JP4479900B2 - 空容器回収システム - Google Patents

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Description

本発明は、清涼飲料水・コーヒー・ビール等の飲料が充填されていたアルミ缶、スチール缶、ペットボトル等を潰して回収する空容器回収システムに関するもので、特に、現金等と交換可能なカード等を発行することによって回収率の飛躍的な向上を図る空容器回収システムに関するものである。
清涼飲料水・コーヒー・ビール等の飲料が充填されるアルミ缶、スチール缶、ペットボトル等は地球にとって重要な資源であり、その空容器は以前からリサイクルの対象となっている。近年、リサイクルを促進するために、清涼飲料水等の自動販売機の傍に空容器回収ボックスが設置されるところが多くなっているが、空容器回収ボックスの設置のみでは、空容器をそこに投入するか否かは個人の意思によるので、回収率がそれほど向上していない。そこで、さらに回収率を上げるために、所定の空容器(アルミ缶、スチール缶)を投入すると1個につき10円の硬貨を払い出すデポジット方式の空容器回収ボックスが開発され、試験的に設置されている。
さらに、例えば特許文献1に記載の自動販売機においては、現金で清涼飲料水等を販売する従来の自動販売機が夜間無人の状態に置かれることによって、内部に貯蔵された現金の盗難の恐れがあるとして、現金を用いずICカード等の媒体を用いて、清涼飲料水等を購入した場合はその購入金額をICカード等の金額データから減算処理し、空缶回収手段に空缶が投入されるごとに投入された空缶の種類に応じた金額をICカード等の金額データに加算している。これによって、利用者の意欲を刺激して、空缶回収率をより向上させることが期待できる。
特開2001−23011号公報
しかしながら、かかる特許文献1に記載の自動販売機は内部に現金が貯まらないため盗難の恐れは解消されるものの、ICカード等の媒体を絶えず持ち歩かなければならず、ICカード等の媒体を忘れた場合にはその自動販売機では商品を購入することができないという問題点があった。
そこで、本発明は、通常の硬貨・紙幣で商品を購入することができる自動販売機の近傍に空容器減容回収機を設置して、現金または品物と交換することができるカードまたはシールを発行することによって空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、1回カードの発行を受けたらそのカードのデータが一杯になるまで同じカードを使用することができ、カードを忘れたら新しいカードの発行を受けることができ、さらにカードまたはシールを偽造して現金を詐取しようとする行為を確実に防止することができる空容器回収システムを提供することを課題とするものである。
請求項1の発明にかかる空容器回収システムは、容器に充填された飲料を販売する自動販売機の近傍に設置され、塑性を有する空容器に圧力を掛けて潰し、内部の減容空容器回収箱に収容する空容器減容回収機と、前記減容空容器回収箱に収容された減容空容器を回収する回収業者と、前記減容空容器が前記減容空容器回収箱に一杯に収容されたことを検知して前記回収業者に有線または無線で通報する検知通報センサと、前記空容器減容回収機の投入口に設けられた前記空容器に付されたバーコードを読み取るバーコードリーダと、前記バーコードリーダで読み取ったバーコードデータを前記空容器減容回収機ごとに付された固有の符号及び/または年月日及び/または時刻とともに記憶するデータ記憶手段と、前記空容器減容回収機の前面に取付けられ、前記バーコードデータから前記空容器減容機の投入口に投入された前記空容器が所定のものであると判断された場合に前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた点数が前記バーコードデータ及び前記固有の符号及び/または年月日及び/または時刻とともに磁気記録され、さらに少なくとも前記点数が印字された磁気カード、または前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた枚数の前記バーコードデータ及び前記固有の符号及び/または年月日及び/または時刻が印字されたシール、または前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた個数のスタンプが押され前記バーコードデータ及び前記固有の符号及び/または年月日及び/または時刻が印字された紙製カードを発行する発券機と、前記回収業者が前記空容器減容回収機の開閉扉を鍵で開けて内部の前記減容空容器回収箱に収容された前記減容空容器を回収する際に、前記データ記憶手段のスイッチを押すことによって送信されるとともに記憶領域を確保するために前記データ記憶手段から消去される前記データ記憶手段に記憶されたデータを受信して記憶する作業を複数の前記空容器減容回収機の前記データ記憶手段について実行する中央記憶手段を有する情報センターと、前記磁気カードまたは前記シールまたは前記紙製カードと引き換えに前記磁気カードに磁気記録された点数または前記シールの枚数または前記紙製カードに押された前記スタンプの個数に応じた金額の現金、または前記点数・枚数・個数に応じた複数の品物の中から選択させた品物を払い出す交換センターとを具備するものである。
請求項2の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1の構成において、「前記空容器が所定のものであると判断された場合」とは、前記空容器が前記発券機に登録されたメーカーのものであると判断された場合であるものである。
請求項3の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1または請求項2の構成において、前記交換センターと前記情報センターの前記中央記憶手段とを回線または無線で接続して、前記磁気カードまたは前記シールまたは前記紙製カードに記憶または記載されているデータと前記情報センターの前記中央記憶手段に記憶されているデータとが一致しているか否か照合するものである。
請求項4の発明にかかる空容器回収システムは、請求項3の構成において、前記照合は前記磁気カードまたは前記シールまたは前記紙製カードと引き換えに払い出されるべき現金または品物が一定金額以上である場合にのみ実施するものである。
請求項5の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1乃至請求項4のいずれか1つの構成において、前記空容器減容回収機は前記空容器が所定のものであると判断された場合とそうでない場合とでは前記空容器減容回収機の前面に設けられた判定ランプが異なる色に発光し、または2つの異なる色の判定ランプの異なる方が点灯し、及び/またはディスプレイに異なるメッセージが表示されるものである。
請求項6の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1乃至請求項5のいずれか1つの構成において、前記バーコードリーダは前記バーコードを読み取ると前記空容器減容回収機に設けられたスピーカから音声を発し及び/または前記空容器減容回収機に設けられたランプを点滅または点灯させるものであって、前記バーコードリーダの方向に前記バーコードが向くように前記空容器を持ったまま前記投入口内に前記空容器を挿入させ、前記音声及び/または前記ランプの点滅または点灯を確認してから前記空容器から手を離して前記投入口に投入させる方式を採っているものである。
請求項7の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1乃至請求項6のいずれか1つの構成において、前記バーコードリーダは前記投入口に前記空容器が挿入されると前記空容器の表面のそれぞれ交差する3以上の方向にそれぞれ複数本の読み取り光線を所定の間隔で照射するものである。
請求項8の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記磁気カードはポイントカードであって、前記発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから前記空容器減容回収機の投入口に空容器を投入することによって、前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた点数の磁気カードを発行する代わりに前記カード挿入口に挿入した磁気カードに前記点数を加算して前記カード挿入口から返却するものである。
請求項9の発明にかかる空容器回収システムは、請求項1乃至請求項7のいずれか1つの構成において、前記紙製カードはポイントカードであって、前記発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから前記空容器減容回収機の投入口に空容器を投入することによって、前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた個数のスタンプが押された紙製カードを発行する代わりにカード挿入口に挿入した紙製カードの空欄部分に前記個数のスタンプを押して前記カード挿入口から返却するものである。
請求項1の発明にかかる空容器回収システムは、容器に充填された飲料を販売する自動販売機の近傍に設置され、塑性を有する空容器に圧力を掛けて潰し減容空容器回収箱に収容して一杯になったら回収業者に通報する検知通報センサと、投入口に設けられたバーコードリーダと、読み取ったバーコードデータを空容器減容回収機ごとに付された固有の符号等とともに記憶するデータ記憶手段と、バーコードデータから投入口に投入された空容器が所定のものであると判断された場合に空容器の種類・大きさ及び個数に応じた点数がバーコードデータ及び固有の符号等とともに磁気記録された磁気カードまたはシールまたはスタンプが押された紙製カードを発行する発券機とを備えた空容器減容回収機を中心として構成されている。
さらに、減容空容器回収箱に収容された減容空容器を回収する回収業者と、回収業者が空容器減容回収機の開閉扉を鍵で開けて内部の減容空容器回収箱に収容された減容空容器を回収する際にデータ記憶手段のスイッチを押すことによって送信されるとともに記憶領域を確保するためにデータ記憶手段から消去されるデータを受信して記憶する作業を複数の空容器減容回収機のデータ記憶手段について実行する中央記憶手段を有する情報センターと、磁気カードまたはシールまたは紙製カードと引き換えに磁気記録された点数またはシールの枚数または紙製カードに押されたスタンプの個数に応じた金額の現金または複数の品物の中から選択させた品物を払い出す交換センターとを具備する。
これによって、自動販売機で飲み物を購入してその場で飲み干した人は、傍に空容器減容回収機があって空容器代を還元できるカードまたはシールが手に入ると知っていれば、当然塑性があって減容できる空容器(アルミ缶・スチール缶・ペットボトル等)を投入口に入れる。ここで、投入口にバーコードリーダを備えることによって、投入された空容器の表面に付されたバーコードから、如何なる会社の如何なる商品の如何なる大きさの如何なる材質の空容器が投入されたかを判別することができ、予め定めた所定の空容器であると判定された場合は、磁気カードまたはシールまたは紙製カードを発行する。予め所定の空容器を溜めておいて一度に(1回で、という意味ではない。空容器減容回収機は通常1個ずつ投入して減容する。)多数の所定の空容器を減容した場合には、その個数に応じた点数を記録した磁気カード、またはその個数に応じた枚数のシール、またはその個数に応じたスタンプを押した紙製カードが払い出される。
利用者はそれを持って交換センターに行けば、磁気カードまたはシールまたは紙製カードと引き換えに磁気記録された点数またはシールの枚数または紙製カードに押されたスタンプの個数に応じた金額の現金を受け取ることができる。または、点数等に応じた複数の品物も揃えられていて、その中から選択した品物を受け取ることもできる。こうして、空容器の回収に協力した代償として現金または品物を受け取ることができることによって、自動販売機の利用者によるリサイクルへの意欲を掻き立てて空容器回収率をより向上させることができる。
一方、こういった無人のカード等の払い出しによる現金交換システムができると、自動販売機で偽造硬貨が使用されるように、必ずそのシステムを悪用しようとする者が現れるため、かかる悪用を防止する必要がある。そこで、本発明の空容器回収システムにおいては、空容器減容回収機内にデータ記憶手段(例えばCPU(中央処理装置)とハードディスクを中心に構成された記憶システム)を備えて、バーコードリーダで読み取ったバーコードデータを空容器減容回収機に固有の符号とさらに好ましくは年月日と時刻をも1組のデータとして記憶しておく。
そして、偽造した磁気カードまたはシールまたは紙製カードを持って交換センターに現れて現金との交換を申し出た者がいた場合に、担当者が怪しいと思った場合(磁気カード等を偽造して現金を詐取しようとする者は、必ず偽造する手間に見合うだけの金額を詐取しようとするから、不自然に点数等が多いはずである。)には、情報センターの中央記憶手段にアクセスして、磁気カードに記録されている、またはシールに印字されている、または紙製カードに印字されているバーコードデータと空容器減容回収機に固有の符号(さらには年月日と時刻)と、中央記憶手段に記憶されているバーコードデータと空容器減容回収機に固有の符号(さらには年月日と時刻)とが一致しているかどうかを確かめる。正規の磁気カード等の場合にはこれらのデータは必ず一致し、偽造した磁気カード等の場合にはこれらのデータが一致するはずはないから、即座に偽造を見破ることができる。
データ記憶手段に記憶されたこれらのデータは、減容空容器回収箱が一杯になったことを検知通報センサが検知して回収業者に通報し、回収業者が回収に来たときに空容器減容回収機の開閉扉を開けて内部の減容空容器回収箱を引き出すが、そのとき必ず内部に設けられているデータ記憶手段のスイッチを押すように取り決めておく。これによって、データ記憶手段に記憶されたこれらのデータは、有線または無線によって情報センターの中央記憶手段に送信され、中央記憶手段で受信されて記憶される。同時に、データ記憶手段のメモリ領域からこれらのデータは削除され、データ記憶手段のメモリ領域が常に確保される。
したがって、磁気カードまたはシールまたは紙製カードが発行されてからデータ記憶手段に記憶されたこれらのデータが中央記憶手段で受信されて記憶されるまでに何日かのタイムラグが生ずることになるが、交換センターから情報センターにアクセスしてまだこれらのデータが届いていない場合には、磁気カード等に記録された固有の符号に該当する空容器減容回収機のデータ記憶手段に直接アクセスして確認すれば良い。
このようにして、通常の硬貨・紙幣で商品を購入することができる自動販売機の近傍に空容器減容回収機を設置して、現金または品物と交換することができるカードまたはシールを発行することによって空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、カードまたはシールを偽造して現金を詐取しようとする行為を確実に防止することができる空容器回収システムとなる。
請求項2の発明にかかる空容器回収システムにおいては、「空容器が所定のものであると判断された場合」とは、空容器が発券機に登録されたメーカーのものであると判断された場合である。
空容器の表面に付されているバーコードには、何処のメーカーの製品かの情報が入っているから、発券機の制御ユニットに予め該当するメーカーを登録しておいて、バーコードリーダで読み取ったバーコードデータから空容器が発券機に登録されているメーカーのものと判断されれば、カードまたはシールを発行し、空容器が発券機に登録されているメーカーのものではないと判断されれば、カードまたはシールは発行しない。ここで、利用者に納得が行くように空容器減容回収機の投入口の近傍に「A社、B社の飲料の容器についてはポイントカード(またはシール)が発行されます。その他の容器については発行されません。」というような注意書を設けておくのが好ましい。
これによって、利用者は街中に幾つも設置されている飲料の自動販売機の中でも、「A社、B社」の飲料を扱っている自動販売機を利用すれば、見返りがあるということを学習し、近年どの会社の自動販売機でも似たような品揃えの飲料類を販売している状況の中では、似たような飲料ならば見返りがある会社の自動販売機の製品を買おうとする傾向が強くなって、客層の囲い込みに貢献し売上を伸ばすことができる。
このようにして、通常の硬貨・紙幣で商品を購入することができる自動販売機の近傍に空容器減容回収機を設置して、現金または品物と交換することができるカードまたはシールを発行することによって空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、自動販売機の利用者の囲い込みに役立つ空容器回収システムとなる。
請求項3の発明にかかる空容器回収システムは、交換センターと情報センターの中央記憶手段とを回線または無線で接続して、磁気カードまたはシールまたは紙製カードに記録または記載されているデータと情報センターの中央記憶手段に記憶されているデータとが一致しているか否か照合するものである。
前述の如く、新しいシステムが登場すると、それを悪用しようとする者が必ず現れる。特に、磁気カード、シール、紙製カードとスタンプ等は偽造するのが比較的容易であるから、これらを偽造して交換センターへ持ち込み、現金を詐取しようとする者がいても不思議ではない。そこで、交換センターと情報センターの中央記憶手段とを回線または無線で接続して、利用者が持ち込んだ磁気カード等に記録または記載されているデータと中央記憶手段に記憶されているデータとを照合する。磁気カード等が正規のルートでデータを記録等したものであれば、これらのデータは必ず一致し、偽造した磁気カード等の場合にはこれらのデータが一致するはずはないから、即座に偽造を見破ることができる。
このようにして、通常の硬貨・紙幣で商品を購入することができる自動販売機の近傍に空容器減容回収機を設置して、現金または品物と交換することができるカードまたはシールを発行することによって空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、カードまたはシールを偽造して現金を詐取しようとする行為を確実に防止することができる空容器回収システムとなる。
請求項4の発明にかかる空容器回収システムにおいては、照合は磁気カードまたはシールまたは紙製カードと引き換えに払い出されるべき現金または品物が一定金額以上である場合にのみ実施する。
交換センターへ持ち込まれた磁気カード等が偽造品でないかをチェックするための照合を、全ての利用者について行っていては時間が掛かり、交換センターが混んでいる場合には正規の利用者に迷惑を掛けることになる。また、磁気カード等を偽造して現金の詐取を行おうとする者は、必ず一定金額以上に対応した点数等を有する磁気カード等を偽造するはずである。
そこで、交換センターと情報センターの中央記憶手段とを回線または無線で接続して行う、磁気カード等に記録または記載されているデータと中央記憶手段に記憶されているデータとの照合は、磁気カード等と引き換えに払い出されるべき現金または品物が一定金額以上である場合にのみ実施することとして、引き換えに払い出されるべき現金または品物が一定金額未満の場合は照合を行わないこととすれば、交換センターが混んでいる場合でも円滑な払い出しが行われ、正規の利用者に迷惑を掛けることもない。但し、低額であっても余りにも頻繁に交換に現れる人物等がいる場合には、マークしておいて一定回数を越えたら照合を行うことが好ましい。
このようにして、空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、カードまたはシールを偽造して現金を詐取しようとする行為を確実に防止しつつ、交換センターの円滑な運営を行うことができる空容器回収システムとなる。
請求項5の発明にかかる空容器回収システムは、空容器減容回収機は空容器が所定のものであると判断された場合とそうでない場合とでは空容器減容回収機の前面に設けられた判定ランプが異なる色に発光し、または2つの異なる色の判定ランプの異なる方が点灯し、及び/またはディスプレイに異なるメッセージが表示されるものである。
本発明にかかる空容器回収システムにおいては、空容器減容回収機に投入された空容器のバーコードを読み取り、そのバーコードデータから空容器が所定のものであると判断された場合には点数付きの磁気カード等を払い出し、空容器が所定のものでないと判断された場合には空容器の減容は行うが磁気カード等は払い出さない。これを利用者に納得してもらうためには、上述の如く空容器減容回収機の投入口の近傍に「A社、B社の飲料の容器についてはポイントカード(またはシール)が発行されます。その他の容器については発行されません。」というような注意書を設けておくのも1つの方法ではあるが、より明確に説明するためには、空容器減容回収機の前面(例えば投入口の近傍)に2色以上に発光する判定ランプを設けて、空容器が所定のものであると判断された場合には緑色に発光させ、そうでない場合は赤色に発光させる。さらに、傍らに「判定ランプが緑色…ポイントカード(またはシール)発行、判定ランプが赤色…発行されず」というような注意書を設けておくのがより好ましい。
または、2色以上に発光する判定ランプの代わりに、2つの異なる色の判定ランプを設けて、空容器が所定のものであると判断された場合には緑色の判定ランプが点灯し、そうでない場合には赤色の判定ランプが点灯するようにしても良い。さらに、注意書の代わりに空容器減容回収機の発券機の前面に設けられたディスプレイ(液晶ディスプレイ等)に、例えば「この容器は登録されていないので、ポイントは付きません。」といったメッセージが表示されるようにしても良い。かかるディスプレイは、判定ランプとともに設置されるのが望ましいが、判定ランプなしでディスプレイのみ設置しても良い。
このようにして、所定の空容器が投入された場合にのみ磁気カード等を発行するとともに、磁気カード等が発行されない場合にも利用者を納得させることができる空容器回収システムとなる。
請求項6の発明にかかる空容器回収システムは、バーコードリーダはバーコードを読み取ると空容器減容回収機に設けられたスピーカから音声を発し及び/または空容器減容回収機に設けられたランプを点滅または点灯させるものであって、バーコードリーダの方向にバーコードが向くように空容器を持ったまま投入口内に空容器を挿入させ、音声及び/またはランプの点滅または点灯を確認してから空容器から手を離して投入口に投入させる方式を採っているものである。
従来のバーコードリーダ付き空容器回収機は、空容器を一旦真横に倒した状態で入口のスペースに載置し、このスペースが回転してバーコードリーダで読み取れる範囲内を空容器が通過するうちに空容器が1回転するように動かして、確実にバーコードリーダがバーコードを読み取れるようにしている。しかし、かかる方式では空容器を1回転させながら水平方向に移動させるため奥行き方向の長さが必要であり、装置が大きくなってしまうことと、空容器を1回転させながら水平方向に移動させる機構が複雑になり、装置が高価になってしまうという欠点があった。
これに対して、本発明にかかる空容器回収システムにおいては、空容器減容回収機の投入口内にバーコードリーダが設けられており、バーコードリーダはバーコードを読み取ると音声を発し及び/またはランプを点滅または点灯させるようになっているので、バーコードリーダの方向にバーコードが向くように空容器を持ったまま投入口内に空容器を挿入させ、音声及び/またはランプの点滅または点灯を確認してから手を離して空容器を投入させる。したがって、簡単な構成でより確実にバーコードリーダにバーコードを読み取らせることができ、装置も小型になりかつ安価に製造できる。
このようにして、空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、より確実にバーコードリーダにバーコードを読み取らせることができ、空容器減容回収機も小型になりかつ安価にできる空容器回収システムとなる。
請求項7の発明にかかる空容器回収システムは、バーコードリーダは投入口に空容器が挿入されると空容器の表面のそれぞれ交差する3以上の方向にそれぞれ複数本の読み取り光線を所定の間隔で照射するものである。
空容器の種類によって、バーコードが空容器の長手方向に並んでいるものと、周方向に並んでいるものとがある。したがって、読み取り光線がある限られた方向しか向いていない場合には、これらのいずれの場合に対しても少なくとも1本の読み取り光線にバーコードの全体を横切らせることは困難である。これに対して、本発明にかかる空容器回収システムにおいては、それぞれ交差する3以上の方向にそれぞれ複数本の読み取り光線を所定の間隔で照射するものであるから、バーコードが空容器の長手方向に並んでいる場合でも周方向に並んでいる場合でも少なくとも1本の読み取り光線がバーコードの全体を横切ることになる。
このようにして、空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、より確実にバーコードリーダにバーコードを読み取らせることができ、空容器減容回収機も小型になりかつ安価にできる空容器回収システムとなる。
請求項8の発明にかかる空容器回収システムにおいては、磁気カードはポイントカードであって、発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから空容器減容回収機の投入口に空容器を投入することによって、空容器の種類・大きさ及び個数に応じた点数の磁気カードを発行する代わりにカード挿入口に挿入した磁気カードに前記点数(ポイント)を加算してカード挿入口から返却するものである。
通常の大きさの磁気カードはかなりの情報量を記録することができるため、利用者の1回の利用(複数個の空容器を投入したとしても)に対して1枚の磁気カードを発行するのは不経済である。そこで、原則として磁気カードが一杯になるまで繰返し使い続けるポイントカードとして、磁気カードを発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから空容器を投入して、所定の空容器であればポイントを磁気カードに加算して行く方式とする。そして、手持ちの磁気カードを忘れた場合に限って新たに磁気カードを発行する方式とするのが好ましい。これによって、磁気カードを忘れても空容器回収システムを利用することができる。
このようにして、磁気カードの情報量を最大限まで有効に利用することができる経済的な空容器回収システムとなる。
請求項9の発明にかかる空容器回収システムは、紙製カードはポイントカードであって、発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから空容器減容回収機の投入口に空容器を投入することによって、空容器の種類・大きさ及び個数に応じた個数のスタンプが押された紙製カードを発行する代わりにカード挿入口に挿入した紙製カードの空欄部分に前記個数のスタンプを押して前記カード挿入口から返却するものである。
通常の大きさの紙製カードはスタンプの大きさを小さくすればかなりの数のスタンプを押すことができるため、利用者の1回の利用(複数個の空容器を投入したとしても)に対して1枚の紙製カードを発行するのは不経済である。そこで、原則として紙製カードがスタンプで一杯になるまで繰返し使い続けるポイントカードとして、紙製カードを発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから空容器を投入して、所定の空容器であればスタンプを紙製カードの空欄に追加押印して行く方式とする。そして、手持ちの紙製カードを忘れた場合に限って新たに紙製カードを発行する方式とするのが好ましい。これによって、紙製カードを忘れても空容器回収システムを利用することができる。
このようにして、紙製カードの容量を最大限まで有効に利用することができる経済的な空容器回収システムとなる。
以下、本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムについて、図1乃至図6を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムの全体構成を示す説明図である。図2は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機の全体構成を示す斜視図である。図3(a)は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機における空容器を投入口内に挿入するところを、(b)はバーコードリーダが空容器のバーコードを読み取ったところを示す図である。図4(a)は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機における空容器が所定のものと判定されたところを、(b)は磁気カードが返却されたところを示す図である。図5は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機のバーコードリーダの読み取り光線パターンを示す図である。図6は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機における空容器の処理手順を示すフローチャートである。
図1に示されるように、本実施の形態にかかる空容器回収システム1は、容器に充填された飲料を販売する自動販売機2の近傍に設置された空容器減容回収機3と、投入された空容器に応じて所定の点数が記録された磁気カードMCを発行する発券機9と、空容器減容回収機3で減容されて減容空容器回収箱8に溜まった減容空容器を回収する回収業者12と、複数の(各所に設置された)空容器減容回収機3に投入された空容器のデータを全て記憶する中央記憶手段としての大容量記憶装置10Aを備えた情報センター10と、磁気カードMCに記録された点数に応じて現金または品物と交換する交換センター11とを中心に構成されている。
空容器減容回収機3の投入口4内の上面には、投入される空容器のバーコードを読み取るためのバーコードリーダ5が取付けられており、利用者は空容器のバーコード部分を上面に向けて空容器を手に持ったまま投入口4内に挿入し、音声によってバーコードリーダ5がバーコードを読み取ったことを確認してから手を離して空容器を投入口4内に投入する。バーコードリーダ5で読み取られたバーコードデータは、その空容器減容回収機3に固有の符号及び読み取られた年月日及び時刻のデータとともに、空容器減容回収機3の内部に取付けられたデータ記憶手段としてのハードディスクユニット6に記憶される。同時にこれらのデータは発券機9の制御ユニットにも送られて、発行される磁気カードMCに記録される。
空容器減容回収機3内の減容空容器回収箱8の近傍には、減容空容器回収箱8が一杯になったことを検知して回収業者12に通報する検知通報センサ7が取付けられており、回収業者12はこの検知通報センサ7からの通報を受けたら、できる限り速やかに該当する空容器減容回収機3のところへ回収に行く。このとき、空容器減容回収機3の前扉を鍵で開けて減容空容器回収箱8を取出して中味を軽トラック等に移すわけであるが、それとともに内部に触れられる状態になるので、ハードディスクユニット6に取付けられた図示しないスイッチを押してもらうことにしておく。
これによって、ハードディスクユニット6にそれまで記憶された数多くのデータが全て回線を通じて情報センター10の大容量記憶装置10Aに送信されて、記憶される。大容量記憶装置10Aに記憶されたことが確認されたら、ハードディスクユニット6の記憶内容は全て消去されてデータ記憶手段としてのハードディスクユニット6の記憶領域が確保される。
このような新しい現金等還元システム1が登場すると、それを悪用しようとする者が必ず現れる。特に、磁気カードMCは偽造するのが比較的容易であるから、高額ポイントが記録された磁気カードを偽造して交換センター11へ持ち込み、現金を詐取しようとする者がいても不思議ではない。そこで、頻繁に高額ポイントが記録された磁気カードを持ち込む等の怪しい人物が現れた場合等には、交換センター11のパソコン11Aと情報センター10の大容量記憶装置10Aとを回線または無線で接続して、利用者が持ち込んだ磁気カードに記録されているデータ(バーコードデータ、各空容器減容回収機3に固有の符号、利用年月日及び時刻)と大容量記憶装置10Aに記憶されているこれらのデータとを照合する。
磁気カードMCが正規のルートで使用されたものであればこれらのデータは必ず一致し、偽造した磁気カードの場合にはこれらのデータが一致するはずはないから、即座に偽造を見破ることができる。このようにして、本実施の形態にかかる空容器回収システム1が悪用されて現金等が詐取される事態を防止することができる。このような照合操作は、全ての磁気カードMCについて行うのが、確実に現金等の詐取を防止することができるが、それでは大多数の善意の利用者に不快な思いをさせることにもなるし、交換センター11が混んでいる場合には著しく迷惑を掛けることになる。そこで、例えば、一定金額以上に相当する点数が記録された磁気カードMCについてのみ、上述した照合を実施することにするのが好ましい。
次に、本実施の形態にかかる空容器回収システム1において中心的な役割を果たす空容器減容回収機3の詳細な構成について、図2を参照して説明する。
図2に示されるように、本実施の形態にかかる空容器減容回収機3は、正面上部に当る空容器Pの投入口4の設けられた面は、筐体の全体に対して45度程度の斜めに設けられている。この投入口4には、人が取っ手4bを持って開閉することができる開閉蓋4aが取付けられており、この開閉蓋4aを開くことによって投入口4の奥に設けられている上下2段の各1対のプレスローラが停止し、空容器Pを投入してこの開閉蓋4aを閉じることによって、電動モータに電流が供給されて上下2段の各1対のプレスローラが回転して空容器Pを各1対のプレスローラ間で押し潰して減容する。
さらに、空容器減容回収機3の正面の大部分は筐体に3個の蝶番14で取付けられた開閉扉13となっており、通常時は鍵穴13aでロックされて閉じられていて部外者が開けることはできないが、空容器減容回収機3の設置者が管理している専用の鍵を鍵穴13aに差し込んで回すことによって、開閉自在となる。また、開閉扉13を構成する鋼板の上半分には発券機9が取付けられており、この発券機9の正面左側にはディスプレイ9aが設けられていて、状況に応じて種々のメッセージを表示する。また、発券機9の正面右側にはカード挿入口9bと押しボタン9cが設けられている。
通常の状態においては、ディスプレイ9aには「カードをお入れ下さい。カードをお持ちでない方はボタンを押して下さい。」というメッセージが表示されている。そこで、磁気カードMCを既に持っている利用者はカード挿入口9bに磁気カードMCを入れてから、また初めて空容器減容回収機3を使用するため磁気カードMCを持っていないか、または持ってくるのを忘れた利用者は、押しボタン9cを押す。すると、いずれの場合も、ディスプレイ9aの表示は「空容器を手に持ったままバーコードを上に向けて投入口に入れて下さい。」という表示に変わる。
なお、空容器減容回収機3の左右の側面にはそれぞれ持ち手3aが固定されており、底板には長さを調節できるアジャスター脚16が四隅に固定されていて、作業者2人でそれぞれ持ち手3aを持って空容器減容回収機3を運び、自動販売機2の近傍の水平な場所にアジャスター脚16を床面につけて空容器減容回収機3を設置する。そして、背面下部からは電源コード15が伸びており、先端のプラグ15aを100V用コンセントに差し込んで図示されない電動モータ等を作動可能にする。なお、空容器減容回収機3の設置場所は電源が必要な自動販売機2の近傍であるため、電源に困ることはない。
次に、空容器の投入の手順について、図3及び図4を参照して説明する。図3(a)に示されるように、投入口4の近傍には判定ランプ17が設けられ、さらにその右側には注意書18が貼り付けられている。上記ディスプレイ9aの表示にしたがって、空容器(スチール缶)SCを手に持ったまま開閉蓋4aを開けてバーコードBCを上に向けて投入口4の中に入れる。すると、投入口4の上面に取付けられたバーコードリーダ5の下面から読み取り光線が照射され、図3(b)に示されるようにバーコードBCを読み取ると、「ピーッ」という音声が発せられる。この音声が発せられたのを確認してから、空容器SCから手を離して投入口4の中へ投入する。
そして、図4(a)に示されるように、開閉蓋4aを閉めると投入口4の奥にある上下2段の各1対のプレスローラが回転して空容器SCを各1対のプレスローラ間で押し潰して減容する。それとともに、バーコードリーダ5で読み取られたバーコードBCのバーコードデータから空容器SCが所定の会社のものであるか否かの判定が行われ、予め登録されている所定の会社のものである場合には判定ランプ17が緑色に点灯し、注意書18に記されているように磁気カードMCにポイントが加算され、予め登録されている所定の会社以外のものである場合には、注意書18に記されているように磁気カードMCにポイントは加算されない。
また、磁気カードMCを持っておらず、押しボタン9cを押して開始した場合は、予め登録されている所定の会社のものである場合には判定ランプ17が緑色に点灯し、ポイントを記録した磁気カードMCが新たに発行され、予め登録されている所定の会社以外のものである場合には、磁気カードMCは発行されない。そして、ディスプレイ9aに「次の空容器を入れて下さい。終了する場合はボタンを押して下さい。」と表示され、続けて次の空容器を入れる場合には、同様にして空容器を手に持ったまま開閉蓋4aを開けてバーコードBCを上に向けて投入口4の中に入れ、バーコードリーダ5がバーコードBCを読み取ると「ピーッ」という音声が発せられるので確認してから、空容器SCから手を離して投入口4の中へ投入する。すると、また同様に判定が行われ、判定ランプ17が点灯する。
終了する場合には、ディスプレイ9aの表示にしたがって押しボタン9cを押すと、磁気カードMCを入れて始めた場合には磁気カードMCがカード挿入口9bから返却される。また、押しボタン9cを押して始めた場合には、一度でも判定ランプ17が緑色に点灯した場合には、ポイントの記録された磁気カードMCがカード挿入口9bから発行される。これに対して、全て判定ランプ17が赤色に点灯した場合には、磁気カードは発行されない。
次に、バーコードリーダ5から発せられる読み取り線のパターンについて、図5を参照して説明する。本実施の形態にかかる空容器回収システム1における空容器減容回収機3においては、バーコードリーダ5として図5に示されるような合計20本の読み取り線L1が一度に半導体レーザ(LD)から照射されるものを用いている。即ち、S1方向に平行に4本、それと交差するS2方向に平行に4本、さらにそれらと交差するS3方向に平行に4本、さらにそれらと交差するS4方向に平行に4本、さらにそれらの全てと交差するS5方向に平行に4本、いずれも7.5mmピッチで照射される。
これによって、上述の如く空容器を手に持ったままバーコードBCを上に向けてバーコードリーダ5の下に差し出したとき、バーコードBCが図3(a)に示されるように空容器の縦方向に並んでいる場合でも、空容器の周方向に並んでいる場合でも、また斜めに並んでいる場合でも、図5に示されるような合計20本の読み取り線L1のうち1本でもバーコードBCを全て横切れば読み取ることができ、読み取り発信音が発せられる。したがって、バーコードBCが空容器のどの方向に向いて付いていても、空容器を手に持ったままバーコードBCを上に向けてバーコードリーダ5の下に差し出せば、確実にバーコードBCを読み取ることができ、バーコードBCの向きを気にする必要がない。
次に、上記で説明した空容器の投入から磁気カードの受け取りまでの流れを図6のフローチャートにしたがって説明する。ここでは、利用者がカード挿入口9bに磁気カードMCを入れて始めた場合について説明している。なお、二重線のボックスは利用者の動作を示すものである。
まず、ステップS10で利用者が投入口4の開閉蓋4aを開けて、空容器を手に持ったままバーコードBCを上向けにして投入口4の中にゆっくり投入する(ステップS11)。すると、空容器減容回収機3に設けられた投入センサが投入を検知し(ステップS12)、バーコードリーダ5から図5に示されるような20本の読み取り線L1が照射されてバーコードBCが読み取られる(ステップS13)。同時に「ピーッ」という読み取り音が発せられるのでそれを確認し(ステップS14)、空容器を離して投入する(ステップS15)。
空容器が投入口4を通過したら(ステップS16)、利用者は投入口4の開閉蓋4aを閉め(ステップS17)、空容器は上下2段の各1対のプレスローラを備えたプレスユニットヘ到達する(ステップS18)。ここで、ステップS13で読み取られたバーコードデータからこの空容器が予め登録されたものか否かが判定される(ステップS19)。この判定がYESであれば、判定ランプ17は緑色に点灯し(ステップS20)、磁気カードにポイントが加算される(ステップS21)とともに、プレスユニットにおいて空容器が各1対のプレスローラで押し潰されて減容され(ステップS22)、減容空容器回収箱8に入れられる(ステップS25)。
一方、ステップS19の判定がNOであれば、判定ランプ17は赤色に点灯し(ステップS23)、磁気カードにポイントが加算されることなくプレスユニットにおいて空容器が各1対のプレスローラで押し潰されて減容され(ステップS24)、減容空容器回収箱8に入れられる(ステップS25)。ここで、まだ空容器があるか否かが判定され(ステップS26)、この判定がYESであればステップS10へ戻って上記の工程が繰り返され、この判定がNOであれば押しボタン9cを押すことによって磁気カードMCがカード挿入口9bから払い出され(ステップS27)、利用者が磁気カードMCを受け取って(ステップS28)、工程が終了する。
このようにして、本実施の形態にかかる空容器回収システム1は、通常の硬貨・紙幣で商品を購入することができる自動販売機2の近傍に空容器減容回収機3を設置して、現金または品物と交換することができる磁気カードMCを発行することによって空容器の回収に協力してくれた利用者に容器代を還元するとともに、自社製品の自動販売機の利用者を囲い込むのに役立つものとなる。
本実施の形態においては、空容器が所定のものであると判断された場合に、点数を記録した磁気カードMCを発行する空容器回収システム1について説明したが、所定の枚数のシールを発行するものでも良いし、所定の個数のスタンプが押された紙製カードを発行するものでも良い。
本発明を実施する際には、空容器回収システムのその他の部分の構成、形状、数量、材質、大きさ、接続関係等についても、本実施の形態に限定されるものではない。
図1は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムの全体構成を示す説明図である。 図2は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機の全体構成を示す斜視図である。 図3(a)は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機における空容器を投入口内に挿入するところを、(b)はバーコードリーダが空容器のバーコードを読み取ったところを示す図である。 図4(a)は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機における空容器が所定のものと判定されたところを、(b)は磁気カードが返却されたところを示す図である。 図5は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機のバーコードリーダの読み取り光線パターンを示す図である。 図6は本発明の実施の形態にかかる空容器回収システムを構成する空容器減容回収機における空容器の処理手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 空容器回収システム
2 自動販売機
3 空容器減容回収機
4 投入口
4a 開閉蓋
5 バーコードリーダ
6 データ記憶手段
7 検知通報センサ
8 減容空容器回収箱
9 発券機
9a ディスプレイ
10 情報センター
10A 中央記憶手段
11 交換センター
12 回収業者
17 判定ランプ
BC バーコード
MC 磁気カード
P,SC 空容器

Claims (9)

  1. 容器に充填された飲料を販売する自動販売機の近傍に設置され、塑性を有する空容器に圧力を掛けて潰し、内部の減容空容器回収箱に収容する空容器減容回収機と、
    前記減容空容器回収箱に収容された減容空容器を回収する回収業者と、
    前記減容空容器が前記減容空容器回収箱に一杯に収容されたことを検知して前記回収業者に有線または無線で通報する検知通報センサと、
    前記空容器減容回収機の投入口に設けられた前記空容器に付されたバーコードを読み取るバーコードリーダと、
    前記バーコードリーダで読み取ったバーコードデータを前記空容器減容回収機ごとに付された固有の符号及び/または年月日及び/または時刻とともに記憶するデータ記憶手段と、
    前記空容器減容回収機の前面に取付けられ、前記バーコードデータから前記空容器減容機の投入口に投入された前記空容器が所定のものであると判断された場合に、前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた点数が前記バーコードデータ及び前記固有の符号及び/または年月日及び/または時刻とともに磁気記録され、さらに少なくとも前記点数が印字された磁気カード、または前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた枚数の前記バーコードデータ及び前記固有の符号及び/または年月日及び/または時刻が印字されたシール、または前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた個数のスタンプが押され前記バーコードデータ及び前記固有の符号及び/または年月日及び/または時刻が印字された紙製カードを発行する発券機と、
    前記回収業者が前記空容器減容回収機の開閉扉を鍵で開けて内部の前記減容空容器回収箱に収容された前記減容空容器を回収する際に、前記データ記憶手段のスイッチを押すことによって送信されるとともに記憶領域を確保するために前記データ記憶手段から消去される前記データ記憶手段に記憶されたデータを受信して記憶する作業を複数の前記空容器減容回収機の前記データ記憶手段について実行する中央記憶手段を有する情報センターと、
    前記磁気カードまたは前記シールまたは前記紙製カードと引き換えに前記磁気カードに磁気記録された点数または前記シールの枚数または前記紙製カードに押された前記スタンプの個数に応じた金額の現金、または前記点数・枚数・個数に応じた複数の品物の中から選択させた品物を払い出す交換センターと
    を具備することを特徴とする空容器回収システム。
  2. 前記空容器が所定のものであると判断された場合とは、前記空容器が前記発券機に登録されたメーカーのものであると判断された場合であることを特徴とする請求項1に記載の空容器回収システム。
  3. 前記交換センターと前記情報センターの前記中央記憶手段とを回線または無線で接続して、前記磁気カードまたは前記シールまたは前記紙製カードに記憶または記載されているデータと前記情報センターの前記中央記憶手段に記憶されているデータとが一致しているか否か照合することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の空容器回収システム。
  4. 前記照合は前記磁気カードまたは前記シールまたは前記紙製カードと引き換えに払い出されるべき現金または品物が一定金額以上である場合にのみ実施することを特徴とする請求項3に記載の空容器回収システム。
  5. 前記空容器減容回収機は前記空容器が所定のものであると判断された場合とそうでない場合とでは、前記空容器減容回収機の前面に設けられた判定ランプが異なる色に発光し、または2つの異なる色の判定ランプの異なる方が点灯し、及び/またはディスプレイに異なるメッセージが表示されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1つに記載の空容器回収システム。
  6. 前記バーコードリーダは前記バーコードを読み取ると前記空容器減容回収機に設けられたスピーカから音声を発し及び/または前記空容器減容回収機に設けられたランプを点滅または点灯させるものであって、前記バーコードリーダの方向に前記バーコードが向くように前記空容器を持ったまま前記投入口内に前記空容器を挿入させ、前記音声及び/または前記ランプの点滅または点灯を確認してから前記空容器から手を離して前記投入口に投入させる方式を採っていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1つに記載の空容器回収システム。
  7. 前記バーコードリーダは前記投入口に前記空容器が挿入されると前記空容器の表面のそれぞれ交差する3以上の方向にそれぞれ複数本の読み取り光線を所定の間隔で照射することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1つに記載の空容器回収システム。
  8. 前記磁気カードはポイントカードであって、前記発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから前記空容器減容回収機の投入口に空容器を投入することによって、前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた点数の磁気カードを発行する代わりに前記カード挿入口に挿入した磁気カードに前記点数を加算して前記カード挿入口から返却することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の空容器回収システム。
  9. 前記紙製カードはポイントカードであって、前記発券機に設けられたカード挿入口に挿入してから前記空容器減容回収機の投入口に空容器を投入することによって、前記空容器の種類・大きさ及び個数に応じた個数のスタンプが押された紙製カードを発行する代わりにカード挿入口に挿入した紙製カードの空欄部分に前記個数のスタンプを押して前記カード挿入口から返却することを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1つに記載の空容器回収システム。
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