JP2000287531A - 排ワラ切断装置 - Google Patents

排ワラ切断装置

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JP2000287531A
JP2000287531A JP11099413A JP9941399A JP2000287531A JP 2000287531 A JP2000287531 A JP 2000287531A JP 11099413 A JP11099413 A JP 11099413A JP 9941399 A JP9941399 A JP 9941399A JP 2000287531 A JP2000287531 A JP 2000287531A
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raking
cutting
scraping
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Hiroshi Yajima
洋 矢島
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクレーパが均等に摩耗するようにする。 【解決手段】 排ワラ切断装置6は、カッタケース側板
11,13間に支持された切断軸12と、この切断軸1
2に軸支された大径刃31及び小径刃32と、前記切断
軸12に略々平行に支持された掻込軸10と、この掻込
軸10に取付けられた掻込板27及び掻込刃28とを有
し、これら掻込板27と掻込刃28との間にはスクレー
パ29が介装されている。そして、このスクレーパ29
の基端側を、掻込軸10に略々平行に配置された断面四
角形の取付軸47に回動不能に取付け、更にこのスクレ
ーパ29の先端側を、掻込軸10と一体的に回転するス
ペーサ48の外周部に摺接可能に配置した。これによ
り、切換えレバー66の操作に基づき掻込軸10が移動
すると、スクレーパ29もスペーサ48に摺接したまま
取付軸47と一体的に移動し、個々に回転できずに均等
に摩耗する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコンバイン等の後部
に設けられる排ワラ切断装置に係り、詳しくは掻込軸に
設けられた掻込板と掻込刃との間に、該掻込軸への排ワ
ラの巻付きを防止するスクレーパを介装した排ワラ切断
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンバイン等の脱穀部の後部には、排ワ
ラ切断装置が装着されたものがあり、このような排ワラ
切断装置は、例えば、機体左右方向(幅方向)に沿って
略々平行に延びる切断軸と掻込軸を有し、これら切断軸
と掻込軸には、多数の切断刃と掻込刃が軸方向に沿い所
定間隔を隔てて配置されている。前記掻込刃は周縁部に
受け刃を有し、前記切断刃はこの掻込刃と受け刃との間
に挟まれるように、側面視にて径方向にオーバラップし
た状態で対向配置されている。また、一般に前記掻込刃
と受け刃との間には、前記掻込軸への排ワラの巻付きを
防止するスクレーパが該掻込軸に嵌脱可能に夫々介装さ
れている。そして、前記切断刃を互いに切断軸方向の所
定ピッチ毎に大径刃と小径刃とで構成し、掻込軸と切断
軸との軸間距離を調整して排ワラを長短に切分けること
が可能となっていた。
【0003】具体的には、図7に示すように、掻込軸1
00は側板110に形成された長孔102内にカラー1
03を介して摺動自在に挿通され、前記側板110の外
側方には、移動板104が側板110に対して摺動自在
に設けられ、更に掻込軸100は移動板104の軸受に
前記カラー103を介して嵌合されている。前記移動板
104からは、斜め前の下方にアーム105が突出され
ていて、該アーム105の基端部は支点軸106に回転
自在に支持されている。前記移動板104の上部は、連
結ピン107を介してリンク108の一端が連結されて
おり、また該リンク108の他端は取付アーム109に
連結されていて、この取付アーム109はカッタケース
111に支持された操作レバー112と一体的に揺動す
る。
【0004】この構造により、掻込軸100と切断軸1
01との軸間距離を調整する際、操作レバー112を前
後に揺動することによって、掻込軸100は支点軸10
6を中心として機体前後方向に平行移動し、切断軸10
1との軸間距離が調整されて排ワラ切断長が切換えら
れ、同時に、図示しないが、前記スクレーパにより、掻
込軸への排ワラの巻付きが防止されるようになってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術によると、前記スクレーパを貫通支持していた取
付軸(図示せず)は、丸軸又は丸パイプから成り、この
ため前記スクレーパはこの取付軸を中心として個々に回
動することができ、軸方向に沿って穀稈の量が多いとこ
ろでは、スクレーパの摩耗が早くなるという課題があっ
た。
【0006】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、スクレーパが
均等に摩耗するようにしてこの摩耗に伴うスクレーパの
掻込軸からの離脱を防止すると共に、該スクレーパの耐
久性の向上を図り得る排ワラ切断装置を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、カッタケース(15)左右
の側板(11,13)間に支持された切断軸(12)
に、ディスク状の切断刃(30)を軸支すると共に、前
記切断軸(12)に略々平行に支持された掻込軸(1
0)に、前記切断刃(30)を左右から挟むように対を
なすディスク状の掻込板(27)及び掻込刃(28)を
取付け、切換え手段(66)の操作に基づき、前記切断
軸(12)と掻込軸(10)との間の軸間距離を調整し
て排ワラ切断長を切換可能とし、更に、前記掻込板(2
7)と掻込刃(28)との間に、前記掻込軸(10)へ
の排ワラの巻付きを防止するスクレーパ(29)を夫々
介装した排ワラ切断装置(6)において、前記スクレー
パ(29)の基端側を、前記掻込軸(10)に略々平行
に配置された取付軸(47)に回動不能に取付けると共
に、該スクレーパ(29)の先端側を、前記掻込軸(1
0)の外周部又は該掻込軸(10)と同軸上に配置され
該掻込軸(10)と一体的に回転する回転体(27a,
48)の外周部に摺接可能に配置し、前記切換え手段
(66)の操作に基づく前記掻込軸(10)の移動に伴
い、該掻込軸(10)に押圧されて前記各スクレーパ
(29)が前記取付軸(47)と一体的に移動可能とし
た、ことを特徴とする。
【0008】請求項2記載の発明は、前記取付軸(4
7)を、一端を前記カッタケース(15)側に回動可能
に軸着されたリンク部材(46)の他端に回動不能に取
付け、該リンク部材(46)の回動に伴い、前記各スク
レーパ(29)を前記取付軸(47)と一体的に移動可
能とした、ことを特徴とする。
【0009】[作用]以上の発明特定事項に基づき、排
ワラ切断装置(6)によれば、切換え手段(66)の操
作により排ワラ切断長の切換えを行うが、例えば切換え
手段(66)を図4のA側に揺動させると、移動板(1
8)が支点軸(26)を中心としてa方向に揺動し、掻
込軸(10)と切断軸(12)との軸間距離が近接する
結果、切断刃(30)の大径刃(31)及び小径刃(3
2)と掻込板(27)及び掻込刃(28)の外周部とが
側面視においてオーバラップして排ワラは短尺切断とな
る。次に、切換え手段(66)を図4のB側に揺動させ
ると、移動板(18)が支点軸(26)を中心としてb
方向に揺動し、掻込軸(10)と切断軸(12)との軸
間距離が離間する結果、切断刃(30)のうち大径刃
(31)と掻込板(27)及び掻込刃(28)の外周部
とが側面視においてオーバラップして排ワラは長尺切断
となる。
【0010】この軸間距離の調整の際、スクレーパ(2
9)は取付軸(47)に回動不能に取付けられているた
め、該スクレーパ(29)自身が個々に取付軸(47)
の周りに回転することはできず、掻込軸(10)の外周
部、又は掻込軸(10)と同軸上に配置されて該掻込軸
(10)と一体的に回転する回転体(27a,48)の
外周部に押圧されて密接したまま取付軸(47)と一体
的に移動する。このため、掻込軸(10)の軸方向に沿
って穀稈の量にバラツキがある場合等においても、スク
レーパ(29)の摩耗量は均等化され、特定のスクレー
パ(29)のみが摩耗して掻込軸(10)から外れる等
のおそれが回避される。
【0011】なお、上述したカッコ内の符号は図面を参
照するためのものであって、本発明を何ら限定するもの
ではない。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を説明する。
【0013】図1は、本発明が適用されたコンバインの
外観斜視図であり、同図において、コンバインCは、機
体1を左右一対のクローラ走行装置7,7により支持さ
れ、機体1の前方には前処理部2が、また前部右上方に
は運転席3が設けられている。この運転席3の左側に
は、刈り取った穀稈を脱穀する脱穀部4が設置され、該
脱穀部4の後方には、脱穀後の排ワラを搬送する排ワラ
チェン5が設けられている。更に、排ワラチェン5の後
方には、該排ワラチェン5によって搬送されてきた排ワ
ラを切断する排ワラ切断装置6が装備されている。
【0014】この排ワラ切断装置6の上部には、開閉自
在な切換板(図示せず)が付設されていて、この切換板
が開放しているときは排ワラが排ワラ切断装置6に取り
込まれて所定長に切断され、切換板が閉じているときは
排ワラが切換板の上面を滑ってそのまま機体後方に放出
される。
【0015】前記排ワラ切断装置6は、図2に示すよう
に、カッタケース15の左右のカッタ側板13,11間
に切断軸12が回転自在に軸支されていて、この切断軸
12には複数のディスク状の切断刃30が軸支されてい
る。また、この切断軸12の斜め上前方に、該切断軸1
2に対して略々平行に掻込軸10が回転自在に支持され
ている。この掻込軸10の下方には、支点軸26が左側
のカッタ側板13に回転可能に支持されている。更に、
この掻込軸10には、前記切断刃30を夫々左右から挟
むように対をなすディスク状の掻込板27及び掻込刃2
8が取付けられている。なお、前記掻込軸10は、後述
する切換え手段(66)により切断軸12に対して軸間
距離が調整可能とされている。
【0016】前記切断刃30は、大径刃31と小径刃3
2の2種類からなり、寸法Tの間隔に大径刃31が設け
られ、またこの大径刃31,31間に寸法tの間隔で3
個の小径刃32が設けられている。そして、大径刃31
と小径刃32の外周には夫々鋸刃状の歯が形成されてい
る。
【0017】また、掻込刃28は外周に鋸刃状の歯が形
成され、掻込板27は受け刃としての役目をなしてい
て、前述した大径刃31と小径刃32とを夫々左右から
挟むようにこれら掻込板27と掻込刃28が設けられて
いる。更に、前記掻込板27と掻込刃28との間には、
スクレーパ29が夫々介装されていて、このスクレーパ
29により、前記掻込軸10への排ワラの巻付きを防止
している。
【0018】次に、切断軸12と掻込軸10の駆動機構
について説明する。
【0019】図2及び図3に示すように、前記切断軸1
2はカッタ側板13から外方に突出しており、この突出
した端部には、入力プーリ34(図3参照)と該入力プ
ーリ34よりも内側方に駆動用スプロケットホイール3
6が夫々切断軸12と一体回転可能に軸支されている。
一方、前記支点軸26には、従動用スプロケットホイー
ル38が該支点軸26と一体回転可能に支持されてい
て、該従動用スプロケットホイール38は前述の駆動用
スプロケットホイール36とチェン39にて連結されて
いる。また、この支点軸26には、従動用スプロケット
ホイール38の内側方に駆動ギヤ40が支点軸26と一
体回転するように軸支されていて、この駆動ギヤ40
は、掻込軸10に軸支された従動ギヤ42と噛合してい
る。
【0020】そして、脱穀部側から駆動ベルト35(図
3参照)を介して切断軸12の入力プーリ34に入力さ
れた駆動力は、チェン39によって支点軸26を駆動
し、更に該支点軸26に取付けられた駆動ギヤ40を介
して従動ギヤ42を駆動し、掻込軸10を駆動する。
【0021】また、カッタ側板13,11の外側方に
は、略々扇形状の移動板18が支点軸26を中心として
カッタ側板13,11に対し揺動自在に対面配置されて
いる。この移動板18は、略々中央部に軸受(図示せ
ず)が内装されていて、この軸受を介して掻込軸10が
嵌合されている。一方、カッタ側板13,11には夫々
図示しない調整穴が形成されていて、この調整穴内にお
いて前記掻込軸10が支点軸26を中心として揺動自在
とされている。
【0022】図3及び図4に示すように、前記移動板1
8の上部には、連結ピン50により切換えリンク52の
一端が連結され、該切換えリンク52の他端は、リンク
ブラケット56に植設されたピン54に連結されてい
る。このリンクブラケット56は、上辺56a及び下辺
56bと縦辺56cからなる断面コ字状に折曲されてい
て、その下辺56bには前記ピン54が植設され、前記
縦辺56cは溶接等により切換えレバー66と一体的に
固定されている。この切換えレバー66は、カッタ側板
13に回動可能に配設されている。
【0023】前記リンクブラケット56には、その上辺
56a及び下辺56bを貫通してロックレバー60が設
けられ、該リンクブラケット56から突出したロックレ
バー60の先端は、カッタ側板13に形成された位置決
め孔57に嵌入されている。この位置決め孔57は、排
ワラの切断長に応じて選択可能なように切換えレバー6
6を回動中心とする半径位置に複数個形成されている。
また、前記リンクブラケット56の内側の上辺56a及
び下辺56b間には、ロックレバー60の先端側をカッ
タ側板13に向けて弾圧付勢するスプリング58が装着
されている。
【0024】図4に示すように、切換えレバー66を操
作するには、ロックレバー60を同時に把持して該ロッ
クレバー60を矢印方向(切換えレバー66側)に引
き、カッタ側板13の位置決め孔57に嵌入されている
ロックレバー60の先端を引上げる。そして、切換えレ
バー66とロックレバー60を一緒に握ったまま、これ
ら両レバー66,60を操作すると、前記ピン54を介
して切換えリンク52が移動して排ワラの切断長が切換
えられる。切換え操作が終了したら、ロックレバー60
を放し、該ロックレバー60の先端をカッタ側板13の
位置決め孔57に嵌入する。
【0025】そして、切換えレバー66を図4のA方向
に揺動した位置においては、移動板18は支点軸26を
中心としてa方向に揺動し、切断軸12との軸間距離が
小さくなるように調整され、切換えレバー66を図4の
B方向に揺動した位置においては、掻込軸10は移動板
18と共に支点軸26を中心としてb方向に揺動し、切
断軸12との軸間距離が大きくなるように調整される。
【0026】以上により、切換えレバー66を図4のA
側に揺動させて、掻込軸10と切断軸12との軸間距離
を近接させると、大径刃31及び小径刃32と掻込板2
7及び掻込刃28の外周部とが側面視においてオーバラ
ップし、また、切換えレバー66をB側に揺動させて、
掻込軸10と切断軸12との軸間距離を離間させると、
小径刃32と掻込板27及び掻込刃28の外周部が側面
視において干渉しなくなり、大径刃31と掻込板27及
び掻込刃28の外周のみが側面視においてオーバラップ
することになる。
【0027】これにより、切換えレバー66をA側に揺
動させて排ワラの切断動作を行わせると短尺切断とな
り、B側に揺動させて排ワラの切断動作を行わせると長
尺切断となる。なお、掻込軸10への駆動力の伝達は、
支点軸26の駆動ギヤ40と掻込軸10の従動ギヤ42
との噛合によって行われるが、掻込軸10が支点軸26
を中心に移動するので、伝達効率に変化はない。
【0028】ここで本発明は、前記スクレーパ29の基
端側を、前記掻込軸10に略々平行に配置された取付軸
に回動不能に取付けると共に、該スクレーパ29の先端
側を、前記掻込軸10の外周部又は該掻込軸10と同軸
上に配置され該掻込軸10と一体的に回転する回転体の
外周部に摺接可能に配置している。
【0029】すなわち、図2及び図5に示すように、前
記カッタ側板11,13には、リンク取付部材44がボ
ルト45により固定され、該リンク取付部材44の一端
は、回動支点49により揺動リンク46の一端が回動可
能に軸着されている。また、この揺動リンク46の他端
には、前記掻込軸10に略々平行に配置された断面四角
鋼の取付軸47が取付けられていて、この取付軸47
に、前記スクレーパ29の基端側が回動不能に取付けら
れている。
【0030】一方、前記掻込軸10には、所定間隔にて
取付けられた各掻込板27及び掻込刃28の相互間と掻
込板27と掻込刃28との間に、これら掻込板27及び
掻込刃28よりも小径のスペーサ48が掻込軸10と一
体的に回動可能に取付けられている。そして、このスペ
ーサ48の外周部に、スクレーパ29の先端側に形成さ
れた凹部29aが摺接可能に嵌合されている。なお、前
記取付軸47は、図示しない弾発部材により掻込軸10
に向けて常時付勢されており、また、前記凹部29a
は、スクレーパ29の半円を超える程度にまで形成され
ている。
【0031】これにより、前記切換えレバー66の操作
に基づき、支点軸26を中心として掻込軸10が図5の
a方向に移動すると、スクレーパ29はスペーサ48
(又は掻込軸10)に密接した状態で回動支点49を中
心として前記取付軸47と一体的に移動する。また、掻
込軸10が支点軸26を中心としてb方向に移動する
と、スクレーパ29はスペーサ48(又は掻込軸10)
に押圧された状態で回動支点49を中心として取付軸4
7と一体的に移動する。なお、スクレーパ29の移動
は、該スクレーパ29の凹部29aとスペーサ48(又
は掻込軸10)との摺接面のガタ等によって可能とな
る。また、スクレーパ29は取付軸47に回動不能に取
付けられているので、スペーサ48に対しスクレーパ2
9が外れることはない。
【0032】図6は、本発明の他の実施の形態を示すも
ので、この実施の形態では、掻込板27の中央部が円筒
状に絞り加工されたボス部27aを有し、このボス部2
7aの端面が掻込刃28に密着固定されていて、これら
掻込板27と掻込刃28とで対をなしている。また、隣
接配置された掻込板27と掻込刃28との間には夫々ス
ペーサ48が配置されていて、前記ボス部27aの外周
側に、スクレーパ29の先端側に形成された前記凹部2
9aが摺接可能に嵌合されている。なお、以上説明した
本実施の形態では、スクレーパ29の先端側に形成され
た凹部29aがスペーサ48等の外周部に嵌合されてい
る場合について説明したが、これに限らず、例えば、ス
クレーパ29の先端側に穴を形成し、この穴に前記スペ
ーサ48やボス部27aの外周部が摺接可能に嵌合され
るようにしても良い。
【0033】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。
【0034】排ワラ切断長を切換えるには、図4におい
て、切換えレバー66とロックレバー60を一緒に握っ
たまま、レバー操作をして、操作が終了したら切換えレ
バー66とロックレバー60を放してロックレバー60
の先端をカッタ側板13の位置決め孔57に挿入してロ
ックするが、例えば切換えレバー66をA側に揺動させ
ると、切換えリンク52を介して移動板18が支点軸2
6を中心としてa方向に揺動し、掻込軸10と切断軸1
2との軸間距離が近接して、切断刃30の大径刃31及
び小径刃32と掻込板27及び掻込刃28の外周部とが
側面視においてオーバラップする結果、排ワラは小径刃
32,32の間隔tの短い短尺切断となる。
【0035】次に、切換えレバー66をB側に揺動させ
ると、切換えリンク52を介して移動板18が支点軸2
6を中心としてb方向に揺動し、掻込軸10と切断軸1
2との軸間距離が離間して、切断刃30の小径刃32と
掻込板27及び掻込刃28の外周部が側面視において干
渉しなくなり、大径刃31と掻込板27及び掻込刃28
の外周のみが側面視においてオーバラップする結果、排
ワラは大径刃31,31の間隔Tの大きい長尺切断とな
る。
【0036】なお、作業中、掻込軸10には切断軸12
と離間する方向に力が加わるが、リンクブラケット56
と切換えリンク52とは、途中で支点越えをして連結さ
れているので、掻込軸10が不用意に移動することはな
い。
【0037】以上において、切換えレバー66による切
断軸12と掻込軸10との間の軸間距離の調整操作を行
う際に、掻込軸10の移動に伴いスクレーパ29も移動
するが、このスクレーパ29は断面四角形の取付軸47
に回動不能に取付けられているため、該スクレーパ29
自身が個々に取付軸47の周りに自由に回転することは
できず、掻込軸10の外周部(又はスペーサ48、若し
くは掻込板27のボス部27a)に押圧されて互いに密
接した状態のまま取付軸47と一体的に移動する。この
ため、掻込軸10の軸方向に沿って穀稈の量にバラツキ
がある場合においても、スクレーパ29の摩耗量は均等
化されることとなり、特定のスクレーパ29のみが摩耗
して掻込軸10から外れる等のおそれがない。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、請求項1記載の発明
によれば、スクレーパの基端側を取付軸に回動不能に取
付けると共に、該スクレーパの先端側を、掻込軸の外周
部又は該掻込軸と同軸上に配置され該掻込軸と一体的に
回転する回転体の外周部に摺接可能に配置し、切断軸と
掻込軸との間の軸間距離の調整操作に基づき、掻込軸に
押圧されて前記スクレーパが前記取付軸と一体的に移動
可能としたことで、スクレーパの摩耗量を均等化するこ
とができ、また、特定のスクレーパのみが摩耗して掻込
軸から外れることに起因する掻込刃の割れや掻込軸の曲
がりを防止することができる。
【0039】請求項2記載の発明によれば、前記取付軸
を、一端を回動可能に軸着されたリンク部材の他端に回
動不能に取付け、該リンク部材の回動に伴い、前記スク
レーパを前記取付軸と一体的に移動可能としたことによ
り、スクレーパの摩耗量を均等化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたコンバインの外観斜視図で
ある。
【図2】本発明に係る排ワラ切断装置の斜視図である。
【図3】排ワラ切断装置の左側面図である。
【図4】図2の一部を拡大した斜視図である。
【図5】排ワラ切断装置の左側面図である。
【図6】掻込軸の外周部にスクレーパが係合した状態の
平面図である。
【図7】従来の排ワラ切断装置の左側面図である。
【符号の説明】
C コンバイン 1 機体 6 排ワラ切断装置 10 掻込軸 11,13 カッタ側板 12 切断軸 15 カッタケース 18 移動板 26 支点軸 27 掻込板 27a ボス部 28 掻込刃 29 スクレーパ 29a 凹部 30 切断刃 31 大径刃 32 小径刃 47 取付軸 66 切換えレバー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッタケース左右の側板間に支持された
    切断軸に、ディスク状の切断刃を軸支すると共に、 前記切断軸に略々平行に支持された掻込軸に、前記切断
    刃を左右から挟むように対をなすディスク状の掻込板及
    び掻込刃を取付け、 切換え手段の操作に基づき、前記切断軸と掻込軸との間
    の軸間距離を調整して排ワラ切断長を切換可能とし、 更に、前記掻込板と掻込刃との間に、前記掻込軸への排
    ワラの巻付きを防止するスクレーパを夫々介装した排ワ
    ラ切断装置において、 前記スクレーパの基端側を、前記掻込軸に略々平行に配
    置された取付軸に回動不能に取付けると共に、該スクレ
    ーパの先端側を、前記掻込軸の外周部又は該掻込軸と同
    軸上に配置され該掻込軸と一体的に回転する回転体の外
    周部に摺接可能に配置し、 前記切換え手段の操作に基づく前記掻込軸の移動に伴
    い、該掻込軸に押圧されて前記各スクレーパが前記取付
    軸と一体的に移動可能とした、 ことを特徴とする排ワラ切断装置。
  2. 【請求項2】 前記取付軸を、一端を前記カッタケース
    側に回動可能に軸着されたリンク部材の他端に回動不能
    に取付け、 該リンク部材の回動に伴い、前記各スクレーパを前記取
    付軸と一体的に移動可能とした、 ことを特徴とする請求項1記載の排ワラ切断装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015073475A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 三菱農機株式会社 コンバイン

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JP2015073475A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 三菱農機株式会社 コンバイン

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