JP7282149B2 - 水処理装置および水処理方法 - Google Patents
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Description
散気に要するエネルギーは、活性汚泥法を用いた水処理の多くを占める。従来の水処理システムにおいて、水処理に対するエネルギー効率を高めるため、好気槽のアンモニア態窒素濃度の変動に対するアンモニア分解能力の追従性を高めることにより、散気風量を総じて低減する方法が提案されている。具体的には、原水のアンモニア態窒素濃度を計測する第1のアンモニア計と、目標操作量を生成する曝気風量演算部と、目標操作量に基づいて散気風量を制御する曝気風量制御部とを備え、曝気風量演算部では、原水アンモニア態窒素濃度に基づいたフィードフォワード制御系と、好気槽アンモニア態窒素濃度に基づいてフィードバック制御を行うフィードバック制御系により散気風量を演算する方法が提案されている。(例えば、特許文献1参照)
本発明の実施の形態1に係る水処理装置について、図1に基づいて説明する。図1は生物学的水処理装置の構成図である。
生物反応槽1において、生物反応槽1の上流には散気を実施しない嫌気領域101が存在する。嫌気領域を通過したのち、散気部が設置され、散気部から散気された空気と活性汚泥が混合される好気領域102になる。実施の形態1に係る水処理装置においては、嫌気領域101と好気領域102間は仕切り板100が設けられている。仕切り板100を設けることで、散気部30からの空気が嫌気領域101に混入することを確実に防ぎ、嫌気領域101の嫌気度を良好に保つことが期待できる。本発明は当一例に限定されず、仕切り板100を省略してもよい。また、仕切り板100に替えて、異なる水槽、或いは回路構造によって分けられるように構成してもよい。
実施の形態1に係る水処理装置では、生物反応槽1内の好気領域102において被処理水の流下方向に沿って、複数個の散気部30(第1散気部31、第2散気部32、および第3散気部33)が設置されている。第1散気部は、生物反応槽1内で流入口からの距離が第2散気部よりも短い位置に配置され、第3散気部は、生物反応槽1内で流入口からの距離が第2散気部よりも長い位置に配置されている。
また、各散気部の散気量をそれぞれ個別に制御する散気量算出部70(第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73)、および散気量算出部70で算出された各散気量に対応した空気を散気部30にそれぞれ供給する空気供給部40(第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43)が設けられている。
第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73は、信号線5aを介して入力する流入負荷に基づいて、各散気部に供給する散気量を算出し、算出した散気量をそれぞれ信号線71a、72a、73aを介して第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43に送信する。第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43は、送信された散気量に従って配管41a、42a、43aを介して生物反応槽1内の第1散気部31、第2散気部32、および第3散気部33に空気を供給する。生物反応槽1内において、配管103を介して流入する被処理水を活性汚泥および第1散気部31、第2散気部32、および第3散気部33から散気された空気と混合・撹拌し、水中の汚濁物質を生物学的に酸化分解することで浄化処理する。
生物反応槽1に流入する被処理水の流入負荷は流入負荷測定部5で測定され、信号線5aを介して第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73に伝えられる。第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73では、流入負荷に基づき、第1散気部31、第2散気部32、および第3散気部33から供給する散気量の設定値をそれぞれ算出する。
各散気量算出部は、それぞれに接続されている散気部に予め定められた係数を記録しており、信号線5aを介して伝えられた流入負荷を基に下記の(a)と(b)の和を算出する。
(a)流入負荷測定部5で測定された生物反応槽1に流入する被処理水の流入負荷に、
散気部に予め定められた第1係数を乗じた量
(b)散気部定数
このようにして算出された散気量の設定値をそれぞれの散気量算出部に接続された散気部に伝えることにより、相当する散気量の空気が各散気部から生物反応槽に供給される。
例えば、流入負荷測定部5に流量計とアンモニア態窒素濃度計を設けている場合、散気量算出部71では、第1散気部31から供給される散気量の設定値G1[Nm3/hr]を式(1)により算出する。
同様に、散気量算出部72、73では、散気量の設定値G2、G3[Nm3/hr]を式(2)、式(3)によって算出することで、それぞれ第2散気部32、および第3散気部33の散気量を算出する。
式(1)、式(2)、式(3)においては、各散気部に対応する第1係数は、前述したように、生物反応槽1に流入する流入負荷の変動に対して素早く散気量を追従させるために最適な空気供給量を得ることができるよう、シミュレーションまたは実プラントデータの解析結果により求めた最適値であるが、さらに、第1係数k11、k21、k31は、k11≧k21≧k31の関係が成立するように値を設定する。また、各散気部定数k13、k23、k33は、各散気部の散気量を微調整するために設定する定数であり、例えば各散気部における散気量の最小値が設定される。
これにより、生物反応槽1に流入する被処理水の流入負荷変動に基づいて、生物反応槽1の流入口に近い散気部ほど散気される散気量が大きくなる。
式(1)、式(2)、式(3)によって算出された散気量の設定値G1、G2、G3はそれぞれ信号線71a、72a、73aを介して第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43に伝えられる。
第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43では、それぞれ配管41a、42a、43aおよび第1散気部31、第2散気部32、および第3散気部33を介して、それぞれに設定された量の空気を生物反応槽1内に供給する。
なお、式(4)において、被処理水の流入負荷は、生物反応槽1に流入する被処理水の流量と流入汚濁物濃度の積で算出されているが、生物反応槽1に流入する被処理水の流量のみを計測する場合、(a)として生物反応槽1に流入する被処理水の流量に、散気部に予め定められた第1係数を乗じた量を設定することで、式(4)を用いて散気量の設定値を算出できる。同様に、生物反応槽1に流入する被処理水のアンモニア態窒素濃度のみを計測する場合、(a)として生物反応槽1に流入する被処理水のアンモニア態窒素濃度に、散気部に予め定められた第1係数を乗じた量を設定することで、式(4)を用いて散気量の設定値を算出できる。
流入負荷測定部5の測定位置は制御の目的に応じて取り付け位置を、配管103、取付位置104、取付位置105のいずれかに変更することによって、変更することができる。流入負荷変動が大きい処理場の場合、流入負荷測定部5を配管103に接続することで、流入負荷の変動をいち早く検知することができる。これにより流入負荷変動に対する散気量の追従性を向上させ、流出水質を安定させることができる。一方、取付位置105は好気領域に流入する真の流入負荷が測定されることになるため、処理に必要な散気量を正確に演算でき、総散気量を最も少なくすることができる。
なお、取付位置104に流入負荷測定部5を設置した場合、嫌気領域を通過する前の被処理水の流入負荷に基づいて各散気部の散気量が算出されることから、散気量制御にタイムラグが生じる。このようなタイムラグを解消し、散気量の更なる削減を目指す場合には、生物反応槽1内において活性汚泥が空気と混合し始める位置である好気領域の入り口の取付位置105に流入負荷測定部5を設置すればよい。
図1では好気領域の前に嫌気領域のみが存在する場合について説明したが、りん・窒素の生物学的同時除去法である嫌気・無酸素・好気法(A2O法ともいう)に代表されるように、好気領域の前段に散気を行わない領域が2つ以上存在する場合も考えられる。その場合には、取付位置104は、生物反応槽1内の流入口側、取付位置105は好気領域の入り口側とすることで、同様の効果が得られる。
本発明の実施の形態2に係る生物学的水処理装置について、図2に基づいて説明する。 図2は生物学的水処理装置の構成図である。実施の形態2では、被処理水を計測する測定部は、実施の形態1に係る水処理装置における流入口側の流入負荷測定部ではなく、流出口側に流出汚濁物濃度測定部が設けられている。なお、実施の形態2では、実施の形態1と同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
生物反応槽1から排出される流出水の汚濁物濃度を測定する流出汚濁物濃度測定部6は、生物反応槽外の流出口側の配管106に取り付けられ、あるいは配管以外の水路に設置され、生物反応槽から流出された被処理水の流出汚濁物濃度を測定する。流出汚濁物濃度測定部6には水処理において水質管理対象としている汚濁物の測定器を設けており、例えばアンモニア態窒素濃度計、全窒素濃度計、BOD計、COD計などがある。また、季節等の影響を考慮するために、汚濁物濃度計に加えて、水温計を設けていても良い。流出汚濁物濃度は信号線6aを介して第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73に送られる。
取付位置107は、流出汚濁物濃度測定部6の配管106以外の取り付け候補位置であり、生物反応槽内の流出口側に位置する。取付位置107にも流出汚濁物濃度測定部6を設置することができる。
図3は実施の形態2に係る散気量算出部71の構成図である。散気量算出部71は、流出汚濁物濃度差分値算出部8、比例項算出部9、積分項算出部10、微分項算出部11、目標散気量算出部12およびこれらの算出部を接続する信号線で構成されている。図3に基づいて、第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73における散気量の算出方法について説明する。なお、図3では散気量算出部71について説明するが、散気量算出部72、73においても同様の構成である。
流出汚濁物濃度差分値算出部8は、信号線6aを介して送られた流出汚濁物濃度および流出水の汚濁物濃度目標値により流出汚濁物濃度差分を算出する。
流出汚濁物濃度差分値算出部8から、信号線8a、8b、8cを介して送られた流出汚濁物濃度差分値に基づいて、比例項算出部9では比例制御量GP(P制御)を算出し、積分項算出部10では積分制御量GI(I制御)を算出し、微分項算出部11では、微分制御量GD(D制御)を算出する。それぞれ式(5-1)、式(5-2)、式(5-3)式によりGP、GI、GDを算出する。
目標散気量算出部12は信号線9aを介して送られた比例制御量、信号線10aを介して送られた積分制御量、信号線11aを介して送られた微分制御量に基づいて第1散気部31に供給する散気量の設定値を算出する。算出された散気量の設定値は信号線71aを介して第1空気供給部41に送られる。
各散気量算出部は、それぞれに接続されている散気部に予め定められた第2係数および散気部定数ki3を記録しており、目標散気量算出部12では信号線9a、10a、11aを介して伝えられたGP、GI、GDをもとに、下記の(a)と(b)の和を算出する。散気量の計算式は式(6)となる。
(a)(GP+GI+GD)に散気部に予め定められた第2係数を乗じた量
(b)散気部定数
例えば、散気量算出部71では、第1散気部31に供給する散気量の設定値G1[Nm3/hr]を式(7)により算出する。
同様に、散気量算出部72、73では、第2散気部32、および第3散気部33の散気量の設定値G2、G3[Nm3/hr]を式(8)、式(9)によってそれぞれ算出する。
式(7)、式(8)、式(9)において、各散気部に対応して予め定める係数は、流出水の汚濁物濃度が予め定められた汚濁物濃度の目標値により近づけるために最適な散気量を得ることができるよう、シミュレーションまたは実プラントデータの解析結果により求めた最適値であるが、さらに、第2係数k12、k22、k32は、k12≦k22≦k32の関係が成立するように値を設定する。各散気部定数k13、k23、k33は、各散気部の散気量を微調整するために設定する定数であり、例えば各散気部における散気量の最小値が設定される。
上記のようにして算出された各散気部における散気量の設定値G1、G2、G3はそれぞれ信号線71a、72a、73aを介して第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43に送信される。
次に、第1空気供給部41、第2空気供給部42、および第3空気供給部43では、それぞれ配管41a、42a、43a、および、第1散気部31、第2散気部32、と第3散気部33を介して、それぞれに設定された散気量の空気を生物反応槽1内に供給する。
なお、上記説明では散気部を3つとしたが、散気部は生物反応槽1内の好気領域102において被処理水の流下方向に沿って2つ以上が望ましく、複数個設置されている。複数個の散気部に対して、散気量算出部が式(6)より各散気部から供給する最適な散気量を算出できる。
配管106では生物反応槽から流出した流出水の水質を直接測定し、結果としては流出水質を目標値に制御するために必要な散気量が演算される。要求水質以上の過剰な散気を抑制し、散気量を削減することを重視する場合は、流出汚濁物濃度測定部6を配管106に設置すればよい。
一方、流出水の水質が管理値を超えてしまうことを完全に防止したい場合には、生物反応槽1内の下流側末端の流出口より上流側にある取付位置107に流出汚濁物濃度測定部6を設置する。取付位置107では、流出汚濁物濃度測定部6で水質を測定した後も被処理水が完全に流出するまで水処理が行われるので、流出水質を確実に管理値以下に制御することができる。
この分、反応槽での生物反応処理が完全に終了する手前で、アンモニア態窒素濃度を目標値まで下げることになり、総散気量は流出汚濁物濃度測定部6を配管106に設置することと比べて大きくなる可能性が高い。これにより、散気量の制御遅れなどにより流出汚濁物濃度測定部6で測定された汚濁物濃度が目標値を超えた場合でも、取付位置107より下流の領域で処理されることで、最終的な流出水の水質を良好に保つことができる。
また、生物反応槽1の流出口に近い散気部ほど、被処理水の流出汚濁物濃度を目標値に制御するPID制御が強くなるように各散気量を算出することにより、流出水の汚濁物濃度を目標値に対してより精緻に制御ができ、流出水質を安定に維持することができる。
本発明の実施の形態3に係る生物学的水処理装置について、図4に基づいて説明する。図4は生物学的水処理装置の構成図である。
実施の形態3では、生物反応槽の流入口側に取り付けられている流入負荷測定部5と、生物反応槽の流出口側に取り付けられている流出汚濁物濃度測定部6の両方が設けられている。流入負荷は信号線5aを介して第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73に送られ、流出汚濁物濃度も信号線6aを介して第1散気量算出部71、第2散気量算出部72、および第3散気量算出部73に送られる。
なお、実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2と同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、重複する説明を省略する。
目標散気量算出部12は信号線5aを介して送られた流入負荷、信号線9aを介して送られた比例項、信号線10aを介して送られた積分項、信号線11aを介して送られた微分項に基づいて第1散気部31から供給される散気量の設定値を算出する。
(a)流入負荷測定部5で測定された生物反応槽1に流入する被処理水の流入負荷に、
散気部に予め定められた第1係数を乗じた量による流入口側制御散気量
(b)(GP+GI+GD)に散気部に予め定められた第2係数を乗じた量による流出口側制御散気量
(c)散気部定数
このようにして算出された散気量の設定値をそれぞれの散気量算出部に接続された散気部に送信することにより、相当する散気量の空気が各散気部から生物反応槽に供給される。
散気量算出部は、被処理水の流入負荷に基づき、生物反応槽内の流入口に近い散気部ほど、散気量をより大きくした算出値と、流出汚濁物濃度に基づき、生物反応槽内の流出口に近い散気部ほど、散気量に対するフィードバック制御量をより大きくした算出値とを加算し、各散気量を算出する。各散気部における散気量の設定値Gi[Nm3/hr]を式(10)により算出する。
例えば、流入負荷測定部5に流量計とアンモニア態窒素濃度計を設け、流出汚濁物濃度測定部6にアンモニア態窒素濃度計を設けている場合、散気量算出部71では、第1散気部31から供給される散気量の設定値G1[Nm3/hr]を式(11)により算出する。
同様に、散気量算出部72、73では、第2散気部32、第3散気部33の散気量の設定値G2、G3[Nm3/hr]を式(12)、(13)によってそれぞれ算出する。
また、k31は第3散気部33の第1係数であり、k32は第3散気部33の第2係数であり、k33は第3散気部33の散気部定数である。
式(11)、式(12)および式(13)において各散気部に対応して予め定める第1係数および第2係数は、前述したように、流出水の汚濁物濃度が予め定められた汚濁物濃度の目標値により近づけるために最適な散気量を得ることができるよう、シミュレーションまたは実プラントデータの解析結果により求めた最適値であるが、さらに、第1係数k11、k21、k31は、k11≧k21≧k31の関係が成立するように、かつ、第2係数k12、k22、k32は、k12≦k22≦k32の関係が成立するように値を設定する。また、実施の形態1と実施の形態2と同様に、各散気部定数k13、k23、k33は、各散気部の散気量を微調整するため、各散気部における散気量の最小値が設けられている。
これにより、散気量算出部は、被処理水の流入負荷に基づき、生物反応槽内の流入口に近い散気部ほど、散気量をより大きくした算出値と、流出汚濁物濃度に基づき、生物反応槽内の流出口に近い散気部ほど、散気量に対するフィードバック制御量をより大きくした算出値とを加算し、各散気量を算出する。
なお、上記説明では散気部を3つとしたが、散気部は生物反応槽1内の好気領域102において被処理水の流下方向に沿って2つ以上が望ましく、複数個設置されている。複数個の散気部に対して、散気量算出部が式(10)より各散気部から供給する最適な散気量を算出できる。
また、式(10)において、被処理水の流入負荷の変動に基づいた流入口側制御散気量は、生物反応槽1に流入する被処理水の流量と流入汚濁物濃度の積で算出されているが、生物反応槽1に流入する被処理水の流量のみ計測する場合、(a)として生物反応槽1に流入する被処理水の流量に、散気部に予め定められた第1係数を乗じた量を設定することで、式(10)を用いて散気量の設定値を算出できる。同様に、生物反応槽1に流入する被処理水のアンモニア態窒素濃度のみを計測する場合、(a)として生物反応槽1に流入する被処理水のアンモニア態窒素濃度に、散気部に予め定められた第1係数を乗じた量を設定することで、式(10)を用いて散気量の設定値を算出できる。
流入負荷測定部5の測定位置は制御の目的に応じて取り付け位置を配管103、取付位置104、取付位置105のいずれかに変更することによって変更することができる。流入負荷変動が大きい処理場の場合、流入負荷測定部5を配管103に接続することで、流入負荷の変動をいち早く検知することができる。これにより流入負荷変動に対する散気量の追従性を向上させ、流出水質を安定させることができる。一方、取付位置105は好気領域に流入する真の流入負荷が測定されることになるため、処理に必要な散気量を正確に演算でき、総散気量は最も少なくなることができる。
なお、取付位置104に流入負荷測定部5を設置した場合、嫌気領域を通過する前の被処理水の流入負荷に基づいて第1散気部31、第2散気部32、および第3散気部33の散気量が算出されることから、散気量制御にタイムラグが生じる。このようなタイムラグを解消し、散気量の更なる削減を目指す場合には、生物反応槽1内において活性汚泥が空気と混合し始める位置である好気領域の入り口の取付位置105に流入負荷測定部5を設置すればよい。
図4では好気領域の前に嫌気領域のみが存在する場合について説明したが、りん・窒素の生物学的同時除去法である嫌気・無酸素・好気法(A2O法ともいう)に代表されるように、好気領域の前段に散気を行わない領域が2つ以上存在する場合も考えられる。その場合には、取付位置104は、生物反応槽1内の流入口側、取付位置105は好気領域の入り口側とすることで、同様の効果が得られる。
配管106では生物反応槽から流出した流出水の水質を直接測定し、結果としては流出水質を目標値に制御するために必要な散気量が演算される。要求水質以上の過剰な散気を抑制し、散気量を削減することを重視する場合は、流出汚濁物濃度測定部6を配管106に設置すればよい。
この分、反応槽での生物処理反応が完全に終了する手前で、アンモニア態濃度を目標値まで下げることになり、総散気量は流出汚濁物濃度測定部6を配管106に設置することと比べて大きくなる可能性が高い。これにより、散気量の制御遅れなどにより流出汚濁物濃度測定部6で測定された汚濁物濃度が目標値を超えた場合でも、取付位置107より下流の領域で処理されることで、最終的な流出水の水質を良好に保つことができる。
Claims (5)
- 流入口から生物反応槽内に流入した被処理水に空気を散気して生物反応処理を行い前記生物反応槽外へ排出口から排出する水処理装置において、
前記空気を散気する第1散気部および第2散気部と、
前記第1散気部の散気量の設定値である第1設定値および前記第2散気部の散気量の設定値である第2設定値を算出し、前記第1散気部の散気量が前記第1設定値となる制御を行い、前記第2散気部の散気量が前記第2設定値となる制御を行う散気量算出部と、
前記被処理水の流出汚濁物濃度を測定する流出汚濁物濃度測定部とを備え、
前記第1散気部は、前記生物反応槽内で前記流入口からの距離が前記第2散気部よりも短い位置に配置され、
前記流出汚濁物濃度測定部によって測定された前記流出汚濁物濃度と流出汚濁物濃度の目標値との差に基づく比例制御量をGPとし、前記差に基づく積分制御量をGIとし、前記差に基づく微分制御量をGDとし、k12およびk22をあらかじめ定められた係数とし、k13,k23をあらかじめ定められた定数とするとき、
前記第1設定値であるG1は次式
G1=k12・(GP+GI+GD)+k13
により算出され、
前記第2設定値であるG2は次式
G2=k22・(GP+GI+GD)+k23
により算出されることを特徴とする水処理装置。 - 前記流出汚濁物濃度測定部は、前記生物反応槽内における下流側末端の流出口より上流側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の水処理装置。
- 前記流出汚濁物濃度測定部は、前記生物反応槽外の流出口側の配管と、前記生物反応槽内の流出口側とのうち目的に応じて選択された位置に設置されることを特徴とする請求項1または2に記載の水処理装置。
- k 12 ≦k 22 の関係が成立することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の水処理装置。
- 流入口から生物反応槽内に流入した被処理水に空気を散気して生物反応処理を行い前記生物反応槽外へ排出口から排出する水処理装置における水処理方法であって、
前記被処理水の流出汚濁物濃度を測定するステップと、
前記空気を散気する第1散気部の散気量の設定値である第1設定値および前記空気を散気する第2散気部の散気量の設定値である第2設定値を算出し、前記第1散気部の散気量が前記第1設定値となる制御を行い、前記第2散気部の散気量が前記第2設定値となる制御を行うステップと、
を含み、
前記第1散気部は、前記生物反応槽内で前記流入口からの距離が前記第2散気部よりも短い位置に配置され、
測定された前記流出汚濁物濃度と流出汚濁物濃度の目標値との差に基づく比例制御量をGPとし、前記差に基づく積分制御量をGIとし、前記差に基づく微分制御量をGDとし、k12およびk22をあらかじめ定められた係数とし、k13,k23をあらかじめ定められた定数とするとき、
前記第1設定値であるG1は次式
G1=k12・(GP+GI+GD)+k13
により算出され、
前記第2設定値であるG2は次式
G2=k22・(GP+GI+GD)+k23
により算出されることを特徴とする水処理方法。
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|---|---|---|---|
| JP2021198421A JP7282149B2 (ja) | 2019-02-06 | 2021-12-07 | 水処理装置および水処理方法 |
| JP2023080957A JP7523631B2 (ja) | 2021-12-07 | 2023-05-16 | 水処理装置および水処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
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