JP4486627B2 - ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 - Google Patents

ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、ヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器に関するものである。
最近の携帯電話は、折り畳みタイプが主流である。
このような折り畳みタイプの携帯電話は、一般的に不使用時には閉じておき、着信などがあった際に開いて通話するものであるが、例えば、着信があった際すぐ開けるように開放動作をワンタッチ式で簡易に行えるものの方が良いとの要望もある。
しかしながら、従来のヒンジ装置では、折り畳み式携帯電話の操作部とディスプレイ部との連結に使用した場合、回動ロック機構やロックを解除するためのボタンなどの駆動機構をこのヒンジ装置とは別途に必要としていたため、部品点数が多くなり、またそのためのスペースを設ける必要があるなどの問題が生じていた。
そこで、本出願人は、特許公開2002−227832号公報に示すように、ワンタッチで開閉できる構成でありながら、開閉ロックのための別途の機構を機器側に設けることを不要とし、携帯電話の構成の単純化,省スペース化に寄与し得るヒンジ装置(以下、従来例)を開発した。
この従来例は、例えば前述のように折り畳みタイプの携帯電話に適用した場合、このヒンジ装置に設けた解除操作部(押込ボタン)を指で押すだけで、閉塞付勢されている例えばディスプレイ部が自動的に開放回動する構成としている。
特開2005−172116号公報
ところで、従来例は、閉塞付勢機構を果たしながらも、ワンタッチで自動開放する構造を実現する画期的なヒンジ装置であるが、この閉塞付勢機構を実現するための付勢機構(押しバネ)の他に、自動開放用のバネ(トーションバネ)を別途必須としており、よって、部品点数が多いことがコスト性及び製造性を向上する上での妨げになるのは勿論、この種の物品に要求される小型化・軽量化を達成する際にも妨げとなっているのも現状である(自動開放を実現する付勢力をトーションバネに要求すると長い長さが必要となり小型化しにくい。)。
本出願人は、前述した問題点に着目し、種々の実験・研究を繰り返し行った結果、従来にない作用効果を発揮する発揮的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器を開発した。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
第一部材1と第二部材2とを枢着して互いに重合した閉塞状態から開放回動するように構成したヒンジ装置であって、前記第一部材1と共に回動する第一取付部材3に設けたカム体4に係合するカム係合体5を前記第二部材2と共に回動する第二取付部材6に設け、前記カム体4と前記カム係合体5とが係合状態のとき前記第一部材1と前記第二部材2とが回動ロックされるように構成し、前記カム係合体5を前記カム体4に対して係合離反方向に移動するよう前記第二取付部材6にスライド移動自在に設けると共に、前記カム係合体5を前記カム体4に係合するように付勢する係合付勢機構7を備え、前記カム体4と前記カム係合体5との相対回動に際し、前記カム体4に設けた摺動部8が落ち込み摺動する被摺動部9を前記カム係合体5に設けて、前記第一部材1と前記第二部材2とを手で開放回動させることで、前記カム体4と前記カム係合体5とを相対回動させて前記カム体4に対して前記カム係合体5を係脱させた際、前記係合付勢機構7の付勢を伴い圧接する前記カム体4の前記摺動部8が前記カム係合体5の前記被摺動部9を落ち込み摺動することで、前記第一部材1と前記第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されており、押し込み操作により前記カム係合体5を前記カム体4に対して係合離反方向にスライド移動せしめる押し込み操作部10を備え、この押し込み操作部10を押し込み操作して前記カム係合体5を係合離反方向にスライド移動させた際、前記カム係合体5に変わって前記カム体4に圧接する圧接体14を前記第二取付部材6に設け、この圧接体14は、前記係合付勢機構7の付勢を伴い前記カム係合体5に設けたスライド孔15内を相対スライド移動自在に設けられ、前記カム体4との相対回動に際し、前記カム体4に設けた他の摺動部12が落ち込み摺動する被摺動部13を有し、前記押し込み操作部10を押し込み操作して前記カム体4に対して前記カム係合体5を係脱させた際、圧接する前記カム体4の前記摺動部12が前記圧接体14の前記被摺動部13を落ち込み摺動することで、前記第一部材1と前記第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されており、前記カム係合体5の端部から没入した前記圧接体14の没入状態を維持する没入状態維持機構16を備え、この没入状態維持機構16は、前記カム係合体5の後端部に設けた係止部19に落ち込み係合する係合部20を有する係合体17を前記第二取付部材6に回動自在に設けるとともに、前記係合体17の前記係合部20が前記カム係合体5の前記係止部19に落ち込み係合する前に前記係合体17の回動を阻止することで前記カム係合体5と前記係合体17との間に間隙Lが形成された状態を保持する回動阻止体18を備え、この回動阻止体18は、前記係合体17の周面に添設されて該係合体17の周面に設けたスライド突部17aをガイドするガイド孔24を有し、このガイド孔24は、前記スライド突部17aがスライドする際に前記第二取付部材6に対する前記係合体17の回動を不能とする直線部24aと、該直線部24aの端部に連設し前記スライド突部17aがスライドする際に前記第二取付部材6に対する前記係合体17の回動を可能とする傾斜部24bとから成り、前記押し込み操作部10を押し込み操作した際、前記スライド突部17aが前記直線部24aから前記傾斜部24bへスライドすることで前記第二取付部材6に対する前記係合体17の回動阻止状態が解除されるように構成され、前記係合体17が回動することで前記カム係合体5の前記係止部19に対して前記係合体17の前記係合部20が落ち込み係合した際、前記カム係合体5と前記係合体17との間隙Lが狭くなる分、前記カム係合体5が後退することで前記カム係合体5の先端部から没入状態だった前記圧接体14が露出するように構成されており、前記カム係合体5内を相対スライド移動する前記圧接体14が前記カム係合体5の先端部から露出することで、前記カム係合体5に変わって前記カム体4に圧接するように構成されていることを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
また、前記カム係合体5の端部に設けた前記被摺動部9を落ち込み摺動する前記摺動部8を前記カム体4の端面部外側部位に設けると共に、この摺動部8が設けられる部位よりも内側部位に前記圧接体14の端部に設けられる前記被摺動部13を落ち込み摺動する前記摺動部12を設けたことを特徴とする請求項記載のヒンジ装置に係るものである。
また、前記カム係合体5の前記被摺動部9及び前記圧接体14の前記被摺動部13を傾斜面に設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
また、操作部21を設けた本体部1と、ディスプレイ部22を設けた重合部2とを、前記操作部21を操作しない時にはこの操作部21を覆うように重合配設し、この重合した状態から前記重合部2を相対的に回動して前記操作部21を露出させることができるように、前記本体部1と前記重合部2とを回動自在に連結するヒンジ装置を有し、このヒンジ装置には、前記本体部1を前記第一部材若しくは前記第二部材とし、前記重合部2を前記第二部材若しくは前記第一部材とした前記請求項1〜のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いた電子機器に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、ワンタッチで自動開放する構造を実現するタイプにおいて、小型軽量化を確実に達成することができ、しかも、コスト安にして量産性に秀れるなど従来にない作用効果を発揮する発揮的なヒンジ装置並びにヒンジ装置を用いた電子機器となる。
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
本発明は、第一部材1と第二部材2とを手で開放回動させることで、カム体4とカム係合体5とを相対回動させてカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際も、押し込み操作部10を押し込み操作してカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際も、第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じることになる。
ところで、本発明は、前述したようにこの自動回動付勢力をトーションバネを不要とし、押しバネのみで達成している。
従って、ワンタッチで自動開放する構造を実現するタイプにおいて、従来にない構造から、小型軽量化を確実に達成することができ、しかも、コスト安にして量産性に秀れることになる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、図1に示すように折り畳みタイプの携帯電話に適用した場合を示したもので、操作部21を備えた本体部を第一部材1とし、ディスプレイ部22を備えた重合部を第二部材2とし、第一部材1と第二部材2とが重合した閉塞状態から第二部材2を例えば120度まで回動した開放状態(通話位置)とすることができる枢着構造に本発明のヒンジ装置Hを適用している。
そして、閉塞付勢されている回動ロック状態の閉塞状態において、押し込み操作部10(リリースボタン)を押動操作すると、第二部材2が自動的に一挙に所定開放角度(例えば120度)まで回動して停止し、且つこの押し込み操作部10を操作しないで、手で第二部材2を回動することができ、手で第二部材2を回動操作する場合は、カム体4とカム係合体6とが係合した閉塞状態からこの係合が係脱するわずかな回動角度までは閉塞付勢されていて、この閉塞付勢に抗して所定回動角度以上手で回動させると、第二部材2が自動的に一挙に所定開放角度(例えば120度)まで回動して停止する構成としている。
本実施例では、第一部材1の基部に取付孔1aを設け、第二部材2の基部にもこの取付孔1aと連通状態に隣接する取付孔2aを設け、この夫々の取付孔1a,2aに軸状パーツとして構成した本発明のヒンジ装置Hを装着する構成としている。
具体的に説明すると、図2,図3に示すように、前記第二部材2には、前記取付孔2aに対して回り止め形状としたケーシングを第二取付部材6としてこの第二部材2の取付孔2aに回り止め状態に固定し、このケーシングの一端部を閉塞する閉塞部材を第一取付部材3として前記第一部材1の取付孔1aを介して第一部材1に固定している。
この第一取付部材3と第二取付部材6は、夫々回動軸23に対して回動自在に被嵌されており互いに相対回動自在に設けられている。
また、この第一取付部材3の内側先端部は、前記第二取付部材6内に配されるカム体4として設定されている。
また、第二取付部材6の他端部には閉塞部6bが設けられ、この閉塞部6bの内側には前記カム体4と対向し、互いに係合するカム係合体5が設けられ、このカム係合体5は、第二取付部材6内に回り止め状態に設けると共に、第二取付部材6の内面部に設けたガイド凹条6aに沿って係合離反方向にスライド移動自在に設けている。
また、このカム係合体5と閉塞部6bとの間の第二取付部材6内には、カム係合体5を係合方向に付勢する内外一対のコイルバネ7A,7Bが係合付勢機構7として設けられている。
従って、この係合付勢機構7により係合付勢されるカム体4とカム係合体5とが係合状態のとき第一部材1と第二部材2とは回動ロックされる。
ところで、本実施例は、第一部材1と第二部材2とを手で開放回動させることで、カム体4とカム係合体5とを相対回動させてカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際も、押し込み操作部10を押し込み操作してカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際も、第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で一挙に開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されている。
具体的には、カム体4とカム係合体5との相対回動に際し、カム体4に設けた摺動部8が落ち込み摺動する被摺動部9をカム係合体5に設けて、第一部材1と第二部材2とを手で開放回動させることで、カム体4とカム係合体5とを相対回動させてカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際、係合付勢機構7の付勢を伴い互いに圧接するカム体4の摺動部8がカム係合体5の被摺動部9を落ち込み摺動することで、第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されている。
カム体4の端面部にして回動軸23に被嵌する被嵌孔4aを挟んだ対向位置には一対の係止凸状部4bが設けられ、この係止凸状部4bが係合する一対の係合凸状部5bがカム係合体5の端面部にして後述する圧接体14が嵌挿するスライド孔15を挟んだ対向位置に設けられている。
このカム係合体5に設けられた各係合凸状部5bは正面視山形形状に形成されており、頂部5b’を境とした一の傾斜面は第一部材1と第二部材2とを回動ロックする際に係止凸状部4bが係止する部位に設定され、一方、頂部5b’を境とした他の傾斜面は該頂部5b’を乗り越えた係止凸状部4bの頂部8が摺動部8として落ち込み摺動する被摺動部9として設定されており、前述した係合付勢機構7の付勢を伴い互いに圧接するカム体4の摺動部8がカム係合体5の被摺動部9を落ち込み摺動することで、第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されている。尚、この被摺動部9は、約120度の回動範囲において下り傾斜状に設けられている。
また、カム体4の端面部に設けた各係止凸状部4bの頂部にして前記摺動部8(第一摺動部)が設けられる部位よりも内側部には、後述する圧接体14の端面部に設けられる被摺動部13を落ち込み摺動する摺動部12(第二摺動部)が設けられている。
この摺動部12は、ヒンジ装置Hの端部(第一取付部材の外側位置)に設けられる押し込み操作部10を押し込み操作した際、係合付勢機構7の付勢を伴いカム体4に対して圧接する圧接体14の被摺動部13を落ち込み摺動することで、第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されている。
圧接体14は、回動軸カム係合体5に設けたスライド孔15内を相対回動不能状態にして相対スライド移動自在に設けられている。
また、圧接体14は、その端面部にして回動軸23に被嵌する被嵌孔14aを挟んだ対向位置に傾斜面が形成されており、この各傾斜面はカム体4の摺動部12が落ち込み摺動する被摺動部13に設定されている。尚、この各被摺動部13は、前述したカム係合体5の被摺動部9と同様、約120度の回動範囲において下り傾斜状に設けられている。
また、圧接体14は、カム係合体5の端部から没入した圧接体14の没入状態を維持する没入状態維持機構16を備え、この没入状態維持機構16は、押し込み操作部10を押し込み操作した際、圧接体14の没入状態の維持が解除される構成である。
この没入状態維持機構16は、カム係合体5の後端部に設けた係止部19に落ち込み係合する係合部20を有する係合体17を前記第二取付部材6に回動自在に設けるとともに、この係合体17の係合部20がカム係合体5の係止部19に落ち込み係合する前にこの係合体17の回動を阻止することでカム係合体5と係合体17との間に間隙Lが形成された状態を保持する回動阻止体18を前記第二取付部材6に設けて構成され、この回動阻止体18は、前記押し込み操作部10を押し込み操作した際、係合体17に対する回動阻止状態が解除されるように構成され、この係合体17が回動することでカム係合体5の係止部19に対して係合体17の係合部20が落ち込み係合した際、前記カム係合体5と係合体17との間隙Lが狭くなる分、カム係合体5が後退することでカム係合体5の先端部から没入状態だった圧接体14が露出するように構成されており、前記カム係合体5内を相対スライド移動する圧接体14がカム係合体5の先端部から露出することで、このカム係合体5に変わってカム体4に圧接するように構成されている。
係合体17は、図3に図示したように第二取付部材6内にスライド移動自在にして回動自在に設けられており、その端部にはカム係合体5の後端部に設けた係止部19に落ち込み係合する係合部20が設けられている。
また、係合体17は、その周面対向位置に突部17aが設けられており、この突部17aは後述する回動阻止体18のガイド孔24にスライド係合するスライド突部17aとして構成されている。
回動阻止体18は、図3に図示したように第二取付部材6内にスライド移動自在に配される一対の板状体で構成され、この各回動阻止体18はカム係合体5及び係合体17夫々の周面対向位置に添設状態で配される。
また、各回動体阻止体18には、ガイド孔24が形成されている。
このガイド孔24は、前述した係合体17の周面に設けたスライド突部17aをガイドする構成であり、長さ方向に長さを有する直線部24aと、この直線部24aの端部に傾斜状に屈曲連設する傾斜部24bとから成り、係合体17は、スライド突部17aが直線部24aをスライドする際、第二取付部材6内を回動不能状態で長さ方向に相対スライド移動することになり、スライド突部17aが傾斜部24bをスライドする際、第二取付部材6内を長さ方向に相対スライド移動しつつ傾斜方向へ誘導されることで第二取付部材6内を回動することになる。
また、回動阻止体18は、第二取付部材6内に付勢体25(コイルスプリング)の戻り付勢に抗してスライド移動自在にしてカム係合体5に対してスライド移動自在に設けられており、後述する押し込み操作部10により押し込まれた際、所定の距離だけ移動した後は係止部18aがカム係合体5の被係止部5cに係止してカム係合部材5を後方へ押し込み移動させるように構成されている。
従って、係合体17は回動阻止体18との相対スライド移動に伴い、第二取付部材6内を回動不能状態から回動可能状態へ、回動可能状態から回動不能状態へ適宜切り替わることになる。
本実施例では、この回動阻止体18により係合体17の回動が阻止される際、係合体17の係合部20がカム係合体5の係止部19に落ち込み係合する前(係合途中)の状態であり、この際、カム係合体5と係合体17との間に間隙Lが形成された状態が保持され、一方、回動阻止体18が移動して該回動阻止体18による係合体17の回動阻止が解除された際、係合体17の係合部20がカム係合体5の係止部19に落ち込み係合することでカム係合体5と係合体17との間に形成された間隙Lが無くなることになる。
このカム係合体5と係合体17との間隙Lが無くなった場合、カム係合体5が後退することでカム係合体5の先端部から没入状態だった圧接体14が露出することになり、前記カム係合体5内を相対スライド移動する圧接体14が係合付勢機構7の付勢を伴いカム係合体5の先端部から露出することで、このカム係合体5に変わってカム体4に圧接することになる。
つまり、押し込み操作部10を押し込み操作しない限り圧接体14はカム体4に圧接することはなく、手動により第一部材1と第二部材2とを開放方向に回動させた際には、カム係合体5と係合体17との間には間隙Lが保持されたままカム体4とカム係合体5とによる自動回動付勢が行なわれることになる。
押し込み操作部10は、押し込みボタン10Aと、この押し込みボタン10Aの押し込み力をコ字状の伝達部材10Bを介して伝達されるリング部材10Cとを有する構成であり、このリング部材10Cは前述した回動阻止体18の先端に当接するように構成されている。符号10Dは押し込みボタン10Aを配設する為の配設部材である。
従って、押し込み操作部10を押し込み操作することで回動阻止体18を押し込み操作し得ることになり、前述したようにカム係合体5と係合体17との間隙Lの減少により該カム係合体5は後退するとともに、カム係合体5の先端部から圧接体14の先端部が没入状態から露出してカム体4に圧接した際、カム体4の摺動部12が圧接体14の被摺動部13を落ち込み摺動することで第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じることになる。
符号26は係合付勢機構7に係るコイルバネ7A,7Bの付勢力を伝達する板体、27はワッシャーである。
本実施例は上述のように構成したから、第一部材1と第二部材2とを手で開放回動させることで、カム体4とカム係合体5とを相対回動させてカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際も、押し込み操作部10を押し込み操作してカム体4に対してカム係合体5を係脱させた際も、第一部材1と第二部材2とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じることになる。
また、本実施例は、この自動回動付勢力をトーションバネを不要とし、押しバネのみで達成している。
よって、本実施例によれば、ワンタッチで自動開放する構造を実現するタイプにおいて、従来にない構造から、小型軽量化を確実に達成することができ、しかも、コスト安にして量産性に秀れることになる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
本実施例の使用状態説明図である。 本実施例を示す斜視図である。 本実施例の分解斜視図である。 本実施例に係る要部の斜視図である。 本実施例に係る要部の斜視図である。 本実施例に係る要部の斜視図である。 本実施例の動作説明断面図である。 本実施例の動作説明断面図である。 本実施例に係る要部の説明図である。 本実施例に係る要部の説明図である。 本実施例に係る要部の説明図である。 本実施例に係る要部の説明断面図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。 本実施例に係る要部の動作説明図である。
L 間隙
1 第一部材
2 第二部材
3 第一取付部材
4 カム体
5 カム係合体
6 第二取付部材
7 係合付勢機構
8 摺動部
10 押し込み操作部
12 摺動部
13 被摺動部
14 圧接体
15 スライド孔
16 没入状態維持機構
17 係合体
17a スライド突部
18 回動阻止体
19 係止部
20 係合部
21 操作部
22 ディスプレイ部
24 ガイド孔
24a 直線部
24b 傾斜部

Claims (4)

  1. 第一部材と第二部材とを枢着して互いに重合した閉塞状態から開放回動するように構成したヒンジ装置であって、前記第一部材と共に回動する第一取付部材に設けたカム体に係合するカム係合体を前記第二部材と共に回動する第二取付部材に設け、前記カム体と前記カム係合体とが係合状態のとき前記第一部材と前記第二部材とが回動ロックされるように構成し、前記カム係合体を前記カム体に対して係合離反方向に移動するよう前記第二取付部材にスライド移動自在に設けると共に、前記カム係合体を前記カム体に係合するように付勢する係合付勢機構を備え、前記カム体と前記カム係合体との相対回動に際し、前記カム体に設けた摺動部が落ち込み摺動する被摺動部を前記カム係合体に設けて、前記第一部材と前記第二部材とを手で開放回動させることで、前記カム体と前記カム係合体とを相対回動させて前記カム体に対して前記カム係合体を係脱させた際、前記係合付勢機構の付勢を伴い圧接する前記カム体の前記摺動部が前記カム係合体の前記被摺動部を落ち込み摺動することで、前記第一部材と前記第二部材とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されており、押し込み操作により前記カム係合体を前記カム体に対して係合離反方向にスライド移動せしめる押し込み操作部を備え、この押し込み操作部を押し込み操作して前記カム係合体を係合離反方向にスライド移動させた際、前記カム係合体に変わって前記カム体に圧接する圧接体を前記第二取付部材に設け、この圧接体は、前記係合付勢機構の付勢を伴い前記カム係合体に設けたスライド孔内を相対スライド移動自在に設けられ、前記カム体との相対回動に際し、前記カム体に設けた他の摺動部が落ち込み摺動する被摺動部を有し、前記押し込み操作部を押し込み操作して前記カム体に対して前記カム係合体を係脱させた際、圧接する前記カム体の前記摺動部が前記圧接体の前記被摺動部を落ち込み摺動することで、前記第一部材と前記第二部材とを所定の開放状態となるまで自動で開放回動せしめる自動回動付勢力が生じるように構成されており、前記カム係合体の端部から没入した前記圧接体の没入状態を維持する没入状態維持機構を備え、この没入状態維持機構は、前記カム係合体の後端部に設けた係止部に落ち込み係合する係合部を有する係合体を前記第二取付部材に回動自在に設けるとともに、前記係合体の前記係合部が前記カム係合体の前記係止部に落ち込み係合する前に前記係合体の回動を阻止することで前記カム係合体と前記係合体との間に間隙が形成された状態を保持する回動阻止体を備え、この回動阻止体は、前記係合体の周面に添設されて該係合体の周面に設けたスライド突部をガイドするガイド孔を有し、このガイド孔は、前記スライド突部がスライドする際に前記第二取付部材に対する前記係合体の回動を不能とする直線部と、該直線部の端部に連設し前記スライド突部がスライドする際に前記第二取付部材に対する前記係合体の回動を可能とする傾斜部とから成り、前記押し込み操作部を押し込み操作した際、前記スライド突部が前記直線部から前記傾斜部へスライドすることで前記第二取付部材に対する前記係合体の回動阻止状態が解除されるように構成され、前記係合体が回動することで前記カム係合体の前記係止部に対して前記係合体の前記係合部が落ち込み係合した際、前記カム係合体と前記係合体との間隙が狭くなる分、前記カム係合体が後退することで前記カム係合体の先端部から没入状態だった前記圧接体が露出するように構成されており、前記カム係合体内を相対スライド移動する前記圧接体が前記カム係合体の先端部から露出することで、前記カム係合体に変わって前記カム体に圧接するように構成されていることを特徴とするヒンジ装置。
  2. 前記カム係合体の端部に設けた前記被摺動部を落ち込み摺動する前記摺動部を前記カム体の端面部外側部位に設けると共に、この摺動部が設けられる部位よりも内側部位に前記圧接体の端部に設けられる前記被摺動部を落ち込み摺動する前記摺動部を設けたことを特徴とする請求項記載のヒンジ装置。
  3. 前記カム係合体の前記被摺動部及び前記圧接体の前記被摺動部を傾斜面に設定したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載のヒンジ装置。
  4. 操作部を設けた本体部と、ディスプレイ部を設けた重合部とを、前記操作部を操作しない時にはこの操作部を覆うように重合配設し、この重合した状態から前記重合部を相対的に回動して前記操作部を露出させることができるように、前記本体部と前記重合部とを回動自在に連結するヒンジ装置を有し、このヒンジ装置には、前記本体部を前記第一部材若しくは前記第二部材とし、前記重合部を前記第二部材若しくは前記第一部材とした前記請求項1〜のいずれか1項に記載のヒンジ装置を用いた電子機器。
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