JP2003066394A - コプレーナ型集積光導波路電気光学変調器 - Google Patents

コプレーナ型集積光導波路電気光学変調器

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JP2003066394A
JP2003066394A JP2002189715A JP2002189715A JP2003066394A JP 2003066394 A JP2003066394 A JP 2003066394A JP 2002189715 A JP2002189715 A JP 2002189715A JP 2002189715 A JP2002189715 A JP 2002189715A JP 2003066394 A JP2003066394 A JP 2003066394A
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waveguide
waveguides
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optic
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Valerio Pruneri
プルネーリ ヴァレリオ
Antonino Nespola
ネスポーラ アントニーノ
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Corning OTI SRL
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】無チャーピングコプレーナ型導波路変調器及び
単相駆動二重コプレーナストリップ型変調器を提供す
る。 【解決手段】コプレーナ型集積光導波路電気光学変調器
は、電気光学材料の基板、基板表面の対応する位置で基
板に集積された少なくとも2本の光導波路41,42及
びデバイス変調領域50において2本の導波路の屈折率
変調を生じさせるに適する変調電場を導波路に印加する
ために表面に配置された電極系80,90,100を備
える。デバイス変調領域における導波路のそれぞれの少
なくとも一区画411,421にかけて、導波路区画に
対して横方向の軸に沿う互いに符号が逆の電気光学係数
を有するそれぞれの基板領域に導波路が形成されて、導
波路区画において方向及び配向が同じ変調電場が導波路
区画において符号が互いに逆の屈折率変調を生じさせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は全般的には光集積回路の分野に関
する。さらに詳しくは、本発明は、電気光学材料基板に
集積された光導波路を通る光ビームの伝搬における電気
光学効果に基づくデバイスである、集積光導波路電気光
学変調器に関し、特にマッハ−ツェンダー干渉計型の光
強度すなわち振幅変調器に関する。さらにまた詳しく
は、本発明は、変調電場の印加に必要な電極が同じ基板
表面に配置される、コプレーナ型集積光導波路電気光学
変調器に関する。
【0002】変調器及びスイッチのような集積電気光学
デバイスは、電気光学材料基板上に作製される。既知の
全ての基板材料の中では、リチウムナイオベート(Li
NbO)が、その電気光学特性が優れていること及び
低損失光導波路を作成し得ることから、おそらくは最も
広く用いられている。その他の既知の基板材料は、例え
ばリチウムタンタレート(LiTaO)である。
【0003】電気光学材料は、テンソルであることを特
徴とする2次非線形特性の電気光学応答を示す。このテ
ンソルは材料の光周波数における分極の変化(すなわち
屈折率変化)を、低周波変調電場、すなわち光電場の周
波数よりかなり低い周波数における変調電場と関係付け
る。光電場の位相及び振幅変調は、電気光学効果により
材料の屈折率を加減する、外部電場の印加により得るこ
とができる。
【0004】単純化のため、電気光学効果のテンソル的
性質を無視すれば、光周波数ωにおける屈折率変化Δn
(ω)は、電気光学係数rと変調電場Eoとの積に比例す
る:すなわちΔn(ω)∝r・Eoである。
【0005】LiNbO結晶の場合、最高値を有する
電気光学係数はr33〜30pm/Vである。電気光学
係数r33は、c(zとも称される)結晶軸に沿って偏光
した電磁波に作用する屈折率変化を同じ軸に沿う変調電
場成分と関係付ける。
【0006】この理由のため、LiNbO結晶基板に
は、比較的高い変調周波数においても優れた変調性能を
確実に得られる形状であるから、z結晶軸が最大面積の
基板表面に垂直な、zカット薄板が一般に利用される。
【0007】マッハ−ツェンダー干渉計型電気光学変調
器は、光信号の電気的に誘起された振幅変調を与えるこ
とができるデバイスである。マッハ−ツェンダー干渉計
型電気光学変調器において、変調器の駆動に必要な電圧
は、2本の干渉計アームに沿って伝搬する2つの光学モ
ードに互いに逆の符号をもつ屈折率変化が作用するとき
に小さくなる。これは、2本の干渉計アームにおいてz
軸に沿う変調電場成分が互いに逆の符号(すなわちz軸
配向に対して互いに逆の配向)を有するように、電極の
形状寸法を適切に設計することにより達成される。得ら
れるデバイスは、プッシュ−プル構成をもつと称され
る。
【0008】図1から4はプッシュ−プル構成のマッハ
−ツェンダー干渉計型電気光学変調器の代表例を示す。
詳しくは、図1及び2はそれぞれ、いわゆるコプレーナ
型導波路(“CPW”)構成の上面図及び断面図を簡略に
示す。図3及び4は、いわゆる二重コプレーナストリッ
プ型(“CPS”)構成の、同じく上面図及び断面図を簡
略に示す。
【0009】上記の構成に基づくデバイスの電気光学性
能は広汎に文献で説明されている。例えば、CPW構成
の性能は、IEICE Trans. Electron.誌,第E81−C巻
(1998年),316ページの、K.ノグチ(Noguchi)
等:「2段電極をもつ40−Gビット/秒Ti:LiNb
光変調器」、及びJ. of Light-wave Tech.誌,第1
6巻(1998年),615ページの、K.ノグチ等:
「ミリ波Ti:LiNbO光変調器」で論じられてい
る。二重CPS構成は、例えば米国特許第5,388,1
70号に説明されている。
【0010】図1及び2を参照すれば、zカットLiN
bO基板1に、入力光導波路2すなわち入力チャネ
ル、入力導波路2に沿って伝搬する入力光信号を干渉計
アームを形成する2本の概ね平行な光導波路41,42
に沿って伝搬する2つの光信号に分割するための第1の
Y−接合3、及び前記2つの光信号を出力光導波路6す
なわち出力チャネルに沿って伝搬する出力光信号に結合
するための、第1のY−接合から隔てられた、第2のY
−接合5を備える、マッハ−ツェンダー干渉計が集積さ
れている。導波路2,41,42及び6は、z結晶軸に
垂直な基板1の表面7の対応する位置に通常の技法で形
成される。基板は単一の強誘電分域を形成し、よって基
板全体にわたりz結晶軸が同じ配向、例えば図2に矢印
で示される配向を保つ。
【0011】干渉計アーム領域において:第1の金属電
極8が、導波路42の上で表面7に重ねられ、導波路4
2の区画421にかけて広がり;第2の金属電極9が、
導波路41の上で表面7に重ねられ、導波路42の区画
421に実質的に対応する導波路41の区画411にか
けて広がり;第3の金属電極10が、表面7に重ねら
れ、導波路41の区画411に実質的に対応するセグメ
ントにかけて、第1の電極8とは逆の側で、第2の電極
9に並んで広がる。従来通りに、金属電極8,9及び1
0を導波路41,42の光電場から分離し、よって光電
場の減衰を避けるために、一般には二酸化ケイ素(Si
)のバッファ層11が表面7上に形成される。
【0012】金属電極8,9及び10は、電気光学効果
により、2本の導波路41,42における屈折率を変化
させるために有用な変調電場を印加するために用いられ
る。電極8及び10は基準電位(接地電位)に電気的に接
続され、したがって接地電極と称される。電極9は変調
電位Vに電気的に接続され、活電極と称される。電極の
形状及びレイアウトは、変調電場のスペクトルのマイク
ロ波領域までデバイスの動作を可能にするように、適切
に設計される。変調電場の印加により、2本の導波路4
1,42の屈折率に互いに逆の変化が生じ、これに対応
して、そのような導波路に沿って伝搬する光信号に互い
に逆の位相シフト(プッシュ−プル効果)が生じる。よっ
て、振幅変調出力光信号が導波路6に得られ、振幅は全
位相シフトに依存する。
【0013】CPW構成の主な欠点は、干渉計アームに
沿って伝搬するそれぞれの光学モードと変調電場との間
の相互作用に非対称性を生じさせる、構造の非対称性で
ある。そのような非対称性は、2本の干渉計アームに相
異なる位相シフトを生じさせ、よって振幅変調出力光電
場にチャーピングを誘起する。2本の干渉計アームに互
いに逆の位相シフトをもたせるためには、2本の導波路
が、一方は活電極の下に、また他方は接地電極の下に配
置されなければならないから、この非対称性は上記のデ
バイスに本質的に存在する。導波路を通って伝搬する光
学モードに変調電場により誘起される位相シフトの効率
は、変調電場と光学モードとの間の重なりに依存し、重
なり係数Γで表わされる。活電極9の下の導波路41に
おける重なり係数Γhと接地電極8の下の導波路42に
おける重なり係数Γgの比はかなり大きく、比の値は一
般に6に達し、よって互いに相当に異なる位相シフトが
2本の導波路に生じる。
【0014】図3及び4の二重CPS構成では、2つの
活電極13及び15が与えられ、それぞれが導波路42
及び41に重ねられて、導波路42及び41の対応する
区画421及び411にかけて広がる。2つの接地電極
12及び14も与えられ、それぞれが活電極13及び1
5の内のそれぞれ1つと隣り合う。2つの活電極13,
15は、接地電位に対して互いに符号が逆の変調電位+
V,−Vに電気的に接続される。この理由のため、この
構成は二相駆動とも称される。
【0015】図3及び4に一点鎖線で示され、16で指
定される、第3の接地電極が活電極13と15との間に
設けられ、よって活電極13,15のそれぞれが2つの
接地電極の間に延びている場合もある。これで得られ
る、さらに高い対称性を確保する構造は、二重CPW構
成をもつと称される。
【0016】二重CPS構成では、二重CPW構成と同
様に、CPW構成に関して先に論じた問題は生じず、し
たがって無チャーピングであると称される。しかし、二
相駆動が必要であるため、互いに逆の符号をもつ駆動電
位を発生する電子回路の複雑性がかなり大きくなる。こ
れは二重CPS構成の大きな欠点である。
【0017】特開平7-191352号は、導波路間で
波動エネルギーの相互交換がおこる、方向性結合型光ス
イッチのような、光導波路デバイスの問題を論じてい
る。電気光学変調器では導波路間での波動エネルギーの
交換がおこらないから電気光学変調器とは明らかに異な
る上記のデバイスは、zカットLiNbO結晶から形
成された結晶基板を備え、基板表面に2本の光導波路が
互いに隣り合わせで平行に形成されている。デバイスは
結合領域、すなわち導波路間で波動エネルギーの相互交
換がおこる基板領域を有する。正及び負の電極が光導波
路と同じ基板表面上にバッファ層を介して形成され、そ
れぞれの導波路にある程度重なって互いに平行に延び
る。2本の導波路において、z結晶軸に対してほぼ逆方
向の作用を有する、正電極から曲線を描いて負電極に向
かう電場が発生される。
【0018】特開平7-191352号によれば、上記
構成においては、2本の光導波路における電場の作用の
方向は互いにほぼ逆であるに過ぎず、したがって完全に
逆方向である場合に比較して、電場作用の損失が大き
い。さらに、両光導波路への最大有効作用を確保するた
めには微細位置調節が必要であり、例として、電場の密
区画が光導波路に集中するように、電極の縁端区画が光
導波路デバイスの中央領域における最適位置に整合され
る。微細光導波路に対するこの種の高精度位置調節は極
めて困難であり、生産性向上を阻害する。さらに、正及
び負の電極は結晶基板の同じ表面上に並んで形成される
から、両電極間のバッファ層の存在により動作電圧が変
動する現象(DCドリフト)が発生し、この現象が実用上
重大な問題をおこす。
【0019】したがって、この特許においてはコプレー
ナ型電極配置が排され、上記問題を解決するとされるデ
バイスが説明される。説明されるデバイスでは、zカッ
トリチウムナイオベート結晶基板表面上に形成された一
対の光導波路が、基板の結合領域において波動エネルギ
ーの相互交換を行う。光導波路が形成される結晶のz軸
方向は、互いに逆向きに形成され、対向する平行平板の
正及び負電極が結晶基板の上面及び下面に配される。こ
の構成に基づけば、対向平行平板電極間に形成される線
形で一様で平行な電場の作用により、光導波路のz軸に
対してそれぞれ逆向きの作用が生じる。
【0020】特開平7-191352号で提案される解
決策は、(dで表わされる)非線形光学係数及び電気光学
係数(r)の符号が強誘電分域の配向、すなわち結晶の自
発分極の配向に関係付けられる、強誘電材料の既知の特
性に基づく。結晶の自発分極の配向が反転すると、d及
びrはともに符号を変え、これはそれぞれ高周波及び低
周波の電磁場に対する二次非線形材料応答の表れであ
る。
【0021】この現象は、Appl. Phys. Lett.誌,第6
2巻(1993年),435ページの、M.ヤマダ(Yamad
a)等:「高効率青色二次高調波発生のための外部電場印
加による周期的分極化一次疑似位相整合LiNbO
波路」に報告されているように、高効率疑似位相整合周
波数変換を達成するために、レーザダイオードベース二
次高調波発生(SHG)デバイスに利用されてきた。
【0022】電気光学変調器との関連では、強誘電分域
反転の効果は、光変調とRF電気信号との間の位相速度
不整合を補償する光−電気変調器を得るために、米国特
許第5,278,924号で利用された。
【0023】SHGデバイス及び米国特許第5,278,
924号に開示されるデバイスのいずれにおいても、適
当な周期で反転された強誘電分域構造が必要であり、光
学モードは多くの強誘電分域境界を通って伝搬する。こ
れらの境界における散乱及び反射による線形損失は、検
出レベルより小さいことが多く、いかなる場合にも、ど
のような導波路損失と比較しても無視可能である。事
実、相異なる配向をもつ分域が同じ線形誘電特性を有す
る(屈折率は相異なる配向をもつ分域で同じである)こと
は周知である。
【0024】例えば、米国特許第5,278,924号で
は、非対称コプレーナ型導波路進行波電極をもつ集積化
光マッハ−ツェンダー干渉計が、反転領域及び非反転領
域をもつ強誘電分域を有する基板に形成される。反転及
び非反転領域は、干渉計アームに対して横方向に互いに
平行で、アームに沿って交互に逐次連続して延びてい
る。それぞれの干渉計アームにおいて、光信号は強誘電
分域の反転及び非反転領域を通過する。反転領域と非反
転領域との間を遷移する毎に、光信号の誘起位相変調の
符号が変わる。これが、RF電気信号と光信号との間の
位相速度不整合により生じる光信号とRF信号の変調間
の180°位相差を補償する。
【0025】また別の状況において、米国特許第5,2
67,336号では、強誘電分域反転の効果が、電極を
全くもたない集積化光導波路マッハ−ツェンダー干渉計
による広帯域過渡電気応答の検出及び測定に有用な電場
センサを得るために利用された。この特許では、測定さ
れるべき外部電場がアンテナで拾われて電圧に変換さ
れ、続いて、この電圧が2本の干渉計アームのそれぞれ
に互いに逆の方向の電場を生じさせるようにして干渉計
アームまたはその近くに配置された適切な電極に印加さ
れることで、従来の電気−光センサの欠点が処理され
る。この特許によれば、電場の測定を必要とする様々な
用途において、金属電極の存在が測定下にある電場を乱
す傾向がある。電極の近接によりアーク放電が生じ、よ
って短絡がおこるという、激烈な場合もある。金属電極
には、電気回路の容量性によるセンサの周波数応答限界
をもたらす傾向もある。この電気回路は、燃焼性または
爆発性材料の存在においては災害の元にもなり得る。し
たがって、この特許によれば、金属電極を全く必要とし
ない電場センサの提供が求められている。この特許によ
れば、そのような電場センサは、外部の垂直方向電場が
2本の干渉計アームに、等しく、符号が互いに逆の、位
相シフトを生じさせ、従来の電極型デバイスで受けるよ
うな全位相シフトを得られるように、2本の干渉計アー
ムの内の1本の強誘電分域を反転させることにより達成
される。
【0026】出願人は、コプレーナ型電極配置が、特に
高周波用途において、非コプレーナ型配置より有利であ
ることに気づいた。
【0027】出願人は、電気光学材料基板にコプレーナ
型集積電気光学マッハ−ツェンダー型変調器を実現する
ために、デバイスの少なくとも変調領域における電気光
学係数の符号が一方の干渉計アームと他方の干渉計アー
ムとでは異なるように、例えば、LiNbOのような
強誘電材料における強誘電分域反転による、電気光学係
数の符号反転効果を利用すれば、単一分域電気光学基板
に対して、新しく有利な変調器構造を案出し得ることも
見いだした。そのような構造は、例えば(活電極が1つ
しか用いられない)無チャーピングコプレーナ型導波路
変調器及び(2つの活電極が用いられる)単相駆動二重コ
プレーナストリップ型変調器を含む。
【0028】本発明の一態様にしたがえば、電気光学材
料の基板、基板表面の対応する位置で基板に集積された
少なくとも2本の光導波路、及びデバイス変調領域にお
いて2本の導波路の屈折率の変調を生じさせるに適する
変調電場を導波路に印加するための、前記表面上に配置
された電極系を備え、導波路が、デバイス変調領域にお
いて導波路の少なくとも一区画に対し、導波路区画にお
いて方向及び配向が同じ変調電場が導波路区画に符号が
互いに逆の屈折率変調を生じさせるように、導波路区画
に対して横方向の軸に沿う符号が互いに逆の電気光学係
数を有するそれぞれの基板領域に形成されることを特徴
とするコプレーナ型集積光導波路電気光学変調器が提供
される。一実施形態において、導波路区画及び符号が互
いに逆の電気光学係数を有するそれぞれの基板領域は、
実質的にデバイス変調領域の全体にわたる。
【0029】別の実施形態においては、符号が交互する
電気光学係数を有する、基板領域の少なくとも2つの逐
次連続領域列がデバイス変調領域に設けられる。それぞ
れの逐次連続領域列を、少なくとも2本の導波路のそれ
ぞれ1本が通過する。導波路に対して実質的に横方向に
並ぶ2つの逐次連続領域列の領域対は、互いに符号が逆
の電気光学係数を有する。
【0030】電極系は、それぞれ1つがそれぞれの前記
導波路区画にかけて延びる少なくとも2つの接地電極、
及び接地電極の間を延びる少なくとも1つの活電極を含
むことができる。したがって、電極はコプレーナ型導波
路電極系を形成する。
【0031】あるいは、電極系は、前記導波路区画にか
けて延びる1つの活電極、及び活電極に並んで延びる少
なくとも1つの接地電極を含むことができる。この場合
も、電極はコプレーナ型導波路電極系を形成するが、活
電極に印加されるべき駆動電圧を小さくすることができ
る。
【0032】この場合、導波路は変調領域における導波
路間の光結合を実質的に防止するに適する距離だけ隔て
られるべきであるから、活電極は前記距離に等しいかま
たはそれより広い幅を有する広幅部分及び広幅部分の上
面上の挟幅部分を含むことが好ましい。
【0033】別の実施形態においては、電極系が、二重
コプレーナストリップ型電極系を形成するように、同じ
変調電圧を受け取るための、それぞれ1つがそれぞれの
前記導波路区画にかけて延びる2つの活電極、及び活電
極に並んで延びる少なくとも1つの接地電極を含む。
【0034】前記少なくとも1つの接地電極は、それぞ
れ1つがそれぞれ一方の活電極に、他方の活電極と逆の
側で、並んで延びる2つの接地電極を含むことが好まし
い。
【0035】好ましい実施形態において、コプレーナ型
集積光導波路電気光学変調器は、外部発生変調電圧を受
け取り、この電圧を2つの活電極に供給するための、集
積化電力分割回路を含む電極系を有する。
【0036】変調領域の外側で、導波路はそれぞれのY
−接合により入力導波路及び出力導波路に光学的に接続
される。2つの活電極はY接合において合体でき、入力
及び出力導波路にかかる延長部を有することができる。
【0037】接地電極は、入力及び出力導波路の対応す
る位置に、コプレーナ型導波路電極系を形成するよう
に、前記延長部に並んで延びることが好ましい。
【0038】電気光学材料基板が強誘電材料、すなわ
ち、例えばリチウムナイオベートのような、自発分極を
有する材料のzカット基板である場合、符号が互いに逆
の電気光学係数を有する領域は、互いに配向が逆の強誘
電分域を有する領域である。
【0039】基板材料は、強誘電材料、特にリチウムナ
イオベートのxカット基板とすることもできる。この場
合、互いに配向が逆の強誘電分域を設けることにより、
1つの活電極及び1つの接地電極を配置することでプッ
シュ−プル変調器を形成することが可能になる。
【0040】本発明の第2の態様にしたがえば、本発明
の第1の態様にしたがうコプレーナ型集積光導波路電気
光学変調器、及び電極系への単極性駆動電位の印加に適
合された電気的駆動要素を含む電気光学変調器が提供さ
れる。
【0041】本発明のまた別の態様にしたがえば、光ビ
ームを発生するための光ビーム発生手段及び本発明の第
2の態様にしたがう電気光学変調器を少なくとも備え
る、光通信システムのための送信局が提供される。
【0042】本発明の特徴及び利点は、非限定的例とし
てのみ与えられ、添付図面に示される、本発明のいくつ
かの実施形態に関する以下の詳細な説明により明らかに
なるであろう。
【0043】図面において、図1から4の従来技術の構
造の要素を識別するために既に適用された参照数字が、
同様のまたは対応する要素を識別するために図5から1
4においても用いられる。
【0044】図5及び6に、本発明の第1の実施形態、
詳しくはコプレーナ型集積導波路(CPW)マッハ−ツェ
ンダー電気光学変調器が示される。基板1は、zカット
電気光学材料、例えば、LiNbO,LiTaO
KTP(リン酸チタニルカリウム)のような無機結晶、ま
たは分極し得る非中心対称高分子材、分極化ガラス、半
導体からなる。
【0045】基板1は、少なくとも光電場と電場との間
の相互作用のために設けられたデバイス変調領域50
に、符号が互いに逆の電気光学係数を有する少なくとも
2つの領域61,62、例えば基板が自発分極を有する
強誘電材料である場合においては、互いに反転した、す
なわち互いに逆に分極した、2つの強誘電分域領域6
1,62を含む。言い換えれば、一方の領域、例えば領
域61において、強誘電分域したがってz結晶軸は、他
方の領域62における強誘電分域したがってz結晶軸の
配向に対向する配向を有する。図において、このこと
は、領域61では基板の上面71に向かい、領域62で
は基板の下面72に向かう、2つの領域におけるz結晶
軸の、相異なり、対向する配向により簡略に示される。
例えば、領域62の強誘電分域は基板1の残りの強誘電
分域と同じ配向を有し、領域61の強誘電分域は基板1
の残りの強誘電分域に対して反転している。
【0046】強誘電分域領域61,62のそれぞれに
は、2本の光導波路41,42の内のそれぞれ1本が形
成され、強誘電分域領域は変調領域50内で導波路4
1,42の軸方向に広がる。2つの強誘電分域61と6
2との間の境界63は2本の導波路41と42との間の
中間位置にある。
【0047】変調領域50において、金でつくられるこ
とが好ましい、金属電極80,90及び100はバッフ
ァ層11を介して基板1の上面71に重ねられる。バッ
ファ層11は、例えば、二酸化ケイ素層または、好まし
くは、二酸化ケイ素より若干小さい誘電定数を有し、し
たがって光学モードと変調電場との間でより良好な位相
整合が確保され、特に変調電場がマイクロ波スペクトル
範囲にある場合の損失が小さくなる、ベンゾシクロブテ
ン(BCB)層とすることができる。
【0048】詳しくは、第1の金属電極80は導波路4
2に重ねられて、導波路42の区画421にかけて広が
り、第2の金属電極100は導波路41に重ねられて、
導波路42の区画421に実質的に対応する、導波路4
1の区画411にかけて広がり、第3の金属電極90は
2本の導波路41と42との間の強誘電分域62部分に
重ねられる。
【0049】電極80及び100は基準電位(接地電位)
に電気的に接続されるべく設けられ、したがって接地電
極として作用する。電極90は変調電位Vに接続される
べく設けられ、したがって活電極として作用する。電極
のレイアウトは、変調電場のスペクトルのマイクロ波領
域までデバイスの動作が可能となるように、適切に設計
される。
【0050】それぞれの強誘電分域領域は、2本の干渉
計変調アームの内のそれぞれ1本の導波路を含むよう
に、(導波路に対して横方向に)十分に大きくなければな
らない。強誘電分域領域は、それぞれの導波路を通って
伝搬する光学モードの横方向プロファイルの全体を包含
することが望ましい。強誘電分域領域の厚さに関する限
り、反転領域の導波路表面からの深さが大きくなるほ
ど、屈折率変化の光学モードとの重なり、すなわち光学
モードが見る実効屈折率変化が大きくなる。
【0051】変調器に入る光信号を変調するため、電極
80,90及び100は、変調電場が電極80,90及
び100に印加されるように、電圧が時間的に変化する
電源に電気的に接続される。
【0052】変調電場の方向及び配向が2本の導波路4
1,42で同じであるにもかかわらず、2本の導波路4
1,42がz軸に沿う互いに反転した強誘電分域配向を
有する領域に形成されるという事実により、2本の導波
路41,42の屈折率は互いに逆の変化を受けることに
なり、対応して、そのような導波路に沿って伝搬する光
信号は互いに逆の位相シフトを受けることになる。すな
わち、デバイスはプッシュ−プル構成を有する。
【0053】事実、分域反転は線形誘電特性を変えず
に、基板材料の非線形特性を変える。言い換えれば、マ
イクロ波及び光領域を含む全ての周波数における誘電定
数は、外部電場が印加されていない場合には、互いに異
なる配向をもつ強誘電分域で同じである。互いに反転し
た強誘電分域領域の間の境界にかけて外部変調電場が存
在するように寸法形状がなっていれば、符号が互いに逆
の屈折率変化が2つの互いに反転した強誘電分域領域に
確立されるが、それでもこの変化は、境界をわたって延
びる導波路において反射及び/または散乱によるいかな
る有意な損失も生じさせるほど十分に大きくはない。
【0054】本明細書で説明されるデバイスにおいて
は、マッハ−ツェンダーのアームの内の1本に沿って伝
搬する間にモードが渡らなければならない分域境界は2
つだけとすることができるから、反射及び/または散乱
損失は極めて小さい。
【0055】基板1の全体がただ1つの配向をもつ単一
強誘電分域を形成する、図1及び2の従来のCPW変調
器とは異なり、図5及び6の変調器は、変調領域50に
おいて変調領域50の構造が(光導波路及び電極に関す
る限り)対称である。これは、従来の変調器構造に優る
重要な利点である。
【0056】図5及び6の変調器において、光導波路4
1及び42はいずれも接地電極80及び100の下にあ
る。したがって、導波路を通って伝搬する光学モードと
変調電場との間の重なりは重なり係数Γgで表わされ
る。接地電極の下にある導波路を通って伝搬する光学モ
ードと変調電場との間の重なりは、活電極の下に導波路
をおくことにより得られる重なりより小さい。活電極の
下に導波路がある場合、重なりはΓgよりほぼ6倍大き
い重なり係数Γhで表わされる。
【0057】導波路を通って伝搬する光学モードと変調
電場との間の重なりが小さくなることは、同じだけの導
波路屈折率の電気光学変調を生じさせるに必要な駆動電
圧が高くなることを意味する。この結果、図5及び6の
変調器では、図1及び2の単一分域CPW変調器に対し
て、同じ屈折率変調効果を得るために、駆動電圧を約
3.5倍に高める必要がある。
【0058】図7のコプレーナ型導波路変調器は、無チ
ャーピング動作を維持すると同時に、与えられた屈折率
変調を生じさせるに必要な駆動電圧を、図5及び6の変
調器に対して低めることができる。導波路41及び42
はともに活電極900の下におかれ、したがって2つの
強誘電分域領域61と62との間の境界63は活電極9
00の下にある。この配置により、導波路を通って伝搬
する光学モードと変調電場との間の重なりは図5及び6
の構造で得られる重なりより大きくなり、図1及び2の
従来のコプレーナ型導波路変調器で得られる重なりより
も大きい。したがって、駆動電圧は図5及び6の変調器
に必要な駆動電圧より低く、少なくとも原理的には、図
1及び2の従来のコプレーナ型導波路変調器に必要な駆
動電圧よりも低い。同時に、構造は対称のままであるか
ら、無チャーピング動作は維持される。
【0059】図7の実施形態においては、図5及び6の
実施形態と比較して、導波路41,42が互いに近接し
ている。しかし、導波路41と42との間の距離は、2
本の導波路間の光結合を回避し、よって2本の導波路間
の波動エネルギーのいかなる相互交換も回避するよう
に、十分に大きく保たれなければならない。したがっ
て、その下に導波路がともにおかれることになる活電極
900は、幅が十分に広くなければならない。少なくと
も30μmの活電極幅が、導波路41と42との間の光
結合、したがって波動エネルギーの相互交換を回避する
に十分な導波路間隔を可能にするに適する。
【0060】広幅活電極のインピーダンスは低い。イン
ピーダンスを高く保つためには、バッファ層11の上に
配された少なくとも30μm幅の平板901及び平板9
01の上面上の挟幅ステム902をもつ、図7に示され
るいわゆる逆“T”字形のような、特定の形状をもつよ
うに、活電極900を慎重に設計するべきである。しか
しそのような設計によっても、20GHz帯における速
度整合電気光学応答は変調器の入力インピーダンスがほ
ぼ25Ωの場合にしか得られない。これは特定の用途に
対しては低すぎるインピーダンス値であり、よって図7
の構造は、30Ωより高い変調器入力インピーダンスを
得ることができるような、10GHzまでの帯域で用い
ることができる。この周波数帯域幅限界は、Vπ・L積
が13Vcmであるとして計算された。ここでVπは駆
動電圧、Lは変調領域長である。
【0061】図7の変調器においては、図面に示される
ように2つの活電極を設ければ構造の対称性が高められ
るとしても、少なくとも1つの接地電極が必要であるこ
とが気づかれるべきである。
【0062】図8及び9は本発明の別の実施形態、詳し
くは二重コプレーナストリップ(CPS)型集積マッハ−
ツェンダー電気光学変調器を示す。先の実施形態と同様
に、基板1はzカット電気光学材料、例えばLiNbO
,LiTaO,KTP、または分極し得る非中心対
称性高分子材、分極化ガラス、半導体からなり、少なく
ともデバイス変調領域50に,符号が逆の電気光学係数
を有する少なくとも2つの領域61,62、例えば互い
に反転した強誘電分域配向をもつ強誘電分域領域61,
62を含む。
【0063】強誘電分域領域61,62のそれぞれにお
いて、2本の光導波41,42の内のそれぞれ1本が形
成され、強誘電分域領域は導波路41,42の軸方向に
変調領域50内を延びる。2つの強誘電分域領域61と
62との間の境界63は、配向が互いに反転している強
誘電分域領域のそれぞれが、変調領域50において、す
なわち光学モードが変調電場と相互作用する領域におい
て、2本のアームの内のそれぞれ1本を含むように、2
本の導波路41と42との中間の位置、例えば2本の導
波路41と42との間の中央にある。
【0064】変調器は、変調領域50において、導波路
42及び41のそれぞれに重なり、導波路42及び42
のそれぞれの区画421及び411にかけて広がる、活
電極として作用するように設けられた、2つの電極13
0及び150を含む金属電極配置を備える。電極130
及び150はさらに、変調領域50の外側でも、上流領
域51及び下流領域52のそれぞれにおいて、導波路4
2及び41のそれぞれの上を延び、入力導波路2及び出
力導波路6のそれぞれに重なる電極延長部160,17
0を形成するためにY−接合3及び4の対応する位置で
合体する。接地電極として作用するように設けられた、
電極120及び140が、電極130及び150のそれ
ぞれと、また電極160及び170と、実質的に同じ広
がりを有して、並べて配置される。
【0065】導波路41,42が活電極130,150
の下におかれているという事実は、導波路を通って伝搬
する光学モードと変調電場との間の重なりを大きくし、
よって駆動電圧を下げるに役立つ。さらに、構造は対称
であり、よって無チャーピング動作が保証される。
【0066】プッシュ−プル動作を得るためには二相電
圧駆動(+V,−V)が必要な、図3に示した従来の二重
CPS変調器とは異なり、図8及び9の二重CPS変調
器における、2つの互いに反転した強誘電分域領域6
1,62での2本の導波路41,42の形成には、単相
駆動動作が可能になるという利点がある。2つの領域6
1,62における強誘電分域が互いに逆の配向を有する
という事実の結果、2本の導波路41,42における互
いに逆の屈折率変調、したがって2本の導波路41,4
2を通って伝搬する光学モードの互いに逆の位相シフト
を、2つの活電極13及び15に同じ駆動電圧Vを印加
することにより事実上得ることができる。
【0067】図8の電極配置においては、(導波路を通
って伝搬する光学モードが変調電場と相互作用する)デ
バイスの変調領域50の対応する位置にある二重CPS
領域に加えて、入力及び出力CPW領域である2つのC
PW領域がそれぞれ上流領域51及び下流領域52に存
在し、入力及び出力CPW領域と二重CPS領域との間
の遷移は断熱的である。
【0068】入力及び出力CPW電極は、それぞれのイ
ンピーダンスがZ/2に等しくなるように設計でき
る。ここでZは二重CPS構造のそれぞれのCPS区
画のインピーダンスである。ストリップ130,150
のそれぞれが出力において独立にインピーダンスZ
介して接地されるとすれば、変調器の入力及び出力イン
ピーダンスは正確にZ/2となるであろうが、実際
上、図8の構造においても入力及び出力インピーダンス
をZ/2にほぼ等しいと見なすことができる。出力に
おける電気的反射を防止するため、CPW出力区画をZ
/2にほぼ等しい全負荷Zに接続することが好まし
い。変調マイクロ波に対する構造対称性を保証するため
には、それぞれの値が2Zの、2つのマイクロ波負荷
2Zを延長部170と接地電極120及び140のそ
れぞれとの間に接続することが好ましい。
【0069】図8の電極配置により、変調マイクロ波に
対する集積化電力分割回路を形成することが可能にな
る。
【0070】図8では電極配置の変調区画だけが示され
ているが、別の電極区画、例えば、デバイスの動作点の
適切な選択を確保することを目的としたバイアス電極区
画をさらに設け得ることを、当業者であれば容易に理解
するであろうことが指摘される。この点については、デ
バイスのバイアス印加を、互いに符号が逆の電気光学係
数を有する基板領域にそれぞれの導波路が形成されてい
れば、両導波路の上に広がる単一電極により達成し得る
ことは注目に値する。
【0071】CPS領域50について可能な寸法が図9
に簡略に示される。参照符号L1及びL3は活電極13
0及び150とそれぞれに隣り合う接地電極120及び
140との間の間隙の寸法を示すために用いられ、参照
符号L2は2つの活電極130と150との間の間隙を
指定する。L1に適する値は6から20μmの範囲にあ
り、例えば20μmである。構造対称性のため、実質的
に等しい値が寸法L3に適用される。2つの隣り合うコ
プレーナストリップ120,130と140,150と
の間のいかなる電気的結合も防止するため、寸法L2に
適する値は100μmに等しいかまたはそれより大き
い。バッファ層11はベンゾシクロブテン(BCB)でつ
くられ、厚さは0.7から1.8μmの範囲にあることが
好ましい。電極120,130,140,150は金で
つくられ、厚さは15から25μmの範囲にあり、活電
極130及び150の幅は5から14μmの範囲にある
ことが好ましい。
【0072】出願人は、導波路間の波動エネルギーの相
互交換がおこる光導波路デバイスに関連して先に引用し
た特開平7-191352号により提案された、電極が
コプレーナ型ではなく、代わりに結晶基板の上面及び下
面に配置される構造が、比較的高い変調周波数で動作す
ることを目的とするマッハ−ツェンダー変調器の実現に
は適していないことに気づいた。電気光学変調器では、
(同じくVπと称される)駆動電圧及び帯域幅(BW)がと
もに、変調器長(変調器の変調領域の長さL)に反比例す
る。しかし、一方で、駆動電圧を下げるためには変調器
長が大きいことが望ましいが、他方で、帯域幅を大きく
するためには変調器長を小さく保つべきである。積Vπ
・L及びBW・Lでいえば、良い電気光学変調器は小さい
Vπ・L及び大きいBW・Lを特徴とするべきである。特
開平7-191352号で提案された構造がマッハ−ツ
ェンダー変調器の実現に採用され、駆動電圧が5Vにほ
ぼ等しく保たれるようにほぼ3cmの変調器長Lが選ば
れると想定してみよう。出願人は、上記条件では、変調
マイクロ波が実質的に基板を通って伝搬し、光学モード
により見られる屈折率とは実質的に異なる屈折率を見る
という事実により、ほぼ5GHzの帯域幅を得ることは
困難であることに気づいた。このことは、結晶基板の上
面及び下面への正及び負平板電極の配置の結果である。
【0073】比較として、出願人は寸法パラメータに以
下の値: 活電極幅:7.5μm; L1=L3=20μm; L2=150μm; 電極厚:18μm; BCB層厚:1.5μm; を採用して、図9の構造についてシミュレーションを行
った。
【0074】長さLが約31mmの活性CPS領域50
に対して、駆動電圧振幅Vπはほぼ4.2Vと推定する
ことができ、これはほぼ13V・cmの積Vπ・Lを与え
る。シミュレーションの結果、出願人は、注目する、ほ
ぼ10GHzからほぼ40GHzの周波数範囲のほとん
どに対して、変調マイクロ波により見られる屈折率が光
学モードにより見られる屈折率(2.14にほぼ等しい)
に近いので、ストリップ130及び150のそれぞれに
おける光導波モードと変調マイクロ波との間の疑似完全
位相整合が確保されることを見いだした。変調周波数の
関数としての電気光学応答は、40GHz程度の3dB
帯域幅を示す。
【0075】この理由の1つは、コプレーナ型電極配置
をもつ本発明の構造では、変調マイクロ波がバッファ層
11も通って伝搬し、よって、マイクロ波により見られ
る平均屈折率が光学モードにより見られる屈折率に極め
て近いことである。
【0076】同じ構造により、それぞれのストリップの
インピーダンス(Z)が60Ωより高いままであること
も保証される。よって得られる変調器入力インピーダン
スは30Ωより高く、この値は過大な入力マイクロ波反
射損失をもたらすことなく一般的な50Ωの電源インピ
ーダンスに整合する。マイクロ波損失はまた、BCBバ
ッファ層11の使用の結果、低く保たれる。
【0077】活電極幅を光学モードの寸法(一般に1/e
強度幅が10μm)と同等かそれより大きい値まで広
げれば、Vπ・L積をさらに小さくすることができる。
しかし、これには位相整合が悪化するという欠点があ
る。
【0078】提案された構成に対する電気的反射損失の
計算は、−10dBレベルよりかなり小さいという結果
になる。シミュレーションは、電気光学応答及び電気的
反射損失にリプルがあることを示す。これらのリプル
は、CPSストリップのそれぞれと接地電極とのインピ
ーダンス整合を向上させることにより低減できるはずで
ある。これは、2本のCPSストリップを(それぞれの
CPSインピーダンスに等しい)インピーダンスZ
独立に接地することにより達成できるであろう。上述し
たように、この電極構成は変調器入力インピーダンスが
/2であることも保証する。
【0079】図10は、図5から9に示した実施形態の
内のいずれか1つにしたがう変調器201を備える、光
通信システムのための送信局を、単純化した簡略なブロ
ック図で示す。変調器201は、例えばレーザ源208
で発生される、光ビームを受け取る光入力202、及び
強度変調された光ビームのための光出力203を有す
る。変調器201はさらに、駆動回路209から変調電
位Vを受け取るための電気入力204,電気出力20
5,及び基準電位に接続される2つの電気的接地端子2
06,207を備える。インピーダンス整合のため、電
気出力205は適当な負荷210,211により基準電
位に結合される。図5及び7のCPW構成並びに図8の
二重CPS構成のいずれの変調器も、単相駆動動作が可
能である。
【0080】図11は、本発明のまた別の実施形態にし
たがう二重コプレーナストリップ型変調器を上面図で示
す。図8の変調器と異なり、図11の変調器は、図3に
示した従来の二重CPS変調器と構造的に同様の金属電
極12,13,14及び15の配置を備え、2つの接地
電極12,14及び2つの活電極13,15は導波路4
2及び42のそれぞれに重なり、導波路42,41のそ
れぞれの区画421,411にかけて広がる。
【0081】図11の二重コプレーナストリップ型変調
器も、単相駆動動作を可能にする(活電極13及び15
のいずれにも同じ極性の変調電位が印加される)が、図
8の実施形態と異なり、変調マイクロ波のための集積化
電力分割回路を備えていない。このことが、光通信シス
テムの送信局における変調器(図の301)の可能な用法
を単純化した簡略なブロック図で示す、図12に示され
る。変調器301は、例えばレーザ源310で発生され
る光ビームを受け取る光入力302,及び強度変調され
た光ビームのための光出力303を有する。変調器30
1はさらに、駆動回路311から電力分割回路312を
介して同じ極性の変調電位Vを受け取るための2つの電
気入力304及び305,2つの電気出力306及び3
07,並びに基準電位に接続される2つの電気的接地端
子308,309を備える。インピーダンス整合のた
め、電気出力306,307は適当な負荷313,31
4により基準電位に結合される。
【0082】図11の二重CPS変調器では、導波路に
おける変調電場分布の観点から構造をさらに対称にする
ように、(図3及び4の従来技術のデバイスと同様に)中
央接地電極16を設けることができる。この場合、デバ
イスは二重CPW変調器になる。
【0083】本発明のコプレーナ型集積光導波路変調器
は、通常の、LiNbOのような電気光学材料のzカ
ット薄板から出発して製造することができる。集積光導
波路は既知の技法のいずれかを用いて、例えば基板にチ
タンイオンを選択ドーピングすることにより、形成する
ことができる。選択ドーピングは、既知のフォトリソグ
ラフィ技法及びこれに続く熱拡散プロセスにより達成で
きる。
【0084】互いに逆向きの強誘電分域領域61及び6
2の形成方法に関しては、相異なる極性をもち、したが
ってz結晶軸の方向及び配向に依存する上記特性の反転
を示す領域を含むLiNbO結晶の作成を可能にす
る、様々な分域反転技法が既に報告されている。
【0085】強誘電分域反転を達成するための方法のい
くつかは、結晶のキュリー点に近い、高温度でのイオン
の拡散に依存する。
【0086】例えば、Jap. J. Appl. Phys.誌,第16
巻(1977年),1069ページの、N.オオニシ(Ohn
ishi):「LiNbOの正分域表面における熱誘起層の
エッチング調査」に報告されているように、800〜1
000℃で1ないし20時間加熱されたLiNbO
晶のz+表面におけるLiO外方拡散により、分域反
転を誘起することができる。
【0087】J. Appl. Phys.誌,第50巻(1979
年),4599ページの、S.ミヤザワ(Miyazawa):「T
i拡散LiNbO光導波路における強誘電分域反転」
では、空気中、950〜1100℃で5ないし10時間
行われた、Ti内方拡散により、z+面での強誘電分域
反転が生じ得ることが報告されている。
【0088】Appl. Phys. Lett.誌,第56巻(1990
年),1535ページの、K.ナカムラ(Nakamura)及び
H.シミズ(Shimizu):「プロトン交換LiTaOの熱
処理により形成された強誘電反転層」は、プロトン交換
とその後のキュリー温度近くでの熱処理によるLiNb
のz+面での強誘電分域反転が可能であることを報
告している。
【0089】Electronics Lett.誌,第27巻(1991
年),1207ページの、M.フジムラ(Fujimura)等:
「LiNbO導波路SHGに対するSiOクラッデ
ィングにより誘起された強誘電分域反転」に報告されて
いるように、SiOクラッディングとその後のキュリ
ー温度近くでの数時間の熱処理が、LiNbOを刺激
してLiO外方拡散をおこさせるためにも用いられ、
強誘電分域反転は被覆領域の下のz+面でおきる。
【0090】Appl. Phys. Lett.誌,第65巻(1994
年),1763ページの、L.ファン(Huang)及びN.
A.F.イェーガー(Jaeger):「LiNbOにおける
分域反転の検討」では、強誘電分域反転が、高温度にお
けるLiO外方拡散によりつくられる、NbLi欠陥
及び自由電子から生じる数100V/cmの空間電荷電
場と関係付けられる、簡単なモデルが提案されている。
【0091】例えば、Appl. Phys. Lett.誌,第48巻
(1986年),698ページの、P.W.ヘイコック(H
aycock)及びP.D.タウンゼンド(Townsend):「Tc以
下におけるLiNbO及びLiTaOの分極化方
法」で論じられた、LiNbO 及びLiTaOにお
いて強誘電分域反転を達成するための別の方法は、電子
ビームの使用に基づく。最初の試みは、10V/cm程
度の低電場を用い、約600℃(LiNbO)の温度で
実行された。この発想は、分子状態で結合している酸素
イオンは本来の単イオン状態にあるときより小さく、酸
素面のもう一方の側へのリチウムイオンの通り抜けが容
易になるというものであった。
【0092】既知の強誘電分域反転または分極化技法の
いずれも、原理的に、強誘電分域領域61,62の形成
に用い得るであろう。
【0093】しかし、高温度におけるイオンの拡散によ
って得られる強誘電分域反転領域は通常浅く(表面から
の深さが数μmまで)、したがって導波路用途にしか適
していない。そのような強誘電分域反転領域ではさら
に、分域形状が三角形(Ti内方拡散、LiO外方拡
散、SiOクラッディング)または半円形(プロトン交
換とそれに続く熱処理)であって、反転領域と導波路モ
ードとの間に最適化された重なりを与えないことがある
という事実が問題となり得る。電子ビーム照射技法は、
試料厚(0.1〜1mm)全体にわたり真っ直ぐに延びる
分域をつくり、上述の重なりを改善する可能性を与え
る。
【0094】チョクラルスキー成長及びレーザ加熱ペデ
スタル結晶成長中のドーピングを含むその他の方法も、
強誘電分域反転を得るために用いられた。
【0095】今までのところ最も有効な分極化デバイス
は、例えば、Appl. Phys. Lett.誌,第62巻(1993
年),435ページの、M.ヤマダ等:「高効率青色二次
高調波発生のための外部電場印加による周期的分極化一
次疑似位相整合LiNbO 導波路」で論じられたよう
な、室温における電場分極化の技法を用いて得られた。
外部電場が抗電場力値(LiNbOに対しては約20
kV/mm)より高くなるような、高電圧パルスがzカッ
ト基板に印加され、これに対応して分域反転がおこる。
電場分極化技法により、厚さ全体にわたって真っ直ぐ延
びる分域を、(いくつかの疑似位相整合周波数変換プロ
セスに対して作製された周期により示されるように、数
μmの)高解像度で得ることができる。さらに、電場分
極化技法は他の方法に比較して、簡単であり、費用がか
からない。
【0096】本発明の状況において、符号が互いに逆の
電気光学係数を有する領域、例えば強誘電材料基板にお
ける強誘電分域領域は、2本の変調器アームの導波路が
含まれるように、導波路に対して横方向に、十分に大き
くなければならない。好ましくは、符号が互いに逆の電
気光学係数を有する領域すなわち強誘電分域領域は、導
波路を通って伝搬する光学モードの横方向プロファイル
全体を包含するまで広がっているべきである。
【0097】変調器の平面における(すなわち基板1の
表面71上の)強誘電体分域領域の広がりは、分極化電
圧を印加するための電極の形成にリソグラフィ技法を用
いて、サブミクロンの解像度で定めることができる。
【0098】反転領域の厚さに関する限り、必ずしも強
誘電分域領域61,62が基板1の下面72まで届いて
いる必要はない。しかし、反転領域が導波路表面から深
くなるほど、光学モードとの重なりが大きくなる。この
観点から、可能な全ての分極化技法の中では、電場分極
化技法が好ましい。
【0099】強誘電分域領域61,62は、基板1への
導波路2,41,42,6の形成の前または後に形成す
ることができる。
【0100】ここまでは、デバイス変調領域全体にかけ
て広がる、符号が互いに逆の電気光学係数を有する領域
を、詳細な説明で与えてきたが、このことが本発明を制
限するとしてはならない。実際には、強誘電分域領域は
変調領域の一部分だけにかけて広がることができるであ
ろう。
【0101】さらに、2つの領域だけが符号が互いに逆
の電気光学係数を有する代わりに、符号が交互する電気
光学係数を有する領域の2つの逐次連続領域列を設け、
それぞれの逐次連続領域列を変調器アームを形成する2
本の導波路の内のそれぞれ1本が通過し、導波路に対し
て横方向に隣り合う、2つの逐次連続領域列における領
域対が互いに符号が逆の電気光学係数を有するようにす
ることができる。このようにすれば、変調電場と導波路
を通って伝搬する光学モードの光変調との間の位相速度
不整合を補償することができる。
【0102】本発明は、本明細書でこれまで説明された
ような、zカット基板に形成される変調器に適用される
だけではないことに注意することが重要である。図13
及び14は、それぞれ平面図及び断面図で、コプレーナ
型マッハ−ツェンダー変調器が、xカット基板1すなわ
ちx結晶軸に垂直な主表面を有する基板に形成される本
発明の実施例を、例としてのみ、簡略に示す。
【0103】少なくともデバイス変調領域50におい
て、干渉計アームを構成する2本の導波路411及び4
21が、互いに符号が逆の電気光学係数r33を有する
基板領域に形成される(先に述べたように、r33は、
z結晶軸に沿って偏光した電磁波に作用する屈折率変化
を同じ軸に沿う変調電場成分と関係付ける電気光学係数
である)。例えば、基板がリチウムナイオベートのよう
な強誘電材料からなるとすれば、導波路411は、(z
軸に沿って)図の右側に向けて配向された自発分極を有
するとした基板に直接に形成され、一方導波路421は
自発分極配向が反転された基板領域500に形成され
る。リチウムナイオベート基板における自発分極の配向
を反転させるための可能な技法は、Appl. Phys. Lett.
誌,第76巻,第26号,3852〜3854ページ
の、キシノ(Kishino)等:「XヵットLiNbOにおけ
る70+μm深さの分域反転及びその高速帯域通過集積
光変調器への使用」に報告されている。
【0104】電極配置が、導波路が集積された位置に対
応して、基板の上主表面71上に、バッファ層11を介
して設けられる。電極配置は、導波路421とは反対側
で導波路411に並んで延びる活電極501,及び導波
路411とは反対側で導波路421に並んで延びる接地
電極502を含む。
【0105】活電極501への変調電位Vの印加の結果
として発生される電場のz成分は、2本の導波路41
1,421と同じ方向及び配向をもつ。しかし、導波路
は互いに符号が逆の電気光学係数を有する基板領域に形
成されているから、2本の導波路の屈折率は互いに逆の
変化を受け、よってプッシュ−プル効果が得られる。
【0106】本発明にしたがうコプレーナ型集積光導波
路変調器は、特に、高データレートデジタル光通信に適
合する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のコプレーナ型集積導波路電気光学変調器
の簡略な上面図
【図2】線II−IIに沿ってとられた図1の変調器の断面
【図3】従来の二重コプレーナストリップ型集積電気光
学変調器の簡略な上面図
【図4】線IV−IVに沿ってとられた図3の変調器の断面
【図5】本発明の一実施形態にしたがう無チャーピング
コプレーナ型集積導波路電気光学変調器の簡略な上面図
【図6】線VI−VIに沿ってとられた図5の変調器の断面
【図7】本発明の別の実施形態にしたがう無チャーピン
グコプレーナ型集積導波路電気光学変調器を、図6と同
様の断面図で示す
【図8】単相駆動動作を可能にする、本発明のまた別の
実施形態にしたがう二重コプレーナストリップ型集積電
気光学変調器の簡略な上面図
【図9】線IX−IXに沿ってとられた図8の変調器の断面
【図10】図5または7のコプレーナ型導波路変調器あ
るいは図8の二重コプレーナストリップ型変調器を備え
る光通信システムの送信局の、単純化した、簡略なブロ
ック図
【図11】交互電極配置をもつ二重コプレーナストリッ
プ型集積変調器を、簡略な上面図で示す
【図12】図11の二重コプレーナストリップ型変調器
を備える光通信システムの送信局の、単純化した、簡略
なブロック図
【図13】本発明のさらにまた別の実施形態にしたがう
コプレーナ型変調器の簡略な上面図
【図14】線XIV−XIVに沿ってとられた図13の変調器
の断面
【符号の説明】
1 基板 2 入力導波路 3,5 Y−接合 6 出力導波路 11 バッファ層 41,42 光導波路 50 デバイス変調領域 61,62 強誘電分域 63 分域境界 71 基板上面 72 基板下面 80,100 活電極 90 接地電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アントニーノ ネスポーラ イタリア国 10024 (ティーオー) モ ンカリエリ ヴィア グラツィア デレッ ダ 18 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 BA01 BA03 CA05 DA02 DA03 EA05 EB02 HA15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気光学材料の基板(1)、 前記基板の表面(71)の対応する位置で前記基板に集積
    された少なくとも2本の光導波路(41,42)、及びデ
    バイス変調領域(50)において前記2本の導波路の屈折
    率変調を生じさせるに適する変調電場を前記導波路に印
    加するために前記表面上に配置された電極系(80,9
    0,100;80,90,900;12〜15;12〜
    16;120,130,140,150,160,17
    0;501,502)を備え、 前記導波路が、前記デバイス変調領域における前記導波
    路のそれぞれの少なくとも一区画(411,421)にか
    けて、前記導波路区画に対して横方向の軸に沿う符号が
    互いに逆の電気光学定数を有するそれぞれの基板領域
    (61,62;1,500)に形成され、よって、前記導
    波路区画において方向及び配向が同じ変調電場が前記導
    波路区画において符号が互いに逆の屈折率変調を生じさ
    せることを特徴とするコプレーナ型集積光導波路電気光
    学変調器。
  2. 【請求項2】 前記導波路区画及び互いに符号が逆の電
    気光学係数を有する前記それぞれの基板領域が、実質的
    に前記デバイス変調領域の全体にかけて広がっているこ
    とを特徴とする請求項1記載のコプレーナ型集積光導波
    路電気光学変調器。
  3. 【請求項3】 符号が交互する電気光学係数を有する基
    板領域の少なくとも2つの逐次連続領域列が前記基板領
    域に設けられ、前記少なくとも2本の導波路のそれぞれ
    1本が前記逐次連続領域列のそれぞれを通過し、前記導
    波路に対して横方向に実質的に揃えられた前記2つの逐
    次連続領域列における領域対は互いに符号が逆の電気光
    学係数を有することを特徴とする請求項1記載のコプレ
    ーナ型集積光導波路電気光学変調器。
  4. 【請求項4】 前記電極系が、コプレーナ型導波路電極
    系を形成するように、前記導波路のそれぞれの前記区画
    の上にそれぞれ1つが広がる少なくとも2つの接地電極
    (80,100)及び前記接地電極の間に延びる少なくと
    も1つの活電極(90)を備えることを特徴とする請求項
    2または3記載のコプレーナ型集積光導波路電気光学変
    調器。
  5. 【請求項5】 前記電極系が、前記導波路の前記区画の
    上に広がる1つの活電極(900)及び前記活電極に並ん
    で延びる少なくとも1つの接地電極(80,100)を備
    えることを特徴とする請求項項2または3記載のコプレ
    ーナ型集積光導波路電気光学変調器。
  6. 【請求項6】 前記導波路が前記変調領域において前記
    導波路間の光結合を実質的に防止するに適する距離だけ
    隔てられ、前記活電極が、前記距離に等しいかまたはそ
    れより広い幅を有する広幅部分(901)及び前記広幅領
    域の上面上の挟幅部分(902)からなることを特徴とす
    る請求項5記載のコプレーナ型集積光導波路電気光学変
    調器。
  7. 【請求項7】 前記電極系が、二重コプレーナストリッ
    プ型電極系を形成するように、同じ変調電圧(V)を受け
    取るための、前記導波路のそれぞれの前記区画の上にそ
    れぞれ1つが広がる2つの活電極(13,15;13
    0,150)、及び前記活電極に並んで延びる少なくと
    も1つの接地電極(12,14;120,140)を備え
    ることを特徴とする請求項2または3記載のコプレーナ
    型集積光導波路電気光学変調器。
  8. 【請求項8】 前記少なくとも1つの接地電極が、2つ
    の接地電極を含み、前記2つの接地電極のそれぞれ1つ
    が前記2つの活電極の内のそれぞれ1つに、他方の活電
    極とは反対の側で、並んで延びることを特徴とする請求
    項7記載のコプレーナ型集積光導波路電気光学変調器。
  9. 【請求項9】 前記電極系が、外部で発生された変調電
    圧(V)を受け取り、前記変調電圧を前記2つの活電極に
    供給するための、集積化電力分割回路(160,13
    0,150)を含むことを特徴とする請求項8記載のコ
    プレーナ型集積光導波路電気光学変調器。
  10. 【請求項10】 前記変調領域の外側において、前記導
    波路が入力導波路(2)及び出力導波路(6)のそれぞれに
    Y−接合(3,5)により光学的に接続され、前記2つの
    活電極が前記Y−接合において合体し、前記入力及び出
    力導波路上に延長部(160,170)を有することを特
    徴とする請求項9記載のコプレーナ型集積光導波路電気
    光学変調器。
  11. 【請求項11】 前記接地電極が、前記入力及び出力導
    波路の対応する位置で、コプレーナ型導波路電極系を形
    成するように、前記延長部に並んで延びることを特徴と
    する請求項10記載のコプレーナ型集積光導波路電気光
    学変調器。
  12. 【請求項12】 電気光学材料の前記基板が強誘電材
    料、特にリチウムナイオベート(ニオブ酸リチウム)のz
    カット基板であり、互いに符号が逆の電気光学係数を有
    する前記領域が互いに逆に配向された強誘電分域を有す
    る領域であることを特徴とする請求項1から11のいず
    れか1項記載のコプレーナ型集積光導波路電気光学変調
    器。
  13. 【請求項13】 電気光学材料の前記基板が強誘電材
    料、特にリチウムナイオベートのxカット基板であり、
    互いに符号が逆の電気光学係数を有する前記領域が互い
    に逆に配向された強誘電分域を有する領域であり、前記
    電極系が活電極及び接地電極を含むことを特徴とする請
    求項1記載のコプレーナ型集積光導波路電気光学変調
    器。
  14. 【請求項14】 請求項1から13のいずれか1項記載
    のコプレーナ型集積光導波路電気光学変調器(201;
    301)、及び単極性駆動電位(V)を前記電極系に印加
    するために適合された電気的駆動要素(209;31
    1,312)を備えることを特徴とする電気光学変調
    器。
  15. 【請求項15】 光ビームを発生するための1つの光ビ
    ーム発生手段及び請求項14記載の電気光学変調器を少
    なくとも備えることを特徴とする光通信システムのため
    の送信局。
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