JP2005248484A - 雨水・下水処理水の送排水システム - Google Patents

雨水・下水処理水の送排水システム Download PDF

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泰彦 木原
Masaaki Ito
公明 伊藤
Itaru Sakai
至 坂井
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Abstract

【課題】 雨水及び下水処理水を有効且つ合理的に利用・排水することで、渇水期における水不足を解消し、降雨期における増水や浸水被害を防止する。
【解決手段】 処理水放流ラインbを有する下水処理場Bと、この下水処理場Bよりも上流側の河川流域に設置された雨水貯留設備Aと、この雨水貯留設備Aと前記処理水放流ラインb間に設けられる第1送水ラインc及びこの第1送水ラインcと下水処理場Bよりも上流側の河川部間に設けられる第2送水ラインcを備えた送水ラインCとを有し、この送水ラインCを通じて、前記雨水貯留設備Aから処理水放流ラインbへの送水と、前記処理水放流ラインbから下水処理場Bよりも上流側の河川部への送水を可能とした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、河川流域に設置された送水路を多目的に利用し、雨水及び下水処理水を有効且つ合理的に利用・排水することを可能とした雨水・下水処理水の送排水システムに関する。
北九州や沖縄等などのように渇水期に水不足になりやすい地方では、河川表流水が基底流量に達しないために、所定量の浄水原水が取水できなくなることがある。このような水不足による給水制限を回避するためは、他の浄水場からの導水手段を整備したり、ダム建設などの対策を講じる必要があるが、これらの設備整備には多大な費用を要する。
一方、流下能力が小さくなった都市河川では、豪雨により河川流域で洪水などの浸水被害が起きやすい。この対策として、雨水滞水池、雨水貯留管、雨水浸透設備などの整備がなされているが、降雨量が多い場合には雨水の貯留や浸透が間に合わず、浸水被害が生じてしまう。
河川上流部の水不足を解消するための方法として、特許文献1には、河川下流域の下水処理場で発生した下水処理水を、下水処理場に設置された処理水移送ポンプと、河川上流域のポンプ場に設置された雨水排除用ポンプを用いて河川上流部に送水するシステムが示されている。
特開2002−309660号公報
水不足を生じている河川の表流水回復に必要な水量は非常に大きく、このため特許文献1のように下水処理水を河川上流部に送水するには、口径の大きい送水管や大出力の移送ポンプが必要となり、そのために多大な設備・建設コストが必要となる。一方、多くの場合、渇水期における河川上流部の水不足は毎年常に起こるというものではなく、その年の気象条件によって時々起こるというのが通常である。したがって、特許文献1のシステムは、河川上流部でたまにしか起こらない水不足のために、多大なコストをかけて送水設備を建設することになり、投資対効果が極めて低いという問題がある。
また、特許文献1のシステムでは、降雨期における河川の増水やこれによって引き起こされる河川流域での浸水被害は防止できず、また、先に述べたとおり、従来の雨水貯留設備や雨水浸透設備なども、降雨量が多くなると役に立たなくなる。
したがって本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決し、河川流域に設置された送水路を多目的に利用し、雨水及び下水処理水を有効且つ合理的に利用・排水することによって、渇水期における河川上流部での水不足を解消し、且つ降雨期における河川流域での増水やこれに伴う浸水被害を防止することが可能な雨水・下水処理水の送排水システムを提供することにある。
このような課題を解決するための本発明の特徴は以下の通りである。
[1] 下水処理水を放流するための処理水放流ラインbを有する下水処理場Bと、該下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川流域に設置された雨水貯留設備Aと、該雨水貯留設備Aと前記下水処理場Bの処理水放流ラインb間に設けられる第1送水ラインc及び該第1送水ラインcと下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部間に設けられる第2送水ラインcを備えた送水ラインCとを有し、
前記送水ラインCを通じて、前記雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水と、前記下水処理場Bの処理水放流ラインbから下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部への送水を可能としたことを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[2] 上記[1]の送排水システムにおいて、第1送水ラインcは、自然流下により雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水が可能であることを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[3] 上記[1]又は[2]の送排水システムにおいて、下水処理場Bの処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプにより、雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの強制送水を可能としたことを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[4] 上記[1]〜[3]のいずれかの送排水システムにおいて、第1送水ラインcが下水処理場B側で2つに分岐し、該分岐ラインがそれぞれ、下水処理場Bの処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプの吸引側と吐出側に接続されていることを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[5] 上記[1]〜[4]のいずれかの送排水システムにおいて、第1送水ラインcが、送水される下水処理水の浄化手段を有することを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[6] 上記[1]〜[5]のいずれかの送排水システムにおいて、雨水貯留設備Aが管体で構成され、第2送水ラインcの少なくとも一部が、前記管体内を通過するパイプインパイプ方式であることを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[7] 上記[1]〜[6]のいずれかの送排水システムにおいて、下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川流域での降雨量を検出する降雨量検出手段と、雨水貯留設備Aでの雨水貯留状況を検出する貯留状況検出手段と、これらの両検出手段による検出結果に基づき、雨水貯留設備Aへの雨水集水量を予測する雨水集水量予測手段とを有することを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
[8] 上記[1]〜[7]のいずれかの送排水システムを用いた雨水・下水処理水の送排水方法であって、
下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部における河川表流水の水位が過小状態の場合には、送水ラインCを通じて、下水処理場Bの処理水放流ラインbから下水処理水を下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部に送水・放流し、
降雨時において雨水貯留設備Aに雨水を貯留する場合には、雨水貯留設備A内での雨水の貯留状況に応じて、雨水貯留設備A内に貯留された雨水の少なくとも一部を、送水ラインCを通じて下水処理場Bの処理水放流ラインbに送水することを特徴とする雨水・下水処理水の送排水方法。
[9] 上記[8]の送排水方法において、雨水貯留設備A内からオーバーフローした雨水を、送水ラインCを自然流下させることにより下水処理場Bの処理水放流ラインbに送水することを特徴とする雨水・下水処理水の送排水方法。
[10] 上記[8]の送排水方法において、雨水貯留設備A内の雨水を、下水処理場Bの処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプにより下水処理場Bの処理水放流ラインbに強制送水することを特徴とする雨水・下水処理水の送排水方法。
本発明の雨水・下水処理水の送排水システムは、河川流域に沿って設けた送水ラインCを、河川上流域(下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川流域)に設置された雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水と、前記下水処理場Bの処理水放流ラインbから河川上流部(下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部)への送水、の両方に使用することができる。このため、渇水期には、河川上流部に下水処理水を送水することにより同流域での水不足を解消できるとともに、降雨期には、雨水貯留設備Aに集められた雨水を、洪水などのおそれが殆どない下水処理場Bの処理水放流域(通常、河川下流部や沿岸海域)に直接送水することにより、河川流域における洪水などの問題を生じることなく雨水を河川に排出することができる。
図1は、本発明の雨水・下水処理水の送排水システムの一実施形態を示すものであり、Aは河川上流域に設置された雨水貯留設備、Bは河川下流域に設置された下水処理場、Cは雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインへの送水と、下水処理場Bの処理水放流ラインから河川上流部への送水を可能とした送水ラインである。
前記雨水貯留設備Aは、本実施形態では雨水貯留管(管体)により構成されている。この雨水貯留設備Aは、下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川流域に設置されるもので、本実施形態では河川上流域に設置されている。この雨水貯留設備Aと河川部Yとの間には、雨水貯留設備Aに貯留された雨水を河川に放流するための雨水放流ラインDが設けられている。また、この雨水放流ラインDには自動開閉弁などの流路開閉弁9が設けられている。なお、雨水貯留設備Aは、雨水貯留管以外のもの、例えば雨水滞水池などで構成してもよい。
前記下水処理場Bは、河川下流部又は沿岸海域に下水処理水を放流するための処理水放流ラインbを有しており、この処理水放流ラインbの途中には処理水移送ポンプ1が設けられている。
前記送水ラインCは、前記雨水貯留設備Aと前記下水処理場Bの処理水放流ラインbとの間に設けられる、すなわち両者間を送水路として連絡する第1送水ラインcと、この第1送水ラインc(雨水貯留設備B側の送水ライン部分)と河川上流部との間に設けられる、すなわち両者間を送水路として連絡する第2送水ラインcを備えている。したがって、この送水ラインCは、前記雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水と、前記下水処理場Bの処理水放流ラインbから河川上流部への送水とを可能にしている。
従来の雨水貯留設備Aは、その設備がもつ容積分の雨水しか貯留できないものであるが、上記のように本発明のシステムの雨水貯留設備Aは、上記第1送水ラインcや雨水放流ラインDを通じて排水しながら雨水を受け入れることができるため、設備がもつ容積以上の雨水を受け入れることができる。このため小型の雨水貯留設備であっても貯留能力を大きくとることができ、設備の建設コストを低くできるとともに、設置スペースも小さくすることができる。
前記第1送水ラインcは、特別なポンプを用いることなく、自然流下により雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水を可能としてある。但し、本実施形態では、処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプ1を用いて、雨水貯留設備Aから処理水放流ラインbに強制送水することも可能である。
また、第2送水ラインcの接続部15と雨水貯留設備Aとの間の第1送水ラインc部分には、自動開閉弁などの流路開閉弁2が設けられている。
前記第1送水ラインcは下水処理場B側で2本に分岐し、該分岐ライン10,11がそれぞれ、処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプ1の吸引側と吐出側に接続12,13されている。各分岐ライン10,11には、それぞれ自動開閉弁などの流路開閉弁3,4が設けられている。さらに、処理水移送ポンプ1の吸引側における分岐ライン10の接続部12と下水処理場Bとの間の処理水放流ラインb、処理水移送ポンプ1の吐出側における処理水移送ポンプ1と分岐ライン11の接続部13との間の処理水放流ラインb、前記分岐ライン11の接続部13よりも下流側の処理水放流ラインbに、それぞれ自動開閉弁などの流路開閉弁6,7,8が設けられている。このような構成を採ることにより、処理水放流ラインbから河川上流部への送水だけでなく、雨水貯留設備Aから処理水放流ラインbへの送水にも、処理水移送ポンプ1を利用することが可能となる。
前記第2送水ラインcは、前記雨水貯留設備Aを構成する雨水貯留管(管体)内を通過するパイプインパイプ構造(方式)となっている。このように雨水貯留設備Aを雨水貯留管で構成し、その内部に第2送水ラインc(水路管)を敷設した構造とすることにより、第2送水ラインcの建設コストを節約することができる。また、第2送水ラインcには自動開閉弁などの流路開閉弁5が設けられている。
なお、第2送水ラインcはパイプインパイプ構造ではなく、雨水貯留設備Aの外側に敷設してもよい。
また、雨水貯留設備Aは、本実施形態のように河川上流域に複数設けてもよく(図中、Ax,Ay)、この場合には、第1送水ラインcは河川上流域において複数に分岐し、該分岐ラインがそれぞれ雨水貯留設備Aに接続されるとともに、この各分岐ラインと河川上流部との間に第2送水ラインcが設けられる。この各第2送水ラインcの構成や第1送水ラインc及び第2送水ラインcに設けられる流路開閉弁の構成などは上述したとおりである。
前記第1送水ラインcには、下水処理場Bの処理水放流ラインbから河川上流部に送水される下水処理水を浄化するための浄化手段14を設けてもよい。この浄化手段14としては、礫層を用いたもの、水質浄化用ブロックを用いたもの、光触媒などの化学的浄化手段や機械的浄化手段を有するもの、微生物を利用するものなどの他に、ビオトープなどのような市民の親水空間となるような手段を設置してもよい。
また、本発明の送排水システムは、河川上流域での降雨量を検出する降雨量検出手段と、雨水貯留設備Aでの雨水貯留状況を検出する貯留状況検出手段と、これらの両検出手段による検出結果に基づき、雨水貯留設備Aでの雨水集水量を予測する雨水集水量予測手段とを備えることができ、この雨水集水予測手段により予測される雨水集水量に基づき、例えば、雨水貯留設備Aから処理水放流ラインbへの送水(排水)を自然流下にするか、処理水移送ポンプ1による強制送水にするかを決定する。
図2は、その検出・制御系の一実施形態を示すものであり、地上降雨計やレーダ降雨計などの降雨量検出手段20で河川上流域での降雨量が検出され、また、雨水貯留設備Aでの雨水貯留状況が貯留状況検出手段21で検出され、これらの検出値が雨水集水量予測手段22に与えられる。この雨水集水量予測手段22は、類似降雨パターンなどの降雨情報データベースを備えており、このデータベースに基づき雨水貯留設備Aの雨水集水量を予測する。運転制御装置23は、その予測値に基づき雨水貯留設備Aから処理水放流ラインbへの送水(排水)を自然流下にするか、処理水移送ポンプ1による強制送水にするかを決定し、各流路開閉弁2〜9の開閉と処理水移送ポンプ1の運転を制御する。また、運転制御装置23は、各流路開閉弁2〜9の開閉と処理水移送ポンプ1の運転を制御することにより、雨水貯留設備Aから処理水放流ラインbへの送水と、処理水放流ラインbから河川上流部への送水の切り替えも行う。この切り替え制御は、河川に設置した水位計や流速計などによる河川の水位、流速などの情報に基づいて行うこともできる。
次に、本実施形態の送排水システムの使用形態について説明する。
河川上流域において河川表流水量が少ない時期には、処理水放流ラインbの流路開閉弁8と第1送水ラインcの流路開閉弁2,3を閉じ、処理水放流ラインbの流路開閉弁6,7、第1送水ラインcの流路開閉弁4、第2送水ラインcの流路開閉弁5を開放して、処理水移送ポンプ1により送水ラインC(第1送水ラインcの一部と第2送水ラインc)を通じて下水処理場Bの下水処理水を河川上流部に送水する。下水処理水は、第1送水ラインcに浄化手段14が設けられている場合には、ここで浄化された後、河川上流部に放流され、河川表流水量を増加させる。
一方、河川上流部の河川表流水量が多いときは、上記のような下水処理水の河川上流部への送水は止める。また、降雨量が多く、特に河川流域X〜Zでの浸水被害が予想されるような場合は、雨水貯留設備Aに雨水を貯留し、雨水の河川への流入を抑制するとともに、雨水貯留設備Aが満杯にならないように、第2送水ラインcの流路開閉弁5を閉め、第1送水ラインcの流路開閉弁2,4と処理水放流ラインbの流路開閉弁8を開放して、送水ラインCを通じて雨水を処理水放流ラインbに流し、増水しても洪水などのおそれが殆どない河川下流部や沿岸海域に放流する。このように雨水貯留設備Aの雨水を送水ラインCを通じて処理水放流ラインbに送水する場合、雨水貯留設備Aからオーバーフローした雨水が送水ラインCを自然流下するようにしてもよいし、送水能力を高めるために、第1送水ラインcの流路開閉弁4と処理水放流ラインbの開閉弁6を閉じ、第1送水ラインcの流路開閉弁3と処理水放流ラインbの流路開閉弁7,8を開放して、処理水移送ポンプ1を用いて送水してもよい。
以上のような各流路開閉弁2〜9の開閉制御と処理水移送ポンプ1の運転制御は、図2に示すような測定・制御系により行ってもよい。
なお、放流ラインDは、降雨時において河川流量には余裕があるものの、雨水により雨水貯留設備Aが満水に近づいたときに、河川部Yに雨水を排水する。
このように本実施形態の送排水システムは、河川下流域と上流域間に設けた送水ラインC、さらには下水処理場Bの処理水移送ポンプ等の設備を、下水処理水の河川上流部への送水と、河川上流域で貯留された雨水の河川下流部や沿岸海域への排水に利用することができ、設備を多目的に利用することができる。
そして、渇水期には河川上流部に下水処理水を送水するので、その流域に大規模な貯水設備を設けなくても河川表流水を増加させ、水不足を解消することができるとともに、降雨期には、河川上流域で貯留した雨水を、増水しても洪水などのおそれが殆どない河川下流部や沿岸海域に直接放流することができるので、河川流域X〜Zでの増水量を極力抑えることができ、同流域での洪水を防止できる。
本発明の送排水システムの一実施形態を示す説明図 本発明の送排水システムが備える検出・制御系の一実施形態を示す説明図
符号の説明
1 処理水移送ポンプ
2〜9 流路開閉弁
10,11 分岐ライン
12,13,15 接続部
14 浄化手段
20 降雨量検出手段
21 貯留状況検出手段
22 雨水集水量予測手段
23 運転制御装置
A 雨水貯留設備
B 下水処理場
C 送水ライン
D 雨水放流ライン
X,Y,Z 河川部
b 処理水放流ライン
第1送水ライン
第2送水ライン

Claims (10)

  1. 下水処理水を放流するための処理水放流ラインbを有する下水処理場Bと、該下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川流域に設置された雨水貯留設備Aと、該雨水貯留設備Aと前記下水処理場Bの処理水放流ラインb間に設けられる第1送水ラインc及び該第1送水ラインcと下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部間に設けられる第2送水ラインcを備えた送水ラインCとを有し、
    前記送水ラインCを通じて、前記雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水と、前記下水処理場Bの処理水放流ラインbから下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部への送水を可能としたことを特徴とする雨水・下水処理水の送排水システム。
  2. 第1送水ラインcは、自然流下により雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの送水が可能であることを特徴とする請求項1に記載の雨水・下水処理水の送排水システム。
  3. 下水処理場Bの処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプにより、雨水貯留設備Aから下水処理場Bの処理水放流ラインbへの強制送水を可能としたことを特徴とする請求項1又は2に記載の雨水・下水処理水の送排水システム。
  4. 第1送水ラインcが下水処理場B側で2つに分岐し、該分岐ラインがそれぞれ、下水処理場Bの処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプの吸引側と吐出側に接続されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の雨水・下水処理水の送排水システム。
  5. 第1送水ラインcが、送水される下水処理水の浄化手段を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の雨水・下水処理水の送排水システム。
  6. 雨水貯留設備Aが管体で構成され、第2送水ラインcの少なくとも一部が、前記管体内を通過するパイプインパイプ方式であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の雨水・下水処理水の送排水システム。
  7. 下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川流域での降雨量を検出する降雨量検出手段と、雨水貯留設備Aでの雨水貯留状況を検出する貯留状況検出手段と、これらの両検出手段による検出結果に基づき、雨水貯留設備Aへの雨水集水量を予測する雨水集水量予測手段とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の雨水・下水処理水の送排水システム。
  8. 請求項1〜7のいずれかの送排水システムを用いた雨水・下水処理水の送排水方法であって、
    下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部における河川表流水の水位が過小状態の場合には、送水ラインCを通じて、下水処理場Bの処理水放流ラインbから下水処理水を下水処理場Bが設置された河川流域よりも上流側の河川部に送水・放流し、
    降雨時において雨水貯留設備Aに雨水を貯留する場合には、雨水貯留設備A内での雨水の貯留状況に応じて、雨水貯留設備A内に貯留された雨水の少なくとも一部を、送水ラインCを通じて下水処理場Bの処理水放流ラインbに送水することを特徴とする雨水・下水処理水の送排水方法。
  9. 雨水貯留設備A内からオーバーフローした雨水を、送水ラインCを自然流下させることにより下水処理場Bの処理水放流ラインbに送水することを特徴とする請求項8に記載の雨水・下水処理水の送排水方法。
  10. 雨水貯留設備A内の雨水を、下水処理場Bの処理水放流ラインbに設けられた処理水移送ポンプにより下水処理場Bの処理水放流ラインbに強制送水することを特徴とする請求項8に記載の雨水・下水処理水の送排水方法。
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