JP6848007B2 - ノーズパッド及びアイウエア - Google Patents

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Description

本発明は、ノーズパッド及びアイウエアに関する。
特許文献1には、パッド本体と、該パッド本体の中心部に一体に設けられるパッド芯とからなり、パッド本体の表面を凸面に形成するとともに、表面側の縁部は、全周に亘って他の部分よりも曲率の大きい凸面に形成し、パッド本体の裏面を凹面に形成するとともに、裏面側の縁部は、全周に亘って他の部分よりも曲率の大きい凹面に形成し、パッド本体の外形は、パッド芯の中心を通る線を中心として、中心線の一方側と他方側の形状が異なる左右非対称に形成されるとともに、一方側の外周は、全て、外側に向かって凸状となる曲線又は直線からなり、他方側の外周は、その下半部に、外側に向かって凹状となる曲線を含む、ノーズパッドが開示されている。
また、特許文献2には、ノーズパッド本体1に鼻に接する側の面は、脚2の取付位置を基準として、その上方領域Aは縦方向の曲率半径が20mm以上、下方領域Bは縦方向の曲率半径が25mm以下に、横方向内側領域Cは横方向の曲率半径が12mm以下、外側領域Dは横方向の曲率半径が10mm以上になる様にそれぞれ形成されている、眼鏡フレーム用の鼻当てパッドが開示されている。
特許第4804736号公報 実用新案登録第3091435号公報
しかしながら、鼻の形状の違いによって、ノーズパッドにおける鼻との接触部分が変わる。例えば、鼻が高い使用者がメガネを着用する際、ノーズパッドの短手方向の端部が鼻の鼻基部と接触することもある。これに対して、例えば、特許文献1に開示のノーズパッドは、周辺部が中央部よりも薄いため、ノーズパッドの短手方向の端部が鼻基部と接触する際に、接触面積の狭小による鼻への負担が生じるおそれがある。また、例えば、特許文献2に開示のノーズパッドでは、鼻基部と接触する側(外側領域D側)の端部の一部が平面であり、鼻基部と接触する側に対向する側(内側領域C側)に比べて厚みが薄いため、端部に形成できる湾曲面の範囲が小さい。その結果、特許文献2のその端部と鼻基部との接触が点接触になり、鼻への負担が生じてしまう。このため、特許文献1及び特許文献2に開示のノーズパッドは、様々な形状を有する鼻にフィットすることができない場合がある。
本発明はこのような事情に鑑みて発明されたものであり、本発明の目的は、様々な形状を有する鼻にフィットすることができるとともに、鼻への負担を軽減して使用感を向上することができるノーズパッド及びアイウエアを提供することである。
本発明の一態様におけるノーズパッドは、アイウエアに使用されるノーズパッドであって、前記ノーズパッドは、湾曲している外面を有するパッド本体部と、前記パッド本体部から突起し、前記パッド本体部の短手方向の第1端側に偏って位置するパッド接続部と、を備え、前記パッド本体部は、前記第1端側に位置し湾曲する外面を有する第1部と、前記第1端側に対向する第2端側に位置し湾曲する外面を有する第2部と、前記第1部及び前記第2部の間に位置し前記パッド接続部に接続する中央部と、を有し、前記アイウエアの着用状態において、前記第1部は、鼻筋側に向かい、前記第2部は、鼻筋から離れる側に向かっており、前記突起する方向を高さ方向とした場合、前記第1部の高さは前記第2部の高さよりも低く、前記第2部の前記中央部側の半部の最大幅は、前記第2部の他の半部の最大幅よりも小さい。
また、前記第2部は、前記第2端側にある第2端部を有し、前記第2端部の短手方向の断面における断面視形状は、略半円状、又は略C字状であってもよい。
また、前記第1部は、第1端部と、前記第1端部と前記中央部との間に位置する第1本部とを有し、前記第2部は、第2端部と、前記第2端部と前記中央部との間に位置する第2本部とを有し、前記第2本部の表面の最小曲率半径は、前記第1本部の表面の最小曲率半径よりも小さく形成されてもよい。
また、前記第2端部の端面の最大曲率半径は、前記第1端部の端面最大曲率半径よりも大きく形成されてもよい。
また、前記パッド本体部の短手方向の断面においてにおいて、前記第2外面の表面の断面視の曲線の長さは、前記第1外面の表面の断面視の曲線の長さよりも長く形成されてもよい。
また、前記中央表面は、少なくとも一部がほぼ平面であってもよい。
また、前記パッド接続部は、前記パッド本体部の長手方向の略中央側に位置し、前記パッド本体部は、前記パッド接続部の位置を基準として、長手方向対称に形成されてもよい。
また、前記パッド本体部と前記パッド接続部とは、同一の材料によって一体に構成されている単一部材であってもよい。
また、前記パッド本体部と前記パッド接続部との材料は、金属であってもよい。
前記ノーズパッドは、前記パッド接続部に代えて、前記パッド本体部によって前記アイウエアと連結されてもよい。
本発明の一態様におけるアイウエアは、上述した何れかのノーズパッドを有してもよい。
本発明によれば、様々な形状を有する鼻にフィットすることができるとともに、鼻への負担を軽減してノーズパッド及びアイウエアの使用感を向上することができる。
本実施の形態に係るアイウエアの全体構成図である。 本実施の形態に係るフロントの構成を説明するための図である。 (a)〜(c)は、本実施の形態に係るノーズパッドの構成を説明するための図である。 図3(a)のA−A線断面図である。 (a)、(b)は、本実施の形態に係るノーズパッドの使用状態を説明するための図である。 (a)〜(c)は、他の実施の形態に係るノーズパッドの構成を説明するための図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、以下に説明する実施形態は、あくまでも例示であり、以下に明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。即ち、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付して表している。図面は模式的なものであり、必ずしも実際の寸法や比率等とは一致しない。図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることがある。
[実施例]
<メガネ100>
まず、図1及び図2を参考しつつ、本実施の形態に係るメガネ100の全体構造について説明する。図1は、本実施の形態に係るメガネ100の全体構成図であり、図2は、本実施の形態に係るフロント140の構成を説明するための斜視図である。
図1に示すように、メガネ100は、アイウエアの一例であり、一対のレンズ110と、フレーム120とを備えている。なお、本実施の形態では、レンズ110を一対のものとして説明するが、必ずしも一対である必要がない。また、本実施の形態では、レンズ110をメガネ100の構成として説明するが、レンズ110自体は、必ずしもメガネ100に必要な構成ではない。
フレーム120は、例えば、フロント140と、フロント140の左右側の両端に回転可能に連結されている一対のテンプル180と、一対のテンプル180の後方側に取り付けられている一対のモダン160とを備えている。また、フレーム120は、一対のレンズ110を保持するとともに、使用者の目及び頭部に対してレンズ110及びフロント140を適切な姿勢に保持する。
フロント140は、一対のレンズ110を支持する。テンプル180は、モダン160とともに使用者の側頭部を押圧して、この部位を挟持する。また、モダン160は、使用者の耳の上部及び後方に接触して、メガネ100の落下を防止する。なお、モダン160は、必ずしもメガネ100に必要な構成ではない。
以下の説明では、便宜上のために、図1に示すフロント140の長手方向を「左右方向」とし、図1に示すフロント140の短手方向を「上下方向」とする。本実施の形態に係るメガネ100は、後述する眉間部(ブリッジ)142を中心として左右対称に形成されている。このため、以下の説明では、左右対称の構成について左右を区別せず、図面の何れかの一方側にある構成にのみ符号を付して説明する。
フロント140は、例えば、左右方向に沿って伸びる板状構成であり、使用者の顔面に沿うように前方に突出するように湾曲している。また、フロント140は、中央にある眉間部142と、眉間部142の裏面の左右両側に取り付けられている一対のノーズパッド組立体144と、眉間部142の左右両端に形成されている一対のリム146と、一対のリム146の各端部に形成されている一対のヨロイ147と、一対のヨロイ147の裏面に取り付けられている一対の第1丁番部分148とを有している。
眉間部142は、フロント140(メガネ100)の左部分及び右部分を繋ぐ。また、眉間部142は、例えば、湾曲した板状部材であり、樹脂等によって形成されている。
ノーズパッド組立体144は、使用者の鼻を両脇(両側の鼻屋部)から挟むことでフロント140を支持し、このフロント140の使用者の目に対する高さ、上下方向の位置、左右方向の位置、前傾角等を調整、維持する。また、ノーズパッド組立体144は、例えば、ノーズパッド150と、このノーズパッド150を支持しながらフロント140に連結する支持部145と、を有するクリングスタイプである。支持部145を調整してノーズパッド150の姿勢を変化させることで、フロント140が使用者の鼻及び目に対する姿勢を微調整することが可能になる。また、ノーズパッド150の詳細について、後述する。
リム146は、レンズ110を保持する。また、リム146は、例えば、レンズ110の形状を沿うように形成されているリング状部材であり、樹脂等によって形成されている。
ヨロイ147には、第1丁番部分148が形成されている。また、ヨロイ147は、例えば、湾曲した板状部材であり、樹脂等によって形成されている。第1丁番部分148は、凹字形状をなしている。
テンプル180は、側頭部にフィットするように湾曲している部材である。このテンプル180の先端側に、板状形状を有する第2丁番部分(図示せず)が形成されている。第2丁番部分は、ヨロイ147に形成されている第1丁番部分148と組み合わせることで、丁番を構成する。こうして、テンプル180は、丁番を介して、フロント140と挟む角度が最も小さい折畳位置からこのフロント140と挟む角度が最も大きい開き位置までの範囲において回転可能に連結されている。
<ノーズパッド150>
続いて、図3及び図4を参照しつつ、本実施形態に係るノーズパッド150の構成について詳細に説明する。図3は、本実施の形態に係るノーズパッド150の構成を説明するための図であり、図3(a)は、図1において左側、すなわち着用者の右目側のノーズパッド150の後述する裏面1503側の構成を示す図であり、図3(b)は、ノーズパッド150の短手方向の形状を示す図3(a)の下方から見た図であり、図3(c)は、ノーズパッド150の長手方向の形状を示す図3(a)の右側方から見た図である。また、図4は、図3(a)のA−A線断面図である。
以下では、説明の便宜上のために、メガネ100が着用される状態を「着用状態」とする。ノーズパッド150の長手方向を「上下方向」とし、ノーズパッド150の短手方向を「左右方向」とし、後述するパッド接続部150bの突起方向を「高さ方向」とすることがある。また、高さ方向/長手方向に沿って平面視する場合のノーズパッド150(後述するパッド本体部150a)形状を「主面(表面/裏面)の平面視形状」又は「短手方向の平面視形状」とする。さらに、ノーズパッド150(後述するパッド本体部150a)の短手方向と平行する断面を「短手方向の断面」とし、長手方向と平行する断面を「長手方向の断面」とする。
本実施形態に係るノーズパッド150は、パッド本体部150aと、このパッド本体部150aから突起しているパッド接続部150bとを有する。ここで、ノーズパッド150は、例えば、パッド本体部150a及びパッド接続部150bが同一の材料によって一体に構成されている単一部材である。また、ノーズパッド150の材料は、例えば、チタン等の金属であってもよい。
また、ノーズパッド150は、上下対称、かつ左右非対称の形状をなしている。上下対称とすることで、1種類のノーズパッド150を180度回転させて左右両方のノーズパッドとして使用することができる。また、このノーズパッド150は、パッド接続部150bを介して、支持部145(図2参照)に対して所定の範囲において可動に連結されている。
パッド接続部150bは、ノーズパッド150(パッド本体部150a)の裏面側から突起している矩形体形状を有するものである。このパッド接続部150bは、パッド本体部150aの長手方向の略中央、かつパッド本体部150aの短手方向の中央側の右側(第1端面1512側)、すなわち鼻筋側に偏って位置する。また、パッド接続部150bには、支持部145への連結用のねじを通過する貫通孔155が形成されている。
パッド本体部150aは、三次元に湾曲している板状部材であり、上下対称、かつ左右非対称の形状をなしている。また、図3(a)に示すように、パッド本体部150aの主面(裏面)の平面視形状は、略楕円形である。さらに、本実施形態に係るパッド本体部150aでは、板形状の中央部分が周縁部分の一部よりも薄く形成されている。また、パッド本体部150aは、着用状態において使用者の鼻、具体的には、鼻の鼻側面及び鼻基部と接触する。ここで、「鼻側面」は、鼻筋の両側にある斜面であり、「鼻基部」は、鼻の頬等に繋がる面である。一般的には、鼻側面の形状は、ほぼ平面状の斜面であり、鼻基部の形状は、湾曲する凹面である。
また、パッド本体部150aは、短手方向の右側から左側の順に、第1部151、中央部153、及び第2部152を有する。中央部153は、パッド接続部150bの高さ方向に見た場合の下方に接続し、第1部151及び第2部152によって挟まれた部分である。着用状態において、第1部151は、鼻筋側(鼻の内側)に向かい、第2部152は、鼻筋から離れる側(鼻の外側にある目側)に向かっている。なお、右側は「第1端側」に対応し、左側は「第2端側」に対応する。
また、パッド本体部150aは、湾曲している本体外面1500を有する。図3(c)に示すように、この本体外面1500は、表面1501と、裏面1503と、表面1501及び裏面1503を連結する端面1502とを含む。裏面1503は、パッド本体部150aのパッド接続部150b側にある凹面であり、表面1501は、裏面1503に対向する側にある凸面である。また、端面1502は、表面1501及び裏面1503の周囲にある凸面である。すなわち、端面1502は、パッド本体部150aの周縁部分の凸面を構成している。
また、本体外面1500と、第1部151、第2部152及び中央部153との関係から捉えると、図3(a)に示すように、本体外面1500は、第1部151の湾曲する第1外面1510と、第2部152の湾曲する第2外面1520と、中央部の湾曲する中央外面1530とによって構成されている。また、図3(b)に示すように、第1外面1510は、第1表面1511、第1裏面1513及び第1端面1512を有し、第2外面1520は、第2表面1521、第2裏面1523及び第2端面1522を有し、中央外面1530は、中央表面1531、中央裏面1533及び中央端面1532を有する。こうして、第1表面1511、第2表面1521及び中央表面1531は、表面1501を構成する。同様に、第1端面1512、第2端面1522及び中央端面1532は、端面1502を構成し、第1裏面1513、第2裏面1523及び中央裏面1533は、裏面1503を構成する。なお、これらの面を区別しない場合、第1部151、第2部152及び中央部153のそれぞれの外面/表面/端面/裏面とすることがある。
本実施形態では、着用状態において、パッド本体部150aが使用者の何れの一方側の鼻側面と接触する。ここで、パッド本体部150aの主面の平面視形状が略楕円形であるため、着用状態において、この略楕円形状の短軸の両端部分が、使用者の鼻に対して最も当たりが強い部分になり、すなわち、最も使用感に影響を与える部分になる。このため、以下では、パッド本体部150aのこの短軸を通過するA−A線断面の構成を詳細に説明する。
図4に示すように、第1部151、中央部153及び第2部152のそれぞれの表面及び端面が滑らかに接続して凸面を構成している。
中央部153は、湾曲度合が小さい部分である。中央部153の中央表面1531は、ほぼ平面をなしている。また、中央部153の幅T3は、ほぼ均一に形成されている。
ここで、中央部153の「幅」とは、例えば、中央部153の中央外面1530の任意の一点と、この一点から内部に延ばした法線が最後(この中央部153では、2回目)に、中央外面1530に交差する点との距離である。
第1部151は、中央部153よりも湾曲している。この第1部151は、中央部153の右側に接続している第1本部151aと、右側の端部を形成している第1端部151bとを有する。図4に示すように、短手中央断面において、第1本部151aが湾曲する形状であり、第1端部151bは略半円形である。
また、第1本部151aの短手方向の長さはL1であり、第1本部151aの第1表面1511の最小曲率半径はR1である。第1端部151bの第1端面1512の最大曲率半径はr1であり、第1端部151bにおける高さ方向の高さはH1である。また、第1本部151aの幅T1は、ほぼ均一に形成されており、中央部の幅T3とほぼ同じである。
ここで、第1本部151aの「幅」とは、例えば、第1本部151aの第1外面1510の任意の一点と、この一点から内部に延ばした法線が最後(この第1本部151aでは、2回目)に、第1外面1510に交差する点との距離である。
第2部152は、第1部151よりも湾曲している。この第2部152は、中央部153の左側に接続している第2本部152aと、左側の端部を形成している第2端部152bとを有する。図4に示すように、短手中央断面において、第2本部152aが湾曲する逆テーパ状であり、第2端部152bは略半円形である。
また、第2本部152aの短手方向の長さはL2であり、第2本部152aの第2表面1521の最小曲率半径はR2である。第2端部152bの第2端面1522の最大曲率半径はr2であり、第2端部152bにおける高さ方向の高さはH2である。
ここで、第2本部152aの長さL2は、第1本部151aの長さL1よりも長く、第2端部152bの高さH2は、第1端部151bの高さH1よりも高い。また、第2本部152aの第2表面1521の最小曲率半径R2は、第1本部151aの第1表面1511の最小曲率半径R1よりも小さく形成されてもよく、第2端部152bの第2端面1522の最大曲率半径r2は、第1端部151bの第1端面1512の最大曲率半径r1よりも大きく形成されてもよい。このような構成によって、パッド本体部150aは、より鼻の鼻側面及び鼻基部の形状に沿うことができる。
なお、図4に示すように、第2端部152bの高さH2及び第1端部151bの高さH1の何れも、パッド接続部150bの貫通孔155の円周の最も下部の高さH3よりも低い。こうして、ねじが、第1部151及び第2部152と干渉することがなく、第1部151側からも、第2部152側からも自由にねじ込むことができ、作業の自由度を向上することができる。
さらに、中央部153及び第1部151と異なり、第2部152の幅は均一なものではない。ここで、第2本部152aの「幅」とは、例えば、第2本部152aの第2外面1520の任意の一点と、この一点から内部に延ばした法線が最後(この第2部152では、2回目)に、第2外面1520に交差する点との距離である。
第2部152では、中央部153側の半部の最大幅T2´は、他の半部の最大幅T2よりも小さい。ここで、第2部152の「半部」とは、第2部152の左右方向の略中央を境に、この境の両側の何れかの一方にある部分である。また、第2部152の断面積又は体積の略半分に該当する部分として捉えてもよい。本実施形態では、第2部152の幅(第2端部152bを除き)は、中央部153側から左側に向かって徐々に大きくなっている。第2部152の中央部153側の半部の最大幅T2´は、中央部153の幅T3よりも大きい。
なお、パッド本体部150aの構成は、A−A線断面の構成から長手方向の両側に向かってに徐々に変化していくが、長さL1、長さL2、高さH1、高さH2、最小曲率半径R1、最小曲率半径R2、最大曲率半径r1、及び最大曲率半径r2によって定められたその他の短手方向の断面構成の特徴やそれぞれの関係性は、A−A線断面の構成と同様である。このため、その他の短手方向の断面構成の説明を省略する。
こうして、上述したような形状を有する第1部151、第2部152及び中央部153を採用することで、より様々な使用者の鼻の形にフィットすることを実現することができる。また、このようなフィットによって、ノーズパッド150と鼻との接触面積が増加され、ノーズパッド150が鼻に強く押すことで、鼻の表面に食い込むこと等による鼻への負担を軽減することができる。よって、ノーズパッド150の使用感を向上することができる。なお、パッド本体部150aの様々な使用者の鼻の形における使用状態の詳細は、後のノーズパッド150の使用状態において説明する。
<ノーズパッド150の使用状態>
最初に、ノーズパッド150と鼻とのフィット度と、メガネ100に使用感との関係について簡単に説明する。フロント140の重量は、ほぼノーズパッド150を介して使用者の鼻に伝わる。ノーズパッド150と鼻との接触面積が大きいほど、鼻が受けるフロント140からの圧力が小さくなる。よって、鼻がノーズパッド150に押圧されることによる痛みが減少され、メガネ100の使用感を向上することができる。逆に、ノーズパッド150と鼻との接触面積が小さいほど、鼻が受けるフロント140からの圧力が大きくなる。よって、ノーズパッド150が鼻の表面に食い込むこと等による鼻の痛みが生じ易くなり、メガネ100の使用感が悪化してしまう。
このため、メガネ100の使用感を向上するために、ノーズパッド150と鼻とのフィット度を向上する必要がある。本実施形態に係るノーズパッド150は、後述する特徴を有する三次元曲面によって、様々な使用者の鼻の形にフィットすることを実現している。
続いて、図5の(a)、(b)を参照しつつ、本実施の形態に係るノーズパッド150の使用状態を説明する。図5の(a)、(b)は、使用者の頭部の上方から、鼻に向かって見たときのノーズパッド150の使用状態(様子)を示す図である。図5(a)は、第1形状の鼻を有する使用者がメガネ100を着用する際におけるノーズパッド150の使用状態を示す図であり、図5(b)は、第2形状の鼻を有する使用者がメガネ100を着用する際におけるノーズパッド150の使用状態を示す図である。また、第2形状の鼻の高さは、第1形状の鼻の高さよりも高く、第2形状の鼻側面が挟む角度は、第1形状の鼻側面が挟む角度よりも小さい。言い換えれば、第1形状の鼻側面の頬等に対する傾斜程度は、第2形状の鼻側面の同傾斜程度よりも緩やかになっている。
図5(a)は、ノーズパッド150の第1部151及び中央部153が、第1形状の鼻と接触している様子を示す。より詳細に説明すると、この場合において、第1表面1511及び中央表面1531が第1形状の鼻側面と接触する。なお、支持部145の調整等によって、中央表面1531及び第2表面1521が、第1形状の鼻と接触する場合もある。
こうして、第1部151及び中央部153が第1形状の鼻と接触する場合では、湾曲度合が小さい第1表面1511及びほぼ平面である中央表面1531が、ほぼ平面である第1形状の鼻側面と接触するので、ノーズパッド150が第1形状の鼻とフィットする。また、中央部153及び第2部が第1形状の鼻と接触する場合では、ほぼ平面である中央表面1531が第1形状の鼻側面と接触し、湾曲度合が大きい第2表面1521が第1形状の鼻基部と接触するので、ノーズパッド150が第1形状の鼻とフィットする。
図5(b)は、ノーズパッド150の第1部151、中央部153及び第2部152が、第2形状の鼻と接触する様子を示す。より詳細に説明すると、この場合において、第1表面1511及び中央表面1531が第2形状の鼻側面と接触し、第2表面1521及び第2端面1522が第2形状の鼻基部と接触する。
こうして、湾曲度合が小さい第1表面1511及びほぼ平面である中央表面1531が、ほぼ平面である第1形状の鼻側面と接触し、また、湾曲度合が大きい第2表面1521及び第2端面1522が第1形状の鼻基部と接触するので、ノーズパッド150が第2形状の鼻とフィットする。
このように、本実施形態に係るノーズパッド150では、三次元曲面構成する第1表面1511、中央表面1531、第2表面1521及び第2端面1522の組み合わせによって、様々な使用者の鼻の形にフィットさせて、ノーズパッド150と鼻との接触面積を増加させることができる。また、このような接触面積の増加によって、ノーズパッド150によって鼻に加えられる圧力が減少される。この結果、ノーズパッド150が鼻に強く当たることで鼻の表面に食い込むこと等が生じ難くなり、ノーズパッド150から鼻への負担を軽減することができる。
従って、本実施形態に係るノーズパッド150によれば、ノーズパッド150の使用感の向上を実現することができる。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されることなく種々に変形して適用することが可能である。以下では、本発明に係る変形例について説明する。
上記実施形態では、短手方向の断面視形状が略半円状である第2端部152bについて説明したが、第2端部152bは、このような形状に限定されるものではない。以下では、図6(a)乃至(c)を用いて、ノーズパッド150の様々な変形例について説明する。なお、以下の説明では、変形例に係るノーズパッド150と本実施形態に係るノーズパッド150との相違点のみについて説明する。
図6(a)に示す変形例では、第2端部152bの短手方向の断面視形状が略C字状になっている。このC字状の第2端部152bの第2端面の最大曲率半径はr2であり、第2部152の最大幅はT2である。この変形例では、第2端部152bの最大幅T2を規定する法線は、第2外面1520上の始点から開始した後、第2外面1520に3回交差する。したがって、最大幅T2は、始点と、最後(図6(a)に係る例では、4回目)に交差した点との距離によって表されることになる。
図6(b)に示す変形例では、第2端部152bの短手方向の断面視形状が略半円状になっているが、第2部152の内部に空間152sが形成されている。この内部に空間152sを有する第2部152の第2端面の最大曲率半径はr2であり、第2部152の最大幅はT2である。この変形例では、第2端部152bの最大幅T2を規定する法線は、第2外面1520上の始点から開始した後、空間152sを画定する面に2回交差したのち、第2外面に交差する。したがって、最大幅T2は、始点と、最後(図6(b)に係る例では、第2外面1520と2回目)に交差した点との距離によって表されることになる。
図6(c)に示す変形例では、第2端部152bの短手方向の断面視形状が略半円状になっているが、第2部152の第2裏面1523が凹凸形状になっている。この凹凸形状である第2裏面1523を有する第2部152の第2端面の最大曲率半径はr2であり、第2部152の最大幅はT2である。この変形例では、第2端部152bの最大幅T2を規定する法線は、第2外面1520上の始点から開始した後、第2外面1520に3回交差する。したがって、最大幅T2は、始点と、最後(図6(c)に係る例では、4回目)に交差した点との距離によって表されることになる。
上記実施形態では、チタンによって構成されている単一部材のノーズパッド150について説明したが、このような構成に限定されるものではない。例えば、ノーズパッド150のパッド本体部150a及びパッド接続部150bが別々に製造された後に、接着や溶接等によって一体に連結されたものであってもよい。また、例えば、ノーズパッド150は、金属以外の材料、例えば樹脂によって構成されてもよい。また、例えば、パッド本体部150a及びパッド接続部150bは、異なる材料によって構成されてもよい。
上記実施形態では、ノーズパッド150(パッド本体部150a)を上下対称かつ左右非対称のものとして説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、上下非対称かつ左右非対称のものであってもよい。
上記実施形態では、メガネ100は一対のノーズパッド150を採用したものとして説明したが、このような構成に限定されるものではなく、左右で異なるノーズパッドを採用してもよい。
上記実施形態では、ノーズパッド150がパッド接続部150bを介して支持部145と連結している構成として説明したが、このような構成に限定されるものではなく、例えば、パッド接続部150bを採用せず、ノーズパッド150、すなわちパッド本体部150aが直接支持部145と連結する構成であってもよい。
以上、本発明について実施例及び変形例を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施例及び変形例に記載の範囲には限定されない。上記実施例及び変形例に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
100 メガネ
140 フロント
144 ノーズパッド組立体
150 ノーズパッド
150a パッド本体部
150b パッド接続部
151 第1部
152 第2部
153 中央部
180 テンプル

Claims (11)

  1. アイウエアに使用されるノーズパッドであって、
    前記ノーズパッドは、
    湾曲する本体外面を有するパッド本体部と、
    前記パッド本体部から突起し、前記パッド本体部の短手方向の第1端側に偏って位置するパッド接続部と、
    を備え、
    前記パッド本体部は、前記第1端側に位置し湾曲する第1外面を有する第1部と、前記第1端側に対向する第2端側に位置し湾曲する第2外面を有する第2部と、前記第1部及び前記第2部の間に位置し前記パッド接続部に接続する中央部と、を有し、
    前記アイウエアの着用状態において、前記第1部は、鼻筋側に向かい、前記第2部は、鼻筋から離れる側に向かっており、
    前記突起する方向を高さ方向とした場合、前記第1部の高さは前記第2部の高さよりも低く、
    前記第2部は、前記第2部における前記短手方向の中央を境に、前記境から前記中央部側の第1の半部と、前記境から前記第2端側の第2の半部とを有し、前記第1の半部の最大幅は、前記第2の半部の最大幅よりも小さい、
    ノーズパッド。
  2. 前記第2部は、前記第2端側にある第2端部を有し、
    前記第2端部の短手方向の断面における断面視形状は、略半円状、又は略C字状である、請求項1に記載のノーズパッド。
  3. 前記第1部は、第1端部と、前記第1端部と前記中央部との間に位置する第1本部とを有し、
    前記第2部は、第2端部と、前記第2端部と前記中央部との間に位置する第2本部とを有し、
    前記第2本部の表面の最小曲率半径は、前記第1本部の表面の最小曲率半径よりも小さい、請求項1又は2に記載のノーズパッド。
  4. 前記第2端部の端面の最大曲率半径は、前記第1端部の端面の最大曲率半径よりも大きい、請求項3に記載のノーズパッド。
  5. 前記パッド本体部の短手方向の断面において、前記第2外面の表面の断面視の曲線の長さは、前記第1外面の表面の断面視の曲線の長さよりも長い、請求項3又は4の何れか一項に記載のノーズパッド。
  6. 前記中央部の中央表面は、少なくとも一部がほぼ平面である、請求項1乃至5の何れか一項に記載のノーズパッド。
  7. 前記パッド接続部は、前記パッド本体部の長手方向の略中央に位置し、
    前記パッド本体部は、前記パッド接続部の位置を基準として、長手方向対称に形成されている、請求項1乃至6の何れか一項に記載のノーズパッド。
  8. 前記パッド本体部と前記パッド接続部とは、同一の材料によって一体に構成されている単一部材である、請求項1乃至7の何れか一項に記載のノーズパッド。
  9. 前記パッド本体部と前記パッド接続部との材料は、金属である、請求項8に記載のノーズパッド。
  10. 前記ノーズパッドは、前記パッド接続部に代えて、前記パッド本体部によって前記アイウエアと連結されている、請求項1乃至9の何れか一項に記載のノーズパッド。
  11. 請求項1乃至10の何れか一項に記載のノーズパッドを有する、アイウエア。
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