JP4245335B2 - 排藁切断長切換レバー - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバイン等の後部に設けられる排藁切断装置に関し、特に、排藁の切断長を調節するための排藁切断長切換レバーの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、コンバイン等が備える排藁切断装置には、左右方向に切断用の高速回転軸と低速回転軸とを平行に設け、該高速回転軸と低速回転軸上にそれぞれ円板状の回転刃を一定間隔をあけて配置し、前記高速回転軸の回転刃と低速回転軸上の回転刃は先端が側面視で一部重複するように配置し、回転させた高速回転軸と低速回転軸の間に排藁を投入することで、回転刃により排藁を切断するようにしている。そして、このような排藁切断装置には排藁切断長切換レバーが設けられて、該排藁切断長切換レバーの操作により高速回転軸と低速回転軸との軸間距離を調整して、排藁を長尺と短尺とに切り分けできるようにしていた。
【0003】
このような排藁切断装置の構成において、従来では排藁切断装置作動時に回転軸が不安定となる等の問題を解消するための技術(特許文献1参照)や、高速回転軸と低速回転軸とがラップしない位置に切換を可能とし、点検整備作業等において回転軸を円滑に着脱可能とする技術が公知技術となっている。(特許文献2参照)
【0004】
【特許文献1】
特開平11−196658
【特許文献2】
特開2002−112620
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の排藁切断装置が備える排藁切断長切換レバーにおいては、その固定手段により切換操作に要する力が過重となっており、大きな労力を必要とするため、係止体を容易に解除できないという不具合があったのである。より具体的に説明すると、排藁切断長の長短の切換を行う場合、まず排藁切断長切換レバーを手前に引き、係止体及びアーム軸の他端を両側板に設けた係止部から解除し、かつ、解除した状態を維持しつつ回動させて係止部に係合させて切断寸法を変更するようにしている。このため、切断長の長短を切換える際の荷重が大となり大きな労力を要するのである。以上のような課題を鑑みて、本発明においては操作荷重の軽減を図り、容易に回動操作を行うことができる排藁切断長切換レバーを実現することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
請求項1においては、左右方向に高速回転軸(11)と低速回転軸(12)とを平行に設け、該高速回転軸(11)上には大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)を一定間隔をおいて複数枚固設し、前記低速回転軸(12)上には、前記大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)の各々に対向する位置に、低速回転刃(21)を一定間隔をおいて複数枚固設し、短寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とを近づけ、側面視で該低速回転刃(21)と、大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の両方とが重なりあう状態となり、該大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の間隔で排藁を短尺に切断し、長寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とが離れ、側面視で該低速回転刃(21)と大径高速回転刃(23)とが重なり合う状態となって、該大径高速回転刃(23)の間隔のみで排藁が切断され、排藁を長尺に切断する構成の排藁切断装置(1)において、前記低速回転軸(12)の両端側を、マルチアーム(34・34)により回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の下部は、カウンター軸(17)と支持軸(36)に回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の上部と該回動アーム(37・37)の下部を低速回転軸(12)に枢支し、該左右の回動アーム(37・37)の上部間には連結パイプ(38)を横架し、該連結パイプ(38)の内部に、アーム軸(39)を摺動可能に内装し、該アーム軸(39)に回動アーム(37・37)を固定し、該排藁切断長切換レバー(49)が設けられるカッター側板(10)には、長短の位置を決める孔と、該孔を連結した長孔を有する略瓢箪形の係止部(48)を形成し、該係止部(48)と位置を合わせて、該カッター側板(10)の外側上にはガイド板(43)を固設し、該ガイド板(43)はカッター側板(10)との間に空間を形成し、外側面に前記長孔に合わせたガイド孔(43a)を穿設し、該カッター側板(10)とガイド板(43)との間には、後面視「 凸」 形状の係止体(44)を前記アーム軸(39)に固着し、前記係止体(44) はカッター側板(10)側に、該アーム軸(39)を付勢するバネ(45)をカッター側板(10)とガイド板(43)の間のアーム軸(39)上に設け、該バネ(45)により該係止体(44)を係止部(48)への係合方向に向けて付勢し、該カッター側板(10)から外部に突出した該アーム軸(39)の左端部には排藁切断長切換レバー(49)の中途部を枢支し、該排藁切断長切換レバー(49)の前後方向への回動操作により、アーム軸(39)と回動アーム(37・37)を前後方向に回動し、低速回転軸(12)を移動させて排藁切断装置(1)との間隔を変更し、排藁の切断長を長短に切り分け可能とし、前記排藁切断長切換レバー(59)の先端に回動支点となる支点軸(41)を回転自在に設け、該支点軸(41)と排藁切断長切換レバー(49)の先端とを連結プレート(42)を介して連動連結したものである。
【0008】
請求項2においては、左右方向に高速回転軸(11)と低速回転軸(12)とを平行に設け、該高速回転軸(11)上には大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)を一定間隔をおいて複数枚固設し、前記低速回転軸(12)上には、前記大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)の各々に対向する位置に、低速回転刃(21)を一定間隔をおいて複数枚固設し、短寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とを近づけ、側面視で該低速回転刃(21)と、大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の両方とが重なりあう状態となり、該大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の間隔で排藁を短尺に切断し、長寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とが離れ、側面視で該低速回転刃(21)と大径高速回転刃(23)とが重なり合う状態となって、該大径高速回転刃(23)の間隔のみで排藁が切断され、排藁を長尺に切断する構成の排藁切断装置(1)において、前記低速回転軸(12)の両端側を、マルチアーム(34・34)により回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の下部は、カウンター軸(17)と支持軸(36)に回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の上部と該回動アーム(37・37)の下部を低速回転軸(12)に枢支し、該左右の回動アーム(37・37)の上部間には連結パイプ(38)を横架し、該連結パイプ(38)の内部に、アーム軸(39)を摺動可能に内装し、該アーム軸(39)に回動アーム(37・37)を固定し、該排藁切断長切換レバー(59)が設けられるカッター側板(10)には、長短の位置を決める孔と、該孔を連結した長孔を有する略瓢箪形の係止部(48)を形成し、該係止部(48)と位置を合わせて、該カッター側板(10)の外側上にはガイド板(43)を固設し、該ガイド板(43)はカッター側板(10)との間に空間を形成し、外側面に前記長孔に合わせたガイド孔(43a)を穿設し、該カッター側板(10)とガイド板(43)との間には、後面視「 凸」 形状の係止体(44)を前記アーム軸(39)に固着し、前記係止体(44)はカッター側板(10)側に、該アーム軸(39)を付勢するバネ(45)をカッター側板(10)とガイド板(43)の間のアーム軸(39)上に設け、該バネ(45)により該係止体(44)を係止部(48)への係合方向に向けて付勢し、該カッター側板(10)から外部に突出した該アーム軸(39)の左端部には排藁切断長切換レバー(59)の中途部を枢支し、該排藁切断長切換レバー(59)の前後方向への回動操作により、アーム軸(39)と回動アーム(37・37)を前後方向に回動し、低速回転軸(12)を移動させて排藁切断装置(1)との間隔を変更し、排藁の切断長を長短に切り分け可能とし、前記排藁切断長切換レバー(59)の回動支点となる支点軸(51b)を回転自在に設け、該支点軸(51b)の他端に握り手となるマルチレバー(51)を設け、該マルチレバー(51)の支点軸付近にピン(51a)を突設して、該ピン(51a)を排藁切断長切換レバー(59)に設けた長孔(59a)に摺動可能に連結して、該アーム軸(39)を支点軸(51b)を中心に連動連結したものである。
【0009】
請求項3においては、請求項1に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記排藁切断長切換レバー(49)の基部に切り欠き(49c)を設け、該切り欠き(49c)に回転自在に回転体(61)を設け、前記ガイド板(43)上には平面視略台形形状の案内板( 62)を前記回転体(61)側に突設し、該排藁切断長切換レバー(49)による回動操作時に、 案内板(62)の端面上を回転体(61)が転動し、ガイドされながら移動するように構成したものである。
【0010】
請求項4においては、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記アーム軸(39)に係合部と解除部とからなる2つの溝(39a・39b)を設け、該アーム軸(39)を回転自在に内装する連結パイプ(38)にデテント機構を設け、該アーム軸(39)を係止状態と解除状態とにそれぞれ固定維持可能としたものである。
【0011】
請求項5においては、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記低速回転軸(12)と高速回転軸(11)の内で、軸心が上側の軸である低速回転軸(12)の部分を、前記排藁切断長切換レバー(49・59)により操作される軸としたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明に係る排藁切断装置の全体正面図、図2は同じく排藁切断装置の左側面図、図3は同じく排藁切断装置の右側面図、図4は長短切換を説明する排藁切断装置の左側面図、図5は排藁切断長切換レバーを示す排藁切断装置の一部拡大図、図6は第一実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図、図7は第二実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図、図8は第三実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図、 図9は第四実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図である。
【0013】
図1乃至図3において、排藁切断装置1の構成を説明する。排藁切断装置1はコンバインの脱穀装置の後工程側に配置され、通常機体後部に配置されて図示しない排藁チェーンの後部下方に排藁切断装置1が配置される。脱穀後の排藁は図示しない排藁チェーンより排藁切断装置1へ搬送されて切断され、圃場面上に放出される。この機体後部に配置される左右のカッター側板10・10間の上部には切換カバー4が配置され、該切換カバー4の後部両側端に固設した枢支軸3・3がカッター側板10・10に枢支され、該枢支軸3の一端に操作アームを固定して、運転席近傍に配置した操作レバーを回動することにより遠隔操作にて切換カバー4を回動して、排藁の切断と非切断を切り換えられるようにしている。そして、該切換カバー4が開放された(排藁切断装置1入口が開放された)状態においては、排藁を排藁切断装置1内へ導いて切断を行い、切換カバー4が閉鎖された状態においては、排藁をそのまま機体後方へ送り圃場面上に放出するのである。切換カバー4の枢支軸3の一側または両側には図示しない切換ストッパーが設けられ、該切換ストッパーにより切換カバー4の回動位置が規制されている。
【0014】
前記切換カバー4の裏側の株元側(図2)には棒状の弾性部材5がボルト6にて締結されており、株元側が先行して搬送されてくる排藁に抵抗をかけて、排藁の穂先側と株元側とが後述する高速回転軸11及び低速回転軸12に対して平行となるようにして切断部に落下させるようにしている。このように、排藁姿勢の乱れによって生じる詰りを防止することができるのである。なお、前記弾性部材5を取付けるための取付穴を切換カバー4の裏側に複数穿設することで、作業状況に合わせて弾性部材5の取付位置を適宜変更することもできる。また、排藁の穂先側に弾性部材5を配置する構成とすることも可能である。
【0015】
左右のカッター側板10・10の間には軸受を介して高速回転軸11と低速回転軸12が回転自在に左右水平方向に横架され、低速回転軸12が高速回転軸11よりも高い位置で、低速回転軸12は高速回転軸11よりも前方に平行に配置される。そして、低速回転軸12と高速回転軸11の下方には、該両軸11・12と平行となるように配されるコンベア軸13が回転自在に左右のカッター側板10・10に横架されている。
【0016】
図2に示すように、前記高速回転軸11の左端部には駆動スプロケット15と入力プーリ14が固設され、低速回転軸12の左端部には大径歯車16が固設され、コンベア軸13の左端部からはスプロケット19がそれぞれ固設されている。前記大径歯車16の下方にはカウンター軸17が突設され、該カウンター軸17上に小径歯車18とスプロケット20が固設されて、該小径歯車18は大径歯車16と噛合している。そして、前記駆動スプロケット15とスプロケット19とカウンター軸17の端部に固設されたスプロケット20との間にはチェーン33が巻回され、入力プーリ14から高速回転軸11とコンベア軸13を駆動している。また、カウンター軸17に固設された小径歯車18と大径歯車16により、回転方向が逆転して、低速回転軸12を高速回転軸11と逆方向に低速駆動している。
【0017】
低速回転軸12及び、高速回転軸11にはそれぞれ排藁切断用の回転刃が固設されている。前記低速回転軸12上には、円板上の低速回転刃21とスターホイル22が一定間隔をおいて交互にそれぞれ複数枚固設されている。高速回転軸11上には大径高速回転刃23と小径高速回転刃24とスターホイル25とがそれぞれ複数枚固設され、該高速回転軸11上のスターホイル25が大径高速回転刃23と小径高速回転刃24の間もしくは小径高速回転刃24同士の間にそれぞれ一枚ずつ固設されている。前記低速回転軸12上の低速回転刃21とスターホイル22との隙間にはスクレーパ26が配置されており、低速回転軸12への排藁の巻付きや付着を防止している。
【0018】
また、前記スクレーパ26はスクレーパ軸27に一定間隔(低速回転刃21とスターホイル22との隙間に配置できる間隔)をおいて配置し、スクレーパ26・26同士の間にはトルクバネ28を配置しスクレーパ26を低速回転軸12方向へ付勢している。そして、スクレーパ軸27はスクレーパ座29に支持され、該スクレーパ座29は後述する連結パイプ38に固着される取付座30に固定されている。このような構成により、多量の排藁が流れることで回転軸が撓んでもスクレーパ26は後方(付勢している方向と逆向き)に回動することが可能であり、かつ、トルクバネ28によりスクレーパ26は低速回転軸12側に付勢されているので低速回転刃21とスターホイル22との隙間に当接した状態を維持することができ除去作業能率が低下することがない。また、前記スクレーパ26は後述する連結パイプ38に固定しているので、長短の設定の変更によってスクレーパ26と低速回転軸12の位置関係が変化することはない。なお、本実施形態において、前記スクレーパ26は株元側(図1における左側)寄りに設けたものであるが、低速回転軸12に沿って全てに取付けてもよい。
【0019】
前記コンベア軸13には、左右方向略中間位置を境として株元側(図1における左側)に小径コンベア31を固設して、穂先側(図1における右側)には大径コンベア32を固設しており、小径コンベア31と大径コンベア32とは互いに逆方向に巻いている。そして、コンベア軸13を回転させることによって小径コンベア31は株元側の切断藁を左側(株元側)へ、大径コンベア32は穂先側の切断藁を右側(穂先側)へそれぞれ搬送して拡散し、排藁を広範囲にかつ均一に拡散できるように構成している。
【0020】
また、前記大径コンベア32が位置する部分において、側面視で大径コンベア32の前方及び下方を包囲するカバー体35を配設し、切断藁が搬送途中に下方へ落下せず効率よく移送できるように構成している。そして、穂先側へ移送されてきた切断藁がコンベア軸13の軸受部に巻付くのを防止するために穂先側軸受部には軸受カバー56を設けている。株元側の切断藁は少量ずつ素早く株元側へ落下させながら搬送し、穂先側の切断藁は大径コンベア32とカバー体35によってできるだけ多く集めながら排出口へ搬送し、左右略均等に放出できるようにしている。このように、低速回転刃21と大径高速回転刃23及び小径高速回転刃24により切断されて下方に落下した切断藁はコンベア軸13の回転により左右に拡散されて排出されるのである。
【0021】
ここで、排藁切断長の長短切換機構について図1、図4、図5、図6により説明する。まず、低速回転軸12の両端側を回転自在に支持するマルチアーム34・34が左右のカッター側板10・10の内側に設けられている。左側のマルチアーム34の下部は、カウンター軸17に回転自在に支持されて、右側のマルチアーム34の下部は、カウンター軸と同軸心上に位置する支持軸36に回転自在に支持されている。そして、マルチアーム34・34の上部間に低速回転軸12が回転自在に支持されている。
【0022】
また、前記マルチアーム34・34の上部は回動アーム37・37の下部に低速回転軸12を介して連結され、つまり、マルチアーム34・34の上部、及び、回動アーム37・37の下部は低速回転軸12に枢支され、左右のカッター側板10・10に穿設された開口部10aから低速回転軸12の両端部が突出している。そして、マルチアーム34・34に両端部を支持される低速回転軸12の両端部は回動アーム37と連動して移動される。左右の回動アーム37・37の上部間には連結パイプ38が横架されており、該連結パイプ38内部にはアーム軸39が摺動可能に内装されている。
【0023】
また、排藁切断長切換レバー40が設けられる左側カッター側板10には、長短の位置を決める孔と、該孔を連結した長孔を有する略瓢箪形の係止部48が形成されている。該係止部48と位置を合わせて左側カッター側板10の外側上にはガイド板43が固設されており、該ガイド板43は後面視クランク状に構成されて左側カッター側板10との間に空間を形成し、外側面に前記長孔に合わせたガイド孔43aが穿設されている。さらに、 右側カッター側板10には長短の切換位置に合わせてアーム軸39の右端部の係止部となる挿通孔47・47が穿設されている。該挿通孔47・47の前後両側には回動アーム37の回動範囲を規制するストッパー46・46が右側カッター側板10の内側に突設して固設されており、アーム軸39の右端部を挿通孔47に係合し易くし、他の機器と干渉しないようにしている。
【0024】
また、図6に示すように左側カッター側板10とガイド板43との間には、後面視「 凸」 形状の係止体44がアーム軸39に固着されており、前記係止部48に係合している。そして、左側カッター側板10から外部に突出したアーム軸39の左端部には切換レバー40の中途部が枢支されている。右側カッター側板10の挿通孔47にはアーム軸39の右端部が係合され固定される。そして、前記係止体44を左側カッター側板10側、つまり、アーム軸39を挿通孔47に挿入する側に付勢するバネ45が左側カッター側板10とガイド板43の間位置でアーム軸39上に設けられており、該バネ45により係止体44を係止部48への係合方向に向けて付勢している。以上のような構成から、アーム軸39は左右のカッター側板10・10に確実に固定される。そして、前記切換レバー40の先端には後述するように、連結プレート42を介して支点軸支持部41に枢支され、本発明においては以上の構成により強固に固定されたレバーの操作荷重を軽減するようにしている。
【0025】
このような構成において、排藁切断長の長短設定の切換を変更する際には、切換レバー40を手前に引き、そして引いた状態で左右いずれかに回動して元に戻すようにしている。即ち、切換レバー40を手前に引くと(図6においては左上方へ回動すると)係止体44が係止部48より抜けて解除され、かつ、挿通孔47からアーム軸39右端部が抜けて解除される。そして、解除された状態において、切換レバー40を回動するとアーム軸39が連動して移動し、アーム軸39に固設された回動アーム37が変位し、該回動アーム37に連結したマルチアーム34がカウンター軸17を支点として回動し、マルチアーム34に支持される低速回転軸12が長短いずれかの位置に変更できるのである。位置が決定すると切換レバー40を戻して係止体44を係止部48に嵌入して係止し、かつ、アーム軸39の右端部を挿通孔47へ挿入して係止して、切断長の切換が完了する。
【0026】
そして、短寸切断作業を行う場合は、低速回転軸12と高速回転軸11が近づき、排藁切断装置1の側面視(図4)で低速回転刃21と大径高速回転刃23及び、小径高速回転刃24とが重なりあう状態となって、大径高速回転刃23及び小径高速回転刃24の間隔で排藁が切断され、短尺に切断される。また、長寸切断作業を行う場合は、低速回転軸12と高速回転軸11が離れ、排藁切断装置1の側面視(図4)で低速回転刃21と大径高速回転刃23が重なり合う状態となって、大径高速回転刃23の間隔で排藁が切断され、長尺に切断されるのである。
【0027】
次に、本発明の排藁切断長切換レバーの構成について説明する。図6に示すように、第一実施例の排藁切断長切換レバー40は支点軸支持部41・連結プレート42・切換レバー49から構成されている。前述のように、アーム軸39の左端部側は、係止部48及びガイド孔43aを挿通して排藁切断装置の外部に突出され、この突出したアーム軸39の左端部に切換レバー49の基部側中途部がピン49bを介して回動可能に取付けられている。また、ガイド板43の上部にはステー等でL字状に構成した支点軸支持部41を外側方に配設しており、該ガイド板43上部に左右方向を軸心とする支点軸41bにより支点軸支持部41を前後回動可能に支持し、該支点軸支持部41の他端に支点軸41aを介して連結プレート42の一端を枢支し、該連結プレート42の他端をピン49aを介して切換レバー49の基部端に枢支している。該切換レバー49はクランク状に曲げて外側方に突出している。
【0028】
このような排藁切断長切換レバー40の構成において、切断長の設定変更のため切換レバーをA方向へ引くと、支点軸41a及びピン49aを支点とする切換レバー40の回動動作によりアーム軸39を引き込んで、係止体44が係止部48より解除されるとともに、挿通孔47への係止が解除されるのである。こうして支点軸41aを回動支点として、てこの原理を利用することにより、切換レバー49を操作する際の操作荷重を軽減することができるのである。そして、支点軸41bを中心に切換レバー49を前または後方向に回動し、切断長を切り換えるが、このとき、切換レバー49は支点軸41bを中心として回動するが、該回動アーム37はアーム軸39と低速回転軸12に対しても枢支されているため両軸とも揺動し、回動アーム37と切換レバー49の回動支点が異なる。このズレを前記連結プレート42により吸収して、捩れや歪み等が生じることを防止している。そして、切換回動後に、再び切換レバー49を機体側に押すと、係止体44が係止部48に嵌入し、かつ、アーム軸39の右端部が挿通孔47に挿入されて嵌合固定される。
【0029】
次に、第二実施例の排藁切断長切換レバー50の構成について説明する。図7に示すように、本実施例の排藁切断長切換レバー50はガイド板43の上部にマルチレバー51基部に設けた支点軸51bを中心に前後回転自在に枢支し、該マルチレバー51の他端は下方に延びた「 く」 字形状に構成している。そして、前記マルチレバー51の支点軸51b近傍にはピン51aを前後方向に突設して、該ピン51aに切換レバー59の上部に穿設した長孔59aを嵌合して回動自在に連結している。アーム軸39左端部は切換レバー59の基部側の長孔59aより下部にピン59bにより枢支している。このような構成より、切換レバー59をB方向へ引く際にはマルチレバー51を握って行う。そして、マルチレバー51のピン51aが前記長孔59aを摺動して、前記同様に前後方向に回動して切り換えるときに回動支点のずれを補正してアーム軸39を平行に引くことができるのである。また、マルチレバー51が握り手となり切換レバー59を引き易くなり、また必要なストローク分を容易に判別できる。
【0030】
以上のように、マルチレバー51によって、切換レバー59のストロークが規制されているので、必要以上の切換レバー59のストローク分を省くことができ、アーム軸39の移動量を一定に保つことができる。また、切換レバー59を操作する際にマルチレバー51が支えとなり、解除した状態を維持したままの回動操作が行い易くなる。
【0031】
次に、第三実施例の排藁切断長切換レバー60の構成について説明する。図8に示すように、本実施例の排藁切断長切換レバー60は、第一実施例における切換レバー49の基部に切り欠き49cを設け、該切り欠き49cに回転自在に回転体61を設けた構成としている。そして、ガイド板43上には平面視略台形形状の案内板62を前記回転体61側に突設して、切換レバー49による回動操作時に、 案内板62の端面上を回転体61が転動してガイドされながら移動するようにしている。前記回転体61は、ベアリング・カラー(調節管)等で構成され、回転体61の他に摺動可能なものであれば同様に適用することが可能であり、ピニオンラック方式等としてもよい。
【0032】
このように、ガイド板43上に案内板62を固設して、該案内板62上で回転体61を移動させることで、切換レバー49のストローク長が容易に判別でき必要以上に力を加える必要がない。また、回転体61で構成されているため切換レバー49を回動する際の抵抗となることがなく容易に回動操作を行うことができる。そして、移動範囲も案内板62によって規制することができる。
【0033】
次に、第四実施例の排藁切断長切換レバー70の構成について説明する。図9に示すように、本実施例においてはアーム軸39の中途部にデテント機構71を設けることもできる。即ち、係合部と解除部に位置したときに保持できるようにする2つの溝39a・39bを設け、連結パイプ38には係合部に対向して孔38aを設け、該孔38aの位置に合わせて鋼球72・バネ74及び収納パイプ73からなるデテント機構71を設けた構成としている。前記デテント機構71は鋼球72をバネ74でアーム軸39の溝39a・39b方向へ付勢して構成され、該バネ74をボルト76で固定している。
【0034】
このような構成において、切換レバー49をC方向へ引くと前記デテント機構71において、バネ74の付勢力に抗して鋼球72が係合部の溝39aから出て、切換レバー49の回動とともにアーム軸39が移動すると解除部の溝39bへ鋼球72が嵌り係止される。この時、係止体44は係止部48より解除された状態であり、図示しないアーム軸39の右端部は挿通孔47より解除されている。このように、係合を解除した状態を保持できるため回動操作が容易に行えるのである。逆に、切換レバー49を押し込むと、鋼球72は溝39aに嵌まり込み、アーム軸39が挿通孔47に挿入した係合位置で保持することができるのである。
【0035】
以上のように、アーム軸39に係合部・解除部からなる溝39a・39bを設け、いずれかの溝を連結パイプ38に設けた固定手段により係止して、アーム軸39を固定可能としたことにより、切換レバー49を引いたアーム軸39の解除状態を維持することが可能となり、切換レバーを引きながら回動する必要がなくなり回動操作を容易に行うことができるようになる。また、係合した状態を維持することも可能となっているため、バネによって係止体44を付勢する必要がなくなるのである。
【0036】
なお、以上の4実施例において説明した排藁切断長切換レバーは、軸心位置が上側となる低速回転軸12に設けられている。即ち、軸心位置が上側となる軸に排藁切断長切換レバーを設けることで、切換レバーの高さ位置が低くなりすぎることがなく、他部材と干渉する虞もないため操作が行いやすくなるのである。また、切換レバーが排藁の切断が行われる軸高さよりも高い位置に設けられるため、排藁や藁屑等が付着し難くなるのである。また、本実施形態の排藁切断装置1においては、低速回転軸12を高速回転軸11より上側に配置したものであるが、高速回転軸11を低速回転軸12より上側に配置することも可能であり、この場合、軸心位置が上側となる高速回転軸に排藁切断長切換レバーが設けられるものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0038】
請求項1に示す如く、左右方向に高速回転軸(11)と低速回転軸(12)とを平行に設け、該高速回転軸(11)上には大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)を一定間隔をおいて複数枚固設し、前記低速回転軸(12)上には、前記大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)の各々に対向する位置に、低速回転刃(21)を一定間隔をおいて複数枚固設し、短寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とを近づけ、側面視で該低速回転刃(21)と、大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の両方とが重なりあう状態となり、該大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の間隔で排藁を短尺に切断し、長寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とが離れ、側面視で該低速回転刃(21)と大径高速回転刃(23)とが重なり合う状態となって、該大径高速回転刃(23)の間隔のみで排藁が切断され、排藁を長尺に切断する構成の排藁切断装置(1)において、前記低速回転軸(12)の両端側を、マルチアーム(34・34)により回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の下部は、カウンター軸(17)と支持軸(36)に回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の上部と該回動アーム(37・37)の下部を低速回転軸(12)に枢支し、該左右の回動アーム(37・37)の上部間には連結パイプ(38)を横架し、該連結パイプ(38)の内部に、アーム軸(39)を摺動可能に内装し、該アーム軸(39)に回動アーム(37・37)を固定し、該排藁切断長切換レバー(49)が設けられるカッター側板(10)には、長短の位置を決める孔と、該孔を連結した長孔を有する略瓢箪形の係止部(48)を形成し、該係止部(48)と位置を合わせて、該カッター側板(10)の外側上にはガイド板(43)を固設し、該ガイド板(43)はカッター側板(10)との間に空間を形成し、外側面に前記長孔に合わせたガイド孔(43a)を穿設し、該カッター側板(10)とガイド板(43)との間には、後面視「 凸」 形状の係止体(44)を前記アーム軸(39)に固着し、前記係止体(44)はカッター側板(10)側に、該アーム軸(39)を付勢するバネ(45)をカッター側板(10)とガイド板(43)の間のアーム軸(39)上に設け、該バネ(45)により該係止体(44)を係止部(48)への係合方向に向けて付勢し、該カッター側板(10)から外部に突出した該アーム軸(39)の左端部には排藁切断長切換レバー(49)の中途部を枢支し、該排藁切断長切換レバー(49)の前後方向への回動操作により、アーム軸(39)と回動アーム(37・37)を前後方向に回動し、低速回転軸(12)を移動させて排藁切断装置(1)との間隔を変更し、排藁の切断長を長短に切り分け可能とし、前記排藁切断長切換レバー(59)の先端に回動支点となる支点軸(41)を回転自在に設け、該支点軸(41)と排藁切断長切換レバー(49)の先端とを連結プレート(42)を介して連動連結したので、この原理より切換レバーの操作荷重が軽減されるのである。
【0039】
請求項2に示す如く、前記排藁切断長切換レバー(59)の回動支点となる支点軸(51b)を回転自在に設け、該支点軸(51b)の他端に握り手となるマルチレバー(51)を設け、該マルチレバー(51)の支点軸付近にピン(51a)を突設して、該ピン(51a)を排藁切断長切換レバー(59)に設けた長孔(59a)に摺動可能に連結して、該アーム軸(39)を支点軸(51b)を中心に連動連結したので、必要以上のストローク分を省くことができるため、アーム軸の移動量を一定に保つことができる。また、切換レバーを握ったときにマルチレバーが支えとなるため、解除した状態を維持したままの回動操作が行いやすくなる。
【0040】
請求項3に示す如く、請求項1に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記排藁切断 長切換レバー(49)の基部に切り欠き(49c)を設け、該切り欠き(49c)に回転自在に回転体(61)を設け、前記ガイド板(43)上には平面視略台形形状の案内板(62)を前記回転体(61)側に突設し、該排藁切断長切換レバー(49)による回動操作時に、 案内板(62)の端面上を回転体(61)が転動し、ガイドされながら移動するように構成したので、案内板上で回転体を移動させることで、回動操作を容易に行うことができる。
【0041】
請求項4に示す如く、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記アーム軸(39)に係合部と解除部とからなる2つの溝(39a・39b)を設け、該アーム軸(39)を回転自在に内装する連結パイプ(38)にデテント機構を設け、該アーム軸(39)を係止状態と解除状態とにそれぞれ固定維持可能としたので、切換レバーを解除状態で維持することができるため、回動操作を容易におこなうことができる。
【0042】
請求項5に示す如く、請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記低速回転軸(12)と高速回転軸(11)の内で、軸心が上側の軸である低速回転軸(12)の部分を、前記排藁切断長切換レバー(49・59)により操作される軸としたので、切換レバーの操作が行いやすくなり、また、排藁や藁屑等が切換レバーに付着し難くなるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る排藁切断装置の全体正面図。
【図2】 同じく排藁切断装置の左側面図。
【図3】 同じく排藁切断装置の右側面図。
【図4】 長短切換を説明する排藁切断装置の左側面図。
【図5】 排藁切断長切換レバーを示す排藁切断装置の一部拡大図。
【図6】 第一実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図。
【図7】 第二実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図。
【図8】 第三実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図。
【図9】 第四実施例の排藁切断長切換レバーの拡大図。
【符号の説明】
39 アーム軸
40 排藁切断長切換レバー
41 支点軸
42 連結プレート
44 係止体
45 バネ
48 係止部
49 切換レバー
Claims (5)
- 左右方向に高速回転軸(11)と低速回転軸(12)とを平行に設け、該高速回転軸(11)上には大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)を一定間隔をおいて複数枚固設し、前記低速回転軸(12)上には、前記大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)の各々に対向する位置に、低速回転刃(21)を一定間隔をおいて複数枚固設し、短寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とを近づけ、側面視で該低速回転刃(21)と、大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の両方とが重なりあう状態となり、該大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の間隔で排藁を短尺に切断し、長寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とが離れ、側面視で該低速回転刃(21)と大径高速回転刃(23)とが重なり合う状態となって、該大径高速回転刃(23)の間隔のみで排藁が切断され、排藁を長尺に切断する構成の排藁切断装置(1)において、前記低速回転軸(12)の両端側を、マルチアーム(34・34)により回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の下部は、カウンター軸(17)と支持軸(36)に回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の上部と該回動アーム(37・37)の下部を低速回転軸(12)に枢支し、該左右の回動アーム(37・37)の上部間には連結パイプ(38)を横架し、該連結パイプ(38)の内部に、アーム軸(39)を摺動可能に内装し、該アーム軸(39)に回動アーム(37・37)を固定し、該排藁切断長切換レバー(49)が設けられるカッター側板(10)には、長短の位置を決める孔と、該孔を連結した長孔を有する略瓢箪形の係止部(48)を形成し、該係止部(48)と位置を合わせて、該カッター側板(10)の外側上にはガイド板(43)を固設し、該ガイド板(43)はカッター側板(10)との間に空間を形成し、外側面に前記長孔に合わせたガイド孔(43a)を穿設し、該カッター側板(10)とガイド板(43)との間には、後面視「 凸」 形状の係止体(44)を前記アーム軸(39)に固着し、前記係止体(44)はカッター側板(10)側に、該アーム軸(39)を付勢するバネ(45)をカッター側板(10)とガイド板(43)の間のアーム軸(39)上に設け、該バネ(45)により該係止体(44)を係止部(48)への係合方向に向けて付勢し、該カッター側板(10)から外部に突出した該アーム軸(39)の左端部には排藁切断長切換レバー(49)の中途部を枢支し、該排藁切断長切換レバー(49)の前後方向への回動操作により、アーム軸(39)と回動アーム(37・37)を前後方向に回動し、低速回転軸(12)を移動させて排藁切断装置(1)との間隔を変更し、排藁の切断長を長短に切り分け可能とし、前記排藁切断長切換レバー(59)の先端に回動支点となる支点軸(41)を回転自在に設け、該支点軸(41)と排藁切断長切換レバー(49)の先端とを連結プレート(42)を介して連動連結したことを特徴とする排藁切断長切換レバー。
- 左右方向に高速回転軸(11)と低速回転軸(12)とを平行に設け、該高速回転軸(11)上には大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)を一定間隔をおいて複数枚固設し、前記低速回転軸(12)上には、前記大径高速回転刃(23)と小径高速回転刃(24)の各々に対向する位置に、低速回転刃(21)を一定間隔をおいて複数枚固設し、短寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とを近づけ、側面視で該低速回転刃(21)と、大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の両方とが重なりあう状態となり、該大径高速回転刃(23)及び小径高速回転刃(24)の間隔で排藁を短尺に切断し、長寸切断作業を行う場合は、該低速回転軸(12)と高速回転軸(11)とが離れ、側面視で該低速回転刃(21)と大径高速回転刃(23)とが重なり合う状態となって、該大径高速回転刃(23)の間隔のみで排藁が切断され、排藁を長尺に切断する構成の排藁切断装置(1)において、前記低速回転軸(12)の両端側を、マルチアーム(34・34)により回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の下部は、カウンター軸(17)と支持軸(36)に回転自在に支持し、該マルチアーム(34・34)の上部と該回動アーム(37・37)の下部を低 速回転軸(12)に枢支し、該左右の回動アーム(37・37)の上部間には連結パイプ(38)を横架し、該連結パイプ(38)の内部に、アーム軸(39)を摺動可能に内装し、該アーム軸(39)に回動アーム(37・37)を固定し、該排藁切断長切換レバー(59)が設けられるカッター側板(10)には、長短の位置を決める孔と、該孔を連結した長孔を有する略瓢箪形の係止部(48)を形成し、該係止部(48)と位置を合わせて、該カッター側板(10)の外側上にはガイド板(43)を固設し、該ガイド板(43)はカッター側板(10)との間に空間を形成し、外側面に前記長孔に合わせたガイド孔(43a)を穿設し、該カッター側板(10)とガイド板(43)との間には、後面視「 凸」 形状の係止体(44)を前記アーム軸(39)に固着し、前記係止体(44)はカッター側板(10)側に、該アーム軸(39)を付勢するバネ(45)をカッター側板(10)とガイド板(43)の間のアーム軸(39)上に設け、該バネ(45)により該係止体(44)を係止部(48)への係合方向に向けて付勢し、該カッター側板(10)から外部に突出した該アーム軸(39)の左端部には排藁切断長切換レバー(59)の中途部を枢支し、該排藁切断長切換レバー(59)の前後方向への回動操作により、アーム軸(39)と回動アーム(37・37)を前後方向に回動し、低速回転軸(12)を移動させて排藁切断装置(1)との間隔を変更し、排藁の切断長を長短に切り分け可能とし、前記排藁切断長切換レバー(59)の回動支点となる支点軸(51b)を回転自在に設け、該支点軸(51b)の他端に握り手となるマルチレバー(51)を設け、該マルチレバー(51)の支点軸付近にピン(51a)を突設して、該ピン(51a)を排藁切断長切換レバー(59)に設けた長孔(59a)に摺動可能に連結して、該アーム軸(39)を支点軸(51b)を中心に連動連結したことを特徴とする排藁切断長切換レバー。
- 請求項1に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記排藁切断長切換レバー(49)の基部に切り欠き(49c)を設け、該切り欠き(49c)に回転自在に回転体(61)を設け、前記ガイド板(43)上には平面視略台形形状の案内板(62)を前記回転体(61)側に突設し、該排藁切断長切換レバー(49)による回動操作時に、 案内板(62)の端面上を回転体(61)が転動し、ガイドされながら移動するように構成したことを特徴とする排藁切断長切換レバー。
- 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記アーム軸(39)に係合部と解除部とからなる2つの溝(39a・39b)を設け、該アーム軸(39)を回転自在に内装する連結パイプ(38)にデテント機構を設け、該アーム軸(39)を係止状態と解除状態とにそれぞれ固定維持可能としたことを特徴とする排藁切断長切換レバー。
- 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の排藁切断長切換レバーにおいて、前記低速回転軸(12)と高速回転軸(11)の内で、軸心が上側の軸である低速回転軸(12)の部分を、前記排藁切断長切換レバー(49・59)により操作される軸としたことを特徴とする排藁切断長切換レバー。
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