JP4486709B2 - 跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡 - Google Patents
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Description
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、簡単な構成で任意の跳ね上げ位置でレンズを停止させることができ、かつ、簡単な構成故に故障しにくい長寿命の跳ね上げ機構を有する前掛け眼鏡の提供を目的とする。
この構成によれば、棒状部材と凸部とが相対的に付勢されることで、両者の摩擦によりレンズに跳ね上げ抵抗が生じ、これによってレンズを任意の跳ね上げ位置で停止させることができる。また、一方の弾性脚部及び当接部材で眼鏡レンズを押さえて挟持し、他方の弾性部材及び当接部材で眼鏡レンズから前掛け眼鏡が容易に外れないようにすることができる。
なお、前記凸部と前記棒状部材とは同じ硬さの材質のもので形成してもよいし、異なる硬さの材質のもので形成してもよい。例えば、前記凸部を前記棒状部材よりも軟質の材料で形成することで、棒状部材の寿命を長くすることができる。
図1は、本発明の前掛け眼鏡の一実施形態にかかり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。
前掛け眼鏡1は、リム12によって上端縁が連結された二つのレンズ11,11と、リム12に設けられ、レンズ11,11を眼鏡のフロント部分に装着するための装着装置13とを有している。
棒状部材130及び弾性脚133,133は、ばね鋼,ステンレス鋼又はチタン等のようにばね性に優れた金属から形成するとよい。
棒状部材130のブラケット131,131間に位置する部分は、無負荷状態で直線状の直線部130aとして形成されている。また、棒状部材130のブラケット131,131から左右に突出する部分は、両端に向かうほどレンズ11,11から遠ざかるように湾曲形成された弾性脚130bとして形成されている。
ブラケット131,131の貫通孔は、棒状部材130の外径と同一の内径に形成するのが好ましい。このようにすることで、前掛け眼鏡1を眼鏡に装着するべく弾性脚130b,130bを弾性変形させたときに、この変形の影響が直線部130aにほとんど及ばなくすることができ、跳ね上げ性能の変化を防止できる。
すなわち、この実施形態の装着装置13では、主として弾性脚130b,130bによって弾発されたパッド132,132と前記接合部とで、眼鏡レンズが挟持されることになる。また、弾性脚133,133によって弾発されたパッド134,134は、眼鏡から前掛け眼鏡1に当接し、眼鏡レンズを挟持する役割も担うが、主として、前掛け眼鏡1を下方に引っ張ることで、前掛け眼鏡1が容易に眼鏡から離脱しないようにしている。
上記したように、前記接合部は眼鏡レンズの表面に当接して眼鏡レンズを挟持する部材であるため、前記接合部の表面を樹脂やゴム等でコーティングして、眼鏡レンズに傷を付けないようにするのが好ましい。
図2は、この実施形態における跳ね上げ機構の詳細を説明する部分拡大平面図である。
上記したように、丸棒状の棒状部材130は、ブラケット131,131の貫通孔を挿通して支持されていることから、ブラケット131,131,レンズ11,11及びリム12と装着装置13とは相対的に回動自在である。
前記摩擦抵抗の大きさは棒状部材130の弾性変形量が大きいほど、つまり、隆起の高さ(符号Hで示す)が高いほど大きくなり、また、ブラケット131,131間の距離Sが小さくなるほど大きくなる。すなわち、高さHや距離Sを適宜に選択することで、棒状部材130の材質(ばね性)に応じた跳ね上げ抵抗に調整することができるわけである。
なお、特に図示はしないが、凸部12aで棒状部材130を押し上げたときに、ブラケット131,131の両端に突出する棒状部財130の弾性脚131b,131bが必要以上にブラケット131,131の貫通孔内に引き込まれないようにするために、ブラケット131,131の出口近傍から弾性脚131b,131bの変形を開始させたり、引き込み防止のための変形部(ストッパ)を形成してもよい。
眼鏡2は、左右の眼鏡レンズ21,21と、この眼鏡レンズ21,21を中間で連結するブリッジ22と、眼鏡レンズ21,21の両端に取り付けられたヨロイ23,23と、図示はしないがヨロイ23,23によって折り畳み自在に取り付けられる左右一対のテンプルとを有している。
なお、この明細書では、ブリッジ22と眼鏡レンズ21,21とを含む部分を、「フロント部分」と称する。また、上記の眼鏡は、所謂リムレス眼鏡であるが、本発明の前掛け眼鏡1は、このようなリムレス眼鏡に限らずフルリム、ハーフリム等の他の形態の眼鏡にも装着が可能である。
これにより、主として左右のパッド132,132と左右の接合部(図1の符号Aで示す部分)とによって、眼鏡レンズ21,21が表裏面から挟持される。そして、主として左右のパッド134,134によって、前掛け眼鏡1が眼鏡2から容易に離脱しないように装着される。
前掛け眼鏡1のレンズ11,11は、リム12とともに図3(c)中矢印IIIで示す方向に回動自在(跳ね上げ自在)である。そして、棒状部材130の直線部130aがリム12の凸部12aによって弾発されることによる摩擦抵抗により、任意の跳ね上げ位置(例えば、図3(c)中仮想線で示す位置)でレンズ11,11を停止させることが可能である。
この実施形態の前掛け眼鏡1の装着装置13では、上記の構成により眼鏡レンズや眼鏡枠の肉厚が大きく変化しても、眼鏡に前掛け眼鏡1を安定的かつ簡単に装着することができるという利点がある。
図4の実施形態では、弾性脚133の上端、すなわち接合部側の端部をU字状に折り曲げて樹脂やゴム等の被膜を形成し、眼鏡レンズと当接するパッド135を形成している。そして、(b)に示すように、左右のパッド135,135と左右のパッド132,132とで、眼鏡レンズを挟持できるようにしている。
また、図5の実施形態では、弾性脚133,133を短くし、かつ、弾性脚133の全体に樹脂やゴム等を被覆して、弾性脚133の全体が表面側から眼鏡レンズに当接するようにしている。この実施形態では、左右の弾性脚133,133と左右のパッド132,132とで、眼鏡レンズを挟持できるようにしていて、眼鏡レンズに対して長い接触長を得る(つまり、「点」ではなく「線」で接触する)ことができるようになっている。
例えば、上記の説明では、棒状部材130は直線状であるものとして説明したが、棒状部材130は適宜に湾曲状に形成してもよい。図6は、跳ね上げ機構の他の例を示す部分拡大平面図であるが、棒状部材130の中央部分に円弧状の湾曲部130a′を形成し、この湾曲部130a′と同じ曲率半径を有する凸部12a′をリム12の中央部分に形成して、湾曲部分のほぼ全周にわたって両者を当接させつつ、凸部12a′で湾曲部130a′を押して弾性変形させるようにしている。なお、図6に示すような凸部12a′においても、図2(b)に示したような係合溝を設けてもよいことは勿論である。
さらに、棒状部材130,130′と凸部12a,12a′との摩擦抵抗の大きさは、両者の材質や表面の仕上げ精度によっても調整が可能であるため、材質や表面仕上げ状態を適宜に選択して前記摩擦抵抗の大きさを調整するようにしてもよい。
11:レンズ
12:リム
13:装着装置
130:棒状部材
130a:直線部
130b:弾性脚
131:ブラケット
132:パッド(当接部材)
133:弾性脚
134:パッド(当接部材)
2:眼鏡
21:眼鏡レンズ
Claims (7)
- 眼鏡のフロント部分に着脱自在に取り付けられ、レンズの跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡において、
左右の前記レンズを連結するリムと、
このリムに設けられ、前記眼鏡のフロント部分を挟持して前記レンズを前記眼鏡の前面に装着する装着装置と、
前記リムに設けられ、前記レンズを跳ね上げる際の回動軸線上に配置された丸棒状の棒状部材と、
前記リムに凸設され、前記棒状部材に当接して前記棒状部材を弾性変形させることで前記棒状部材を常時一側に付勢する一つの凸部とを有し、
前記棒状部材は、前記凸部の中央を跨いで一カ所で前記凸部に接触し、
前記装着装置は、眼鏡のレンズの周縁に沿って異なる二方向に伸びる二つの弾性脚部と、
この弾性脚部のそれぞれの先端に設けられ前記フロント部分の一面に当接するパッドと、前記二つの弾性脚部の起点に設けられ、前記フロント部分の他面に当接する当接部材とを有すること、
を特徴とする跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。 - 前記棒状部材が、前記レンズ側に設けられた一対のブラケット間に架設された直線状又は少なくとも一部が湾曲した湾曲状の部材であることを特徴とする請求項1に記載の跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。
- 前記棒状部材との接触長さが最大になるように前記凸部の形状を選択したことを特徴とする請求項1又は2に記載の跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。
- 前記凸部に係合溝を形成し、前記棒状部材をこの係合溝に係合させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。
- 前記眼鏡レンズを傷つけないように前記当接部材が前記眼鏡レンズよりも軟質の材料で形成されていること、または軟質の材料で表面を被覆したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。
- 前記当接部材の少なくとも一部が、前記二つの弾性脚の接合部であることを特徴とする請求項5に記載の跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。
- 前記接合部の近傍に、前記眼鏡レンズの他面に当接する当接部材を形成したことを特徴とする請求項6に記載の跳ね上げ機構を備えた前掛け眼鏡。
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