JPH07160339A - 簡易放流ゲート制御方式 - Google Patents
簡易放流ゲート制御方式Info
- Publication number
- JPH07160339A JPH07160339A JP30692693A JP30692693A JPH07160339A JP H07160339 A JPH07160339 A JP H07160339A JP 30692693 A JP30692693 A JP 30692693A JP 30692693 A JP30692693 A JP 30692693A JP H07160339 A JPH07160339 A JP H07160339A
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- JP
- Japan
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- water level
- gate
- outflow
- basin
- run
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 合流流入式下水処理場の最初沈殿池の流出渠
に設けられる簡易放流ゲートに対し、流入下水量の時間
的変動に追従可能で、ゲートの動作時間による制御おく
れを補償可能とする制御方式を提供する。 【構成】 最初沈殿池４への揚水流量，流出渠水位，流
出渠水位と目標水位との水位偏差量，流出渠水位と下流
水位との水位差およびゲート開閉回数を入力変数とし、
ゲートへの開，閉指令をファジィ推論部１１に入力し、
ファジィ推論により、ゲート制御を行なう。
に設けられる簡易放流ゲートに対し、流入下水量の時間
的変動に追従可能で、ゲートの動作時間による制御おく
れを補償可能とする制御方式を提供する。 【構成】 最初沈殿池４への揚水流量，流出渠水位，流
出渠水位と目標水位との水位偏差量，流出渠水位と下流
水位との水位差およびゲート開閉回数を入力変数とし、
ゲートへの開，閉指令をファジィ推論部１１に入力し、
ファジィ推論により、ゲート制御を行なう。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】合流流入式下水処理場の最初沈殿
池の流出渠に設けられた簡易放流ゲートの制御にファジ
ィ推論を導入した最適な簡易放流ゲート制御方式に関す
る。
池の流出渠に設けられた簡易放流ゲートの制御にファジ
ィ推論を導入した最適な簡易放流ゲート制御方式に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】合流流入式の下水処理場における最初沈
殿池の流出渠に設けられる簡易放流ゲートは、降雨時の
雨水など多量の流入下水を処理する際に、エアレーショ
ンタンクでの高級処理能力を超過した流量をエアレーシ
ョンタンクで生物化学的な高級処理を行なわせずにバイ
パスさせて滅菌処理した後に放流する緊急避難的処理で
ある簡易処理を行なうために使用される。
殿池の流出渠に設けられる簡易放流ゲートは、降雨時の
雨水など多量の流入下水を処理する際に、エアレーショ
ンタンクでの高級処理能力を超過した流量をエアレーシ
ョンタンクで生物化学的な高級処理を行なわせずにバイ
パスさせて滅菌処理した後に放流する緊急避難的処理で
ある簡易処理を行なうために使用される。
【０００３】このため簡易放流制御ゲートの目的は、高
級処理流量が処理能力以上にならないようゲート開度に
より簡易放流流量を調節し処理水を分流させることとな
る。
級処理流量が処理能力以上にならないようゲート開度に
より簡易放流流量を調節し処理水を分流させることとな
る。
【０００４】併し、最初沈殿池の流出渠に構造上の問題
があり、高級処理流量を直接計測することが出来ないた
め、最初沈殿池流出渠水位を一定以下に制御することに
よって間接的に高級処理流量を制御することとしてい
る。
があり、高級処理流量を直接計測することが出来ないた
め、最初沈殿池流出渠水位を一定以下に制御することに
よって間接的に高級処理流量を制御することとしてい
る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上記は、結果的にはゲ
ート開度を増減することにより分流する流量を調節する
ことになるが、流量はゲート開度およびゲート上流側水
位と下流側水位の水位差のルートに比例するものである
ので、流量とゲート開度の関係は線形ではない。
ート開度を増減することにより分流する流量を調節する
ことになるが、流量はゲート開度およびゲート上流側水
位と下流側水位の水位差のルートに比例するものである
ので、流量とゲート開度の関係は線形ではない。
【０００６】また、目標値を最初沈殿池流出渠水位のみ
としているため、降雨時の雨水による流入下水量の時間
変動に追従できるフィードフォワード的な制御は行なわ
れていない。同時に、ゲート動作時間を補償することが
できない。
としているため、降雨時の雨水による流入下水量の時間
変動に追従できるフィードフォワード的な制御は行なわ
れていない。同時に、ゲート動作時間を補償することが
できない。
【０００７】現在の技術においては、目標値を最初沈殿
池流出渠水位のみとし、且つ、操作量を目標値と測定値
の偏差量に比例としたものと固定的に決定しているため
次のような問題点がある。即ち、 （１）流入下水量の時間変動に追従できるようなフィー
ドフォワード的な制御ではない。
池流出渠水位のみとし、且つ、操作量を目標値と測定値
の偏差量に比例としたものと固定的に決定しているため
次のような問題点がある。即ち、 （１）流入下水量の時間変動に追従できるようなフィー
ドフォワード的な制御ではない。
【０００８】（２）ゲートの動作時間を補償できず、結
果的に高級処理流量の制御精度を低下させている。
果的に高級処理流量の制御精度を低下させている。
【０００９】（３）水位差が一定ではなく変動があるた
め、不要なオーバーシュート制御やアンダーシュート制
御となり最適な制御ができていない。
め、不要なオーバーシュート制御やアンダーシュート制
御となり最適な制御ができていない。
【００１０】（４）余計な制御動作が行なわれることお
よびゲート開度の増減頻度を考慮した制御が行なわれて
いないため、ゲート設備の機械的な低寿命化を招くと共
に、電力使用量を増加させている。
よびゲート開度の増減頻度を考慮した制御が行なわれて
いないため、ゲート設備の機械的な低寿命化を招くと共
に、電力使用量を増加させている。
【００１１】本発明は、以上の課題にかんがみてなされ
たものであり、流入下水量の時間的変動に追従可能で、
またゲートの動作時間による制御おくれを補償可能な制
御方式を提供することを目的とする。
たものであり、流入下水量の時間的変動に追従可能で、
またゲートの動作時間による制御おくれを補償可能な制
御方式を提供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段と作用】本発明は、合流入
式下水処理場の最初沈殿池の流出渠に設けられた簡易放
流ゲート制御方式において、最初沈殿池への揚水流量，
前記流出渠水位，前記流出渠水位と該目標水位との水位
偏差量，前記流出渠水位と該下流水位との水位差および
前記流出渠のゲート開閉回数を入力変数とし、前記ゲー
ト開閉指令を出力変数としてファジィ推論しゲートを制
御する。
式下水処理場の最初沈殿池の流出渠に設けられた簡易放
流ゲート制御方式において、最初沈殿池への揚水流量，
前記流出渠水位，前記流出渠水位と該目標水位との水位
偏差量，前記流出渠水位と該下流水位との水位差および
前記流出渠のゲート開閉回数を入力変数とし、前記ゲー
ト開閉指令を出力変数としてファジィ推論しゲートを制
御する。
【００１３】
【実施例】本発明の一実施例を図１に示すシステム構成
図により説明する。
図により説明する。
【００１４】１はポンプ井であり、一旦流入下水を貯え
る。２は揚水用のポンプであり、３は揚水流量計であ
る。４は最初沈殿池であり、ポンプ２による揚水を流入
し、流出水をエアレーションタンクへ送る。その流出口
には流出渠５を設け流出渠水位計６を備える。７は塩素
混和池であり、最初沈殿池よりのバイパス流水に対し滅
菌処理を行なった後放流する。８は流出渠の下流に設け
た水位計である。９は第１の演算器であり、流出渠水位
と目標水位を演算する。１０は第２の演算器であり、流
出渠水位と下流水位を演算する。１１はファジィ推論部
であり、揚水流量，水位偏差量，流出渠水位，水位差の
各信号Ｆ，ＨＥ，Ｌ，ＤＨおよびゲート開閉回数を入力
変数とし、ゲート開，閉指令を推論する。
る。２は揚水用のポンプであり、３は揚水流量計であ
る。４は最初沈殿池であり、ポンプ２による揚水を流入
し、流出水をエアレーションタンクへ送る。その流出口
には流出渠５を設け流出渠水位計６を備える。７は塩素
混和池であり、最初沈殿池よりのバイパス流水に対し滅
菌処理を行なった後放流する。８は流出渠の下流に設け
た水位計である。９は第１の演算器であり、流出渠水位
と目標水位を演算する。１０は第２の演算器であり、流
出渠水位と下流水位を演算する。１１はファジィ推論部
であり、揚水流量，水位偏差量，流出渠水位，水位差の
各信号Ｆ，ＨＥ，Ｌ，ＤＨおよびゲート開閉回数を入力
変数とし、ゲート開，閉指令を推論する。
【００１５】次に、実施例の動作を説明する。
【００１６】ポンプ井１に貯留した流入下水は、ポンプ
２により揚水され揚水流量計３を経由して最初沈殿池４
に送られる。前記揚水流量計３により検出した揚水流量
信号Ｆをファジィ推論部１１へ入力する。最初沈殿池４
の流出渠５に設けた流水渠水位計６により検出した流出
渠水位信号Ｌをファジィ推論部１１へ入力する。同時
に、流出渠水位信号Ｌと目標水位とを第１の演算器で演
算し、水位偏差信号±ＨＥを求めファジィ推論部１１へ
入力する。
２により揚水され揚水流量計３を経由して最初沈殿池４
に送られる。前記揚水流量計３により検出した揚水流量
信号Ｆをファジィ推論部１１へ入力する。最初沈殿池４
の流出渠５に設けた流水渠水位計６により検出した流出
渠水位信号Ｌをファジィ推論部１１へ入力する。同時
に、流出渠水位信号Ｌと目標水位とを第１の演算器で演
算し、水位偏差信号±ＨＥを求めファジィ推論部１１へ
入力する。
【００１７】また、流出渠水位信号Ｌと下流水位信号と
を第２の演算器で演算し水位差信号ＤＨを求めファジィ
推論部１１へ入力する。また、ゲートの開動作接点信
号，閉動作接点信号をファジィ推論部へ入力する。
を第２の演算器で演算し水位差信号ＤＨを求めファジィ
推論部１１へ入力する。また、ゲートの開動作接点信
号，閉動作接点信号をファジィ推論部へ入力する。
【００１８】このファジィ推論部１１では、前記揚水流
量信号Ｆ，水位偏差量信号±ＨＥ，流出渠水位信号Ｌ，
水位差信号ＤＨおよびゲート開接点信号と閉接点信号よ
り求めたゲート開閉回数信号Ｎを入力変数（現象項目）
とし、出力変数（原因項目）であるゲート開指令ＯＰ，
ゲート閉指令ＯＬを推論し、簡易放流ゲートをフィード
フォワード的に制御する。
量信号Ｆ，水位偏差量信号±ＨＥ，流出渠水位信号Ｌ，
水位差信号ＤＨおよびゲート開接点信号と閉接点信号よ
り求めたゲート開閉回数信号Ｎを入力変数（現象項目）
とし、出力変数（原因項目）であるゲート開指令ＯＰ，
ゲート閉指令ＯＬを推論し、簡易放流ゲートをフィード
フォワード的に制御する。
【００１９】ファジィ推論部１１においては、前記入力
変数および出力変数を図２に示すようなＬ，Ｍ，Ｓの３
段階のメンバーシップ関数を定めると共に、推論のため
のルールマトリックスを表１のように規定する。このル
ールマトリックスによるＩＦ〜ＴＨＥＮルールに基づい
てゲート開，閉指令が推論される。
変数および出力変数を図２に示すようなＬ，Ｍ，Ｓの３
段階のメンバーシップ関数を定めると共に、推論のため
のルールマトリックスを表１のように規定する。このル
ールマトリックスによるＩＦ〜ＴＨＥＮルールに基づい
てゲート開，閉指令が推論される。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【発明の効果】本発明は、合流流入式下水処理場の最初
沈殿池の流出渠に設けられる簡易放流ゲートの制御方式
において、最初沈殿池への揚水流量，流出渠水位，流出
渠水位と目標水位との水位偏差量，流出渠水位と下流水
位との水位差およびゲート開閉回数を入力変数とし、簡
易放流ゲートへの開・閉指令をファジィ推論しゲート制
御を行なうため、流入下水量の時間変動に追従可能なフ
ィードフォワード的制御となり、ゲートの動作時間によ
る制御おくれを補償することが可能である。
沈殿池の流出渠に設けられる簡易放流ゲートの制御方式
において、最初沈殿池への揚水流量，流出渠水位，流出
渠水位と目標水位との水位偏差量，流出渠水位と下流水
位との水位差およびゲート開閉回数を入力変数とし、簡
易放流ゲートへの開・閉指令をファジィ推論しゲート制
御を行なうため、流入下水量の時間変動に追従可能なフ
ィードフォワード的制御となり、ゲートの動作時間によ
る制御おくれを補償することが可能である。
【００２２】従って、流出渠水位変動の幅を小さくで
き、安定な水位維持が可能となり、高級処理量を精度よ
く制御でき処理水質の安定化に貢献できる。
き、安定な水位維持が可能となり、高級処理量を精度よ
く制御でき処理水質の安定化に貢献できる。
【００２３】また、不要な制御動作が低減され、ゲート
設備の長寿命化と省エネ化が可能となる。更にファジィ
推論を用いるので出柔軟なアルゴリズムの構成が可能
で、ルール変更・修正などを容易化されるという多くの
優れた効果を奏する。
設備の長寿命化と省エネ化が可能となる。更にファジィ
推論を用いるので出柔軟なアルゴリズムの構成が可能
で、ルール変更・修正などを容易化されるという多くの
優れた効果を奏する。
【図１】本発明の一実施例を示すシステム構成図。
【図２】入力、出力変数のメンバーシップ関数。
１…ポンプ井 ２…ポンプ ３…揚水流量計 ４…最初沈殿池 ５…流出渠 ６…流出渠水位計 ７…塩素混和池 ８…下流水位計 ９，１０…第１，第２の演算器 １１…ファジィ推論部
Claims (1)
- 【請求項１】 合流流入式下水処理場の最初沈殿池の流
出渠に設けられた簡易放流ゲート制御方式において、 最初沈殿池への揚水流量，前記流出渠水位，前記流出渠
水位と該目標水位との水位偏差量，前記流出渠水位と該
下流水位との水位差および前記流出渠のゲート開閉回数
を入力変数とし、前記ゲート開，閉指令を出力変数とし
てファジィ推論しゲートを制御することを特徴とした簡
易ゲート制御方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30692693A JPH07160339A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 簡易放流ゲート制御方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30692693A JPH07160339A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 簡易放流ゲート制御方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07160339A true JPH07160339A (ja) | 1995-06-23 |
Family
ID=17962944
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30692693A Pending JPH07160339A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 簡易放流ゲート制御方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07160339A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002136987A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Fuji Electric Co Ltd | 下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法、及び記憶媒体 |
| JP2011241670A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-12-01 | Maezawa Ind Inc | 親子ゲート開閉装置及びその制御方法 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30692693A patent/JPH07160339A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002136987A (ja) * | 2000-10-31 | 2002-05-14 | Fuji Electric Co Ltd | 下水処理システム、その流入水処理演算装置、流入水処理方法、及び記憶媒体 |
| JP2011241670A (ja) * | 2010-04-20 | 2011-12-01 | Maezawa Ind Inc | 親子ゲート開閉装置及びその制御方法 |
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