JP4485218B2 - 光変調器 - Google Patents

光変調器 Download PDF

Info

Publication number
JP4485218B2
JP4485218B2 JP2004031038A JP2004031038A JP4485218B2 JP 4485218 B2 JP4485218 B2 JP 4485218B2 JP 2004031038 A JP2004031038 A JP 2004031038A JP 2004031038 A JP2004031038 A JP 2004031038A JP 4485218 B2 JP4485218 B2 JP 4485218B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical modulator
substrate
region
waveguide
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004031038A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005221874A5 (ja
JP2005221874A (ja
Inventor
昌樹 杉山
忠雄 中澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Optical Components Ltd
Original Assignee
Fujitsu Optical Components Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Optical Components Ltd filed Critical Fujitsu Optical Components Ltd
Priority to JP2004031038A priority Critical patent/JP4485218B2/ja
Priority to US10/872,404 priority patent/US7088875B2/en
Publication of JP2005221874A publication Critical patent/JP2005221874A/ja
Publication of JP2005221874A5 publication Critical patent/JP2005221874A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4485218B2 publication Critical patent/JP4485218B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F1/00Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics
    • G02F1/01Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour 
    • G02F1/21Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  by interference
    • G02F1/225Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  by interference in an optical waveguide structure
    • G02F1/2255Devices or arrangements for the control of the intensity, colour, phase, polarisation or direction of light arriving from an independent light source, e.g. switching, gating or modulating; Non-linear optics for the control of the intensity, phase, polarisation or colour  by interference in an optical waveguide structure controlled by a high-frequency electromagnetic component in an electric waveguide structure

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Nonlinear Science (AREA)
  • Electromagnetism (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Description

本発明は光通信で用いられる光導波路デバイスに関し、特に、マッハツェンダ型の光変調器に関する。
例えば、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)やタンタル酸リチウム(LiTaO2)などの電気光学結晶を用いた光導波路デバイスは、結晶基板上の一部に金属膜を形成して熱拡散させるか、或いは、パターニング後に安息香酸中でプロトン交換するなどして光導波路を形成した後、その光導波路の近傍に電極を設けることで形成される。このような電気光学結晶を用いた光導波路デバイスの1つとして、分岐干渉型の光導波路構造を有するマッハツェンダ型光変調器が知られている。
図6は、一般的なマッハツェンダ型光変調器の構成を示す平面図である。このマッハツェンダ型光変調器においては、基板101上にチタン(Ti)膜を形成し、それをマッハツェンダ型の形状にパターニングした後に1050℃で7〜10時間加熱して熱拡散させることによって、光導波路110が形成される。この光導波路110は、入射導波路111、分岐部112、平行導波路113A,113B、合波部114および出射導波路115からなり、平行導波路113A,113Bに沿って、信号電極121および接地電極122からなるコプレーナ電極120が設けられる。Z−カットの基板101を用いる場合には、Z方向の電界による屈折率の変化を利用するため、光導波路113Aの真上に信号電極121が配置される。また、信号電極121および接地電極122は、平行導波路113A,113B中を伝搬する光の吸収を防ぐために、酸化シリコン(SiO2)等からなる図示しないバッファ層を介して基板101上に形成されている。
このような従来のマッハツェンダ型光変調器を高速で駆動する場合は、信号電極121の一端を図示しない抵抗を介して接地して進行波電極とし、信号電極121の他端からマイクロ波等の高周波の電気信号Mを印加する。このとき、信号電極121と接地電極122の間で発生する電界によって、平行導波路113A,113Bの屈折率がそれぞれ変化するため、平行導波路113A,113Bを伝搬する各光の位相差が変化して、強度変調された信号光が出射導波路115から出力されるようになる。
上記のような従来のマッハツェンダ型光変調器については、信号電極121の断面形状を変化させてマイクロ波の実行屈折率を制御し、光とマイクロ波の伝搬速度を整合させることによって、広帯域の光応答特性が得られることが知られている。また、例えば図7や図8に示すように、光導波路110の一部に曲がり部110Aを設けて略U字型や略S字型の光導波路110を形成することによって、基板101の小型化(特に、長手方向の小型化)を図ることができるようになる。
光導波路の一部に曲がり部を形成した場合には、その曲がり部で生じる光損失(放射損失)が問題となる。従来、光導波路の曲がり部における損失を抑えるものとして、曲がり部の外周に反射部を設けることにより、曲がり部で放射した光を光導波路に再結合させる技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−167032号公報
しかしながら、上記のような従来のマッハツェンダ型光変調器については、次に示すような課題があった。
(1)波長チャープに関する課題
従来のマッハツェンダ型光変調器では、信号電極121に対する配置の違いによって、各平行導波路113A,113Bに印加される電界の強さが異なるようになるため、信号電極121に近い平行導波路113Aの屈折率の変化量(ΔnS)の方が、信号電極121から遠い平行導波路113Bの屈折率の変化量(ΔnG)よりも大きくなる。このため、平行導波路113A,113Bを伝搬する各光の位相変化も絶対値が異なるようになり、信号が「0」から「1」または「1」から「0」に切り替わる時に、変調光の波長変化(波長チャープ)が発生して伝送後の信号波形を劣化させるという問題がある。
波長チャープを低減するためには、例えば、X−カットの結晶基板を用いる方法や、2つの信号電極を各平行導波路上にそれぞれ配置して、マッハツェンダ型光変調器をプッシュプル駆動する方法などがある。
X−カットの結晶基板を用いる場合は、基板と平行な電界を利用して2つの平行導波路にそれぞれ+Z方向と−Z方向の電界を印加することで、波長チャープが発生しない変調を行うことが可能になる。しかし、平行導波路を信号電極の直下に配置することができないため、信号電極と導波路の間の距離が長くなり、高い駆動電圧を印加する必要が生じるなどの欠点がある。
また、2つの信号電極を用いてプッシュプル駆動を行う場合は、高周波の電気信号の入力コネクタが2つ必要になると共に、両方の信号電極に対してデータの反転した電気信号を位相を制御しながら印加することが必要になるため、駆動系の回路構成が複雑化するなどの欠点がある。
(2)小型化に関する課題
マッハツェンダ型光変調器の小型化のために、光導波路の一部に曲がり部を形成し、さらに、上述した特許文献1の技術を適用して曲がり部で生じる光損失を抑えたとしても、光導波路の曲がり部の曲率を小さく設定することは困難なため、光変調器の小型化が制約されるという課題があった。例えば、光導波路の曲がり部の曲率を数mm程度に小さく設定した場合には、反射部による光の再結合が不十分となり、光損失が著しく増大してしまう。このように、光導波路の曲がり部の曲率を小さくできない場合には、光導波路全体を小さくすることが難しいため、光変調器の小型化にも限界が生じてしまう。
なお、本願の発明者は、上記(1)の課題に対して、平行導波路を伝搬する光と信号電極を伝搬するマイクロ波とが相互作用する部分の一部に分極反転領域を形成し、分極反転領域内では一方の平行導波路上に信号電極を配置し、非反転領域内では他方の平行導波路上に信号電極を配置することによって、各平行導波路を伝搬する光の位相変化量の差が打ち消されるようにして、変調光に生じる波長チャープの低減を図る技術を提案している(例えば、先願である国際出願番号PCT/JP02/12824号等)。しかし、この先願発明は、前述したような光導波路の一部に曲がり部を形成した構成について具体的に示しておらず、光変調器の小型化に関して課題を残していた。
また、上記(2)の課題に対しては、曲がり光導波路の両側に位置する基板を、曲がり部の形状に沿って掘り下げてリッジ構造部を形成し、そのリッジ構造部の少なくとも曲がり部に面する側面に、基板の有する屈折率よりも低屈折率の材料を用いてバッファ層を形成することによって、曲がり部の曲率が小さくても放射損失等を抑えることができるようにして、光デバイスの小型化を図る技術を提案している(例えば、先願の特願2003−079116号等)。しかし、この先願発明は、上述したような波長チャープに関する課題を残していた。また、リッジ構造部を形成したことにより信号電極下の基板が斜めに傾いた側面を有するようになるため、光導波路を伝搬する光の速度と信号電極を伝搬するマイクロ波の速度とを整合させるための設計が複雑なものになるなどの課題も生じていた。
本発明は上記の点に着目してなされたもので、変調光に生じる波長チャープを低減すると共に、小型で光損失を抑えることのできるマッハツェンダ型光変調器を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の光変調器は、電気光学効果を有する基板の表面にマッハツェンダ干渉計の構造を有する光導波路を形成し、該光導波路の分岐部および合波部の間に位置する一対の導波路に沿って信号電極および接地電極を設け、前記信号電極に電気信号を印加することにより前記光導波路を伝搬する光の変調を行うマッハツェンダ型の光変調器である。前記基板は、前記一対の導波路を伝搬する光と前記信号電極を伝搬する電気信号とが相互に作用する相互作用部について、一部の領域の分極方向を他の領域である非反転領域の分極方向に対して反転させて形成した分極反転領域と、前記一対の導波路の少なくとも片側に位置する部分を、当該導波路に沿った溝により形成したリッジ構造部と、を有する。また、前記光導波路は、前記相互作用部に該当する部分に90°以上の折り返し角度を有する曲がり部を含み、前記分極反転領域は、前記相互作用部のうちの前記曲がり部に対応した領域に形成される一方、前記曲がり部前もしくは後の、または隣り合う前記曲がり部同士を接続する前記光導波路の略直線部に対応した領域を、前記非反転領域とする。前記信号電極は、前記相互作用部の分極反転領域内では前記一対の導波路のうちの一方の導波路近傍に配置され、前記相互作用部の非反転領域内では他方の導波路近傍に配置される。
かかる構成の光変調器では、光導波路に入射された光は分岐部で2分岐されて一対の導波路にそれぞれ送られる。各導波路には、信号電極を伝搬する電気信号に応じて信号電極と接地電極の間で発生する電界が印加され、この電界による電気光学効果によって各導波路の屈折率が変化して、各導波路を伝搬する光の位相がそれぞれ変化する。このとき、相互作用部には分極方向が相反する分極反転領域および非反転領域が形成され、一対の導波路に対する信号電極の配置が各領域で変えられているので、各導波路を伝搬する光の位相変化量の差が打ち消され、合波部で合波される変調光に発生する波長チャープが低減される。また、一対の導波路を伝搬する各光は、各々の伝搬方向に沿ってリッジ構造部が形成されていることで空気がクラッドとなるため、光の伝搬方向に対して垂直な方向についての屈折率差が大きくなり、放射損失が抑えられるようになる。さらに、光導波路に90°以上の折り返し角度を有する曲がり部が設けられることで、基板の小型化が可能となる。
また、上記の光変調器については、基板が有する屈折率よりも低い屈折率を有するバッファ層を、少なくともリッジ構造部の側面に形成するようにしてもよい。これにより、リッジ構造部の側面の荒れによる散乱損失も抑えられるようになる。
さらに、上記のリッジ構造部は、基板の表面の少なくとも曲がり部に対応した部分に形成されるようにしてもよい。かかる構成によれば、光導波路の曲がり部に対応した部分にリッジ構造部が形成されることで、曲がり部の曲率が小さくても光導波路を伝搬する光の放射損失が抑えられるようになる。加えて、上記の曲がり部においては、基板の表面に平行で光の伝搬方向に垂直な方向について、光導波路の中心位置がリッジ構造部の中心からずれるように配置されるようにしてもよい。このような配置とすることにより、放射損失を効果的に抑えることが可能になる。
また、上記の分極反転領域は、一対の導波路における光の伝搬方向について、相互作用部の全長の略1/2倍の長さを有し、光の伝搬方向に垂直な方向について、リッジ構造部の幅に略等しい長さを有するようにしてもよい。これにより、分極反転領域および非反転領域では、絶対値が略等しく符号が反転した位相変調が行われるようになるため、波長チャープが略零の変調光が生成されるようになる。
さらに、上述した光変調器の基板については、Z−カットの結晶基板の表面に光導波路が形成され、該光導波路の形成された表面が分極反転領域において+Z面となり、非反転領域において−Z面となるようにするのがよい。このような構成において基板に溝を設けてリッジ構造部を形成することにより、分極反転領域におけるリッジ構造部の側面の垂直性が向上するようになって、放射損失がより効果的に抑えられるようになる。
本発明の光変調器によれば、変調光に生じる波長チャープを低減させることができると共に、一対の導波路を伝搬する光の損失を抑えることが可能になる。特に、光導波路の曲がり部に対応させてリッジ構造部を設けることで、曲がり部の曲率が小さくても放射損失を効果的に抑えることができるので、光変調器の小型化を容易に実現することが可能になる。
以下、本発明の光変調器を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、全図を通して同一の符号は同一または相当部分を示すものとする。
図1は、本発明の一実施形態によるマッハツェンダ型光変調器の構成を示す平面図である。また、図2は、図1の各部における断面の要部構造を示す図であって、(A)はA−A’断面図、(B)はB−B’断面図である。
図1および図2において、本実施形態のマッハツェンダ型光変調器は、電気光学効果を有する基板1と、その基板1の表面に形成された光導波路10と、基板1の表面にバッファ層2を介して形成されたコプレーナ電極20とを備える。
基板1は、例えば、Z−カットのニオブ酸リチウム(LiNbO3)基板やタンタル酸リチウム(LiTaO2)基板などが用いられる。この基板1は、その−Z面に対してチタン(Ti)拡散またはプロトン交換などの公知の処理を施すことで光導波路10を形成した後、図1および図2(B)において点線で囲んだ領域Rの分極方向を他の領域の分極方向に対して反転させ、さらに、図2(A)(B)にあるように平行導波路13A,13Bの両側の部分を掘り下げてリッジ構造部30を形成したものである。ここでは、分極反転された領域Rを分極反転領域と呼び、分極反転されていない他の領域を非反転領域と呼ぶことにする。
上記の分極反転領域Rは、例えば、レジスト等でパターニングした後にパルス高電界を印加するなどして形成される。この分極反転領域Rの形状は、光導波路10を伝搬する光とコプレーナ電極20を伝搬するマイクロ波Mとが相互に作用する部分(以下、相互作用部とする)の長手方向(光の伝搬方向)の全長をLとした場合に、光の伝搬方向について約L/2の長さを有する。また、光の伝搬方向に対して垂直な方向については、リッジ構造部30の幅Wに略等しい長さを有し、基板1の深さ方向については、相互作用部を十分にカバーできる長さ(ここでは基板1を貫通させている)を有するものとする。このような分極反転領域Rを形成することにより、図2(B)の実線矢印で表した結晶方位に示すように、光導波路10が形成された基板1の表面は、非反転領域が−Z面、分極反転領域Rが+Z面となる。
リッジ構造部30は、例えば、一般的な反応性イオンエッチング(RIE:reactive ion etching)等によって基板1をエッチングして形成される。リッジ構造部30の深さは、例えば光導波路10中を伝搬する光のパワーが基板1の表面から約3μmの位置で最大となる場合、3μm以上となるように設定される。このリッジ構造部3では、空気(屈折率1)がクラッド相当となり、光の伝搬方向に対して垂直な方向における基板1(屈折率2.2)と空気との屈折率差が大きくなる。このため、光導波路10の曲がり部10Aの曲率を小さくしても光の放射損失を抑えることができるようになる。特に、分極反転領域Rに対応したリッジ構造部30については、基板1のエッチング速度が+Z面と−Z面で相違することによりリッジ側面30Aの垂直性が向上することが知られており(例えば、文献:Ian E. Barry et al., "Ridge waveguides in lithium niobate fabricated by differential etching following spatially selective domain inversion", APPLIED PHYSICS LETTERS, VOLUME 74, NUMBER 10, 8 MARCH 1999. 等参照)、放射損失をより効果的に抑えることが可能になる。
なお、リッジ構造部30の幅W(図2(A)参照)については、側面30Aにより光のフィールドを閉じ込めるため、例えば5〜9μmの幅wを有する光導波路に対して+6μm以下となるように設計するのが望ましい。また、リッジ構造部30の始点および終点、具体的には後述する光導波路10の分岐部12および合波部14に近接する部分に関しては、リッジ幅をテーパー状に変化させて結合損の発生を防ぐようにするのがよい。
バッファ層2は、光導波路10中を伝搬する光がコプレーナ電極20によって吸収されるのを防ぐと共に、リッジ構造部30の側面30Aの荒れによって生じる散乱損失を防ぐために、基板1の表面に形成される。このバッファ層4としては、基板1の屈折率より小さい屈折率を有する材質、例えば、酸化シリコン(SiO2)や酸化チタン(TiO2)を用いることができ、その厚さは0.2〜1μm程度とするのがよい。
光導波路10は、前述の図7に示した従来の構成の場合と同様に、入射導波路11、分岐部12、平行導波路13A,13B、合波部14および出射導波路15を有し、マッハツェンダ干渉計を構成している。平行導波路13A,13Bの中央部分には、円弧状に180°の折り返し角度を有して折り返した形状の曲がり部10Aが形成される。この曲がり部10Aでは、図2(B)に示したように、各平行導波路13A,13Bがリッジ構造部30の中央位置から外側(円弧の中心から離れる方向)にずらしてそれぞれ配置される。このような配置では、各平行導波路13A,13Bの外周がリッジ構造部30の外側の側面30Aに近接または接する一方、各平行導波路13A,13Bの内周がリッジ構造部30の内側の側面30Aから所定の距離だけ離れるようになる。なお、本実施形態では各平行導波路13A,13Bをリッジ構造部30の外側方向にずらす構成としたが、内側方向にずらす構成としてもよい。
このときのずらし量は、曲がり部10Aを伝搬する光の放射損失を減らすことができる方向に対して所定量に設定される。一般に、光導波路において重要な光損失は、放射損失と散乱損失である。上記の構成において、リッジ構造部30の幅Wを小さくすると、放射損失の影響を少なくできるが、散乱損失の影響が大きくなる。一方、リッジ構造部30の幅Wを大きくすると、散乱損失の影響を小さくできるが、放射損失の影響が大きくなる。散乱損失は、リッジ構造部30の側面30Aの荒れによって生じる。したがって、このような条件に基づいて、散乱損失の影響を受けずに放射損失を低く抑えることができるようなずらし量を適宜に設定すればよい。
なお、曲がり部10A以外の部分(以下、直線部と呼ぶことにする)における各平行導波路13A,13Bの配置は、図2(A)に示すように、リッジ構造部30の中央位置を通るように設計されている。この直線部に位置する各平行導波路13A,13Bに関しては、後述するコプレーナ電極20の信号電極21の両端部分におけるコネクタ接続用の余裕長を大きくとるために、入射導波路11側の部分と出射導波路15側の部分との間隔を近接させている。これに対応して、曲がり部10A側に向いた約半分は直線状ではなく、曲がり部10Aと直線部との間をつなぐ円弧状の形状としている。ただし、本発明における各平行導波路13A,13Bのレイアウトは上記のような一例に限定されるものではない
コプレーナ電極20は、信号電極21および接地電極22を有する。信号電極21は、例えば図1に示したように、基板1の非反転領域において平行導波路13A上を通り、分極反転領域Rにおいて平行導波路13B上を通るような所要の形状にパターニングされている。一方、接地電極22は、信号電極21とは一定の距離を隔てて、基板1の非反転領域において平行導波路13B上を通り、分極反転領域Rにおいて平行導波路13A上を通るような所要の形状にパターニングされている。上記の信号電極21は、その幅の中心が下方に位置するリッジ構造部30の幅の中心と一致するように配置されている。また、信号電極21は、図1において上側に位置する出力端がここでは図示しないが抵抗を介して接地されることにより進行波電極とされ、変調データに対応したマイクロ波Mが図1において下側に位置する入力端から印加される。
次に、上記のような構成を備えたマッハツェンダ型光変調器の動作について説明する。
本光変調器では、外部から入射導波路11に入力された連続光が分岐部12で2分岐されて各平行導波路13A,13Bにそれぞれ送られる。各平行導波路13A,13Bには、信号電極21を進行するマイクロ波Mに応じて信号電極21と接地電極22の間で発生する電界が印加され、この電界による電気光学効果によって各平行導波路13A,13Bの屈折率が変化する。これにより、各平行導波路13A,13Bを伝搬する各々の光の位相がそれぞれ変化するようになる。
このとき、相互作用部の長手方向(全長L)について、非反転領域の長さL1と分極反転領域Rの長さL2とが略等しくなるように、すなわち、理想状態としてL1=L2=L/2の関係が成り立つように分極反転領域Rが形成されていると、平行導波路13Aを伝搬する光の位相は、次の(1)式に示すθAだけ変化し、平行導波路13Bを伝搬する光の位相は、次の(2)式に示すθBだけ変化するようになる。
θA=(+ΔnS)・L1+(+ΔnG)・L2
=+(ΔnS+ΔnG)・L/2 …(1)
θB=(−ΔnG)・L1+(−ΔnS)・L2
=−(ΔnS+ΔnG)・L/2 …(2)
ただし、ΔnSは信号電極21の下に位置する平行導波路の屈折率変化量であり、ΔnGは接地電極22の下に位置する平行導波路の屈折率変化量である。
上記の(1)式および(2)式より明らかなように、各平行導波路13A,13Bを伝搬する各々の光の位相は、非反転領域において(+ΔnS)・L1,(−ΔnG)・L1だけそれぞれ変化し、分極反転領域Rにおいて(+ΔnG)・L2,(−ΔnS)・L2だけそれぞれ変化する。従って、各平行導波路13A,13Bを通って合波部14に到達する各々の光の位相は、+(ΔnS+ΔnG)・L/2,−(ΔnS+ΔnG)・L/2だけ変化することになり、絶対値が等しく符号が反転した位相変調となる。そのため、従来、Z−カットの基板を用いたマッハツェンダ型光変調器において変調光に発生していた波長チャープを略零にすることができる。
図3は、非反転領域(または分極反転領域R)の長さと発生する波長チャープとの関係を例示した図である。ただし、ここでは相互作用部の全長L(=L1+L2)に対する非反転領域の長さL1の割合を横軸にとり、発生する波長チャープを示すαパラメータの値を縦軸にとっている。図3より、L1/L=0.5のとき、すなわち、非反転領域の長さL1と分極反転領域Rの長さL2が等しくなる場合に、αパラメータの値が0となって波長チャープの発生がなくなっていることが分かる。
また、各平行導波路13A,13Bを伝搬する光は、各々の伝搬方向に沿ってリッジ構造部30が形成されていることで空気がクラッドとなる。このため、リッジ構造部30が形成されておらず基板1がクラッドとなる場合に比べて、光の伝搬方向に対して垂直な方向についての屈折率差が大きくなるので、曲がり部10Aの曲率が小さくても放射損失を効果的に抑えることができるようになる。さらに、曲がり部10Aにおいては、各平行導波路13A,13Bに沿って分極反転領域Rを形成してエッチングを行ったことでリッジ側面の垂直性が向上しているため、放射損失がより一層低減されるようになる。加えて、バッファ層2が形成されていることにより、リッジ構造部30の側面30Aの荒れによる散乱損失も抑えられるようになる。したがって、曲率の小さな曲がり部10Aを有する光導波路10を用いても光損失を確実に抑えることができるため、光変調器の小型化を図ることが可能になる。また、上記のようにリッジ側面の垂直性が向上することによって、光変調器の駆動電圧を低減できるようになると共に、光とマイクロ波の伝搬速度を整合させるための設計を容易に行うことも可能になる。
なお、上記の実施形態では、相互作用部の長手方向の中央部分に長さL/2の分極反転領域Rを形成することで波長チャープの低減を図るようにしたが、分極反転領域Rを形成する位置は相互作用部の中央部分に限定されるものではなく、例えば、相互作用部の長手方向の前半部分(入射側)または後半部分(出射側)に分極反転領域Rを形成するようにしても、同様に波長チャープを略零にすることが可能である。ただし、一般に、コプレーナ線路に与えられる電気信号の伝搬損失は、その周波数が高くなるほど増大することが知られている。このため、コプレーナ電極20の信号電極21にマイクロ波Mを与えて本光変調器をより高速で駆動する場合には、マイクロ波Mが信号電極21を進行するにつれてその強度が減衰し、平行導波路13A,13Bを伝搬する各光との相互作用の状態が入射側と出射側とでは相違するようになる。従って、上記のように分極反転領域Rを入射側または出射側に配置した構成では、非反転領域における光の位相変化と分極反転領域Rにおける光の位相変化とに差が生じ、波長チャープの発生を抑えることが難しくなってしまう可能性がある。この点を考慮すれば、上記実施形態の場合のように、分極反転領域Rが相互作用部の長手方向の中心について対称に配置されるようにするのが望ましい。
また、上述したリッジ側面の垂直性向上による効果に関しては、本実施形態の構成では分極反転領域Rが形成される曲がり部10Aにおいてのみ得られることになるが、例えば図4に示すように、ストレート型のマッハツェンダ型光変調器に対して、各平行導波路13A,13Bに沿って分極反転領域Rを設けてリッジ構造部を形成するようにしても、駆動電圧を10%程度低減させることができ、光とマイクロ波の速度整合や外部回路とのインピーダンスマッチングが実現し易くなるため、上記のようなストレート型への応用も有効である。
さらに、上述した実施形態では、光導波路10を1箇所で180°折り返した略U字型の構成を例に説明したが、本発明はこれに限らず、例えば図5に示すように光導波路10を2箇所で180°折り返した略S字型の構成に応用することも可能であり、本発明は90°の折り返しが任意の箇所で行われる構成に対して有効である。光導波路10の折り返し回数を増やすことにより、相互作用長Lを長く設定することができ、位相差の可変領域を増やすことができるようになる。また、2箇所以上で折り返しを行いチップ長(基板1の長さ)が30mm以下となるように設計した場合には、4インチウェハから採れるチップ数が増えるため、チップ単価を低減させる効果が大きくなり有効である。なお、図5の略S字型の構成においては、180°の折り返しが行われる2箇所の曲がり部10A,10A’にそれぞれ分極反転領域Rが形成され、各分極反転領域Rの長手方向の長さの和が相互作用部の全長Lの1/2倍となるように設計されている。このような構成とすることにより、前述したように分極反転領域Rが相互作用部の長手方向の中心について対称に配置されるようになるため、広帯域に亘って波長チャープを略零にすることが可能になっている。
また、上述した実施形態およびその応用例では、非反転領域において平行導波路13A上に信号電極21を配置し、分極反転領域Rにおいては平行導波路13B上に信号電極21を配置するようにしたが、非反転領域および分極反転領域Rにおける信号電極21の配置を上記とは逆にすることも勿論可能である。
さらに、非反転領域の長さL1と分極反転領域Rの長さL2とが略等しくなるようにして波長チャープの発生をなくすようにしたが、例えば、分極反転領域Rの電気光学定数が非反転領域の電気光学定数と異なる場合は、その差に応じて分極反転領域Rの長さL2を調節して波長チャープの発生が抑えられるようにすればよい。加えて、このような分極反転領域Rの長さの調節に関連した応用例として、波長チャープの要求値が零でないシステムに本光変調器が適用される場合に、その要求値に応じて、相互作用部の全長に対する非反転領域または分極反転領域の長さの割合を変えることにより、所望の波長チャープが発生した変調光を得ることができるようにすることも容易である。
以上、本明細書で開示した主な発明について以下にまとめる。
(付記1)電気光学効果を有する基板の表面にマッハツェンダ干渉計の構造を有する光導波路を形成し、該光導波路の分岐部および合波部の間に位置する一対の平行導波路に沿って信号電極および接地電極を設け、前記信号電極に電気信号を印加することにより前記光導波路を伝搬する光の変調を行うマッハツェンダ型の光変調器であって、
前記基板は、前記一対の平行導波路を伝搬する光と前記信号電極を伝搬する電気信号とが相互に作用する相互作用部について、一部の領域の分極方向を他の領域の分極方向に対して反転させて形成した分極反転領域と、前記一対の平行導波路の各両側に位置する部分を、当該平行導波路に沿って掘り下げて形成したリッジ構造部と、を有し、
前記信号電極は、前記相互作用部の分極反転領域内では前記一対の平行導波路のうちの一方の平行導波路近傍に配置され、前記相互作用部の分極反転されていない非反転領域内では他方の平行導波路近傍に配置されることを特徴とする光変調器。
(付記2)付記1に記載の光変調器であって、
前記基板が有する屈折率よりも低い屈折率を有するバッファ層を、少なくとも前記リッジ構造部の側面に形成することを特徴とする光変調器。
(付記3)付記1に記載の光変調器であって、
前記光導波路は、前記相互作用部に該当する部分に90°以上の折り返し角度を有する曲がり部を含み、
前記リッジ構造部は、前記基板の表面の少なくとも前記曲がり部に対応した部分に形成されることを特徴とする光変調器。
(付記4)付記3に記載の光変調器であって、
前記分極反転領域は、前記相互作用部のうちの前記曲がり部に対応した領域に形成されることを特徴とする光変調器。
(付記5)付記3に記載の光変調器であって、
前記光導波路は、前記基板の表面に平行で光の伝搬方向に垂直な方向についての中心位置が、前記曲がり部において、前記リッジ構造部の中心からずれるように配置されることを特徴とする光変調器。
(付記6)付記3に記載の光変調器であって、
前記光導波路は、前記曲がり部を2箇所以上有することを特徴とする光変調器。
(付記7)付記1に記載の光変調器であって、
前記分極反転領域は、前記一対の平行導波路における光の伝搬方向について、前記相互作用部の全長の略1/2倍の長さを有し、前記光の伝搬方向に垂直な方向について、前記リッジ構造部の幅に略等しい長さを有することを特徴とする光変調器。
(付記8)付記1に記載の光変調器であって、
前記基板は、Z−カットの結晶基板の表面に前記光導波路が形成され、該光導波路の形成された表面が前記分極反転領域において+Z面となり、前記非反転領域において−Z面となることを特徴とする光変調器。
(付記9)付記8に記載の光変調器であって、
前記リッジ構造部は、前記分極反転領域に該当する部分の側面が前記基板の表面に対して略垂直な状態で形成されることを特徴とする光変調器。
(付記10)付記1に記載の光変調器であって、
前記基板は、ニオブ酸リチウム基板であることを特徴とする光変調器。
(付記11)付記1に記載の光変調器であって、
前記信号電極は、前記基板の表面に平行で電気信号の伝搬方向に垂直な方向についての幅の中心が、下方に位置する前記リッジ構造部の中心と一致するように配置されることを特徴とする光変調器。
(付記12)付記1に記載の光変調器であって、
前記リッジ構造部は、前記光導波路の分岐部および合波部にそれぞれ近接する部分において、リッジ幅が徐々に変化するテーパー状に形成されることを特徴とする光変調器。
(付記13)付記1に記載の光変調器であって、
前記分極反転領域は、前記相互作用部の光の伝搬方向についての中心を軸として対称な位置に配置されることを特徴とする光変調器。
(付記14)付記1に記載の光変調器であって、
前記分極反転領域は、前記一対の平行導波路における光の伝搬方向について、波長チャープの要求値に応じて設定される長さを有し、前記光の伝搬方向に垂直な方向について、前記リッジ構造部の幅に略等しい長さを有することを特徴とする光変調器。
本発明の一実施形態によるマッハツェンダ型光変調器の構成を示す平面図である。 図1の各部における断面の要部構造を示す図であって、(A)はA−A’断面図、(B)はB−B’断面図である。 上記の実施形態における非反転領域の長さと波長チャープの関係を例示した図である。 本発明をストレート型マッハツェンダ型光変調器に応用した構成例を示す平面図である。 上記の実施形態に関連した変形例の構成を示す平面図である。 一般的なマッハツェンダ型光変調器の構成を示す平面図である。 光導波路の一部に曲がり部を形成して小型化を図った従来の光変調器の構成例を示す平面図である。 光導波路の一部に曲がり部を形成して小型化を図った従来の光変調器の他の構成例を示す平面図である。
符号の説明
1…基板
2…バッファ層
10…光導波路
10A,10A’…曲がり部
11…入射導波路
12…分岐部
13A、13B…平行導波路
14…合波部
15…出射導波路
20…コプレーナ電極
21…信号電極
21A,21B…パッド部
22…接地電極
30…リッジ構造部
30A…リッジ側面
R…分極反転領域
M…マイクロ波

Claims (13)

  1. 電気光学効果を有する基板の表面にマッハツェンダ干渉計の構造を有する光導波路を形成し、該光導波路の分岐部および合波部の間に位置する一対の導波路に沿って信号電極および接地電極を設け、前記信号電極に電気信号を印加することにより前記光導波路を伝搬する光の変調を行うマッハツェンダ型の光変調器であって、
    前記基板は、前記一対の導波路を伝搬する光と前記信号電極を伝搬する電気信号とが相互に作用する相互作用部について、一部の領域の分極方向を他の領域である非反転領域の分極方向に対して反転させて形成した分極反転領域と、前記一対の導波路の少なくとも片側に位置する部分を、当該導波路に沿った溝により形成したリッジ構造部と、を有し、
    前記光導波路は、前記相互作用部に該当する部分に90°以上の折り返し角度を有する曲がり部を含み、
    前記分極反転領域は、前記相互作用部のうちの前記曲がり部に対応した領域に形成される一方、前記曲がり部前もしくは後の、または隣り合う前記曲がり部同士を接続する前記光導波路の略直線部に対応した領域を、前記非反転領域とし、
    前記信号電極は、前記相互作用部の分極反転領域内では前記一対の導波路のうちの一方の導波路近傍に配置され、前記相互作用部の非反転領域内では他方の導波路近傍に配置されることを特徴とする光変調器。
  2. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記基板が有する屈折率よりも低い屈折率を有するバッファ層を、少なくとも前記リッジ構造部の側面に形成することを特徴とする光変調器。
  3. 請求項1に記載の光変調器であって
    記リッジ構造部は、前記基板の表面の少なくとも前記曲がり部に対応した部分に形成されることを特徴とする光変調器。
  4. 請求項に記載の光変調器であって、
    前記光導波路は、前記基板の表面に平行で光の伝搬方向に垂直な方向についての中心位置が、前記曲がり部において、前記リッジ構造部の中心からずれるように配置されることを特徴とする光変調器。
  5. 請求項に記載の光変調器であって、
    前記光導波路は、前記曲がり部を2箇所以上有することを特徴とする光変調器。
  6. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記分極反転領域は、前記一対の導波路における光の伝搬方向について、前記相互作用部の全長の略1/2倍の長さを有し、前記光の伝搬方向に垂直な方向について、前記リッジ構造部の幅に略等しい長さを有することを特徴とする光変調器。
  7. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記基板は、Z−カットの結晶基板の表面に前記光導波路が形成され、該光導波路の形成された表面が前記分極反転領域において+Z面となり、前記非反転領域において−Z面となることを特徴とする光変調器。
  8. 請求項に記載の光変調器であって、
    前記リッジ構造部は、前記分極反転領域に該当する部分の側面が前記基板の表面に対して略垂直な状態で形成されることを特徴とする光変調器。
  9. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記基板は、ニオブ酸リチウム基板であることを特徴とする光変調器。
  10. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記信号電極は、前記基板の表面に平行で電気信号の伝搬方向に垂直な方向についての幅の中心が、下方に位置する前記リッジ構造部の中心と一致するように配置されることを特徴とする光変調器。
  11. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記リッジ構造部は、前記光導波路の分岐部および合波部にそれぞれ近接する部分において、リッジ幅が徐々に変化するテーパー状に形成されることを特徴とする光変調器。
  12. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記分極反転領域は、前記相互作用部の光の伝搬方向についての中心を軸として対称な位置に配置されることを特徴とする光変調器。
  13. 請求項1に記載の光変調器であって、
    前記分極反転領域は、前記一対の導波路における光の伝搬方向について、波長チャープの要求値に応じて設定される長さを有し、前記光の伝搬方向に垂直な方向について、前記リッジ構造部の幅に略等しい長さを有することを特徴とする光変調器。
JP2004031038A 2004-02-06 2004-02-06 光変調器 Expired - Fee Related JP4485218B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004031038A JP4485218B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 光変調器
US10/872,404 US7088875B2 (en) 2004-02-06 2004-06-22 Optical modulator

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004031038A JP4485218B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 光変調器

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005221874A JP2005221874A (ja) 2005-08-18
JP2005221874A5 JP2005221874A5 (ja) 2006-09-28
JP4485218B2 true JP4485218B2 (ja) 2010-06-16

Family

ID=34824147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004031038A Expired - Fee Related JP4485218B2 (ja) 2004-02-06 2004-02-06 光変調器

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7088875B2 (ja)
JP (1) JP4485218B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10989980B2 (en) 2019-02-25 2021-04-27 Tdk Corporation Optical modulator
US11003044B2 (en) 2019-02-25 2021-05-11 Tdk Corporation Electro-optic device
US11003043B2 (en) 2019-02-25 2021-05-11 Tdk Corporation Optical modulator
US11226531B2 (en) 2017-08-24 2022-01-18 Tdk Corporation Optical modulator
US11366344B2 (en) 2017-10-02 2022-06-21 Tdk Corporation Optical modulator
US11947147B2 (en) 2021-03-30 2024-04-02 Tdk Corporation Optical device with microcrack resistance from surface roughness thereby reducing loss of light

Families Citing this family (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4713866B2 (ja) * 2004-09-14 2011-06-29 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光デバイス
USRE44647E1 (en) 2005-03-15 2013-12-17 Emcore Corporation Directly modulated laser optical transmission system with phase modulation
US7848661B2 (en) * 2005-03-15 2010-12-07 Emcore Corporation Directly modulated laser optical transmission system with phase modulation
JP4555715B2 (ja) * 2005-03-18 2010-10-06 富士通株式会社 光デバイス
US7400787B2 (en) * 2005-04-07 2008-07-15 Photonic Systems, Inc. Optical modulator with coupled coplanar strip electrode and domain inversion
WO2007058366A1 (ja) 2005-11-16 2007-05-24 Ngk Insulators, Ltd. 光導波路デバイス
US7881621B2 (en) * 2006-03-02 2011-02-01 Emcore Corporation Optical transmission system with directly modulated laser and feed forward noise cancellation
US7792432B2 (en) * 2006-03-02 2010-09-07 Emcore Corporation Externally modulated laser optical transmission system with feed forward noise cancellation
JP4910570B2 (ja) 2006-08-30 2012-04-04 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光変調器および光送信装置
JP4899730B2 (ja) * 2006-09-06 2012-03-21 富士通株式会社 光変調器
JP5055947B2 (ja) 2006-10-20 2012-10-24 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光変調器および送信装置
JP5117082B2 (ja) * 2007-03-08 2013-01-09 アンリツ株式会社 光変調器
US7701630B2 (en) * 2007-10-03 2010-04-20 Jds Uniphase Corporation External optical modulator with domain inversion for providing constant chip versus frequency
JP5299859B2 (ja) * 2008-01-28 2013-09-25 独立行政法人情報通信研究機構 超平坦光周波数コム信号発生器
JP5113102B2 (ja) * 2008-02-01 2013-01-09 アンリツ株式会社 光変調デバイス
JP5320840B2 (ja) * 2008-06-17 2013-10-23 富士通株式会社 光デバイス及びその製造方法
JP4992837B2 (ja) * 2008-06-30 2012-08-08 富士通株式会社 光デバイスの製造方法
JP5176150B2 (ja) 2009-01-13 2013-04-03 富士通株式会社 光デバイスおよび光送信器
US8346025B2 (en) * 2009-05-18 2013-01-01 Alcatel Lucent Compact electrooptic modulator
US8520984B2 (en) * 2009-06-12 2013-08-27 Cisco Technology, Inc. Silicon-based optical modulator with improved efficiency and chirp control
JP5271294B2 (ja) * 2010-02-16 2013-08-21 アンリツ株式会社 リッジ光導波路とそれを用いた光変調器
JP5594192B2 (ja) * 2011-03-08 2014-09-24 住友大阪セメント株式会社 光変調器
US9036954B2 (en) * 2011-04-01 2015-05-19 Intel Corporation Optical waveguide structure
JP5195998B2 (ja) * 2011-11-30 2013-05-15 富士通株式会社 光デバイス
TW201426151A (zh) * 2012-12-19 2014-07-01 Hon Hai Prec Ind Co Ltd 電光調製器
US8873896B1 (en) 2013-05-23 2014-10-28 Jds Uniphase Corporation Dual polarization optical modulator using dual broadband multi-electrode weighted direct analog phase modulators
US10591801B2 (en) 2016-04-21 2020-03-17 Tdk Corporation Optical modulator
JP6950400B2 (ja) * 2017-09-22 2021-10-13 住友電気工業株式会社 マッハツェンダ変調器
JP7027787B2 (ja) * 2017-10-13 2022-03-02 Tdk株式会社 光変調器
JP7056236B2 (ja) * 2018-03-02 2022-04-19 富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社 光変調器、及びこれを用いた光トランシーバモジュール
CN110441928A (zh) * 2019-08-05 2019-11-12 华南师范大学 一种折叠式电光调制器及其制备方法
CN115087914A (zh) 2020-02-14 2022-09-20 Tdk株式会社 光波导元件和光调制元件
CN112835215B (zh) * 2020-04-15 2023-01-10 天津领芯科技发展有限公司 一种铌酸锂薄膜电光调制器芯片以及调制器
WO2021248956A1 (zh) * 2020-06-10 2021-12-16 青岛海信宽带多媒体技术有限公司 一种光模块
CN112965270B (zh) * 2021-02-05 2023-05-16 中国电子科技集团公司第四十四研究所 采用曲线光波导连接的铌酸锂薄膜双y分支光波导调制器
WO2024069953A1 (ja) * 2022-09-30 2024-04-04 住友大阪セメント株式会社 光変調器及びそれを用いた光送信装置

Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0954291A (ja) * 1995-08-11 1997-02-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光位相シフタ及びこれを用いた光スイッチ
JPH1090638A (ja) * 1996-09-13 1998-04-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光制御素子
JPH10206810A (ja) * 1997-01-22 1998-08-07 Tdk Corp リッジ型光導波路素子及びその製造方法
JPH1164654A (ja) * 1997-08-15 1999-03-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路
JPH11167032A (ja) * 1997-12-03 1999-06-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 曲がり光導波路回路
JP2002350796A (ja) * 2001-04-17 2002-12-04 Lucent Technol Inc マッハ−ツェンダ電子−光学変調器
JP2003066394A (ja) * 2001-06-28 2003-03-05 Corning Oti Spa コプレーナ型集積光導波路電気光学変調器
JP2003202530A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光変調器
JP2004004589A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Japan Science & Technology Corp マッハツェンダー導波路型電気光学光強度変調器

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002182172A (ja) * 2000-10-03 2002-06-26 Fujitsu Ltd 光変調器
US6853758B2 (en) * 2002-07-12 2005-02-08 Optimer Photonics, Inc. Scheme for controlling polarization in waveguides

Patent Citations (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0954291A (ja) * 1995-08-11 1997-02-25 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光位相シフタ及びこれを用いた光スイッチ
JPH1090638A (ja) * 1996-09-13 1998-04-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光制御素子
JPH10206810A (ja) * 1997-01-22 1998-08-07 Tdk Corp リッジ型光導波路素子及びその製造方法
JPH1164654A (ja) * 1997-08-15 1999-03-05 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光導波路
JPH11167032A (ja) * 1997-12-03 1999-06-22 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 曲がり光導波路回路
JP2002350796A (ja) * 2001-04-17 2002-12-04 Lucent Technol Inc マッハ−ツェンダ電子−光学変調器
JP2003066394A (ja) * 2001-06-28 2003-03-05 Corning Oti Spa コプレーナ型集積光導波路電気光学変調器
JP2003202530A (ja) * 2002-01-09 2003-07-18 Sumitomo Osaka Cement Co Ltd 光変調器
JP2004004589A (ja) * 2002-03-25 2004-01-08 Japan Science & Technology Corp マッハツェンダー導波路型電気光学光強度変調器

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11226531B2 (en) 2017-08-24 2022-01-18 Tdk Corporation Optical modulator
US11366344B2 (en) 2017-10-02 2022-06-21 Tdk Corporation Optical modulator
US10989980B2 (en) 2019-02-25 2021-04-27 Tdk Corporation Optical modulator
US11003044B2 (en) 2019-02-25 2021-05-11 Tdk Corporation Electro-optic device
US11003043B2 (en) 2019-02-25 2021-05-11 Tdk Corporation Optical modulator
US11947147B2 (en) 2021-03-30 2024-04-02 Tdk Corporation Optical device with microcrack resistance from surface roughness thereby reducing loss of light

Also Published As

Publication number Publication date
US20050175271A1 (en) 2005-08-11
JP2005221874A (ja) 2005-08-18
US7088875B2 (en) 2006-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4485218B2 (ja) 光変調器
JP2603437B2 (ja) 周期的ドメイン反転電気・光変調器
JP4241622B2 (ja) 光変調器
JP4899730B2 (ja) 光変調器
JP4151798B2 (ja) 光変調器
JP5113102B2 (ja) 光変調デバイス
JP3957217B2 (ja) 光変調器
JP2011257634A (ja) 光導波路、光変調器、および、光カプラ
JP4278586B2 (ja) 光変調器
JP2008046573A (ja) 光変調器
JP2017129834A (ja) 光導波路素子およびこれを用いた光変調器
JP5051026B2 (ja) 光導波路デバイスの製造方法
WO2010082673A1 (ja) 分岐型光導波路、光導波路基板および光変調器
JP7480648B2 (ja) 光デバイスおよび光送受信機
JP3558529B2 (ja) 光変調器および光変調装置
JP5467414B2 (ja) 光機能導波路
JP4812476B2 (ja) 光変調器
JP4926423B2 (ja) 光変調器
JP4910570B2 (ja) 光変調器および光送信装置
JP4138760B2 (ja) 光変調器
JP4112521B2 (ja) 光変調器
JP5123528B2 (ja) 光導波路、光デバイスおよび光導波路の製造方法
JP5271294B2 (ja) リッジ光導波路とそれを用いた光変調器
JP4354464B2 (ja) 光導波路素子
JP2006178275A (ja) 光導波路および光変調素子および通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060816

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060816

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091222

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100222

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100323

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100324

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4485218

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130402

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140402

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees