JP4482219B2 - 廻り止めワッシャ及びそれを用いた潤滑装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、廻り止めワッシャに関し、特に、潤滑構造を兼ね備えたワッシャ廻り止め構造に関し、中でも、相対回転を生じる摺動箇所に介装される廻り止めワッシャに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転部材と固定部材の間、すなわち、摺動箇所に介装される廻り止めワッシャとして、下記のようなものが用いられている。
【0003】
図14(A)及び図14(B)はそれぞれ、第1の従来例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための正面図及び側断面図である。
【0004】
図14(A)及び図14(B)を参照すると、第1の従来例に係る廻り止めワッシャ101は平板な環状部101aを有する。環状部101aの被摺動面上(回転部材側)には多数の凹み102が形成されている。また、これらの凹み102とは別の箇所に、固定部材と係合する一個の爪103が形成されている。
【0005】
図15(A)及び図15(B)はそれぞれ、第2の従来例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための正面図及び側断面図である。
【0006】
図15(A)及び図15(B)を参照すると、第2の従来例に係る廻り止めワッシャ111は傘状の環状部111aを有する。環状部111aには多数の貫通油穴112が形成されている。また、環状部111aの頂縁113が固定部材と係合する廻り止め部として機能する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記第1又は第2の従来例に係る廻り止めワッシャはいずれも、下記の第1及び第2の問題点を有している。
【0008】
すなわち、図14(A)及び図14(B)又は図15(A)及び図15(B)を参照して、第1の問題点は、回転部材からワッシャに向かって押し付け力が作用した場合、特に、回転部材の摺動面とワッシャの被摺動面が密着した場合、凹み102又は貫通油穴112に溜まっていた潤滑油が消耗してしまうと、凹部102又は貫通油穴112に、これ以上、潤滑油を供給する道筋がないため、潤滑油切れによる焼付き等の支障が生じるおそれがある。
【0009】
図14(A)及び図14(B)又は図15(A)及び図15(B)を参照して、第2の問題点は、潤滑構造(凹部102又は油穴112)と、廻り止め構造(爪103又は頂縁113)が、互いに別の工程において形成されるため、工数が多く且つ生産コストが高い、ということである。
【0010】
また、特に、上記第2の従来例に係るワッシャは下記の第3の問題点を有している。
【0011】
すなわち、図15(A)及び図15(B)を参照して、第3の問題点は、中間製品である環状部材をプレス加工(打ち抜き加工)して、貫通油穴112を形成する際、製品側である環状部111aにバリが発生し、このバリがワッシャ被摺動面側に出現しないようにするため、特別の製品表裏管理が必要であり、或いはバリ取り工程の追加が必要であり、この結果、生産コストが増大することである。
【0012】
以上の事情に鑑み、本発明の目的は、摺動箇所における潤滑油切れを高度に防止することができ、これによって、例えば、回転部材の摺動面ないし廻り止めワッシャ被摺動面における焼付きが防止され、さらに製造に係る工数が少ない廻り止めワッシャ及びそれを用いた潤滑装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、互いに相対回転する一方の部材と他方の部材との間に介装される廻り止めワッシャであって、環状部と、前記環状部上に、介装時、前記一方の部材に向かって突出して係合するよう、該環状部の軸方向一側に突出して形成された廻り止め部と、前記環状部の軸方向他側に位置する被摺動面を延長した仮想面と、該環状部の軸方向一側に突出して形成された前記廻り止め部との間に形成された空間であって、一側が前記他方の部材と該環状部と該廻り止め部とによって囲まれて閉塞され、他側が前記該廻り止めワッシャの外部に設けられた潤滑油供給路と連通するよう開口する油溝とを有することを特徴とする廻り止めワッシャを提供する。
【0014】
この廻り止めワッシャは、以下の利点を有するものである:
(1)第1の利点は、一方の部材に向かって突出して該一方の部材に係合される廻り止め部の裏側(他方の部材側)に、一側が他方の部材と廻り止めワッシャによって閉塞されると共に他側が外部の潤滑油供給路に向って開口する油溝が形成されることにより、該他方の部材の摺動面とワッシャ被摺動面が密着した際も、該油溝と外部の潤滑油供給路との連通が閉ざされることなく、該油溝を通じて、他方の部材の摺動面とワッシャ被摺動面の間に潤滑油が供給され続ける、ということである。この結果、他方の部材の摺動面ないし廻り止めワッシャ被摺動面における焼付きが防止される;
(2)第2の利点は、一方の部材に向かって突出する廻り止め部を形成する際、同時に、油溝を形成することができる、すなわち、同一工程(例えば、同一プレス工程)で、廻り止め部と油溝を同時形成することができる、ということである。これによって、製造に係る工数が少なくされる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を説明する。
【0016】
本発明の好ましい実施の形態においては、廻り止めワッシャの固定面側(一方の部材に廻り止めされる側)に凸部を設け、この凸部を一方の部材に廻り止め部として用いる。そして、この凸部の裏側に生成された凹部を油溝として用い、該油溝の一側は、前記廻り止めワッシャと前記他方の部材によって囲まれて閉塞され、該油溝の他側は、前記該廻り止めワッシャの外部に設けられた潤滑油供給路と連通するよう開口するよう形成する(この油溝が、潤滑油流入方向に対して常時開口するよう凸部を形成する)。
【0017】
本発明の好ましい実施の形態においては、油溝が、廻り止めワッシャの環状部の径方向内周側で開口され且つ同外周側で閉塞される。この実施の形態によれば、廻り止めワッシャの被摺動面において、内周側に比べてより周速が高く、ゆえに焼き付き易い外周側に、潤滑油が供給され易くなる。また、この廻り止めワッシャは、環状部の径方向内周側から、潤滑油を供給するような装置に好適に適用される。
【0018】
本発明の好ましい実施の形態においては、油溝が、廻り止めワッシャの環状部の内周側において、該環状部の中心軸に向かって拡開するよう開口される。この実施の形態によれば、油溝の潤滑油捕集能力が向上される。
【0019】
本発明の好ましい実施の形態においては、廻り止め部が、廻り止めワッシャの軸方向に沿って延在すると共に互いに対向する一対の平面部を備え、この一対の平面部を介して該廻り止めワッシャが一方の部材に係合されて廻り止めされる。この実施の形態によれば、廻り止めワッシャの一方の部材に対する取付位置精度が向上される。
【0020】
本発明の好ましい実施の形態においては、廻り止めワッシャ環状部において、その外周側及び内周側に他方の部材との被摺動面が形成される。この実施の形態によれば、油溝を挟んで二つの被摺動面を有するため、廻り止めワッシャが、一方の部材にしっかりと当たる。また、この廻り止めワッシャは、環状部の径方向中間部から、潤滑油を供給するような装置に好適に適用される。
【0021】
本発明による廻り止めワッシャを、その環状部の径方向外周側から、潤滑油を供給するような装置に適用する場合、その油溝を、環状部の径方向外周側で開口し且つ同内周側で閉塞するよう形成、一方、環状部の径方向内周側から、潤滑油を供給するような装置に適用する場合、その油溝を、その環状部の径方向内周側で開口し且つ同外周側で閉塞するよう形成すること、が好ましい。前者の場合、さらに好ましくは、潤滑油が遠心力を受けて飛散しないよう、油溝の、環状部の径方向に沿った長さを、環状部径方向長さに比べて十分に短く、特に半分よりも短く形成する。
【0022】
本発明の好ましい実施の形態においては、その内周側が開口している油溝の環状部外周側(奥側)まで、回転部材に連れまわる潤滑油が、遠心力を受けて、可及的に早期に(回転始動時から直ぐに)、流入するよう、該油溝を下記のように形成する。すなわち、この油溝が、該油溝を一方の部材又は他方の部材の回転面に投影した面において廻り止めワッシャの環状部の径方向に対し傾斜した方向に延在するよう形成する(オフセットして配置する)。また、一方の部材と他方の部材間の相対回転方向が、基本的に、一方向である場合、上記のように配置された油溝を一組設け、この相対回転方向が、基本的に、両方向である場合、上記のように配置された油溝を二組設けることが好ましい。
【0023】
本発明の好ましい実施の形態においては、油溝が、廻り止め部を加工することによって、廻り止め部と同時に形成される。
【0024】
本発明による廻り止めワッシャ及びそれを用いた潤滑装置は、変速装置、差動装置等の相対回転による摺動箇所を有する装置に好適に適用される。
【0025】
【実施例】
以上説明した本発明の好ましい実施の形態をさらに明確化するために、以下図面を参照して、本発明の一実施例を説明する。
【0026】
[第1の実施例]
図1(A)〜図1(C)は、本発明の第1の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図である。
【0027】
図1(A)〜図1(C)を参照すると、この廻り止めワッシャ1は環状部1aを有している。環状部1aの内周側には、環状部1a中心対称に二個の廻り止め部3,3が、環状部1aの軸方向一側に向かって突出するよう形成されている。廻り止めワッシャ1の介装時、廻り止め部3,3はそれぞれ、一方の部材に向かって突出して、該一方の部材に係合される。
【0028】
一方、環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、廻り止め部3,3との間(軸方向間)には、環状部1a内周面と廻り止め部3によって囲まれた空間がそれぞれ画成されている。これらの空間が油溝2,2となる。
【0029】
なお、二個の廻り止め部3,3及び油溝2,2はそれぞれ、互いに基本的に同一の形状を有するから、以下、一個の廻り止め部3及び油溝2について説明する。
【0030】
この油溝2は、環状部1aの軸方向他側及び径方向内側に向かって開口している。油溝2は、他方の部材の摺動面と環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)が密着した際も、廻り止めワッシャ1の外部に設けられた潤滑油供給路と連通する。換言すれば、油溝2は、常に、外部の潤滑油供給路と連通する開口を有する。
【0031】
次に、この第1の実施例に係る廻り止めワッシャ1を用いた潤滑装置の一例を説明する。ここでは、この廻り止めワッシャ1を変速装置に適用した例を説明する。
【0032】
図2(A)及び図2(B)は、図1に示した廻り止めワッシャを用いた潤滑装置の一例(変速装置への適用例)を説明するための図である。図3は、図2の要部拡大図である。
【0033】
図2(A)、図2(B)及び図3を参照すると、この変速装置においては、回転軸12上にギヤ11が嵌装されている。回転軸12内には、第1の軸方向油路12a、及び第1の軸方向油路12aに連通する複数の径方向油路12bが形成されている。回転軸12の外周面とギヤ11の内周面との間には、針状ころ軸受13が介装されている。針状ころ軸受13が有する複数のころの間のスペース(針状ころ軸受の油路)13aは、径方向油路12bと連通している。この変速装置のケーシング10とギヤ11との左右軸方向間には、図1に示した廻り止めワッシャ1,1が嵌装されている。
【0034】
なお、これら二個の廻り止めワッシャ1,1及びそれに関連する潤滑構造は、互いに基本的に同一の構造を有するから、以下、一個の廻り止めワッシャ1及びそれに関連する潤滑構造について説明する。
【0035】
この廻り止めワッシャ1の廻り止め部3は、固定部材であるケーシング10に係合されている。環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)は、ギヤ11の側面(回転部材の摺動面)と摺接している。そして、環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、廻り止め部3の裏側との軸方向間には、一側が、環状部1a及び廻り止め部3、さらに、ギヤ11の側面によって囲まれて閉塞された油溝2が形成されている。
【0036】
この油溝2の他側は、該油溝2が具備する環状部1aの軸方向他側開口を介して、廻り止めワッシャ1外部に設けられた油路(外部の潤滑油供給路)、すなわち、上述のスペース(針状ころ軸受の油路)13a及び径方向油路12bと連通している。特に、この油溝2は、ギヤの側面(摺動面)と環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)が密着した際も、十分な溝深さを保持した状態で、上記外部油路と連通する。
【0037】
以上説明した、本発明の第1の実施例に係る廻り止めワッシャ1、更に、それを用いた潤滑装置は、下記の利点を有する:
(1)ギヤ11から廻り止めワッシャ1に向かって押し付け力が作用して、ギヤ11の摺動面と廻り止めワッシャ1の被摺動面が密着した場合も、油溝2は外部の潤滑油供給路と、常に、連通されるため、ギヤ11と廻り止めワッシャ1間の摺動箇所における油切れ、さらには、焼付き等の発生が防止される;
(2)廻り止めワッシャ1に廻り止め部3を形成することにより、油溝2も同時に生成されるため、製造工数が削減される。
【0038】
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。この第2の実施例に係る廻り止めワッシャは、潤滑油がワッシャ(環状部)内周側から外周側に向かって流れる箇所に好適に適用され、周速の高いワッシャ外周部に油溜めを形成することができる。図4(A)〜図4(C)は、本発明の第2の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図である。なお、この廻り止めワッシャは、後述の図6に示す差動装置のピニオンワッシャ31として、好適に用いることができる。
【0039】
図4(A)〜図4(C)を参照すると、この廻り止めワッシャ1は傘状(裁頭円錐面状)の環状部1aを有している。環状部1aの外周側には、環状部1aの中心軸対称に二個の廻り止め部3,3が、環状部1aの軸方向一側に向かって突出するよう形成されている。廻り止めワッシャ1の介装時、廻り止め部3,3はそれぞれ、一方の部材に向かって突出して、該一方の部材に係合される。
【0040】
一方、環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、廻り止め部3,3裏側との間には、環状部1aと廻り止め部3,3によって囲まれて閉塞される空間がそれぞれ形成されている。これらの空間が油溝2,2となる。
【0041】
なお、二個の廻り止め部3,3及び油溝2,2はそれぞれ、互いに基本的に同一の形状を有するから、以下、一個の廻り止め部3及び油溝2について説明する。
【0042】
この油溝2は、環状部1aの軸方向他側及び径方向外側に向かって開口している。油溝2は、他方の部材の摺動面と環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)が密着した際も、廻り止めワッシャ1の外部に設けられた油供給路と連通する。換言すれば、油溝2は、外部の油供給路と常時連通する開口を有する。
【0043】
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について説明する。この第3の実施例に係る廻り止めワッシャは、潤滑油がワッシャ(環状部)内周側から外周側に向かって流れる箇所に好適に適用され、周速の高いワッシャ外周部に油溜めを形成することができる。図5(A)及び図5(B)は、本発明の第3の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、図5(A)は平面図、図5(B)は図5(A)の中心縦方向断面図である。なお、この廻り止めワッシャは、後述の図6に示す差動装置のサイドワッシャ41として、好適に用いることができる。図5(A)及び図5(B)を参照すると、第3の実施例に係る廻り止めワッシャ1は、傘状の環状部1aを有する。環状部1aの径方向外周部には、環状部1aの中心軸対称に二個の廻り止め部3,3が形成されている。環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、廻り止め部3,3との間には、環状部1aと廻り止め部3の裏側とによって囲まれた油溝2,2がそれぞれ形成されている。
【0044】
また、特に、図5(B)を参照すると、油溝2,2においては、その内周側が開口され、その外周側が環状部(周縁部)1aによって閉塞されている。これにより、この廻り止めワッシャ1は、環状部1a内周側から潤滑油が供給されるような箇所に、好適に適用される。
【0045】
さらに、油溝2,2の長さL2を、図示のように十分に長くすること、例えば、環状部1aの径方向長さとほぼ等しく形成することができる。これは、油溝2,2の内周側が開口し、外周側が閉塞されているからである。
【0046】
ここで、前記第2及び前記第3の実施例に係る廻り止めワッシャを用いた潤滑装置の一例を説明する。ここでは、この廻り止めワッシャを差動装置(ディファレンシャル装置)に適用した例を説明する。
【0047】
図6は、図4(A)〜図4(C)に示したような廻り止めワッシャ1(以下、これを「ピニオンワッシャ31」という)と、図5(A)及び図5(B)に示したような廻り止めワッシャ1(以下、これを「サイドワッシャ41」という)を用いた潤滑装置の一例(差動装置への適用例)を説明するための図である。図7は、図6の要部拡大図(右四半分拡大図)である。
【0048】
図6及び図7を参照すると、この差動装置においては、変速装置からの駆動力が伝達されるリングギヤ20が、ケーシング21と一体化されている。ケーシング21上には、センタピニオンシャフト22が一体化されている。センタピニオンシャフト22上には、一対のピニオン22a,22bが回転可能に支持されている。ケーシング21の内部には、第1及び第2のシャフト24,25が回転可能に挿通されている。第1のシャフト24上には、第1のサイドギヤ23aが一対のピニオン22a,22bと噛合するよう固定されている。第2のシャフト25上には、第2のサイドギヤ23bが一対のピニオン22a,22bと噛合するよう固定されている。ケーシング21の内周面には、スパイラル状油路21aが形成されている。
【0049】
特に、図7を参照して、スパイラル状油路21aは、第1のサイドギヤ23a及び一方のピニオン22aと、ケーシング21との間に形成された斜方向油路26と連通している。
【0050】
ケーシング21と、一対のピニオン22a,22bの間には、図4(A)〜図4(C)に示した構造を有するピニオンワッシャ31,31がそれぞれ介装されている。ケーシング21と、第1及び第2サイドギヤ23a,23bとの間には、基本的に図5(A)〜図5()に示した構造を有するサイドワッシャ41,41がそれぞれ介装されている。ピニオンワッシャ31及びサイドワッシャ41の廻り止め部33,43は、ケーシング21に係合されている。そして、廻り止め部33,43と、一対のピニオン22a,22b及び一対のサイドギヤ23a,23bとの間には、油溝32,42が形成されている。油溝32,42は、一側が一対のピニオン22a,22b及び一対のサイドギヤ23a,23bと廻り止め部33,43とによってそれぞれ囲まれて閉塞され、他側が潤滑油流入方向(図7参照)に向かって開口している。すなわち、油溝32,42は、常に、外部の潤滑油供給路と連通している。
【0051】
以上説明した、本発明の第2及び第3の実施例に係る廻り止めワッシャ、更に、それを用いた潤滑装置は、前記第1の実施例に記載した利点を少なくとも奏するものである。
【0052】
[第4〜第9の実施例]
以下の第4〜第9の実施例に係る廻り止めワッシャに関しては、主として、前記実施例1ないし前記実施例3に係る廻り止めワッシャとの相違点について説明し、同様の点については、適宜、前記実施例1等の記載を参照することができるものとする。
【0053】
[第4の実施例]
図8(A)〜図8(C)を参照すると、第4の実施例に係る廻り止めワッシャ1において、環状部1aの内周側には、環状部1aの中心軸対称に二個の廻り止め部3,3が形成されている。廻り止め部3,3は、環状部1a内周側が幅広で環状部1a外周側が狭幅に形成されている(W1>W2)。したがって、環状部1aの軸方向他側面を延長した仮想面と、廻り止め部3,3裏側との間に形成された油溝2,2は、その入口幅W1がその奥幅W2に比べてそれぞれ幅広にされている。
【0054】
なお、二個の廻り止め部3,3及び油溝2,2はそれぞれ、互いに基本的に同一の形状を有するから、以下、一個の廻り止め部3及び油溝2について説明する。
【0055】
この油溝2においては、その外周側に油溜まりが形成されるよう、その内周側が開口され、該外周側が環状部1aによって閉塞されている。これにより、環状部1aの軸方向他側面、すなわち、被摺動面において、内周側に比べてより周速が高く、ゆえに焼き付き易い外周側に、潤滑油が供給され易くなる。
【0056】
また、この廻り止めワッシャ1は、特に、環状部1a内周側から潤滑油が供給される(図8(B)参照)ような装置に、好適に適用される。なぜなら、油溝2は、環状部1a内周側から潤滑油が流入しやすく、環状部1a外周側から潤滑油が流出しにくい流路構造を有しているからである。さらに、この廻り止めワッシャ1においては、油溝2の入口が拡開されているため、潤滑油の供給量が少ない摺動箇所に、好適に採用されるものである。
【0057】
[第5の実施例]
図9(A)〜図9(C)を参照すると、第5の実施例に係る廻り止めワッシャ1において、環状部1aには、環状部1aの中心軸対称に二個の廻り止め部3が形成されている。環状部1aの軸方向他側面を延長した仮想面と、廻り止め部3,3裏側との間には、環状部1aと廻り止め部3,3とによって囲まれた油溝2,2がそれぞれ形成されている。油溝2,2は、その内周側が開口されその外周側が閉塞されている。
【0058】
なお、二個の廻り止め部3,3及び油溝2,2はそれぞれ、互いに基本的に同一の形状を有するから、以下、一個の廻り止め部3及び油溝2について説明する。
【0059】
この廻り止め部3は、環状部1a径方向に沿って、ほぼ同一の幅を有している。したがって、特に、図9(B)を参照すると、廻り止め部3は、環状部1aの軸方向に沿って延在し且つ環状部1aの径方向に沿って対向する一対の平面(ストレート面)3a,3aを有している。この一対の平面3a,3aによって、廻り止めワッシャ1の一方の部材に対する位置決め精度が向上される。
【0060】
[第6の実施例]
図10(A)〜図10(C)を参照すると、第6の実施例に係る廻り止めワッシャ1において、環状部1aの径方向中間部には、環状部1aの中心軸対称に二個の廻り止め部3,3が形成されている。環状部1aの軸方向他側面を延長した仮想面4c,4cと、廻り止め部3,3との間には、環状部1aと廻り止め部3の裏側とによって囲まれた油溝2,2がそれぞれ形成されている。そして、油溝2,2は、環状部1aの径方向中間部に形成されている。これによって、環状部1aの軸方向一側面には、環状部1aの周方向に連続する内周側及び外周側被摺動面4a,4bが形成されている。油溝2,2は、その内周側が開口されその外周側が閉塞されている。
【0061】
この廻り止めワッシャ1は、二つの被摺動面、すなわち、内周側及び外周側被摺動面4a,4bを有するため、廻り止めワッシャ1が、一方の部材にしっかりと当たる。また、この廻り止めワッシャ1は、環状部1aの径方向中間部に、油溝2を有するから、環状部1aの径方向中間部、すなわち、被摺動面の径方向中間部から、潤滑油を供給するような装置に好適に適用される。
【0062】
[第7の実施例]
この第7の実施例に係る廻り止めワッシャは、潤滑油がワッシャ(環状部)外周側から内周側に向かって流れる箇所に好適に適用され、周速の高いワッシャ外周部に油溜めを形成することができる(前記第3の実施例に係る廻り止めワッシャと対照のこと)。図11(A)及び図11(B)を参照すると、第7の実施例に係る廻り止めワッシャ1は、傘状の環状部1aを有する。環状部1aの径方向外周部には、環状部1aの中心軸対称に二個の廻り止め部3,3が形成されている。環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、廻り止め部3,3との間には、環状部1aと廻り止め部3,3の裏側とによって囲まれて閉塞される油溝2,2がそれぞれ形成されている。油溝2,2の長さL1はそれぞれ、十分に短く、すなわち、環状部1aの径方向幅の半分より短く形成されている。これによって、潤滑油に遠心力が作用した場合も、油溝2,2内に一旦流入した潤滑油が逆流しにくくされている。
【0063】
また、特に、図11(B)を参照すると、油溝2,2においてはそれぞれ、その内周側が環状部1aによって閉塞され、その外周側が開口している。これにより、この廻り止めワッシャ1は、環状部1a外周側から潤滑油が供給されるような装置に、好適に適用される。
【0064】
[第8の実施例]
図12(A)を参照して、第8の実施例に係る廻り止めワッシャ1において、環状部1aの径方向外周部には、環状部1aの径方向に対して線対称に配置された一対の廻り止め部3,3が形成されている。なお、環状部1aは、図12(B)に示すような傘状、或いは図12(C)に示すような平板状に形成することができる。環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、一対の廻り止め部3,3との間には、環状部1aと一対の廻り止め部3,3の裏側とによって囲まれて閉塞される油溝2,2がそれぞれ形成されている。油溝2,2は、それらの内周側が開口され、それらの外周側が閉塞されている。
【0065】
特に、油溝2,2は、油溝2,2を一方の部材又は他方の部材の回転面(或いは、該廻り止めワッシャの回転面)に投影した面において、所定方向、詳細には、環状部1aの半径方向に対し傾斜した方向に延在している(オフセットされている)。
【0066】
そして、回転部品(一方の部材)の主たる回転方向(正方向)、ないし一方の部材と他方の部材間の主たる相対回転方向(正方向)と、油溝2,2の開口とが、図12(A)に示すような位置関係になるよう、廻り止めワッシャ1を介装することによって、遠心力を受けた潤滑油が、油溝2,2に流入し易くなる。
【0067】
[第9の実施例]
前記第8の実施例に係る廻り止めワッシャ1は、一方の部材と他方の部材間の相対的な回転方向が、主として、一方向である場合に好適に適用されるが、以下に説明する第9の実施例に係る廻り止めワッシャ1は、主として、前記回転方向が両方向である場合に好適に適用される。
【0068】
図13(A)を参照して、第の実施例に係る廻り止めワッシャ1において、環状部1aの径方向外周部には、環状部1aの径方向に対して線対称に配置された二対の廻り止め部3,3が形成されている。なお、環状部1aは、図13(B)に示すような傘状、或いは図13(C)に示すような平板状に形成することができる。環状部1aの軸方向他側面(被摺動面)を延長した仮想面と、二対の廻り止め部3,3との間には、環状部1aと二対の廻り止め部3,3の裏側とによって囲まれて閉塞される二対の油溝2,2がそれぞれ形成されている。二対の油溝2,2は、それらの内周側が開口され、それらの外周側が閉塞されている。
【0069】
特に、各油溝2は、各油溝2を一方の部材又は他方の部材の回転面(或いは、該廻り止めワッシャの回転面)に投影した面において、所定方向、詳細には、環状部1aの半径方向に対し傾斜した方向に延在している(オフセットした位置に配置されている)。そして、二対の油溝2,2は、その組同士が、線対称に配置されている。これによって、この廻り止めワッシャ1は、一方の部材と他方の部材間の相対的な回転方向が、両方向である場合に好適に適用される。詳細には、図13(A)を参照して、正方向回転時、同図中、左上と右下の油溝2,2に、遠心力を受けた潤滑油が主として流入し、一方、逆方向回転時、同図中、右上と左下の油溝2,2に、遠心力を受けた潤滑油が主として流入する。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、摺動箇所における潤滑油切れを高度に防止することができ、これによって、例えば、回転部材の摺動面ないし廻り止めワッシャ被摺動面における焼付きが防止され、さらに製造に係る工数が少ない廻り止めワッシャ、及びそれを用いた潤滑装置が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)〜(C)は、本発明の第1の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心縦方向断面図、(C)は中心横方向断面図である。
【図2】(A)及び(B)は、図1に示した廻り止めワッシャを用いた潤滑装置の一例(変速装置への適用例)を説明するための図であって、(A)は軸方向断面図、(B)は(A)のB−B断面図である。
【図3】図2の要部拡大図である。
【図4】(A)〜(C)は、本発明の第2の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心縦方向断面図、(C)は中心横方向断面図である。
【図5】(A)及び(B)は、本発明の第3の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は(A)の中心縦方向断面図である。
【図6】図4及び図5に示した廻り止めワッシャを用いた潤滑装置の一例(差動装置への適用例)を説明するための軸方向断面図である。
【図7】図5の要部拡大図である。
【図8】(A)〜(C)は、本発明の第4の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心縦方向断面図、(C)は中心横方向断面図である。
【図9】(A)〜(C)は、本発明の第5の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心縦方向断面図、(C)は中心横方向断面図である。
【図10】(A)〜(C)は、本発明の第6の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心縦方向断面図、(C)は中心横方向断面図である。
【図11】(A)及び(B)は、本発明の第7の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心横方向断面図である。
【図12】(A)及び(B)は、本発明の第8の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は(A)が傘状である場合の中心縦方向断面図、(C)は(A)が平板状である場合の中心縦方向断面図である。
【図13】(A)〜(C)は、本発明の第9の実施例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は(A)が傘状である場合の中心縦方向断面図、(C)は(A)が平板状である場合の中心縦方向断面図である。
【図14】(A)及び(B)は、第1の従来例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心縦方向断面図である。
【図15】(A)及び(B)は、第2の従来例に係る廻り止めワッシャの構造を説明するための図であって、(A)は平面図、(B)は中心横方向断面図である。
【符号の説明】
1 廻り止めワッシャ
1a 環状部
2 油溝
3 廻り止め部
3a,3a 一対の廻り止め部の軸方向に沿った平面(ストレート面)
4a,4b 内周側及び外周側被摺動面
4c 被摺動面を延長した仮想面
10 ケーシング(トランスミッションケース)
11 ギヤ
12 回転軸
12a 第1の軸方向油路
12b 径方向油路
13 第2の軸方向油路(外部に設けられた潤滑油供給油路)
20 リングギヤ
21 ケーシング(デフケース)
22 センタピニオンシャフト
22a,22b 一対のピニオン
23a,23b 第1及び第2のサイドギヤ
24 第1のシャフト
24a スパイラル状油路
25 第2のシャフト
25a スパイラル状油路
31 ピニオンワッシャ(廻り止めワッシャ)
31a 環状部
32 油溝
33 廻り止め部
41 サイドワッシャ(廻り止めワッシャ)
41a 環状部
42 油溝
43 廻り止め部
L1 油溝の軸長(短い)
L2 油溝の軸長(長い)

Claims (11)

  1. 互いに相対回転する一方の部材と他方の部材との間に介装される廻り止めワッシャであって、
    環状部と、
    前記環状部上に、介装時、前記一方の部材に向かって突出して係合するよう、該環状部の軸方向一側に突出して形成された廻り止め部と、
    前記環状部の軸方向他側に位置する被摺動面を延長した仮想面と、該環状部の軸方向一側に突出して形成された前記廻り止め部との間に形成された空間であって、一側が前記他方の部材と該環状部と該廻り止め部とによって囲まれて閉塞され、他側が前記該廻り止めワッシャの外部に設けられた潤滑油供給路と連通するよう開口する油溝と、
    を有することを特徴とする廻り止めワッシャ。
  2. 前記油溝が、前記環状部の径方向内周側で開口され且つ同外周側で閉塞されていることを特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  3. 前記油溝が、前記環状部の内周側において、該環状部の中心軸に向かって拡開するよう開口していることを特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  4. 前記廻り止め部が、前記廻り止めワッシャの軸方向に沿って延在すると共に互いに対向する一対の平面部を備え、該一対の平面部を介して該廻り止めワッシャが前記一方の部材に係合されて廻り止めされることを特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  5. 前記環状部において、その外周側とその内周側に前記他方の部材との被摺動面が形成されたこと、
    前記環状部において、前記外周側の摺動面と前記内周側の摺動面との径方向間に、前記油溝が形成されたこと、
    を特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  6. 前記油溝は、前記環状部の径方向外周側で開口され且つ同内周側で閉塞されていること、
    前記油溝の、前記環状部の径方向に沿った長さが、該環状部の径方向長さの半分よりも短く形成されていること、
    を特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  7. 前記油溝は、前記環状部の径方向内周側で開口され且つ同外周側で閉塞されていること、
    前記油溝の、前記環状部の径方向に沿った長さが、該環状部の径方向長さと同等に形成されていること、
    を特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  8. 前記油溝が、該油溝を前記一方の部材又は前記他方の部材の回転面に投影した面において前記環状部の径方向に対し傾斜した方向に延在するよう、形成されたことを特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  9. 前記油溝が、該油溝を前記一方の部材又は前記他方の部材の回転面に投影した面において前記環状部の径方向に対し傾斜した方向に延在するよう、形成されたこと、
    前記油溝が複数個、前記環状部の径方向に沿って、線対称に配置されたこと、
    二対の互いに前記線対称な前記油溝の組を有すること、
    を特徴とする請求項1記載の廻り止めワッシャ。
  10. 互いに相対回転する一方の部材と他方の部材との間に介装される廻り止めワッシャであって、
    前記廻り止めワッシャの固定面側に、廻り止め部として用いられる凸部を設け、前記凸部の裏側に生成された凹部を油溝として用い、
    該油溝の一側は、前記他方の部材と前記凸部の裏側によって囲まれて閉塞され、該油溝の他側は、前記該廻り止めワッシャの外部に設けられた潤滑油供給路と連通するよう開口する、ことを特徴とする廻り止めワッシャ。
  11. 互いに相対回転する一方の部材と他方の部材との間に介装される廻り止めワッシャであって、環状部と、前記環状部上に、介装時、前記一方の部材に向かって突出して係合するよう、該環状部の軸方向一側に突出して形成された廻り止め部と、前記環状部の軸方向他側に位置する被摺動面を延長した仮想面と、該環状部の軸方向一側に突出して形成された前記廻り止め部との間に形成され、前記環状部の軸方向他側に位置する被摺動面を延長した仮想面と、該環状部の軸方向一側に突出して形成された前記廻り止め部との間に形成された空間であって、一側が前記他方の部材と該環状部と該廻り止め部とによって囲まれて閉塞され、他側が開口する油溝と、を有する廻り止めワッシャと、
    前記廻り止めワッシャの外部に、前記油溝の前記開口と常時連通するよう形成された潤滑油供給路と、
    を含むことを特徴とする潤滑装置。
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