JP4486521B2 - レベリング調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、剛体を複数点(通常は3点またはそれ以上)で支え、水平を保持するために使用されるレベリング調整装置に関する。
例えば、空気バネ式除振台の上には液晶露光装置や半導体製造装置に用いられる振動を嫌う機器が搭載される。特に、液晶露光装置にあっては、露光対象となる基板の大型化に伴い、装置自体も格段と大型・重量化されており、修理などにより装置の組立てを解き、部材を取り外す時には除振台を含むステージに大きな位置の変化が生じて機器に接触し、破損のおそれ等がある。さらに、組み立て時の調整作業には位置の精度が必要とされ、精度を狂わすことなく迅速に組み立て作業を行なうためには、装置の組立てを解く際に、予め、水平を保持したまま部材同士の係合を解いておく必要がある。
しかしながら、このような操作は、除振台を含む装置自体、非常に重くなっているため、精度よく作業を行なうことは極めて困難であるといえる。
除振台の制御装置や制御方法に関しては、特開平6−181158号公報や特開平8−4830号公報に開示の技術がある。
特開平6−181158号公報には、位置センサを1個除去した場合にも除振台を適正に制御できるようにし、また、除振台に与えられる種々の揺れを的確に抑制できることを可能とした除振台の制御装置が開示されている。
また、特開平8−4830号公報には、支持体又は制御対象物に固定された垂直方向変位センサの取付精度に係わらず、制御対象物を確実に制御することができる除振台位置制御方法が開示されている。
しかしながら、これらの公報で提案されている制御の方法は、極めて複雑であり、しかもコスト的にも極めて高価なものである。そのため、簡易な構成で、コストも低減できる一つの制御方法として、レベリング対象物を複数点(通常、3点またはそれ以上)で支える機構において、レベリングバルブを用いる水平保持機構システムが知られている。水平保持機構システムは、例えば、図9に示されるように、圧力源202、減圧弁203、レベリングバルブ204、アクチュエータ205の組み合わせシステムから構成されている。このようなシステムは、レベリング対象物7を複数箇所支えるようにしているので、圧力源202を除いて複数点設置されている。すなわち、アクチュエータ205ごとに水平度をチャックするレベリングバルブ204が備えられている。
しかしながら、従来のレベリングバルブは、検知できる鉛直方向への作動ストローク(鉛直方向の可動範囲)が、例えば5mm程度と極めて小さい。そのため、例えば、大型の液晶露光装置などの組立てを解く際に、後の組み立て等を考慮してレベリング対象物をレベリング制御しながら例えば50mm程度以上鉛直方向へ移動させようとしてもできない。
このような操作は、多少の傾きが生じても一気にアクチュエータで持ち上げればよいように思えるが、実際は、機器が密に配置された状態にある装置群の中では、わずかな傾きが生じたままで一気に持上げると、周辺の装置とあちこちで接触してしまうおそれがある。そのため、理想的には、レベリング対象物を水平を維持したままで、ゆっくりと長ストロークで上げ下げしたいという要求がある。
特開平6−181158号公報 特開平8−4830号公報
このような実状のもとに本発明は創案されたものであって、その目的は、レベリング対象物をレベリング制御しながら、鉛直方向への広い可動領域が得られるレベリング調整装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、レベリング対象物の傾き情報を伝達するためにレベリング対象物に取り付けられた第1の係合体と、この第1の係合体と係合しつつ第1の係合体からの傾き情報を受け取りつつレベリング調整のための圧力制御を行なうレベリングバルブとを有するレベリング調整装置であって、前記レベリングバルブは、レベリング調整のための圧力制御を行なうとともに実質的な作用点となる主軸作動バーを備えるレベリングバルブ本体と、このレベリングバルブ本体に取り付けられるとともに実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用を行なわせるように支点部位および力点部位を有するアームと、アームの力点部位に連結されるとともに前記第1の係合体と摺動可能に接する第2の係合体とを有し、前記レベリングバルブ本体は、その主軸方向が実質的に水平となるように配置されており、前記第1の係合体と前記第2の係合体による略鉛直方向の摺動可能領域によって実質的なレベリング対象物の略鉛直方向の可動範囲が設定されてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記レベリングバルブ本体は、その主軸方向に沿って内装された、前記主軸作動バー、排気弁機構部、および主弁機構部を有し、前記主弁機構部は、レベリングバルブ本体に形成された一次側配管口に連通される一次側流体と、レベリングバルブ本体に形成された二次側配管口に連通される二次側流体との流通のオンーオフ作用をなし、前記排気弁機構部は、レベリングバルブ本体に形成された二次側配管口に連通される二次側流体と、レベリングバルブ本体に形成された排気口に連通される外部雰囲気との流通のオン−オフ作用をなしてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記レベリングバルブ本体には、一次側配管口と二次側配管口を連通させるに際しておよび二次側配管口と排気口を連通するに際して介在される内部空間エリアを有し、一次側配管口と内部空間エリアを連通させる途中の主軸方向には、主弁部および排気弁部を有する弁棒と、主弁シート部を備える主弁部材とが介在されており、前記弁棒は、主弁バネによってシールを可能とする主軸方向に付勢されており、前記内部空間エリアには、前記主軸作動バーの一端に固定された排気弁シート部を有する排気弁部材が存在しており、当該排気弁部材と主弁部材との間には排気弁部材を弁棒から離すように付勢する排気バネが介在されており、前記排気弁部材および主軸作動バーは、その内部に中間内部空間と外部雰囲気を連通させることができる連通孔を有し、前記主軸作動バーは主軸方向に摺動可能になっており、当該主軸作動バーの他端部は、実質的に前記作用点部位で前記アームと当接してなるように配置され構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記排気弁機構部は、弁棒に形成された排気弁部と、排気弁部材に形成された排気弁シート部の離接動作によって、弁の開閉が行われるようになっており、前記主弁機構部は、弁棒に形成された主弁部と、主弁部材に形成された主弁シート部の離接動作によって、弁の開閉が行われるよう構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記アームは、支点部位と力点部位との間に、実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用がなされる作用点部位を備えてなるように構成される。
また、本発明の好ましい態様として、前記アームは、支点部位と実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用がなされる作用点部位との間に、力点部位を備えてなるように構成される。
本発明における除振台は、上記レベリング調整装置を、露光対象となる基板を設置する基台の水平調整のために備えてなるように構成される。
本発明における液晶露光装置は、上記レベリング調整装置を、露光対象となる基板を設置する基台の水平調整のために備えてなるように構成される。
本発明における半導体製造装置は、上記レベリング調整装置を、露光対象となる基板を設置する基台の水平調整のために備えてなるように構成される。
本発明のレベリング調整装置は、レベリング対象物の傾き情報を伝達するためにレベリング対象物に取り付けられた第1の係合体と、この第1の係合体と係合しつつ第1の係合体からの傾き情報を受け取りつつレベリング調整のための圧力制御を行なうレベリングバルブとを有し、前記レベリングバルブは、レベリング調整のための圧力制御を行なうとともに実質的な作用点となる主軸作動バーを備えるレベリングバルブ本体と、このレベリングバルブ本体に取り付けられるとともに実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用を行なわせるように支点部位および力点部位を有するアームと、アームの力点部位に連結されるとともに前記第1の係合体と摺動可能に接する第2の係合体とを有し、前記レベリングバルブ本体は、その主軸方向が実質的に水平となるように配置されており、前記第1の係合体と前記第2の係合体による略鉛直方向の摺動可能領域によって実質的なレベリング対象物の略鉛直方向の可動範囲が設定されてなるように構成されているのために簡易な構造で、レベリング対象物をレベリング制御しながら、鉛直方向への広い可動領域が得られるという極めて優れた効果が発現する。
以下、本発明のレベリング調整装置の実施形態について図1〜図6を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明のレベリング調整装置の概略構成を示す正面図であり、図2は図1のA−A矢視方向側面図であり、図3は、本発明のレベリング調整装置を含むレベリングシステムの概略構成を示す図面であり、図4〜図6は、それぞれ、レベリング調整装置のレベリングバルブ本体の内部を示す断面図であるとともに、動作を説明するための図面である。
図3に示されるように本発明のレベリング調整装置1を含むレベリングシステムは、例えば、流体圧力源2、減圧弁3、圧力計4、レベリング調整装置1およびアクチュエータ5を順次備えて構成されている。
一般に、レベリング調整装置1およびアクチュエータ5は、レベリング対象物7の下に配置されている。アクチュエータ5は、レベリング対象物7を支えるように作用し、レベリング調整装置1は、その一部がレベリング対象物7と当接しつつレベリング対象物7の水平度をセンシングするとともにその水平度の状況に応じて、適宜、アクチュエータ5への作動圧力流体を供給したり、減じたりするように作用している。レベリング対象物7としては、例えば、液晶露光装置や半導体製造装置などのベース板(基台)が好適例として例示される。
通常、対をなして用いられるレベリング調整装置1およびアクチュエータ5の組は、レベリング対象物7を支えるために、レベリング対象物7の周縁に複数組(通常、3組またはそれ以上の組)配置されている(図3では紙面の都合上、1組しか記載されていない)。また、図3におけるレベリング調整装置1およびアクチュエータ5の組の配置例はあくまでも模式的な配置であり、レベリング調整装置1のほうがアクチュエータ5よりも縁側に設置されてもよい。
本発明のレベリング調整装置1は、図1に示されるように、レベリング対象物の傾き情報を伝達するためにレベリング対象物7に垂下バー51を介して取り付けられた第1の係合体52と、この第1の係合体52と係合しつつ第1の係合体52からの傾き情報を受け取りつつレベリング調整のための圧力制御を行なうレベリングバルブ9とを有している。
本実施例において、図2に示されるように一対の垂下バー51の一端側51aはレベリング対象物7に固定されており、他端側51bはローラからなる第1の係合体52を回動可能に軸支している。垂下バー51の形状は、真直ぐな棒状形状であることが望ましいが、レベリング対象物7が上下動する際にその動きを邪魔するものでなければ多少湾曲した棒状形状のものであってもよい。また、図2に示されるようにローラからなる第1の係合体52の転がり面52aは湾曲形状とすることが望ましい。このものに対向する対向面にできるだけダメージを与えないようして、軌道癖のあるスジ溝等を形成しないようにするためである。
本発明におけるレベリングバルブ9は、図1に示されるようにレベリング調整のための圧力制御を行なうとともに実質的な作用点(作用点部位91)となる主軸作動バー12を備えるレベリングバルブ本体10と、このレベリングバルブ本体10に取り付けられるとともに実質的に主軸作動バー12の軸方向への移動作用を行なわせるように支点部位80および力点部位95を有するアーム90と、アーム90の力点部位95に連結されるとともに前述した第1の係合体52と摺動可能に接する第2の係合体62とを有している。第2の係合体62のアーム90に対する押圧部位が力点部位95に該当するのである。
本発明において使用されるレベリングバルブ本体10は、図1に示されるようにその主軸αの方向が実質的に水平(図面の横軸方向)となるように配置されている。ここで実質的に水平と記載しているのは、本発明の作用・効果が発現できる範囲をすべて含む許容範囲のある水平という意味である。レベリングバルブ本体10の構造および作用については、後に詳述する。
図1および図2に示されるように本発明の実施形態における第2の係合体62は、アーム90の力点部位95に固定部材61を介して固定された摺動平面を備える板状体(62)から構成されている。そして、レベリング対象物7の上下移動に連れて、前述したローラからなる第1の係合体52が、この板状体からなる第2の係合体62の摺動平面上を回動しつつ上下移動するようになっている。
このような第1の係合体52と第2の係合体62による略鉛直方向の摺動可能領域の形成によって、レベリング対象物の略鉛直方向の実質的な可動範囲が従来なし得なかったレベルまで広範囲に設定される。本実施例における摺動可能領域は、垂下バー51の長さを十分に取ることを前提とすれば、第2の係合体62の鉛直方向の長さL(図2)によって設定される。この長さLは50mm以上、特に50〜200mm程度の設定とすることが望ましい。
また、第1の係合体52と第2の係合体62は、略鉛直方向の摺動可能な係合を実現させればよいのであるから、上述してきた第1の係合体と第2の係合体との実質的な構造を互いに逆の形態としてもよい。すなわち、ローラからなる第1の係合体52を、摺動平面を備える板状体に置換し、摺動平面を備える板状体の第2の係合体62をローラ構造のものに置換しても同様な作用効果が得られる。
次いで、図4〜図6を参照しつつレベリングバルブ本体10の構成の説明を行なう。
(レベリングバルブ本体10の構成の説明)
図4に示されるレベリングバルブ本体10は、図1に示されるレベリングバルブ本体10を90度右旋回させた状態で描かれており、図4の縦方向が図1の水平方向に対応している。図4に示されるようにレベリングバルブ本体10は、その主軸方向に沿って内装配置された主軸作動バー12、排気弁機構部、および主弁機構部を有している。
主弁機構部は、弁棒30に形成された主弁部31(図示の例ではOリング)と、これに対向するように主弁部材40に形成された主弁シート部41(弁座)の離接動作によって、弁の開閉が行われるようになっている。すなわち、主弁機構部は、レベリングバルブ本体10に形成された一次側配管口21に連通される一次側流体F1と、レベリングバルブ本体10に形成された二次側配管口25に連通される二次側流体F2との流通のオンーオフ作用をなしている。なお、主弁部材40を内側から押圧して固定している固定リング45は、弁棒30の外面と僅かな隙間を形成した状態で挿通されている。
排気弁機構部は、弁棒30に形成された先端湾曲状の排気弁部35と、排気弁部材14に形成された排気弁シート部14a(弁座)の離接動作によって、弁の開閉が行われるようになっている。すなわち、排気弁機構部は、レベリングバルブ本体10に形成された二次側配管口25に連通される二次側流体F2と、レベリングバルブ本体に10形成された排気口29に通じる外部雰囲気F3との流通のオン−オフ作用をなしている。
また、レベリングバルブ本体10には、一次側配管口21と二次側配管口25を連通させるに際して介在される内部空間エリアPが形成されている。この内部空間エリアPは、二次側配管口25と排気口29を連通するに際して介在される内部空間エリアPでもある。
このような内部空間エリアPと一次側配管口21とを連通させる途中の主軸方向には、前述したように主弁部31および排気弁部35を有する弁棒30と、主弁シート部41を備える主弁部材40とが介在されている。
主弁部材40は弁座として機能を有するために、固定された状態にあり、この主弁部材40の内部に弁棒30の一部が挿通された形態が採られている。弁棒30は、その下部フランジ32に係合された主弁バネ33によってシールを可能とする主軸方向(図面の上方方向)に付勢されている。
また、内部空間エリアPには、主軸作動バー12の一端(図面の下側端)に固定された排気弁シート部14aを有する排気弁部材14が形成されている。このような排気弁部材14および主軸作動バー12は、図示のごとくその内部に中間内部空間Pと外部雰囲気F3(排気口29)を連通させることができる連通孔が形成されている。また、排気弁部材14と主弁部材40との間には、排気弁部材14を弁棒30から離すように、図面の上方方向に付勢する排気バネ16が介在されている。
主軸作動バー12は、主軸方向(図面の上下方向)に摺動可能になっており、この主軸作動バー12の他端部(上方部)の延長線は、実質的に作用点部位91(図1)と同じ位置となり、アーム90と当接している。
以下、このような構成を備えるレベリングバルブ本体10の動作説明を図4〜図6を参照しつつ行なう。
(レベリングバルブ本体10の動作説明)
図4に示されるようにアーム90がニュートラル位置にある時には、主弁部31は主弁バネ33に上方に押されて閉じている。そのため、内部空間エリアPを介して一次側流体F1から二次側流体F2への流体の流れはない。
この時、排気弁シート部14a(排気弁部材14)は排気バネ16に押されて上方に移動しており、弁棒30の排気弁部35とは接触していない。そのため、二次側流体F2は、排気弁部35と排気弁シート部14aの間を通り、排気口29を経由して、大気である外部雰囲気F3に放出される。このような作用によって、二次側流体F2の圧力は減少する。このような状態において、図3におけるアクチュエータ5の出力圧は低下し、レベリング対象物7は降下するように作用する。
次いで、図5に示されるようにアーム90が外力により押されて、作用点部位が下方に移動すると主軸作動バー12とともに排気弁シート部14a(排気弁部材14)が下方に押されて移動する。
排気弁シート部14aが排気弁部35と接触する位置まで移動すると、二次側流体F2の圧力室と排気口29との間の連通が遮断されるために、二次側流体F2は大気である外部雰囲気F3に放出されなくなる。つまり、二次側流体F2の圧力低下は止まる。この状態を示す図5の状態(アーム90の位置)は、バルブとしてバランス状態にあり、流体の二次側への流入、二次側流体F2の排気口29を介して大気である外部雰囲気F3の放出もない。
次いで、図6に示されるようにアーム90がさらに下方に押されると、主軸作動バー12を介して排気弁シート部14a(排気弁部材14)と排気弁部35が一体となったまま、弁棒30を下方に移動させる。
すると、いままで密着していた主弁シート部41と主弁部31が分離するために、一次側流体F1の圧力室と二次側流体F2の圧力室が弁棒30の外面と僅かな隙間および内部空間エリアPを介して連通し、一次側流体F1が二次側流体F2に流れ込み二次側の圧力が上昇する。この時、排気弁シート部14aと排気弁部35は一体のままであり排気弁は閉じた状態となっているので、一次側流体F1は排気口29から大気である外部雰囲気F3に放出されることはない。
このように二次側に流体が供給され、二次側流体F2の圧力が上昇すると、アクチュエータ5(図3)の出力が大きくなり、レベリング対象物7に大きな力を作用させる。または、対象物を上方に移動させるように作用させる。
(本発明のレベリング調整装置を使用するシステムの動作説明)
本発明のレベリング調整装置1を使用するシステムでは、上述したように3点またはそれ以上の点でレベリング対象物7を支え、各点で位置制御をそれぞれ行なっている。
レベリング対象物7を図2に示される距離Lの範囲内でゆっくりと上昇させるには、3点またはそれ以上の点で支えている各アクチュエータ5(図3)を同時に徐々に出力させて、レベリング対象物7をゆっくりと持ち上げるようにすればよい。レベリング状態を維持したまま、第1の係合体52と第2の係合体62とが摺動しながらすんなりと上昇できた場合には、レベリング本体10によるレベリング調整のための圧力制御は行なわれない。
しかしながら上昇途中に、ある一箇所のアクチュエータ5部位で他のアクチュエータ5部位より上昇速度が遅くなり、他のアクチュエータの上下位置が大きく、このアクチュエータ5を中心として対象物に傾きが生じた場合、その近傍に存在するレベリング対象物7に取り付けられた第1の係合体52には、図1に示される矢印(イ)方向への力が働く。そして、この矢印(イ)方向への力が第2の係合体62を介して、アーム90の力点部位95に作用し、バルブとしてバランス状態を逸脱したものであれば、図6に示されるように一次側流体F1が二次側流体F2に流れ込み二次側の圧力が上昇する。
このように二次側に流体が供給され、二次側流体F2の圧力が上昇すると、アクチュエータ5(図3)の出力が大きくなり、レベリング対象物7に他のアクチュエータよりも大きな上方向きの力を発生させる。
これとは反対に、上昇途中に、ある一箇所のアクチュエータ5部位で他のアクチュエータ5部位より上昇速度が速くなり、他のアクチュエータの上下位置が大きく、このアクチュエータ5を中心として対象物に傾きが生じた場合、その近傍に存在するレベリング対象物7に取り付けられた第1の係合体52には、図1に示される矢印(ロ)方向への力が働く。そして、この矢印(ロ)方向への力が第2の係合体62を介して、アーム90の力点部位95に作用し、バルブとしてバランス状態を逸脱したものであれば、図4に示されるように二次側流体F2は、排気弁部35と排気弁シート部14aの間を通り、排気口29を経由して、大気である外部雰囲気F3に放出される。
このような作用によって、二次側流体F2の圧力は減少する。このような状態において、図3におけるアクチュエータ5の出力圧は低下し、レベリング対象物7に他のアクチュエータよりも大きな下方向きの力を発生させる。
(レベリングバルブ本体とこれに連結されるアームとの組合体の変形例)
上述してきたレベリングバルブ本体と、これに連結されるアームとの関係は、図7に示されるに変形された構造体に置換してもよい。
すなわち、図7に示される変形の構造体においては、レベリング調整のための圧力制御を行なうレベリングバルブ本体10と、このレベリングバルブ本体10の上部からレベリングバルブ本体10の主軸α方向(図面の上下方向)に対して略垂直方向(図面の左右方向)に延設された延設バー70と、この延設バー70の実質的な先端に形成された支点部位80と、この支点部位80を支点として回動可能に係合されたアーム90とを有している。
図7に示されるように、アーム90は、レベリングバルブ本体10の主軸作動バー12を実質的に主軸方向(図面の上下方向)に移動させる作用点部位91を備えるように構成されている。さらに、アーム90は、図7に示されるごとく作用点部位91と支点部位80との間にレベリング対象物7からの傾きに応じた付勢力を受けるべく力点部位95を備えている。力点部位95には、例えば、上述してきた第2の係合体を介してレベリング対象物7からの傾きに応じた付勢力が付与されるようになっている。
図7に示される変形例においては、作用点部位91と支点部位80との間に力点部位95を備えてなるように構成されているので、力点部位における小さな変位も拡張され作用点部位に伝達される。つまり、図7に示されるようなレベリング調整機構を使用すれば、レベリング対象物7の小さな位置変動も感知でき、レベリング対象物7の水平度はより高精度に制御することができるという効果が発現する。
レベリング対象物7としては、前述したように年々大型化されている除振台の基台、より具体的には液晶露光装置に用いられている基台や、半導体製造装置に用いられている基台が好適な対象物として挙げられる。
液晶露光装置の概略全体図が図8に示される。図8において、水平配置を維持したい基台100(レベリング対象物7と同じ)の上には、プレートステージ110、液晶基板111が配置され、この上部に投影レンズ系112、マスクステージ113、マスク114、および光源115が配置される。また、基台100の下部には例えば、空気バネ119を含む除振台120が所定位置に複数個、配置される。
半導体製造装置についても、図8に示される液晶露光装置と基本的な構成は同じである。
本発明のレベリング調整装置は、液晶露光装置や半導体製造装置に用いられて基台等のレベリングに利用することができる。
図1は、本発明のレベリング調整装置の概略構成を示す正面図である。 図2は図1のA−A矢視方向側面図である。 図3は、本発明のレベリング調整装置を含むレベリングシステムの概略構成を示す図面である。 図4は、レベリングバルブ本体の内部を示す断面図であるとともに、動作を説明するための図面である。 図5は、レベリングバルブ本体の内部を示す断面図であるとともに、動作を説明するための図面である。 図6は、レベリングバルブ本体の内部を示す断面図であるとともに、動作を説明するための図面である。 図7は、レベリングバルブ本体とこれに連結されるアームとの組合体の変形例を示す図面である。 図8は、液晶露光装置の一例を示す概略全体図である。 図9は、従来のレベリングバルブを含むレベリングシステムの概略構成を示す図面である。
符号の説明
1…レベリング調整装置
2…流体圧力源
5…アクチュエータ
9…レベリングバルブ
10…レベリングバルブ本体
12…主軸作動バー
14…排気弁部材
14a…排気弁シート部
16…排気バネ
21…一次側配管口
25…二次側配管口
29…排気口
30…弁棒
31…主弁部
33…主弁バネ
35…排気弁部
40…主弁部材
41…主弁シート部
45…固定リング
51…垂下バー
52…第1の係合体
61…固定部材
62…第2の係合体
70…延設バー
80…支点部位(支点)
90…アーム
91…作用点部位(作用点)
95…力点部位(力点)

Claims (9)

  1. レベリング対象物の傾き情報を伝達するためにレベリング対象物に取り付けられた第1の係合体と、この第1の係合体と係合しつつ第1の係合体からの傾き情報を受け取りつつレベリング調整のための圧力制御を行なうレベリングバルブとを有するレベリング調整装置であって、
    前記レベリングバルブは、レベリング調整のための圧力制御を行なうとともに実質的な作用点となる主軸作動バーを備えるレベリングバルブ本体と、このレベリングバルブ本体に取り付けられるとともに実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用を行なわせるように支点部位および力点部位を有するアームと、アームの力点部位に連結されるとともに前記第1の係合体と摺動可能に接する第2の係合体とを有し、
    前記レベリングバルブ本体は、その主軸方向が実質的に水平となるように配置されており、
    前記第1の係合体と前記第2の係合体による略鉛直方向の摺動可能領域によって実質的なレベリング対象物の略鉛直方向の可動範囲が設定されてなることを特徴とするレベリング調整装置。
  2. 前記レベリングバルブ本体は、その主軸方向に沿って内装された、前記主軸作動バー、排気弁機構部、および主弁機構部を有し、
    前記主弁機構部は、レベリングバルブ本体に形成された一次側配管口に連通される一次側流体と、レベリングバルブ本体に形成された二次側配管口に連通される二次側流体との流通のオンーオフ作用をなし、
    前記排気弁機構部は、レベリングバルブ本体に形成された二次側配管口に連通される二次側流体と、レベリングバルブ本体に形成された排気口に連通される外部雰囲気との流通のオン−オフ作用をなしてなる請求項1に記載のレベリング調整装置。
  3. 前記レベリングバルブ本体には、一次側配管口と二次側配管口を連通させるに際しておよび二次側配管口と排気口を連通するに際して介在される内部空間エリアを有し、
    一次側配管口と内部空間エリアを連通させる途中の主軸方向には、主弁部および排気弁部を有する弁棒と、主弁シート部を備える主弁部材とが介在されており、
    前記弁棒は、主弁バネによってシールを可能とする主軸方向に付勢されており、
    前記内部空間エリアには、前記主軸作動バーの一端に固定された排気弁シート部を有する排気弁部材が存在しており、当該排気弁部材と主弁部材との間には排気弁部材を弁棒から離すように付勢する排気バネが介在されており、
    前記排気弁部材および主軸作動バーは、その内部に中間内部空間と外部雰囲気を連通させることができる連通孔を有し、
    前記主軸作動バーは主軸方向に摺動可能になっており、当該主軸作動バーの他端部は、実質的に前記作用点部位で前記アームと当接してなるように配置される請求項2に記載のレベリング調整装置。
  4. 前記排気弁機構部は、弁棒に形成された排気弁部と、排気弁部材に形成された排気弁シート部の離接動作によって、弁の開閉が行われるようになっており、
    前記主弁機構部は、弁棒に形成された主弁部と、主弁部材に形成された主弁シート部の離接動作によって、弁の開閉が行われるよう構成されてなる請求項3に記載のレベリング調整装置。
  5. 前記アームは、支点部位と力点部位との間に、実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用がなされる作用点部位を備えてなるように構成される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のレベリング調整装置。
  6. 前記アームは、支点部位と実質的に主軸作動バーの軸方向への移動作用がなされる作用点部位との間に、力点部位を備えてなるように構成される請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のレベリング調整装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレベリング調整装置を、露光対象となる基板を設置する基台の水平調整のために備えてなることを特徴とする除振台。
  8. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレベリング調整装置を、露光対象となる基板を設置する基台の水平調整のために備えてなることを特徴とする液晶露光装置。
  9. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のレベリング調整装置を、露光対象となる基板を設置する基台の水平調整のために備えてなることを特徴とする半導体製造装置。
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