JP4049576B2 - 排藁切断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインの後部に配置した排藁切断装置のカッター軸への排藁や土等の巻き付き防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のコンバインの排藁切断装置は、左右方向に切断用の高速軸と低速軸とを平行に設け、該高速軸と低速軸上に、それぞれ円板状の回転刃を一定間隔をあけて配置し、前記高速軸の回転刃と低速軸上の回転刃は先端が側面視で一部重複するように配置し、回転させた高速軸と低速軸の間に排藁を投入することで、回転刃により排藁が切断されるようにしていた。そして、前記高速軸と低速軸に排藁が巻き付いたり、泥土等が付着した排藁が付着したりすることを防ぐため、回転刃と回転刃との間に配置された調節管(カラー)の径を大きくしたり、調節管の代わりにスターホイルを用いたりした技術が公知となっている。例えば、特開平11−318199号の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の構成であると、一方の回転軸に設けたスターホイルの突起部分と、他方の回転軸或いは調節管との隙間が広いため、泥土等が付着した排藁が付着したり、巻き付いたりしても掻き出されないことがあり、この排藁が蓄積し固まり切断性能を低下させていた。また、巻き付き防止用のスターホイルが破損した場合、回転刃またはその他のスターホイルを取り外すことが必要となり、スターホイルを交換するのに手間がかかった。そこで本発明は、高速軸と低速軸、特に回転が遅いために高速軸に比べ排藁が巻き付きやすい低速軸に、排藁が巻き付いたり、付着したりすることを防止するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0005】
請求項1においては、高速カッター軸(51)と低速カッター軸(52)を平行に配置し、該高速カッター軸(51)上に複数の高速回転刃(54)を固定し、低速カッター軸(52)上に複数の低速回転刃(53)を固定して、対向する高速回転刃(54)と低速回転刃(53)の間に排藁を投入して切断する排藁切断装置において、前記高速カッター軸(51)上の高速回転刃(54)と高速回転刃(54)の間に板状のリムーバ(57)を着脱可能に取り付け、低速カッター軸(52)側へ突出し、該リムーバ(57)は高速回転刃(54)の回転方向と反対側の外周方向に向けて、略接線方向に斜めに突設し、その先端位置は、前記高速回転刃(54)の半径方向の長さよりも長く斜め方向に突出し、該高速回転刃(54)の先端外周軌跡よりも突出し、前記低速回転刃(53)と低速回転刃(53)の間に挿入して配置したものである。
【0006】
請求項2においては、前記リムーバ(57)を弾性部材で構成したものである。
【0007】
請求項3においては、前記リムーバ(57)を所定の角度ズラせて配置したものである。
【0008】
請求項4においては、前記リムーバ(57)の先端部分に屈曲部を形成したものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。
【0010】
図1は排藁の切断時における排藁切断装置の側面図、図2は排藁の非切断時における排藁切断装置の側面図、図3は抵抗バネが後方へ撓んだ状態を示す排藁切断装置の側面図、図4は切換カバーを後方へ回動した状態を示す排藁切断装置の側面図、図5は切換カバーの裏側の正面図、図6は別実施例の排藁切断装置の側面図、図7は別実施例の排藁の切断時における排藁切断装置の側面図、図8は別実施例の排藁の非切断時における排藁切断装置の側面図、図9は別実施例の排藁の切断時における排藁切断装置の側面図、図10は別実施例の排藁の非切断時における排藁切断装置の側面図、図11は切断部の側面図、図12は切断部の正面図、図13はリムーバが後方へ撓んだ状態を示す切断部の側面図である。
【0011】
図1において、排藁切断装置1の構成を説明する。排藁切断装置1はコンバインの脱穀装置の後工程側に配置され、通常機体後部に配置されて、図示しない排藁チェーンの後部下方に排藁切断装置1が配置される。脱穀後の排藁は図示しない排藁チェーンより排藁切断装置1へ搬送されて切断され、または切断されずに圃場面上に放出される。この機体後部に配置される左右のカッター側板10・10間の上部には切換カバー4が配置され、該切換カバー4の後部両側に固設した支点軸3・3がカッター側板10・10に枢支され、該支点軸3の一端に操作アームを固定して、運転席近傍に配置した操作レバーを回動することにより切換カバー4を回動して、排藁の切断と非切断を切り換えられるようにしている。また、切換カバー4の支点軸3の一側または両側には図示しない切換ストッパーが設けられ、該切換ストッパーにより切換カバー4の回動位置が規制されている。
【0012】
図1、図5に示すように、前記切換カバー4の裏側には、鋼板等の弾性部材からなる板バネ状の抵抗バネ5が配置され、該抵抗バネ5は側面円弧状に構成して、切換カバー4を回動して排藁の切断を行う際に、排藁チェーンより搬送されてくる排藁を排藁切断装置1内に案内するように構成されている。そして、抵抗バネ5は切換カバー4の開閉移動に連動して回動され、該抵抗バネ5の位置は連動機構により調節されている。
【0013】
次に、前記連動機構について説明する。前記切換カバー4裏側の株元側4aの両側に支点受け部材11・11が固設されて下方へ突出され、該支点受け部材11・11に、第1支点となる支点軸6が揺動自在に枢支され、該支点軸6は取付ステー12の両側に設けられている。該取付ステー12に複数の抵抗バネ5・5・・・の一端が固設されて並列に左右方向に配置され後方へ突出され、該抵抗バネ5・5・・・は取付ステー12と一体的に揺動するようにしている。また、側面視において前記切換カバー4の支点軸3より前下方の側板10に第2支点となる支点軸7を設け、該支点軸7に連結ロッド13の一端のアーム13a先端が揺動自在に枢支されている。該連結ロッド13の他端は前記取付ステー12または支点軸6の一側に固設された揺動部材14の端部に第3支点8として揺動自在に枢支されて、連動機構が構成されている。つまり、支点軸6に対して揺動部材14の反対側に抵抗バネ5の一端が固定されている。
【0014】
このような構成において、排藁を切断せずに排出する非切断側に切り換えるために、図1の状態から図2に示すように、前記切換カバー4を前方へ回動すると、切換カバー4は排藁切断装置1の上方を閉じた状態となり、脱穀後の排藁は切換カバー4上を後方へ滑り落ち、切断されずに後端から圃場上に落下する。また同時に、切換カバー4の裏側においては、前記連動機構は、切換カバー4を下方へ回動している途中でアーム13aが後上カバー15の前端当接部15aに当接して、連結ロッド13が揺動部材14を前方へ押して、取付ステー12が前方へ回動するとともに、抵抗バネ5・5・・・が切換カバー4側に回動して収納され、抵抗バネ5・5・・・が排藁切断装置1と当接して破損や摩耗等しないようにしている。
【0015】
また、排藁を切断するために切換カバー4を切断側に切り換えるために、図1に示すように、排藁切断装置1上方を閉じた状態から切換カバー4を垂直方向に回動すると、抵抗バネ5は、高速回転刃と低速回転刃の間の上方の略垂直方向に位置し、排藁チェーンで搬送された排藁は抵抗バネ5・5・・・に案内されて、後述する高速カッター軸51と低速カッター軸52の間に落下投入されて切断される。
【0016】
そして、この回動時における前記連動機構は、アーム13aが後上カバー15の前端当接部15aから離れ、取付ステー12が後方へ回動し、抵抗バネ5・5・・・が前方へ張り出されて、該抵抗バネ5・5・・・によって排藁チェーンから搬送される排藁が切断部に案内される。該抵抗バネ5・5・・・の先端は、排藁を低速カッター軸52側に落とすように低速カッター軸52の上方位置まで張り出されており、高速カッター軸51側に排藁が落下して、撥ね上げられないようにしている。このとき抵抗バネ5の先端は排藁切断装置1と干渉しない長さに設定されている。
【0017】
そして、株元側が先行して搬送されてくる排藁に抵抗バネ5・5・・・で抵抗をかけることにより、穂先側と株元側とが高速カッター軸51及び低速カッター軸52に平行となるようにしてから、切断部に落とすように構成されている。これにより、排藁の姿勢の乱れによる詰まりを防止することができる。
【0018】
また、図5に示すように、搬送チェーン側に最も近い抵抗バネ5´は切換カバー4の穂先側4b方向に向けて斜めに取り付けて、排藁の流れに沿うようにしている。なお、前記取付ステー12には、抵抗バネ5・5・・・を取り付けるための取付穴12a・12a・・・が複数設けてあり、作業状況に合わせて取り付ける位置や枚数を変えることができる。さらに、穂先側4bに抵抗バネ5・5・・・を配置する構成とすることもできる。
【0019】
また、前記抵抗バネ5・5・・・は弾性部材から構成されているため、図3に示すように、多量の排藁が搬送されてきても後方へ撓み、撓んだ部分だけ空間がさらに形成されるので、切断部において排藁の詰まりが発生することを防止することができる。
【0020】
また、図6に示すように、抵抗バネ5・5・・・の張出量を調節するための調節機構を設けることもできる。前記第3支点8を設けた揺動部材14に、第3支点8を係止するための孔14aを複数設けることにより、第3支点8の位置を変更可能とし、抵抗バネ5・5・・・の張出量を調節できるようにしている。また、連結ロッド13の中間に長さ調整具としてターンバックル16を設ける。これによって、ターンバックル16の中央体16aを回転させることにより、中央体16aの両側のネジ体16b・16bを接近させたり、離間させたりして、連結ロッド13の長さを変化させて、抵抗バネ5・5・・・の張出量を微調節できるようにしている。即ち、第3支点8の位置を変えることによって、抵抗バネ5・5・・・の張出量をおおまかに調節することができ、さらにターンバックル16により連結ロッド13の長さを変化させることで微調節を行うことができるのである。
【0021】
さらに、切断部に多量の排藁が流れ込み、抵抗バネ5・5・・・の撓みによる許容量を超えると、破損等を避けるるために、切換カバー4が後方へ回動するように構成されている。また、切換カバー4は後方へ回動することによって、排藁切断装置1の上方を完全に開放した状態とし、メンテナンスや清掃等を容易にできるようにしている。なお、メンテナンス時には、連結ロッド13を揺動部材14から取り外すと、抵抗バネ5・5・・・が収納されるため、作業が行いやすくなる。そして、切換カバー4が後方へ回動する際には、切換カバー4の切換ストッパーに設けられた検知手段が作動してエンジンを停止するようにして、安全に作業ができるようにしている。そして、検知手段がONしてエンジンが停止され、排藁切断装置1の駆動も停止されて安全にメンテナンスができるようにしている。但し、検知手段は排藁切断装置1の駆動クラッチを切断するように構成することもできる。
【0022】
次に、抵抗バネの連動機構の別実施例について説明する。図7、図8に示すように、切換カバー4の裏側の両側に支点受け部材22・22が固設され、該支点受け部材22・22に取付ステー23から突設した第一支点となる支点軸24を揺動自在に枢支し、該取付ステー23に複数の抵抗バネ25・25・・・が左右方向に並列に配置されて、該抵抗バネ25・25・・・と取付ステー23とが一体的に揺動するようにしている。前記支点軸24を一側方へ突出し、該支点軸24にアーム27を突設し、該支点軸24上に捩じりバネ28を外嵌して抵抗バネ25が張り出すように付勢し、支点受け部材22にはストッパー29を設けて、前記アーム27が当たり所定量突出するようにしている。そして、同じ側の側板10にピン26を内側へ突出して、連動機構が構成されている。こうして、切換カバー4を非切断側に切り換える際には、前記切換カバー4を前方へ回動すると、アーム27がピン26に当たり、抵抗バネ25・25・・・が切換カバー4側に回動して収納される。逆に、切断側に切換カバー4を回動すると、捩じりバネ28の付勢力により抵抗バネ25・25・・・が張り出し(前方へ回動し)、アーム27がストッパー29に当接して、抵抗バネ25は排藁をガイドする。このようにロッドをなくした単な構成で抵抗バネを張り出したり収納したりできる。また、側板にピンを設ける代わりに、側板にガイド孔を設け、取付ステーのアームにピンを突出してガイド孔に入るように設けることによって、連動機構はピンがガイド孔に挿入されて切換カバー回動時にアームの回動が規制されて、抵抗バネを収納したり張り出したりするようにできる。
【0023】
さらに、次のように連動機構を構成することもできる。図9、図10に示すように、切換カバー4の裏側の両側に支点受け部材32が固設され、該支点受け部材32に取付ステー33から突設した第一支点となる支点軸34が揺動自在に枢支されている。該取付ステー33に複数の抵抗バネ35・35・・・が左右方向に並列に配置されて、該抵抗バネ35・35・・・と取付ステー33とが一体的に揺動するようにしている。また、側板10に長孔状のガイド部材36が設けられ、該ガイド部材36に取付ステー33と平行に設けた取付ステー37から突出した第二支点となる支点軸38を挿入し摺動自在され、該取付ステー37と取付ステー33との間に抵抗バネ35・35・・・が配設されている。また、切換カバー4の支点軸3と一体的に回動するアーム41が突設され、該アーム41の先端に第三支点となる支点軸42が枢支され、該支点軸42と前記支点軸38がリンク43により連結されて、連動機構が構成されている。
【0024】
このような構成において、切換カバー4を非切断側に切り換えるように前方へ回動すると、図10に示すように、アーム41が切換カバー4と一体的に回動し、支点軸38がリンク43を介して押されて、後方へ摺動する。即ち、抵抗バネ35・35・・・が支点軸38側で後方へ引っ張られて収納されるのである。逆に、切換カバー4を切断側に回動すると図9に示すように、支点軸38が支点軸3側に引き寄せられて抵抗バネ35が曲げられながら切断部側へ張り出すのである。なお、リンク43に長さ調整具としてターンバックルを設けてリンク43の長さを変化させたり、支点軸42の位置を変更したりして、抵抗バネ35・35・・・の張出量を調節することもできる。
【0025】
次に、切断部について図11乃至図13より説明する。前記左右の側板10・10の間には軸受を介して高速カッター軸51と低速カッター軸52が回転自在に左右水平方向に横架され、低速カッター軸52が高速カッター軸51よりも高い位置で、低速カッター軸52は高速カッター軸51よりも前方(排藁チェーンに近い位置)に平行に配置される。但し、低速カッター軸52が高速カッター軸51よりも高い位置であり、後述する低速回転刃53と高速回転刃54の先端が重複する位置であれば図11の位置に限定するものではない。また、低速回転刃53と高速回転刃54の前後位置は逆に配置することもできる。
【0026】
前記左右の側板10・10の間の低速カッター軸52上には、複数の円板状の低速回転刃53・53・・・がそれぞれ所定間隔をおいて平行に外嵌され、該低速回転刃53と低速回転刃53の間隔を設定するために、低速回転刃53と低速回転刃53の間の低速カッター軸52上には調節管55・55・・・が配置されている。該調節管55の半径方向の長さは、低速回転刃53の半径方向の長さの略半分より長く形成して、低速カッター軸52に排藁が巻き付かないようにできるだけ太くしている。
【0027】
また、前記高速カッター軸51上には複数の高速回転刃54・54・・・が所定間隔をおいて平行に配置され、側面視において、高速回転刃54と低速回転刃53の外周の一部が重複するように配置し、該高速回転刃54と高速カッター軸51の間には調節管56・56・・・が配置されている。この調節管の半径方向の長さは、低速回転刃51の半径方向の長さの略半分より長く形成して、高速カッター軸51に排藁が巻き付かないようにできるだけ太くしている。また、高速回転刃54と低速回転刃53の隙間も一定となるようにしている。
【0028】
そして、前記側板10の外側の高速カッター軸51端部に入力スプロケット(またはプーリ)を固定して、チェーン(またはベルト)を介して駆動源(エンジン)から動力が伝達されるようにしている。そして、他側の側板10外側の高速カッター軸51及び低速カッター軸52上にそれぞれギヤが固設されて、互いに噛合するように配置されて高速カッター軸51と低速カッター軸52が矢印で示すように、互いに反対方向に回転するように構成している。
【0029】
このような構成において、入力スプロケットにエンジンからの動力を伝達して、高速カッター軸51を回転駆動し、同時に、該高速カッター軸51からギヤを介して低速カッター軸52を駆動する。該高速カッター軸51と低速カッター軸52の回転により、高速回転刃54・54・・・と低速回転刃53・53・・・が回転され、排藁チェーンによって搬送された排藁が高速カッター軸51と低速カッター軸52の間に落下し、高速回転刃54・54・・・と低速回転刃53・53・・・により切断される。そして、排藁が排出口に至り、圃場へ排出されるのである。
【0030】
次に、本発明のリムーバについて説明する。図11、図12に示すように、前記高速カッター軸51に配置された調節管56・56・・・の外周上には、それぞれ鋼板等の弾性部材からなる板状のリムーバ57・57が着脱可能に取り付けられている。但し、リムーバ57は高速カッター軸51の全ての調節管56・56・・・に取り付けても良いし、株元側4aの調節管56・56・・・だけに取り付けても良い。
【0031】
前記リムーバ57は調節管56にボルト58及びナット59により着脱可能に取り付けられており、該リムーバ57には、該ボルト58を挿通する取付穴が設けられ、前記調節管56には該ボルト58を挿通可能とする取付穴が設けられている。そして、該リムーバ57及び該調節管56に前記ボルト58を挿通し、調節管56の内側よりナット59を螺装することで、該調節管56に対してリムーバ57を固定可能とし、回転方向と反対側の外周方向に斜めに(略接線方向に)突設される。したがって、高速回転刃54や調節管56などの部材を取り外さずに、リムーバ57のみを取り外すことができるため、容易にメンテナンスを行うことができる。
【0032】
また、前記リムーバ57の取付孔を長孔に形成することによって、該取付孔に沿ってリムーバ57が摺動可能となり、ボルト58による締結を緩めることで、リムーバ57の先端部分と低速カッター軸52の調節管55との距離を調節することができる。
【0033】
前記リムーバ57は、それぞれの高速カッター軸51の調節管56上において、対角方向(180度ズラせた位置)に配置されている。但し、リムーバは60度、或いは90度など所定の角度ズラせて配置することもでき、一つまたは三つ以上配置することが可能である。前記低速カッター軸52と高速カッター軸51は回転数が異なるので、作業時においてリムーバ57が低速カッター軸52側を通過する低速カッター側の位置は異なる。これによって、低速カッター軸52の調節管55の全周をリムーバ57・57が接することとなるので、低速カッター軸52に排藁が巻き付いたり、泥土などが付着した排藁が付着しても、リムーバ57によって掻き落とされるのである。
【0034】
前記リムーバ57の先端位置は、高速回転刃54の先端軌跡よりも若干突出するようにしており、つまり、高速回転刃54の半径方向の長さよりも長くなるように斜め方向に突出され、低速回転刃53と低速回転刃53の間に挿入される。該リムーバ57の先端部分を低速カッター軸52の調節管55に近づけて配置し、リムーバ57と調節管55との隙間を狭くしている。これによって、低速カッター軸55に排藁が巻き付いたり、泥土などが付着した排藁が付着したりするのを防ぎ、確実に排藁を掻き出すことができる。
【0035】
また、リムーバ57の先端部分を真直ぐに形成した場合、排藁が外向きに逃げてしまい掻き落とすことがでず、また折り曲げ過ぎた場合、排藁を掻き出すときに排藁が吐き出されず、リムーバ57に巻き付いてしまうことがある。そこで、リムーバ57の先端部分に屈曲部を形成している。例えば、本実施例においては、リムーバ57の先端を側面視で回転方向側に「へ」の字状に外方向へ折り曲げて形成している。そのため、排藁を掻き込む、或いは掻き出す効率を向上させることができる。
【0036】
さらに、リムーバ57は弾性部材から構成されているため、図13に示すように、大量の排藁が切断部に流れ込んできても、通常の位置から後方に撓み、撓んだ部分だけ空間がさらに形成されるので、切断部に排藁が詰まることがなくなり、切断性能の低下を防止することができる。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0038】
請求項1に示す如く、高速カッター軸(51)と低速カッター軸(52)を平行に配置し、該高速カッター軸(51)上に複数の高速回転刃(54)を固定し、低速カッター軸(52)上に複数の低速回転刃(53)を固定して、対向する高速回転刃(54)と低速回転刃(53)の間に排藁を投入して切断する排藁切断装置において、前記高速カッター軸(51)上の高速回転刃(54)と高速回転刃(54)の間に板状のリムーバ(57)を着脱可能に取り付け、低速カッター軸(52)側へ突出し、該リムーバ(57)は高速回転刃(54)の回転方向と反対側の外周方向に向けて、略接線方向に斜めに突設し、その先端位置は、前記高速回転刃(54)の半径方向の長さよりも長く斜め方向に突出し、該高速回転刃(54)の先端外周軌跡よりも突出し、前記低速回転刃(53)と低速回転刃(53)の間に挿入して配置したので、リムーバの回転により低速カッター軸に巻き付いた排藁や土等を掻き取って除去できるようになり、切断性能を低下させることがなくなったのである。
また、高速回転刃や低速回転刃等を取り外すことなく、リムーバを取り外すことができるため、容易にメンテナンスを行うことができる
【0039】
また、前記リムーバを高速回転刃の外周より突出するように構成したので、排藁等が引っ掛かり易くなり、リムーバでの除去効率が高くなり、低速カッター軸に排藁が巻き付いたり、付着したりすることを防止できる
【0040】
請求項2に示す如く、前記リムーバを弾性部材で構成したので、排藁が大量に搬送されても、リムーバが撓み、空間ができるため、排藁の詰まりを防止でき、切断性能が低下することがない。
【0041】
請求項3に示す如く、前記リムーバ(57)を所定の角度ズラせて配置したので、1回転で数回リムーバで掻き落とすことができて、除去効率を向上することができる。また、高速カッター軸の回転時のバランスを崩すことがない。
【0042】
請求項4に示す如く、前記リムーバ(57)の先端部分に屈曲部を形成したので、排藁等を掻き込み易く、或いは、掻き出し易くなり、また、大きい負荷に対しては逃げることができて、除去効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 排藁の切断時における排藁切断装置の側面図。
【図2】 排藁の非切断時における排藁切断装置の側面図。
【図3】 抵抗バネが後方へ撓んだ状態を示す排藁切断装置の側面図。
【図4】 切換カバーを後方へ回動した状態を示す排藁切断装置の側面図。
【図5】 切換カバーの裏側の正面図。
【図6】 別実施例の排藁切断装置の側面図。
【図7】 別実施例の排藁の切断時における排藁切断装置の側面図。
【図8】 別実施例の排藁の非切断時における排藁切断装置の側面図。
【図9】 別実施例の排藁の切断時における排藁切断装置の側面図。
【図10】 別実施例の排藁の非切断時における排藁切断装置の側面図。
【図11】 切断部の側面図。
【図12】 切断部の正面図。
【図13】 リムーバが後方へ撓んだ状態を示す切断部の側面図。
【符号の説明】
1 排藁切断装置
51 高速カッター軸
52 低速カッター軸
53 低速回転刃
54 高速回転刃
57 リムーバ

Claims (4)

  1. 高速カッター軸(51)と低速カッター軸(52)を平行に配置し、該高速カッター軸(51)上に複数の高速回転刃(54)を固定し、低速カッター軸(52)上に複数の低速回転刃(53)を固定して、対向する高速回転刃(54)と低速回転刃(53)の間に排藁を投入して切断する排藁切断装置において、前記高速カッター軸(51)上の高速回転刃(54)と高速回転刃(54)の間に板状のリムーバ(57)を着脱可能に取り付け、低速カッター軸(52)側へ突出し、該リムーバ(57)は高速回転刃(54)の回転方向と反対側の外周方向に向けて、略接線方向に斜めに突設し、その先端位置は、前記高速回転刃(54)の半径方向の長さよりも長く斜め方向に突出し、該高速回転刃(54)の先端外周軌跡よりも突出し、前記低速回転刃(53)と低速回転刃(53)の間に挿入して配置したことを特徴とする排藁切断装置。
  2. 前記リムーバ(57)を弾性部材で構成したことを特徴とする請求項1記載の排藁切断装置。
  3. 前記リムーバ(57)を所定の角度ズラせて配置したことを特徴とする請求項1または請求項項3記載の排藁切断装置。
  4. 前記リムーバ(57)の先端部分に屈曲部を形成したことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の排藁切断装置。
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