JP4485043B2 - 下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法、及び記憶媒体 - Google Patents

下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法、及び記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、下水処理場等における下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
下水道には、一般家庭等から排出される汚水用の分流式下水道や、汚水と雨水の両方が流入する合流式下水道等がある。合流式下水道を通って流入する液体(汚水、雨水等)は、下水処理場において、例えば降雨時等にその処理能力を越える流入量があった場合には、これを処理せずに直接ポンプで河川等に放流したり、最初沈殿池を経由して放流する簡易処理を行っていた。あるいは雨水調整池を有する処理場では、活性汚泥処理能力を越える分を一時的に貯留し、降雨終了後にその活性汚泥処理を行うようにしている。これは、活性汚泥処理能力を越える流入量(水位)があった場合に、自然に余剰分が雨水調整池に流れ込むように、予め所定の高さの越流堰を設けている。また、活性汚泥処理施設としてステップ処理施設を備えている場合には、汚水の流入点を変えることにより処理水質を維持しているところもある。
【0003】
以下、図面を参照して、更に詳しく説明する。
図11は、合流式下水道に対する下水処理場の構成の一例を示す図であり、この例ではステップ処理施設を備える下水処理場を示す。また、図示の例では、雨水調整池も備えた構成としている。
【0004】
図11において、合流式の下水管渠1より流入する液体(雨水、汚水の混合)は、貯留槽2に一時的に貯留され、ここから揚水ポンプ3(複数台のポンプから成る場合もある)によって汲み上げられ、まず最初沈殿池4に入る。あるいは、活性汚泥処理能力を越える流入量があった場合に、余剰分が雨水調整池5に流れ込む。最初沈殿池4において、液体内の汚濁物がある程度沈殿された後、反応槽6において活性汚泥処理能力が行われる。よく知られているように、活性汚泥処理とは、活性汚泥による生物化学反応によって、汚水に含まれる(溶解している)汚濁物を固形化する処理である。ここで、活性汚泥とは、最終沈殿池7で沈殿した汚泥の一部を反応槽6に戻したもの(返送汚泥)である。更に、活性汚泥に含まれる微生物の活動が活発になるようにする為に、空気を送風する。
【0005】
このような送風による活性化の指標として、一般に、反応槽6内の溶存酸素濃度値が使用されている。すなわち、上記微生物は、汚水に含まれる汚濁物を処理する際に酸素を消費するが、仮に送風空気中の酸素量よりも酸素消費量が大きくなると溶存酸素濃度値が下がっていき、その逆の場合は溶存酸素濃度値が上がっていく。これは、流入水の量や汚濁度等に影響される。溶存酸素濃度値は、下がり過ぎても、上がり過ぎても具合が悪い。
【0006】
よって、通常は、溶存酸素濃度値の適切な目標値を設定しておき、この目標値となるように送風量を調節する制御を行う。この制御は、後述する「溶存酸素濃度一定制御装置」により行われる。
【0007】
このようにして、反応槽6において汚水に含まれる汚濁物を固形化する処理を行ったあと、最後に、最終沈殿池7において、固形化された汚濁物の沈殿が行われる。このようなプロセスを経て汚水は浄化され、河川等に放流可能となる。
【0008】
また、図11において、河川放流ポンプ8は、活性汚泥処理能力を越える流入量があった場合、または雨水調整池5がある場合には、その一時貯留限界量を越えた場合等に、貯留槽2から直接、河川に放流する為のポンプである。また、上記簡易処理を行う場合には、最初沈殿池4から放流する。いずれにしても、反応槽6の処理能力を越えないようにする一方で、ある程度以上汚濁度が低い状態で河川等に放流しなけらばならない。
【0009】
また、ステップ処理施設では、最初沈殿池4から反応槽6に流入させるのに、図示の通り、反応槽6の前段への流入ルートAと、反応槽6の後段への流入ルートBとがある。通常は、反応槽6の前段への流入量と後段への流入量はほぼ同じ(50%ずつ)にしているが、雨天時等には、上記の様に、汚水の流入点を変えることにより処理水質を維持しているところもある。尚、汚水の流入点を変えるとは、上記前段/後段50%ずつの比率を変えて、後段への流入量を多くすることを意味する。
【0010】
上述した河川放流ポンプ8からの直接放流や簡易処理、あるいは後段への流入量を多くする事は、従来では現場の状況を見ながら人間が判断して手動で操作していた。人間による判断方法としては、揚水ポンプ3の揚水量や運転台数から流入量を判断したり、水質や水質の変化を判断し、これより例えば流入量がある程度多くなり、水質が直接河川に放流可能な程度まで希釈されていると判断すると、上記直接放流等を行わせる操作、すなわち河川放流ポンプ8の起動等の操作を行っていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
従来では、上記の通り、人間が判断して手動で操作していたが、その判断材料は、例えば水質を判断する場合は、溶存酸素濃度値、送風量の計測値であった。
【0012】
ここで、溶存酸素濃度値、送風量の計測値を判断材料とする意味について説明する。
降雨開始時には、地表面等に蓄積した汚濁物質が雨水により洗い流されたり、下水管渠内に蓄積した汚濁物質が流出することにより、下水処理場には汚濁度の高い液体(雨水と汚水)が流入する。しかし、ある程度降雨が続いて、上記汚濁物質が洗い流されると、その後は汚濁度が非常に低い雨水が流入することになり、この雨水が合流することにより汚水が希釈されるので、流入水の汚濁度が低くなる。それと共に、雨水中の溶存酸素濃度により流入水中の溶存酸素濃度値が上昇する。そして、上記溶存酸素濃度値の高い流入水が反応槽内に入っていくにしたがって、反応槽内の液体の溶存酸素濃度値が上昇していく。活性汚泥処理反応槽内の溶存酸素濃度一定値運転を行っている場合、これによって、送風量を減少させる制御が行われるが、この場合、送風量が最小になっても、溶存酸素濃度値が上昇し続ける現象が生じる。
【0013】
このように、流入水の水質と、溶存酸素濃度及び送風量との間には関係があることが知られており、溶存酸素濃度値と送風量を見れば、水質を推定することは可能であった。
【0014】
しかしながら、このような判断は、担当者の能力によってバラツクし、ある程度の熟練者でないと判断すること自体難しい。そして、判断に失敗すると、例えば反応槽6の処理限界を越える流入量が続くと、反応槽6の処理が異常となり、結果、処理水質の悪化や反応槽6内の活性汚泥微生物の死滅や変質を招いてしまう。そして、一度こうなってしまうと、復旧作業が非常に大変となる。そうかといって、流入水の汚濁度が未だ高い状態であるにも係わらず、河川への直接放流等を行えば、河川を汚してしまう。
【0015】
また、一日中(24時間)、流入量や溶存酸素濃度及び送風量のデータを見て判断する作業を繰り返さなければならないので、作業者の負担が大きい。特に夜間は大変である。
【0016】
一方、水質センサーを用いて、この水質センサーの計測値を見て判断することが考えられるが、水質センサーは非常に高価であり、且つ頻繁にメンテナンスする必要がある為、購入コスト、維持コストとも掛かり、また運転員(もしくは監視員)等にメンテナンス作業負担が課せられることになり、作業負担が増大する。
【0017】
また、図11には、雨水調整池5を示してあるが、現実には、雨水調整池を設置するには非常に広い敷地が必要となる為、実現が難しい。特に、都市部では、雨水調整池を設けることができない下水処理場が多い。
【0018】
本発明の課題は、既存のシステムを利用し、直接放流等してよいか否かを正しく判断でき、且つ直接放流等の操作も自動的に行う下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法を提供することである。
【0019】
本発明による請求項1記載の流入水処理演算装置は、降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおける流入水処理演算装置であって、前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する入力手段と、前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する流入量増加状況演算手段と、該流入量増加状況演算手段により求められた流入量増加状況の推論値と、前記入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する流入水の希釈状況演算手段と、該流入水の希釈状況演算手段により求められた流入水の希釈状況の推論値が予め設定される閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、該判定手段による判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する制御手段とを有する。
また、本発明による請求項2記載の流入水処理演算装置は、降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおける流入水処理演算装置であって、前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する入力手段と、前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する流入量増加状況演算手段と、前記入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する流入水の希釈状況演算手段と、前記流入量増加状況演算手段により求められた流入量増加状況の推論値が予め設定される第1の閾値を越えるか否かを判定すると共に、該流入水の希釈状況演算手段により求められた流入水の希釈状況の推論値が予め設定される第2の閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、該判定手段による判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する制御手段とを有する。
【0020】
上記流入水処理演算装置は、特に降雨等によって流入量が増大して反応槽による活性汚泥処理の処理能力の限界を越えそうな状況において、例えば直接放流等を行ってよいか、といったような、厳密/正確ではなくてもよいがある程度の正しさが求められる判断を、ファジー推論を用いて行うようにしている。これにより、作業者等が下水処理場に常駐して逐一判断するというような、わずらわしい人的負担を減らすことができる。
【0025】
また、本発明によれば、判断を行うだけでなく、判断結果に応じた制御を自動的に行うようにしているので、下水処理場の作業者等の負担を更に軽減することができる。
【0026】
また、本発明には、上記流入水処理演算装置、下水処理システムを実現させるプログラムが記録された記録媒体自体も含まれる。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
本発明は、水質センサー等を新たに設けることなく、既存の活性汚泥処理反応槽内の溶存酸素濃度一定値運転システムから得られるデータを用いて、放流/簡易処理等すべき時期を自動的に判断及び操作する下水処理システムを提案する。
【0028】
これは、例えば、後述するファジー推論により実現する。詳しくは、以下、図1以降を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態による下水処理システム全体を概略的に示す図である。
【0029】
尚、同図において、図11と同じものは同一符号を付してある。
図1において、まず、上述してある既存の「溶存酸素濃度一定制御装置」について説明する。図示の通り、送風機17からの送風を風量調節弁18で調節することで、反応槽6への送風量が変わる。溶存酸素濃度一定制御装置20は、溶存酸素濃度計16により計測された溶存酸素濃度値を入力し、これに基づいて溶存酸素濃度一定制御の為の所定の演算を行って、風量調節弁18の弁開度を決定する。そして、この弁開度指令を風量調節弁18に送る。
【0030】
本発明の特徴である流入水処理演算部10は、この既存の「溶存酸素濃度一定制御装置」で用いるデータの一部を利用し、溶存酸素濃度計16により計測された溶存酸素濃度値を入力すると共に、風量計19により計測された反応槽6への送風量を入力する。更に、雨量計11で計測された降雨量、及び流量計12で計測されたポンプ全揚水量も入力し、これら4種類の入力データに基づいて、以下に詳細に説明するファジー推論を行う。そして、この推論結果に応じて、図示の様に、河川放流ポンプ8に対しては放流ポンプ運転/停止指令、または簡易処理放流ゲート13に対しては簡易処理放流ゲート操作指令、あるいは流入量調整ゲート14、15に対しては流入量調整ゲート操作指令を出す。尚、送風量の代わりに、風量調節弁18の弁開度の計測値を用いるようにしてもよい。
【0031】
尚、“ゲート”といっても、ゲート本体だけでなく、ゲートの開閉を行う装置も含む意味である。
流入水処理演算部10の詳細については、以下、第1の実施例、第2の実施例として、説明する。
【0032】
尚、以下の説明は、ほんの一例を示しているだけである。良く知られているように、ファジー推論には、例えばmax−min重心法、max−product重心法、シングルトン法等の様々な手法が存在するのであり、本発明はこれら手法の1形態に限定されるのではなく、適用可能な手法すべてが本発明に含まれる。尚、以下の説明では、後件部のメンバーシップ関数を定数(シングルトンと呼ぶ)とする手法を例にする。
【0033】
図2は、第1の実施例による流入水処理演算部の概略的な機能ブロック図である。
流入水処理演算部30は、図1で説明した通り、溶存酸素濃度計16により計測された溶存酸素濃度値、風量計19により計測された反応槽6への送風量、雨量計11で計測された降雨量、及び流量計12で計測されたポンプ全揚水量を入力する。流入水処理演算部30は、降雨による流入量増加状況演算部31、流入水の希釈状況演算部32、判定/操作指令部33より成る。
【0034】
流入量増加状況演算部31は、ポンプ全揚水量と降雨量を入力し、流入量の増加状況をファジー推論を実行して流入水の希釈状況演算部32に出力する。希釈状況演算部32は、この流入量増加状況演算部31の出力と、溶存酸素濃度値及び反応槽送風量とを入力して、流入水の希釈状況をファジー推論を実行する。判定/操作指令部33は、この推論された希釈状況に応じて、例えば河川放流ポンプ8の起動/停止等の指令を出力する。
【0035】
以下、まず、流入量増加状況演算部31におけるファジー推論について、詳細に説明する。
流入量増加状況のファジー推論は、図3(a)、(b)に示すメンバーシップ関数と、図4に示すファジー評価ルールテーブルとを用いて行う。
【0036】
図3(a)は、ポンプ揚水量のメンバーシップ関数であり、図示の通り三角型であり、ファジー変数のラベルは例えば「減少」、「変化なし」、「やや増加」、「増加」と表現するものとする。また、説明するまでもないが、図の縦軸は、各メンバーシップ関数への帰属度(grade of membership )を表わす。例えば、ポンプ揚水量が0.4の場合には「やや増加」に属する度合いが最も大きい(‘1’である)ことになる。
【0037】
ここで、同図の横軸に示すポンプ揚水量における0.4、1.0等の値は、ポンプ揚水量の計測値そのままを意味しているのではなく、晴天時の全揚水量と同じ値である場合には‘0’、運転可能なポンプを全台100%運転したとき(最大運転時)の揚水量を‘1’として規格化しているものである。
【0038】
ポンプ揚水量は次式により求める。
ポンプ揚水量=現在計測されたポンプ全揚水量−晴天時の全揚水量
ポンプ揚水量は、運転可能な全ポンプの揚水定格値で規格化している。次元のある数値(1分当たりの揚水量、一時間当たりの揚水量等)の取り扱いを無次元で処理し、どのような揚水量でも統一して扱う為である。
【0039】
ここで、ポンプ全揚水量は、貯留槽2から揚水する量全てを意味する。すなわち、揚水ポンプ3による揚水量(複数台ある場合には全てのポンプの揚水量の合計)だけでなく、河川放流ポンプ8による揚水量も含まれる。そして、このポンプ全揚水量の全てが、反応槽6に流入するとは限らない。河川放流ポンプ8により揚水された分は直接河川に放流されるし、簡易処理放流されるかもしれないし、あるいは雨水調整池がある場合には、ここに一時貯留されるかもしれない。このように、必ずしもポンプ全揚水量が反応槽6への流入量となるとは限らない。更に、晴天時の全揚水量とは、降雨開始時のT時間前から降雨開始時までのポンプの揚水量の実測値の平均値を意味する。Tの値は、経験的に、予め決める。例えば、2時間から3時間程度の値をとる。また、降雨等の影響がなくても流入量が変動する場合であって、それに周期性がある場合には(例えば、家庭から排出される下水の量は、深夜には少なく、食事時や風呂時には多くなる、といったように、一日の中である程度周期性のある変動が見られる)、例えば降雨等の影響がない状態で予め一日中のポンプの揚水量を実測して記憶しておき(あるいは、数日〜数週間分の平均値を求めて、これを記憶しておき)、現在時刻と同時刻の値を読み出して、これを上記晴天時の全揚水量としてもよい。
【0040】
また、同図では、例えばポンプ揚水量が0.4に相当する値であるとき「やや増加」に属する度合いが‘1’となるように決められているが、これは一例として示しているだけである。実際には、ポンプ揚水量のメンバーシップ関数に限らず、本例で用いるメンバーシップ関数、制御規則の具体的な数値等は、ファジー制御においてはよく知られているように、例えば熟練した作業者等の経験等に基づく意見を参考にしながら主観的に決定していく。結果的に、後述する閾値(=0.5)を越えているときに直接放流等が行われると丁度よい具合となるように、調整すればよいのである。
【0041】
図3(b)は降雨量のメンバーシップ関数であり、ファジー変数のラベルは「少」、「並」、「多」で表現する。これも、図3(a)の場合と同様に、横軸の降雨量の1.0、3.0等の値に対応する現実の降雨量が何であるかは、経験等に基づいて主観的に決定する。経験的には、送風量の減少が表れた時の降雨量を基準に考えるとよい。更に、降雨量によってどの程度流入量が増加するかといった問題は、各下水処理場毎に、その周囲の地形や設備等の影響で多少なりとも違ってくるので、できれば上記メンバーシップ関数は各下水処理場毎に設定することが望ましい。そうすれば、より適切な結果が得られるファジー制御が可能になる。尚、降雨量は、降雨開始時からの累積値である。また、降雨が止んでも直ちに降雨量の計測を終了させるとは限らない。例えば一時的に雨が止んでも、流入量が晴天時の状態に戻らない場合、降雨量の積算は継続する。
【0042】
次に、図4に示すファジー評価ルールテーブルは、全部で12個の制御規則をテーブル形式で表わしている。例えば、同図において網かけをした部分は、以下のIF-THEN型の1個の制御規則を表わしている。
【0043】
IF ポンプ揚水量が「やや増加」 AND 降水量が「並」
THEN 流入量増加状況は「0.5」
他の11個の制御規則についても、同じことであり、特に説明しない。
【0044】
流入量増加状況演算部31は、上述した図3(a)、(b)に示すメンバーシップ関数と、図4に示す制御規則とを用いて、流入量増加状況の推論値を算出する。流入量増加状況の推論は、公知の方法を用いればよいが、一応、以下に一例を、具体例を挙げて説明しておく。
【0045】
この例では、ポンプ揚水量=0.5、降雨量=1.0であったものとする。
この場合、図3(a)、(b)を見ての通り、ポンプ揚水量に関しては「変化なし」と「減少」に属する度合い(あるいは成り立つ度合いという)は‘0’であり、降雨量においては「少」と「多」に属する度合いが‘0’であるので、図4に示す12個の制御規則のうち、前件部(条件部)が成りたつ度合いが‘0’ではない制御規則は、以下の2つとなる。
【0046】
▲1▼ IF ポンプ揚水量が「やや増加」 AND 降水量が「並」
THEN 流入量増加状況は「0.5」
▲2▼ IF ポンプ揚水量が「増加」 AND 降水量が「並」
THEN 流入量増加状況は「1.0」
また、ポンプ揚水量が0.5の場合、図3(a)を参照すると、目算により、「やや増加」への帰属度は0.8程度、「増加」への帰属度は0.2程度に読み取れるので、ここでは、0.8、0.2であるものとする。
【0047】
降雨量=1.0に対しては、図3(b)より、「並」への帰属度が1.0である。
したがって、制御規則▲1▼の前件部の成り立つ度合いは0.8(1.0と0.8の何れか小さい方をとるので)
制御規則▲2▼の前件部の成り立つ度合いは0.2(同様に、1.0と0.2の何れか小さい方をとるので)
となり、結果、流入量増加状況の推論値は以下の式により求められる。
【0048】
推論値=(0.8 ×0.5 +0.2 ×1.0 )÷(0.8 +0.2 )
=0.6
よって、この例では、流入量増加状況の推論値=0.6が、流入水の希釈状況演算部32に渡される。
【0049】
尚、流入量増加状況の推論値の意味は、0.5を境にして増加/減少と解釈するものとする。すなわち、0.5以上である場合にはその値に応じた流入量の増加がある状況、0.5未満である場合にはその値に応じた流入量の減少がある状況と解釈する。
【0050】
続いて、流入水の希釈状況演算部32における処理について説明する。流入水の希釈状況演算部32では、図5(a)〜(c)に示すメンバーシップ関数と、図6に示す制御規則を用いる。
【0051】
流入量増加状況演算部31より渡される流入量増加状況の推論値、及び入力する反応槽溶存酸素濃度値と反応槽送風量に対して、各々、図5(a)〜(c)に示すメンバーシップ関数が適用される。
【0052】
図5(a)は、流入量増加状況のメンバーシップ関数であり、ファジー変数のラベルは例えば「少」、「並」、「多」と表現している。
図5(b)は、反応槽溶存酸素濃度のメンバーシップ関数であり、ファジー変数のラベルは例えば「低い」、「目標」、「高い」と表現している。ここで、同図に示す横軸の「溶存酸素濃度」とは、次式の意味であり、更に溶存酸素濃度の計測値が、予め決められている上限値とイコールのとき1.0、下限値のとき−1.0となるように規格化している。
【0053】
溶存酸素濃度=溶存酸素濃度の計測値−溶存酸素濃度の目標値
尚、溶存酸素濃度の目標値とは、溶存酸素濃度一定制御装置20による一定制御目標値のことである。
【0054】
図5(c)は、反応槽送風量のメンバーシップ関数であり、ファジー変数のラベルは例えば「減少」、「変化なし」、「増加」と表現している。ここで、同図に示す横軸の「送風量」とは、次式の意味であり、更に送風量の計測値が予め決められている上限値とイコールのとき1.0、下限値のとき−1.0となるように規格化している。
【0055】
送風量=送風量の計測値−降雨開始前の平均的な送風量
図6には、前件部に3個の命題を持つ、全部で27個の制御規則を示してある。ここでも、図4のときと同様に、27個の制御規則全てについて逐一説明はしないが、例えば一例として図中の網かけをした部分は、以下のIF-THEN型の1個の制御規則を表わしている。
【0056】
IF 流入量増加状況の推論値が「多」 AND 溶存酸素濃度が「目標」
AND 送風量が「減少」 THEN 希釈状況は「0.55」
流入水の希釈状況演算部32は、上述した図5(a)〜(C)に示すメンバーシップ関数と、図6に示す制御規則とを用いて、流入水の希釈状況を推論する。流入水の希釈状況の推論は、流入量増加状況演算部31の場合と同様に、公知の方法を用いればよいが、ここでも一応、以下に一例を、具体例を挙げて説明しておく。
【0057】
本例では、
流入量増加状況の推論値=0.6、
溶存酸素濃度=1.0、
送風量=−0.5、
として説明する。
【0058】
この場合、図6に示す27個の制御規則の中で、前件部(条件部)の成り立つ度合いが‘0’ではないものは、以下の4個となる。
▲3▼IF 流入量増加状況の推論値が「並」 AND 溶存酸素濃度が「高い」
AND 送風量が「減少」 THEN 希釈状況は「0.55」
▲4▼IF 流入量増加状況の推論値が「並」 AND 溶存酸素濃度が「高い」
AND 送風量が「変化なし」 THEN 希釈状況は「0」
▲5▼IF 流入量増加状況の推論値が「多」 AND 溶存酸素濃度が「高い」
AND 送風量が「減少」 THEN 希釈状況は「1.0」
▲6▼IF 流入量増加状況の推論値が「多」 AND 溶存酸素濃度が「高い」
AND 送風量が「変化なし」 THEN 希釈状況は「0.55」
次に、図5(a)〜(c)において、流入量増加状況の推論値=0.6、溶存酸素濃度=1.0、送風量=−0.5の、各メンバーシップ関数に対する帰属度は、溶存酸素濃度=1.0については「高い」に対して‘1’であることは明確であるが、それ以外については流入量増加状況演算部31の場合と同様に、目算で決めた値で説明していくことにする。すなわち、
流入量増加状況の推論値=0.6に関しては、
流入量増加状況が「並」のメンバーシップ関数に対する帰属度は0.8
流入量増加状況が「多」のメンバーシップ関数に対する帰属度は0.2
とする。
【0059】
送風量=−0.5に関しては、
送風量が「減少」のメンバーシップ関数に対する帰属度は0.5
送風量が「変化なし」のメンバーシップ関数に対する帰属度は0.5
とする。
【0060】
溶存酸素濃度が「高い」のメンバーシップ関数に対する帰属度は、上記の通り‘1’である。
これより、
制御規則▲3▼の前件部の成り立つ度合いは0.5(0.8、1.0、0.5の中で最も小さい値)
制御規則▲4▼の前件部の成り立つ度合いは0.5(同様に、0.8、1.0、0.5の中で最も小さい値を用いる)
制御規則▲5▼の前件部の成り立つ度合いは0.2(0.2、1.0、0.5の中で最も小さい値)
制御規則▲6▼の前件部の成り立つ度合いは0.2(0.2、1.0、0.5の中で最も小さい値)
となり、結果、流入水の希釈状況の推論値は以下の式により求められる。
【0061】
推論値=(0.5 ×0.55+0.5 ×0.0 +0.2 ×1.0 +0.2 ×0.55)
÷(0.5 +0.5 +0.2 +0.2 )
=0.42
上記流入水の希釈状況の推論値は、値が高いほど希釈度が高い(汚濁度が低い)ことを意味する。これより、流入水の希釈状況の推論値を受け取った判定/操作指令部33には、予め、例えば直接放流してもよい希釈状況と考えられる値が閾値として設定されており、判定/操作指令部33は、上記流入水の希釈状況の推論値とこの閾値とを比較して、閾値を越えたか否かにより各種操作指令を出力する処理を行う。例えば、閾値を越えたと判定した場合には、河川放流ポンプ8に対して運転開始指令を出し、その後、閾値を下回ったと判定した場合には、河川放流ポンプ8に対して運転停止指令を出す等の処理を実行する。
【0062】
ここでは、閾値が0.5であるものとして説明する。上記例では、流入水の希釈状況の推論値が0.42となったので、閾値(=0.5)以下である。よって、既に河川放流ポンプ8を運転している状況である場合には運転停止指令を出す。一方、未だ、河川放流ポンプ8を運転していない状況である場合には、未だ流入水の汚濁度が高い状況にあるということなので、河川への直接放流等を我慢する(すなわち、何も行わない)。
【0063】
尚、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)を越えた場合の操作指令は、各下水処理場毎に任意に決定しておけばよいのであり、操作対象は河川放流ポンプ8に限るのではない。
【0064】
例えば、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)を越えた場合、判定/操作指令部33が、簡易処理放流ゲート13に対して簡易処理放流ゲート操作指令を出してゲートを開けさせて、簡易処理放流を開始するようにしてもよい。尚、その後、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)以下となったら、簡易処理放流ゲート13を閉めさせる。
【0065】
また、図1に示すように活性汚泥処理にステップ処理を採用している処理場の場合には、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)を越えた場合、流入量調整ゲート14、15に対して、反応槽6の後段への流入比率が高くなるようにする流入量調整ゲート操作指令を出す。その後、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)以下となったら、通常時の流入比率(前段:後段;50:50)に戻す操作指令を出す。
【0066】
あるいは、図1には示していないが、雨水貯留池を備える処理場である場合には、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)を越えた場合、雨水の一時貯留を開始させ(例えば、雨水貯留池に至る水路のゲートを開けさせる操作指令を出す)、その後、希釈状況の推論値が閾値(=0.5)以下となったら、一時貯留をストップするようにしてもよい。
【0067】
続いて、以下、第2の実施例について、図7〜図9を参照して説明する。
図7は、第2の実施例による流入水処理演算部の概略的な機能ブロック図である。
【0068】
流入水処理演算部40は、図1で説明した通り、溶存酸素濃度計16により計測された溶存酸素濃度値、風量計19により計測された反応槽6への送風量、雨量計11で計測された降雨量、及び流量計12で計測されたポンプ全揚水量を入力する。流入水処理演算部40は、降雨による流入量増加状況演算部41、流入水の希釈状況演算部42、判定/操作指令部43より成る。
【0069】
流入量増加状況演算部41は、上記流入量増加状況演算部31と同一であり、その説明は省略する。
希釈状況演算部42は、溶存酸素濃度値及び反応槽送風量とを入力して、流入水の希釈状況をファジー推論する。
【0070】
ここで、補足しておくならば、希釈状況演算部32においても流入水の希釈状況を推論しているが、これは流入水の水質のみを意味しているのではない。流入水の水質が知りたいのであれば、希釈状況演算部42のように溶存酸素濃度値と反応槽送風量とを入力すれば推論できる。このように、「希釈状況」という言葉は同じであっても希釈状況演算部32と希釈状況演算部42とではその意味が違う。
【0071】
判定/操作指令部43は、流入量増加状況演算部41による「流入量増加状況」の推論結果と、希釈状況演算部42による「流入水の希釈状況」の推論結果とに基づいて、例えば河川等に直接放流または簡易放流してもよい状況であるか否かを判定し、判定結果に応じた各種操作指令を出力する。
【0072】
以下、希釈状況演算部42におけるファジー推論について、簡単に説明するものとする。すなわち、ファジー推論手法自体については既に第1の実施例において具体例を挙げて詳細に説明しているので、ここでは特に詳細には説明しない。
【0073】
流入量の希釈状況のファジー推論は、図8(a)、(b)に示すメンバーシップ関数と、図9に示すファジー評価ルールテーブルとを用いて行う。
図8(a)は、反応槽溶存酸素濃度のメンバーシップ関数であり、ファジー変数のラベルは例えば「低い」、「目標」、「高い」と表現している。同図の数値、言葉の意味は、既に図5(b)で説明してある。
【0074】
図8(b)は、反応槽送風量のメンバーシップ関数であり、ファジー変数のラベルは例えば「減少」、「変化なし」、「増加」と表現している。同図の数値、言葉の意味は、既に図5(c)で説明してある。
【0075】
図9に示すファジー評価ルールテーブルは、全部で9個の制御規則をテーブル形式で表わしている。これも、図4等の説明を見れば、特に詳細に説明しなくても意味は分かるであろう。
【0076】
希釈状況演算部42は、これらメンバーシップ関数と制御規則とを用いてファジー推論を実行し、結果、0〜1までの範囲の値をとる流入量の希釈状況のファジー推論値を出力する。
【0077】
判定/操作指令部43には、流入量増加状況演算部41から出力される「流入量増加状況」の推論値、希釈状況演算部42から出力される「流入水の希釈状況」の推論値の各々に対する閾値が、予め設定されており、閾値を越えるか否かを判定し、判定結果に応じて操作指令等を出す。
【0078】
例えば、閾値が、各々、0.5、0.5であったとすると、
「流入量増加状況」の推論値が0.5を越え、
且つ、「流入水の希釈状況」の推論値が0.5を越えた場合に、
河川への直接放流等を行ってもよい状況にあるとし、例えば河川放流ポンプ8に対して放流ポンプ運転指令を出し、直接放流を開始させる。その後、何れか一方の値が0.5以下となった場合には、直接放流をストップさせる。
【0079】
勿論、判定/操作指令部43から出力される操作指令が、直接放流に限るものではないことは、第1の実施例と同じであり、ここでは特に説明しない。
上記流入水処理演算部10は、例えばパソコン等の情報処理装置において実現される。
【0080】
図10は、上記流入水処理演算部10の機能を実現させる情報処理装置のハードウェア構成図、及び記憶媒体の一例を示す図である。
図10において、情報処理装置50は、CPU51、記憶部52(可搬記憶媒体52aを含む)、メモリ53、表示部54、操作部55、入出力インタフェース部56等より構成される。
【0081】
CPU51は、情報処理装置50全体を制御する中央処理装置である。
記憶部52は、少なくとも、上述した流入水処理演算部10の機能を実現するためのプログラムが記憶されているHDD等の記憶装置である。または記憶部52は可搬記憶媒体52aとその駆動読み取り装置の組合せ(例えば、フロッピディスク(FD)とフロッピーディスクドライブ(FDD))であってもよい。可搬記憶媒体52aには上記FDの他にCD−ROM、メモリカード、DVD、MO等がある。
【0082】
メモリ53は、記憶部52に格納されているプログラムを一時的に記憶し当該プログラムをCPU51に実行させる為のRAM等である。
表示部54は、ディスプレイ等である。
【0083】
操作部55は、キーボード、マウス等である。
入出力インタフェース部56は、例えば市販の通信線、あるいは専用の通信線を接続して、この通信線を介して、上記溶存酸素濃度計16により計測された溶存酸素濃度値、風量計19により計測された反応槽6への送風量、雨量計11で計測された降雨量、及び流量計12で計測されたポンプ全揚水量という4種類のデータを入力し、更に上記各種操作指令を出力する為のインタフェースである。
【0084】
ここで、本発明は、情報処理装置といった装置それ自体に限らず、コンピュータにより使用されたときに、本発明に係わる各種機能を実現させる為のプログラムが格納されたコンピュータ読出し可能な記録媒体(記憶媒体)自体として構成することもできる。
【0085】
この場合、「記録媒体」には、例えば図10で可搬記憶媒体52aの一例として示しているCD−ROM57、フロッピィーディスク58等の可搬記憶媒体や(勿論、これら一例に限らず、MO、DVD、リムーバブルハードディスク等、「可搬記憶媒体」の範疇に入るものであれば何であってもよい)だけでなく、不図示のネットワークを介して通信可能な外部の任意の情報処理装置(不図示)の「記録媒体」も含まれる。また、当然、上記情報処理装置50内の記憶装置(RAM/ROM又はハードディスク等)も含まれる。
【0086】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法によれば、直接放流等すべきタイミングを自動的に正しく判断でき、且つ直接放流等の操作も自動的に行うので、人間が判断する場合のように正しい判断を個々の能力に依存することなく(人によって判断がバラツクということがなく)、常にある一定のレベルの正しい判断が下されるので、全体的に見れば判断ミスが起こる可能性は低くなる。よって、判断ミスにより河川を汚してしまったり、反応槽を異常にしてしまったりする可能性が低くなる。更に、人間が下水処理場等に常駐して頻繁にデータを見て判断し、必要に応じて操作を行うといった多大な負担がなくなり、人的負担が軽減される。更に、既存の溶存酸素濃度一定制御装置のデータを利用しているので、水質センサ等の新たな構成を追加する方法に比べれば、コスト安となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下水処理システム全体を概略的に示す図である。
【図2】第1の実施例による流入水処理演算部の概略的な機能ブロック図である。
【図3】流入量増加状況のファジー推論に用いる各メンバーシップ関数を示す図である。
【図4】流入量増加状況のファジー推論に用いる12個の制御規則をテーブル形式で示す図である。
【図5】流入水の希釈状況のファジー推論に用いる各メンバーシップ関数を示す図である。
【図6】流入水の希釈状況のファジー推論に用いる27個の制御規則をテーブル形式で示す図である。
【図7】第2の実施例による流入水処理演算部の概略的な機能ブロック図である。
【図8】流入水の希釈状況のファジー推論に用いる各メンバーシップ関数を示す図である。
【図9】流入水の希釈状況のファジー推論に用いる9個の制御規則をテーブル形式で示す図である。
【図10】流入水処理演算部の機能を実現させる情報処理装置のハードウェア構成図、及び記憶媒体の一例を示す図である。
【図11】下水処理場の一例としてステップ処理施設を備える下水処理場を示す図である。
【符号の説明】
1 下水管渠
2 貯留槽
3 揚水ポンプ
4 最初沈殿池
5 雨水調整池
6 反応槽
7 最終沈殿池
8 河川放流ポンプ
10 流入水処理演算部
11 雨量計
12 流量計
13 簡易処理放流ゲート
14 流入量調整ゲート(後段)
15 流入量調整ゲート(前段)
16 溶存酸素濃度計
17 送風機
18 風量調節弁
19 風量計
20 溶存酸素濃度一定制御装置
30 流入水処理演算部
31 降雨による流入量増加状況演算部
32 流入水の希釈状況演算部
33 判定/操作指令部
40 流入水処理演算部
41 降雨による流入量増加状況演算部
42 流入水の希釈状況演算部
43 判定/操作指令部
50 情報処理装置
51 CPU
52 記憶部
52a 可搬記憶媒体
53 メモリ
54 表示部
55 操作部
56 入出力インタフェース部
57 CD−ROM
58 フロッピィーディスク

Claims (9)

  1. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおける流入水処理演算装置であって、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する入力手段と、
    前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する流入量増加状況演算手段と、
    該流入量増加状況演算手段により求められた流入量増加状況の推論値と、前記入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する流入水の希釈状況演算手段と、
    該流入水の希釈状況演算手段により求められた流入水の希釈状況の推論値が予め設定される閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段による判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する制御手段と、
    を有することを特徴とする流入水処理演算装置。
  2. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおける流入水処理演算装置であって、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する入力手段と、
    前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する流入量増加状況演算手段と、
    前記入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する流入水の希釈状況演算手段と、
    前記流入量増加状況演算手段により求められた流入量増加状況の推論値が予め設定される第1の閾値を越えるか否かを判定すると共に、該流入水の希釈状況演算手段により求められた流入水の希釈状況の推論値が予め設定される第2の閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段による判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する制御手段と、
    を有することを特徴とする流入水処理演算装置。
  3. 前記下水処理システムが、前記最初沈殿池から前記反応槽への流入ルートとして該反応槽の前段への流入ルートと該反応槽の後段への流入ルートがあり、該前段への流入ルートには第1の流入量調整ゲートが設けられ、該後段への流入ルートには第2の流入量調整ゲートが設けられるシステムである場合には、
    前記制御手段は、前記判定手段による判定結果に応じて、前記流入水の希釈状況の推論値が前記閾値を越えた場合、あるいは前記流入量増加状況の推論値が前記第1の閾値を越え且つ前記流入水の希釈状況の推論値が前記第2の閾値を越えた場合には、前記第1、第2の流入量調整ゲートに対して前記反応槽の後段への流入比率が高くなるようにする流入量調整ゲート操作指令を出力することを特徴とする請求項1または2記載の流入水処理演算装置。
  4. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムであって、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する入力手段と、前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する流入量増加状況演算手段と、該流入量増加状況演算手段により求められた流入量増加状況の推論値と、前記入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する流入水の希釈状況演算手段と、該流入水の希釈状況演算手段により求められた流入水の希釈状況の推論値が予め設定される閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、該判定手段による判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する制御手段とを有する流入水処理演算装置を備えることを特徴とする下水処理システム。
  5. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムであって、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する入力手段と、前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する流入量増加状況演算手段と、前記入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する流入水の希釈状況演算手段と、前記流入量増加状況演算手段により求められた流入量増加状況の推論値が予め設定される第1の閾値を越えるか否かを判定すると共に、該流入水の希釈状況演算手段により求められた流入水の希釈状況の推論値が予め設定される第2の閾値を越えるか否かを判定する判定手段と、該判定手段による判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する制御手段とを有する流入水処理演算装置を備えることを特徴とする下水処理システム。
  6. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおける流入水処理方法であって、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力し、
    入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論し、
    該流入量増加状況の推論値と、入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論し、
    該流入水の希釈状況の推論値が予め設定される閾値を越えるか否かを判定し、該判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力することを特徴とする流入水処理方法。
  7. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおける流入水処理方法であって、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力し、
    入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論し、
    入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論し、
    前記流入量増加状況の推論値が予め設定される第1の閾値を越えるか否かを判定すると共に、前記流入水の希釈状況の推論値が予め設定される第2の閾値を越えるか否かを判定し、該判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力することを特徴とする流入水処理方法。
  8. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおけるコンピュータにおいて用いられたとき、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する機能と、
    前記入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する機能と、
    該流入量増加状況の推論値と、入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する機能と、
    該流入水の希釈状況の推論値が予め設定される閾値を越えるか否かを判定し、該判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する機能と、
    を実現させるプログラムを記憶した前記コンピュータ読取り可能な記録媒体。
  9. 降雨量を計測する雨量計と、下水管渠より流入する流入水を一時的に貯留する貯留槽と、該貯留槽から揚水して最初沈殿池に入れる第1ポンプと、該貯留槽から揚水して直接放流するための第2ポンプと、該第1ポンプと第2ポンプとによる全揚水量を計測する流量計と、前記最初沈殿池から流入される流入水に対する活性汚泥処理を行う反応槽と、該反応槽内の溶存酸素濃度を計測する溶存酸素濃度計と、該反応槽への送風量を計測する風量計と、簡易処理として前記最初沈殿池から放流するための簡易処理放流ゲートを備える下水処理システムにおけるコンピュータにおいて用いられたとき、
    前記計測された降雨量、ポンプ全揚水量、反応槽溶存酸素濃度、及び反応槽への送風量のデータを入力する機能と、
    入力する降雨量とポンプ全揚水量とに基づいて、降雨による流入量増加状況をファジー推論する機能と、
    入力する反応槽溶存酸素濃度と送風量のデータに基づいて、流入水の希釈状況をファジー推論する機能と、
    前記流入量増加状況の推論値が予め設定される第1の閾値を越えるか否かを判定すると共に、前記流入水の希釈状況の推論値が予め設定される第2の閾値を越えるか否かを判定し、該判定結果に応じて前記第2ポンプに対するポンプ起動/停止指令、または前記簡易処理放流ゲートに対するゲート開/閉指令を出力する機能と、
    を実現させるプログラムを記憶した前記コンピュータ読取り可能な記録媒体。
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