JP4639275B2 - 下水処理運転支援装置およびプログラム - Google Patents
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Description
この技術によれば、将来の下水流入量を十分な信頼性を持って予測することが可能となり、下水処理運転に役立てることができる。
例えば、下水流入量の変化や滞水池の滞水状況を考慮して、所望水準に放流水の水質を保つよう、高級処理、簡易処理、放流処理、および滞水処理の運転タイミングや、滞水処理で滞水する量を判断する必要がある。また、滞水状況や滞水のためのポンプの能力を考慮し、下水流入量の変化に応じてポンプの運転台数、運転開始タイミング、さらにはポンプ運転のための自家発電設備の起動要否を判断する必要がある。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、予測流入量に基づき下水処理運転を適切に支援できる下水処理運転支援装置およびプログラムを提供することを目的としている。
したがって、予測流入量に基づき下水処理運転を適切に支援できるため、オペレータの経験や勘に基づき多くのファクターを考慮して運転方法を判断する必要がなくなり、経験の浅いオペレータでも適切に下水処理運転を行うことができ、大雨や長雨の場合でも、経験の有無にかかわらず適切に下水処理運転を行うことができる。
[第1の実施の形態]
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置の構成を示すブロック図である。
この下水処理運転支援装置1は、全体として入力情報に対して所定の演算処理を行うコンピュータからなり、入出力インターフェース部(以下、入出力I/F部という)11、操作入力部12、画面表示部13、記憶部14、および演算処理部15が設けられている。
入出力I/F部11は、外部装置と通信回線や通信網を介してデータ通信を行う回路部からなり、下水流入量の予測に用いるデータ、運転状況の予測に用いる各下水処理の運転状況やその予測結果、さらには下水処理運転支援装置で用いる各種プログラムをやり取りする機能を有している。
操作入力部12は、キーボードやマウスなどの操作入力装置からなり、オペレータの操作を検出して演算処理部15へ出力する機能を有している。
画面表示部13は、LCDやCRTなどの画面表示装置からなり、演算処理部15からの制御に基づき下水処理の運転支援に関する各種情報を画面表示する機能を有している。
記憶部14で記憶される主な処理情報としては、事例ベース14A、予測流入量14B、設備情報14C、予測処理量14D、およびプログラム14Pがある。
予測流入量14Bは、予測期間ごと、例えば1時間あたりに流入する下水の下水流入量である。この予測流入量14Bは、後述する演算処理部15の流入量予測手段15Aにより、事例ベース14Aを用いて所望の予測条件に基づき各予測期間ごとに予測される。
このほか、設備情報14Cには、下水処理場における予測開始時点での運転状況を示す運転状況情報として、例えば滞水池の蓄積量などの情報が含まれる。この運転状況情報は、後述する演算処理部15の情報取得手段15Bにより、下水処理場の各設備に設けられたセンサから入出力I/F部11を介して取得してもよく、オペレータの操作により操作入力部12から入力してもよい。
このようにして設備情報14Cは、取得あるいは入力され記憶部14へ格納される。
プログラム14Pは、演算処理部15に読み込まれて実行されることにより各種機能手段を実現するプログラムであり、外部装置、記録媒体、あるいは通信網から入出力I/F部11を介して読み込まれ、予め記憶部14に格納される。
演算処理部15で実現される主な機能手段としては、流入量予測手段15A、情報取得手段15B、処理量算出手段15C、および運転状況表示手段15Dがある。
運転状況表示手段15Dは、予測処理量14Dに基づき、将来の各予測期間における各下水処理の運転要否を示す運転状況を、画面表示部13の運転支援画面に画面表示する機能を有している。
次に、図2を参照して、本実施の形態にかかる下水処理運転支援装置1が適用される一般的な下水処理場について説明する。図2は、本実施の形態にかかる下水処理運転支援装置が適用される下水処理場の構成を示す説明図である。
下水ポンプ21は、沈砂池20から下水を汲み上げる電動ポンプである。汲み上げられた下水は、直接放流路22、滞水池23、および分配槽24へ配分される。
最初沈殿池(第1沈殿池)25は、分配槽24からの下水が時間をかけて緩やかに流れていく間に主として有機質の細かい浮遊物を沈殿および分離させる機能を有している。
これら反応タンク26と最終沈殿池27により、浄化処理のうち浄化効果の高い高級処理が実現される。以下では、単位時間あたりに最初沈殿池25から反応タンク26へ分配される下水の量を高級処理量Qhといい、その最大値を最大高級処理量Qhmaxという。
接触タンク29は、高級処理または簡易処理された下水を海や河川に放流する前に、その下水に塩素を投入して消毒するための設備である。
次に、図3および図4を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置の動作について説明する。図3は、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置の運転状況予測処理を示すフローチャートである。図4は、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置の運転状況予測動作を示す動作フローである。
まず、演算処理部15は、情報取得手段15Bにより、予測処理実行開始時点における滞水池23の滞水貯留量Qcや直前の下水流入量(実績)、さらには予測条件情報16などの入力情報17を取得し、設備情報14Cとして記憶部14へ格納する(ステップ100)。
また、演算処理部15は、運転状況表示手段15Dにより、予測期間tにおける各下水処理での処理量に基づき滞水池23の滞水状況を判断し、その滞水状況として所望の滞水貯留量への到達を当該予測期間tと関連付けて画面表示部13の運転支援画面へマーク表示する(ステップ107)。
一方、予測流入量が得られた各予測期間に対する運転状況予測処理がすべて終了した場合(ステップ108:NO)、演算処理部15は、予測処理実行開始時点を基準とした一連の運転状況予測処理を終了し、例えば1時間後の予測処理開始タイミングの到来、あるいは操作入力部12を介したオペレータからの指示操作まで待機し、次の予測処理開始時点を基準とした運転状況予測処理を開始する。
この際、滞水貯留量が所望の貯留量に到達する到達時点を表示してもよく、滞水処理の要否だけでなくその滞水処理による滞水貯留量も把握でき、滞水状況全体を容易に把握できる。
次に、図5を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置1における処理量算出動作について詳細に説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置1における処理量算出処理を示すフローチャートである。
演算処理部15は、図3のステップ105において、処理量算出手段15Cにより、予測期間tにおける予測流入量Qtに基づき各下水処理での処理量を算出するため、図5に示すような処理量算出処理を実行する。
下水処理優先順位決定処理は、予測期間tにおける予測流入量Qtと滞水池23での滞水状況に基づき、流入する下水に対する下水処理の優先順位を決定する処理である。処理量配分処理は、下水処理優先順位決定処理で決定された優先順位に基づき予測流入量Qtを各下水処理に配分することにより、各下水処理での下水処理量を決定する処理である。
この後、処理量算出手段15Cは、上記優先順位に基づき処理量配分処理を行った後(ステップ121)、一連の処理量算出処理を終了する。この場合、予測流入量Qtはすべて高級処理量Qhに配分され、Qt→Qhとなる。
この際、予測流入量Qtが最大浄化処理量Qpmax以下の場合(ステップ112:YES)、さらに滞水貯留量Qcと貯留指定量Qcthとを比較する(ステップ113)。
この後、処理量算出手段15Cは、上記優先順位に基づき処理量配分処理を行った後(ステップ121)、一連の処理量算出処理を終了する。この場合、予測流入量Qtは高級処理量Qhに最大高級処理量Qhmax分だけ配分されるとともに、残りが滞水量Qrに配分され、Qt→Qhamx+Qrとなる。
この後、処理量算出手段15Cは、上記優先順位に基づき処理量配分処理を行った後(ステップ121)、一連の処理量算出処理を終了する。この場合、予測流入量Qtは高級処理量Qhに最大高級処理量Qhmax分だけ配分されるとともに、残りが簡易処理量Qlに配分され、Qt→Qhmax+Qlとなる。
ここで、滞水貯留量Qcが貯留指定量Qcthより少ない場合(ステップ116:YES)、予測流入量Qtを高級処理で処理し、次に滞水処理により当該予測期間tにおいて貯留指定量Qcthまで滞水処理を行う。そして、滞水貯留量Qcが貯留指定量Qcthへ到達した時点で、残りを簡易処理し、余った分を最大滞水量Qrmaxで最大貯留量Qcmaxまで滞水処理し、それでも処理仕切れない分は直接放流するものと判断し、優先順位として「高級処理→滞水(Qcthまで)→簡易処理→滞水(Qcmaxまで)→直接放流」を採用する(ステップ117)。
ここで、滞水貯留量Qcが最大貯留量Qcmax下回る場合(ステップ118:YES)、予測流入量Qtを高級処理と簡易処理で処理し、残りを最大貯留量Qcmaxまで滞水処理し、それでも処理仕切れない分は直接放流するものと判断し、優先順位として「高級処理→簡易処理→滞水(Qcmaxまで)→直接放流」を採用する(ステップ119)。したがって、Qt→Qhmax+Qlmax+Qr(Qcmaxまで)となり、残り分についてはQdとなる。
次に、処理量算出例について説明する。ここでは、下水処理場における最大高級処理量Qhmaxが1.5[m3/sec]で、最大簡易処理量Qlmaxが1.2Qhamx=1.8[m3/sec]の場合で、さらに貯留指定量Qcthが10000[m3]で、その滞水配管の太さからその最大滞水量Qrmaxが11[m3/sec]に制限されている場合を考える。
まず、優先順位の最も高い高級処理については、Qt=15[m3/sec]でありQhmax=1.5[m3/sec]であることから、Qhmax分だけ振り分けられ、残りの下水流入量Q1は、
Q1=Qt−Qhmax=15−1.5=13.5[m3/sec]
となる。
Qc1=Qcth−Qc=10000−7300=2700[m3]
であることから、予測期間t内で2700[m3]を滞水するための滞水処理量Qr1は、
Qr1=Qc1/1[h]=2700[m3]/3600[sec]=0.75[m3/sec]
となり、このQr1分が滞水処理に振り分けられる。よって、残りの下水流入量Q2は、
Q2=Q1−0.75=13.5−0.75=12.75[m3/sec]
となる。
Q3=Q2−1.8=12.75−1.8=10.95[m3/sec]
となる。
ここで、残りの下水処理量Q3を処理する必要があるので、次の優先順位である滞水処理を最大滞水量Qrmaxで、QcがQcmaxとなるまで行う。この際、前述した上位の優先順位での滞水処理を見込んで、この優先順位で行う滞水処理の滞水最大量をQr2=10[m3/sec]とした場合、予測期間t内に滞水できる総滞水可能量Qc2は、
Qc2=Qr2×1[h]=10×3600[sec]=36000[m3/h]
となり、予測期間tの終了時点における滞水貯留量Qc’は
Qc’=Qcth+Qc2=10000+36000=46000[m3]
となる。
Q4=Q3−Qr2=10.95−10=0.95[m3/sec]
となる。
この場合、未処理分Q4がまだ存在することから、優先順位の最後にある直接放流が用いられ、その処理量Qd=0.95だけ、直接放流が行われることになる。
次に、図6を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置1におけるマーク表示動作について詳細に説明する。図6は、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置1におけるマーク表示処理を示すフローチャートである。
演算処理部15は、図3のステップ107において、運転状況表示手段15Dにより、予測期間tにおける滞水貯留量に基づき滞水状況として所望の滞水貯留量へ到達したことを表示するため、図6に示すようなマーク表示処理を実行する。
ここで、滞水貯留量Qc(t)が最大貯留量Qcmax以上の場合(ステップ131:YES)、この予測期間tの開始時点においてQcがQcmaxを超えたと判断し、運転状況表示手段15Dは、画面表示部13の運転支援画面で、予測期間tに関連付けて滞水池23が満水であることを示す満水マークを表示し(ステップ132)、一連のマーク表示処理を終了する。
ここで、滞水貯留量Qc(t−1)が貯留指定量Qcthを下回る場合(ステップ133:YES)、運転状況表示手段15Dは、予測期間tの開始時点における滞水貯留量Qc(t)と貯留指定量Qcthとを比較する(ステップ134)。
また、ステップ133において、滞水貯留量Qc(t−1)が貯留指定量Qcth以上の場合(ステップ133:NO)、あるいはステップ134において、滞水貯留量Qc(t)が貯留指定量Qcthを下回る場合(ステップ134:NO)、いずれのマークも表示することなく一連のマーク表示処理を終了する。
また、滞水量Qrに基づき、Qcが所望の貯留量に達する時間位置を正確に算出し、当該予測区間内の対応する時間位置にマークを表示するようにしてもよい。
次に、図7を参照して、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置による運転支援画面の表示例について説明する。図7は、本発明の第1の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置による運転支援画面の表示例である。
この運転支援画面には、予測結果表示領域30、運転状況表示領域31、滞水状況表示領域32、ポンプ運転状況表示領域33、および下水流入量表示領域34が設けられている。
一方、運転状況表示領域31、滞水状況表示領域32、ポンプ運転状況表示領域33、および下水流入量表示領域34については、横軸が時間軸を示すグラフが表示され、現在時刻40の左側にそれまでの運転経過(予測履歴)を示す実績表示領域41が設けられ、現在時刻40の右側に将来の運転予測を示す予測表示領域42が設けられている。
この際、「高級処理」、「簡易処理」、および「直接放流」の各下水処理を示す表示シンボルは異なった色を用いて表示されており、特に各下水処理のうち運転をなるべく控えるべき処理ほど、すなわち「高級処理」→「簡易処理」→「直接放流」の順に視認性や警告性の高い色が用いられている。
これにより、滞水処理の要否だけでなくその滞水処理による滞水貯留量も把握でき、滞水状況全体を容易に把握できる。
この際、「5台目」,「6台目」のポンプについては、その運転に自家発電設備の起動が必要となることから、他のポンプに比べて視認性や警告性の高い色の自家発電シンボル52が用いられている。これにより、自家発電設備を起動する必要があることが容易に確認でき、その起動のための準備作業の必要性を容易に想起できる。
特に、滞水状況表示領域32では、滞水貯留量が所望の貯留量に到達する到達時点を表示するようにしたので、滞水処理の要否だけでなくその滞水処理による滞水貯留量も把握でき、滞水状況全体を容易に把握できる。
次に、図8を参照して、本発明の第2の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置による運転支援画面の表示例である。
なお、本実施の形態にかかる下水処理運転支援装置1の他の構成については、前述した第1の実施の形態と同様であり、ここでの説明は省略する。
これにより、オペレータが所望する任意の貯留指定量Qcthを用いた場合の運転状況予測結果が得られる。
この際、将来の下水流入量の変化によっては、貯留指定量Qcthが最大貯留量Qcmaxに近いほうがよかったり、逆に貯留指定量Qcthを低く設定したほうがいい場合がある。
図9は、本発明の第2の実施の形態にかかる下水処理運転支援装置での運転状況検索処理を示すフローチャートである。以下、下水処理運転支援装置での運転状況検索動作について説明する。
まず、演算処理部15は、処理量算出手段15Cにより、記憶部14の設備情報14Cに予め複数(あるいは範囲)指定されている貯留指定量を参照して、処理に用いる貯留指定量Qcthを初期化し(ステップ200)、その貯留指定量Qcthを用いて前述の運転状況予測処理(図3)を実行する(ステップ201)。この際、ステップ106,107の表示処理については省略してもよい。
本発明の各実施の形態では、下水処理運転支援装置1の演算処理部15に、流入量予測手段15Aを設けるとともに、記憶部14に事例ベース14Aを設け、将来の各予測期間における下水流入量を予測する場合を例として説明したが、これら演算処理部15および事例ベース14Aを、下水処理運転支援装置1とは別個の下水流入量予測装置に構成し、下水処理運転支援装置1において、下水流入量予測装置で予測した予測流入量を、入出力I/F部11を介して記憶部14へ予測流入量14Bとして格納するようにしてもよい。
これにより、下水処理運転支援装置1の構成を簡素化できるとともに、既存の下水流入量予測装置を利用でき、下水処理管理システムを柔軟に構成できる。
Claims (16)
- 各予測期間に流入する下水の予測流入量に基づいて、各種下水処理を行う下水処理設備を用いた下水処理運転を支援する下水処理運転支援装置であって、
各下水処理で処理できる下水の処理量を含む前記下水処理設備の設備情報を記憶する記憶部と、
前記設備情報と各予測期間における予測流入量とに基づいて各下水処理での処理量を予測期間ごとに算出する処理量算出手段と、
前記処理量算出手段で算出した各処理量に基づいて各下水処理の運転要否を予測期間ごとに画面表示部で画面表示する運転状況表示手段と
を備えることを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項1に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、前記処理量として流入下水を滞水池に一時貯留するための滞水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、
前記運転状況表示手段は、前記滞水処理の要否を予測期間ごとに表示する
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項1に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、前記処理量として流入下水を滞水池に一時貯留するための滞水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、
前記運転状況表示手段は、前記滞水池の滞水状況として前記滞水池の貯留量が所望の値へ到達する到達時点を表示する
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項1に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、各予測期間における予測流入量と流入下水を一時貯留する滞水池の各予測期間における貯留状況とに基づいて各下水処理を運転する優先順位を決定し、この優先順位に基づいて当該予測流入量を各下水処理に順次振り分けることにより当該予測期間における各下水処理での処理量を算出する
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項4に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、任意の予測期間で下水流入量を前記各下水処理のうち高級処理に加えて滞水処理または簡易処理へ振り分ける際、簡易処理に比較して滞水処理へ優先して振り分ける
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項4に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、任意の予測期間で下水流入量を前記滞水処理へ振り分ける際、前記滞水池の貯留量が所定の貯留指定量に到達するまで前記滞水処理へ振り分け、残りの下水流入量を簡易処理へ振り分ける
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項6に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、オペレータから指定された貯留指定量に基づいて各下水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、
前記運転状況表示手段は、前記処理量算出手段で算出した各処理量に基づいて各下水処理の運転要否を予測期間ごとに前記画面表示部で表示する
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 請求項6に記載の下水処理運転支援装置において、
前記処理量算出手段は、異なる貯留指定量ごとに各下水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、得られた算出結果のうちから所定の評価基準に応じて所望の算出結果を選択し、
前記運転状況表示手段は、前記処理量算出手段で選択した算出結果の各処理量に基づいて各下水処理の運転要否を予測期間ごとに前記画面表示部で表示する
ことを特徴とする下水処理運転支援装置。 - 各予測期間に流入する下水の予測流入量に基づいて、各種下水処理を行う下水処理設備を用いた下水処理運転を支援する下水処理運転支援装置のコンピュータに、
各下水処理で処理できる下水の処理量を含む前記下水処理設備の設備情報を記憶部で記憶する記憶ステップと、
前記設備情報と各予測期間における予測流入量とに基づいて各下水処理での処理量を予測期間ごとに算出する処理量算出ステップと、
前記処理量算出ステップで算出した各処理量に基づいて各下水処理の運転要否を予測期間ごとに画面表示部で画面表示する運転状況表示ステップと
を実行させるプログラム。 - 請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、前記処理量として流入下水を滞水池に一時貯留するための滞水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、
前記運転状況表示ステップで、前記滞水処理の要否を予測期間ごとに表示する
ことを特徴とするプログラム。 - 請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、前記処理量として流入下水を滞水池に一時貯留するための滞水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、
前記運転状況表示ステップで、前記滞水池の滞水状況として前記滞水池の貯留量が所望の値へ到達する到達時点を表示する
ことを特徴とするプログラム。 - 請求項9に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、各予測期間における予測流入量と流入下水を一時貯留する滞水池の各予測期間における貯留状況とに基づいて各下水処理を運転する優先順位を決定するステップと、この優先順位に基づいて当該予測流入量を各下水処理に順次振り分けることにより当該予測期間における各下水処理での処理量を算出するステップと
を実行させるプログラム。 - 請求項12に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、任意の予測期間で下水流入量を前記各下水処理のうち高級処理に加えて滞水処理または簡易処理へ振り分ける際、簡易処理に比較して滞水処理へ優先して振り分けるステップ
を実行させるプログラム。 - 請求項12に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、任意の予測期間で下水流入量を前記滞水処理へ振り分ける際、前記滞水池の貯留量が所定の貯留指定量に到達するまで前記滞水処理へ振り分けるステップと、残りの下水流入量を簡易処理へ振り分けるステップと
を実行させるプログラム。 - 請求項14に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、オペレータから指定された貯留指定量に基づいて各下水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、
前記運転状況表示ステップで、前記処理量算出ステップで算出した各処理量に基づいて各下水処理の運転要否を予測期間ごとに前記画面表示ステップにより表示する
ことを特徴とするプログラム。 - 請求項14に記載のプログラムにおいて、
前記処理量算出ステップで、異なる貯留指定量ごとに各下水処理での処理量を予測期間ごとに算出し、得られた算出結果のうちから所定の評価基準に応じて所望の算出結果を選択し、
前記運転状況表示ステップで、前記処理量算出ステップで選択した算出結果の各処理量に基づいて各下水処理の運転要否を予測期間ごとに前記画面表示部で表示する
ことを特徴とするプログラム。
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