JP5060426B2 - 監視制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、下水道システムにおいて雨水排水制御を行なう監視制御装置に関する。
近年、局所的な豪雨の増加や都市化の進展により、雨水排水処理の対応が遅れ、雨水が流出して浸水被害が発生するおそれが増大している(浸水問題)。また、合流式下水道では、降雨量が多いときに汚水が混じった雨水が施設を越流し、河川等に流入するおそれがある(合流改善問題)。汚水が河川等に流入した場合、河川等公共用水域の環境基準を達成できなくなるおそれがある。
下水道システムでは、通常は雨水ポンプを自動制御の雨水排水制御により運転しているが、豪雨時には、急激に流入される雨水の処理に対応するため、運転員による手動運転に切り替えて対応することもある。そのため、降雨量が多いときには流入量の把握や制御等、運転員の負担が増大する問題がある。
雨水排水制御では、「ポンプ場にいつ、どのくらいの雨水の流入があるか」の正確な情報を把握することができれば、雨水ポンプの起動及び停止のタイミングを正確に決定することができる。そして雨水排水制御が適切に行なわれれば、上述した浸水問題や合流改善問題を解決することができる。この雨水排水制御では、レーダ雨量計、地上雨量計、管渠内水位計等の計測値を利用して行なわれる「流出解析」や「流入量予測」の結果に応じて雨水ポンプが制御されている。
流入量予測には、ホワイトボックス的なアプローチと、ブラックボックス的なアプローチとがある。ホワイトボックス的なアプローチは、物理モデルや概念モデルを用いて降雨の流出の時間的な変化を追跡する手法であり、例えば、拡張RRL法を利用する(例えば、特許文献1参照)。また、ブラックボックス的なアプローチは、過去の降雨量と流入量のデータのみから予測モデルを構築する手法であり、例えば、システム同定手法を適用した方法(例えば、特許文献2参照)や、重回帰分析がある。
このようにして予測された流入量は、例えば設定水位自動制御による雨水排水制御において、設定水位の変更に利用されることがある(例えば、特許文献3参照)。特許文献3に記載の方法では、ポンプ井への雨水流入量とポンプ定格に基づいてポンプの運転台数を予測計算し、雨水ポンプを制御している。その他、予測された流入量を利用してMOUSE等の汎用流出解析ソフトの水理学モデルや水文学モデルによって雨水ポンプ制御を行う雨水排水制御もある。上述のように、予測された流入量を利用した雨水排水制御の手法は多数存在するため、状況に応じて適切な手法が選択され、利用されている。
一方、上述した従来のポンプの起動では、ポンプの余力は十分に考慮されていない。すなわち、予測された流入量のみを考慮してポンプ井から必要以上の排出を行なうようにポンプを起動した場合、不必要に電力を消費するおそれがある。
ここで、雨水ポンプは一台の消費電力が大きいが、下水道システムでは複数台の雨水ポンプが設置されるのが一般的である。このように複数台の雨水ポンプを運転する場合、契約電力では、電力量の制限によって全ての雨水ポンプを運転することができないため、一定数の雨水ポンプのみを買電で供給される電力によって起動し、残りの雨水ポンプは自家発設備で発生した電力によって起動することが一般的である。
しかしながら、このような自家発設備を併用したシステムでは、自家発設備により起動させる雨水ポンプは、自家発設備の起動が完了しないと起動させることができない。一方、自家発設備の起動開始から起動完了までには所定の時間を要するため、自家発設備を起動するタイミングが遅れると、雨水ポンプの起動まで遅れ、雨水排水が間に合わずに浸水被害を引き起こすおそれがあった。
仮に、自家発設備を予め起動しても、電力供給が必要になる前に自家発設備の起動が完了した場合、不必要な電力を発電するおそれもある。
特開平6−147940号公報 特開2000−257140号公報 特開2000−328642号公報
上述したように、従来の下水道システムの雨水排水制御では、流入量の予測を行なうことが出来るが、ポンプ井に蓄積可能な雨水量やポンプ井から雨水を排水する際のポンプの余力は考慮されていない。したがって、ポンプ井に余裕がある場合にも必要以上に多くのポンプを起動することによって、不要なエネルギーが消費されることになる。
本発明は、下水道システムの雨水排水制御において、オペレータの手を煩わさず、省電力を実現して、適切に排水を制御する監視制御装置を提供することを目的とする。
本発明の特徴に係る監視制御装置は、ポンプ井に雨水が流入する下水道システムに適用され、前記ポンプ井に流入する雨水の流入量に応じてポンプを制御し、前記ポンプ井から雨水を排出する監視制御装置であって、雨量に応じて前記ポンプ井の予測流入量を求めるための流入量予測データを記憶する流入量予測データ記憶部と、前記流入量予測データを用いて、雨量計で測定された現在の雨量に応じた予測流入量を求める流入量予測手段と、少なくとも、ポンプ井の水位に基づいてポンプの起動制御を判断するポンプ起動データを記憶するポンプ起動データ記憶部と、前記ポンプ井に流入する雨水の流入量に応じて、前記ポンプの起動又は停止のタイミングを補正する第1補正値を記憶する第1補正データ記憶部と、前記第1補正データ記憶部から前記予測流入量に応じた第1補正値を抽出し、この抽出した第1補正値によって、水位計で測定される前記ポンプ井の現在の水位を補正して、補正後の水位とポンプ起動データで特定される水位とからポンプの起動が必要であるか否かを判定する第1判定手段と、前記第1判定手段によって前記ポンプの起動が必要であると判定されると、前記ポンプを起動するポンプ制御手段とを備える。
前記下水道システムでは、買電による電力で動作する買電対応ポンプと、自家発設備による電力で起動する自家発対応ポンプとを備えているとき、前記ポンプ井に流入する雨水の流入量に応じて、前記自家発設備の起動のタイミングを補正する第2補正値を記憶する第2補正データ記憶部と、前記第2補正データ記憶部から前記予測流入量に応じた第2補正値を抽出し、この抽出した第2補正値によって、前記ポンプ起動データに含まれる前記水位を補正して、前記自家発対応ポンプを起動する自家発起動水位を定める水位決定手段と、定められた前記自家発起動水位と水位計で測定される現在の水位とを比較して、前記自家発設備の起動が必要か否かを判定する第2判定手段と、前記第2判定手段によって前記自家発設備の起動が必要であると判定されると、前記自家発設備を起動する自家発制御手段とを備えることができる。
本発明によれば、下水道システムの雨水排水制御において、オペレータの手を煩わさず、省電力を実現して、適切に排水を制御することができる。
図1を用いて、本発明の実施形態に係る監視制御装置1について説明する。監視制御装置1は、流入幹線30を介して流入される雨水を流入渠31及びポンプ井32で一時貯水した後に河川等に排水する雨水排水システム3に接続されている。また、この監視制御装置1は、雨水レーダ35の測定結果である雨量を送信する雨水レーダ処理装置36、地上の雨量を測定する地上雨量計37、流入渠31の水位を測定する水位計38、ポンプ井32の水位を測定する水位計39に接続されている。この監視制御装置1は、雨水レーダ処理装置36、地上雨量計37、水位計38,39から入力する測定値に基づいてポンプ33やバルブ34等の機器を制御することで、ポンプ井32からの雨水の排水を制御する。
雨水排水システム3では、一部の機器は買電による電力で運転し、他の機器は自家発設備40a,40bによる電力で運転する。監視制御装置1は、ポンプ33a〜33eやバルブ34a〜34e等の機器を監視制御する他、自家発設備40a,40bの起動や停止も監視制御している。
図1に示すように監視制御装置1は、記憶装置10、CPU(中央処理装置)11を備える一般的なコンピュータである。記憶装置10は、図1に示すように、機器制御プログラム11、流入量予測データ12、ポンプデータ13、ポンプ起動データ14、第1補正データ15、第2補正データ16及び監視制御プログラムPを記憶している。
記憶装置10に記憶される監視制御プログラムPが読み出されて実行されることで、監視制御装置1のCPU20には、ポンプ33a〜33eを制御するポンプ処理部21と自家発設備40a,40bを制御する自家発処理部22とが実装される。なお、以下の説明では、バルブ34a〜34eの監視制御については、説明を省略する。
機器制御プログラム11は、監視制御装置1が監視制御対象としている雨水排水システム3の各機器を制御するプログラムを含んでいる。例えば、ポンプ処理部21では、この機器制御プログラム11に含まれるポンプ制御用プログラムに基づいて、ポンプ33a〜33eを制御する。また、自家発処理部22では、この機器制御プログラム11に含まれる自家発制御用プログラムに基づいて、自家発設備40a,40bを制御する。
ポンプ処理部21は、将来の雨水の流入量を予測した値である予測流入量を求める流入量予測手段211と、求められた予測流入量からポンプ井32の将来の水位を求める予測水位算出手段212と、求められた水位からポンプ33a〜33eを起動又は停止する必要があるか否かを判定する第1判定手段213と、判定結果に応じてポンプ33a〜33eを起動又は停止させるポンプ制御手段214とを備えている。
ポンプ井32の現在の水位に応じてポンプ33a〜33eの運転を制御していても、将来、多量の雨水がポンプ井32に流入した場合には、ポンプ井32から雨水が排水できずに浸水するおそれがある。一方、ポンプ井32の現在の水位が高い場合でも、後に流入する雨水が少量であれば、ポンプ33a〜33eによる排出量を最大にする必要はない。そのため、ポンプ処理部21は、ポンプ井32の現在の水位と、将来、ポンプ井32に流入する雨水量(予測流入量)と、ポンプ33a〜33eの運転状態とを考慮して、ポンプ33a〜33dを運転する。
流入量予測手段211は、雨水レーダ処理装置36や地上雨量計37から、現在の雨量の測定値を入力する。現在の雨量は、ポンプ井32へ流入する雨水量の変動要因となる。流入量予測手段211は、記憶装置12から流入量予測データ12を読み出し、読み出した流入量予測データ12と、入力した測定値とを利用して予測流入量を求めて出力する。ここで予測流入量を求める際、流入量予測手段211は、雨量の測定値に加え、水位計38,39で測定される水位を利用してもよい。
流入量予測データ12は、雨水レーダ35、地上雨量計37で測定される現在の雨量や、水位計38,39で測定される水位に基づいて、予測流入量を求めるデータである。流入量予測データ12は、例えば、雨水レーダ35と地上雨量計37の測定値の組み合わせに対し、予測流入量が関連付けられていてもよいし、雨水レーダ35及び地上雨量計37の測定値に基づいて予測流入量を算出する算出式であってもよい。
予測水位算出手段212は、流入量予測手段211から出力される予測流入量を入力する。また、予測水位算出手段212は、水位計38で測定される流入渠31の現在の水位と、水位計39で測定されるポンプ井32の現在の水位を入力する。さらに、予測水位算出手段212は、ポンプ制御手段214から各ポンプ33a〜33eの現在の起動状態(運転中であるか、停止中であるか)を入力する。その後、予測水位算出手段212は、入力した予測流入量、水位、及びポンプ33a〜33eの起動状態と、予め定められるポンプ33a〜33eの排出能力に基づいて、ポンプ井32の将来の水位である予測水位を求めて出力する。
すなわち、流入渠31の容積及びポンプ井32の容積は予め定められているため、予測水位算出手段212は、ポンプ井32に貯水されている現在の雨水量に対して、現在運転中のポンプ33a〜33eの排出能力によって求められるポンプ井32からの雨水の排水量を除算するとともに、予測流入量を加算することにより、将来のポンプ井32の水位を求めることが出来る。
例えば、図2に示すように、ポンプ33a〜33eの「排出能力」や「起動状態」は、「起動電力」とともにポンプデータ13として記憶装置10に記憶されていてもよい。図2に示すポンプデータ13からは、第1ポンプ33aは、買電の電力で運転され、第2ポンプ33b及び第3ポンプ33cは第1自家発設備40aの電力で運転され、第4ポンプ33d及び第5ポンプ33eは第2自家発設備40bの電力で運転されることが分かる。また、図2に示すポンプデータ13からは、第1ポンプ33aの排水能力は「C1」であり、第2ポンプ33bの排水能力は「C2」であることが分かる。さらに、図2に示すポンプデータ13からは、第1ポンプ33aは「運転中」であり、第2ポンプ33bから第5ポンプ33eは「停止中」であることが分かる。
第1判定手段213は、予測水位算出手段212から出力される予測水位を入力する。また、第1判定手段213は、予測水位を入力すると、記憶装置10からポンプ起動データ14及び第1補正データ15を読み出し、ポンプ制御の必要の有無を判定する。
ポンプ起動データ14は、図3に一例を示すように、各ポンプ33a〜33eを起動する水位である「ポンプ起動水位」と、運転中のポンプ33a〜33eを停止する水位である「ポンプ停止水位」とを含むデータである。例えば、図3に示すポンプ起動データ14からは、第1ポンプ33aは、水位が「H11」のときに起動を開始し、水位が「H12」のときに停止させることが分かる。
第1補正データ15は、流入量に応じてポンプ起動水位に適用するように現在の水位を補正する第1補正値を含むデータである。例えば、図4に示す第1補正データ15は、現在の水位と将来の水位との「差」と、この差である場合に使用する「第1補正値」とが関連付けられている。例えば、現在の水位と将来の水位(予測水位)との差Dが「h1以上」であるときの補正値は「−α1」であり、差Dが「h2以上h1未満」であるときの補正値は「−α2」であり、差Dが「h2未満」であるときの補正値は「α3」である。この第1補正値は、過去に求められた予測水位とポンプの起動のタイミングの履歴から、ポンプの起動に最適な水位を求めるために現在のポンプ井32の水位を補正する補正値として予め定められた値である。
具体的には、第1判定手段213は、記憶装置10から読み出した第1補正データ15から、現在の水位と予測水位との差に関連付けられる第1補正値を抽出する。また、第1判定手段213は、抽出した第1補正値を現在の水位に加算した水位(補正水位)を求める。その後、第1判定手段213は、記憶装置10から読み出したポンプ起動データ14の各ポンプ起動水位及びポンプ停止水位と、補正水位とを比較して、ポンプ33a〜33eの起動又は停止が必要か否かを判定する。また、第1判定手段213は、判定結果をポンプ制御手段214に出力する。
例えば、図3に示す例の場合、第1補正値としてα1が抽出されると、現在の水位Hに対し、「H+α1」が補正水位となり、補正水位(H+α1)がH11を上回ると、第1ポンプ33aを起動する判定結果を出力し、補正水位(H+α1)がH12を下回ると起動中の第1ポンプ33aを停止させる判定結果を出力する。
なお、第1補正データ15の第1補正値として、各ポンプ33a〜33eに対して異なる第1補正値を設定してもよいし、また、ポンプ起動水位の判定に利用する第1補正値と、ポンプ停止水位の判定に利用する第1補正値とに異なる第1補正値を設定してもよい。また、図4で示した第1補正データ15は、現在の水位及び予測水位と第1補正値の関係を表すテーブルであるが、この形式に限られず、例えば、現在の水位及び予測水位とから第1補正値を求める数式であってもよい。
ポンプ制御手段214は、第1判定手段213から入力する判定結果に従って、起動が必要であると判定されたポンプ33a〜33eを起動し、停止が必要であると判定されたポンプ33a〜33eを停止する。
自家発処理部22は、自家発設備40a,40bの起動水位(自家発起動水位)を定める水位決定手段221と、定められた自家発起動水位から自家発設備40a,40bを起動又は停止する必要があるか否かを判定する第2判定手段222と、判定結果に応じて自家発設備40a,40bを起動又は停止させる自家発制御手段223とを備えている。
自家発設備40a,40bは、起動の開始から完了までに、所定の起動時間を要する。そのため、ポンプ井32の水位がポンプ起動水位に達したときに自家発設備40a,40bの起動を開始しても、自家発設備40a,40bの起動が完了してポンプ33b〜33eが起動されるまでにはポンプ井32の水位がポンプ起動水位に達してから所定時間が経過している。通常、ポンプ井32の水位がポンプ起動水位に達してから所定時間経過後には、ポンプ井32の水位はポンプ起動水位より更に高くなっており、雨水の排水が遅れることとなる。そのため、自家発処理部22は、自家発設備40a,40bの起動時間を考慮して、ポンプ起動水位に達する前に自家発設備40a,40bを起動する。
水位決定手段221は、自家発設備40a,40bの自家発起動水位を定める。具体的には、水位決定手段221は、流入量予測手段211から予測流入量を入力し、ポンプ制御手段214から現在の各ポンプ33a〜33eの起動状態を入力する。水位決定手段221は、次に起動するポンプが自家発設備40a,40bによって起動されるポンプであるとき、記憶装置10からポンプ起動データ14と第2補正データ16を読み出す。また、水位決定手段221は、第2補正データ16から予測流入量に対応する第2補正値を抽出する。その後、水位決定手段221は、ポンプ起動データ14の各ポンプ起動水位Hxを、第2補正データ16から抽出した第2補正値を用いて自家発起動水位を定めて出力する。
第2補正データ16は、流入量に応じて自家発設備起動水位を定める第2補正データを含むデータである。例えば、図5に示す第2補正データ16は、「予測流入量」とこの予測流入量である場合に使用する「第2補正値」とが関連付けられるデータである。例えば、予測流入量Aが「a1以上」であるときの補正値は「β1」であり、予測流入量Aが「a2以上a1未満」であるときの補正値は「β2」であり(β1>β2)、予測流入量Aが「a2未満」であるときの補正値は「β3」である(β2>β3)。この第2補正値は、各自家発設備40a,40bの起動時間を流入量毎に水位に換算して得られた値である。
具体的には、ポンプ起動水位が「H21」であり、予測流入量が「a1以上」であれば、「H21−β1」が自家発起動水位となる。また、ポンプ起動水位が「H21」のとき、予測流入量が「a2以上a1未満」であれば、「H21−β2」が自家発起動水位となる。
第2判定手段222は、水位計39からポンプ井32の現在の水位を入力し、水位決定手段221から自家発起動水位を入力する。第2判定手段222は、入力する現在の水位と自家発起動水位とを比較して、自家発設備40a,40bの起動が必要か否かを判定する。具体的には、現在の水位が自家発起動水位に達したとき、自家発設備の起動が必要であると判定する。また、第2判定手段222は、判定結果を自家発制御手段223に出力する。
自家発制御手段223は、第2判定手段222によって起動が必要であると判定された自家発設備40a,40bを起動し、停止が必要であると判定された自家発設備40a,40bを停止する。
《ポンプ運転処理》
次に、図6に示すフローチャートを用いて、ポンプ処理部21におけるポンプの運転処理について説明する。
流入量予測手段211は、雨水レーダ処理装置36及び地上雨量計37によって測定された現在の雨量を入力すると(S01)、流入量予測データ12を用いて予測流入量を算出する(S02)。その後、予測水位算出手段212は、予測流入量を利用して予測水位を算出する(S03)。
予測水位算出手段212において予測水位が求められると、第1判定手段213は、ポンプ起動データ14及び第1判定データ15に基づいて、ポンプの起動が必要であるか否かを判定する(S04)。ポンプ33a〜33eの起動が必要であるとき、すなわち、補正水位がいずれかのポンプ33a〜33eの起動水位を上回っていたとき(S04でYES)、ポンプ制御手段214は、該当するポンプを起動する(S05)。
一方、ポンプの起動が必要でなく、ポンプの停止が必要であるとき、すなわち、補正水位がいずれかのポンプ33a〜33eの起動水位を下回っていたとき(S04でNO、S06でYES)、ポンプ制御手段214は、該当するポンプを停止する(S06でNO)。
このように、ポンプ処理部21は、予測流入量に応じてポンプ33a〜33eを運転しているため、過剰にポンプ33a〜33eを起動させることなく、ポンプ33a〜33eの余力を考慮するとともに、流入量に応じた能力のポンプ33a〜33eを運転することが出来る。すなわち、ポンプ処理部21では、ポンプ井32に蓄積できる雨水量やポンプ33a〜33eの余力を考慮してポンプ33a〜33eを運転することで、省エネルギーを図ることができる。また、ポンプ33a〜33eの運転は、ポンプ処理部21によって自動で行なわれるため、オペレータにポンプ33a〜33eの制御のための負担を強いることもない。
なお、ポンプ処理部21において、いずれかの手段211〜214又は、いずれかの信号に異常が検出された場合、自動制御によって安全な運転を行なうことは不可能であるため、自動制御が中止され、問題解決がされるまで、オペレータによる手動によってポンプが制御される。
《自家発運転処理》
続いて、図7に示すフローチャートを用いて、自家発処理部22における自家発設備の運転処理について説明する。
水位決定手段221は、まず、次に起動するポンプが自家発設備40a,40bによって起動するポンプ(自家発対応ポンプ)であるか否かを判定する(S11)。次に起動するポンプが自家発対応ポンプである場合(S11でYES)、水位決定手段221は、ポンプ起動水位と、予測流入量に応じた第2補正値とから、自家発起動水位を定める(S12)。
その後、第2判定手段222は、ポンプ井32の水位及び自家発起動水位に応じて、自家発設備40a,40bの起動が必要であるか否かを判定する(S13)。自家発設備40a,40bの起動が必要であるとき、すなわち、現在のポンプ井32の水位が自家発起動水位を上回るとき(S13でYES)、自家発制御手段223は、該当する自家発設備を起動する(S14)。
一方、自家発設備の起動が必要でなく、自家発設備の停止が必要であるとき、すなわち、いずれかの自家発設備40a,40bの電力で起動されるポンプ33b〜33eが停止しているとき(S13でNO、S15でYES)、自家発制御手段223は、該当する自家発設備を停止する(S16)。
このように、自家発処理部22は、予測流入量に基づいて求められる自家発起動水位に応じて自家発設備40a,40bを起動しているため、ポンプ井32の水位がポンプ起動水位に達したときには既に自家発設備40a,40bは起動が完了している。したがって、ポンプ制御手段214では、起動が必要になった時点で速やかにポンプ33b〜33eを起動することが出来る。すなわち、電源供給を買電と自家発とで併用している雨水排水システム3において、自家発設備40a,40bを適切なタイミングで起動することが可能であり、自家発設備40a,40bの起動制御をポンプ33b〜33eの起動制御に反映させて雨水排水を効果的にすることができる。また、自家発設備40a,40bの運転は、自家発処理部22によって自動で行なわれるため、オペレータに自家発設備40a,40bの制御のための負担を強いることもない。
なお、上述した雨水排水システム3は、5台のポンプ33a〜33eと、2台の自家発設備40a,40bとを有し、第1ポンプ33aが買電の電力で起動し、第2ポンプ33b及び第3ポンプ33cが第1自家発設備40aの電力で起動し、第4ポンプ33d及び第5ポンプ33eが第2自家発設備40bで起動する例で説明した。しかし、ポンプの台数や自家発設備の台数はこれに限られない。例えば、買電の電力で起動するポンプも複数台あっても良い。また、自家発設備設備が起動するポンプの台数も2台に限られず、1台であってもよいし、2台以上であってもよい。
《流入量予測手段の変形例》
流入量予測手段221では、予測流入量の算出に、最適化問題を解く区間をサンプリング周期毎にシフトしながら最適化を繰り返すReceding horizon制御を利用することもできる。Receding horizon制御は、制約条件を陽な形で取り扱うことが可能であり、制御入力やプロセス出力にかかる制御条件を直接制御アルゴリズムに反映させることができる。例えば、制御条件としては、水位計39で測定されるポンプ井32の水位の上下限を考慮することが考えられる。
また、流入量予測手段221は、予測流入量の算出に分岐限定法や遺伝的アルゴリズムを適用することもできる。分岐限定法では、解空間上の部分空間を一括チェックし、当該空間内に解の候補が存在し得るか否かを事前に検証して不必要な検索手続を予め排除して最適解を検索することができる。また、遺伝的アルゴリズムでは、最適解ではなく準最適解しか検索することができないが、局所的な極小解に陥りにくく、演算を高速にすることができる。
《流入量予測データの変形例》
流入量予測データ12は、予め定められる固定のデータの他、入力する測定値、ポンプの起動状態、管渠内の状態等に応じてオンラインで逐次的に更新可能に構成されるデータであっても良い。流入量予測データ12をオンラインで逐次的に更新することにより、流域の変化に追従することが可能となり、予測の精度の劣化を防止することが出来る。このオンラインによる更新の代表的な手法としては、システム同定手法における逐次最小二乗法が挙げられる。この逐次最小二乗法は、計算負荷が少ないため比較的小規模な計算機で実現できるとともにプロセスの変動に追従してパラメータの更新が可能な利点がある。したがって、雨水排水制御のようなプロセスの変動が自然現象の複合要因の結果として現れ、変動が生じやすい場合に有効である。
《第1判定手段の変形例》
上述した説明では、第1判定手段213は、予測水位と、ポンプデータ13の「ポンプ起動水位」及び「ポンプ停止水位」とを比較してポンプの起動や停止を判定していた。一方、ポンプ起動水位及びポンプ停止水位を利用せず、予測流入量から直接、運転するポンプの台数を求めて、ポンプ33a〜33eを制御してもよい。または、現在の水位と現在のポンプの排水能力、予測流入量と予測流入量の雨水の排水に必要なポンプの排水能力、現在のポンプの余力から、判定結果として運転するポンプの台数を求めて、ポンプ33a〜33eを制御してもよい。
《第1補正データ、第2補正データの変形例》
第1補正データ15及び第2補正データ16も、固定のデータであっても良いし、過去の測定値や過去のポンプ井32の水位等の履歴、ポンプ井32やポンプ33a〜33eの経時的に応じて更新可能なデータであっても良い。
また、第1補正データ15及び第2補正データ16は、モードによって補正値を選択するようにしてもよい。例えば、図8に示す第2補正データ16の一例では、「第1モード」に設定されている場合と、「第2モード」の場合に設定されている場合とで、異なる補正値が抽出される。例えば、雨の強さによってモードを切り替える等が考えられる。
なお、MOUSE等の汎用流出解析ソフトを使用してポンプ制御を行なっている場合には、ポンプ処理部21の代わりに汎用流出解析ソフトによってポンプの起動タイミングを予測することができる。したがって、水位決定手段221は、ソフトによって予測されたポンプの起動タイミングと、第1補正データ15の補正値とを用いて自家発設備40a,40bの起動水位を求める。
本発明の最良の実施形態に係る監視制御装置の構成を示す機能ブロック図である。 図1の監視制御装置が記憶するポンプデータの一例である。 図1の監視制御装置が記憶するポンプ起動データの一例である。 図1の監視制御装置が記憶する第1補正データの一例である。 図1の監視制御装置が記憶する第2補正データの一例である。 図1の監視制御装置で実行されるポンプ制御処理を説明するフローチャートである。 図1の監視制御装置で実行される自家発設備制御処理を説明するフローチャートである。 変形例に係る監視制御装置が記憶する第1補正データの一例である。
符号の説明
1…監視制御装置
10…記憶装置
11…機器制御プログラム
12…流入量予測データ
13…ポンプデータ
14…ポンプ起動データ
15…第1補正データ
16…第2補正データ
P…監視制御プログラム
21…ポンプ処理部
211…流入量予測手段
212…予測水位算出手段
213…第1判定手段
214…ポンプ制御手段
22…自家発処理部
221…水位決定手段
222…第2判定手段
223…自家発制御手段
3…雨水排水システム
30…流入幹線
31…流入渠
32…ポンプ井
33a〜33e…ポンプ
34a〜34e…バルブ
35…雨水レーダ
36…雨水レーダ処理装置
37…地上雨量計
38,39…水位計
40a,40b…自家発設備

Claims (2)

  1. ポンプ井に雨水が流入する下水道システムに適用され、前記ポンプ井に流入する雨水の流入量に応じて買電による電力で動作する買電対応のポンプと、自家発設備による電力で起動する自家発対応のポンプとを制御し、前記ポンプ井から雨水を排出する監視制御装置であって、
    雨量に応じて前記ポンプ井の予測流入量を求めるための流入量予測データを記憶する流入量予測データ記憶部と、
    少なくとも、ポンプ井の水位に基づいて買電に対応のポンプと自家発設備に対応のポンプの起動制御を判断するポンプ起動データを記憶するポンプ起動データ記憶部と、
    前記ポンプ井に流入する雨水の流入量に応じて、前記ポンプの起動又は停止のタイミングを補正する第1補正値を記憶する第1補正データ記憶部と、
    前記ポンプ井に流入する雨水の流入量に応じて、前記自家発設備の起動のタイミングを補正する第2補正値を記憶する第2補正データ記憶部と、
    前記流入量予測データを用いて、雨量計で測定された現在の雨量に応じた予測流入量を求める流入量予測手段と、
    前記第1補正データ記憶部から前記予測流入量に応じた第1補正値を抽出し、この抽出した第1補正値によって、水位計で測定される前記ポンプ井の現在の水位を補正して、補正後の水位とポンプ起動データで特定される水位とからポンプの起動が必要であるか否かを判定する第1判定手段と、
    前記第1判定手段によって前記ポンプの起動が必要であると判定されると、起動が必要と判定されたポンプを起動するポンプ制御手段と、
    前記第2補正データ記憶部から前記予測流入量に応じた第2補正値を抽出し、この抽出した第2補正値によって、前記ポンプ起動データに含まれる前記水位を補正して、前記自家発対応ポンプを起動する自家発起動水位を定める水位決定手段と、
    定められた前記自家発起動水位と水位計で測定される現在の水位とを比較して、前記自家発設備の起動が必要か否かを判定する第2判定手段と、
    前記第2判定手段によって前記自家発設備の起動が必要であると判定されると、前記自家発設備を起動する自家発制御手段と、
    を備えることを特徴とする監視制御装置。
  2. 前記流入量測定手段、前記第1判定手段、及び、前記ポンプ制御手段をポンプ処理部としたとき、複数のポンプ処理部を備え、
    いずれか一のポンプ処理部を運転状態としてポンプを制御し、他のポンプ処理部を待機状態とし、
    運転状態の前記ポンプ処理部に異常が発生した場合、異常が発生した前記ポンプ処理部ではポンプの制御を中止し、前記他のポンプ処理部が待機状態から運転状態となってポンプの制御を開始することを特徴とする請求項1に記載の監視制御装置。
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