、小分類変動パターンS2が選択される。
そして、図柄制御手段75が、小分類変動パターン選択手段78で選択された変動パターンS2に従って図柄表示手段20上で遊技図柄の変動表示を開始させる(図14のc1)。
変動開始から16秒後には、遊技図柄が特別当たり態様「7・7・7」で停止し(図14のc2)、開閉制御手段65が開閉手段23を所定時間開状態に変化させる。このとき、回転体38の回転位置は特定振り分け区間となっているため、開状態となった開閉手段23を介して可変入賞手段14に入賞した遊技球は高い確率で特定案内通路28側に振り分けられる。
以上のように、図柄表示手段20による図柄変動の終了タイミングを振り分け手段31の振り分け動作に対して変化させることにより各案内通路27,28への振り分け率を変化させるようにしても、第1,第2の実施形態と同様、変化に富んだメリハリのある遊技内容で遊技者の興味を長く引きつけることが可能となる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、第1の実施形態のように振り分け手段の動作パターンを変化させる場合、振り分け手段31の動作パターンの切り換えは、図柄始動手段17が遊技球を検出した時点で行ってもよいし、それ以外のタイミング、例えば図柄表示手段20の変動中や変動終了時等に行うようにしてもよい。
振り分け手段31の動作パターンが切り換えられた後、その動作パターンは所定期間の経過時に元の通常動作パターンに戻すようにしてもよいし、次の動作パターンが選択されるまでその動作パターンを継続するようにしてもよい。
振り分け手段31の動作パターンは、図7に示したものに限られるものではなく、任意に設定可能である。例えば、通常動作パターンAに比べて特定振り分け率が高い特別動作パターンとして、特定振り分け区間で回転体38を一時停止させるもの、通常振り分け区間での回転体38の回転速度を通常速度よりも速くするもの、或いはそれらを組み合わせたものを採用してもよい。また、回転体38を逆回転させる動作パターンを採用してもよい。
振り分け手段31における遊技球の保持手段の数を変化させることにより振り分け率を変化させるように構成してもよい。例えば凹入状の球受け部40を遊技球を保持可能な開状態と保持不可能な閉状態とに切り替え可能に構成し、各球受け部40を個別に開閉することにより遊技球の保持手段の数を変化させるように構成してもよい。その他、遊技球の保持手段の大きさ、例えば凹入状の球受け部40の場合にはその球受け部40の大きさを変化させることにより振り分け率を変化させるように構成してもよい。
第1実施形態における動作パターンの選択、第2実施形態における開放タイミングの選択等については、図柄表示手段20の変動後の停止図柄態様に基づいて行う以外に、例えば図柄表示手段20の変動パターン等に基づいて行うようにしてもよい。また、それら停止図柄態様や変動パターン等に拘わらず、一定の選択率で選択するようにしてもよい。
或いは、第1実施形態における動作パターン、第2実施形態における開放タイミング等を、外部操作により設定可能としてもよい。この場合、ある1つの動作パターン、開放パターン等に設定できるようにしてもよいし、選択可能な複数の動作パターン、開放パターンの組を設定できるようにしてもよい。その外部操作のための操作部は、遊技機本体1の裏側等に配置して店側の担当者以外は設定変更できないようにしてもよいし、遊技機本体1の前側等に配置して遊技者が設定できるようにしてもよい。
振り分け手段31における遊技球の保持手段として磁石等を用いてもよい。振り分け手段31は回転体38により遊技球を案内するもの以外に、例えば往復移動する可動物により遊技球を案内通路側に案内するもの、案内通路側が移動して遊技球を何れかの案内通路に受け入れるもの等でもよい。
開閉手段23は、閉状態では遊技球が入賞不可能な構成としてもよい。この場合、振り分け手段31は開閉手段23が開状態となることに基づいて所定期間だけ動作するようにしてもよい。
振り分け手段31の振り分け率の変化に応じて、ランプの発光パターン、音声、図柄表示手段20の背景図柄、図柄表示手段20に表示されるキャラクターの種類や動作等を変化させるようにしてもよい。
遊技球が振り分け手段31により特定案内通路28側に振り分けられることにより発生する特別遊技状態は、実施形態で示したものに限られるものではない。例えば、判定図柄を変動表示させ、その停止図柄が特定態様となったときに作動入賞手段15を有効にするように構成してもよい。
演出制御基板52を、例えば図柄制御手段75を設けた図柄制御基板と、振り分け率制御手段76を設けた振り分け制御基板など、複数の基板で構成してもよい。
また本発明は、第3種パチンコ機に限らず、第1種、第2種パチンコ機、アレンジボール機、雀球遊技機等の弾球遊技機において同様に実施することが可能である。