JP4479781B2 - 記憶媒体用ライブラリ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁気テープ等を内蔵したカートリッジをマガジンの各セルと磁気テープドライブ等の記憶再生装置との間で搬送するカートリッジ搬送装置を備えた記憶媒体用ライブラリ装置の改良に関する。
記憶媒体を内蔵したカートリッジを収納する複数のセルを備えたマガジンとカートリッジをマウントして記憶媒体にデータの読み書きを行なう記憶再生装置、および、マガジンの各セルと記憶再生装置の間を往復してカートリッジを搬送するカートリッジ搬送装置とを備えた記憶媒体用ライブラリ装置が既に公知である。
この種の記憶媒体用ライブラリ装置においては、複数のマガジンを一定の間隔をおいて横列状態で固定設置し、各マガジンの間の間隙を利用してカートリッジ搬送装置を移動させてカートリッジの受け渡しを行なうように構成するのが一般的であった。
このため、隣接するマガジンの間には必ずカートリッジ搬送装置の通過を許容するための移動経路を設ける必要があり、2以上のマガジンを密接して配備することができず、その結果として、マガジンに収納できるカートリッジの数が大幅に制限されるか、あるいは、記憶媒体用ライブラリ装置自体が大型化するといった不都合が生じてしまう。
このような不都合を改善するための技術として、例えば、特許文献1に開示される磁気テープカートリッジライブラリ装置や特許文献2に開示される磁気テープライブラリ装置が既に提案されている。
特許文献1の磁気テープカートリッジライブラリ装置は、テープデッキの左右に制御機構と電源を配置し、中央に位置するテープデッキの手前側にカートリッジ搬送装置の一種であるハンド機構を配備すると共に、制御機構や電源の占有面積がテープデッキの占有面積よりも小さいことを利用して、ハンド機構の左右両側すなわち制御機構や電源の手前側に長尺のマガジンを並列的に配置し、これら両側のマガジンを長手方向に移動させることで、テープデッキの左右側面と干渉する位置にあるマガジンのセルからのカートリッジの取り出しを行なえるようにしたものである。
つまり、この磁気テープカートリッジライブラリ装置は、基本的に、テープデッキの左右両側に生じるデッドスペースの有効利用を図ったものであるため、左右両側のマガジンとテープデッキによってハンド機構が包囲された構成とならざるを得ず、ハンド機構それ自体を移動させることが構造上できないので、3列以上に亘ってマガジンを併設した構成には対処し得ない。
これに対し、特許文献2の磁気テープライブラリ装置は、X,Y,Zの三軸方向にピッカハンドを移動させる構成であるため、上下,左右,奥行きの任意方向からマガジンのセルにアクセスしてカートリッジを取り出すことができる。
しかし、ピッカハンドの移動機構とマガジンの移動機構との干渉を避けるため、これらの移動機構を上下に分割して配備する必要があり、特に、ピッカハンドの移動機構をマガジンの上方に配置する関係上、磁気テープライブラリ装置の規模が或る程度大きくないと、ピッカハンドの移動する空間が占める相対的な割合が高くなってしまい、磁気テープライブラリ装置内の空間の有効利用が果たせなくなるといった欠点がある。
特開2003−196901号公報 特開2004−178702号公報
そこで、本発明の課題は、カートリッジ搬送装置の移動に必要とされる移動経路を形成する空間を有効に利用してカートリッジを高密度に収納できる記憶媒体用ライブラリ装置を提供することにある。
本発明の記憶媒体用ライブラリ装置は、記憶媒体を内蔵したカートリッジを収納する複数のセルを備えたマガジンと、前記カートリッジをマウントして前記記憶媒体にデータの読み書きを行なう記憶再生装置と、前記マガジンの各セルと前記記憶再生装置の間を往復して前記カートリッジを搬送するカートリッジ搬送装置とを有し、
各セル毎のカートリッジ挿抜口を備えたカートリッジ挿抜面が相互に実質的に平行となり且つ挿抜面が互いに対向するようにしてマガジン配設領域の横幅方向の両端部に第1及び第2のマガジンがそれぞれ配置される一方、
前記第1及び第2のマガジンの間には、前記カートリッジ挿抜面と直交する方向に移動自在な移動可能マガジンが、該移動可能マガジンのカートリッジ挿抜面が前記第1及び第2のマガジンのカートリッジ挿抜面と実質的に平行になるようにして取り付けられると共に、
前記移動可能マガジンを当該移動可能マガジンのカートリッジ挿抜面と直交する方向に移動させて当該移動可能マガジンと第1及び第2のマガジンのいずれか一方との間に縦移動経路を形成させるマガジン再配置手段と、
前記移動可能マガジンが移動するマガジン移動領域に干渉しない位置で前記移動可能マガジンの移動方向と平行に延びる横移動経路に沿って前記カートリッジ搬送装置を移動させ、前記形成された縦移動経路の端部に前記カートリッジ搬送装置を位置決めする搬送装置横送り手段と、
前記縦移動経路に沿って前記カートリッジ搬送装置を移動させる搬送装置縦送り手段とを設け、
前記横移動経路上に位置する前記カートリッジ搬送装置との間でカートリッジの受け渡しが行なえる位置に前記記憶再生装置を配置した記憶媒体用ライブラリ装置であり、前記課題を達成するため、特に、
前記第1のマガジンと前記第2のマガジンが記憶媒体用ライブラリ装置のベースプレート上に間隙をおいて固設される一方
前記移動可能マガジンの下面には、前記間隙未満の厚さを有して前記横幅方向に沿って該移動可能マガジンの両側に延出するマガジンプレートが一体的に固着され、該マガジンプレートが前記ベースプレート上で前記横幅方向に移動方向を規制されて取り付けられ
前記カートリッジ搬送装置は、当該カートリッジ搬送装置の下面に突出する縦送り用ピニオンと該縦送り用ピニオンを回転駆動する縦送り用ピニオン駆動モータを備え、前記横移動経路に沿って移動方向を規制された状態で前記ベースプレート上に取り付けられた横移動プレートに前記横幅方向と直交する向きで固設された搬送装置退避用ラックに前記縦送り用ピニオンを噛合させて該横移動プレートに対する前記横幅方向の相対移動を規制され且つ前記搬送装置退避用ラックの方向に沿った移動を許容された状態で前記横移動プレートを介して前記ベースプレート上に取り付けられ
前記マガジンプレートにおける前記横移動プレートとの対向部、および、前記横移動プレートにおけるマガジンプレートとの対向部には、前記ベースプレートから突出した横送り用ピニオンを挟むようにして、前記マガジンプレート上の移動可能マガジンが前記第1のマガジン側に移動した状態で前記第2のマガジンと前記移動可能マガジンとの間に形成される第一の縦移動経路の延長線上に前記カートリッジ搬送装置が位置し且つ前記マガジンプレート上の移動可能マガジンが前記第2のマガジン側に移動した状態で前記第1のマガジンと前記移動可能マガジンとの間に形成される第二の縦移動経路の延長線上に前記カートリッジ搬送装置が位置するように、前記マガジンプレートと前記横移動プレートを前記横幅方向に沿って相互に逆方向に移動させるための横送り用ラックが各々設けられると共に、前記ベースプレートには前記横送り用ピニオンを回転駆動する横送り用ピニオン駆動モータが固設され
前記マガジンプレートには、前記第一,第二の縦移動経路の各々に沿って、前記横移動プレートの搬送装置退避用ラックと連絡する第一,第二の縦送り用ラックが固設され
前記搬送装置横送り手段が、前記横移動プレートの横送り用ラックと前記横送り用ピニオンと前記横送り用ピニオン駆動モータとによって構成され
前記マガジン再配置手段が、前記マガジンプレートの横送り用ラックと前記横送り用ピニオンと前記横送り用ピニオン駆動モータとによって構成され
前記搬送装置縦送り手段が、前記縦送り用ピニオンと前記縦送り用ピニオン駆動モータと前記搬送装置退避用ラックと前記第一,第二の縦送り用ラックとによって構成されていることを特徴とする構成を有する。
本発明の記憶媒体用ライブラリ装置によれば、複数のマガジンを併設しても各マガジン間に恒常的な縦移動経路を設ける必要がなく、カートリッジ搬送装置の移動に必要とされる移動経路を形成する空間を有効に利用して多数のカートリッジを収納することができる。
次に、本発明を磁気テープライブラリ装置に適用した場合の一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した一実施形態の磁気テープライブラリ装置1の構成についてアウターケーシングを取り外した状態で示した斜視図、また、図2は同磁気テープライブラリ装置1の各部のレイアウトを簡略化して示した平面図である。
この磁気テープライブラリ装置1は、記憶媒体の一種である磁気テープを内蔵したカートリッジを収納する複数のセルを備えた複数のマガジン、すなわち、第1のマガジン2(以下、第一固定マガジン2という),第2のマガジン3(以下、第二固定マガジン3という),移動可能マガジン4と、カートリッジをマウントして磁気テープにデータの読み書きを行なう記憶再生装置である磁気テープドライブ5、および、マガジン2,3,4の各セルと磁気テープドライブ5の間を往復してカートリッジを搬送するカートリッジ搬送装置6、ならびに、該磁気テープライブラリ装置1の各部を制御する制御部7と電源部8を備える。
第一固定マガジン2は、例えば、2行4列に配列された8個のセルを備え、図1および図2における第一固定マガジン2の左端面側に各セルのカートリッジ挿抜口が設けられている。つまり、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面は其の左端面に設けられており、以下、この位置を第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと称する。
また、第二固定マガジン3は、第一固定マガジン2と同様に2行4列に配列された8個のセルを備え、図1および図2における第二固定マガジン3の右端面側に各セルのカートリッジ挿抜口が設けられている。つまり、第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面は其の右端面であり、以下、この位置を第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aと称する。
そして、移動可能マガジン4は、例えば、2行3列に配列された6個のセルを備え、図1および図2における移動可能マガジン4の左端面側に各セルのカートリッジ挿抜口が設けられている。つまり、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面は其の左端面であり、以下、この位置を移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aと称する。
これらの3つのマガジン2,3,4のうち、第一固定マガジン2は、図2に示されるように、カートリッジ挿抜面2a,3a,4aに直交する方向の各マガジン2,3,4の横幅の総和にカートリッジ搬送装置6の横幅を加えた横幅(W)を有するベースプレート9上のマガジン配設領域(A)の横幅方向の右端部に、図1に示されるようにして上下方向に所定の間隙(D)をおいて固設され、また、第二固定マガジン3も、図2に示されるように、マガジン配設領域(A)の横幅方向の左端部に、図1に示されるようにして上下方向に所定の間隙(D)をおいて、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに対し、第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aが平行になるようにして固設されている。
この実施形態では、マガジン2,3,4の横幅とカートリッジ搬送装置6の横幅は概ね均等である。
これに対し、第一固定マガジン2と第二固定マガジン3の間に位置する移動可能マガジン4は、その下面に、前述の間隙(D)に満たない厚さを有してマガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って移動可能マガジン4の両側に延出するマガジンプレート10を一体的に備えたもので、その構成が、第一固定マガジン2や第二固定マガジン3とは異なる。
移動可能マガジン4とマガジンプレート10の構造を図3に示す。
マガジンプレート10は、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って図1に示されるようにして形成された矩形溝11と嵌合する突条12を備え、この突条12を矩形溝11に嵌合させてベースプレート9上に載置されることで、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aおよび第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに対し、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aを平行とした状態を保持して、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って独立的に移動可能な状態でベースプレート9に取り付けられている。
この実施形態では、前述した通り、ベースプレート9のマガジン配設領域(A)の横幅方向の両端部に位置する第一固定マガジン2と第二固定マガジン3のセルが2行4列、また、これらの間に位置する移動可能マガジン4のセルが2行3列である。つまり、図2に示されるように、マガジン配設領域(A)の平面に沿ってマガジン配設領域(A)の横幅方向と直交する向きにおける移動可能マガジン4の長さは、第一固定マガジン2や第二固定マガジン3の長さよりも短く、マガジン配設領域(A)の平面に沿って横幅方向と直交する向きにおけるカートリッジ搬送装置6の長さを移動可能マガジン4の長さに加えた長さが、マガジン配設領域(A)の横幅方向の両端部に位置する第一固定マガジン2や第二固定マガジン3の長さに概ね匹敵する。
カートリッジ搬送装置6は、ベースプレート9のマガジン配設領域(A)のうち、移動可能マガジン4の横幅方向の移動が許容されたマガジン移動領域(B)から、マガジン配設領域(A)の平面に沿ってマガジン配設領域(A)の横幅方向すなわち移動可能マガジン4の移動方向と直交する向きで外側にオフセットされた位置、つまり、図1中で移動可能マガジン4よりも後方にオフセットされた位置に配設された横移動プレート13を介して、マガジン移動領域(B)に干渉しない位置でベースプレート9上に取り付けられている。
カートリッジ搬送装置6と横移動プレート13の構成を図4に示す。
横移動プレート13は、その下面に、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って図1に示されるようにしてベースプレート9上に形成された矩形溝14と嵌合する突条15を備える。そして、この突条15を矩形溝14に嵌合させてベースプレート9上に載置されることで、マガジン配設領域(A)の横幅方向に伸びる横移動経路に沿って移動可能とされている。
カートリッジ搬送装置6は、当該カートリッジ搬送装置6の下面に突出する縦送り用ピニオン16と、縦送り用ピニオン16を回転駆動する縦送り用ピニオン駆動モータMy(図4では図示せず)を備える。そして、マガジン配設領域(A)の横幅方向と直交する向きで横移動プレート13上に固設された搬送装置退避用ラック17に縦送り用ピニオン16を噛合させることによって、横移動プレート13に対する横幅方向の相対移動を規制され、且つ、搬送装置退避用ラック17の長さ方向、つまり、マガジン配設領域(A)の横幅方向と直交する方向に沿った移動を許容された状態で、横移動プレート13上に取り付けられている。
具体的には、図5に示されるように、カートリッジ搬送装置6の下面側に搬送装置退避用ラック17の背面のストレート部に摺接するガイド片18が固設され、ガイド片18と縦送り用ピニオン16とで搬送装置退避用ラック17を挟む構造とすることで、横移動プレート13に対するカートリッジ搬送装置6の横幅方向の相対移動が規制され、同時に、搬送装置退避用ラック17の長さ方向に沿ったカートリッジ搬送装置6の移動が許容されるようになっている。搬送装置退避用ラック17の断面形状は全体として蟻柄状であり、この搬送装置退避用ラック17の両側を蟻溝状のガイド片18が左右から挟むことで、搬送装置退避用ラック17からのカートリッジ搬送装置6の脱落が防止されている。
カートリッジ搬送装置6は、各マガジン2,3,4の各セルのカートリッジ挿抜口や磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口との間でカートリッジ19の受け渡しを行なう必要上、カートリッジ収容コンテナ20の部分を90°ピッチで旋回させて収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21を様々な方向に向ける機能を備える。
また、カートリッジ搬送装置6は、カートリッジ収容コンテナ20の部分を上下動させて収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21を各マガジン2,3,4の各セルや磁気テープドライブ5の高さに合わせる機能、更には、各マガジン2,3,4の各セルや磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口からカートリッジ19を引き出して収容コンテナ20に取り込んだり、収容コンテナ20内のカートリッジ19を各マガジン2,3,4の各セルや磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口に差し込んだりする機能を備える。
カートリッジ搬送装置6の機能に関しては磁気テープライブラリ装置やカートリッジ搬送装置の分野においては既に公知であるので詳細な説明は省略する。
図4ではカートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21を手前側に向けた状態を示しているが、この状態からカートリッジ収容コンテナ20を90°回転させれば第二固定マガジン3の各セルとの間でのカートリッジ19の受け渡しが可能な状態となり、また、図4の状態からカートリッジ収容コンテナ20を逆方向に90°回転させれば移動可能マガジン4の各セルとの間でのカートリッジ19の受け渡しが可能な状態となる。
この機能が、いわゆる双方向挿抜機能(カートリッジ搬送装置6の横幅方向の両側で隣接する各マガジンの各セルとの間でカートリッジの受け渡しを行なう機能)である。
なお、ここでは、カートリッジ収容コンテナ20を旋回させるための駆動源となるモータをコンテナ旋回モータMrと称し、カートリッジ収容コンテナ20を上下動させるための駆動源となるモータをコンテナ昇降モータMzと称するものとする。
カートリッジ搬送装置6を取り付けた横移動プレート13と移動可能マガジン4を固設したマガジンプレート10は、図2に示されるように、横移動プレート13をマガジンプレート10からマガジン配設領域(A)の横幅方向と直交する向きで外側にオフセットするかたちで隣接して配置される。そして、横移動プレート13におけるマガジンプレート10との対向部には図4に示されるような横送り用ラック22が一体的に設けられ、また、マガジンプレート10における横移動プレート13との対向部には図3に示されるような横送り用ラック23が一体的に設けられている。
横移動プレート13とマガジンプレート10を裏面側から見た状態を図6に示す。
横移動プレート13の横送り用ラック22とマガジンプレート10の横送り用ラック23は、図6に示されるように、ベースプレート9から突出して配置された横送り用ピニオン24を挟むようにして、相互に対向する方向から横送り用ピニオン24と噛合している。従って、横送り用ピニオン24が回転駆動されると、マガジンプレート10と横移動プレート13が、図2に示されるマガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って相互に逆方向に移動させられることになる。
横送り用ラック22,23の歯数あるいは全長と横送り用ピニオン24の歯数あるいは直径、更には、横送り用ラック22と横送り用ピニオン24との噛合位置と、横送り用ラック23と横送り用ピニオン24との噛合位置は、図2に示されるようにマガジンプレート10と一体の移動可能マガジン4が第一固定マガジン2側に移動した状態で、第二固定マガジン3と移動可能マガジン4との間に形成される第一の縦移動経路(T1)の延長線上にカートリッジ搬送装置6が位置し、且つ、図7に示されるようにマガジンプレート10上の移動可能マガジン4が第二固定マガジン3側に移動した状態で、第一固定マガジン2と移動可能マガジン4との間に形成される第二の縦移動経路(T2)の延長線上にカートリッジ搬送装置6が位置するように設計されている。
また、横送り用ピニオン24は、ベースプレート9に内蔵された図示しない横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動源として、図6に示されるように、動力伝達ベルト25,26を介して回転駆動されるようになっている。
そして、移動可能マガジン4を固設したマガジンプレート10には、図2に示した第一の縦移動経路(T1)に沿って、横移動プレート13の搬送装置退避用ラック17と連絡する第一の縦送り用ラック27が図3に示されるようにして一体的に固設されると共に、図7に示した第二の縦移動経路(T2)に沿って、横移動プレート13の搬送装置退避用ラック17と連絡する第二の縦送り用ラック28が図3に示されるようにして一体的に固設されている。
第一の縦送り用ラック27の端部は、図2に示す通り、マガジンプレート10上の移動可能マガジン4が第一固定マガジン2側に移動して第二固定マガジン3と移動可能マガジン4との間に第一の縦移動経路(T1)が形成された際に横移動プレート13の搬送装置退避用ラック17と連絡し、また、第二の縦送り用ラック28の端部は、図7に示す通り、マガジンプレート10上の移動可能マガジン4が第二固定マガジン3側に移動して第一固定マガジン2と移動可能マガジン4との間に第二の縦移動経路(T2)が形成された際に横移動プレート13の搬送装置退避用ラック17と連絡するものである。
従って、この実施形態においては、移動可能マガジン4をマガジン配設領域(A)の横幅方向に移動させて相互に隣接するマガジン3,4の間あるいは相互に隣接するマガジン2,4の間に縦移動経路(T1),(T2)を形成させるマガジン再配置手段は、マガジンプレート10の横幅方向の送りに直接的に関与するマガジンプレート10の横送り用ラック23と、横送り用ピニオン24、および、横送り用ピニオン24を回転駆動する横送り用ピニオン駆動モータMxと、横送り用ピニオン駆動モータMxの回転を横送り用ピニオン24に伝達する動力伝達ベルト25,26によって構成されていることになる。
また、この実施形態において縦移動経路(T1),(T2)に沿ってカートリッジ搬送装置6に送りを掛ける搬送装置縦送り手段は、カートリッジ搬送装置6を取り付けた横移動プレート13上に形成された搬送装置退避用ラック17と、この搬送装置退避用ラック17に連絡して第一の縦移動経路(T1)を形成するマガジンプレート10上の第一の縦送り用ラック27、および、搬送装置退避用ラック17に連絡して第二の縦移動経路(T2)を形成するマガジンプレート10上の第二の縦送り用ラック28、ならびに、これらのラック17,27,28に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させるための縦送り用ピニオン16と其の駆動源である縦送り用ピニオン駆動モータMyによって構成されていることになる。
そして、マガジン移動領域(B)から外側にオフセットされた位置つまりマガジン移動領域(B)に干渉しない位置でマガジン配設領域(A)の横幅方向に延びる横移動経路に沿ってカートリッジ搬送装置6に送りを掛けることで第一,第二の縦移動経路(T1,T2)の端部にカートリッジ搬送装置6を位置決めする搬送装置横送り手段は、カートリッジ搬送装置6を取り付けた横移動プレート13を横移動経路に沿って移動させるために必要とされる横移動プレート13の横送り用ラック22と、この横送り用ラック22に噛合する横送り用ピニオン24、および、横送り用ピニオン24を回転駆動する横送り用ピニオン駆動モータMxによって構成されていることになる。
磁気テープドライブ5は、図1あるいは図2に示されるように、第一の縦移動経路(T1)の延長線上にカートリッジ搬送装置6が位置する状態、つまり、カートリッジ搬送装置6が横移動経路の左側のストロークエンドに移動した状態で、カートリッジ搬送装置6と磁気テープドライブ5との間のカートリッジ19の受け渡しが行なえるようにして、ベースプレート9上に固設されている。
図8は磁気テープライブラリ装置1の各部を制御する制御部7の構成の概略を示したブロック図である。
磁気テープライブラリ装置1の制御部7は、図8に示されるように、演算処理用のCPU29と、CPU29の制御プログラムを格納したROM30、および、演算過程のデータの一時記憶等に利用されるRAM31と、各種のパラメータ等を記憶するための不揮発性メモリ32を備え、入出力回路33およびドライバ34,35,36,37を介して、横送り用ピニオン駆動モータMx,縦送り用ピニオン駆動モータMy,コンテナ昇降モータMz,コンテナ旋回モータMrやカートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御するようになっている。挿抜ユニット38は各マガジン2,3,4の各セルのカートリッジ挿抜口や磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口とカートリッジ収容コンテナ20との間でカートリッジ19の受け渡しを行なう際にカートリッジ19の排出や取り込みを行なうためのものであるが、これについては、ローラを用いたものや搬送ベルトを用いたもの或いはピッカを用いたものなど様々なものが既に公知であるので、ここでは説明を省略する。
磁気テープドライブ5は、図示しないインターフェイスを介してパーソナルコンピュータやワークステーション等の上位装置に接続され、上位装置からのマウント指令に基いて各マガジン2,3,4の何れかのセルのカートリッジ19をマウントしてカートリッジ内の磁気テープにデータの読み出しや書き込みを行なう。
磁気テープドライブ5は入出力回路33を介して制御部7のCPU29にも接続されており、上位装置からのマウント指令が磁気テープドライブ5によって検知されると、マウントすべきカートリッジ19を特定するための識別情報が、磁気テープドライブ5からCPU29に送られるようになっている。
また、この実施形態では、第二固定マガジン3の2行4列の各セルl(1,1)〜l(2,4)と各セルl(1,1)〜l(2,4)に収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を記憶した図12(a)のような第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルと、移動可能マガジン4の2行3列の各セルc(1,1)〜c(2,3)と各セルc(1,1)〜c(2,3)に収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を記憶した図12(b)のような移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルと、第一固定マガジン2の2行4列の各セルr(1,1)〜r(2,4)と各セルr(1,1)〜r(2,4)に収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を記憶した図12(c)のような第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルが不揮発性メモリ32に記憶されている。
第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルは第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルであり、移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルは移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルであって、第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルは第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルである。
そして、更に、図1あるいは図2に示される方向性においてカートリッジ搬送装置6の左側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を一時的に記憶するための図13(a)のような左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルと、図1あるいは図2に示される方向性においてカートリッジ搬送装置6の右側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を一時的に記憶するための図13(b)のような右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルが、RAM31の記憶領域の一部を利用して生成されるようになっている。
図9は、図8に示したCPU29の機能を簡略化して示した機能ブロック図である。
この実施形態では、制御部7のCPU29が、記憶再生装置である磁気テープドライブ5からの指令に応じてマウント対象のカートリッジを収納したセルもしくはアンマウント対象のカートリッジの収納先となるセルを含むカートリッジ挿抜面を不揮発性メモリ37から求め、当該カートリッジ挿抜面と当該カートリッジ挿抜面に隣接するマガジンとの間を縦移動経路の形成位置として選択する移動経路形成位置選択手段115として機能する。
また、CPU29は、横送り用ラック22と横送り用ピニオン24と横送り用ピニオン駆動モータMxによって構成される搬送装置横送り手段116の横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動制御して、移動経路形成位置選択手段115で選択された縦移動経路の端部位置にまでカートリッジ搬送装置6に送りを掛ける横送り制御手段117としても機能する。
更に、CPU29は、横送り用ラック23と横送り用ピニオン24および横送り用ピニオン駆動モータMxと動力伝達ベルト25,26によって構成されるマガジン再配置手段118の横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動制御して、移動経路形成位置選択手段115で選択された縦移動経路を形成する再配置制御手段119として機能する。
また、CPU29は、不揮発性収納メモリ32の第一固定マガジン用収納位置記憶テーブル,第二固定マガジン用収納位置記憶テーブル,移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルに記憶されているセル位置とカートリッジとの対応関係に基いて、搬送装置退避用ラック17と第一,第二の縦送り用ラック27,28および縦送り用ピニオン16と縦送り用ピニオン駆動モータMyによって構成される搬送装置縦送り手段120の縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して、マウント対象もしくはアンマウントされたカートリッジの収納先となるセルの位置にカートリッジ搬送装置6を位置決めする縦送り制御手段121としても機能する。
図10〜図11は本実施形態の制御部7に設けられたCPU29によって行われる磁気テープライブラリ装置1の各部の駆動制御の概略について簡略化して示したフローチャートである。
次に、図10〜図11を参照して移動経路形成位置選択手段115,横送り制御手段117,再配置制御手段119,縦送り制御手段121として機能するCPU29の処理と磁気テープライブラリ装置1の全体的な処理動作および本発明を適用した記憶媒体用ライブラリ装置のカートリッジ搬送方法の実施形態について具体的に説明する。
但し、図1あるいは図2に示されるように、マガジンプレート10上の移動可能マガジン4が第一固定マガジン2側に移動して第二固定マガジン3と移動可能マガジン4との間に第一の縦移動経路(T1)が形成され、第一の縦移動経路(T1)の延長線上にカートリッジ搬送装置6が位置した状態が、移動可能マガジン4,カートリッジ搬送装置6の初期位置であり、この状態で、カートリッジ搬送装置6のカートリッジ収容コンテナ20がカートリッジ搬送装置6の横幅方向の両側つまり図2の左右方向でのカートリッジの受け渡しが行なえる方向に向いているものとする。
パーソナルコンピュータやワークステーション等の図示しない上位装置からのマウント指令が磁気テープドライブ5に入力されると、入出力回路33を介して磁気テープドライブ5から制御部7のCPU29にマウント指令が入力される。前述した通り、このマウント指令には、マウントすべきカートリッジ19を特定するための識別情報が含まれる。
CPU29は、マウント指令の入力の有無やアンマウント指令の入力の有無に関する判定処理(ステップs1,ステップs17)と各部のエラーチェック等に関わる通常処理(ステップs33)を所定周期毎に繰り返し実行しており、マウント指令の入力は、ステップs1の判定処理でCPU29によって検出される。
マウント指令の入力がステップs1の判定処理で検出されると、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29は、まず、マウント指令と共に入力された識別情報に基いて図12(a),図12(b),図12(c)に示されるような収納位置記憶テーブルを検索し(ステップs2)、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルのカートリッジ挿抜面が第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aもしくは移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属するものであるのか、あるいは、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに属するものであるのかを判定する(ステップs3)。
例えば、マウント指令と共に入力された識別情報が“F”であれば、マウント対象として指定された識別情報“F”を有するカートリッジ19は、図12(a)に示されるように第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルに記憶されているのでステップs3の判定結果が真となり、また、例えば、マウント指令と共に入力された識別情報が“W”であれば、マウント対象として指定された識別情報“W”を有するカートリッジ19は、図12(c)に示されるように第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルに記憶されているのでステップs3の判定結果は偽となる。
ステップs3の判定結果が真となった場合、つまり、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19が第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aもしくは移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属することが明らかとなった場合には、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29は、第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aと当該カートリッジ挿抜面3aに隣接する移動マガジン4との間、もしくは、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aと当該カートリッジ挿抜面4aに隣接する第二固定マガジン3との間(どちらでも同じ)の縦移動経路、すなわち、第一の縦移動経路(T1)を縦移動経路の形成位置として選択する。
第一の縦移動経路(T1)が縦移動経路の形成位置として選択された場合、CPU29は、図13(a)のような左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに図12(a)の第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルの情報を一時記憶すると共に図13(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに図12(b)の移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルの情報を一時記憶させ、左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの内容を図14(a)のような内容に更新すると共に右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの内容を図14(b)のような内容に更新する(ステップs4)。
この操作により、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29が選択した縦移動経路に沿ってカートリッジ搬送装置6が移動する際に其の左側に位置するマガジンのセルのカートリッジ挿抜面から取り出しが可能なカートリッジの識別情報とセル位置との対応関係が左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに一時記憶され、また、カートリッジ搬送装置6の右側に位置するマガジンのセルのカートリッジ挿抜面から取り出しが可能なカートリッジの識別情報とセル位置との対応関係が右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに一時記憶されることになる。
このように、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29によって、第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aと当該カートリッジ挿抜面3aに隣接する移動マガジン4との間、もしくは、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aと当該カートリッジ挿抜面4aに隣接する第二固定マガジン3との間の縦移動経路である第一の縦移動経路(T1)が縦移動経路の形成位置として選択された場合、図2のような初期状態を保持したままカートリッジ搬送装置6を第一の縦移動経路(T1)に沿って移動させることでマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を取り出せるので、改めて、再配置制御手段119やマガジン再配置手段118を作動させて縦移動経路を新たに形成したり、搬送装置横送り手段116や横送り制御手段117を作動させてカートリッジ搬送装置6を縦移動経路に位置決めする必要はない。
従って、この場合は、縦送り制御手段121として機能するCPU29が、図14(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報と図14(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報を参照してマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセル位置を求める。
そして、縦送り制御手段121として機能するCPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第一の縦移動経路(T1)、より具体的には、横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17およびマガジンプレート10上の第一の縦送り用ラック27に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルの列位置(図1における前後方向の位置)にカートリッジ搬送装置6を位置決めする。
そして更に、CPU29が、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルの行位置(図1における高さ方向の位置)に合わせる(以上、ステップs5)。
なお、ステップs5の処理で縦送り制御手段121がセル位置を求めるために実際に参照しているのは図14(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報と図14(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報であるが、これらの内容は、図12(a)の第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルや図12(b)の移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルと同様であるから、縦送り制御手段121がセル位置を求めるために収納位置記憶テーブルを参照しているといっても差し支えない。
前述した通り、この状態ではカートリッジ搬送装置6が初期状態にあり、カートリッジ収容コンテナ20はカートリッジ搬送装置6の横幅方向の両側つまり図1の左右方向でのカートリッジの受け渡しを行える方向に向いているので、CPU29は、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルのカートリッジ挿抜面が第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに属するものであるのか移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属するものであるのかに応じてカートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19をカートリッジ収容コンテナ20内に取り込む(ステップs6)。
次いで、CPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第一の縦移動経路(T1)、より具体的には、マガジンプレート10上の第一の縦送り用ラック27および横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、磁気テープドライブ5の手前の位置にカートリッジ搬送装置6を位置決めし、更に、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口の高さに合わせる(ステップs7)
次いで、CPU29は、コンテナ旋回モータMrを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を90°旋回させてカートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の向きを磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口の向きに合わせ(ステップs8)、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口に挿入してマウントし(ステップs9)、RAM31の識別情報記憶レジスタRにマウントしたカートリッジ19の識別情報を一時記憶させる(ステップs10)。
一方、前述のステップs3の判定結果が偽となり、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19が第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに属することが明らかとなった場合には、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29は、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと当該カートリッジ挿抜面2aに隣接する移動マガジン4との間の縦移動経路、すなわち、第二の縦移動経路(T2)を縦移動経路の形成位置として選択する。
第二の縦移動経路(T2)が縦移動経路の形成位置として選択された場合、CPU29は、図13(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに図12(c)の第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルの情報を一時記憶させて右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの内容を図15(b)のような内容に更新する(ステップs11)。
この操作により、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29が選択した縦移動経路に沿ってカートリッジ搬送装置6が移動する際に其の右側に位置するマガジンのセルのカートリッジ挿抜面から取り出しが可能なカートリッジの識別情報とセル位置との対応関係が右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに一時記憶されることになる。
このように、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29によって、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと当該カートリッジ挿抜面2aに隣接する移動マガジン4との間の縦移動経路である第二の縦移動経路(T2)が縦移動経路の形成位置として選択された場合、図2のような初期状態を保持したままでは、選択された縦移動経路すなわち第二の縦移動経路(T2)に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させることはできない。
そこで、横送り制御手段117および再配置制御手段119として機能するCPU29は、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動制御して、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン24を図6中の反時計方向つまり図2中の時計方向に回転させ、カートリッジ搬送装置6を載せた横移動プレート13の横送り用ラック22に対し、マガジン移動領域(B)から外側にオフセットされた横移動経路に沿って図2中で右に向かう方向の送りを掛ける。
同時に、この横送り用ピニオン24の回転を利用して、横送り制御手段117および再配置制御手段119として機能するCPU29が、移動可動マガジン4を固設したマガジンプレート10の横送り用ラック23に対し、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って図2中で左に向かう方向の送りを掛ける。
このように、横送り用ピニオン24の回転と連動する此れらの2つの送り動作を利用して、横送り制御手段117および再配置制御手段119として機能するCPU29が、図7に示されるように、マガジンプレート10上の移動可能マガジン4を第二固定マガジン3側に移動させて第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと当該カートリッジ挿抜面2aに隣接する移動マガジン4との間にカートリッジ搬送装置6の横幅に匹敵する幅を備えた第二の縦移動経路(T2)を形成させ、同時に、第二の縦移動経路(T2)の端部位置、より具体的には、縦移動経路(T2)とカートリッジ搬送装置6の横移動経路との交差位置にまでカートリッジ搬送装置6に送りを掛けてカートリッジ搬送装置6を位置決めする(以上、ステップs12)。
このようにして横送り制御手段117および再配置制御手段119の処理が完了すると、次いで、縦送り制御手段121として機能するCPU29が、図15(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報を参照してマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセル位置を求める。
そして、縦送り制御手段121として機能するCPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第二の縦移動経路(T2)、より具体的には、横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17およびマガジンプレート10上の第二の縦送り用ラック28に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルの列位置(図1における前後方向の位置)にカートリッジ搬送装置6を位置決めする。
そして更に、CPU29が、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルの行位置(図1における高さ方向の位置)に合わせる(以上、ステップs13)。
なお、ステップs13の処理で縦送り制御手段121がセル位置を求めるために実際に参照しているのは図15(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報であるが、この内容は、図12(c)の第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルと同様であるから、縦送り制御手段121がセル位置を求めるために収納位置記憶テーブルを参照しているといっても差し支えない。
前述した通り、この状態ではカートリッジ搬送装置6のカートリッジ収容コンテナ20がカートリッジ搬送装置6の横幅方向の両側つまり図7の左右方向でのカートリッジの受け渡しを行える方向に向いているので、CPU29は、カートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を第一固定マガジン2のセルからカートリッジ収容コンテナ20内に取り込む(ステップs14)。
次いで、CPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第二の縦移動経路(T2)、より具体的には、マガジンプレート10上の第二の縦送り用ラック28および横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、カートリッジ搬送装置6を横移動プレート13上の退避位置(図7に示されるカートリッジ搬送装置6の位置)に戻しながら、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口の高さに合わせる(ステップs15)。
そして、CPU29は、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動制御して、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン24を図6中の時計方向つまり図7中の反時計方向に回転させ、カートリッジ搬送装置6を載せた横移動プレート13の横送り用ラック22に対してマガジン移動領域(B)から外側にオフセットされた横移動経路に沿って図7中で左に向かう方向の送りを掛ける一方、移動可動マガジン4を固設したマガジンプレート10の横送り用ラック23に対しては、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って図7中で右に向かう方向の送りを掛け、カートリッジ搬送装置6および移動可動マガジン4を図2に示されるような初期位置に復帰させる(ステップs16)。
次いで、CPU29は、コンテナ旋回モータMrを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を90°旋回させてカートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の向きを磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口の向きに合わせ(ステップs8)、マウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口に挿入してマウントし(ステップs9)、RAM31の識別情報記憶レジスタRにマウントしたカートリッジ19の識別情報を一時記憶させる(ステップs10)。
また、パーソナルコンピュータやワークステーション等の図示しない上位装置からのアンマウント指令が磁気テープドライブ5に入力されると、入出力回路33を介して磁気テープドライブ5から制御部7のCPU29にアンマウント指令が入力される。
アンマウント指令の入力は、ステップs17の判定処理でCPU29によって検出される。
アンマウント指令の入力がステップs17の判定処理で検出されると、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29は、まず、RAM31の識別情報記憶レジスタRに記憶されている識別情報に基いて現時点で磁気テープドライブ5にマウントされているカートリッジ19を特定すると共に、この識別情報に基いて図12(a),図12(b),図12(c)に示されるような収納位置記憶テーブルを検索し(ステップs18)、マウント中のカートリッジ19の返却先となるセルのカートリッジ挿抜面が第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aもしくは移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属するものであるのか、あるいは、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに属するものであるのかを判定する(ステップs19)。
例えば、マウント中のカートリッジ19の識別情報が“F”であれば、図12(a)に示されるように、この識別情報“F”は第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルに記憶されているのでステップs19の判定結果は真となり、また、例えば、マウント中のカートリッジ19の識別情報が“W”であれば、この識別情報“W”は、図12(c)に示されるように第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに対応してカートリッジの収納位置を記憶した収納位置記憶テーブルに記憶されているのでステップs19の判定結果は偽となる。
ステップs19の判定結果が真となった場合、つまり、アンマウント対象となっているカートリッジ19の返却先のセルが第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aもしくは移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属することが明らかとなった場合には、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29は、第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aと当該カートリッジ挿抜面3aに隣接する移動可能マガジン4との間、もしくは、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aと当該カートリッジ挿抜面4aに隣接する第二固定マガジン3との間(どちらでも同じ)の縦移動経路、すなわち、第一の縦移動経路(T1)を縦移動経路の形成位置として選択する。
なお、図14(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの内容および図14(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの内容に関しては、現時点でアンマウントの対象となっているカートリッジ19のマウントが実行された過去の時点から現在に至るまでの間に何らの書き換え操作も行われていないので、マウント時のステップs4に相当するようなテーブルの書き換え処理は不要である。
このように、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29によって、第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aと当該カートリッジ挿抜面3aに隣接する移動可能マガジン4との間、もしくは、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aと当該カートリッジ挿抜面4aに隣接する第二固定マガジン3との間の縦移動経路である第一の縦移動経路(T1)が縦移動経路の形成位置として選択された場合、図2のような初期状態を保持したままカートリッジ搬送装置6を第一の縦移動経路(T1)に沿って移動させることでアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を対応セルに返却することができるので、改めて、再配置制御手段119やマガジン再配置手段118を作動させて縦移動経路を新たに形成したり、搬送装置横送り手段116や横送り制御手段117を作動させてカートリッジ搬送装置6を縦移動経路に位置決めする必要はない。
そこで、CPU29は、カートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、アンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19つまり現時点で磁気テープドライブ5にマウントされているカートリッジ19を磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口からカートリッジ収容コンテナ20内に取り込んだ後(ステップs20)、コンテナ旋回モータMrを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を−90°旋回させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の向きを磁気テープドライブ5に向かう方向つまりマウント完了時点の方向から、左右方向でのカートリッジの受け渡しが行なえる初期状態に復帰させる(ステップs21)。
次いで、縦送り制御手段121として機能するCPU29が、図14(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報と図14(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報を参照してアンマウント対象として指定されたカートリッジ19の識別情報に対応したセル位置を求める。
そして、縦送り制御手段121として機能するCPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第一の縦移動経路(T1)、より具体的には、横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17およびマガジンプレート10上の第一の縦送り用ラック27に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、アンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19の返却先となるセルの列位置(図1における前後方向の位置)にカートリッジ搬送装置6を位置決めする。
そして更に、CPU29が、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、カートリッジ19の返却先となるセルの行位置(図1における高さ方向の位置)に合わせる(ステップs22)。
そして、CPU29は、アンマウント対象として指定されたカートリッジ19の識別情報が第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに属するものであるのか移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属するものであるのかに応じてカートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、アンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19つまり現時点でカートリッジ収容コンテナ20内に取り込まれているカートリッジ19を返却先のセルに収納する(ステップs23)。
次いで、CPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第一の縦移動経路(T1)、より具体的には、マガジンプレート10上の第一の縦送り用ラック27および横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、磁気テープドライブ5の手前の位置にカートリッジ搬送装置6を位置決めし(ステップs24)、RAM31の識別情報記憶レジスタRに記憶されている識別情報をクリアして(ステップs25)、アンマウントの処理を終える。
この段階では、既に、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の向きは左右方向でのカートリッジの受け渡しが行なえる向きに戻され、アンマウント対象のカートリッジ19もカートリッジ収容コンテナ20から排出されているので、カートリッジ搬送装置6を移動させて磁気テープドライブ5の手前の位置に位置決めすることで、磁気テープライブラリ装置1の各部が完全に初期状態に復帰することになる。
一方、前述のステップs19の判定結果が偽となり、アンマウント対象となっているカートリッジ19の返却先のセルが第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに属することが明らかとなった場合には、移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29は、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと当該カートリッジ挿抜面2aに隣接する移動可能マガジン4との間の縦移動経路、すなわち、第二の縦移動経路(T2)を縦移動経路の形成位置として選択する。
前記と同様、図15(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの内容に関しては、現時点でアンマウントの対象となっているカートリッジ19のマウントが実行された過去の時点から現在に至るまでの間に何らの書き換え操作も行われていないので、マウント時のステップs11に相当するようなテーブルの書き換え処理は不要である。
次いで、CPU29は、カートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、アンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19つまり現時点で磁気テープドライブ5にマウントされているカートリッジ19を磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口からカートリッジ収容コンテナ20内に取り込み(ステップs26)、コンテナ旋回モータMrを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を−90°旋回させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の向きを磁気テープドライブ5に向かう方向つまりマウント完了時点の方向から、左右方向でのカートリッジの受け渡しが行なえる初期状態に復帰させる(ステップs27)。
移動経路形成位置選択手段115として機能するCPU29によって、第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと当該カートリッジ挿抜面2aに隣接する移動可能マガジン4との間の縦移動経路である第二の縦移動経路(T2)が縦移動経路の形成位置として選択された場合、図2のような初期状態を保持したままでは、選択された縦移動経路すなわち第二の縦移動経路(T2)に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させることはできない。
そこで、横送り制御手段117および再配置制御手段119として機能するCPU29は、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動制御して、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン24を図6中の反時計方向つまり図2中の時計方向に回転させ、カートリッジ搬送装置6を載せた横移動プレート13の横送り用ラック22に対し、マガジン移動領域(B)から外側にオフセットされた横移動経路に沿って図2中で右に向かう方向の送りを掛ける。
同時に、この横送り用ピニオン24の回転を利用して、横送り制御手段117および再配置制御手段119として機能するCPU29が、移動可動マガジン4を固設したマガジンプレート10の横送り用ラック23に対しては、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って図2中で左に向かう方向の送りを掛ける。
このように、横送り用ピニオン24の回転と連動する此れらの2つの送り動作を利用して、横送り制御手段117および再配置制御手段119として機能するCPU29が、図7に示されるように、マガジンプレート10上の移動可能マガジン4を第二固定マガジン3側に移動させて第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aと当該カートリッジ挿抜面2aに隣接する移動可能マガジン4との間にカートリッジ搬送装置6の横幅に匹敵する幅を備えた第二の縦移動経路(T2)を形成させ、同時に、第二の縦移動経路(T2)の端部位置、より具体的には、縦移動経路(T2)とカートリッジ搬送装置6の横移動経路との交差位置にまでカートリッジ搬送装置6に送りを掛けてカートリッジ搬送装置6を位置決めする(以上、ステップs28)。
このようにして横送り制御手段117および再配置制御手段119の処理が完了すると、次いで、縦送り制御手段121として機能するCPU29が、図15(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報を参照してアンマウント対象として指定されたカートリッジ19の識別情報に対応したセル位置を求める。
そして、縦送り制御手段121として機能するCPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第二の縦移動経路(T2)、より具体的には、横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17およびマガジンプレート10上の第二の縦送り用ラック28に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、アンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19の返却先となるセルの列位置(図1における前後方向の位置)にカートリッジ搬送装置6を位置決めする。
そして更に、CPU29が、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、カートリッジ19の返却先となるセルの行位置(図1における高さ方向の位置)に合わせる(以上、ステップs29)。
そして、CPU29は、カートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、アンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19つまり現時点でカートリッジ収容コンテナ20内に取り込まれているカートリッジ19を返却先となる第一固定マガジン2のセルに収納する(ステップs30)。
次いで、CPU29は、搬送装置縦送り手段120の一部を構成する縦送り用ピニオン駆動モータMyを駆動制御して縦送り用ピニオン16を回転させ、第二の縦移動経路(T2)、より具体的には、マガジンプレート10上の第二の縦送り用ラック28および横移動プレート13上の搬送装置退避用ラック17に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させ、カートリッジ搬送装置6を横移動プレート13上の退避位置(図7に示されるカートリッジ搬送装置6の位置)に戻しながら、カートリッジ搬送装置6のコンテナ昇降モータMzを駆動制御してカートリッジ収容コンテナ20を上下方向に移動させ、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の高さを、磁気テープドライブ5のカートリッジ挿抜口の高さに合わせる(ステップs31)。
そして、CPU29は、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン駆動モータMxを駆動制御して、搬送装置横送り手段116およびマガジン再配置手段118の一部を構成する横送り用ピニオン24を図6中の時計方向つまり図7中の反時計方向に回転させ、カートリッジ搬送装置6を載せた横移動プレート13の横送り用ラック22に対し、マガジン移動領域(B)から外側にオフセットされた横移動経路に沿って図7中で左に向かう方向の送りを掛ける一方、移動可動マガジン4を固設したマガジンプレート10の横送り用ラック23に対しては、マガジン配設領域(A)の横幅方向に沿って図7中で右に向かう方向の送りを掛け、カートリッジ搬送装置6および移動可動マガジン4を図2に示されるような初期位置に復帰させ(ステップs32)、RAM31の識別情報記憶レジスタRに記憶されている識別情報をクリアして(ステップs25)、アンマウントの処理を終える。
この段階では、既に、カートリッジ収容コンテナ20のカートリッジ挿抜口21の向きは左右方向でのカートリッジの受け渡しが行なえる向きに戻され、アンマウント対象のカートリッジ19もカートリッジ収容コンテナ20から排出されているので、カートリッジ搬送装置6および移動可動マガジン4を移動させて初期位置に復帰させることで、磁気テープライブラリ装置1の各部が完全に初期状態に復帰することになる。
この実施形態では、特に、移動可能マガジン4を横幅方向に移動させて第一の縦移動経路(T1)もしくは第二の縦移動経路(T2)を選択的に生成させるマガジン再配置手段118の駆動源およびカートリッジ搬送装置6に横幅方向の送りを掛ける搬送装置横送り手段116の駆動源として、単一の駆動源すなわち横送り用ピニオン駆動モータMxを共通化して利用しているので、磁気テープライブラリ装置1の小型化および軽量化と製造コストの低減化が実現される。
また、この実施形態は、特に、第一固定マガジン2と第二固定マガジン3のセルの配置が2行4列、また、これらの間に位置する移動可能マガジン4のセルの配置が2行3列とされ、カートリッジ搬送装置6の縦方向の長さを移動可能マガジン4の長さに加えた長さが、第一固定マガジン2や第二固定マガジン3の長さに概ね匹敵する構成とされている。
この結果、図2あるいは図7に示されるように、移動可能マガジン4の長さと第一,第二固定マガジン2,3の長さの差分に相当する領域、より具体的には、電源部8,磁気テープドライブ5,制御部7,第一固定マガジン2,移動可能マガジン4,第二固定マガジン3によって囲まれる領域内で、カートリッジ搬送装置6が、横移動経路に沿って移動することができるようになる。従って、この実施形態によれば、磁気テープライブラリ装置1に必要とされる構成要素を密集して配備することができ、小型化、特に、幅や奥行きが小型化された磁気テープライブラリ装置1が提供される。
以上、一例として、移動可能マガジン4の横幅方向の片側、より具体的には、その左端面にカートリッジ挿抜面4aを設けたものについて説明したが、この実施形態のように双方向挿抜機能を有するカートリッジ搬送装置6を備えた構成にあっては、移動可能マガジン4の横幅をカートリッジ19の横幅の2倍の幅とし、セルの内部に2つのカートリッジ19を並列して収納する構成とし、その両側の端面にカートリッジ挿抜面を設けることにより更に多数のカートリッジ19を稠密な状態で収納することができる。
そのようにした場合であっても、外見上の構成に関しては図1に示したものと全く同様であり、単に、移動可能マガジン4の横幅が増大するだけであるから、構成に関する説明は省略し、移動可能マガジン4の左端面のカートリッジ挿抜面をカートリッジ挿抜面4a、また、移動可能マガジン4の右端面のカートリッジ挿抜面をカートリッジ挿抜面4b(図示せず)と称して、カートリッジ19の出し入れに関わる処理動作についてのみ簡単に説明する。
このような構成を適用する場合も、図12(a)のような第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルと図12(c)のような第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルが必要であり、更に、図12(b)のような移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルに代えて、移動可能マガジン左側面用収納位置記憶テーブルと移動可能マガジン右側面用収納位置記憶テーブルとを構築して不揮発性メモリ32に記憶させる。
但し、移動可能マガジン左側面用収納位置記憶テーブルは、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aにカートリッジ挿抜口を有する2行3列の各セルと各セルに収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を記憶したテーブルであり、また、移動可能マガジン右側面用収納位置記憶テーブルは、移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4bにカートリッジ挿抜口を有する2行3列の各セルと各セルに収納されたカートリッジ19の識別情報との対応関係を記憶したテーブルである。
このような構成を有する磁気テープライブラリ装置の実際の駆動制御に際しては、図10〜図11に示したフローチャートを其のまま転用することができるが、ステップs4の処理では、図13(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに図12(a)の第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルの情報を記憶させ、かつ、図13(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに移動可能マガジン左側面用収納位置記憶テーブルの情報を記憶させるようにする。また、ステップs5〜ステップs6の処理およびステップs22〜ステップs23の処理に際しては、図13(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報つまり第二固定マガジン用収納位置記憶テーブルの情報と図13(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報つまり移動可能マガジン左側面用収納位置記憶テーブルの情報を参照してマウント対象あるいはアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルあるいは返却先となるセル位置を求め、第一の縦移動経路(T1)に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させて当該セル位置にカートリッジ搬送装置6を位置決めし(ステップs5,ステップs22に代わる処理)、マウント対象あるいはアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルが第二固定マガジン3のカートリッジ挿抜面3aに属するものであるのか移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4aに属するものであるのかに応じてカートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、マウント対象あるいはアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19をカートリッジ収容コンテナ20内に取り込んだりカートリッジ収容コンテナ20から送出したりするようにする(ステップs6,ステップs23に代わる処理)。
同様に、ステップs11の処理では、図13(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに移動可能マガジン右側面用収納位置記憶テーブルの情報を記憶させ、かつ、図13(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルに第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルの情報を記憶させるようにし、ステップs13〜ステップs14の処理およびステップs29〜ステップs30の処理に際しては、図13(a)の左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報つまり移動可能マガジン右側面用収納位置記憶テーブルの情報と図13(b)の右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルの情報つまり第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルの情報を参照してマウント対象あるいはアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルあるいは返却先となるセル位置を求め、第二の縦移動経路(T2)に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させて当該セル位置にカートリッジ搬送装置6を位置決めし(ステップs13,ステップs29に代わる処理)、マウント対象あるいはアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19を収納したセルが移動可能マガジン4のカートリッジ挿抜面4bに属するものであるのか第一固定マガジン2のカートリッジ挿抜面2aに属するものであるのかに応じてカートリッジ収容コンテナ20内の挿抜ユニット38を駆動制御し、マウント対象あるいはアンマウント対象として指定された識別情報を有するカートリッジ19をカートリッジ収容コンテナ20内に取り込んだりカートリッジ収容コンテナ20から送出したりするようにする(ステップs14,ステップs30に代わる処理)。
また、最初に説明した実施形態のように、移動可能マガジン4の左端面にのみカートリッジ挿抜面4aを設けて移動可能マガジン4の片側からカートリッジ19の挿抜を行なう構成にあっても、双方向挿抜機能を有するカートリッジ搬送装置6を搭載することは有益である。仮に、カートリッジ搬送装置6が其の左側に隣接するマガジンからカートリッジ19を挿抜する作業しか行えないとした場合では、移動可能マガジン4のセルに対してカートリッジ19の挿抜作業を行なう場合にも移動可能マガジン4を左側に移動させる操作が必要となり、更に、第一固定マガジン2のセルに対してカートリッジ19の挿抜作業を行なう場合にあっては、第一固定マガジン2の寸法(セル4列分)を移動可能マガジン4の寸法(セル3列分)と同程度にまで短縮し、しかも、第一固定マガジン2それ自体を左方向に移動させる構成とせざるを得ないが、双方向挿抜機能を有するカートリッジ搬送装置6を採用することで、移動可能マガジン4のセルに対してカートリッジ19の挿抜作業を行なうために移動可能マガジン4を左側に移動させるといった無駄な動作や、第一固定マガジン2に対するカートリッジ19の挿抜作業を実現するために第一固定マガジン2を左方向に移動させるようにすることで生じる構成の複雑化、および、第一固定マガジン2の寸法を短縮することで生じるカートリッジ19の収納可能数の減少といった問題を防止することができる。
図16は第一の縦移動経路(T1)や第二の縦移動経路(T2)に沿ってカートリッジ搬送装置6に送りを掛けるための搬送装置縦送り手段の他の構成例について簡略化して示した平面図である。
図16の搬送装置縦送り手段は、第一の縦移動経路(T1)の延長線上にカートリッジ搬送装置113が位置する状態でカートリッジ搬送装置113における第二固定マガジン3側の面に当接するように横移動プレート112およびマガジンプレート114を跨いでベースプレート9上に設けられた第一のベルト搬送手段104と、これと同じように、第二の縦移動経路(T2)の延長線上にカートリッジ搬送装置113が位置する状態でカートリッジ搬送装置113における第一固定マガジン2側の面に当接するように横移動プレート112およびマガジンプレート114を跨いでベースプレート9上に設けられた第二のベルト搬送手段108と、図4に示される搬送装置退避用ラック17に代えて横移動プレート112上の同位置に設けられた搬送装置退避用レール109と、図3に示される第一,第二の縦送り用ラック27,28に代えてマガジンプレート114上の同位置に設けられた第一,第二の縦送り用レール110,111(第二の縦送り用レール111は図示せず)によって構成される。
第一のベルト搬送手段104は、ベースプレート9上に回転自在に設けられた駆動プーリ101と従動プーリ102および駆動プーリ101と従動プーリ102に掛け回されたタイミングベルト103によって構成され、第二のベルト搬送手段108は、ベースプレート9上に回転自在に設けられた駆動プーリ105と従動プーリ106および駆動プーリ105と従動プーリ106に掛け回されたタイミングベルト107によって構成されている。
また、搬送装置退避用レール109および第一,第二の縦送り用レール110,111は蟻柄状の断面形状を有する突条であり、カートリッジ搬送装置113の下面には図4および図5に示されるような縦送り用ピニオン16やガイド片18に代えて蟻溝状の断面形状を有する貫通溝が設けられている。カートリッジ搬送装置113を自走させる構成ではないので、カートリッジ搬送装置113に縦送り用ピニオン駆動モータMyを内蔵させる必要はない。
駆動プーリ101と駆動プーリ105は、ベースプレート9に内蔵された縦送り用駆動モータ(図示せず)によって互いに逆方向に回転する向きで同期回転するようになっている。この縦送り用駆動モータは、前述した縦送り用ピニオン駆動モータMyに代わって搬送装置縦送り手段の駆動源を構成するモータであり、駆動プーリ101が図16中で時計方向に回転する際には駆動プーリ105が図16中で反時計方向に回転し、駆動プーリ101が図16中で反時計方向に回転する際には駆動プーリ105が図16中で時計方向に回転するように、ベースプレート9内の図示しない動力伝達系を介して駆動プーリ101および駆動プーリ105に接続されている。
従って、図16に示されるように第一の縦移動経路(T1)の延長線上にカートリッジ搬送装置113が位置する状態でカートリッジ搬送装置113における第2固定マガジン3側の面(図16中で左側の面)にタイミングベルト103が当接した場合であっても、また、これとは逆に第二の縦移動経路(T2)の延長線上にカートリッジ搬送装置113が位置する状態でカートリッジ搬送装置113における第一固定マガジン2側の面(図16中で右側の面)にタイミングベルト107が当接した場合であっても、縦送り用駆動モータの回転方向が同じであれば、搬送装置退避用レール109および第一の縦送り用レール110、あるいは、搬送装置退避用レール109および第二の縦送り用レール111に沿って移動するカートリッジ搬送装置113の移動方向は同一である。また、望ましくは、カートリッジ搬送装置113に縦方向の送りを掛けるタイミングベルト103,107とカートリッジ搬送装置113との間に生じる滑りや脱調を防止するため、図16に示されるように、カートリッジ搬送装置113の左右両側にラック状の突起を列設し、タイミングベルト103,107の外側にも当該突起と噛合するラック状の突起を形成する。
前述した通り、カートリッジ搬送装置113の側面がタイミングベルト103に当接した場合であってもタイミングベルト107に当接した場合であっても、縦送り用駆動モータの回転方向が同じであればカートリッジ搬送装置113に掛けられる縦送りの方向性は同一であるから、図16に示される搬送装置縦送り手段を採用した場合であっても、磁気テープライブラリ装置1に関わる全体的な駆動制御に関しては、縦送り用ピニオン駆動モータMyに代わる縦送り用駆動モータを駆動制御することで、図10〜図11に示したフローチャートを其のまま転用することができる。具体的には、ステップs5,ステップs7,ステップs13,ステップs15,ステップs22,ステップs24,ステップs29,ステップs31の処理で縦送り用ピニオン駆動モータMyの代わりに縦送り用駆動モータを駆動制御することなる。
図16の構成を採用した場合では、カートリッジ搬送装置113内に縦送り用ピニオン駆動モータMyを内蔵させる必要がないことからカートリッジ搬送装置113自体の小型化が容易であり、また、縦送り用駆動モータはベースプレート9内の適宜箇所に設置できるので、レイアウトに関する設計の自由度が大きくなる点でメリットがある。
以上に述べた通り、これらの実施形態では、第一固定マガジン2,第二固定マガジン3,移動可能マガジン4の横幅の総和にカートリッジ搬送装置6の横幅を加えた横幅を有するマガジン配設領域(A)の横幅方向の両端部の各々に第一固定マガジン2と第二固定マガジン3を固定的に配置し、これらの間に独立的に横方向に移動可能な移動可能マガジン4を配置して、磁気テープドライブ5へのマウント対象となるカートリッジ19を収納したセルもしくは磁気テープドライブ5からアンマウントされたカートリッジ19の収納先となるセルに対応したカートリッジ挿抜面を第一固定マガジン用収納位置記憶テーブル,第二固定マガジン用収納位置記憶テーブル,移動可能マガジン用収納位置記憶テーブルから求め、このカートリッジ挿抜面の位置を境として移動可能マガジン4を横幅方向に移動させて、相互に隣接するマガジンの間、つまり、第二固定マガジン3と移動可能マガジン4の間、もしくは、移動可能マガジン4と第一固定マガジン2の間にカートリッジ搬送装置6が移動するための第一の縦移動経路(T1)もしくは第二の縦移動経路(T2)を選択的に形成し、この縦移動経路に沿ってカートリッジ搬送装置6を移動させることで各マガジン2,3,4の各セルと磁気テープドライブ5との間でのカートリッジ19の受け渡しを行なうようにしているので、3つのマガジン2,3,4を横幅方向に併設した場合であっても、カートリッジ搬送装置6の移動に必要とされる縦移動経路の横幅の総和はカートリッジ搬送装置6の横幅1つ分程度のもので済む。
一般に、3つのマガジンを併設した場合には、カートリッジ搬送装置を移動させるための独立した縦移動経路が2列以上は必要となるので、少なくとも、縦移動経路1列分のスペースが省略されることになる。
見方を変えれば、本来必要とされる2列の縦移動経路のうちの1列分をマガジン載置用のスペースとして利用しているといってもよく、磁気テープライブラリ装置1の内部空間を効果的に利用したカートリッジの収納が可能である。
以上、横幅方向の両端部に第一固定マガジン2と第二固定マガジン3を固定的に配置し、これらの間に独立的に横方向に移動可能な移動可能マガジン4を1つのみ実装した例について述べたが、第一固定マガジン2と第二固定マガジン3の間に複数列の移動可能マガジン4を配置するように構成してもよい。その場合も、全てのマガジンの横幅の総和にカートリッジ搬送装置6の横幅を加えた横幅が有するマガジン配設領域(A)の横幅(W)とする点に関しては前記と同様であるので、仮に、移動可能マガジン4を2列に亘って配置した場合では本来必要とされる3列の縦移動経路のうちの2列分をマガジン載置用のスペースとして利用でき、また、移動可能マガジン4を3列に亘って配置した場合では本来必要とされる4列の縦移動経路のうちの3列分をマガジン載置用のスペースとして利用できることになる。
本発明を適用した一実施形態の磁気テープライブラリ装置の構成についてアウターケーシングを取り外した状態で示した斜視図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の各部のレイアウトを簡略化して示した平面図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の移動可能マガジンとマガジンプレートの構造を示した斜視図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置のカートリッジ搬送装置と横移動プレートの構造を示した斜視図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置のカートリッジ搬送装置の下面に設けられたガイド片について示した図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の横移動プレートとマガジンプレートを裏面側から示した図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の移動可能マガジンとカートリッジ搬送装置を横幅方向の移動限度まで逆方向に移動させた状態を示した平面図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の各部を制御する制御部の構成の概略を示したブロック図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の各部を制御する制御部に設けられたCPUによって実現される機能を簡略化して示した機能ブロック図である。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の制御部に設けられたCPUによって実行される各部の駆動制御の概略について簡略化して示したフローチャートである。 同実施形態の磁気テープライブラリ装置の制御部に設けられたCPUによって実行される各部の駆動制御の概略について簡略化して示したフローチャートの続きである。 マガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を記憶した収納位置記憶テーブルについて示した概念図であり、図12(a)は第二固定マガジン用収納位置記憶テーブル、図12(b)は移動可能マガジン用収納位置記憶テーブル、図12(c)は第一固定マガジン用収納位置記憶テーブルについて示している。 カートリッジ搬送装置に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するためのカートリッジ位置一時記憶テーブルについて示した概念図であり、図13(a)はカートリッジ搬送装置の左側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するための左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブル、図13(b)はカートリッジ搬送装置の右側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するための右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルについて示している。 移動可能マガジンが第一固定マガジン側に移動した際のカートリッジ位置一時記憶テーブルについて示した概念図であり、図14(a)はカートリッジ搬送装置の左側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するための左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブル、図14(b)はカートリッジ搬送装置の右側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するための右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルについて示している。 移動可能マガジンが第二固定マガジン側に移動した際のカートリッジ位置一時記憶テーブルについて示した概念図であり、図15(a)はカートリッジ搬送装置の左側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するための左マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブル、図15(b)はカートリッジ搬送装置の右側に隣接するマガジンの各セルと各セルに収納されたカートリッジの識別情報との対応関係を一時的に記憶するための右マガジン用カートリッジ位置一時記憶テーブルについて示している。 搬送装置縦送り手段の他の構成例について示した平面図である。
符号の説明
1 磁気テープライブラリ装置(記憶媒体用ライブラリ装置)
2 第一固定マガジン(第1のマガジン)
2a 第一固定マガジンのカートリッジ挿抜面
3 第二固定マガジン(第2のマガジン)
3a 第二固定マガジンのカートリッジ挿抜面
4 移動可能マガジン
4a 移動可能マガジンのカートリッジ挿抜面
5 磁気テープドライブ(記憶再生装置)
6 カートリッジ搬送装置
7 制御部
8 電源部
9 ベースプレート
10 マガジンプレート
11 矩形溝
12 突条
13 横移動プレート
14 矩形溝
15 突条
16 縦送り用ピニオン(搬送装置縦送り手段の一部)
17 搬送装置退避用ラック(搬送装置縦送り手段の一部)
18 ガイド片
19 カートリッジ
20 カートリッジ収容コンテナ
21 カートリッジ挿抜口
22 横移動プレートの横送り用ラック(搬送装置横送り手段の一部)
23 マガジンプレートの横送り用ラック(マガジン再配置手段の一部)
24 横送り用ピニオン(マガジン再配置手段の一部,搬送装置横送り手段の一部)
25 動力伝達ベルト(マガジン再配置手段の一部)
26 動力伝達ベルト(マガジン再配置手段の一部)
27 第一の縦送り用ラック(搬送装置縦送り手段の一部)
28 第二の縦送り用ラック(搬送装置縦送り手段の一部)
29 CPU(移動経路形成位置選択手段,横送り制御手段,再配置制御手段,縦送り制御手段)
30 ROM
31 RAM
32 不揮発性メモリ
33 入出力回路
34,35,36,37 ドライバ
38 挿抜ユニット
101 駆動プーリ
102 従動プーリ
103 タイミングベルト
104 第一のベルト搬送手段
105 駆動プーリ
106 従動プーリ
107 タイミングベルト
108 第二のベルト搬送手段
109 搬送装置退避用レール
110 第一の縦送り用レール
111 第二の縦送り用レール
112 横移動プレート
113 カートリッジ搬送装置
114 マガジンプレート
115 移動経路形成位置選択手段
116 搬送装置横送り手段
117 横送り制御手段
118 マガジン再配置手段
119 再配置制御手段
120 搬送装置縦送り手段
121 縦送り制御手段
Mx 横送り用ピニオン駆動モータ(マガジン再配置手段の一部,搬送装置横送り手段の一部)
My 縦送り用ピニオン駆動モータ
Mz コンテナ昇降モータ
Mr コンテナ旋回モータ(搬送装置縦送り手段の一部)
(A) マガジン配設領域
(B) マガジン移動領域
(D) 間隙
(W) 各マガジンの横幅の総和にカートリッジ搬送装置の横幅を加えた横幅
(T1) 第一の縦移動経路
(T2) 第二の縦移動経路

Claims (3)

  1. 記憶媒体を内蔵したカートリッジを収納する複数のセルを備えたマガジンと、前記カートリッジをマウントして前記記憶媒体にデータの読み書きを行なう記憶再生装置と、前記マガジンの各セルと前記記憶再生装置の間を往復して前記カートリッジを搬送するカートリッジ搬送装置とを有し、
    各セル毎のカートリッジ挿抜口を備えたカートリッジ挿抜面が相互に実質的に平行となり且つ挿抜面が互いに対向するようにしてマガジン配設領域の横幅方向の両端部に第1及び第2のマガジンがそれぞれ配置される一方、
    前記第1及び第2のマガジンの間には、前記カートリッジ挿抜面と直交する方向に移動自在な移動可能マガジンが、該移動可能マガジンのカートリッジ挿抜面が前記第1及び第2のマガジンのカートリッジ挿抜面と実質的に平行になるようにして取り付けられると共に、
    前記移動可能マガジンを当該移動可能マガジンのカートリッジ挿抜面と直交する方向に移動させて当該移動可能マガジンと第1及び第2のマガジンのいずれか一方との間に縦移動経路を形成させるマガジン再配置手段と、
    前記移動可能マガジンが移動するマガジン移動領域に干渉しない位置で前記移動可能マガジンの移動方向と平行に延びる横移動経路に沿って前記カートリッジ搬送装置を移動させ、前記形成された縦移動経路の端部に前記カートリッジ搬送装置を位置決めする搬送装置横送り手段と、
    前記縦移動経路に沿って前記カートリッジ搬送装置を移動させる搬送装置縦送り手段とを設け、
    前記横移動経路上に位置する前記カートリッジ搬送装置との間でカートリッジの受け渡しが行なえる位置に前記記憶再生装置を配置した記憶媒体用ライブラリ装置であって
    前記第1のマガジンと前記第2のマガジンが記憶媒体用ライブラリ装置のベースプレート上に間隙をおいて固設される一方
    前記移動可能マガジンの下面には、前記間隙未満の厚さを有して前記横幅方向に沿って該移動可能マガジンの両側に延出するマガジンプレートが一体的に固着され、該マガジンプレートが前記ベースプレート上で前記横幅方向に移動方向を規制されて取り付けられ
    前記カートリッジ搬送装置は、当該カートリッジ搬送装置の下面に突出する縦送り用ピニオンと該縦送り用ピニオンを回転駆動する縦送り用ピニオン駆動モータを備え、前記横移動経路に沿って移動方向を規制された状態で前記ベースプレート上に取り付けられた横移動プレートに前記横幅方向と直交する向きで固設された搬送装置退避用ラックに前記縦送り用ピニオンを噛合させて該横移動プレートに対する前記横幅方向の相対移動を規制され且つ前記搬送装置退避用ラックの方向に沿った移動を許容された状態で前記横移動プレートを介して前記ベースプレート上に取り付けられ
    前記マガジンプレートにおける前記横移動プレートとの対向部、および、前記横移動プレートにおけるマガジンプレートとの対向部には、前記ベースプレートから突出した横送り用ピニオンを挟むようにして、前記マガジンプレート上の移動可能マガジンが前記第1のマガジン側に移動した状態で前記第2のマガジンと前記移動可能マガジンとの間に形成される第一の縦移動経路の延長線上に前記カートリッジ搬送装置が位置し且つ前記マガジンプレート上の移動可能マガジンが前記第2のマガジン側に移動した状態で前記第1のマガジンと前記移動可能マガジンとの間に形成される第二の縦移動経路の延長線上に前記カートリッジ搬送装置が位置するように、前記マガジンプレートと前記横移動プレートを前記横幅方向に沿って相互に逆方向に移動させるための横送り用ラックが各々設けられると共に、前記ベースプレートには前記横送り用ピニオンを回転駆動する横送り用ピニオン駆動モータが固設され
    前記マガジンプレートには、前記第一,第二の縦移動経路の各々に沿って、前記横移動プレートの搬送装置退避用ラックと連絡する第一,第二の縦送り用ラックが固設され
    前記搬送装置横送り手段が、前記横移動プレートの横送り用ラックと前記横送り用ピニオンと前記横送り用ピニオン駆動モータとによって構成され
    前記マガジン再配置手段が、前記マガジンプレートの横送り用ラックと前記横送り用ピニオンと前記横送り用ピニオン駆動モータとによって構成され
    前記搬送装置縦送り手段が、前記縦送り用ピニオンと前記縦送り用ピニオン駆動モータと前記搬送装置退避用ラックと前記第一,第二の縦送り用ラックとによって構成されていることを特徴とする記憶媒体用ライブラリ装置。
  2. 前記搬送装置縦送り手段に代えて、
    前記第一の縦移動経路の延長線上に前記カートリッジ搬送装置が位置する状態で前記カートリッジ搬送装置における第2のマガジン側の面に当接するように前記横移動プレートおよびマガジンプレートを跨いで前記ベースプレート上に設けられた第一のベルト搬送手段と、前記第二の縦移動経路の延長線上に前記カートリッジ搬送装置が位置する状態で前記カートリッジ搬送装置における第1のマガジン側の面に当接するように前記横移動プレートおよびマガジンプレートを跨いで前記ベースプレート上に設けられた第二のベルト搬送手段と、前記搬送装置退避用ラックに代えて設けられた搬送装置退避用レールと、前記第一,第二の縦送り用ラックに代えて設けられた第一,第二の縦送り用レールとによって構成される搬送装置縦送り手段を配備したことを特徴とする請求項1記載の記憶媒体用ライブラリ装置。
  3. 前記各カートリッジにおけるセルと各セルに収納されている記憶媒体との対応関係を各カートリッジ挿抜面毎に記憶した収納位置記憶テーブルと、
    前記記憶再生装置からの指令に応じ、前記記憶再生装置へのマウント対象となるカートリッジを収納したセルもしくは前記記憶再生装置からアンマウントされたカートリッジの収納先となるセルを含むカートリッジ挿抜面を前記収納位置記憶テーブルから求め、当該カートリッジ挿抜面と当該カートリッジ挿抜面に隣接するマガジンとの間を縦移動経路の形成位置として選択する移動経路形成位置選択手段と、
    前記搬送装置横送り手段を駆動制御して、前記移動経路形成位置選択手段で選択された縦移動経路の端部位置にまで前記カートリッジ搬送装置を移動させる横送り制御手段と、
    前記マガジン再配置手段を駆動制御して、前記移動経路形成位置選択手段で選択された縦移動経路を形成させる再配置制御手段と、
    前記横送り制御手段および再配置制御手段の作動完了後、前記収納位置記憶テーブルのセル位置に基いて、前記搬送装置縦送り手段を駆動制御し、前記マウント対象となるカートリッジを収納したセルもしくは前記記憶再生装置からアンマウントされたカートリッジの収納先となるセルの位置に前記カートリッジ搬送装置を位置決めする縦送り制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれか一項に記載の記憶媒体用ライブラリ装置。
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