JP2006070543A - 雨水排水制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 雨水排水ポンプの運転制御を行うとともに、この雨水排水ポンプに電力を供給する自家発電設備の運転制御を適切なタイミングで自動的に行うことができ、ポンプ場に流入する雨水を河川等へ確実かつ効率的に排出することができる雨水排水制御システムを提供すること。
【解決手段】 雨水排水制御システムは、複数の雨水排水ポンプ5と、各雨水排水ポンプ5に電力を供給する自家発電設備30と、雨水排水制御装置11とを備えている。雨水排水制御装置11は、雨水の予測流入量に基づいて、複数の雨水排水ポンプを制御するポンプ運転制御部43を有している。また、雨水排水制御装置11に、ポンプ運転制御部43から雨水排水ポンプ5に出力される信号が分岐して入力され、この信号に基づいて自家発電設備30を制御する自家発電設備運転制御部46が設けられている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、雨水が流入するポンプ場に設置された雨水排水ポンプの運転制御を行う雨水排水制御システムに関する。
地上に降り注いだ雨水は、通常、地中に設けられた流入幹線を経てポンプ場へ流入し、その後、雨水排水ポンプによって河川等へ排出される。このとき、ポンプ場に流入する雨水を、雨水排水ポンプによって河川等へ効率的に排出するために、様々な雨水排水ポンプの運転制御が行われている。
雨水排水ポンプの運転制御においては、ポンプ場への雨水流入量や雨水の流入タイミング等の情報を精度良く把握することができれば、雨水排水ポンプの運転台数や起動・停止タイミングを正確に設定することができる。
このポンプ場への雨水流入量や雨水の流入タイミング等の情報を把握するために、レーダ雨量計、地上雨量計、流入渠水位計等から得られる計測値が用いられ、これらの計測値に基づいて雨水流出解析、雨水流入量予測が行われており、当該雨水流出解析、雨水流入量予測に基づいて雨水排水ポンプの運転制御が行われる。
ここで、ポンプ場への雨水流入量を予測する方法としては、例えば、物理モデルや概念モデルを用いて降雨の流出の時間的な変化を追跡するような、いわゆるホワイトボックス的なアプローチとよばれる、拡張RRL法(例えば、特許文献1参照)、MOUSE等の汎用流出解析ソフトの水理学モデルあるいは水文学モデル等が用いられる。雨水流入量を予測する他の方法としては、過去の降雨量と雨水流入量のデータのみから予測モデルを構築するような、いわゆるブラックボックス的なアプローチとよばれる、システム同定方法(例えば、特許文献2参照)あるいは重回帰分析等を用いることもできる。
ポンプ場への雨水流入量の予測結果に基づく雨水排水ポンプの運転制御方法としては、予め定められた設定水位に基づく設定水位自動制御を基本として、ポンプ場への雨水流入量の予測値を用いて設定水位の変更を行い、雨水排水ポンプの定格に基づいて雨水排水ポンプの運転台数等を調整する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。
また、最近では上記のポンプ場への雨水流入量の予測および雨水排水ポンプの運転制御を、MOUSE等の海外の汎用ソフトにより行うシステムが多く用いられている。この汎用ソフトは、従来は雨水流出解析のシミュレータとしてオフラインで使用されてきたが、最近ではこの汎用ソフトをポンプ場の監視制御システムと連結してオンラインで動作することが行われている。
このように、雨水流入量の予測結果に基づく雨水排水ポンプの運転制御により、ポンプ場に流入する雨水を、河川等へ効率的に排出させることができる。この雨水排水ポンプの運転制御方法は多岐にわたっており、これらの運転制御方法を状況に応じて適切に、かつ精度よく達成することが重要視されている。
特開平6−147940号公報 特開2000−257140号公報 特開2000−328642号公報
一方、雨水排水ポンプは1台あたりの排水量が大きく、ポンプ場における設置台数も多いので、ポンプ場における各々の雨水排水ポンプの合計の電力消費量が大きくなる。ここで、外部からポンプ場に供給される電力量に限界があるため、ポンプ場に自家発電設備を予め準備しておき、予め定められた一定台数(以下、設定台数ともいう)までの雨水排水ポンプは外部からポンプ場に供給される電力により運転が行われ、それ以降の台数の雨水排水ポンプは、自家発電設備が自家発電を行って発生する電力が供給されることにより運転が行われることとすることができる。
ここで、上記の雨水排水制御システムにおいては、自家発電設備を用いて雨水排水ポンプの運転を行う場合、設定台数を超えた台数分の雨水排水ポンプの起動動作は自家発電設備を起動させた後に行われる。
しかしながら、従来の雨水排水制御システムでは、自動的に自家発電設備を適切なタイミングで起動させることができず、このため設定台数を超えた台数分の雨水排水ポンプの起動動作が遅れ、このことによりポンプ場からの雨水の排水が遅れて浸水被害を引き起こすおそれがあった。
また、自家発電設備の起動動作はオペレータにより手動で行われることが多く、オペレータに負担がかかるとともに、ヒューマンエラー等によって適切なタイミングで自家発電設備を起動することができない場合があった。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであって、雨水排水ポンプの運転制御を行うとともに、この雨水排水ポンプに電力を供給する自家発電設備の運転制御を適切なタイミングで自動的に行うことができ、ポンプ場に流入する雨水を河川等へ確実かつ効率的に排出することができる雨水排水制御システムを提供することを目的とする。
本発明は、雨水が流入するポンプ場に設置され、このポンプ場からの排水を行う複数の雨水排水ポンプと、自家発電を行って、この自家発電により発生する電力を各雨水排水ポンプに供給する自家発電設備と、ポンプ場へ流入する雨水の予測流入量を求める予測部と、この予測部で求めた予測流入量に基づいて、複数の雨水排水ポンプを制御して当該雨水排水ポンプの運転台数および/または運転タイミングを調整するポンプ運転制御部と、ポンプ運転制御部から雨水排水ポンプに出力される雨水排水ポンプの運転台数および/または運転タイミングに関する信号が分岐して入力され、この信号に基づいて自家発電設備を制御して当該自家発電設備の運転タイミングを調整する自家発電設備運転制御部とを有する雨水排水制御装置と、を備えたことを特徴とする雨水排水制御システムである。
このことにより、雨水排水ポンプの運転制御を行うとともに、この雨水排水ポンプに電力を供給する自家発電設備の運転制御を適切なタイミングで自動的に行うことができ、ポンプ場に流入する雨水を河川等へ確実かつ効率的に排出させることができる。
本発明の雨水排水制御システムにおいては、雨水排水制御システムの測定部を更に備え、雨水排水制御装置の予測部において、ポンプ場へ流入する雨水の予測流入量を求めるために流入量予測モデルが構築され、この流入量予測モデルは測定部から送られた情報に基づいてオンラインで逐次的に更新されるようになっていることが好ましい。
このことにより、流域の降雨状態の変化に追従して流入量予測モデルの更新がなされ、雨水流入量の予測精度の劣化を抑えることができる。
本発明の雨水排水制御システムにおいては、雨水排水制御装置においてポンプ運転制御部が複数設けられており、雨水排水制御装置は各ポンプ運転制御部の運転の切り換えを行う切換手段を更に有することが好ましい。
このことにより、一のポンプ運転制御部を用いて各雨水排水ポンプの運転制御を行っている際に、このポンプ運転制御部に故障等のトラブルが生じて正常に動作しなくなった場合においても、切換手段によって自動的に他のポンプ運転制御部に切り換えることにより、雨水排水ポンプの運転制御を中断することなく続行することができる。
雨水排水制御装置は、複数のポンプ運転制御部の各々の制御性能を予め定められた方法および周期で評価する評価手段を有しており、雨水排水制御装置の切換手段は、評価手段による各ポンプ運転制御部の制御性能の評価結果に基づいて、最良の制御性能を有するポンプ運転制御部に切り換えることが好ましい。
また、雨水排水制御装置の評価手段は、制御操作量、雨水排水ポンプ運転時間、雨水排水ポンプ運転コストの少なくともいずれか1つを指標とする最適制御問題を解くことにより複数のポンプ運転制御部の各々の制御性能の評価を行うことが好ましい。
このことにより、雨水排水プロセスの制御問題を定量的に評価することができ、このため、各雨水排水ポンプの運転時間を平準化し、これらの雨水排水ポンプの運転切換回数を少なくすることができ、また、雨水排水制御の高信頼性を得ることができ、安定した自動制御運用を行うことができる。
本発明の雨水排水制御システムにおいては、雨水排水制御装置の評価手段は、複数のポンプ運転制御部の各々の制御性能の評価における最適制御問題を解く際に、非線形モデル予測制御を適用することが好ましい。
このことにより、雨水排水制御装置における雨水排水制御問題を、制約条件を含む最適化問題に帰着させることができる。
本発明の雨水排水制御システムにおいては、雨水排水制御装置のポンプ運転制御部は、運転制御における連続時間系と離散時間系とが混在するハイブリッド系を、変換係数を用いることにより連続時間系のみの系とみなしてこの運転制御を行うことが好ましい。
このことにより、連続時間系と離散時間系との間の混在部分が原因で生じうる雨水排水ポンプの運転および停止の繰り返しや回転数制御の不安定化を抑止することができ、また、オペレータが自動制御モードを手動操作モードに切り換えて雨水排水ポンプ等を操作する必要がなくなる。
本発明の雨水排水制御システムによれば、雨水排水ポンプの運転制御を行うとともに、この雨水排水ポンプに電力を供給する自家発電設備の運転制御を適切なタイミングで自動的に行うことができ、ポンプ場に流入する雨水を河川等へ確実かつ効率的に排出することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2は、本発明の雨水排水制御システムの実施の形態を示す図である。このうち、図1は、雨水排水制御システムの全体構成を示す概略図であり、図2は、図1の雨水排水制御システムにおける雨水排水制御装置の構成を示す概略図である。
図1に示すように、雨水排水設備は、地中に設けられた流入幹線1と、流入渠2を介して流入幹線1に接続されたポンプ井3と、流入幹線1とポンプ井3との間に設けられた流入ゲート4とを有している。本発明による雨水排水制御システムはこの雨水排水設備を制御するものであり、ポンプ井3に設置された複数の雨水排水ポンプ5と、自家発電を行ってこの自家発電により発生する電力を各雨水排水ポンプ5に供給する自家発電設備30と、各雨水排水ポンプ5の運転制御を行う雨水排水制御装置11とを備えている。
雨水排水設備のうち、流入幹線1は、地上へ降雨した雨水10を集水するようになっており、流入幹線1に集水された雨水10は、流入渠2を経てポンプ井3へ流入するようになっている。
また、ポンプ井3は、流入幹線1から流入渠2を介して送られてくる雨水10が貯留されるようになっている。
さらに、各雨水排水ポンプ5は、雨水排水制御装置11に電気的に接続されており、ポンプ井3から雨水10を排出することができるようになっている。なお、雨水排水ポンプ5によってポンプ井3から排出された雨水10は、河川等へ放出されるようになっている。また、各雨水排水ポンプ5には吐出弁6が設けられており、吐出弁6の開閉の程度を調節することによって、ポンプ井3からの雨水10の排出量を調整することができるようになっている。そして、各雨水排水ポンプ5の稼働の有無等に係わる運転状況を示す信号5aや吐出弁6の開度等を示す信号6aが雨水排水制御装置11に送られるようになっている。
流入渠2には、この流入渠2に流入した雨水10の水位を測定する流入渠水位計8が設けられており、また、ポンプ井3には、このポンプ井3に流入した雨水10の水位を測定するポンプ井水位計9が設けられている。流入渠水位計8およびポンプ井水位計9は雨水排水制御装置11に電気的に接続されており、それぞれの水位計により測定された流入渠水位信号13およびポンプ井水位信号14が雨水排水制御装置11に送られるようになっている。また、流入ゲート4の運転状況を示す信号4aも雨水排水制御装置11に送られるようになっている。
ポンプ井3が設置されているポンプ場の近傍の地表に地上雨量計7が設けられている。地上雨量計7は雨水排水制御装置11に電気的に接続されており、この地上雨量計7からの降雨量信号12が雨水排水制御装置11に送られるようになっている。
図2に示すように、雨水排水制御装置11は、ポンプ場へ流入する雨水10の予測流入量を求めるポンプ予測部42と、このポンプ予測部42で求めた予測流入量に基づいて、複数の雨水排水ポンプ5を制御して当該雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整するポンプ運転制御部43とを有している。
また、この雨水排水制御装置11は、ポンプ運転制御部43から雨水排水ポンプ5に出力される雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングに関する情報が分岐点11aで分岐して入力される自家発電設備予測部45と、自家発電設備予測部45による予測に基づいて自家発電設備30を制御して当該自家発電設備30の運転タイミングを調整する自家発電設備運転制御部46とを有している。
ここで、ポンプ予測部42とポンプ運転制御部43とによりポンプ予測制御部41が構成され、また、自家発電設備予測部45と自家発電設備運転制御部46とにより自家発電設備予測制御部44が構成されている。
また、ポンプ予測制御部41には、このポンプ予測制御部41に雨水排水ポンプ起動・停止水位、雨水排水ポンプ5の運転順序等の信号を送るヒューマンインタフェース部47が電気的に接続されている。図2に示すように、このヒューマンインタフェース部47は自家発電設備予測制御部44にも電気的に接続されており、当該自家発電設備予測制御部44に自家発電設備制御パラメータ等の信号を送るようになっている。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
降雨により発生した雨水10は流入幹線1に流入し、流入幹線1に流入した雨水10は流入渠2を介してポンプ井3に流入する。なお、ポンプ井3への雨水10の流入量は、流入ゲート4により調整される。
ポンプ井3に流入した雨水10は複数の雨水排水ポンプ5により河川等へ排出される。このとき、雨水10をポンプ井3から確実かつ効率的に排出するために、雨水排水制御装置11により各雨水排水ポンプ5の運転を制御している。
以下、雨水排水制御装置11による各雨水排水ポンプ5および自家発電設備30の運転制御の概略について図2を用いて説明する。
まず、ポンプ予測部42において、流入量予測モデルを構築し、この流入量予測モデルに基づいて雨水流入量の予測値を演算する。
流入量予測モデルは、地上雨量計7からの降雨量信号12、雨水排水ポンプ5の運転状況に係わる信号5a、吐出弁6の開度等を示す信号6a、流入渠水位計8からの流入渠水位信号13、ポンプ井水位計9からのポンプ井水位信号14、流入ゲート4の運転状況を示す信号4aなどの各プロセス信号に基づいてオフラインで予め決定される。ここで、これらのプロセス信号を出力する地上雨量計7等を一括して測定部35とする。
ここで、ポンプ予測部42において構築される流入量予測モデルは、上記のようにオフラインで予め決定される代わりに、雨水排水制御システムの測定部35から送られた情報に基づいてオンラインで逐次的に更新されるものであってもよい。オンラインで逐次的に流入量予測モデルを更新する方法としては、例えばシステム同定手法における逐次最小2乗法が用いられる。この逐次最小2乗法は、計算負荷が小さく比較的小規模な計算機でも実装することができ、プロセスの変動に追随してモデルパラメータの更新ができるという特長を有している。
このように測定部35から送られた情報に基づいてオンラインで逐次的に流入量予測モデルを更新する方法を用いることにより、流域の降雨状態の変化に追従して流入量予測モデルの更新がなされ、雨水流入量の予測精度の劣化を抑えることができる。
次に、ポンプ予測部42で演算された雨水流入量の予測値に基づいて、ポンプ運転制御部43は複数の雨水排水ポンプ5を制御して当該雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整する。
ここで、雨水排水ポンプ5の制御方法は、雨水流入量の予測値に基づいて直接的に雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整する方法を用いてもよく、また、雨水流入量の予測値を入力としポンプ井水位予測値を出力とするポンプ井水位予測モデルを構築し、このポンプ井水位予測モデルから出力されたポンプ井水位予測値に基づいて雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整する方法を用いてもよい。
さらに別の制御方法としては、予め設定されたポンプ井設定水位を用いた設定水位自動制御に対して、雨水流入量の予測値に基づいて設定水位補正値を演算し、その値に基づいて設定水位を変更することにより、雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整する方法を用いてもよく、また、さらに別の制御方法としては、汎用流出解析ソフトのポンプ制御機能を用いて雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整する方法を用いてもよい。
なお、上記の雨水排水ポンプ5の制御方法において、各種の設定水位および雨水排水ポンプ5の運転順序等はヒューマンインタフェース部47より与えられる。
そして、図2に示すように、ポンプ運転制御部43から雨水排水ポンプ5に出力される雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングに関する情報が分岐点11aで分岐して自家発電設備予測部45に入力される。
自家発電設備予測部45は、後述の自家発電設備運転制御部46による自家発電設備30の制御に用いられる運転タイミングを前述の入力された情報に基づいて演算し、演算結果をこの自家発電設備運転制御部46に送る。
自家発電設備運転制御部46は、自家発電設備予測部45で演算された演算結果に基づいて、自家発電設備30を制御して当該自家発電設備30の運転タイミングを調整する。また、自家発電設備運転制御部46から自家発電設備30に出力される自家発電設備30の運転タイミングに関する信号が、分岐点11bで分岐して再びポンプ予測部42に入力される。
なお、上記の自家発電設備30の制御方法において、自家発電設備30の制御パラメータ等はヒューマンインタフェース部47より与えられる。
また、図2に示すように、雨水排水制御装置11に送られる、地上雨量計7からの降雨量信号12、雨水排水ポンプ5の運転状況に係わる信号5a、流入渠水位計8からの流入渠水位信号13、ポンプ井水位計9からのポンプ井水位信号14、流入ゲート4の運転状況を示す信号4aなどの各プロセス信号に異常がある場合には、上述のポンプ予測制御部41および自家発電設備予測制御部44による自動制御が停止され、オペレータが手動で各雨水排水ポンプ5および自家発電設備30の運転制御を行う。
このような雨水排水制御装置11による運転制御の具体例について以下に説明する。
例えば、ポンプ運転制御部43において、ポンプ井設定水位に基づいて雨水排水ポンプ5の運転台数等の制御が行われている場合には、自家発電設備30から電力が供給されて最初に起動する雨水排水ポンプ5の起動設定水位(A)から、自家発電設備30の起動開始から起動完了までの時間をポンプ井水位に換算した値(B)を引いて、この差の水位値(=A−B)に基づいて自家発電設備30の起動が行われる。
これにより、自家発電設備30の起動が間に合わずに雨水排水ポンプ5の起動が遅れるという現象を回避することができる。
なお、この例における自家発電設備30の起動開始から起動完了までの時間をポンプ井水位に換算した値(B)は、ヒューマンインタフェース部47で予め設定されたものであってもよく、また、自家発電設備予測部45においてポンプ井水位の過去のデータに基づいて統計的に演算されたものであってもよい。
また、他の具体例において、ポンプ予測制御部41においてMOUSE等の汎用流出解析ソフトを適用する場合には、ポンプ運転制御部43から予測ポンプ起動時刻(C)が出力され、自家発電設備予測部45にこの予測ポンプ起動時刻(C)が入力される。そして、自家発電設備予測部45において入力された情報に基づいて、自家発電設備運転制御部46は、予測ポンプ起動時刻(C)よりも自家発電設備30の起動開始から起動完了までの時間分(D)だけ早い時刻に自家発電設備30を起動させる。
なお、この例における自家発電設備30の起動開始から起動完了までの時間(D)は、ヒューマンインタフェース部47で予め設定されたものであってもよく、また、自家発電設備予測部45において過去の自家発電設備30の起動時間データに基づいて統計的に演算されたものであってもよい。
また、雨水排水ポンプ5への電力供給を自家発電設備30のみならずポンプ場の外から買電することにより行っている場合には、複数の雨水排水ポンプ5の1台目からN台目までを買電による電力供給により運転し、N+1台目以降の雨水排水ポンプ5は自家発電設備30による電力供給により運転するものとすることができる。このような場合には、買電から自家発電設備30への電力の供給源の切換のタイミングを、ポンプ運転制御部43からの出力に基づいて自家発電設備予測部45により演算してもよい。
本実施の形態によれば、雨水排水制御システムの雨水排水制御装置11は、ポンプ場へ流入する雨水10の予測流入量に基づいて、複数の雨水排水ポンプ5を制御して当該雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングを調整するポンプ運転制御部43と、ポンプ運転制御部43から雨水排水ポンプ5に出力される雨水排水ポンプ5の運転台数および/または運転タイミングに関する信号が分岐して入力され、この信号に基づいて自家発電設備30を制御して当該自家発電設備30の運転タイミングを調整する自家発電設備運転制御部46とを備えている。このため、雨水排水制御装置11は、複数の雨水排水ポンプ5の運転制御を行うとともに、この雨水排水ポンプ5に電力を供給する自家発電設備30の運転制御を適切なタイミングで自動的に行うことができ、ポンプ場に流入する雨水10を河川等へ確実かつ効率的に排出することができる。
次に、本実施の形態の一変形例について図3を用いて説明する。
この変形例においては、図3に示すように雨水排水制御装置11が複数のポンプ運転制御部43を有している点が異なるのみであり、他は図1に示す雨水排水制御装置11とほぼ同様の構成となっている。なお、図3においてはポンプ予測部42の個数は一個であるが、このポンプ予測部42が複数設けられていてもよく、また、ポンプ予測部42とポンプ運転制御部43とを有するポンプ予測制御部41が複数設けられていてもよい。
この変形例における雨水排水制御装置11には、さらに運転中の一のポンプ運転制御部43が正常に動作しなくなった場合にこの異常事態を検知し、自動的に他のポンプ運転制御部43に運転を切り換える切換手段48が設けられている。
雨水排水制御装置11が複数のポンプ運転制御部43を有しているため、一のポンプ運転制御部43を用いて各雨水排水ポンプ5の運転制御を行っている際に、このポンプ運転制御部43に故障等のトラブルが生じて正常に動作しなくなった場合においても、切換手段48によって自動的に他のポンプ運転制御部43に切り換えることができる。このため雨水排水ポンプ5の運転制御を中断することなく続行することができる。
また、複数の異なるポンプ運転制御部43の各々の制御性能を予め定められた方法および周期で評価する評価手段49が設けられており、この評価手段49により予め定められた周期毎に制御性能を評価し、評価手段49からの評価結果に基づいて切換手段48により最良の制御性能を有するポンプ運転制御部43に切り換えて各雨水排水ポンプ5の運転制御を行うことができる。
具体的に説明すると、評価手段49による複数の異なるポンプ運転制御部43の各々の制御性能の評価方法としては、予め定められた周期毎に、各ポンプ運転制御部43の制御性能を例えばポンプ運転制御部43の制御操作量、雨水排水ポンプ運転時間、雨水排水ポンプ運転コスト等を指標とする最適制御問題を解くことにより評価する方法が用いられる。
そして、評価手段49からの評価結果に基づいて、切換手段48によって最適な制御性能を有するポンプ運転制御部43に切り換えられ、このポンプ運転制御部43の出力信号が各雨水排水ポンプ5に送られることとなる。
上記の評価方法に係わる最適制御問題を解くことにより、雨水排水プロセスの制御問題を定量的に評価することができる。このため、各雨水排水ポンプ5の運転時間を平準化し、これらの雨水排水ポンプ5の運転切換回数を少なくすることができ、また、雨水排水制御の高信頼性を得ることができ、安定した自動制御運用を行うことができる。
また、上記の複数の異なるポンプ運転制御部43の各々の制御性能の評価をオンラインで行うことが好ましい。仮に、このような制御性能の評価をオフラインで行う場合には、一旦システムから切り離して作業を行い、評価作業を行い、再度システムに組み込むという作業が生じるため、時間がかかるとともに、オペレータがいない無人のポンプ場では自動制御を継続する必要がある場合に対処することができないという問題があるが、オンラインで制御性能の評価を行うことにより、上記問題を解決することができる。
評価手段49は、上記の評価方法に係わる最適制御問題を解くために、例えばReceding Horizon制御等の非線形モデル予測制御を適用している。Receding Horizon制御とは、最適化問題を解く区間をサンプリング周期毎にシフトしながらオンライン最適化を繰り返す制御方法であり、制約条件を陽の形で取り扱うことができる。すなわち、制御入力やプロセス入力にかかる制約条件を直接的に制御アルゴリズムに反映させることができる。この場合、制約条件としては、例えば雨水流入量やポンプ井水位の上下限値が用いられる。このような非線形モデル予測制御を用いることにより、雨水排水制御装置11における雨水排水制御問題を、制約条件を含む最適化問題に帰着させることができる。
最適制御問題を解く方法としては、分岐限定法や遺伝的アルゴリズムなどを適用する方法が挙げられる。分岐限定法とは、解空間上の部分空間を一括してチェックし、当該空間内に解候補が存在しうるかどうかを事前に検証する方法であり、この方法により、不必要な検索手続きを予め排除することができ、演算時間はかかるが最適解を検索することができる。遺伝的アルゴリズムを適用した場合には、最適解ではなく準最適解しか検索することができないが、局所的な極小解に陥りにくいことや高速演算を行うことができることなどの利点がある。
このように、評価手段49が、雨水排水制御装置11における最適制御問題を解く際に、Receding Horizon制御等の非線形モデル予測制御を適用することにより、体系的に制御を行うことができ、常に最適な制御性能を有するポンプ運転制御部43により雨水排水ポンプ5の制御を行うことができるので、各雨水排水ポンプ5の運転時間を平準化し、これらの雨水排水ポンプ5の運転切換回数を少なくすることができ、また、オペレータが手動で操作することなく安定した自動制御運用を行うことができる。
ところで、雨水排水制御装置11が複数のポンプ運転制御部43を有している場合には、前述のように切換手段48によって離散的なポンプ運転制御部43の切り換え作業を行う必要がある。
また、雨水排水制御装置11において、ポンプ運転制御部43による運転制御のうち雨水排水ポンプ5の回転数の制御やポンプ予測部42による予測は連続時間系である。一方、ポンプ運転制御部43による運転制御のうち雨水排水ポンプ5の運転台数の制御は離散時間系である。
このような連続時間系と離散時間系が混在する系はハイブリッド系とよばれる。すなわち、雨水排水制御装置11による雨水排水制御系はハイブリッド制御系とよばれるものである。
仮に、雨水排水制御装置11による雨水排水制御系がハイブリッド制御系であることを考慮しないで雨水排水制御装置11における制御系を構築すると、連続時間系と離散時間系の間の混在部分において不連続現象が発生し、雨水排水ポンプ5の起動および停止の繰り返しを誘発してしまうおそれがある。このことにより、雨水排水制御系が不安定となり、オペレータが自動制御モードを手動操作モードに切り換えて雨水排水ポンプ5を操作する必要が生じ、オペレータへの負担が大きくなるという問題が生じるおそれがある。
このため、連続時間系と離散時間系の間で適当な変数変換を行うことにより、制御系を連続時間系とみなす処理が行われる。
例えば、雨水流入量の予測値から直接的に雨水排水ポンプ5の運転台数を判定する場合において、下記式(1)および式(2)により表されるシステムについて以下に検討する。
Q(t+1)=aQ(t)+bu(t) ・・・ 式(1)
N(t)= 1 (if Q(t)≦3)
2 (if 3<Q(t)≦6)
3 (if 6<Q(t) ・・・ 式(2)
u(t)は降雨等の雨水流入量の予測モデルの入力であり、Q(t)は雨水流入量の予測値であり、N(t)は雨水排水ポンプの運転台数である。また、a、bは雨水流入量予測モデルのパラメータであり、オフラインで予め設定されるかあるいはオンラインで逐次的に決定されるものである。
上記式(2)のQ(t)とN(t)との関係は、連続値を入力して離散値を出力するものであるため、このQ(t)とN(t)との関係に補助変数を導入して、出力を連続変数として扱うことができる形式に変換する。
具体的には、混合論理動的モデル(MLDシステム:Mixed Logical Dynamical)が導入される。このMLDシステムは、論理記述を含んだ動的システムの表現方法であって、プロセスに含まれる離散的事象を論理変数で表しており、その定式化においては論理式を線形不等式で表すことを特徴としている。
上記式(1)および式(2)により示されるシステムについて、このMLDシステムを例えば雨水流入量予測値と雨水排水ポンプ5の運転台数との関係に適用することにより、離散出力を連続変数として関連づけることができる。
具体的には、上記式(1)(2)により表されるシステムをMLDシステムとして表現すると、下記式(3)(4)となる。
〔δ(t)=1〕←→〔Q(t)≦3〕
〔δ(t)=1〕←→〔Q(t)≦6〕
δ(t)=1 ・・・式(3)
N(t)=1・δ(t)+2・(δ(t)−δ(t))+3・(δ(t)−δ(t))
・・・式(4)
δ(i=1、2、3)は離散値補助変数である。
なお、離散値出力を連続変数として扱うことができる方法であればこの方法に限定されることはない。また、離散時間系であるポンプ運転台数の判定部の出力は、連続時間値を出力するポンプ回転数制御部に入力されるので、この部分もハイブリッド系となり、同様の問題が生じるが、上記の変数変換を行うことにより連続時間系のモデルを構築することができ、この問題を解決することができる。
このように、雨水排水制御系を連続時間系とすることによって、これまでのハイブリッド系であることにより体系的に制御系を構築することが容易ではなかった系を体系的に扱うことができる。このことにより、連続時間系と離散時間系との間の混在部分が原因で生じうる雨水排水ポンプ5の運転および停止の繰り返しや回転数制御の不安定化を抑止することができ、また、オペレータが自動制御モードを手動操作モードに切り換えて雨水排水ポンプ5等を操作する必要がなくなる。
本実施の形態の他の変形例について説明する。
図1に示すように、雨水排水制御装置11に伝送路20を介して運転支援装置17を接続し、この運転支援装置17に、伝送路20を介して雨量レーダデータ処理装置19を接続してもよい。なお、雨量レーダデータ処理装置19には、雨量レーダ18から降雨量観測データ18aが送られる。
雨量レーダデータ処理装置19は、雨量レーダ18から送られる降雨量観測データ18aに基づいて、例えば30分から数時間先のような一定時間先における降雨量および降雨強度の最大値の予測を行う。
そして、一定時間先における降雨量および降雨強度の最大値を予測した予測データ19aが、雨量レーダデータ処理装置19から伝送路20を介して運転支援装置17に送られる。
運転支援装置17では、雨量レーダデータ処理装置19から送られた予測データ19aに基づいて、一定時間先の降雨に対する雨水排水ポンプ5の必要運転台数等を決定する。このようにして運転支援装置17により決定された雨水排水ポンプ5の必要運転台数等に係わる情報は伝送路20を介して雨水排水制御装置11に送られる。
このことにより、早い段階で一定時間先の雨水排水ポンプ5の必要運転台数等を決定することができる。
本実施の形態の更に他の変形例について説明する。
図1に示すように、運転支援装置17に、気象情報が得られる気象情報端末21を、伝送路20を介して接続してもよい。
気象情報端末21は、得られる気象情報から一定時間先における降雨量および降雨強度の最大値の予測を行う。従って、一定時間先における降雨量および降雨強度の最大値を予測した予測データ21aが、気象情報端末21から伝送路20を介して運転支援装置17に送られ、この運転支援装置17は一定時間先の降雨に対する雨水排水ポンプ5の必要運転台数等を決定する。このようにして運転支援装置17により決定された雨水排水ポンプ5の必要運転台数等に係わる情報は伝送路20を介して雨水排水制御装置11に送られる。
このことにより、早い段階で一定時間先の雨水排水ポンプ5の必要運転台数等を決定することができる。
本実施の形態の更に他の変形例について説明する。
雨水排水制御システムにおいて、上述の降雨予測や気象情報、流入量予測、水位予測などの各種予測情報またはそれらの現在値を用いて、天候モードを判定し、この天候モードに基づいて雨水排水の制御を行ってもよい。
具体的には、各種情報から小雨モードと判定された場合には、各雨水排水ポンプ5の運転を行わずに流入ゲート4を制御して、初期の雨水を予め設置してある増補幹線もしくは貯留管に送るようにする。このことにより汚濁濃度の高い初期の雨水が処理場やポンプ場に流入することを抑止することができる。
一方、小雨モードではない場合やポンプ井3の水位が規定値以上に達した場合には、ただちに各雨水排水ポンプ5の運転を行って雨水の排水処理を行う。
このように上述した各種予測情報を用いて天候モードを切り換えて雨水排水制御を行うことによって、近年重要視されている合流改善問題にも対処することができる。
雨水排水制御システムの全体構成を示す概略図。 図1の雨水排水制御システムにおける雨水排水制御装置の構成を示す概略図。 図2の雨水排水制御装置におけるポンプ予測制御部の他の例を示す説明図。
符号の説明
1 流入幹線
2 流入渠
3 ポンプ井
4 流入ゲート
4a 信号
5 雨水排水ポンプ
5a 信号
6 吐出弁
6a 信号
7 地上雨量計
8 流入渠水位計
9 ポンプ井水位計
10 雨水
11 雨水排水制御装置
11a、11b 分岐点
12 降雨量信号
13 流入渠水位信号
14 ポンプ井水位信号
17 運転支援装置
18 雨量レーダ
18a 降雨量観測データ
19 雨量レーダデータ処理装置
19a 予測データ
20 伝送路
21 気象情報端末
21a 予測データ
30 自家発電設備
35 測定部
41 ポンプ予測制御部
42 ポンプ予測部
43 ポンプ運転制御部
44 自家発電設備予測制御部
45 自家発電設備予測部
46 自家発電設備運転制御部
47 ヒューマンインタフェース部
48 切換手段
49 評価手段

Claims (7)

  1. 雨水が流入するポンプ場に設置され、このポンプ場からの排水を行う複数の雨水排水ポンプと、
    自家発電を行って、この自家発電により発生する電力を各雨水排水ポンプに供給する自家発電設備と、
    ポンプ場へ流入する雨水の予測流入量を求める予測部と、この予測部で求めた予測流入量に基づいて、複数の雨水排水ポンプを制御して当該雨水排水ポンプの運転台数および/または運転タイミングを調整するポンプ運転制御部と、ポンプ運転制御部から雨水排水ポンプに出力される雨水排水ポンプの運転台数および/または運転タイミングに関する信号が分岐して入力され、この信号に基づいて自家発電設備を制御して当該自家発電設備の運転タイミングを調整する自家発電設備運転制御部とを有する雨水排水制御装置と、
    を備えたことを特徴とする雨水排水制御システム。
  2. 雨水排水制御システムの測定部を更に備え、
    雨水排水制御装置の予測部において、ポンプ場へ流入する雨水の予測流入量を求めるために流入量予測モデルが構築され、この流入量予測モデルは測定部から送られた情報に基づいてオンラインで逐次的に更新されるようになっていることを特徴とする請求項1記載の雨水排水制御システム。
  3. 雨水排水制御装置においてポンプ運転制御部が複数設けられており、
    雨水排水制御装置は各ポンプ運転制御部の運転の切り換えを行う切換手段を更に有することを特徴とする請求項1または2記載の雨水排水制御システム。
  4. 雨水排水制御装置は、複数のポンプ運転制御部の各々の制御性能を予め定められた方法および周期で評価する評価手段を有しており、
    雨水排水制御装置の切換手段は、評価手段による各ポンプ運転制御部の制御性能の評価結果に基づいて、最良の制御性能を有するポンプ運転制御部に切り換えることを特徴とする請求項3記載の雨水排水制御システム。
  5. 雨水排水制御装置の評価手段は、制御操作量、雨水排水ポンプ運転時間、雨水排水ポンプ運転コストの少なくともいずれか1つを指標とする最適制御問題を解くことにより複数のポンプ運転制御部の各々の制御性能の評価を行うことを特徴とする請求項4記載の雨水排水制御システム。
  6. 雨水排水制御装置の評価手段は、複数のポンプ運転制御部の各々の制御性能の評価における最適制御問題を解く際に、非線形モデル予測制御を適用することを特徴とする請求項5記載の雨水排水制御システム。
  7. 雨水排水制御装置のポンプ運転制御部は、運転制御における連続時間系と離散時間系とが混在するハイブリッド系を、変換係数を用いることにより連続時間系のみの系とみなしてこの運転制御を行うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の雨水排水制御システム。
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