JP4481627B2 - 排藁切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コンバイン等に備えられる排藁切断装置の改良に関する。
従来、コンバイン等の後部に取り付けられ、搬送装置により搬送されてきた排藁を低速回転刃と高速回転刃とにより切断して排出する排藁切断装置が知られている。このような排藁切断装置においては、例えば、特許文献1に示されるように、排藁の供給姿勢を向上させるために、チョッパーロールを装着し、該チョッパーロールと低速回転刃との間隔をバネ等の付勢力によって規制するようにしている。そして、このようなチョッパーロールにより、排藁の取込性能を向上させようとしている。
実公平7−19235号公報
しかし、従来の排藁切断装置においては、チョッパーロールを設けて、排藁切断装置に供給される排藁の量に応じて、チョッパーロールと低速回転刃との間隔を調節できるようにしているものの、次のような場合には、チョッパーロールの排藁の取込性能を生かすことができないという問題点があった。刈り始めや、刈取途中で刈取速度を変更した場合等に、排藁切断装置に供給される排藁の量が極端に多くなると、排藁の初期の取込みが悪くなり、排藁が詰まってしまう等の問題点があった。また、刈取時の天候や、品種等のさまざまな条件によって、排藁の初期の取込みが悪くなり、詰まりが発生しやすくなっていた。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
請求項1においては、左右の側板間に、低速回転刃と高速回転刃とを軸受横架し、該低速回転刃に対向してチョッパーロールを配置し、該左右の側板にチョッパーロールの軸を回転自在に軸支する左右の支持部材を固定し、該左右の支持部材にそれぞれ、チョッパーロール軸の端部を挿入する溝を形成し、該溝中をスライド可能なチョッパーロール軸の両端部をセットバネにより低速回転刃側に付勢する構成の排藁切断装置において、前記チョッパーロール軸の低速回転刃側へのスライドを規制するストッパーを設け、該ストッパーを前記左右の支持部材に、それぞれ回動可能に取り付け、該左右のストッパーのそれぞれについて、該ストッパーが前記チョッパーロール軸と当接して、チョッパーロール軸のスライドを規制するセット位置と、ストッパーがチョッパーロール軸と当接せず、該チョッパーロール軸のスライドを規制しない解除位置とを、切換可能としたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に示すような排藁切断装置によれば、左右の側板間に、低速回転刃と高速回転刃とを軸受横架し、該低速回転刃に対向してチョッパーロールを配置し、該左右の側板にチョッパーロールの軸を回転自在に軸支する左右の支持部材を固定し、該左右の支持部材にそれぞれ、チョッパーロール軸の端部を挿入する溝を形成し、該溝中をスライド可能なチョッパーロール軸の両端部をセットバネにより低速回転刃側に付勢する構成の排藁切断装置において、前記チョッパーロール軸の低速回転刃側へのスライドを規制するストッパーを設けたので、ストッパーによりチョッパーロール軸が反低速回転刃側にスライドさせ、チョッパーロールと低速回転刃との間隔を強制的に広げることによって、例えば、刈り始めや、刈取途中で刈取速度を変更した場合、刈取時の天候や、品種等のようなさまざまな条件に対応して、初期の排藁の取込みを良好に行うことができ、排藁を詰まらせることなくスムースに切断部に案内し、効率的な切断作業を行うことができる。
また、該ストッパーを前記左右の支持部材に、それぞれ回動可能に取り付けたので、例えば、穂先側に比べて質量の多い株元側のストッパーのみを回動することで、株元側のチョッパーロールと低速回転刃との間隔を広げ、排藁を揃えながら切断部へ案内することができる。このように状況に応じたチョッパーロールと低速回転刃との間隔の設定が可能となる。
また、該左右のストッパーのそれぞれについて、該ストッパーが前記チョッパーロール軸と当接して、チョッパーロール軸のスライドを規制するセット位置と、ストッパーがチョッパーロール軸と当接せず、該チョッパーロール軸のスライドを規制しない解除位置とを、切換可能としたので、左右のストッパーの双方または一方のみを回動して、解除位置とセット位置との切換え行うことにより、状況に応じたチョッパーロールと低速回転刃との間隔の設定が可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態を添付の図面を用いて説明する。図1は本発明を適用する排藁切断装置の一実施例を示す側面図、図2は同じく平面図、図3はストッパーがセット位置に切り換えられた場合の排藁切断装置を示す側面図、図4はストッパーが解除位置に切り換えられた場合と、セット位置に切り換えられた場合とを示す図である。
本発明の排藁切断装置は、例えばコンバイン等に適用される。排藁切断装置1は、コンバイン等に備えられる脱穀装置の後工程側に配設され、通常、機体後部であって、脱穀後の排藁を搬送する排藁チェーン(図示せず)の後部下方に配置される。この排藁チェーンにより排藁切断装置1に搬送された排藁は、該排藁切断装置1により切断されて、圃場に放出される。
排藁切断装置1の上部には、切換カバー4が配設されている。この切換カバー4の両側に配置した支点軸3・3が、機体後部の左右のカッター側板10・10の後部上に枢支されている。そして、支点軸3の一端に操作アームを固定して、該操作アームと運転席近傍に配置した操作レバーとをワイヤ等を介して連結し、該操作レバーを操作することにより切換カバー4を回動して、排藁の切断/非切断を切り換えるようにしている。
具体的には、切換カバー4を前方へ回動して排藁切断装置1上方を閉鎖した状態に切り換えることにより(図1等の2点鎖線で示す状態)、排藁は排藁切断装置1内に導入されず切換カバー4上を後方へ滑り落ち、切断されずに後端から圃場に落下する。逆に、切換カバー4を垂直方向へ回動して排藁切断装置1上方を開放した状態に切り換えることにより(図1等の実線で示す状態)、排藁は排藁切断装置1内に導入され、後述する低速回転刃21とチョッパーロール31との間に落下投入されて切断され、その後、排藁切断装置1の下方へ排出される。なお、8は切換カバー4の開閉を検知するためのセンサである。
左右のカッター側板10・10の間には、軸受を介して高速回転軸11と低速回転軸12とが回転自在に左右水平方向に横架され、低速回転軸12が高速回転軸11よりも、高い位置であって後方の位置(排藁チェーンから離れる位置)に平行に配置されている。つまり、高速回転軸11と低速回転軸12とが前後に対向して配置されている。また、左右のカッター側板10・10間には、チョッパーロール軸13が軸受体32・32を介して水平方向に横架されている。チョッパーロール軸13は、低速回転軸12の前方であって若干上方に、該低速回転軸12と平行に配置されている。そして、排藁の取込口6がチョッパーロール軸13と低速回転軸12との間に形成され、また、排藁の切断部7が低速回転軸12と高速回転軸11との間に形成されている。なお、高速回転軸11、低速回転軸12、およびチョッパーロール軸13が配置される位置は、図1に示すような構成に限定されない。例えば、チョッパーロール軸の前方に低速回転軸が配置され、チョッパーロール軸の下方に高速回転軸が配置される構成であってもよい。
高速回転軸11の一端(図2では左端)が一方のカッター側板10の外側に延出され、この延出された部分上に入力プーリ15と小径歯車16とが固設されている。また、低速回転軸12の一端(図2では左端)が同様にカッター側板10の外側に延出され、この延出された部分上に大径歯車17が固設されている。入力プーリ15には、図示しないベルトが出力側のプーリとの間に巻回されている。また、小径歯車16と大径歯車17とが噛合するように配置されている。こうして、駆動源(エンジン)から動力を、入力プーリ15を介して伝達して高速回転軸11を回転させ、さらに、小径歯車16と大径歯車17とを介して伝達して低速回転軸12を回転させるようにしている。よって、高速回転軸11と低速回転軸12とは、互いに反対方向に回転する。
低速回転軸12と高速回転軸11とには、それぞれ排藁切断用の回転刃が固設されている。低速回転軸12上には、排藁切断用の低速回転刃21・21・・・、および、掻込突起を有するスターホイル22・22・・・がそれぞれ所定の間隔をおいて交互に複数枚固設されている。なお、低速回転軸12上の低速回転刃21およびスターホイル22の配置は、図2のように全体的に均等な配置に限定されず、例えば株元側に偏った配置とすることもできる。
低速回転刃21は、その外周に多数の山型の凹凸(鋸歯)を有する円板状の形状に形成されている。スターホイル22は、低速回転刃21よりも若干小径に形成され、その外周に複数の掻込突起22a・22a・・・を有する形状となっている。このスターホイル22により取込口6に送られてくる排藁を掻き込むようにしている。
高速回転軸11上には、排藁切断用の高速回転刃25・25・・・と、小径スターホイル26・26・・・と、大径スターホイル27・27・・・とがそれぞれ所定の間隔をおいて複数枚固設されている。この場合、高速回転軸11上の高速回転刃25が、小径スターホイル26同士の間、もしくは小径スターホイル26と大径スターホイル27との間にそれぞれ一枚ずつ固設されている。なお、高速回転軸11上の高速回転刃25、小径スターホイル26、および大径スターホイル27の配置は、図2のように全体的に均等な配置に限定されず、例えば株元側に偏った配置とすることもできる。
高速回転刃25は、その外周に多数の山型の凹凸(鋸歯)を有する円板状の形状に形成されている。小径スターホイル26は、円板状に形成され、高速回転刃25よりも小径に形成されている。大径スターホイル27は、その外周に複数(本実施例では3つ)の略三角状の掻込突起27a・27a・27aを有する形状となっている。大径スターホイル27の掻込突起27aの最外径の部分は、高速回転刃25の径よりも大きく形成されている。つまり、側面視では、掻込突起27aの頂部27bが高速回転刃25よりも外側に突出している。そして、掻込突起27aにおいて、頂部27bから大径スターホイル27の回転方向の前側の部分が窪んで、凹部27cが形成されている。このような形状の大径スターホイル27により、取込口6から送られ、該取込口6の下方の部分(図3に示す領域Gの部分)に溜まろうとする排藁を低速回転軸12側へ押し込んで、確実に切断部7へ送り込むようにしている。また、排藁が連れ回ったり、巻き付いたりすることを防止するようにしている。なお、高速回転軸11の両端部には、排出用の羽根29・29が固設されている。
低速回転軸12上の低速回転刃21と、高速回転軸11上の高速回転刃25とは、等しい枚数だけ設けられている。また、低速回転刃21と高速回転刃25とは、平面視および正面視では互いに近接して配置され、側面視では互いの外周の一部が重複するように配置されている。このような低速回転刃21と高速回転刃25により排藁の切断部7が形成され、該切断部7により取込口6から送られてくる排藁を切断するようにしている。
チョッパーロール軸13上には、排藁の供給姿勢を向上させるためのチョッパーロール31が軸受を介して回転自在に支持されている。チョッパーロール31は、管状の部材の外周に合成樹脂等を貼設して形成され、その外周面を滑りやすく構成されている。チョッパーロール31は、側面視で低速回転刃21と所定の間隔をおいて配置され、該チョッパーロール31と低速回転刃21とにより排藁の取込口6が形成されている。
チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔は、排藁切断装置1内に供給される排藁の量、つまり、取込口6に落下投入される排藁の量に応じて調節可能となっている。つまり、チョッパーロール軸13と低速回転軸12との間隔が調節可能となっている。
ここで、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔を調節する機構について説明する。チョッパーロール軸13は、左右のカッター側板10・10に固定された左右の支持部材としての軸受体32・32の間に支持されている。左右の軸受体32・32には、それぞれチョッパーロール軸13を挿入支持する溝(または長孔)32a・32aが形成されている。溝32aの上下方向の幅はチョッパーロール軸13の直径と略同じに形成され、また、前後方向の幅は上下方向の幅よりも長く形成されている。このため、軸受体32に支持されたチョッパーロール軸13は、溝32aに沿って前後にスライド可能となっている。
また、排藁切断装置1の前面フレーム5の左右両端部に側面視「へ」字状のセットバネ33・33が取り付けられており、それぞれのセットバネ33・33の先端部がチョッパーロール軸13の両端部に当接するようにしている。このとき、セットバネ33は、チョッパーロール軸13の両端部において、チョッパーロール31が軸支されている部分の外側であって、軸受体32に支持されている部分の内側の部分に当接している。セットバネ33の付勢力は、チョッパーロール軸13を低速回転軸12側(後方)へ押す方向に作用している。このため、チョッパーロール軸13の前方へのスライドが規制されている。なお、セットバネ33の形状は、チョッパーロール軸13の前方へのスライドを規制し、チョッパーロール31の回転を妨げないような形状であれば、限定されない。例えば、側面視逆「へ」字状であってもよい。
このようなチョッパーロール31が排藁の流れによって回転することで、取込口6に投入される排藁を下方に案内するようにしている。このとき、取込口6に投入される排藁の量に応じて、チョッパーロール軸13(チョッパーロール31)が前後にスライドする。つまり、チョッパーロール31は、排藁の落下に従って回転し、連れ回りすることになる。
排藁の量が増えた場合や、株元側のようにボリュームがある場合には、その分だけ、チョッパーロール31がセットバネ33の付勢力に抗して溝32aに沿って後退して(前方にスライドして)、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔が広くなり、逆に、排藁の量が減った場合や、穂先側のようにボリュームがない場合には、セットバネ33の付勢力が勝ってチョッパーロール31が溝32aに沿って後方にスライドして、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔が狭くなる。こうして、チョッパーロール31により、常に、排藁を全体的に低速回転刃21側に押し付けるようにして送り込み、つまり、切断部7に送り込む排藁の姿勢を向上させるようにして、切断部7で効率よく切断できるようにしている。
本実施例では、以上のようなチョッパーロール31と低速回転刃21との間隔を調節する機構に、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔を強制的に広げるためのストッパー34・34を加えた構成としている。これについて、図1、図3、図4を用いて説明する。左右のストッパー34・34は、左右の軸受体32・32に回動軸35・35を介して取り付けられている。回動軸35は、軸受体32において溝32aの後方に設けられる。ストッパー34は、側面視で略扇形の部材であり、この扇形を形成する一辺に、ストッパー34のセット時に軸受体32の上面と当接する当接部34aが側方(外側方)に折り曲げられて突設され、また、扇形を形成する弧の部分に、ストッパー34のセット時にチョッパーロール軸13と当接して係合する凹部34bが形成されている。
左右のストッパー34・34は回動軸35・35を中心にそれぞれ回動可能となっており、該ストッパー34・34の回動操作により、解除位置(図1に示す位置)と、セット位置(図3に示す位置)とを切り換える。ストッパー34が回動して解除位置に切り換えられた場合には、ストッパー34はチョッパーロール軸13と当接せず、チョッパーロール軸13はセットバネ33の付勢力により溝32aの後端(低速回転軸12側)に押さえ付けられる。一方、ストッパー34が回動してセット位置に切り換えられた場合には、ストッパー34の当接部34aが軸受体32の上面と当接して、ストッパー34のそれ以上の回動が規制されるとともに、凹部34bがチョッパーロール軸13と当接する。これにより、セットバネ33の付勢力に抗してストッパー34により低速回転刃21側へのスライドが規制され、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔が、解除位置に切り換えられた場合と比較して、図4に示す距離Lだけ強制的に広げられる。なお、凹部34bをチョッパーロール軸13の外周に合わせた形状とし、チョッパーロール軸13の中心は回動軸35の中心よりも低い位置に配置し、当接部34aが軸受体32の上面に当接しているため、チョッパーロール31が前後にスライドしても、ストッパー34が外れ難い構成となっている。また、ストッパー34は扇状に構成しているため、当接部34aを下方に押すことにより下辺がチョッパーロール軸13上を前方へ押しながら滑り、セット位置まで回動することができる。
左右のストッパー34・34の回動操作は、手動で回動する構成としているが、回動軸35にストッパー34を固設して、該回動軸35をカッター側板10より外側方に突出して、外側の回動軸35上にレバーを固設し、該レバーを回動して解除位置とセット位置に操作する構成とすることもできる。また、左右のストッパー34・34を、図示しないアームやワイヤ等を介して運転席近傍に設けた切換レバーと連結して、該切換レバーの操作によって行うこともできる。ストッパー34を解除位置からセット位置に切り換える際には、チョッパーロール軸13を距離Lより若干長い距離だけ前方にスライドさせ、この状態で切換えを行う。また、セット位置から解除位置に切り換える際には、チョッパーロール軸13を若干の距離だけ前方にスライドさせ、この状態で切換えを行う。これには、切換レバーにより左右のストッパー34・34の回動操作を行うとともに、チョッパーロール軸13を前方にスライドさせるようにしておくとよい。なお、左右のストッパー34・34は、双方を同時に回動してもよく、また、一方のみを回動してもよい。
このような構成において、ストッパー34が解除位置に切り換えられている場合には、排藁切断装置1により前述したような通常の切断作業を行う。すなわち、チョッパーロール31が、排藁切断装置1に供給される排藁の量、つまり、取込口6に投入される排藁の量に応じて前後にスライドする。具体的には、排藁の量が増えた場合や、株元側のようにボリュームがある場合には、その分だけ、チョッパーロール31がセットバネ33の付勢力に抗して溝32aに沿って後退して(前方にスライドして)、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔が広くなり、逆に、排藁の量が減った場合や、穂先側のようにボリュームがない場合には、セットバネ33の付勢力が勝ってチョッパーロール31が溝32aに沿って後方にスライドして、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔が狭くなる。こうして、チョッパーロール31により、常に、排藁を全体的に低速回転刃21側に押し付けるようにして切断部7に送り込み、切断部7で効率よく切断できるようにしている。
しかし、刈り始めや、刈取途中で刈取速度を変更した場合に、排藁切断装置1に供給される排藁の量が極端に多くなると、取込口6近傍において排藁の初期の取込みが悪くなり、排藁が詰まってしまう等の問題点があった。このため、ストッパー34をセット位置に切り換えることによって、問題点を次のように解消するようにしている。
ストッパー34をセット位置に切り換えることによって、チョッパーロール軸13が距離Lだけ後退し(前方にスライドし)、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔が強制的に距離Lだけ広げられる。このように、ストッパー34により、チョッパーロール31と低速回転刃21との間隔を強制的に広げることによって、例えば、刈り始めや、刈取途中で刈取速度を変更した場合、刈取時の天候や、品種等のようなさまざまな条件に対応して、初期の排藁の取込みを良好に行うことができ、排藁を詰まらせることなくスムースに切断部7に案内し、効率的な切断作業を行うことができる。
また、左右のストッパー34・34の一方のみを回動してセット位置に切り換えることにより、状況に応じた間隔の設定も可能となる。例えば、穂先側に比べて質量の多い株元側のストッパー34のみ回動することで、株元側のチョッパーロール31と低速回転刃21との間隔を広げ、排藁を揃えながら切断部7へ案内することができる。
本発明を適用する排藁切断装置の一実施例を示す側面図。 同じく平面図。 ストッパーがセット位置に切り換えられた場合の排藁切断装置を示す側面図。 ストッパーが解除位置に切り換えられた場合と、セット位置に切り換えられた場合とを示す図。
1 排藁切断装置
10 カッター側板
13 チョッパーロール軸
21 低速回転刃
25 高速回転刃
31 チョッパーロール
32 軸受体
32a 溝
33 セットバネ
34 ストッパー

Claims (1)

  1. 左右の側板間に、低速回転刃と高速回転刃とを軸受横架し、該低速回転刃に対向してチョッパーロールを配置し、該左右の側板にチョッパーロールの軸を回転自在に軸支する左右の支持部材を固定し、該左右の支持部材にそれぞれ、チョッパーロール軸の端部を挿入する溝を形成し、該溝中をスライド可能なチョッパーロール軸の両端部をセットバネにより低速回転刃側に付勢する構成の排藁切断装置において、前記チョッパーロール軸の低速回転刃側へのスライドを規制するストッパーを設け、該ストッパーを前記左右の支持部材に、それぞれ回動可能に取り付け、該左右のストッパーのそれぞれについて、該ストッパーが前記チョッパーロール軸と当接して、チョッパーロール軸のスライドを規制するセット位置と、ストッパーがチョッパーロール軸と当接せず、該チョッパーロール軸のスライドを規制しない解除位置とを、切換可能としたことを特徴とする排藁切断装置。
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