JP4488970B2 - 合流式下水設備の運転管理システム - Google Patents
合流式下水設備の運転管理システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP4488970B2 JP4488970B2 JP2005201748A JP2005201748A JP4488970B2 JP 4488970 B2 JP4488970 B2 JP 4488970B2 JP 2005201748 A JP2005201748 A JP 2005201748A JP 2005201748 A JP2005201748 A JP 2005201748A JP 4488970 B2 JP4488970 B2 JP 4488970B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- risk
- water quality
- predicted
- facility
- rainwater
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Sewage (AREA)
Description
C=(k・Sm・Qn-1) ・・・・・・・・・・・・・・ (2)
C:流入水質予測値
S:汚濁物堆積量
Q:流入量予測値
SF :晴天時汚濁物蓄積速度
k、m、n:パラメータ
31は各設備浸水危険度予測手段で、上記各設備の流入量予測値Qを入力値とし、予め設定した流入量上限設定値QHを用い、以下に示す(3)式により各設備に対する浸水危険度予測値P1を演算する。
P1:浸水危険度予測値
Q:流入量予測値
QH:流入量上限設定値
32は各設備水質危険度予測手段で、上記各設備の流入水質測値Cを入力値とし、予め設定した流入水質上限設定値CHを用い、以下に示す(4)式により各設備の水質危険度予測値P2を演算する。
P2:水質危険度予測値
C:流入水質予測値
CH:流入水質上限設定値
33は各設備の制御目標値演算手段で、上記浸水危険度予測値P1及び水質危険度予測値P2を入力値とし、前述した雨水ポンプ6の制御目標値(言い換えると、合流式下水設備からの放流水量目標値)、返送ポンプ7の制御目標値(言い換えると、雨水貯留施設3からの返送量目標値)、処理場内雨水ポンプ8の制御目標値(言い換えると、合流式下水設備からの放流水量目標値)、流入ゲート9の制御目標値(言い換えると、雨水貯留施設3への流入量目標値)をそれぞれ求める。これらによって求められた各制御目標値は、それぞれ対応する制御部21,22,23,24に出力される。
QSV1:雨水ポンプ流量制御目標値に対する係数値
P1:浸水危険度予測値
P2:水質危険度予測値
k1、k2:パラメータ
すなわち、浸水危険度予測値P1にパラメータk1を掛けて所定の重み付をした値を加算側とし、水質危険度予測値P2にパラメータk2を掛けて所定の重み付をした値を減算側として、合流式下水設備からの放流水量に対する係数QSV1を求める。この係数QSV1を雨水ポンプ6の基準運転量に掛けて制御目標値を得る。このように、上記(5)式では、浸水危険度予測値P1に基く値と水質危険度予測値P2に基く値との差を求め、この差に基き、浸水危険度が大きければ係数値QSV1が大きくなり、雨水ポンプ6による方流水量が大きくなる。これに対し、水質危険度が大きい場合は、係数値QSV1が小さくなり、雨水ポンプ6による方流水量は抑制される。
ωSV=k1*P1+k2*P2 ・・・・・・・・・・・・・・・・ (6)
ωSV:ゲート開度制御目標値に対する係数値
P1:浸水危険度予測値(合流式下水道管10)
P2:水質危険度予測値(雨水ポンプ8)
k1、k2:パラメータ
すなわち、浸水危険度予測値P1にパラメータk1を掛けて所定の重み付をした値および水質危険度予測値P2にパラメータk2を掛けて所定の重み付をした値をそれぞれ加算側として、ゲート開度制御目標値に対する係数ωSVを求め、この係数値をゲート開度の基準値に掛けて制御目標値を得る。このように、上記(6)式では、右辺第2項を+として演算する。これは、水質危険度予測値P2の対象地点が雨水貯留施設3よりも下流の雨水ポンプ8に該当し、また、雨水貯留施設3から直接放流しないため、合流下水を雨水貯留施設3内に一時貯留しておく方が水質悪化防止のために有効であるからである。したがって、浸水危険度予測値P1に基く値と水質危険度予測値P2に基く値との和を求め、この和に比例してゲート開度の制御目標値を決定する。このため、浸水危険度P1が高い場合は勿論、水質危険度P2が高い時も、上記係数値ωSVを大きくして合流下水を雨水貯留施設3内に一時貯留しておく方向に制御する。
QSV:返送ポンプ流量制御目標値に対する係数値
P1:浸水危険度予測値(合流式下水道管10)
P2:水質危険度予測値(雨水ポンプ8)
k1、k2:パラメータ
すなわち、浸水危険度予測値P1にパラメータk1を掛けて所定の重み付をした値および水質危険度予測値P2にパラメータk2を掛けて所定の重み付をした値をそれぞれ減算側として、合流水下水設備に設けられた雨水貯留施設3からの返送量に対する係数QSV2を求める。この係数QSV2を返送ポンプ7の基準運転量に掛けて制御目標値を得る。このように、上記(7)では、右辺第1項及び第2項ともに−として演算する。これは、浸水及び水質の双方とも危険度が低下しないと下流側に返送できないからである。したがって、浸水危険度予測値P1に基く値と水質危険度予測値P2に基く値との和を求め、この和に反比例する、返送ポンプ7の流量制御目標値を決定している。
(2)雨水貯留施設→雨水ポンプ場→処理場内雨水ポンプ→下水処理場内簡易処理設備→下水処理場内高級処理設備
(3)雨水ポンプ場→下水処理場内簡易処理設備→下水処理場内高級処理設備
上記の他、その組合せ、順序、同一種の数等は限定されない。
P1=(Qt−Qt−1)QH2 ・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・ (9)
P1:浸水危険度予測値
Q:流入量予測値
Qt:流入量今回予測値
Qt−1:流入量前回予測値
QH:流入量上限設定値
QH2:流入量差分上限設定値
各設備浸水危険度予測手段31及び各設備水質危険度予測手段32の出力値は危険度であったが、この出力値は、危険度の逆数である安全度でも良い。この場合、安全度は例えば(10)式のように、危険度に対して逆転するように式を構築すればよい。
P3:浸水安全度予測値
Q:流入量予測値
QH:流入量上限設定値
水質安全度についても同様に式を構築すればよい。この場合、前記(5)(6)(7)式の危険度予測値は安全度予測値とし、右辺における正負の関係は逆となる。
2 合流式下水道設備を構成する雨水ポンプ場
3 合流式下水道設備を構成する雨水貯留施設
4 合流式下水道設備を構成する下水処理場
5 放流先の一例である河川
6,8 雨水ポンプ
7 返送ポンプ
9 流入ゲート
18 降雨量予測手段
31 浸水危険度予測手段
32 水質危険度予測手段
33 制御目標値演算手段
Claims (4)
- 降雨量に基く所定地域の雨水が流入する合流式下水設備への流入量と予め設定された流入量上限値とを用いて前記合流式下水設備における浸水危険度を予測する浸水危険度予測手段と、
前記降雨量に基く前記所定地域の雨水が流入する合流式下水設備での水質値と予め設定された水質上限値とを用いて前記合流式下水設備における水質危険度を予測する水質危険度予測手段と、
前記予測された浸水危険度にパラメータを掛けて重み付けした浸水危険度と予測された水質危険度にパラメータを掛けて重み付けした水質危険度との差に基いて、前記重み付けした浸水危険度の方が大きい場合は合流式下水設備からの放流水量を増大させ、前記重み付けした水質危険度の方が大きい場合は合流式下水設備からの放流水量を抑制する方向に前記放流水量の制御目標値を決定する制御目標値演算手段と、
を備えたことを特徴とする合流式下水設備の運転管理システム。 - 雨量計による雨量情報や気象情報などに基き所定地域における降雨量を予測する降雨量予測手段と、
この予測された降雨量に基く前記所定地域の雨水が流入する合流式下水設備への流入量予測値と予め設定された流入量上限値とを用いて前記合流式下水設備における浸水危険度を予測する浸水危険度予測手段と、
前記予測された降雨量に基く前記所定地域の雨水が流入する合流式下水設備での水質予測値と予め設定された水質上限値とを用いて前記合流式下水設備における水質危険度を予測する水質危険度予測手段と、
前記予測された浸水危険度にパラメータを掛けて重み付けした浸水危険度と予測された水質危険度にパラメータを掛けて重み付けした水質危険度との差に基き、前記重み付けした浸水危険度の方が大きい場合は合流式下水設備からの放流水量を増大させ、前記重み付けした水質危険度の方が大きい場合は合流式下水設備からの放流水量を抑制する方向に前記放流水量の制御目標値を決定する制御目標値演算手段と、
を備えたことを特徴とする合流式下水設備の運転管理システム。 - 制御目標値演算手段は、予測された浸水危険度にパラメータを掛けて重み付けした浸水危険度と予測された水質危険度にパラメータを掛けて重み付けした水質危険度との和に比例する、合流式下水設備の雨水貯留施設への流入量の制御目標値を決定する機能を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の合流式下水設備の運転管理システム。
- 制御目標値演算手段は、予測された浸水危険度にパラメータを掛けて重み付けした浸水危険度と予測された水質危険度にパラメータを掛けて重み付けした水質危険度との和に反比例する、合流式下水設備の雨水貯留施設からの返送量の制御目標値を決定する機能を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の合流式下水設備の運転管理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005201748A JP4488970B2 (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 合流式下水設備の運転管理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005201748A JP4488970B2 (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 合流式下水設備の運転管理システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007016551A JP2007016551A (ja) | 2007-01-25 |
JP4488970B2 true JP4488970B2 (ja) | 2010-06-23 |
Family
ID=37753944
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005201748A Active JP4488970B2 (ja) | 2005-07-11 | 2005-07-11 | 合流式下水設備の運転管理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4488970B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4728988B2 (ja) * | 2007-03-19 | 2011-07-20 | 株式会社東芝 | ポンプ制御装置 |
JP4908333B2 (ja) * | 2007-07-02 | 2012-04-04 | 株式会社東芝 | ポンプ制御装置 |
JP5876671B2 (ja) * | 2011-05-26 | 2016-03-02 | メタウォーター株式会社 | 下水処理方法及び下水処理装置 |
WO2014192104A1 (ja) * | 2013-05-29 | 2014-12-04 | 株式会社らいふ | 情報処理装置および方法、並びにプログラム |
JP6867851B2 (ja) * | 2017-04-05 | 2021-05-12 | 株式会社日立製作所 | 排出量制御装置及び排出量制御プログラム |
JP7062511B2 (ja) * | 2018-05-15 | 2022-05-06 | 株式会社日立製作所 | 監視制御システム及びポンプ運転制御方法 |
-
2005
- 2005-07-11 JP JP2005201748A patent/JP4488970B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2007016551A (ja) | 2007-01-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4488970B2 (ja) | 合流式下水設備の運転管理システム | |
JP2006266072A (ja) | 雨水排水支援システム、雨水排水支援方法、雨水排水制御システムおよび雨水排水制御方法 | |
JP2010196369A (ja) | 雨水排水制御装置 | |
JP2007146638A (ja) | 雨水貯留設備 | |
Xue et al. | Development of integrated catchment and water quality model for urban rivers | |
JP3839361B2 (ja) | 雨水流出係数予測方法、雨水流入量予測方法、雨水流出係数予測プログラムおよび雨水流入量予測プログラム | |
JP4358101B2 (ja) | 下水流入水の水質予測方法及び雨水排水支援システム | |
JPS5919367B2 (ja) | 雨水排水装置 | |
JP4739293B2 (ja) | 雨水ポンプの制御装置 | |
JP4439831B2 (ja) | 合流式下水道処理設備の水質改善制御装置 | |
JP3749800B2 (ja) | 下水道の雨水排水制御装置 | |
JP5270322B2 (ja) | 下水道施設の浸水対策システム | |
JP6749254B2 (ja) | 下水道設備の監視制御装置及び下水ポンプ場の運転制御方法 | |
JPH06102911A (ja) | 排水ポンプ所における流入水量予測方法および装置 | |
JP3294074B2 (ja) | 雨水ポンプ制御装置及び制御方法 | |
JP3625367B2 (ja) | 下水道システムの貯留設備運用支援装置 | |
JP2000276235A (ja) | 広域雨水排水システム支援装置 | |
JPS59150841A (ja) | 合流式下水道流量予測調整方法 | |
JP2003239372A (ja) | 排水ポンプ運転支援装置および排水ポンプ制御装置 | |
RAKIB et al. | Climate change impacts on urban stormwater best management practices | |
JP2002001381A (ja) | 下水処理システム及び排水制御システム | |
KAWAIKE et al. | Modeling of stormwater drainage/overflow processes considering ditches and their related structures | |
JP2001042903A (ja) | 雨水排水制御装置 | |
JP2004234422A (ja) | 雨水流入量予測装置 | |
JP4342381B2 (ja) | ポンプ制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080117 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20091125 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20091201 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100201 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100302 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100330 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409 Year of fee payment: 3 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4488970 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130409 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140409 Year of fee payment: 4 |