JP2016022424A - 曝気風量演算装置及び水処理システム - Google Patents

曝気風量演算装置及び水処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】処理水のNH4-N濃度が目標値以下となるように処理槽の曝気風量が制御される水処理システムにおいて、曝気風量を抑えつつ、被処理水中の有機物の処理を確実に行う。【解決手段】処理槽の曝気風量を求める曝気風量演算装置65が、処理槽入口NH4-N濃度Xinよりも小さい目標値XDVを生成する目標値演算要素81と、処理槽出口NH4-N濃度Xoutと目標値XDVとの偏差に基づいてFB操作量YBを生成するFB操作量演算要素84とを有し、FB操作量YBに基づいて曝気風量である操作量Yを算出する演算部67を備える。処理槽入口NH4-N濃度は、原水NH4-N濃度XRW、原水流入量u、処理槽出口NH4-N濃度Xout、及び循環流量fに基づいて求められた値、又は、処理槽入口NH4-N濃度計63で検出された値である。【選択図】図3

Description

本発明は、活性汚泥法を用いて浄化処理を行う水処理システムに関する。
従来、生活排水などの排水処理において、活性汚泥を用いて排水を浄化する水処理システムが用いられている。例えば、特許文献1に記載され水処理システムは、原水を貯溜する原水槽と、原水中の汚濁物質を活性汚泥で生物処理する一連の処理槽と、原水と活性汚泥が混合した被処理水から汚泥を沈殿分離する沈殿池とを備えている。上記一連の処理槽には、嫌気槽、無酸素槽、及び、散気装置を備えた好気槽が含まれている。これらの処理槽では、炭素系有機物、窒素含有化合物、リン含有化合物などの原水に含まれる汚濁物質の除去が行われる。
特開2004−275826号公報
下水処理の排水基準項目には、T−N(総窒素)、T−P(総リン)、BOD(生物化学的酸素要求量)が含まれており、これらの全ての項目で所定の処理基準を満たす必要がある。ところが、BODを即時且つ安価に測定できる技術が未だ開発されていない。そこで、処理水のBODが所定の処理基準を満たすことを確保するために、処理基準を十分な余裕を持って達成できるような曝気風量で好気槽の曝気が行われている。
ところで、活性汚泥法による水処理プロセスにおいて、被処理水のBODは処理開始後比較的早い段階から減少し始め、やがて変化が緩やかとなる特徴を有し、被処理水のアンモニア態窒素(以下、「NH4-N」と記載することがある)濃度は処理開始後直ぐは殆ど変化せず、BODの変化が緩やかとなるあたりから減少し始める特徴を有することが知られている。つまり、活性汚泥法による水処理プロセスでは、硝化速度と比較して有機物分解速度が速い(第1の知見)。
発明者らは、上記第1の知見を検証するために次に説明する実験を行った。この実験では、実験容器に充填された被処理水A,Bに対し所定の曝気風量で曝気を行って、NH4-N濃度とCOD(化学的酸素要求量)とを計測した。実験時の曝気風量は、最低風量より大きく、且つ、従来の水処理システムで標準的なNH4-N濃度の被処理水に対して設定される曝気風量のうち、より小さな値であった。なお、BODが生物分解性有機物のみの酸素要求量であるのに対し、CODが有機物と無機物の両方の要求酸素量であるという点で両者は相違するが、BODよりも短時間で計測可能なCODがBODの代替指標として用いられることがある。この実験結果が、図14に示す、好気槽におけるNH4-N濃度の処理挙動とCODの処理挙動の時系列変化を示すグラフに表されている。このグラフ中、縦軸がNH4-N濃度とCODとを表し、横軸が処理時間を表し、実線がNH4-N濃度の時系列変化を表し、破線がCODの時系列変化を表している。
図14のグラフによれば、被処理水A,Bについて、NH4-N濃度の処理挙動とCODの処理挙動に共通する特徴がみられた。その共通の特徴とは、CODが、処理を開始すると比較的早い段階から減少し始め、やがて変化が徐々に緩やかとなり、そのうち曝気を継続しても殆ど変化しない状態となるというものである。また、共通の特徴とは、NH4-N濃度が、或る処理時間を超えるあたりまで殆ど変化せず、或る処理時間を超えたあたりから、急激に減少を始めるというものである。
被処理水Aでは、処理時間TC1以降はCODが殆ど変化しない。被処理水Aの、処理開始時から処理時間TC1までのNH4-N濃度の変化量はΔX1[mg/L]である。一方、被処理水Bでは、処理時間TC2以降はCODが殆ど変化しない。被処理水Bの、処理開始時から処理時間TC2までのNH4-N濃度の変化量はΔX2[mg/L]である。被処理水Aと被処理水Bとは、水質が異なり、処理開始時のNH4-N濃度が異なるにも関わらず、変化量ΔX1と変化量ΔX2とがほぼ同じ値であった。また、この明細書には記載しないが、被処理水A,Bと異なる水質の被処理水についても被処理水A,Bと同様の傾向が見られた。このことから、処理開始時の被処理水のNH4-N濃度が違っていても、NH4-NがΔX[mg/L]だけ硝化されると、CODが一定水準(即ち、これ以上曝気を続けてもCODの値が殆ど変化しなくなる程度)まで処理されることが分かった(第2の知見)。
上記第1の知見に基づけば、硝化に必要な量の酸素を好気槽へ供給することにより、有機物の分解に必要とされる量の酸素を供給することができる。そこで、本発明では、処理水のBODの代替指標としてNH4-N濃度を用い、処理水のNH4-N濃度が所定の目標値以下となるように好気槽の曝気風量を制御することとした。このような曝気風量を制御においては、原水のNH4-N濃度が所定の目標値以下であればそれ以上の硝化が要求されないので、好気槽の曝気風量を最低風量に抑えれば散気装置の稼働エネルギーを削減することができる。しかしながら、好気槽の曝気風量が少ないと、被処理水中の有機物が十分に分解されず処理水のBODが所定の処理基準を超えるおそれがある。そこで、本発明では、更に上記第2の知見に基づき、適切に曝気風量の目標値を設定することにより、曝気風量を抑えつつ、被処理水中の有機物の処理を確実に行うこととした。
本発明に係る曝気風量演算装置は、
被処理水を活性汚泥法で浄化する処理槽への曝気風量を求める曝気風量演算装置であって、
前記処理槽の入口の被処理水のアンモニア態窒素濃度である処理槽入口アンモニア態窒素濃度よりも小さい目標値を生成する目標値演算要素と、前記処理槽で処理された処理水のアンモニア態窒素濃度である処理槽出口アンモニア態窒素濃度と前記目標値との偏差に基づいてフィードバック操作量を生成するフィードバック操作量演算要素とを有し、前記フィードバック操作量に基づいて前記曝気風量である操作量を算出する演算手段を備えることを特徴としている。
また、本発明に係る水処理システムは、
散気装置を備えた好気槽を含み、被処理水を活性汚泥法で浄化する処理槽と、
前記処理槽へ流入する原水のアンモニア態窒素濃度を計測する原水アンモニア態窒素濃度計又は前記処理槽の入口の前記被処理水のアンモニア態窒素濃度を計測する処理槽入口アンモニア態窒素濃度計と、
前記処理槽から流出する処理水のアンモニア態窒素濃度を計測する処理槽出口アンモニア態窒素濃度計と、
前記曝気風量演算装置と、
前記曝気風量演算装置で求めた前記操作量に基づいて前記散気装置を制御する曝気風量制御装置とを備えることを特徴としている。
上記曝気風量演算装置及び上記水処理システムによれば、処理槽出口NH4-N濃度の目標値は常に処理槽入口のNH4-N濃度より低い値となる。そして、目標値と処理槽出口NH4-N濃度(制御値)との偏差に基づいてフィードバック制御により操作量(曝気風量)が決定されるので、被処理水のNH4-N濃度を低減するために十分な曝気が継続的に行われることとなる。これにより、曝気風量が著しく少なくなって被処理水中の有機物が十分に分解されないという事態を免れ、被処理水中の有機物の処理を確実に行うことができる。更に、処理槽出口NH4-N濃度の目標値は処理槽入口のNH4-N濃度の変化に応じて変化するので、曝気風量が過剰とならず、曝気風量及び散気装置の稼働エネルギーを抑えることができる。
上記において、前記目標値は、前記処理槽入口アンモニア態窒素濃度よりも所定値だけ小さい値であって、当該所定値が、曝気により被処理水のCOD又はBODが一定値となったときの、当該被処理水のアンモニア態窒素濃度の前記曝気開始時からの変化量の絶対値であってよい。なお、上記において「COD又はBODが一定値」とあるのは、厳密にCOD又はBODが一定の値となる状態に加え、COD又はBODの減少幅が曝気開始時と比較して小さくなり、曝気を継続してもCOD又はBODの変動が小さい(例えば、1時間当たりの減少率が5%以下又は10%以下)状態が含まれる。また、前記目標値が、前記処理槽入口アンモニア態窒素濃度よりも2〜10[mg/L]の範囲から選択された値だけ小さな値であってよい。
従来は、処理水のBODが所定の処理基準を満たすことを確保するために、処理基準を余裕を持って達成できるような曝気風量で好気槽の曝気が行われていたが、上記曝気風量演算装置及び上記水処理システムによれば、被処理水中の有機物の処理を確実に行いつつ被処理水を曝気風量の増大を適切に抑制することができるので、散気装置の稼働エネルギーを削減することができる。
上記曝気風量演算装置及び上記水処理システムにおいて、前記演算手段は、所定の基準目標値と前記目標値演算要素で生成された前記目標値とのうち小さい方を選択して前記フィードバック操作量演算要素へ前記目標値として出力するローセレクタを更に有することが望ましい。この構成によれば、処理槽出口NH4-N濃度の目標値は常に所定の基準目標値以下となるので、処理水の水質基準にNH4-N濃度が含まれている場合に有効である。
上記曝気風量演算装置及び上記水処理システムが、前記処理槽へ流入する原水のアンモニア態窒素濃度である原水アンモニア態窒素濃度、前記処理槽へ流入する前記原水の流入量である原水流入量、前記処理槽出口アンモニア態窒素濃度、及び前記処理水から分離されて前記処理槽へ戻される汚泥の流量である循環流量を取得する取得手段を更に備え、前記演算手段が、前記原水アンモニア態窒素濃度、前記原水流入量、前記処理槽出口アンモニア態窒素濃度、及び前記循環流量に基づいて前記処理槽入口アンモニア態窒素濃度を演算するように構成されていてよい。この構成によれば、原水NH4-N濃度などに基づいて処理槽入口NH4-N濃度を求めることができ、水処理システムの処理系列が多系統である場合にNH4-N濃度計の数の増加を抑えることができる。
上記曝気風量演算装置及び上記水処理システムにおいて、前記演算手段が、前記処理槽へ流入する原水のアンモニア態窒素濃度である原水アンモニア態窒素濃度に基づいてフィードフォワード操作量を生成するフィードフォワード操作量演算要素と、前記フィードフォワード操作量と前記フィードバック操作量とを足し合わせる加算器とを、更に有し、前記フィードバック操作量及び前記フィードフォワード操作量に基づいて前記操作量を算出するように構成されていることが望ましい。ここで、前記演算手段は、前記処理槽へ流入する前記原水の流入量である原水流入量が所定の基準流入量より大きいときは前記フィードフォワード操作量を増加させ、前記原水流入量が前記所定の基準流入量より小さいときは前記フィードフォワード操作量を減少させるための補正係数を求める補正係数演算要素と、前記フィードフォワード操作量と前記補正係数とを掛け合わせて前記フィードフォワード操作量を補正する乗算器とを更に有していてよい。この構成によれば、原水アンモニア態窒素濃度の変化に基づいて予測される曝気風量の増加量がフィードフォワード操作量として算出され、これを操作量に付加することができる。そして、フィードフォワード操作量を補正係数で補正することにより、処理槽に流入する原水の量に応じて操作量が変化するので、曝気風量を抑えつつ、被処理水中の有機物の処理を確実に行うことができる。
本発明によれば、処理槽出口NH4-N濃度の目標値は、処理槽入口のNH4-N濃度の変化に応じて変化し、且つ、処理槽入口のNH4-N濃度及び処理槽出口NH4-N濃度より常に低い値となる。よって、曝気風量を抑えつつ、曝気が継続的に行われることにより、被処理水中の有機物の処理を確実に行うことができる。
本発明の第1実施形態に係る水処理システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る水処理システムの制御構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る曝気風量演算装置の信号の流れを示すブロック線図である。 FF操作量関数の特徴を示すグラフである。 FF操作量補正関数の特徴を示すグラフである。 処理槽入口NH4-N濃度と目標値との関係を示すグラフである。 本発明の第1実施形態の変形例1に係る曝気風量演算装置の信号の流れを示すブロック線図である。 処理槽入口NH4-N濃度と目標値との関係を示すグラフである。 本発明の第2実施形態に係る水処理システムの概略構成を示す図である。 第2実施形態に係る水処理システムの制御構成を示すブロック図である。 第2実施形態に係る曝気風量演算装置の信号の流れを示すブロック線図である。 循環式嫌気好気法を採用した水処理システムの変形例を示す図である。 膜分離活性汚泥法を採用した水処理システムの変形例を示す図である。 好気槽におけるNH4-N濃度の処理挙動とCODの処理挙動の時系列変化を示すグラフである。
本発明に係る水処理システムは、下水などの被処理水を活性汚泥法を用いて浄化する生物処理槽(以下、単に「処理槽」という)を備えた水処理システムに適用される。そして、本発明に係る曝気風量演算装置は、上記処理槽において被処理水を処理するために好適な曝気風量を演算するためのものであり、水処理システムに付随していてもよいし、水処理システムから独立した演算装置として構成されていてもよい。以下、図面を参照して本発明の第1及び第2実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は本発明の第1実施形態に係る水処理システム10の全体的な構成を示す図である。図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係る水処理システム10は、活性汚泥法のうち嫌気好気法(AO法)により下水を浄化する水処理プロセスを実現するシステムである。水処理システム10は、原水槽2と、嫌気槽31及び好気槽32から成る処理槽3と、沈殿槽4と、好気槽32の曝気風量を演算する曝気風量演算装置65と、水処理システム10の運転を司る制御装置6とを備えている。
原水槽2には、流入した下水が一時的に貯えられている。原水槽2の出口は、配管52によって嫌気槽31の入口と接続されている。配管52には、原水槽2に貯えられた原水を嫌気槽31へ圧送する供給ポンプ51が設けられている。原水槽2から処理槽3への原水の流入量は、供給ポンプ51の吐出流量である。
処理槽3には、上流側から順に嫌気槽31、好気槽32が設けられている。本実施の形態において、嫌気槽31及び好気槽32は一つの処理槽3を隔壁で仕切ることにより形成されており、嫌気槽31と好気槽32とは隔壁に形成された開口によって連通されている。但し、嫌気槽31と好気槽32とが各々独立した処理槽であってもよい。
好気槽32には、被処理水を曝気するための散気装置9が設けられている。散気装置9は、好気槽32の底部に配置されたノズル91と、ノズル91へ空気を圧送する散気ブロワ92とを備えている。この散気装置9により、好気槽32の底部から被処理水に微細気泡が吹き込まれる。好気槽32に吹き込まれた気泡の上昇により被処理水が攪拌されるとともに、被処理水が曝気されて被処理水の溶存酸素量が高められる。散気ブロワ92の送風量(以下、「曝気風量」という)は、制御装置6からの操作信号に基づいて制御される。
好気槽32と沈殿槽4とは配管53で接続されており、好気槽32の処理水が配管53を通じて沈殿槽4へ流入する。沈殿槽4の底部と嫌気槽31の底部とは汚泥返送配管55で接続されており、この汚泥返送配管55を通じて、沈殿槽4で沈殿した汚泥が嫌気槽31へ返送される。汚泥返送配管55には返送ポンプ56が設けられている。嫌気槽31へ返送される汚泥(返送汚泥)の量は、返送ポンプ56の吐出流量である。
原水槽2の出口近傍には、原水槽2から一連の処理槽3へ流入する原水のNH4-N濃度を計測する原水NH4-N濃度計61が設けられている。但し、原水NH4-N濃度計61は、原水のNH4-N濃度を計測できればよいので、原水槽2に限定されず、処理槽3の前段に最初沈澱池が設定されている場合には最初沈澱池や、最初沈澱池又は原水槽2と処理槽3との共通水路を形成する配管52などに設けられていてもよい。また、好気槽32の出口近傍には、好気槽32から流出する処理液のNH4-N濃度である処理槽出口NH4-N濃度(以下、単に「出口NH4-N濃度」という)を計測する処理槽出口NH4-N濃度計62が設けられている。これらのNH4-N濃度計61,62は制御装置6と接続されており、各NH4-N濃度計61,62から制御装置6へ計測値が出力される。
図2は水処理システム10の制御構成を示すブロック図である。制御装置6は、原水NH4-N濃度計61及び処理槽出口NH4-N濃度計62の計測値に基づいて、供給ポンプ51、返送ポンプ56、及び散気装置9の動作を制御する。また、制御装置6には、散気装置9の曝気風量(操作量)を演算する曝気風量演算装置65が通信可能に接続されており、制御装置6は曝気風量演算装置65で算出された曝気風量に基づいて散気装置9へ制御信号を出力する。つまり、制御装置6は曝気風量制御装置としての機能を有している。
制御装置6と曝気風量演算装置65は、所謂コンピュータで構成されている。制御装置6と曝気風量演算装置65の各々は、CPU(Central Processing Unit)の他、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)、I/F(Interface)、I/O(Input/output Port)等を有している(いずれも図示せず)。ROMには、CPUが実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。CPUが実行するプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、メモリカード等の各種記憶媒体に保存されており、これらの記憶媒体からROMにインストールされる。RAMには、プログラム実行時に必要なデータが一時的に記憶される。I/Fは、外部装置(例えば、図示されない入力装置や記憶装置)とのデータ送受信を行う。I/Oは、各種センサの検出信号の入力/出力を行う。制御装置6と曝気風量演算装置65では、ROMに記憶されたプログラム等のソフトウェアとCPU等のハードウェアとが協働することにより、各々の機能を実現する処理を行うように構成されている。なお、本実施形態に係る水処理システム10は、制御装置6と曝気風量演算装置65との複数のコンピュータを備えているが、これらが単一のコンピュータに構成されていてもよい。曝気風量演算装置65については、後ほど詳述する。
続いて、上記構成の水処理システム10による水処理プロセスについて説明する。この水処理プロセスでは、原水に含まれる有機物、窒素(NH4-Nと有機態窒素)、及びリン等の除去が行われる。
原水槽2に貯えられた原水は、供給ポンプ51の稼働により配管52を通じて嫌気槽31へ送られる。嫌気槽31に流入した原水(被処理水)は、活性汚泥と混ぜ合わされる。嫌気槽31の活性汚泥中のリン蓄積細菌は、被処理水中の有機物を体内に取り込んで、体内に保持していたリン酸(PO4)を放出する。嫌気槽31の被処理水は、隔壁の開口を通じて好気槽32へ流入する。
好気槽32では、活性汚泥に含まれる従属栄養生物が酸素を取り込み、有機物を分解する。また、好気槽32では、好気条件下でリンを過剰摂取するリン蓄積細菌が、嫌気槽31で放出された以上のリン酸態のリンを取り込む。好気槽32では、被処理水中のNH4-Nが酸化されて亜硝酸態窒素(NO2-N)、硝酸態窒素(NO3-N)となる。好気槽32の処理液は、沈殿槽4へ流入する。沈殿槽4へ流入した処理液は、処理液中の汚泥が沈殿して処理液と汚泥とに分離される。汚泥は、汚泥返送配管55を通じて嫌気槽31へ返送される。
ここで、曝気風量演算装置65について詳細に説明する。曝気風量演算装置65は、演算に必要な情報(変数)を制御装置6より取得する取得部66と、散気装置9の曝気風量(操作量)を演算する演算部67と、算出された曝気風量を制御装置6へ出力する出力部68とを備えている。
取得部66が取得する情報には、処理槽3へ流入する原水のNH4-N濃度である原水NH4-N濃度XRW、処理槽3へ流入する原水の流入量である原水流入量u、処理槽3で処理された処理水のNH4-N濃度である出口NH4-N濃度Xout、及び処理水から分離されて処理槽3へ戻される汚泥の流量である循環流量fなどが含まれる。原水NH4-N濃度XRWは原水NH4-N濃度計61の測定値であり、原水流入量uは供給ポンプ51の吐出流量であり、出口NH4-N濃度Xoutは処理槽出口NH4-N濃度計62の測定値であり、循環流量fは返送ポンプ56の吐出流量である。なお、曝気風量演算装置65が制御装置6を介してこれらの情報を取得するように記載されているが、曝気風量演算装置65が計器類から直接的に情報を取得するように構成されていてもよい。
図3は、演算部67で行われる演算処理の信号の流れを示すブロック線図である。図3に示すように、演算部67は、原水NH4-N濃度XRWに基づいてフィードフォワード操作量(以下、「FF操作量YF」という)を生成するフィードフォワード制御系(以下、「FF制御系7」という)と、出口NH4-N濃度Xoutを制御量としてフィードバック操作量(以下、「FB操作量YB」という)を生成するフィードバック制御系(以下、「FB制御系8」という)を備えている。FF制御系7とFB制御系8は協動して機能し、FF制御系7により生成されたFF操作量YFと、FB制御系8により生成されたFB操作量YBとが加算器85で加算されて、操作量Yが生成される。この操作量Yは散気装置9の曝気風量を表している。出力部68は、演算部67で算出された操作量Yの操作量信号を散気装置9へ出力し、散気装置9ではこの操作量Yと対応する曝気風量で散気ブロワ92が動作する。以下では、FF制御系7とFB制御系8について詳細に説明する。
まず、FF制御系7について詳細に説明する。FF制御系7は、FF操作量演算要素71と、無駄時間要素73と、フィードフォワードゲイン要素74と、FF操作量補正係数演算要素72と、乗算器75とを含んでいる。FF制御系7では、原水NH4-N濃度XRWの変化に基づいて予測される曝気風量の増加量がFF操作量YFとして算出される。
FF操作量演算要素71は、原水NH4-N濃度XRWからFF操作量YFを算出するFF操作量関数Fである。FF操作量関数Fは、入力値である原水NH4-N濃度XRWと出力値であるFF操作量YFとの静特性の関係を関数化したものである。FF操作量関数Fは、水処理システム10全体の処理能力や使用環境等から影響を受けるため、各々の水処理システム10毎に設定されることが好ましい。FF操作量関数Fは、実験結果に基づいて定められてもよいし、また、シミュレーションに基づいて定められてもよい。
図4はFF操作量関数Fの特性を示す図表であって、縦軸はFF操作量YF(L/min)を示し、横軸は原水NH4-N濃度XRW(mg/L)を示している。FF操作量YF(L/min)は、FF制御系7により算出された曝気風量を表している。曝気風量の最低風量y0は、システム全体を維持するために最低限必要な風量である。システム全体を維持するために最低限必要な風量とは、好気槽32中の汚泥を攪拌し、好気槽32の好気的条件のもとで炭素系有機物を利用して増殖する従属栄養生物、NH4-Nを硝化する硝化細菌などの活性汚泥微生物が生体を維持するために必要な酸素を提供する、最低限の曝気風量である。最低風量y0は、好気槽32の活性汚泥微生物の数や好気槽32の容量に応じて適宜定められる。なお、曝気風量が最低風量y0で運転されているときには、好気槽32の被処理水の溶存酸素濃度はほぼ0となる。
図4の図表に示されるように、原水NH4-N濃度XRWが0から第1濃度x1までの範囲において、FF操作量YFは最低風量y0で一定である。この第1濃度x1は、曝気風量が最低風量y0であるときに、出口NH4-N濃度Xoutが処理水のNH4-N濃度の基準目標値XB以下となる最大の原水NH4-N濃度XRWである。なお、処理水のNH4-N濃度の基準目標値XBは、環境規制値などに基づいて適宜定められ、予め曝気風量演算装置65に設定されている。そして、原水NH4-N濃度XRWが第1濃度x1以上の範囲において、FF操作量YFは原水NH4-N濃度XRWの増加に伴って増加する。
上記FF操作量YFに動特性を付加するために、FF操作量演算要素71で生成されたFF操作量YFは無駄時間要素73とフィードフォワードゲイン要素74により調整される。無駄時間(シフト時間とも呼ばれる)は、原則として、原水NH4-N濃度計61でNH4-N濃度が計測された原水が、嫌気槽31へ流入してから、好気槽32へ流入するまでに要する時間である。但し、好気槽32においてNH4-Nを硝化する硝化細菌の増殖速度は、通常の活性汚泥中にいる従属栄養細菌より遅いので、被処理水のNH4-N濃度の不連続面が好気槽32に到達するよりも前に曝気風量を増加させ、その不連続面が好気槽32に到達したときにはNH4-N濃度の急激な増加に対応しうるように活性汚泥微生物を活性化させておくことが望ましい。つまり、無駄時間は、原水NH4-N濃度計61でNH4-N濃度が計測された原水が好気槽32に流入するまでに要する時間よりも短い時間に設定されることが望ましい。このような無駄時間は、嫌気槽31へ流入してから好気槽32へ流入するまでの滞留時間を含めた時間として、実験的又は計算的に求めることができる。フィードフォワードゲインKfは、FF操作量関数Fの入力値である原水NH4-N濃度XRWの変化量と出力値であるFF操作量YFの変化量の比であり、適宜設定される。
無駄時間要素73とフィードフォワードゲイン要素74により調整されたFF操作量YFは、更に補正係数αで補正される。補正係数αは、原水流入量uに基づいてFF操作量YFを補正するためのものである。
補正係数αは、FF操作量補正係数演算要素72において、入力値である原水流入量uと出力値である補正係数αの関係を関数化したFF操作量補正関数Fを用いて算出される。補正係数αは、原水流入量uが所定の基準流入量U1より大きいときにFF操作量YFを増加させ、また、処理槽3への原水流入量uが所定の基準流入量U1より小さいときにFF操作量YFを減少させるような補正係数である。
図5は、FF操作量補正関数Fの特性を示す図表であって、縦軸は補正係数αを示し、横軸は原水流入量u(L/min)を示している。図5の図表に示されるように、原水流入量uが0のときに、補正係数αは1よりも小さいα1である(F(0)=α1,α1<1)。原水流入量uが基準流入量U1のときに、補正係数αは1である(F(U1)=1)。原水流入量uが最大流入量U2のときに、補正係数αは1よりも大きいα2である(F(U2)=α2,α2>1)。このように、補正係数αは、原水流入量uの増加に伴って、原水流入量uが基準流入量U1のときを1として、1より小さいα1から1より大きいα2まで増加する。補正係数αの好適な一例として、α1=0.5とし、α2=1.5とすることができる。なお、原水流入量uの基準流入量U1は水処理システム10の処理能力により定まり、最大流入量U2は水処理システム10の処理能力に加えて供給ポンプ51の能力により定まる。
上記のように算出された補正係数αとFF操作量YFとが乗算器75で掛け合わされることにより、FF操作量YFが補正される。補正されたFF操作量YFは加算器85へ出力される。
続いて、FB制御系8について詳細に説明する。FB制御系8は、出口NH4-N濃度Xout(制御値)と処理水のNH4-N濃度の目標値XDVとの偏差を算出する減算器83と、この偏差からFB操作量YBを生成するFB操作量演算要素84とを含んでいる。FB操作量YBはFB制御系8により算出された曝気風量を表している。本実施形態に係るFB操作量演算要素84はPID制御方法を用いてFB操作量YBを算出する。但し、FB操作量演算要素84は、例えば、PID制御方法、P制御方法又はPI制御方法を用いてFB操作量YBを算出する演算要素であってよい。算出されたFB操作量YBは、加算器85に入力される。
FB制御系8は、更に、目標値XDVを算出するために、目標値演算要素81と、ローセレクタ82とを備えている。目標値演算要素81は、原水NH4-N濃度XRW、原水流入量u、出口NH4-N濃度Xout、及び循環流量fから目標値XDVを算出する目標値関数Fである。目標値関数Fは、入力値である原水NH4-N濃度XRW、原水流入量u、出口NH4-N濃度Xout、及び循環流量fと、出力値である目標値XDVとの関係を関数化したものである。出口NH4-N濃度Xoutは、処理槽出口NH4-N濃度計62で測定された処理槽3の出口のNH4-N濃度である。また、循環流量fは、処理水から分離されて処理槽3へ戻される汚泥の流量である。
目標値関数Fで算出される目標値XDVは、処理槽3の入口のNH4-N濃度(以下、「入口NH4-N濃度Xin」という)から所定値(k)だけ小さい値である。但し、目標値XDVは、処理槽3の入口のNH4-N濃度から所定割合(1−β)だけ小さい値であってもよい。なお、処理槽3の入口とは、処理槽3のうち原水及び返送汚泥が流入する領域であって、嫌気槽31の上流側領域を言うこととする。
例えば、目標値関数Fは次に示す[式1]又は[式2]で表される。また、入口NH4-N濃度Xinは次に示す[式3]で算出することができる。
[式1] F(Xin)=Xin−k
[式2] F(Xin)=Xin×β
[式3] Xin=(XRW×u+Xout×f)/(u+f)
上記式1においてk[mg/L]は0より大きい定数であり、例えば、2〜10[mg/L]の範囲から選択された値が好適である。また、上記式2においてβは0より大きく1より小さい定数であり、例えば、0.6〜0.9が好適である。上記式1におけるk、又は、上記式2におけるβは、実験に基づいて決定されることが望ましい。以下では、k又はβの決定方法の一例について説明する。
前述の通り、図14に示す実験結果から、被処理水A,BのCODがこれ以上曝気を続けても殆ど変化しなくなる処理時間TC1,TC2における、処理開始時からの被処理水A,BのNH4-N濃度の変化量ΔX1,ΔX2は、被処理水の水質に関わらずほぼ一定であることが分かっている。そして、被処理水のCODがこれ以上曝気を続けても殆ど変化しなくなる処理時間における、処理開始時からの被処理水のNH4-N濃度の変化量ΔXは、複数の水質の異なる被処理水で実験したところ2〜10[mg/L]でほぼ一定の値であった。なお、変化量ΔXは、処理開始時の被処理水のNH4-N濃度と、被処理水のCODがこれ以上曝気を続けても殆ど変化しなくなったときの被処理水のNH4-N濃度との差として表わすことができる。このような変化量ΔXの値を実験的に求めて、入口NH4-N濃度Xinと目標値XDVとの差がΔX[mg/L]又はΔXに安全率を加えた値となるように、k又はβが決定される。なお、変化量ΔXの値は、実験的に求めた複数の変化量ΔXの平均値であることが望ましい。また、上記においてCODの代わりにBODが用いられてもよい。
上記k又はβの決定方法に則って算出された目標値XDVは、入口NH4-N濃度Xinよりも所定値だけ小さな値となる。ここで、前記所定値は、被処理水のCOD又はBODがほぼ一定値となったとき(即ち、これ以上曝気を続けても被処理水のCOD又はBODが殆ど変化しなくなったとき)の、当該被処理水のNH4-N濃度の曝気処理開始時からの変化量ΔXの絶対値となる。実験の結果得られた変化量ΔXの絶対値は2〜10[mg/L]であるが、安全率を見込めば、変化量ΔXの絶対値は2〜45[mg/L]の範囲から選択された値であってよい。但し、目標値XDVが小さくなると曝気風量が増大するので、散気装置の稼働エネルギーを削減する観点からは、前記所定値はより小さい値であることが望ましい。
以上のように目標値演算要素81で算出された目標値XDVは、ローセレクタ82で基準目標値XBと比較され、より小さいほうの値が(新たな)目標値XDVとして選択され、減算器83へ出力される。
図6では、FB操作量YBを算出するために用いられる目標値XDV(即ち、減算器83に入力される目標値XDV)と、入口NH4-N濃度Xinとの関係を表した図表が示されている。この図表では、縦軸がNH4-N濃度を表し、横軸が時間を表し、実線が目標値XDVを表し、鎖線が入口NH4-N濃度Xinを表している。この図表によれば、処理開始から時刻Taまでの目標値XDVは、基準目標値XBで一定である。時刻Taから時刻Tbまでの目標値XDVは、入口NH4-N濃度Xinから所定値又は所定割合だけ小さな値で変化している。時刻Tbから処理終了までの目標値XDVは、基準目標値XBで一定である。見方を変えると、基準目標値XBより所定の値だけ大きい値を閾値として、入口NH4-N濃度Xinが閾値より大きいときは目標値XDVとして基準目標値XBが選択され、入口NH4-N濃度Xinが閾値以下のときは目標値XDVとして入口NH4-N濃度Xinよりも所定の値だけ小さな値が選択される。
以上説明した曝気風量の演算方法によれば、出口NH4-N濃度の目標値XDVは常に入口NH4-N濃度Xinより低い値となる。よって、出口NH4-N濃度Xout(制御値)と目標値XDVとの偏差は常にゼロより大きくなる。そして、この偏差に基づいてフィードバック制御によりFB操作量YBが算出され、算出された操作量Y(曝気風量)に基づいて散気装置9が制御されるので、散気装置9では被処理水のNH4-N濃度を低減するために十分な曝気が継続的に行われる。この結果、被処理水中の有機物が十分に分解されていないのに曝気風量が最低風量y0となって被処理水中の有機物が十分に分解されないという事態を免れ、被処理水中の有機物の処理を確実に行うことができる。
更に、上記曝気風量の演算方法によれば、入口NH4-N濃度Xinの変化に応じて出口NH4-N濃度の目標値XDVが変化する。言い換えれば、入口NH4-N濃度Xinに対して適切な出口NH4-N濃度の目標値XDVが設定される。よって、好気槽32の曝気風量が過剰とならず、曝気風量及び散気装置9の稼働エネルギーを抑えることができる。
上記実施形態では、FB制御系8で演算に用いられる出口NH4-N濃度の目標値XDVは常に所定の基準目標値XB以下となることから、処理水の水質基準にNH4-N濃度が含まれている場合に有効である。但し、水質基準にNH4-N濃度が含まれていない場合もあり、このような場合には、以下に説明する変形例1に係る曝気風量演算装置65で曝気風量が算出される。
図7は、変形例1に係る曝気風量演算装置65の信号の流れを示すブロック線図である。この変形例1に係る曝気風量演算装置65では、FB制御系8の目標値XDVを算出する処理を前述の実施形態に係る処理から変更している。即ち、変形例1に係るFB制御系8では、目標値演算要素81で算出された目標値XDVが、基準目標値XBと比較されることなしに、そのまま目標値XDVとして用いられている。
図8では、変形例1に係るFB制御系8で算出された目標値XDVと入口NH4-N濃度Xinとの関係を表した図表が示されている。この図表では、縦軸がNH4-N濃度を表し、横軸が時間を表し、実線が目標値XDVを表し、鎖線が入口NH4-N濃度Xinを表している。この図表では、処理開始から処理終了までを通して、目標値XDVは入口NH4-N濃度Xinから所定値又は所定割合だけ小さな値で変化している。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を説明する。図9は本発明の第2実施形態に係る水処理システム10の概略構成を示す図、図10は第2実施形態に係る水処理システム10の制御構成を示すブロック図である。なお、第2実施形態の説明においては、前述の第1実施形態と同一又は類似の部材には図面に同一の符号を付して説明を省略し、主に第1実施形態からの相違点について説明する。
図9及び図10に示すように、第2実施形態に係る水処理システム10は、第1実施形態に係る水処理システム10において原水槽2に設けられた原水NH4-N濃度計61に代えて、処理槽3の入口に設けられた処理槽入口NH4-N濃度計63を備えている。この処理槽入口NH4-N濃度計63は、処理槽3の入口の被処理水のNH4-N濃度を検出し、制御装置6へ出力するように構成されている。なお、処理槽3の入口とは、処理槽3のうち原水及び返送汚泥が流入する領域であって、嫌気槽31の上流側領域である。
水処理システム10の処理系列が多系統の場合は上記第1実施形態のように原水槽2にNH4-N濃度計を設けることがNH4-N濃度計の設置数を削減できる点で優位であるが、処理系列が1〜2系統の場合には処理槽3の入口にNH4-N濃度計を設置する方が入口NH4-N濃度Xinを演算する処理を省くことができるので合理的である。そこで、第2実施形態に係る水処理システム10では、処理槽入口NH4-N濃度計63を用いて直接に入口NH4-N濃度Xinを検出し、この検出された入口NH4-N濃度Xinを用いて曝気風量を演算するようにしている。
図11は第2実施形態に係る曝気風量演算装置65の信号の流れを示すブロック線図である。図11に示すように、第1実施形態のFF制御系7では原水NH4-N濃度計61で検出された原水NH4-N濃度XRWに基づいてFF操作量YFが生成されるが、第2実施形態のFF制御系7では処理槽入口NH4-N濃度計63で検出された入口NH4-N濃度Xinに基づいてFF操作量YFが生成される。つまり、第2実施形態に係るFF操作量演算要素71は、入口NH4-N濃度XinからFF操作量YFを算出するFF操作量関数Fである。
また、第1実施形態のFB制御系8の目標値演算要素81は原水NH4-N濃度XRW、原水流入量u、出口NH4-N濃度Xout、及び循環流量fから目標値XDVを算出するものであるが、第2実施形態の目標値演算要素81は処理槽入口NH4-N濃度計63で検出された入口NH4-N濃度Xinから目標値XDVを算出するものである。つまり、第2実施形態に係る目標値関数Fは、入力値である入口NH4-N濃度Xinと、出力値である目標値XDVとの関係を関数化したものである。目標値関数Fで算出される目標値XDVは、入口NH4-N濃度Xinから所定値だけ小さい値である。
以上に本発明の好適な実施の形態(第1実施形態及びその変形例、並びに、第2実施形態)を説明したが、上記の構成は例えば以下のように変更することができる。
上記実施形態に係る水処理システム10は、嫌気好気法の処理プロセスを実現するものであるが、嫌気好気法に生物学的窒素処理を組み合わせた循環式嫌気好気法(A2O法)の処理プロセス、又は膜分離活性汚泥法(MBR法)の処理プロセスであってもよい。
例えば、処理プロセスが循環式嫌気好気法の場合は、図12に示すように、水処理システム10Aに原水槽2と、嫌気槽31、無酸素槽38、及び好気槽32から成る処理槽3と、沈殿槽4とが設けられる。沈殿槽4で沈殿した汚泥は、嫌気槽31へ返送される。また、好気槽32で沈殿した汚泥を含む循環液は、無酸素槽38へ返送される。この場合、目標値関数Fを算出するための循環流量fには、嫌気槽31へ返送される沈殿槽4で沈殿した汚泥の流量に、無酸素槽38へ送られる好気槽32からの循環液の流量を加えた値が用いられる。
また、例えば、処理プロセスが膜分離活性汚泥法の場合は、図13に示すように、水処理システム10Bに原水槽2と、嫌気槽31、無酸素槽38、好気槽32、及び膜分離槽39から成る処理槽3とが設けられる。膜分離槽39で処理液と膜分離された汚泥は嫌気槽31へ返送される。また、好気槽32で沈殿した汚泥を含む循環液は無酸素槽38へ返送される。この場合、目標値関数Fを算出するための循環流量fには、嫌気槽31へ返送される膜分離槽39で沈殿した汚泥の流量に、無酸素槽38へ送られる好気槽32からの循環液の流量を加えた値が用いられる。
また、例えば、上記実施形態に係る水処理システム10の曝気風量演算装置65の演算部67では、FF制御系7でFF操作量YFが算出され、FB制御系8でFB操作量YBが算出され、加算器85でFF操作量YFとFB操作量YBを足し合わせることにより操作量Yを算出するようにしているが、操作量YがFB操作量YBのみを考慮したものであってもよい。この場合、演算部67の処理のうち、FF制御系7及び加算器85で行われる処理が省略され、FB制御系8で導出されたFB操作量YBが操作量Yとして算出される。
10 水処理システム
2 原水槽
3 処理槽
31 嫌気槽
32 好気槽
38 無酸素槽
39 膜分離槽
4 沈殿槽
6 制御装置(曝気風量制御装置)
51 供給ポンプ
56 返送ポンプ
61 原水アンモニア態窒素濃度計
62 処理槽出口アンモニア態窒素濃度計
63 処理槽入口アンモニア態窒素濃度計
65 曝気風量演算装置
66 取得部(取得手段)
67 演算部(演算手段)
68 出力部
7 FF制御系
71 FF操作量演算要素(フィードフォワード操作量演算要素)
72 FF操作量補正係数演算要素(補正係数演算要素)
73 無駄時間要素
74 フィードフォワードゲイン要素
75 乗算器
8 FB制御系
81 目標値演算要素
82 ローセレクタ
83 減算器
84 FB操作量演算要素(フィードバック操作量演算要素)
85 加算器
9 散気装置
91 ノズル
92 散気ブロワ

Claims (8)

  1. 被処理水を活性汚泥法で浄化する処理槽への曝気風量を求める曝気風量演算装置であって、
    前記処理槽の入口の被処理水のアンモニア態窒素濃度である処理槽入口アンモニア態窒素濃度よりも小さい目標値を生成する目標値演算要素と、前記処理槽で処理された処理水のアンモニア態窒素濃度である処理槽出口アンモニア態窒素濃度と前記目標値との偏差に基づいてフィードバック操作量を生成するフィードバック操作量演算要素とを有し、前記フィードバック操作量に基づいて前記曝気風量である操作量を算出する演算手段を備える、曝気風量演算装置。
  2. 前記演算手段は、所定の基準目標値と前記目標値演算要素で生成された前記目標値とのうち小さい方を選択して前記フィードバック操作量演算要素へ前記目標値として出力するローセレクタを更に有する、請求項1に記載の曝気風量演算装置。
  3. 前記処理槽へ流入する原水のアンモニア態窒素濃度である原水アンモニア態窒素濃度、前記処理槽へ流入する前記原水の流入量である原水流入量、前記処理槽出口アンモニア態窒素濃度、及び前記処理水から分離されて前記処理槽へ戻される汚泥の流量である循環流量を取得する取得手段を更に備え、
    前記演算手段が、前記原水アンモニア態窒素濃度、前記原水流入量、前記処理槽出口アンモニア態窒素濃度、及び前記循環流量に基づいて前記処理槽入口アンモニア態窒素濃度を演算するように構成されている、請求項1又は2に記載の曝気風量演算装置。
  4. 前記演算手段が、前記処理槽へ流入する原水のアンモニア態窒素濃度である原水アンモニア態窒素濃度に基づいてフィードフォワード操作量を生成するフィードフォワード操作量演算要素と、前記フィードフォワード操作量と前記フィードバック操作量とを足し合わせる加算器とを、更に有し、前記フィードバック操作量に前記フィードフォワード操作量を付加して前記操作量を算出するように構成されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の曝気風量演算装置。
  5. 前記演算手段は、前記処理槽へ流入する前記原水の流入量である原水流入量が所定の基準流入量より大きいときは前記フィードフォワード操作量を増加させ、前記原水流入量が前記所定の基準流入量より小さいときは前記フィードフォワード操作量を減少させるための補正係数を求める補正係数演算要素と、前記フィードフォワード操作量と前記補正係数とを掛け合わせて前記フィードフォワード操作量を補正する乗算器とを更に有する、請求項4に記載の曝気風量演算装置。
  6. 前記目標値は、前記処理槽入口アンモニア態窒素濃度よりも所定値だけ小さい値であって、
    前記所定値が、曝気により被処理水のCOD又はBODが一定値となったときの、当該被処理水のアンモニア態窒素濃度の前記曝気開始時からの変化量の絶対値である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の曝気風量演算装置。
  7. 前記目標値が、前記処理槽入口アンモニア態窒素濃度よりも2〜10[mg/L]の範囲から選択された値だけ小さな値である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の曝気風量演算装置。
  8. 散気装置を備えた好気槽を含み、被処理水を活性汚泥法で浄化する処理槽と、
    前記処理槽へ流入する原水のアンモニア態窒素濃度を計測する原水アンモニア態窒素濃度計又は前記処理槽の入口の前記被処理水のアンモニア態窒素濃度を計測する処理槽入口アンモニア態窒素濃度計と、
    前記処理槽から流出する処理水のアンモニア態窒素濃度を計測する処理槽出口アンモニア態窒素濃度計と、
    請求項1〜7のいずれか一項に記載の曝気風量演算装置と、
    前記曝気風量演算装置で求めた前記操作量に基づいて前記散気装置を制御する曝気風量制御装置とを備える、
    水処理システム。
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