JP4423607B2 - 降雨予測システム及びそれを利用した排水ポンプ運転支援システム - Google Patents

降雨予測システム及びそれを利用した排水ポンプ運転支援システム Download PDF

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本発明は、降雨予測システムに係り、具体的には、比較的狭い地域の降雨量の予測を簡易なシステムにより実現するのに好適な降雨予測システムに関する。
都市部の下水処理場や雨水排水設備では、河川や下水の洪水や氾濫を防止するため、下水道管渠に流入する雨水の変動を予測して排水ポンプや滞水池を運用する必要がある。そのため、現在時刻までの降雨計測値だけではなく、現在時刻から数10分以降までの降雨量の予測をすることが求められている。
例えば、特許文献1に記載された従来技術では、レーダーサイトから中央データ処理室に広域の降雨データを集め、これに基づいて降雨分布データを作成し、時間変化に基づいて降雨域の移動傾向を表す移動ベクトルを算出し、降雨予測の対象地域に近い移動ベクトルを選定して降雨予測値を得ることが提案されている。
また、特許文献2に記載された従来技術では、広域に設けた複数の雨量計からの時刻ごとの降雨強度計測値を収集し、これに基づいて降雨域の移動ベクトルをを算出して、雨域の移動、拡大縮小、降雨強度の変化を抽出し、これらに基づいて降雨予測値を得ることが提案されている。
特開平8−43545号公報 特開平11−142531号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載された降雨予測方法によれば、広域を対象にしていることから、気象レーダや情報ネットワークのインフラストラクチュアが必要になり、予測システムが大規模にならざるを得ない。
ところが、小規模の下水処理場や排水ポンプ機場などに流入する雨水等の流出域は、一般に狭いことから、気象レーダと連動させることなく、ネットワークなどに接続する必要がない独立型の、いわゆるスタンドアローン型の簡易な降雨予測システムの実現が要望されている。
本発明は、気象レーダーと連動しない雨量計等の降雨強度計測値に基づいて、降雨強度の時間推移を許容される精度内で予測可能にする簡易な降雨予測システムを実現することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため、いわゆるスタンドアローン型の降雨予測システムとし、特に、予測精度の高い降雨予測アルゴリズムを構築することを特徴とする。
具体的には、本発明の降雨予測システムは、降雨パターンの特徴を規定するパラメータを仮設定した予測降雨パターンを用いて、過去の降雨強度計測値に基づいて前記パラメータを変更して総降雨量予測値を繰り返し算出し、算出した総降雨量予測値が過去の総降雨量計測値に設定範囲内で一致する前記パラメータを求め、求めた前記パラメータによって規定された予測降雨パターンを用いて現在の降雨強度計測値に基づいて現在以降の降雨強度の時間推移を予測することを特徴とする。
すなわち、本発明は、予め予測降雨パターンを過去の降雨強度の計測値に基づいて作成しておき、降雨予測に際しては、現在の降雨強度計測値に基づいて予測降雨パターンを用いて降雨強度の予測値を得る。
さらに具体的には、降雨量を計測する雨量計と、降雨ケースごとに前記雨量計により計測された降雨強度計測値が時系列的に格納されるデータベースと、前記過去の降雨強度計測値と前記雨量計により計測される現在の降雨強度計測値とに基づいて現在以降の降雨強度の時間推移を予測する降雨予測手段とを備え、前記降雨予測手段は、降雨パターンの特徴を規定するパラメータを求めるパラメータ演算手段と、該パラメータによって規定された予測降雨パターンを用いて、現在の降雨強度計測値に基づいて現在以降の降雨強度の時間推移を予測する降雨予測演算手段とを有し、前記パラメータ演算手段は、前記パラメータを仮設定した予測降雨パターンを用いて、前記過去の降雨強度計測値に基づいて前記パラメータを変更して総降雨量予測値を繰り返し算出し、算出した総降雨量予測値が過去の総降雨量計測値に設定範囲内で一致する前記パラメータを求めることを特徴とする。
ここで、予測降雨パターンの特徴を規定するパラメータとして、降雨強度上限値と降雨継続時間上限値を用いることができる。すなわち、予測降雨パターンは、例えば、降雨強度がある増加率で増加傾向にある場合、現在以降の降雨強度予測値を現在の増加率で一定時間増加させ、その後、予め定めた減少率で減少させて降雨強度が零まで外挿する。この場合、現在時刻から降雨強度が零になるまでの時刻を降雨継続時間と定義する。また、現在の降雨強度計測値と現在までの降雨強度計測値との差が負、すなわち降雨強度がある減少率で減少傾向にある場合、現在以降の降雨強度予測値を、現在の減少率で減少させて降雨強度零まで外挿する。また、予測降雨パターンは、一次関数に限らず二次以上の関数で滑らかに近似することもできる。
ところで、上述の予測降雨パターンによると、降雨強度の増加率が過大の場合、これまで経験のない過大な降雨強度を算出する可能性がある。そこで、最大降雨強度を定めておく必要がある。本来、降雨予測システムでは、現在以降の降雨強度の変化パターンが、高降雨強度で短時間の降雨パターンになるか、低降雨強度で長時間の降雨パターンになるか等は未知である。また、降雨パターンには、地域により差があるため、降雨強度上限値や降雨継続時間上限値の確からしい値を定めることは予測誤差を低減する上で重要である。
この点、本発明によれば、降雨パターンの特徴を規定するパラメータを仮定した予測降雨パターンを設定し、設定した予測降雨パターンを過去の降雨強度計測値に適用し、予測値を実際の計測値に設定範囲内で一致させるようにパラメータを調整して、予測降雨パターンを決定していることから、雨量計のみの降雨強度計測値に基づいて、降雨強度の時間推移を許容される精度内で予測可能にする簡易な降雨予測システムを実現することができる。
また、予測降雨パターンのパラメータ(例えば、降雨継続時間上限値、降雨強度上限値)を定めるにあたって、予測対象地域における過去の降雨強度計測値を用いているため、降雨強度の予測誤差を最も低減できる。また、過去の降雨強度計測値を蓄積していくことにより、降雨強度予測の信頼性を向上させることができる。その結果、河川に隣接するポンプ機場や小規模下水処理場など簡易な排水ポンプ機場において、比較的雨量の計測手段の少ない条件においても簡易な方法で降雨の時間推移を予測できる経済性の高い降雨予測システムを実現できる。
特に、本発明は、少なくとも1台の雨量計、あるいは単一の雨量データを基に降雨の時間推移を予測できるので、従来の複数の雨量計、またはレーダによる降雨分布を用いる降雨予測システムと比較して、経済性を向上できる効果がある。
本発明によれば、雨量計等の降雨強度計測値に基づいて、降雨強度の時間推移を許容される精度内で予測可能にする簡易な降雨予測システムを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の一実施形態の降雨予測システムに係る降雨予測の手順を示すフローチャートである。図2は、本発明の一実施形態の降雨予測システムに係る予測降雨パターンの特徴を規定するパラメータの決定法の手順を示すフローチャートである。図3は、本発明の一実施形態の降雨予測システムの構成図である。図4は、雨量計で計測した降雨強度計測値の時間変化を表す概念図である。図5は、本実施形態に係る予測降雨パターンを説明するための概念図である。図6は、本実施形態のパラメータと総降雨量予測値標準偏差との相関図である。図7〜図9は、それぞれ、現在までの降雨強度計測値に基づいて、本実施形態の予測降雨パターンを用いて現在以降の降雨強度の時間推移を求めてなる降雨予測値の例を説明する概念図である。図10は、本実施形態の降雨予測システムの表示画面の例である。
図3に示すように、本実施形態の降雨予測システムは、降雨強度予測計算機1と、データベース2と、降雨パターンパラメータ計算機3と、降雨予測の対象地域に設けられた複数の雨量計41〜44とを有して構成される。雨量計41〜44により計測された降雨強度の計測値は、雨量計ネットワーク4を介して降雨強度予測計算機1とデータベース2に送られるようになっている。降雨パターンパラメータ計算機3は、データベース2から信号線を介して、あるいは図示していないデータ媒体を介して降雨強度の計測値を取得可能になっている。また、本実施形態では、降雨強度予測計算機1は、キー入力あるいはデータ媒体などを介して、オフラインデータ入力操作5により降雨パターンパラメータ計算機3の計算結果であるパラメータを取得可能になっている。
一般に、雨量計41〜44で計測される降雨強度は、図4に示すように、降雨開始後に時間とともに変動しながら増加し、ある時間後に変動しながら降雨強度零に減少するパターンとなる。なお、図中の実線は、降雨強度の変化を表し、ハッチング部分の面積が総降雨量に相当する。
次に、本実施形態に係る予測降雨パターンの概念について、図5を参照して説明する。現在時刻以降の降雨強度の変化を予測するためには、降雨強度の増減の傾向に基づいて、図5に示す破線のように、降雨強度の変化パターンを予め定めておく必要がある。例えば、同図の例では、現在時刻と現在時刻より前の降雨強度計測値から降雨強度の増加率を求め、現在時刻以降に対してその増加率を外挿して滑らかに降雨強度を増加させ、その後に上限値に達した後、滑らかに減少させて降雨強度が零になるように、予測降雨パターンを設定することができる。ここで、現在時刻より前の降雨強度計測値とは、直前の計測値とすることができるが、これに限られるものではなく、直前の複数点の降雨強度計測値を用いてもよい。
ここで、本実施形態では、予測を行う現在時刻から降雨強度が零になるまでの時間を、予測降雨パターンの特徴を規定するパラメータの一つである降雨継続時間上限値Tmaxとして定義する。また、降雨強度の最大値を、予測降雨パターンの特徴を規定する他のパラメータである降雨強度上限値Rmaxとして定義する。
次に、図2のフローチャートを参照して、本実施形態の特徴に係るパラメータである降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを求める手順を説明する。本実施形態では、降雨パターンパラメータ計算機3によりデータベース2に格納されている対象地域における過去の降雨強度計測値を読み出し、その計測値を統計処理して降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを算出するようになっている。すなわち、図2のフローチャートに沿って処理をする。
(ステップS21〜S25)
処理の開始にあたって種々の初期設定を行う。まず、降雨継続時間上限値Tmaxを仮設定すると共に、降雨強度上限値Rmaxの繰り返し計算の収束判定閾値εを入力設定する(S21)。また、降雨強度上限値Rmaxの仮設定として、その最小値Rmax(L)と最大値Rmax(R)を入力設定する(S22)。次に、Rmax(L)とRmax(R)の中央値(平均値)を降雨強度上限値Rmaxに設定して(S23)、以後の処理を行う。なお、ステップS24は、降雨強度上限値Rmaxの繰り返し計算の収束判定であるから後述する。このように初期設定した後、過去の複数(Nc)の降雨ケースの降雨強度計測値を用いてTmaxとRmaxを求めるために、降雨ケースi(i=1〜Ncの整数)を初期化する(S25)。
(ステップS26)
そして、データベース2から過去の複数の降雨ケースiの時系列データである降雨強度計測値Rm(i,t)を取り出し、これを降雨開始時刻tstから降雨終了時刻tendまで積分して、数1に示す総降雨量計測値Sm(i)を算出する。積分して総降雨量計測値Sm(i)を算出する。なお、積分の時間刻みは、降雨強度計測値Rmの計測時間刻みΔtmとする。
Figure 0004423607
また、各降雨ケースiの降雨強度計測回数Nm(i)を数2により求める。
Figure 0004423607
(ステップS27)
次いで、ある時刻t1において、降雨強度計測時ごとに現在以降の時刻t2における降雨強度予測値Rp(i,t1,t2)を積分し、その積分値を現在までの降雨量計測値Sm(i,t1)に加算して、数3の総降雨量予測値Sp(i,t1)を算出する。
Figure 0004423607
ここで、降雨強度予測値Rp(i,t1,t2)は、ステップS21で仮設定された降雨継続時間上限値Tmaxと、ステップS23で設定された降雨強度上限値Rmaxにより規定される予測降雨パターンに基づいて算出する。本実施形態の予測降雨パターンの考え方を、図7〜図9を参照して説明する。図7〜図9に示す予測降雨パターンは、図5の降雨パターンを簡略化して表示したものである。図7の例は、現在時刻において降雨強度が増加過程にある場合を示す。この場合の予測降雨パターンは、降雨継続時間上限値Tmaxの1/2の時間までは、現在の増加率で降雨強度は増加し、その後、残りのTmaxの1/2の時間に零まで減少するものとしている。なお、図7の例では、降雨強度の最大値が降雨強度上限値に達していないケースである。また、図8の例は、現在時刻において降雨強度は減少過程にある場合を示す。この場合の予測降雨パターンは、降雨強度は現在の減少率で零まで減少するものとしている。なお、降雨強度の減少率が大きい場合は、降雨継続時間上限値Tmax以内で、図8に示すように、降雨強度は零に達する。一方、降雨強度の減少率が小さい場合は、降雨継続時間上限値Tmax以内で降雨強度は零に達しない場合がある。この場合は、Tmaxの1/2時間経過後に降雨強度減少率を大きくして、降雨継続時間上限値Tmaxの時刻で降雨強度を零にするものとする。
一方、図9の例は、現在時刻において降雨強度は増加過程にあり、降雨継続時間上限値Tmaxの1/2の時間以内に降雨強度の最大値が降雨強度上限値Rmaxに達するケースである。この場合は、集中豪雨など急激に多量の降雨が発生する場合であり、上限値を設けないと、降雨強度予測値が実現象の範囲を超えた降雨強度に達することになる。そこで、予測時の降雨強度の増加率が過大な場合は、降雨強度上限値Rmaxを設け、図9に示すように降雨強度を降雨強度上限値Rmaxに制限した予測降雨パターンとする。そして、この場合も、降雨継続時間上限値Tmaxの1/2の時間が経過した後は、降雨継続時間上限値Tmaxの時刻で零に一致するように降雨強度を減少させる予測降雨パターンとする。
このように、予め定めた予測降雨パターンに基づいて降雨強度を予測する場合の予測精度を向上するためには、図2のフローチャートに沿って、降雨強度上限値Rmaxと降雨継続時間上限値Tmaxを確度高く定める。
つまり、上述のように定めた予測降雨パターンに基づいて、降雨強度計測時t1ごとの総降雨量予測値Sp(i,t1)を求める。そして、総降雨量予測値Sp(i,t1)を数2で求めた降雨強度計測回数Nm(i)で除して、数4の各降雨ケースのケース平均総降雨量予測値Spp(i)を算出する。
Figure 0004423607
(ステップS28)
ここで、ケース平均総降雨量予測値Spp(i)と、降雨強度計測時ごとの総降雨量予測値Sp(i,t1)の標準偏差σ(i)を数5で算出する。
Figure 0004423607
(ステップS29)
ここで、全ての降雨ケースについて、ステップS26〜S28の処理が終了したか否か判定し、否定であれば、ステップS26に戻って計数iをインクリメントして、ステップS26〜S28の処理を繰り返す。ステップS26〜S28の処理が終了していれば、ステップS30に進む。
(ステップS30)
まず、全降雨ケース数Ncの平均総降雨量計測値Smaを、次式数6で算出する。
Figure 0004423607
次いで、次式数7により、全降雨ケース数Ncの平均総降雨量予測値Spaを算出する。
Figure 0004423607
また、数5で求めた標準偏差σ(i)を、次式数8により、全降雨ケース数Ncで平均した平均総降雨量予測値標準偏差σtを算出する。
Figure 0004423607
(ステップS31〜S33)
ここで、平均総降雨量計測値Smaと平均総降雨量予測値Spaとの差(Sma−Spa)を求め、差が正の場合は現在のRmaxをRmax(L)に設定し、差が負の場合は現在のRmaxをRmax(R)に設定して、ステップS23に戻って、ステップS23〜S33の処理を繰り返す。
このステップS31〜S33の処理は、いわゆる2分法論理であり、降雨強度上限値Rmaxをパラメータとして、平均総降雨量予測値Spaが総降雨量計測値Smaに一致するように、最適な降雨強度上限値Rmaxを繰り返し収束計算により求めるものである。
このようなステップS23〜S33の繰り返し処理により、ステップS24において、Rmax(R)−Rmax(L)>εでない場合は、図2の処理を終了
する。つまり、仮設定した予測降雨パターンによる予測が過去の実測値に設定範
囲内で一致するように、降雨強度上限値Rmaxをパラメータとして平均総降雨量予測値Spaが平均総降雨量計測値Smaに一致する降雨強度上限値Rmaxを繰り返し収束計算により求める。
図2の処理により得られる結果は、ステップS21で仮設定した降雨継続時間上限値Tmaxにおける平均総降雨量予測値標準偏差σt及び降雨強度上限値Rmaxである。
次に、ステップS21で仮設定する降雨継続時間上限値Tmaxを変化させて、さらに図2の処理を繰り返し実行し、図6(B)に示す関係線図を得る。また、図6(A)に示すように、降雨継続時間上限値Tmaxに対する平均総降雨量予測値標準偏差σtの相関を求め、平均総降雨量予測値標準偏差σtが最小となる降雨継続時間上限値Tmaxを求める。
そして、図6(A)の関係から求めた降雨継続時間上限値Tmaxに対応する降雨強度上限値Rmaxを最適な降雨強度上限値Rmaxとして決定する。
ここで、降雨継続時間上限値Tmaxを短くすると実測値と比較して降雨強度が高い方にばらつき、降雨継続時間上限値Tmaxを長くすると、実測値と比較して降雨強度が低い方にばらつく。そのため、平均総降雨量予測値標準偏差σtは、図6(A)に示したように、下に突のグラフになり、極小値を有する。この平均総降雨量予測値の標準偏差σtが極小となる降雨継続時間Tmaxが、降雨強度実測値と計算値のばらつきを最小化する最適値であり、図6(B)に示すように、最適な降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxの組み合わせを定めることができる。
図2の処理によって求めた統計計算の結果について、例えば、図9に示す最適な降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを含む予測降雨パターンの一例を、降雨パターンパラメータ計算機3の表示画面に表示する。また、図9の内容を、用紙に印刷して出力するようにすることができる。さらに、最適な降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmax及びその条件を、数値で出力表示等するだけでもよい。
図1に示すように、求めた降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを、降雨強度予測計算機1に予測降雨パターンのパラメータとして入力し、降雨予測処理を実施することにより、現在以降の降雨強度の時間推移を予測する。また、降雨強度予測計算機1には、媒体による読み出しにより降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを与えることができる。
すなわち、降雨強度予測計算機1は、降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを取り込み(S1)、入力設定された予測時刻ごとにステップS3〜S11の処理を実行する(S2)。予測時刻に達したら、現在の降雨強度の増減率ΔRを演算する(S3)。この増減率は、雨量計41〜44により計測された降雨強度を取り込み、現在までの降雨強度と現在の降雨強度に基づいて演算する。次いで、増減率ΔRの極性に基づいて、降雨強度が増加傾向にあるか、減少傾向にあるかを判断する(S4)。
増加傾向にある場合は、基本的に、図7又は図9に示したように、現在の増減率ΔRに沿って降雨強度が増加する予想降雨パターンとする(S5)。そして、降雨継続時間上限値Tmaxの1/2の時間(Tmax/2)以内に、降雨強度上限値Rmaxに達するか否かを判断する(S6)。達する場合は、図9に示したように、予想降雨パターンの強雨強度の増加をRmaxに制限し(S7)、達しない場合は、図7に示したように、強雨強度が増減率ΔRで増加する予想降雨パターンとする。そして、予想対象の時点がTmax/2に達したか否かを判断し(S8)、達していなければステップS6に戻って処理を繰り返す。予想対象の時点がTmax/2に達した場合は、図7及び図9に示したように、残りのTmax/2の間で、その時点の降雨強度から降雨強度が零になるように予測して終了する(S9)。
一方、ステップS4における判断が、降雨強度の減少の場合は、図8に示したように、現在の増減率ΔRに沿って強雨強度が増減率ΔRで減少する予想降雨パターンと予測する。この場合において、増減率ΔRが小さい場合は、図8に一点鎖線で示したように、そのままではTmaxにおいて零にならない。そこで、そのままの増減率でTmaxにおいて零になるか否か判断し(S12)、肯定判断のときは予測を終了し、否定判断のときは、ステップS8に移行して、残りのTmax/2の間で、その時点の降雨強度から降雨強度が零になるように予測して終了する(S9)。
このように本実施形態により降雨予測を行うことにより、予測時点ごとに、図10に示す予測降雨パターンが得られ、降雨強度予測計算機1の表示画面に出力表示される。また、図10の内容を、用紙に印刷して出力するようにすることができる。
上述した実施の形態において、データベース2から抽出して統計処理に用いる総降雨量計測値については、過去の全データを使用してもよいが、例えば季節によってデータを分別し、降雨予測実施時の季節と同一の季節における過去の総降雨量計測値を用いれば、降雨強度のより確からしい予測が可能である。
また、同様に、統計処理に用いる総降雨量計測値を月によって分別し、降雨予測実施月と同一の月における過去の総降雨量計測値を用いることができる。
本実施形態の降雨予測システムによれば、比較的雨量の計測手段の少ない条件においても簡易な方法で降雨の時間推移を予測できるので、降雨予測システムの経済性を向上する効果がある。また、降雨強度予測にその地域における過去の計測値を用いるので、降雨強度予測の信頼性を向上する効果がある。
(実施形態2)
図11に、本発明の降雨予測システムの他の実施形態の構成図を示す。図3の実施形態と相違する点は、オフラインデータ入力操作5に代えて、降雨パターンパラメータ計算機3をオンライン伝送線6により降雨強度予測計算機1に直接接続し、求めたパラメータを降雨強度予測計算機1に直接送信するようになっている。
図12に、本実施形態の降雨パターンパラメータ計算機3におけるパラメータ計算のフローチャートを示す。降雨パターンパラメータ計算機3では、図12に示すフローに沿って収束計算により降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを計算する。すなわち、まず、降雨継続時間上限値Tmaxの仮設定として、その最小値Tmax(L)と最大値Tmax(R)を入力設定する(S41)。次に、Tmax(L)とTmax(R)の中央値(平均値)を降雨継続時間上限値Tmaxに設定する(S42)。そして、図2に示したフローチャートに従って、平均総降雨量予測値標準偏差σt(Tmax)及び降雨強度上限値Rmax(Tmax)を求める(S44)。
次いで、平均総降雨量予測値標準偏差σt(Tmax)の微係数f(Tmax)とf(Tmax(L))を算出する(S45)。そして、f(Tmax)f(Tmax(L)の積が負か否か判断し(S46)、負の場合は現在のTmaxをTmax(L)に変更し(S47)、正の場合は現在のTmaxをTmax(R)に変更して(S48)、ステップS42に戻って処理を繰り返す。そして、ステップS43の判断において、Tmax(R)−Tmax(L)の差が収束判定閾値ε以下に減少した時点で処理を終了し、そのときの降雨継続時間上限値Tmaxと降雨強度上限値Rmaxを最適化の結果として出力する。
すなわち、前述したように、降雨継続時間上限値Tmaxを短くすると実測値と比較して高降雨強度側にデータがばらつき、降雨継続時間上限値Tmaxを長くすると、実測値と比較して低い降雨強度側にデータがばらつく。そのため、平均総降雨量予測値標準偏差σtは下に突のグラフになり、降雨継続時間上限値Tmaxは最適値を有する。したがって、降雨継続時間上限値Tmaxに対する平均総降雨量予測値標準偏差σtの微係数は、降雨継続時間上限値Tmaxの増加にしたがって、始め負の値をとって零に近づき、平均総降雨量予測値標準偏差σtの極小値を超えると正の値に変わる。この特性を利用し、平均総降雨量予測値標準偏差σtの微係数が零に収束するように変形2分法などにより計算し、継続時間上限値Tmaxの最適値を求めることができる。継続時間上限値Tmaxの最適値が得られれば、図2に示したフローチャートにより、降雨強度上限値Rmaxの最適値も同時に求められる。
このように、降雨パターンパラメータ計算機3で降雨継続時間上限値Tmaxの最適化を行い、降雨強度予測計算機1にオンラインで接続することにより、データ評価の手順やデータ媒体を介さずに自動的に降雨パターンパラメータを降雨強度予測計算機1に入力できる。
本実施形態の降雨予測システムによれば、実施形態1の効果に加えて、より簡易な方法で降雨の時間推移を予測できるので、降雨予測システムの経済性を向上する効果がある。
(実施形態3)
図13は、本発明の降雨予測システムのさらに他の実施形態の構成図である。図11の実施形態との相違点は、降雨パターンパラメータ計算プログラムを降雨強度予測計算プログラムに組み込み、降雨強度予測計算機1に降雨パターンパラメータ計算機能を持たせたことにある。本実施形態によれば、データベース2から過去の降雨データ計測値を降雨強度予測計算機1に取り込み、直接計算処理できる構成とする。
本実施形態の降雨予測システムによれば、実施形態2の効果に加えて、システム機器を簡素化できるので、降雨予測システムの経済性を向上する効果がある。
(実施形態4)
図14に、本発明の図10に示した降雨予測システムを、ポンプ機場運転制御に適用した実施形態のシステム構成図を示す。図に示すように、小規模下水処理場などのポンプ機場には、ポンプ機場流入予測計算機8とポンプ機場運転制御器9が設けられている。ポンプ機場流入予測計算機8は、降雨強度予測計算機1により予測された降雨パターンを取り込み、これに基づいて地表面、地下の流出計算と下水管渠の水理計算を行う。
ポンプ機場運転制御器9は、ポンプ機場流入予測計算機8による流入量予測を基に、ポンプ運転台数や運転速度、ゲートの開閉などを制御する。ポンプ運転台数や運転速度、ゲートの開閉などの制御量は、制御量データとしてポンプ機場流入予測計算機8にフィードバックされる。
また、流入予測値と実際の計測値と差異をポンプ機場流入予測計算機8から降雨予測システムにフィードバックすることにより、流入予測の精度及びポンプ機場の制御性能を向上できる。この精度向上によって、ポンプ機場の機器構成、容量も最適化できる。本実施形態では、各計算機の機能をプログラムに置き換えて、1台あるいはより少ない計算機で機能を達成することができる。
本実施形態によれば、実施形態2の効果に加えて、ポンプ機場や小規模下水処理場においてポンプ設備容量を最適化でき、ポンプ運転量を最適化できるので、ポンプ機場や小規模下水処理場の運転に関わる経済性を向上する効果がある。
(実施形態5)
図15に、本発明の図10に示した降雨予測システムを、ポンプ機場運転制御に適用した他の実施形態のシステム構成図を示す。図14のポンプ機場運転制御システムに、ポンプ機場運転支援装置10を組み込んだものである。ポンプ機場運転支援装置10は、ポンプ機場流入予測計算機8による流入量予測を基に、現在の降雨状況、流入状況、現在のポンプ機場運転状況を表示するとともに、ポンプ運転台数や運転速度、ゲートの開閉などについて画像及び音声によるガイダンス情報を提供する。本ポンプ機場運転支援装置10により、ポンプやゲートなどを手動運転する場合に、より的確な操作を行うための情報を得ることができる。本実施形態においても、各計算機の機能をプログラムに置き換えて、1台あるいはより少ない計算機で機能を達成することができる。
本実施形態によれば、実施形態4の効果に加えて、ポンプ機場や小規模下水処理場においてポンプ運転に関する判断を支援できるので、ポンプ機場や小規模下水処理場の運転に関わる信頼性を向上する効果がある。
また、本発明の降雨システムにより、ポンプ機場や小規模下水処理場においてポンプ運転を最適化できるので、ポンプ機場や小規模下水処理場の運転に関わる経済性を向上する効果がある。また、ポンプ運転に関する判断を支援できるので、ポンプ機場や小規模下水処理場の運転に関わる信頼性を向上する効果がある。
本発明の一実施形態の降雨予測システムに係る降雨予測の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の降雨予測システムに係る予測降雨パターンの特徴を規定するパラメータの決定法の手順を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態の降雨予測システムの構成図である。 雨量計で計測した降雨強度計測値の時間変化を表す概念図である。 本発明の予測降雨パターンの一例を説明するための概念図である。 図2実施形態のパラメータと総降雨量予測値標準偏差との相関図である。 図1実施形態の予測降雨パターンを用いて現在以降の降雨強度の時間推移を求めた降雨予測値の一例を説明する概念図である。 図1実施形態の予測降雨パターンを用いて現在以降の降雨強度の時間推移を求めた降雨予測値の他の一例を説明する概念図である。 図1実施形態の予測降雨パターンを用いて現在以降の降雨強度の時間推移を求めた降雨予測値のさらに他の一例を説明する概念図である。 図3実施形態の降雨予測システムの表示画面の例である。 本発明の他の実施形態の降雨予測システムの構成図である。 本発明の他の実施形態の降雨予測システムに係る降雨予測の手順を示すフローチャートである。 本発明のさらに他の実施形態の降雨予測システムの構成図である。 本発明の降雨予測システムを適用したポンプ機場運転制御システムの一実施形態の構成図である。 本発明の降雨予測システムを適用したポンプ機場運転制御システムの他の実施形態の構成図である。
符号の説明
1 降雨強度予測計算機
2 データベース
3 降雨パターンパラメータ計算機
4 雨量計ネットワーク計測線
5 オフラインデータ入力操作
6 オンライン伝送線
41〜44 雨量計

Claims (18)

  1. 降雨パターンの特徴を規定するパラメータを仮設定した予測降雨パターンを用いて、過去の降雨強度計測値に基づいて前記パラメータを変更して総降雨量予測値を繰り返し算出し、算出した総降雨量予測値が過去の総降雨量計測値に設定範囲内で一致する前記パラメータを求め、求めた前記パラメータによって規定された予測降雨パターンを用いて現在の降雨強度計測値に基づいて現在以降の降雨強度の時間推移を予測する降雨予測システム。
  2. 降雨量を計測する雨量計と、降雨ケースごとに前記雨量計により計測された降雨強度計測値が時系列的に格納されるデータベースと、前記過去の降雨強度計測値と前記雨量計により計測される現在の降雨強度計測値とに基づいて現在以降の降雨強度の時間推移を予測する降雨予測手段とを備え、
    前記降雨予測手段は、降雨パターンの特徴を規定するパラメータを求めるパラメータ演算手段と、該パラメータによって規定された予測降雨パターンを用いて、現在の降雨強度計測値に基づいて現在以降の降雨強度の時間推移を予測する降雨予測演算手段とを有し、
    前記パラメータ演算手段は、前記パラメータを仮設定した予測降雨パターンを用いて、前記過去の降雨強度計測値に基づいて前記パラメータを変更して総降雨量予測値を繰り返し算出し、算出した総降雨量予測値が過去の総降雨量計測値に設定範囲内で一致する前記パラメータを求める降雨予測システム。
  3. 前記予測降雨パターンは、前記パラメータが降雨強度上限値と降雨継続時間上限値であることを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨予測システム。
  4. 前記予測降雨パターンは、現在の降雨強度の増減率に従って初期の降雨強度が増加又は減少するものとし、増加のときのパターンは、現在から前記降雨継続時間上限値の1/2時間までは降雨強度が増加し、その後は降雨強度が減少して前記降雨継続時間上限値において零になるパターンであり、減少のときのパターンは、初期の減少率に従って降雨強度が減少しても前記降雨継続時間上限値において零にならないとき、前記降雨継続時間上限値の1/2時間経過後は降雨強度が減少して前記降雨継続時間上限値において零になるパターンであることを特徴とする請求項3に記載の降雨予測システム。
  5. 前記予測降雨パターンは、前記降雨強度が増加時の降雨強度を前記降雨強度上限値に制限するパターンであることを特徴とする請求項4に記載の降雨予測システム。
  6. 前記パラメータ演算手段は、前記データベースから過去の複数の降雨ケースにおける降雨強度計測値を取り出し、降雨強度計測値を積分して総降雨量計測値を算出し、予め降雨継続時間上限値を仮定して降雨強度計測時ごとに現在以降の降雨強度予測値を積分して現在までの降雨量計測値に和して総降雨量予測値を算出し、降雨強度計測時ごとの総降雨量予測値の和を降雨強度計測回数で除して平均総降雨量予測値を算出し、降雨強度上限値をパラメータとして平均総降雨量予測値が総降雨量計測値に一致する降雨強度上限値を繰り返し収束計算により求め、平均総降雨量予測値と降雨強度計測時ごとの総降雨量予測値の標準偏差を算出し、該標準偏差を全降雨ケースで平均した平均総降雨量予測値標準偏差を算出し、降雨継続時間上限値に対する平均総降雨量予測値標準偏差の相関を求め、平均総降雨量予測値標準偏差が最小となる降雨継続時間上限値を求め、求めた降雨継続時間上限値を用いて再度降雨強度上限値を繰り返し収束計算で求めることにより、最適な降雨継続時間上限値と降雨強度上限値の組み合わせを定めることを特徴とする請求項2に記載の降雨予測システム。
  7. 平均総降雨量予測値標準偏差が最小となる降雨継続時間上限値の算出は、降雨継続時間上限値を解析パラメータとして繰り返し計算し平均総降雨量予測値標準偏差が最も小さくなる降雨継続時間上限値を算出することを特徴とする請求項6に記載の降雨予測システム。
  8. 降雨継続時間上限値を解析パラメータとして繰り返し計算し該標準偏差が最も小さくなる降雨継続時間上限値は、降雨継続時間上限値に対する該標準偏差の微係数を計算し、該微係数の符号が負から正に転換する点を収束計算により求め、該標準偏差の極小値を求めて得ることを特徴とする請求項7に記載の降雨予測システム。
  9. 請求項1乃至8に記載の降雨予測システムを備え、降雨強度の時間推移を予測して得られた降雨強度予測値に基づいて、下水処理場又は河川排水ポンプ機場への雨水流入量を計算し、該下水処理場又は河川排水ポンプ機場のポンプの運転及び停止を自動制御することを特徴とする排水ポンプ運転支援システム。
  10. 請求項1乃至8に記載の降雨予測システムを備え、降雨強度の時間推移を予測して得られた降雨強度予測値に基づいて、下水処理場又は河川排水ポンプ機場への雨水流入量を計算し、該下水処理場又は河川排水ポンプ機場のポンプの運転及び停止を、音声と画像の少なくとも一方でガイダンスすることを特徴とする排水ポンプ運転支援システム。
  11. 前記過去の降雨強度計測値は、年間の時期と期間に分別され、降雨予測時の時期に対応する過去の降雨強度計測値を用いて前記パラメータを求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨予測システム。
  12. 前記過去の総降雨量計測値は、季節に分別され、降雨予測時の時期に対応する季節の過去の降雨強度計測値を用いて前記パラメータを求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨予測システム。
  13. 前記過去の総降雨量計測値は、月ごとに分別され、降雨予測時の月に対応する季節の過去の降雨強度計測値を用いて前記パラメータを求めることを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨予測システム。
  14. 現在までの降雨強度計測値と現在以降の降雨強度を予測して得られた降雨強度予測値の時間推移をディスプレイ上又は用紙上にグラフ表示又は数値表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨予測システム。
  15. 前記過去の降雨強度計測値の少なくとも最大降雨強度上限値と降雨継続時間上限値がディスプレイ上又は用紙上に表示されることを特徴とする請求項1又は2に記載の降雨予測システム。
  16. 請求項15の降雨予測システムにおいて、降雨計測値データベースから得られた少なくとも最大降雨強度上限値と降雨継続時間上限値が降雨予測システムのオンライン、あるいはオフラインの入力変数であることを特徴とする降雨予測システム。
  17. 請求項15の降雨予測システムにおいて、少なくとも現在時刻以降の総降雨予測値がディスプレイ上、又は用紙上に表示されることを特徴とする降雨予測システム。
  18. 請求項15の降雨予測システムにおいて、現在時刻までの総降雨量計測値と現在時刻以降の総降雨予測値の和がディスプレイ上、又は用紙上に表示されることを特徴とする降雨予測システム。
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