JP4480028B2 - 処方箋受付装置 - Google Patents

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Description

この発明は、薬局や病院などで処方箋の自動受付に用いられる処方箋受付装置に関し、詳しくは、処方箋の画像イメージ(処方箋イメージ)を文字認識にて文字データやバイナリデータ等の内部形式電子データ(処方箋データ)に変換することにより処方箋の記載情報を取得する処方箋受付装置に関する。
処方箋の受付作業の自動化や省力化等のために、従来より各種の処方箋受付装置が提案されている。具体的には、処方データを読み取って引替券を発行する投薬処理システムや(例えば特許文献1参照)、受付で患者の顔画像を撮影してデータベースに記憶する医療システム(例えば特許文献2参照)、処方箋の両面を撮像して処方箋の表記面を特定する処方箋読取管理システム(例えば特許文献3参照)、処方箋データ入力作業を自動化・省力化するため処方箋に記載された2次元コードを読み取って処方情報に変換する処方箋読取装置(例えば特許文献4参照)などが挙げられる。
また、処方箋を文字データ等でデータ入力する代わりに画像イメージで取り扱うべく処方箋イメージに文字認識を施して受付番号の文字データを取得する処方箋イメージ登録方法(例えば特許文献5参照)も知られており、文字認識処理については、雛形の画像データに文字認識を行って得た位置の差分に基づいて本来の画像データ(画像イメージ)の位置を補正してから文字認識を実行する情報処理装置や(例えば特許文献6参照)、帳票の画像イメージに対して罫線を抽出し消去してから文字認識を行う光学式文字読取装置(例えば特許文献7参照)なども知られている。
さらに、処方箋受付装置を病院と薬局の双方に設置しておき、病院の処方箋受付装置で処方箋をイメージデータ(画像イメージ)として読み取り、その画像イメージを公衆網経由で薬局に送信し、薬局においては、FAX受信機(ファクシミリ受信装置)にて受信して処方箋を印字出力するとともに、その処方箋を薬局の処方箋受付装置で読み取って処方箋イメージを記憶・管理するようになった薬剤投与システムが知られている(例えば特許文献8参照)。処方箋受付装置は、病院用も薬局用も同じで、紙媒体の処方箋を読み取って画像イメージを入力するとともに、受付票を印字・発行するようになっている。
このように処方箋をFAX(ファクシミリ)にて病院から薬局へ送信することにより、患者が受診した医療機関から処方薬を受け取る保険調剤薬局等の薬局へ移動する間に、薬局の薬剤師が調剤を行うことができるため、患者の待ち時間を削減することができる。
また、患者が院外処方箋を紙媒体のままで病院から薬局まで持っていくと、処方箋に汚れや皺が生じたり、インクが染みたり、ひどい場合には処方箋が破損したりして、処方箋に記載されている処方内容を確認できないこともあったが、そのような不都合な事象の発生も処方箋のFAX送信により回避・抑制することができる。
また、文字認識処理の結果に一定の後処理を行って認識率を向上させるものや(例えば特許文献9参照)、類似文字については左右の文字種類をキーにした判定や変換を行って文字認識結果の精度を向上させるもの(例えば特許文献10参照)、単語属性に応じて文字限定辞書を使い分けることで認識率を向上させるものも(例えば特許文献11参照)、知られている。
特開平10−207949号公報 (第1頁) 特開2003−271733号公報(第1頁) 特開2001−188871号公報(第1頁) 特開2004−046486号公報(第1頁) 特開2001−134698号公報(第1頁) 特開2005−043995号公報(第1頁) 特開2002−366900号公報(第1頁) 特開2001−312560号公報(第1頁) 特開平05−282484号公報 (第1頁) 特開平05−342415号公報 (第1頁) 特開平09−305714号公報 (第1頁)
[未公開特許出願]特願2005−257252号
もっとも、このような従来の処方箋受付装置では、各種の改造がばらばらに行われていたため、それぞれに一長一短がある。
具体的には、処方箋の記載情報を文字データやバイナリデータといった内部形式の処方箋データに変換するという処方箋データ入力に関して、二次元コードを処方箋データに変換する装置の場合、処方箋に二次元コードが印刷されていれば申し分ないが、処方箋に二次元コードを印刷するシステムは未だ一部の大病院にしか普及しておらず、多くの一般薬局では宝の持ち腐れになりかねない。
また、処方箋イメージに文字認識を施して文字データを取得する従来の装置の場合、OCRプログラム等の認識率が100%とはいかないことや、処方箋のフォームすなわち処方箋様式が病院によって異なるばかりか病院によっては複数の処方箋様式を併用することもあって処方箋様式が多岐に亘ることから、受付番号のように極めて限定された部分にしか適用できていないので、薬剤や用量などの処方箋データ入力が必要なときには処方箋かその画像イメージを見ながら手作業で行わざるを得ない。
さらに、処方箋の画像イメージをファクシミリで送受信する場合、従来システムでは、受信して印刷した処方箋を再び撮像して画像イメージの入力を行うので、画質の劣化が激しい。また、ファクシミリ送信側で処方箋の給紙状態が歪んでいると、歪んだ状態の処方箋がそのまま画像イメージとして取り込まれるため、ファクシミリ受信側では文字の潰れや不所望な影などによって処方箋が見難くなるという現象が発生することがある。調剤薬局の調剤報酬請求業務においては、医療機関より出力された院外処方箋に記載されている情報を基に、レセプトコンピュータに氏名や,保険者情報,処方データ等の項目を入力するのであるが、その際、処方箋が不鮮明であると、データ入力が、人手による作業であれ、文字認識による自動入力であれ、困難になる。
そこで、これらのデータ入力手法を統合して処方箋データ入力を能率良く行えるようにすることが要請される。
その要請のうち、患者の待ち時間を削減するためにファクシミリ送受信手法を取り込むとともに、データ入力の自動化を推し進めるために文字認識手法を組み合わせることについては、ファクシミリ送信時の画質劣化を防止しながら両手法を結合させることができた(上記の未公開特許出願を参照)。
また、処方箋に含まれていることが予め判明している指定文字に係る処方箋内位置データを含んだテンプレート情報を保持しておき、文字認識処理に際して、テンプレート情報に基づいて画像イメージの一部領域に指定文字の検出処理を施し、その検出結果に基づいて画像イメージに天地反転処理および位置補正処理を施し、それから画像イメージの残部領域を処理するようにもしたことにより、文字認識率の向上を達成するとともに処方箋の逆向きセットを許容しうることとなった(上記の未公開特許出願を参照)。
もっとも、そのような画質劣化防止や位置補正処理を行ってもOCRプログラム等の文字認識率は依然として100%に達しないため、更なる認識率の向上が求められるので、上述した認識率向上用の技術を組み合わせることが考えられる。例えば、置換前文字列と置換後文字列とを対応付けて多数のデータを文字列置換テーブルに保持しておき、文字認識処理の後に、その処理で得た認識文字列に文字列置換テーブルの置換前文字列の何れかが含まれているとき認識文字列の該当箇所を文字列置換テーブルの置換後文字列のうち対応するもので置き換えることが考えられる。
しかしながら、処方箋受付装置の場合、薬品マスターにデータ保持される薬品名が多岐に亘るうえ、処方する薬剤が病院や薬局によって異なることもあるので、従来技術を単に組み合わせただけでは、適切な文字列置換テーブルを準備したり文字列置換テーブルを適切に維持や拡張するのは容易でない。
そこで、薬品名の特殊性に着目して文字列置換テーブルへの設定や追加が容易かつ適切に行えるようにすることが、重要な技術課題となる。
本発明の処方箋受付装置は(解決手段1)、このような課題を解決するために創案されたものであり、処方箋の画像イメージを入力する入力手段と、前記画像イメージに文字認識処理を施すことにより前記画像イメージから処方箋データを得るデータ処理部とを備えた処方箋受付装置において、 前記データ処理部が、各種の薬品名を含むデータを保持する薬品マスターと、置換前文字列と置換後文字列とを対応付けて多数のデータを保持する文字列置換テーブルと、前記文字認識処理の後にその処理で得た認識文字列に前記文字列置換テーブルの置換前文字列の何れかが含まれているとき前記認識文字列の該当箇所を前記文字列置換テーブルの置換後文字列のうち該置換前文字列に対応するもので置き換える文字列置換手段とを具えたものであり、 非数値部と数値部と単位部とをその順に連ねた文字列からなる数値含有薬品名が、そのまま前記薬品マスターの薬品名と前記文字列置換テーブルの置換後文字列とに含められており、且つ、数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替薬品名になって前記文字列置換テーブルの置換前文字列のうち該置換後文字列と対応するものに含められている、ことを特徴とする。
また、本発明の処方箋受付装置は(解決手段2)、上記解決手段1の処方箋受付装置であって、前記データ処理部が、前記文字列置換テーブルを設定するに際し、前記薬品マスターの前記薬品名から前記数値含有薬品名を抽出して、この数値含有薬品名から前記並替薬品名を生成し、この並替薬品名と前記数値含有薬品名とを対応付けて前記文字列置換テーブルにデータ保持させるようになっている、ことを特徴とする。
さらに、本発明の処方箋受付装置は(解決手段3)、上記解決手段2の処方箋受付装置であって、前記データ処理部が、前記文字列置換テーブルを設定するに際し、抽出した前記数値含有薬品名とそれから生成した前記並替薬品名とのうち何れか一方または双方について、その非数値部の後尾の文字を省いて略式薬品名を生成し、この略式薬品名と前記数値含有薬品名とを対応付けて前記文字列置換テーブルにデータ保持させるようになっている、ことを特徴とする。
また、本発明の処方箋受付装置は(解決手段4)、上記解決手段1の処方箋受付装置であって、前記数値含有薬品名からその非数値部の後尾の文字を省いた正順略式薬品名と、それを数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替略式薬品名とのうち何れか一方または双方について、その略式薬品名と前記数値含有薬品名とが対応付けられて前記文字列置換テーブルにデータ保持されていることを特徴とする。
また、本発明の処方箋受付装置は(解決手段5)、上記解決手段1の処方箋受付装置であって、前記データ処理部が、前記認識文字列を画面表示して文字列修正を受理するものであって、その文字列修正処理時に入力された修正文字列が前記薬品マスターの前記薬品名に含まれているか否かを検索して、含まれていたときには直ちに又は確認のうえ、前記修正文字列とそれで修正された文字列とを対応付けて前記文字列置換テーブルの置換後文字列および置換前文字列にデータ保持させ、さらに前記修正文字列が前記数値含有薬品名に該当するときには、それから前記並替薬品名を生成し、この並替薬品名と前記数値含有薬品名とを対応付けて前記文字列置換テーブルの置換前文字列および置換後文字列にデータ保持させるようになっている、ことを特徴とする。
このような本発明の処方箋受付装置にあっては(解決手段1)、文字認識処理で得た認識文字列に文字列置換テーブルを利用した後処理が施されて文字認識率が向上するが、文字列置換テーブルに数値含有薬品名とその並替薬品名とが対応付けてデータ保持されていて、認識文字列はその中の並替薬品名が数値含有薬品名に自動変換される。
数値含有薬品名は、非数値部と数値部と単位部とをその順に連ねた文字列からなり、数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替薬品名で処方箋に記入されることもときどきあるが、そのような場合でも、薬品マスターに規定された適切な薬品名に変換されるので、文字認識率や受付作業能率が一段と向上する。しかも、数値含有薬品名は、並替薬品名との関係が明確なので、例えば次の解決手段2のようにして、文字列置換テーブルに自動設定するのも可能である。
したがって、この発明によれば、薬品名の特殊性に基づいて文字列置換テーブルへの設定や追加が容易かつ適切に行える処方箋受付装置の実現に資することができる。
また、本発明の処方箋受付装置にあっては(解決手段2)、薬品マスターに含まれている数値含有薬品名については、自動で並替薬品名が生成され、それらが自動で文字列置換テーブルにデータ保持させられる。
このように数値含有薬品名の特質に基づき文字列置換テーブルへの設定や追加を薬品マスターから自動で行うようにしたことにより、薬品名の特殊性に基づいて文字列置換テーブルへの設定や追加が容易かつ適切に行える処方箋受付装置を実現することができる。
さらに、本発明の処方箋受付装置にあっては(解決手段3)、数値含有薬品名やその並替薬品名の一部を省いて処方箋に記入するとき数値部と単位部は省かないで非数値部の後尾の文字を省くことが多いところ、そのような略式薬品名についても、文字認識処理の後処理で薬品マスター規定の適切な薬品名に変換されるので、文字認識率や受付作業能率が一層向上する。しかも、略式薬品名に係る文字列置換テーブルへの設定や追加も薬品マスターから自動で行うようにしたことにより、薬品名の特殊性に基づいて文字列置換テーブルへの設定や追加が一層容易かつ適切に行える処方箋受付装置を実現することができる。
また、本発明の処方箋受付装置にあっては(解決手段4)、数値含有薬品名や並替薬品名の略式薬品名も文字認識処理の後処理で薬品マスター規定の適切な薬品名に変換されるので、文字認識率や受付作業能率が一層向上する。しかも、そのような略式薬品名も、数値含有薬品名と同様、例えば上記の解決手段3のようにして、文字列置換テーブルに自動設定するのが可能である。
したがって、この発明によれば、薬品名の特殊性に基づいて文字列置換テーブルへの設定や追加が一層容易かつ適切に行える処方箋受付装置の実現に資することができる。
また、本発明の処方箋受付装置にあっては(解決手段5)、認識文字列の文字列修正時にも文字列置換テーブルへの追加設定が行えるが、その際、修正文字が数値含有薬品名に該当するときには修正文字列とそれで修正された文字列との対応付けに加えて修正文字列と並替薬品名との対応付けも随伴して自動設定される。
このように数値含有薬品名の特質に基づき文字列置換テーブルへの設定や追加が修正文字列にとどまらず並替薬品名まで随伴してなされるようにしたことにより、薬品名の特殊性に基づいて文字列置換テーブルへの設定や追加が容易かつ適切に行える処方箋受付装置を実現することができる。
このような本発明の処方箋受付装置を実施するための好適な形態を幾つか説明する。
実施形態1の処方箋受付装置は、上記解決手段の処方箋受付装置であって、前記画像イメージに文字認識処理を施す際に、前記処方箋を発行した医療機関を特定して、対応した処方箋様式を選定し、その様式に基づいて前記画像イメージを分割処理することを特徴とする。
この場合、処方箋の画像イメージに係る文字認識に際して、その処方箋を発行した医療機関が特定され、それに対応した処方箋様式が選定され、さらに、その様式に基づいて画像イメージが分割処理される。このように、各医療機関の発行する処方箋の項目配置パターンに対応した分割パターンで画像イメージが分割され、それぞれの分割イメージに文字認識が施されるようにしたことにより、文字認識時の文字データの候補や処方箋データへの変換時の項目候補が絞り込まれるので、データ変換の精度が向上する。
実施形態2の処方箋受付装置は、上記実施形態1の処方箋受付装置であって、前記画像イメージの分割イメージとそれを文字データに変換して表示させた変換欄とを対比させて画面表示することを特徴とする。
この場合、処方箋の画像イメージに係る文字認識に際して、画像イメージの分割イメージとそれを文字データに変換して表示させた変換欄とが画面に対比表示される。これにより、文字認識の結果を容易に確認することができ、その結果を処方箋データに変換する前に、文字認識をやり直したり文字データを修正するといったことも行える。
実施形態3の処方箋受付装置は、上記実施形態2の処方箋受付装置であって、前記処方箋データを項目ごとに項目名を付して校正可能に表示させた校正欄を、上記分割イメージ及び上記変換欄の何れか一方または双方と対比させて、画面に表示することを特徴とする。
この場合、処方箋の画像イメージに係る文字認識に際して、処方箋データを項目ごとに項目名を付して校正可能に表示させた校正欄も、分割イメージ等と対比される状態で、画面に表示される。これにより、文字認識の結果を反映させた処方箋データを容易に確認することができ、人手介助の必要な校正も、分割イメージ等と見比べることで、容易に行える。
第4実施形態の処方箋受付装置は、上記解決手段や上記実施形態の処方箋受付装置であって、前記入力手段としてファクシミリ受信部が設けられている、というものである。
この場合、ファクシミリ受信部が処方箋の画像イメージの入力手段として装置に組み込まれているので、ファクシミリ送受信された画像イメージがそのまま文字認識処理に供される。これにより、受信後の再撮像が回避されることから、薬局側での処方箋読取作業が不要になるうえ、画質の劣化が送信側での撮像時だけで済むので、従来よりも画質が良好に維持される。そのため、文字認識率も良くなる。したがって、この実施形態によれば、ファクシミリ送信にて患者の待ち時間を削減できるうえ薬局にとってもデータ入力の能率が良い処方箋受付装置を実現することができる。
第5実施形態の処方箋受付装置は、上記第4実施形態の処方箋受付装置であって、前記ファクシミリ受信部と同じ回線に接続されたファクシミリ送信部が設けられ、前記ファクシミリ受信部を介して処方箋を受け付けると引替券の画像イメージを生成して前記ファクシミリ送信部から送信することにより引替券の発行を行うようになっている、というものである。
この場合、患者が処方箋をファクシミリ送信するとその場で引替券をファクシミリ受信できるので、遠隔地での受付作業であっても薬局での作業と同じく簡便かつ的確に遂行されることとなる。したがって、この実施形態によれば、ファクシミリ送信にて患者の待ち時間を削減でき而も何処からでも送信できるうえ引替券も受け取れて便利であり更に薬局にとってもデータ入力の能率が良い処方箋受付装置を実現することができる。
このような本発明の処方箋受付装置について、これを実施するための具体的な形態を、以下の実施例1〜2により説明する。
図1〜5に示した実施例1は、上述した解決手段1〜5(出願当初の請求項1〜5)及び第1〜4実施形態を具現化したものであり、図6に示した実施例2は、上述した第5実施形態を具現化したものである。
本発明の処方箋受付装置の実施例1について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図1は、処方箋受付装置10の構造を示し、(a)がハードウェア構成図、(b)が受付処理のフローチャートである。また、図2は、(a)が処方箋の情報欄の配置例と指定文字の例、(b)がテンプレート情報のデータ構造例である。さらに、図3は、(a)が処方箋の情報欄の配置例、(b)が他の配置例、(c)が病院マスターのデータ構造例、(d)が処方箋データの構造例である。また、図4は、(a)が変換欄対比表示画面の一例、(b)が校正欄対比表示画面の一例であり、図5は、(a)が薬品マスターのデータ構造例、(b)が文字列置換テーブルのデータ構造例である。
処方箋受付装置10は(図1(a)参照)、処方箋走査部20とデータ処理部30と回線接続部40とを具えている。処方箋走査部20も、回線接続部40も、処方箋の画像イメージをデータ処理部30に入力する入力手段として設けられており、それぞれ信号ケーブルでデータ処理部30に接続されている。処方箋走査部20は紙媒体の処方箋を薬局で直に撮像するのに対し、回線接続部40は、遠隔地で撮像された処方箋イメージ(処方箋の画像イメージ)がファクシミリ送信されて来たら、それを受信してデータ処理部30に引き渡すものである。
そのため、回線接続部40は、図示しない電話回線やファクシミリ回線網など外部の通信回線に接続されてファクシミリ受信できるようになっていれば良く、市販の所謂FAXモデムやターミナルアダプタ等で足りる。この実施例では、ファクシミリ受信部として受信さえ出来れば足りるが、この受信部と同じ回線に接続されたファクシミリ送信部と一緒になっていても良く、音声での通話が可能になっていても良く、図示したような外付けタイプでも図示しないコンピュータ内蔵タイプでも良い。
処方箋走査部20は、差込み口に処方箋が投入されるとそれを移送路24へ送り込みながら処方箋の撮像を行うスキャナ22と、移送路24に臨んで設けられ処方箋に受付番号を印刷するプリントヘッド25と、処方箋を受け付けた代わりに引換券を発行する引換券発行ユニット21と、操作スイッチや状態表示部材を配設した操作パネル26と、それらの動作制御を行うローカルコントローラ23とを具えていて、スキャナ22で撮った画像イメージを受付番号と共にデータ処理部30へデータ送信するようになっている。
データ処理部30のハードウェアは、図示のような所謂デスクトップパソコンや図示しないノートパソコンなどの汎用コンピュータで良く、処方箋走査部20や回線接続部40から送られてきた画像イメージから処方箋データを得るために、データ処理部30のプログラムメモリ等には受付ルーチンと置換文字列設定ルーチンがインストールされ、データ処理部30に内蔵の又は外付けのハードディスク等には、文字列置換テーブルや,テンプレート情報,病院マスター,患者マスター,保険マスター,薬品マスター,用法マスター,注釈マスターなどのデータ群が、適宜なファイル形式やテーブル形式に分かれて或いはデータベースに統合されて、記憶保持されている。
文字列置換テーブルには、後で具体例を挙げるが、対応する置換前文字列と置換後文字列とからなる対データ・組データが多数保持されており、文字列置換テーブルは受付ルーチンによる文字認識処理直後の文字列置換処理などに用いられる。
テンプレート情報には、後で詳述するが、処方箋に含まれていることが予め判明している指定文字のコード又はパターンや、処方箋における指定文字の位置データが含まれており、テンプレート情報は指定文字の検出およびその検出結果に基づく画像イメージの天地反転処理や位置補正処理に用いられる。
病院マスターには、やはり後で詳述するが、それぞれの医療機関に対応した処方箋様式のデータが含まれており、病院マスターは画像イメージの分割に用いられる。
患者マスターには、患者の氏名や生年月日さらには患者コード等のデータが含まれており、患者名の確認や過去処方提示の手がかり等に用いられる。保険マスターには、保険の種類などのデータが含まれており、保険の種類の確認や候補提示に用いられる。
薬品マスターには、各種の薬品名に加えて薬品コード等のデータが含まれており、薬品名の確認や候補提示などに用いられる。薬品名には一般名や商品名などがあり、それを項目分けして記憶保持するデータ構造について、具体例を後述する。
用法マスターには、処方単位や服用限度などのデータが含まれており、処方内容の確認や候補提示などに用いられる。注釈マスターは、特記事項やコメント等の文字列データを追加書き込みできるようになっている。
受付ルーチンは(図1(b)参照)、先ず動作モードが置換文字列設定モードに設定されているか受付モードに設定されているか確認して(ステップS11)、置換文字列設定モードになっているときには後述の置換文字列設定ルーチンに処理を委ねるが(ステップS50)、受付モードになっているときには以下の受付処理を行うようになっている(ステップS11〜S27)。
すなわち、受付モード下で、受付ルーチンは、処方箋走査部20で処方箋の読取が行われてその画像イメージが処方箋走査部20からデータ処理部30に送られてきたときに加えて、外部のファクシミリで処方箋の読取が行われてその画像イメージが回線接続部40を介してデータ処理部30に送られてきたときも、先ずはその画像イメージを入力するようになっている(ステップS12)。
そして、その画像イメージから処方箋データを得るために、その画像イメージに文字認識処理等を施すが、その処理を二段階に分けて行う。具体的には、キャリブレーションのため処方箋の画像イメージの一部領域にだけ文字認識処理を施す前処理段階(ステップS13〜S15)と、画像イメージ全領域に対して文字認識処理等を施す本処理段階(ステップS21〜S27)とが行われる。なお、ここでは、画像イメージを直接読取で入力したときもファクシミリ受信で入力したときも前処理と本処理の二段階処理を行うようにしたが、直接読取時には前処理が不要であることが判明している場合は、処方箋走査部20で読み取って画像イメージを入力したときには直ちに画像イメージ全領域に対するイメージ分割処理・文字認識処理・データ変換処理に移行し、回線接続部40を介するファクシミリ受信にて画像イメージを入力したときだけ二段階の処理を行うようにしても良い。
先ず前者の前処理段階について詳述すると(ステップS13〜S15)、このキャリブレーション用の前処理は、簡便かつ的確に調整を遂行するため、テンプレート情報を利用しており、テンプレート情報に基づいて指定文字を検出し(ステップS13)、その結果、画像イメージが逆さであることが判明したときには画像イメージを180゜回転させることにより天地反転処理を行い、画像イメージが位置ずれしていることが判明したときには画像イメージを上下左右に移動させることにより位置補正処理を行い(ステップS14)、処方箋の画像イメージから罫線を消去する罫線消去処理も行うようになっている(ステップS15、特許文献7参照)。
処方箋に含まれていることが予め判明している指定文字として(図2(a)参照)、例えば、医療機関情報欄における「保険医氏名」の「医」が指定文字No.1に選定され、同じ医療機関情報欄における「電話番号」の「電」が指定文字No.2に選定されていたとする。また、「医」の処方箋内位置は左から1299ビット目で上から980ビット目で右から1332ビット目で下から1014ビット目であったとすると、テンプレート情報については(図2(b)参照)、指定文字No.1に係るデータ項目のうちパターンは「医」に,読取左は「1299」に,読取上は「980」に,読取右は「1332」に,読取下は「1014」に予め設定される。同様にして、テンプレート情報において指定文字No.2に係るデータ項目では、パターンは「電」に,読取左は「1168」に,読取上は「884」に,読取右は「1480」に,読取下は「1066」に予め設定されている。
受付ルーチンは、このようなテンプレート情報を参照して指定文字を検出するとき(図1(b)ステップS13)、テンプレート情報の読取左・読取右・読取上・読取下で想定される処方箋内位置を中心にした例えば左右100ビット上下100ビットの処方箋部分領域と、その第1想定位置を逆さの処方箋に当てはめたときの第2想定位置を中心にした処方箋部分領域とに限定して、処方箋の画像イメージに文字認識処理を施すようになっている。そして、指定文字No.1の文字「医」と指定文字No.2の文字「電」とが第1想定位置包含領域に見いだせれば、指定文字検出位置と第1想定位置との位置ずれを相殺するよう画像イメージの位置を補正するが、天地反転処理は行わないようになっている。
これに対し、指定文字No.1の文字「医」と指定文字No.2の文字「電」とが第2想定位置包含領域で見つかったときには、先ず、画像イメージに対して天地反転処理を行うとともに、指定文字検出位置についても処方箋の天地反転に対応した位置変換を行い、それから、変換後の指定文字検出位置と第1想定位置との位置ずれを相殺するよう画像イメージの位置を補正するようになっている。あるいは、指定文字検出位置と第2想定位置との位置ずれを相殺するよう画像イメージの位置を補正してから、画像イメージに対して天地反転処理を行う。その後、受付ルーチンは、罫線消去処理を行って、処方箋の画像イメージから罫線を消去し(ステップS15)、それから二段階処理のうちの本処理すなわち処理画像イメージ全領域に対するイメージ分割処理・文字認識処理・データ変換処理(ステップS21〜S27)に移行するようになっている。
画像イメージ全領域に対するイメージ分割処理・文字認識処理・データ変換処理では、受付ルーチンが(図1(b)参照)、医療機関特定に基づくイメージ分割処理と(ステップS21〜24)、処方箋の画像イメージに文字認識を施して文字データを得る文字認識処理と(ステップS25)、その文字データを処方箋データに変換するデータ変換処理と(ステップS26)を行う。文字認識処理とデータ変換処理は、処方箋データが完成するまで、分割イメージを替えたり戻したりしながら、何度でも繰り返して行えるようになっている(ステップS27)。
置換文字列設定ルーチンは後で詳述するので、本処理段階の部分(ステップS21〜S27)を詳述すると、イメージ分割処理では、目視確認のため画像イメージをそのまま即ち処方箋全体を画面に表示したうえで(ステップS21)、画像イメージ全体に文字認識を施し更にその認識結果に文字列検索を行って医療機関を特定しうる文字列が含まれているか否か判定する(ステップS22)。その判定結果が肯定的な場合(ステップS22の「有」)、例えば「○○○病院」や「×××診療所」といった医療機関名が見つかり而もそれが病院マスターに保持されているときには、その医療機関名を自動採用するようになっている。
これに対し、上記の判定結果が否定的な場合には(ステップS22の「無」)、病院マスター中の医療機関名称を候補として画面に列挙して受付作業者に選択させたり、画面中の入力欄へ受付作業者に医療機関名の入力を求めたりして、医療機関の指定を受けるようになっている(ステップS23)。医療機関の特定が済むと、その医療機関に対応した処方箋様式を選定するとともに(ステップS24)、その様式に基づいて画像イメージを分割処理するようにもなっている。
処方箋の様式は(図3(a),(b)参照)、ここでは画像イメージの分割に関係するものが重要であり、典型例としては、図示した医療機関情報欄や,患者情報欄,調剤情報欄,保険情報欄,図示しない注釈欄などに大別され、それらの処方箋における配置が医療機関ごとに規定され医療機関で異なることが多い。
そして、それを反映した病院マスターには(図3(c)参照)、医療機関ごとに、それに対応した処方箋様式のデータが、すなわち基礎情報と処方箋欄分割情報とが、対応づけて保持されている。
そのうち基礎情報は(図3(c)参照)、医療機関情報欄(図3(a),(b)参照)の記載事項を電子データにしたものである処方箋データの医療機関情報(図3(d)参照)と同じかそれに準ずるものである(図3(c)参照)。
また、処方箋欄分割情報には(図3(c)参照)、上記の各欄に関する配置情報が含められている。配置情報は、例えば、該当欄が長方形の場合、処方箋における該当欄の対角点の位置などで規定されている。配置情報を同じ欄について繰り返し規定するのも許容されていて、複数の長方形に分散した又はそれらを結合させた形状の情報欄にも適合するようになっている。
処方箋データは(図3(d)参照)、そのような処方箋の記載事項を電子データとして得られる標準データ構造のものであり、例えば、それを薬歴管理や自動調剤などに利用する薬局ホストコンピュータ50に適合させて予めデータ構造が定められている。それには、図示した医療機関情報や,患者情報,保険情報,調剤情報が含まれる他、図示しない注釈情報なども常に又は選択的に含められる。医療機関情報には医療機関名称などが含まれ、患者情報には患者名などが含まれ、保険情報には保険種別や保険番号などが含まれ、調剤情報には、処方された薬品名と用量との組データが一組または複数組・多数組含まれるようになっている。
さらに、データ処理部30は(図1(b)参照)、特定した医療機関に対応する処方箋欄分割情報が得られると(ステップS24)、それに基づき処方箋の各欄ごとに画像イメージを分割して分割イメージを幾つか作り、例えば医療機関情報欄の分割イメージや,患者情報欄の分割イメージ,調剤情報欄の分割イメージ,保険情報欄の分割イメージなどを作り、そのうち何れかの分割イメージを画面に対比表示させて文字認識処理(ステップS25)及びデータ変換処理(ステップS26)を行うようになっている。
文字認識処理では、変換欄対比表示が行われ(図4(a)参照)、選択された情報欄に係る分割イメージ31と、それに文字認識を施して得られた文字データの変換欄33とが、左右に並んだ状態で、一画面に表示される。変換欄33は、マウスやキーの操作等で選択した部分を受付作業者が文字列修正を行えるようになっている。情報欄の選択切り替えは欄指定タブ32のクリック等で行え、データ変換処理すなわち校正欄対比表示画面への移行は特定ボタン例えば「校正欄表示」のクリック等で行えるようになっている。
また、この文字認識処理に随伴して、二つの文字列処理すなわち文字列置換処理(文字列置換手段)と置換文字列追加処理(置換文字列設定)が行われるようにもなっている(図1(b)ステップS25参照)。
文字列置換処理は、分割イメージ31に文字認識処理が施された直後、変換欄33が表示される前に、行われる。この処理では、文字認識処理の後にその処理で得た認識文字列に文字列置換テーブルの置換前文字列の何れかが含まれているとき、その置換前文字列と文字列置換テーブルにおいて対データ・組データをなしている置換後文字列で、認識文字列の該当箇所が置き換えられる。文字列置換については、特に、非数値部と数値部と単位部とをその順に連ねた文字列からなる数値含有薬品名に係る具体例を後述する。
置換文字列の追加処理は、変換欄33に対する文字列修正処理のあったときに行われる。この処理では、入力された修正文字列が薬品マスターの薬品名に含まれているか否かを検索して、一般名であっても商品名であっても含まれていたときには例えば動作モードに応じて直ちに或いは確認メッセージを表示して確認応答が得られたら、修正文字列とそれで修正された文字列とを文字列置換テーブルに適合した対データ・組データにして、修正文字列は文字列置換テーブルの置換後文字列の方になり、修正された文字列は文字列置換テーブルの置換前文字列の方になるよう、修正文字列とそれで修正された文字列とを文字列置換テーブルにデータ保持させるようになっている。
さらに、この置換文字列追加処理では、修正文字列が数値含有薬品名に該当するときには、文字列における非数値部と数値部と単位部という並びを数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えることにより、数値含有薬品名から並替薬品名を生成する。そして、この並替薬品名と数値含有薬品名についても、並替薬品名と数値含有薬品名とを文字列置換テーブルに適合した対データ・組データにして、並替薬品名は文字列置換テーブルの置換前文字列の方になり、数値含有薬品名は文字列置換テーブルの置換後文字列の方になるよう、並替薬品名と数値含有薬品名とを文字列置換テーブルにデータ保持させるようにもなっている。
データ変換処理では、変換欄対比表示で得られた文字データを処方箋データに反映させるとともに、校正欄対比表示が行われる(図4(b)参照)。この校正欄対比表示では、選択された情報欄に係る分割イメージ31と、処方箋データの各項目を列挙した校正欄34とが、左右に並んだ状態で、一画面に表示される。校正欄34の各項目には、項目名とデータ値とが含まれており、そのうちデータ値は、校正のため、マウスやキーの操作等で選択して修正できるようになっている。
校正欄対比表示画面でも、情報欄の選択切り替えは欄指定タブ32のクリック等で行え、文字認識処理すなわち変換欄対比表示画面への戻り等は特定ボタン例えば「変換欄表示」のクリック等で行えるようになっている。すなわち、対比表示画面間の移行も、情報欄の選択切替も、何時でも自由に行えるようになっている。同様に例えば「置換文字列設定」ボタンのクリック等で、置換文字列設定処理へも移行できるようになっている。
校正欄対比表示画面で(図4(b)参照)、特定ボタン例えば「処方箋完成」のクリック等がなされると、受付ルーチンは(図1(b)参照)、処方箋データが完成したと判定して(ステップS27の「Yes」)、処方箋の受付処理を終えるようになっている。
置換文字列設定ルーチンは(図1(b)ステップS50)、要するに二つの文字列を対データ・組データにして文字列置換テーブルの置換前文字列および置換後文字列にデータ保持させるものであるが、修正随伴モードと個別設定モードと一括設定モードとで文字列の取得手法等が異なっている。
修正随伴モードは、上述した文字列修正処理に随伴して置換文字列設定処理に移行したときのものであり、このモードでは、入力された修正文字列とそれで修正された文字列とについて上述の置換文字列追加処理を行う。すなわち、修正文字列とそれで修正された文字列との対データ・組データを文字列置換テーブルに設定するとともに、修正文字列が数値含有薬品名に該当するときには、その並替薬品名と数値含有薬品名との対データ・組データも文字列置換テーブルに設定するようになっている。
個別設定モードは、置換文字列設定ボタンのクリック等で置換文字列設定処理に移行したときに多用されるが、このモードでは、置換前文字列用と置換後文字列用の一対の文字列の入力を求め、それらが入力されてから、文字列置換テーブルへの設定を行う。個別設定モードでも、入力した置換後文字列が数値含有薬品名に該当するときには、その並替薬品名と数値含有薬品名との対データ・組データも文字列置換テーブルに設定するようになっている。なお、並替薬品名と数値含有薬品名との設定については、修正随伴モードと個別設定モードのうち何れか一方または双方で、直ちに行うのでなく、確認をとってから行うようにしても良い。
一括設定モードは、置換文字列設定モードで置換文字列設定ルーチンが起動されたときに多用されるが、この一括設定モードでは、薬品マスターに含まれている各種の薬品名について、次々に、数値含有薬品名の検索と文字列置換テーブルへの設定とを行う。すなわち、薬品マスターの薬品名について一般名であろうと商品名であろうと数値含有薬品名に該当するか否かを調べて、数値含有薬品名が見つかれば、それを抽出する。そして、この数値含有薬品名から並替薬品名を生成し、この並替薬品名と数値含有薬品名とを対応付けて文字列置換テーブルにデータ保持させるようになっている。なお、薬品マスターに薬品名を追加したときなどに一括設定モードで置換文字列設定処理を繰り返しても不都合な重複設定が生じないよう、文字列置換テーブルに設定済みの対データ・組データは再度の設定を省くようにもなっている。
さらに、この置換文字列設定ルーチンは、数値含有薬品名とそれから生成した並替薬品名とのうち何れか一方または双方について、その非数値部の後尾の文字を省いて略式薬品名を生成し、この略式薬品名と数値含有薬品名とを対応付けて文字列置換テーブルにデータ保持させるようにもなっている。このような略式薬品名に係る設定は、一括設定モードに限らず、個別設定モードや修正随伴モードでも、並替薬品名に係る設定と同様、直ちに無条件で又はサブ動作モード設定や確認に応じて選択的に行われる。非数値部の後尾の文字の省略は大抵最後尾の一文字であるが、最後尾が「ー」や「ン」のような省かれやすい文字のときには、最後尾から二文字が省かれるようになっている。
この実施例1の処方箋受付装置10について、その使用態様及び動作を、図面を引用して説明する。
処方箋受付装置10を例えば薬局に設置する場合(図1(a)参照)、処方箋走査部20は受付カウンタ等に載置し、データ処理部30や回線接続部40はカウンタ内の作業机等に載置し、両者をケーブル接続するとともに、薬局ホストコンピュータ50に繋がっている局内LAN等が有ればそれにもデータ処理部30を接続する。
また、データ処理部30には、受付ルーチンと置換文字列設定ルーチンをインストールするとともに、データ初期化も行う。すなわち、薬品マスターや,用法マスター,保険マスターには、薬局で扱う可能性のある薬品名や,処方単位,保険の種類などのデータを設定する。また、注釈マスターや,患者マスターはクリアする。さらに、テンプレート情報には、処方箋に含まれていることが予め判明している指定文字や処方箋における指定文字の位置データなどを設定し、病院マスターには、医療機関対応の処方箋欄分割情報などを設定する。薬品マスターや文字列置換テーブルへの初期設定は、他機や初期化ツール等から移設できるデータについては、ダウンロード等で、手間を省く。
移設できないデータ例えば薬局固有のデータについては、手動で薬品名等を設定して薬品マスターを完成する。例えば、一般名として「ケフラーカプセル250mg」や「ダーゼン10mg錠」が設定され、商品名として「アリナミン糖衣錠25mg」が設定されて、薬品マスターが出来上がる(図5(a)参照)。
それから、データ処理部30を置換文字列設定モードで起動すると(図1(b)ステップS11参照)、置換文字列設定ルーチンが起動され(ステップS50)、上述した一括設定モードで数値含有薬品名の検索と文字列置換テーブルへの設定とが自動で行われる。そして、薬品マスターにおける薬品名について数値含有薬品名が見つかる度に、並替薬品名に係る設定と略式薬品名に係る設定とが行われる。
例えば、数値含有薬品名「ケフラーカプセル250mg」が薬品マスターに一般名で含まれており(図5(a)参照)、これが検索で見いだされると、並替薬品名に係る設定処理として、非数値部「ケフラーカプセル」と数値「250」と単位部「mg」との順が数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えられて並替薬品名「250mgケフラーカプセル」が自動生成され、それら並替薬品名と数値含有薬品名とが対データ・組データにされて、並替薬品名「250mgケフラーカプセル」は文字列置換テーブルの置換前文字列の方にデータ保持させられ、数値含有薬品名「ケフラーカプセル250mg」は文字列置換テーブルの置換後文字列の方にデータ保持させられる(図5(b)参照)。
さらに、略式薬品名に係る設定が数値含有薬品名の正順略式薬品名と並替薬品名の並替略式薬品名とについて行われる。数値含有薬品名「ケフラーカプセル250mg」からは非数値部「ケフラーカプセル」の後尾の一文字「ル」を省いて正順略式薬品名「ケフラーカプセ250mg」が自動生成され、それら正順略式薬品名と数値含有薬品名とが対データ・組データにされて、正順略式薬品名「ケフラーカプセ250mg」は文字列置換テーブルの置換前文字列にデータ保持させられ、数値含有薬品名「ケフラーカプセル250mg」は文字列置換テーブルの置換後文字列にデータ保持させられる(図5(b)参照)。同様にして、並替薬品名「250mgケフラーカプセル」からは並替略式薬品名「250mgケフラーカプセ」が生成され、それら並替略式薬品名と数値含有薬品名との対データ・組データも文字列置換テーブルにデータ保持させられる(図5(b)参照)。
こうして、データが次の状態に初期化される。すなわち、非数値部と数値部と単位部とをその順に連ねた文字列からなる数値含有薬品名がそのまま薬品マスターの薬品名と文字列置換テーブルの置換後文字列とに含められており、数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替薬品名が文字列置換テーブルの置換前文字列のうち元の数値含有薬品名と対応する置換後文字列に含められており、数値含有薬品名からその非数値部の後尾の文字を省いた正順略式薬品名と数値含有薬品名とが対応付けられて文字列置換テーブルにデータ保持されており、且つ、正順略式薬品名を数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替略式薬品名と数値含有薬品名とが対応付けられて文字列置換テーブルにデータ保持されている、というデータ状態が確立される。
そして、処方箋受付装置10の稼動準備が調ったら、データ処理部30を受付モードで起動しなおすと、受付ルーチンが実行されて処方箋を受け付けられる状態になる(図1(b)ステップS11,S12〜S27を参照)。
それから(図1(a)参照)、薬局を訪れた患者が処方箋をスキャナ22にセットすると、処方箋走査部20によって、その処方箋がカウンタの外側から内側へ取り込まれ、その代わりに引換券が発行される。その際、処方箋に受付番号が印刷されるとともに、処方箋の撮像が行われる。この撮像で得られた画像イメージは、受付番号と共に、処方箋走査部20からデータ処理部30へ送られ、データ処理部30による処方箋データ作成に供される。
データ処理部30では、受付ルーチンの処理によって、先ず画像イメージに対して後に詳述するキャリブレーションが施される(二段階処理のうち前処理)。それから(二段階処理のうち本処理)、処方箋の画像イメージ全体がデータ処理部30の画面に表示されるとともに、画像イメージ及び病院マスターについて医療機関名称の探索が行われる。そして、医療機関名が見つかればそれが医療機関の特定に自動で採用され、医療機関名が見つからなければ、医療機関の指定が促される。これに応じて受付作業者が医療機関を指定すると、それがデータ処理部30の受付ルーチンの処理によって医療機関の特定に採用される。
自動であれ手動であれ医療機関が特定されると、データ処理部30では、受付ルーチンの処理によって、病院マスターから基礎情報の医療機関名称の一致する処方箋の形式データが選定される。具体的には、その基礎情報と対応づけられている処方箋欄分割情報が病院マスターから読み出される。
さらに、データ処理部30の受付ルーチンの処理が続き、その自動処理では、処方箋欄分割情報が得られると、それに基づいて画像イメージが幾つかの分割イメージに分割され、その分割イメージ単位で、文字認識および変換欄対比表示や(図4(a)参照)、校正欄対比表示が行われる(図4(b)参照)。
そこで、受付作業者は、それらの対比表示画面を適宜切り替えながら見て、必要であれば紙の処方箋も見て、処方箋データを完成させる。そして、完成確認後、処方箋完成のボタンをクリックする等して、データ処理部30に処方箋の受付処理を終えさせる。
データ処理部30では、処方箋の受付処理の最後に、完成した処方箋データが薬局での処方箋管理に供される。例えば、データ処理部30から薬局ホストコンピュータ50へ送出されて、患者毎の薬歴管理や,自動調剤機への配信などに用いられる。
こうして、紙の処方箋から電子データの処方箋データが得られるが、その際、文字認識を利用して半自動で処方箋データ入力が行われる。しかも、その文字認識に際し、医療機関に対応した画像イメージの分割処理に加えて、分割イメージ31と変換欄33との対比表示、及び分割イメージ31と校正欄34との対比表示も行われるので、処方箋データ入力を極めて能率良く行うことができる。
また、患者が薬局へ行く前に病院のファクシミリや自宅のFAX電話に処方箋を読み込ませて処方箋を薬局へファクシミリ送信したときにも、その処方箋の画像イメージが回線接続部40を介してデータ処理部30に入力される。この場合も、画像イメージに対して先にキャリブレーションが施され(二段階処理のうち前処理)、それからキャリブレーション後の画像イメージが上述したような処方箋データ作成に供される(二段階処理のうち前処理)。ここでは、先のキャリブレーション(二段階処理のうち前処理)について詳述すると、データ処理部30では、受付ルーチンの処理によって(図1(b)ステップS13参照)、テンプレート情報が参照され(図2(b)参照)、そこに予め設定されている「医」や「電」等の指定文字が画像イメージの一部領域から検出される(図2(a)参照)。
そして、その検出結果に基づいて処方箋の画像イメージの全体に対し天地反転処理と位置補正処理が選択的に行われ(図1(b)ステップS14参照)、罫線消去処理も行われる(図1(b)ステップS15参照)。
それから、処方箋走査部20で画像イメージを入力したときと同様にして、データ処理部30の受付処方ルーチンの処理によって、処方箋の画像イメージから処方箋データが作成される(図1(b)ステップS21〜S27参照)。
すなわち、上述したように、処方箋の画像イメージ全体がデータ処理部30の画面に表示されるとともに、文字認識による自動で或いは操作入力による手動で医療機関が特定され、それに該当する処方箋様式のデータ(テンプレート情報や病院マスターの該当レコード)が選定され、それに基づいて画像イメージが幾つかの分割イメージに分割され、その分割イメージ単位で、文字認識および変換欄対比表示や(図4(a)参照)、校正欄対比表示が行われる(図4(b)参照)。そして、受付作業者がそれらの対比表示画面を適宜切り替えながらデータを修正したり補充することにより、処方箋データが完成する。
こうして、処方箋がファクシミリにて処方箋受付装置10に送信されてきた場合にも、その処方箋の画像イメージが受信され、この画像イメージから電子データの処方箋データが得られる。この場合も、文字認識を利用して半自動で処方箋データ入力が行われ、画像イメージの全領域に対する文字認識に先立って、画像イメージの一部領域に対する文字認識が行われ、これを利用して簡便かつ的確に指定文字の検出と天地反転処理と位置補正処理が行われ、さらには罫線消去処理も行われることから、ファクシミリ送受信手法に文字認識手法を組み合わせていても文字認識率が低下しないので、処方箋データ入力を極めて能率良く行うことができる。
また、文字認識後の変換欄対比表示で(図4(a)参照)、変換欄33に対する文字列修正処理を行うと(図1(a)ステップS25参照)、随伴して自動で置換文字列の追加処理が行われる。例えば修正前の認識文字列「ケフラカプセル250mg」を修正文字列「ケフラーカプセル250mg」に直す修正処理を受付作業者が行ったとすると、自動で置換文字列追加処理が実行される。そして、修正文字列「ケフラーカプセル250mg」が薬品マスターの薬品名に含まれているので、それを文字列置換テーブルに設定するか否かの確認メッセージが表示される。それに受付作業者が肯定的な確認応答で応えると、後は自動で、修正された文字列「ケフラカプセル250mg」と修正文字列「ケフラーカプセル250mg」とが対データ・組データにされて文字列置換テーブルにデータ保持させられる(図5(b)参照)。
さらに、それ以外のときでも受付作業者が文字列置換処理の対象文字列を増やしたくなったら、変換欄対比表示であろうと(図4(a)参照)校正欄対比表示画面であろうと(図4(b)参照)、置換文字列設定ボタンのクリック等で置換文字列設定処理へ移行する。そうすると、個別設定モード下の置換文字列設定ルーチンによって、置換前文字列用と置換後文字列用の一対の文字列の入力が求められるので、受付作業者は所望の文字列を入力する。例えば文字列「ケフラーカプ250mg」と文字列「ケフラーカプセル250mg」が入力されると、後は自動で、それらの対データ・組データが文字列置換テーブルに設定される(図5(b)参照)。なお、この「ケフラーカプ250mg」や上述の「ケフラカプセル250mg」は数値含有薬品名に該当するので、その並替薬品名に係るテーブル設定も行うか否か確認されるが、ここでは省いたものとする(図5(b)参照)。
そして、このような設定が文字列置換テーブルになされていると、その後の文字認識で得られた認識文字列については、文字認識処理の後で直ぐに、文字列置換テーブルに基づく文字列置換処理が行われる。そのため、認識文字列の中に文字列置換テーブルの置換前文字列「250mgケフラーカプセル」,「ケフラーカプセ250mg」,「250mgケフラーカプセ」,「ケフラカプセル250mg」,「ケフラーカプ250mg」の何れかが含まれているとき、その置換前文字列と文字列置換テーブルにおいて対データ・組データをなしている置換後文字列である正規の薬品名「ケフラーカプセル250mg」で、認識文字列の該当箇所が置き換えられる。
そのため、処方箋に薬品名が厳密でなく適当に入れ替えたり略して記入されていた場合や、多少は誤って記入されていた場合でも、自動で正規の薬品名に直してから確認表示されるので、認識率が向上するとともに、処方箋受付の作業負担が軽減される。
また、そのような文字列置換処理に要する文字列置換テーブルへの設定や追加が、数値含有薬品名については薬品マスターを利用して自動化・半自動化されているので、容易かつ適切に行える。
本発明の処方箋受付装置の実施例2について、その具体的な構成を、図面を引用して説明する。図6は、(a)が受付処理のフローチャート、(b)が引替券の例である。なお、図6(a)のフローチャートにおいて、ステップS13〜S27,S30は、図1(b)と同じで、繰り返しとなるので、記載を省略している。
この処方箋受付装置が上述した実施例1のものと相違するのは、ファクシミリ受信部に加えてファクシミリ送信部も必要になった点と、高精細モードでの再送依頼と引替券の発行をファクシミリ送信にて行うようになった点である。
ファクシミリ送信部は、ファクシミリ受信部と同じ回線に接続されていて、処方箋をファクシミリ送信してきた患者へファクシミリにて返信できるようになっていれば良い。上述した回線接続部40が送受信一体形であればその送信部で足り、そうでなければ別個に追加するれば良く、外付けタイプでもコンピュータ内蔵タイプでも良い。
高精細モードでの再送依頼と引替券の発行は、データ処理部30の受付ルーチンを機能拡張することで簡便に具現化されている。具体的には(図6(a)参照)、処方箋の画像イメージがファクシミリ送受信にて入力されたら(ステップS12及びステップS61の「Yes」)、テンプレート情報に基づいて指定文字を検出する前に(ステップS13)、処方箋の画像イメージが画素ピッチの細かい高精細モードで送られてきたのか或いは画素ピッチの粗いノーマルモードで送られてきたのかを確認して(ステップS62)、高精細モードであれば(ステップS62の「Yes」)、文字認識処理等に供するが(ステップS13)、高精細モードでなければ(ステップS62の「No」)、高精細モードでの再送を依頼する文章の記載された画像イメージをファクシミリ送信して処理を打ち切るようになっている(ステップS63)。
また、データ処理部30の受付ルーチンは、ファクシミリ送受信にて入力された処方箋の画像イメージについて処方箋データへの変換が完了したとき(ステップS27)、ファクシミリ送信部を介して引替券の画像イメージを送信するようになっている(ステップS64)。この引替券イメージには(図6(b)参照)、引換券発行ユニット21で発行する引替券に印刷するのと同様の受付番号や受付日時に加えて、薬局名や電話番号等の薬局情報,薬局の地図,さらには処方箋イメージの縮小画像なども、含めるようになっている。
この場合、患者が、自宅のFAX等で薬局へ処方箋をファクシミリ送信する際、うっかり不適切なノーマルモードで送信すると、その場で高精細モードでの再送依頼をファクシミリ受信することになるので、直ちに適切な高精細モードで送り直すことができる。しかも、薬局の処方箋受付装置10では、文字認識率が悪くて処方箋データ入力の能率が低い処理や作業を回避することができる。
また、ファクシミリ送信した処方箋が薬局の処方箋受付装置10にて受け付けられたときには、やはり直ちに引替券がファクシミリで返信されて、それを患者が自宅のFAX等で受信することができる。薬局へ出向く前に引替券を入手することができるうえ、その引替券には薬局へ行くのに役立つ地図情報等も記されているので、極めて便利である。
[その他]
上記実施例の処方箋受付装置では、処方箋の画像イメージを入力する入力手段として回線接続部40(ファクシミリ受信部)と処方箋走査部20とが設けられていたが、回線接続部40を省いて薬局受付専用の処方箋受付装置としても良く、処方箋走査部20を省いてファクシミリ受信専用の処方箋受付装置としても良い。
また、上記実施例では、処方箋走査部20とデータ処理部30と回線接続部40とが別体になっていたが、これらは、別体に限られる訳でなく、一体化されていても良い。一体化は、処方箋走査部20とデータ処理部30の部分、処方箋走査部20と回線接続部40の部分、データ処理部30と回線接続部40の部分だけでも良い。
さらに、上記実施例では、校正欄34の対比表示を分割イメージ31と並べて行うようにしたが、変換欄33と校正欄34とを並べて対比表示しても良く、分割イメージ31と変換欄33と校正欄34とを一画面に並べて対比表示しても良い。
また、上述した文字認識機能に加えてコード変換機能もデータ処理部に付与し、処方箋の画像イメージに二次元コード等のコードが有るときにはそれをデータ処理部が処方箋データに変換し、そのようなコードの無いときだけデータ処理部が画像イメージに文字認識を施して処方箋データへの変換を行うようにしても良い(例えば特願2004−308931参照)。
また、本発明の適用は、数値含有薬品名に限定されるものでなく、認識率を向上させる他の技術の併用を阻害するものでもない。例えば、数値含有薬品名以外の薬品名やその他の文字列を文字列置換テーブルに自動で又は手動で設定するように改造しても良く、類似度を利用したり文字限定辞書を使い分けたりといった従来技術を組み合わせても良い。
また、上記実施例では、薬品名が一般名と商品名とに項分けされて薬品マスターに保持されていたが、一般名と商品名とを区別しないで同列の薬品名としてデータ保持するようにしても良い。
本発明の実施例1について、処方箋受付装置の構造を示し、(a)がハードウェア構成図、(b)が受付処理のフローチャートである。 (a)が処方箋の情報欄の配置例と指定文字の例、(b)がテンプレート情報のデータ構造例である。 (a)が処方箋の情報欄の配置例、(b)が他の配置例、(c)が病院マスターのデータ構造例、(d)が処方箋データの構造例である。 (a)が変換欄対比表示画面の一例、(b)が校正欄対比表示画面の一例である。 (a)が薬品マスターのデータ構造例、(b)が文字列置換テーブルのデータ構造例である。 本発明の処方箋受付装置の実施例2について、(a)が受付処理のフローチャート、(b)が引替券の例である。
符号の説明
10…処方箋受付装置、
20…処方箋走査部、21…引換券発行ユニット、
22…スキャナ(撮像手段)、23…ローカルコントローラ、
24…移送路、25…プリントヘッド、26…操作パネル、
30…データ処理部、31…分割イメージ、
32…欄指定タブ、33…変換欄(文字認識結果)、34…校正欄、
40…回線接続部(ファクシミリ受信部、ファクシミリ送信部)、
50…薬局ホストコンピュータ

Claims (2)

  1. 処方箋の画像イメージを入力する入力手段と、前記画像イメージに文字認識処理を施すことにより前記画像イメージから処方箋データを得るデータ処理部とを備えた処方箋受付装置において、
    前記データ処理部が、各種の薬品名を含むデータを保持する薬品マスターと、置換前文字列と置換後文字列とを対応付けて多数のデータを保持する文字列置換テーブルと、前記文字認識処理の後にその処理で得た認識文字列に前記文字列置換テーブルの置換前文字列の何れかが含まれているとき前記認識文字列の該当箇所を前記文字列置換テーブルの置換後文字列のうち該置換前文字列に対応するもので置き換える文字列置換手段とを具えたものであり、
    非数値部と数値部と単位部とをその順に連ねた文字列からなる数値含有薬品名が、そのまま前記薬品マスターの薬品名と前記文字列置換テーブルの置換後文字列とに含められており、且つ、数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替薬品名になって前記文字列置換テーブルの置換前文字列のうち該置換後文字列と対応するものに含められており、
    さらに、前記データ処理部が、前記文字列置換テーブルを設定するに際し、前記薬品マスターの前記薬品名から前記数値含有薬品名を抽出して、この数値含有薬品名から前記並替薬品名を生成し、この並替薬品名と前記数値含有薬品名とを対応付けて前記文字列置換テーブルにデータ保持させるとともに、抽出した前記数値含有薬品名とそれから生成した前記並替薬品名とのうち何れか一方または双方について、その非数値部の後尾の文字を省いて略式薬品名を生成し、この略式薬品名と前記数値含有薬品名とを対応付けて前記文字列置換テーブルにデータ保持させるものであることを特徴とする処方箋受付装置。
  2. 処方箋の画像イメージを入力する入力手段と、前記画像イメージに文字認識処理を施すことにより前記画像イメージから処方箋データを得るデータ処理部とを備えた処方箋受付装置において、
    前記データ処理部が、各種の薬品名を含むデータを保持する薬品マスターと、置換前文字列と置換後文字列とを対応付けて多数のデータを保持する文字列置換テーブルと、前記文字認識処理の後にその処理で得た認識文字列に前記文字列置換テーブルの置換前文字列の何れかが含まれているとき前記認識文字列の該当箇所を前記文字列置換テーブルの置換後文字列のうち該置換前文字列に対応するもので置き換える文字列置換手段とを具えたものであり、
    非数値部と数値部と単位部とをその順に連ねた文字列からなる数値含有薬品名が、そのまま前記薬品マスターの薬品名と前記文字列置換テーブルの置換後文字列とに含められており、且つ、数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替薬品名になって前記文字列置換テーブルの置換前文字列のうち該置換後文字列と対応するものに含められており、
    さらに、前記数値含有薬品名からその非数値部の後尾の文字を省いた正順略式薬品名と、それを数値部と単位部と非数値部の順に並べ替えた並替略式薬品名とのうち何れか一方または双方について、その略式薬品名と前記数値含有薬品名とが対応付けられて前記文字列置換テーブルにデータ保持されていることを特徴とする処方箋受付装置。
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