JP4479687B2 - 積層電子部品の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックグリーンシートを用いて作製される積層電子部品の製造方法に関するものである。
従来、この技術の分野における積層電子部品の製造方法は、例えば、下記特許文献1等に開示されている。この公報に開示された積層電子部品は、グリーンシートに一定のピッチで設けられた所定領域それぞれに電極パターンを印刷した後、その領域をシート状に切り出して複数層積層すると共に、焼成処理によってグリーンシートを誘電体層にし電極パターンを内部電極にすることで作製される。
特開2005−72121号公報
ここで、積層電子部品の耐電圧特性を向上させる方法として、誘電体層の厚さを厚くする方法が効果的であることが一般に知られている。そこで、前述した従来の積層電子部品の製造方法においては、利用するグリーンシートの厚さを厚くすることによって、得られる積層電子部品の耐電圧特性をある程度向上させることができる。発明者らは、このようにして単に誘電体層の厚さを厚くしただけの積層電子部品に比べて、耐電圧特性のさらなる向上が図られた積層電子部品を作製する技術を新たに見出した。
すなわち、本発明は、耐電圧特性のさらなる向上を図ることができる積層電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係る積層電子部品の製造方法は、乾燥させたグリーンシートで構成される第1のシートと、乾燥させたグリーンシート及びその上に設けられた電極パターンで構成される第2のシートとを形成するシート形成工程と、第1のシート及び第2のシートを複数層積層して、第2のシート同士の間に第1のシートが介在するシート積層体を形成する積層体形成工程と、シート積層体を焼成する焼成工程とを有する。
この積層電子部品の製造方法においては、シート形成工程において形成された第1のシート及び第2のシートを複数層積層することにより、積層体形成工程においてシート積層体が形成される。そして、このシート積層体が焼成工程において焼成されることにより、積層電子部品が得られる。ここで、シート積層体は、乾燥させたグリーンシート及びその上に設けられて電極パターンで構成される第2のシート同士の間に、乾燥させたグリーンシートで構成される第1のシートが介在したものである。すなわち、第2のシートの電極パターン同士の間には、少なくとも2層のグリーンシートが介在しており、実質的にグリーンシート厚さの増大が実現されている。発明者らは、シート積層体構造をこのような構造にすることによりグリーンシート厚さを増大した場合、グリーンシート厚さを単に増大させただけの場合に比べて、耐電圧特性の向上に効果的であることを新たに見出した。すなわち、本発明に係る積層電子部品の製造方法においては、作製される積層電子部品の耐電圧特性のさらなる向上が実現される。
また、シート形成工程として、支持体上に設けた長尺状のグリーンシートからの切り出しにより、第2のシート同士の間に少なくとも1つの第1のシートが位置するシート列を形成し、積層体形成工程では、支持体上に形成されたシート列の並び順に第1のシート及び第2のシートを順次積層して、シート積層体を形成する態様でもよい。この場合、長尺状のグリーシートから切り出された第1のシートと第2のシートとは同一の支持体によって搬送され、またその並び順に順次積層されるため、第1のシートと第2のシートとが別々に搬送される場合に比べて、積層体形成工程の作業の単純化や時間短縮が図られ、積層電子部品の製造の効率化が実現される。
また、支持体上に設けられたシート列のピッチが等ピッチである態様でもよい。この場合、第1のシートと第2のシートとが規則的に並ぶため、積層体形成工程の際の条件設定やプログラミングの簡単化が図られる。
また、第1のシート及び第2のシートを構成するグリーンシートのシート厚さと、シート積層体における第2のシート同士の間に位置する第1のシートのシート数とを、所望の耐電圧特性を基に決定するシート条件決定工程をさらに有し、シート形成工程では、シート条件決定工程において決定されたシート厚さのグリーンシートを用いて、第1のシート及び第2のシートを形成し、積層体形成工程では、シート条件決定工程において決定されたシート数の第1のシートが第2のシート間に介在するシート積層体を形成する態様でもよい。この場合、条件決定工程において、所望の耐電圧特性に基づく最適なシート厚さ及びシート数を決定し、後工程においてそのシート厚さ及びシート数を採用することにより、所望の耐電圧特性を有する積層電子部品を効率よく作製することができる。
本発明によれば、耐電圧特性のさらなる向上を図ることができる積層電子部品の製造方法が提供される。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するにあたり最良と思われる形態について詳細に説明する。なお、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、説明が重複する場合にはその説明を省略する。
以下に示す実施形態では、積層電子部品として、積層コンデンサを例に説明する。
本実施形態に係る積層コンデンサを作製するにあたり、まずは、キャリアフィルム上にグリーンシートを形成する。すなわち、図1に示すように、繰出ローラ及び巻取ローラ(図示せず)によって搬送されている長尺状のキャリアフィルム(支持体)10の主面10a上に、未乾燥状態のセラミックグリーンシート12を塗布形成する。このセラミックグリーンシート12は、セラミック粉体のスラリー14によって構成され、ドクターブレード装置16を用いて形成する。そして、キャリアフィルム10上のセラミックグリーンシート12を、所定の乾燥工程により乾燥させて厚さ34μmのグリーンシート18を形成する。その後、得られたグリーンシート18を、一旦、キャリアフィルム10ごと巻取ローラにて巻き取る。
なお、グリーンシート18の形成に先立ち、シート条件決定工程として、所望の耐電圧特性に基づき、グリーンシート18のシート厚さ及び後述するシート数が決定される。以下の説明においては、シート条件決定工程において決定されたシート厚さが34μm、シート数が1として説明を進める。
続いて、以上のようにして形成したグリーンシート18上に、所定の電極パターンを印刷形成する。すなわち、図2に示すように、繰出ローラ及び巻取ローラ(図示せず)によって搬送されるキャリアフィルム10上のグリーンシート18の表面領域のうち、四角形状の電極形成領域18aにのみ、電極パターン20をスクリーン印刷により形成する。この電極パターン20は、本実施形態に係る製造方法によって得られる積層コンデンサの内部電極となるものであり、例えばCu、Ag等の導体で構成されている。グリーンシート18の表面領域には、上記電極形成領域18aの他に、この電極形成領域18aと同一寸法形状であり、電極パターン20が形成されないブランク領域18bがある。そして、この電極形成領域18aとブランク領域18bとが、グリーンシート18の搬送方向(図のX方向)に関して交互に並んでいる。また、隣り合う電極形成領域18aとブランク領域18bとは、一定間隔dだけ離間した状態で並んでいる。そのため、グリーンシート18には、一対の電極形成領域18aとブランク領域18bとが、一定のピッチP1で周期的に並んでいる。
電極形成領域18aとブランク領域18bとを一定のピッチP1で周期的に形成する方法としては、(a)グリーンシート18上に位置決めマークを設けて、その位置決めマークを基準にしてブランク領域18bの分だけ空送りする方法、(b)搬送のタイミングを制御することにより位置決めマークを用いずに空送りする方法、(c)スクリーン印刷に用いるスクリーンパターンに、1ピッチ分のパターン(すなわち、隣り合う一対の電極形成領域18a及びブランク領域18bの両領域に対応するパターン)を用いる方法などを利用することができる。
次に、図3に示すように、上述した電極形成領域18a及びブランク領域18bの外縁(図2の一点鎖線)に沿って、グリーンシート18を切断する。切断には、ブレードカッターやローラカッター等の切断手段を用いることができる。それにより、グリーンシート18から、電極形成領域18aに対応する電極シート(第2のシート)22Aと、ブランク領域18bに対応するブランクシート(第1のシート)22Bとが切り出される。
以上で説明した手順から明らかなように、電極シート22Aはグリーンシート18及びその上に設けられた電極パターン20で構成され、ブランクシート22Bはグリーンシート18で構成される。また、電極シート22Aとブランクシート22Bとの位置関係が、上述した電極形成領域18aとブランク領域18bとの位置関係と同様であることはいうまでもない。すなわち、電極シート22Aとブランクシート22Bとは、グリーンシート18の搬送方向(図のX方向)に関して交互に並び、また、隣り合う電極シート22Aとブランクシート22Bとは一定間隔dだけ離間した状態で並び、そのため、キャリアフィルム10上には、一対の電極シート22Aとブランクシート22Bとが等ピッチP1で周期的に並んだシート列24が形成される。
以上で、本実施形態におけるシート形成工程が完了する。
次に、電極シート22Aとブランクシート22Bを積層してシート積層体を形成する。具体的には、キャリアフィルム10上に形成された上記シート列24の並び順に電極シート22A及びブランクシート22Bを順次積層することにより、図4に示すシート積層体28を形成する。ここで、シート列24においては、電極シート22A及びブランクシート22Bが、搬送方向に沿ってブランクシート22B、電極シート22Aの順に並んで1ピッチ(P1)が構成されているため、電極シート22A及びブランクシート22Bを1ピッチ分だけキャリアフィルム10から剥がして順次積層した場合には、図4(a)に示すように、2段重ねのグリーンシート18上に電極パターン20が形成された積層体26が得られる。
なお、キャリアフィルム10上には、複数対(すなわち、複数ピッチ)の電極シート22Aとブランクシート22Bとが形成されているため、シート列24の並び順に電極シート22A及びブランクシート22Bを連続して順次積層することで、図4(b)に示したようなシート積層体28が得られる。このシート積層体28は、上述した積層体26が複数段に重ねられ、その上に、上述したグリーンシート18と同様の材料で構成されたカバーシート30が被せられたものである。シート積層体28においては、上述したシート条件決定工程において決定されたシート数(1枚)に応じて、電極シート22A同士の間に1枚のブランクシート22Bが介在していると共に、電極パターン20同士の間には2枚のグリーンシート18が介在している。
そして、このシート積層体28を、所定のサイズに切断して積層体チップ32とした後、図5に示すように脱脂/焼成装置34によって脱脂処理及び焼成処理をおこなう。最後に、得られた焼結体に所定の外部接続端子を公知の方法(例えば、ペースト塗布及び焼き付け)により形成することで、積層コンデンサ36の作製が完了する。
以上で説明したように、積層コンデンサ36を作製する過程において、電極シート22A同士の間にブランクシート22Bが介在するシート積層体28Aが形成される。そのため、電極シート22Aだけを用いて作製されたシート積層体に比べて、電極パターン20の間のグリーンシート厚さが2倍になっている。このようなグリーンシート厚さの増大により、積層コンデンサ36においては、耐電圧特性の向上が実現されている。
なお、発明者らは、電極パターン20間に2層のグリーンシート18を介在させた場合、単に2倍厚さの1層のグリーンシートを用いた場合に比べて、積層コンデンサの耐電圧特性の向上により効果的であることを新たに見出した。これは、1層のグリーンシートを用いる場合にはその厚さ方向に欠陥が容易に伝播しやすいのに対し、複数層のグリーンシートを用いた場合にはそのような欠陥の伝播がシート界面において有意に阻止されるためであると考えられる。その上、上下に重なるグリーンシート18では、内在する欠陥の位置がズレやすく欠陥が同じ位置にある確率が低いため、耐電圧特性の向上に有効であると考えられる。
また、乾燥させたグリーンシート18の上に、さらにスラリー状のセラミックグリーンシート12を塗布して、グリーンシート厚さを増大させる方法(いわゆる、二度塗り)も考えられるが、この場合には、セラミックグリーンシート12中の溶剤が下のグリーンシート18にダメージを与える現象(いわゆる、シートアタック)が生じ、得られる積層コンデンサの耐電圧特性が劣化してしまう。一方、上述した実施形態においては、電極シート22Aを構成するグリーンシート18及びブランクシート22Bを構成するグリーンシート18はいずれも乾燥したものを用いるため、これらを重ねた場合にはシートアタックは生じず、耐電圧特性の劣化が免れる。
さらに、上述した実施形態においては、長尺状のグリーシート18から切り出された電極シート22Aとブランクシート22Bとは同一のキャリアフィルム10によって搬送され、またその並び順に順次積層される。そのため、電極シート22Aとブランクシート22Bとが別々に搬送される場合に比べて、シート積層体28を形成する際の作業の単純化や時間短縮が図られる。それにより、積層コンデンサ36を効率よく作製することができる。
その上、キャリアフィルム10上に設けられたシート列24のピッチが等ピッチ(すなわち、同じ間隔dだけ隔てて規則的に並んでいる)ため、積層コンデンサ36を積層する装置の各種の条件設定やプログラミングの簡単化が実現されている。
また、上述した実施形態においては、シート条件決定工程として、グリーンシート18のシート厚さと、シート積層体28における電極シート22A同士の間に位置するブランクシート22Bのシート数(以下、介在シート数と称す。)とが、所望する積層コンデンサ36の耐電圧特性に基づいて最適値(シート厚さ:34μm、介在シート数:1枚)に決定されている。そのため、所望の耐電圧特性を得るために、グリーンシート18のシート厚さ及びシート積層体28における介在シート数を不必要に増大させることが避けられ、所望の耐電圧特性を有する積層コンデンサ36を製造コストを抑えて効率よく作製することができる。
なお、上記シート積層体28の介在シート数(電極シート22A間に介在するブランクシート22Bの枚数)は、以下のやり方によって簡単に変更することができる。以下、図6及び図7を参照しつつ、介在シート数を2枚にするやり方について説明する。すなわち、以下の実施形態においては、シート条件決定工程において、所望の耐電圧特性に基づき、シート積層体28の介在シート数が2に決定された態様である。
この態様においても、上述した製造方法と同様に、グリーンシート18上に所定の電極パターンが印刷形成されると共に、シート形成工程として電極形成領域18a及びブランク領域18bの外縁に沿ってグリーンシート18が切断される。それにより、キャリアフィルム10上に、図6に示したシート列24Aが形成される。このシート列24Aにおいては、1枚の電極シート22Aと2枚のブランクシート22Bとが、ブランクシート22B、ブランクシート22B及び電極シート22Aの順に並んでおり、3枚1組のシート群が等ピッチP2で周期的に並んでいる。
そして、上述した製造方法と同様の手順によりシート積層体28Aを形成する。具体的には、キャリアフィルム10上に形成された上記シート列24Aの並び順に電極シート22A及びブランクシート22Bを順次積層することにより、図7に示すシート積層体28Aを形成する。
ここで、シート列24Aにおいては、電極シート22A及びブランクシート22Bが、搬送方向に沿ってブランクシート22B、ブランクシート22B、電極シート22Aの順に並んで1ピッチ(P1)が構成されているため、電極シート22A及びブランクシート22Bを1ピッチ分だけキャリアフィルム10から剥がして順次積層した場合には、図7(a)に示すように、3段重ねのグリーンシート18上に電極パターン20が形成された積層体26Aが得られる。
なお、キャリアフィルム10上には、複数対(すなわち、複数ピッチ)の電極シート22Aとブランクシート22Bとが形成されているため、シート列24Aの並び順に電極シート22A及びブランクシート22Bを連続して順次積層することで、図7(b)に示したようなシート積層体28Aが得られる。このシート積層体28Aは、上述した積層体26が複数段に重ねられ、その上にカバーシート30が被せられたものである。シート積層体28Aにおいては、上述したシート条件決定工程において決定されたシート数(2枚)に応じて、電極シート22A同士の間に2枚のブランクシート22Bが介在していると共に、電極パターン20同士の間には3枚のグリーンシート18が介在している。
すなわち、キャリアフィルム10上に設けられたシート列24,24Aにおける電極シート22Aとブランクシート22Bとの配列を変更することで、シート積層体28の介在シート数の増減を容易におこなうことができ、必要に応じて、この介在シート数の変更をおこなう。
以下、本発明の効果をより一層明らかなものとするため、実施例を掲げて説明する。
発明者らは、積層コンデンサの耐電圧特性とシート積層体の介在シート数との関係を明らかにするために、介在シート数の異なる積層コンデンサを3種類(0枚、1枚、2枚)100個ずつ用意して、100Vでの耐電圧試験を行った。その結果は、下記表1に示すとおりとなった。
Figure 0004479687
この表1から明らかなように、介在シート数の数が多くなるほど、故障率が低くなる(すなわち、耐電圧特性が高くなる)。そのため、単に耐電圧特性の向上だけも目的とするのであれば、より多くの介在シート数のシート積層体を用いて、積層コンデンサを作製するのが好ましい。
ただし、その場合には、介在シート数を無駄に増大させることとなるため、製造時間やコストの観点から、所望の耐電圧特性を実現できる最低限の介在シート数を採用するのが好適である。
そこで、発明者らは、最適な介在シート数を判定するために、材料Aからなるグリーンシートを用いた場合と、材料Bからなるグリーンシートを用いた場合とでの比較試験をおこなった。この比較試験では、各耐電圧において、固体電解コンデンサに故障が生じない(故障率が0となる)最低限の介在シート数を調べた。その結果は、下記表2に示すとおりとなった。
Figure 0004479687
この表2から明らかなように、材料Aからなるグリーンシートを用いた場合には、故障を生じない介在シート数は、1枚(耐電圧100V)、1枚(耐電圧200V)、2枚(耐電圧300V)、2枚(耐電圧400V)、2枚(耐電圧500V)を必要とする。一方、材料Bからなるグリーンシートを用いた場合には、故障を生じない介在シート数は、0枚(耐電圧100V)、0枚(耐電圧200V)、1枚(耐電圧300V)、1枚(耐電圧400V)、2枚(耐電圧500V)を必要とする。
この結果から、例えば、耐電圧特性が100〜400Vの固体電解コンデンサを必要とする場合には、材料Bからなるグリーンシートを採用することで、シート積層体を形成する際の積層時間の短縮や歩留まりの向上が図られる。また、例えば、耐電圧特性が500Vの固体電解コンデンサを必要とする場合には、介在シート数は材料Aからなるグリーンシート及び材料Bからなるグリーンシートはともに2枚を必要とするため、費用や入手容易性等の観点から材料Aと材料Bとのいずれかを選択すればよい。
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、積層電子部品は、積層コンデンサに限らず、例えば、積層型の圧電チップ部品やチップバリスタ部品などの種々の電子部品であってもよい。
本発明の実施形態に係るセラミックグリーンシートを示した図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施形態に係るグリーンシート及び電極パターンを示した図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施形態に係るシート列を示した図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 本発明の実施形態に係る積層体及びシート積層体を示した図であり、(a)は積層体の断面図、(b)はシート積層体の断面図である。 本発明の実施形態に係る積層コンデンサの製造方法における焼成工程を示した図である。 図3とは異なるシート列を示した図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。 図4とは異なる積層体及びシート積層体を示した図であり、(a)は積層体の断面図、(b)はシート積層体の断面図である。
符号の説明
10…キャリアフィルム、12…セラミックグリーンシート、18…グリーンシート、20…電極パターン、22A…電極シート、22B…ブランクシート、24,24A…シート列、28,28A…シート積層体、36…積層コンデンサ、P1,P2…ピッチ。

Claims (7)

  1. 乾燥させたグリーンシートで構成される第1のシートと、前記乾燥させたグリーンシート及びその上に設けられた電極パターンで構成される第2のシートとを形成するシート形成工程と、
    前記第1のシート及び前記第2のシートを複数層積層して、前記第2のシート同士の間に前記第1のシートが介在するシート積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記シート積層体を焼成する焼成工程と、を有し、
    前記シート形成工程では、繰出ローラ及び巻取ローラによって搬送される支持体上の前記乾燥させたグリーンシートに、前記電極パターンが形成される電極形成領域と前記電極パターンが形成されないブランク領域とが一定のピッチで周期的に並ぶように前記電極形成領域と前記ブランク領域とを形成すると共に、前記電極形成領域及び前記ブランク領域が形成された前記グリーンシートを切断して前記ブランク領域に対応する前記第1のシートと前記電極形成領域に対応する前記第2のシートとを切り出すことで、前記第1及び第2のシートを形成する、積層電子部品の製造方法。
  2. 前記シート形成工程として、前記支持体上に設けた長尺状の前記グリーンシートからの切り出しにより、前記第2のシート同士の間に少なくとも1つの前記第1のシートが位置するシート列を形成し、
    前記積層体形成工程では、前記支持体上に形成された前記シート列の並び順に前記第1のシート及び第2のシートを順次積層して、前記シート積層体を形成する、請求項1に記載の積層電子部品の製造方法。
  3. 前記支持体上に設けられた前記シート列のピッチが等ピッチである、請求項2に記載の積層電子部品の製造方法。
  4. 前記第1のシート及び前記第2のシートを構成する前記グリーンシートのシート厚さと、前記シート積層体における前記第2のシート同士の間に位置する前記第1のシートのシート数とを、所望の耐電圧特性を基に決定するシート条件決定工程をさらに有し、
    前記シート形成工程では、前記シート条件決定工程において決定されたシート厚さの前記グリーンシートを用いて、前記第1のシート及び前記第2のシートを形成し、
    前記積層体形成工程では、前記シート条件決定工程において決定されたシート数の前記第1のシートが前記第2のシート間に介在する前記シート積層体を形成する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の積層電子部品の製造方法。
  5. 前記シート形成工程では、前記グリーンシート上に設けられた位置決めマークを基準にして前記ブランク領域の分だけ空送りすることで、前記一定のピッチで周期的に並ぶように前記電極形成領域と前記ブランク領域とを形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層電子部品の製造方法。
  6. 前記シート形成工程では、前記繰出ローラ及び前記巻取ローラによる搬送のタイミングを制御することで、前記一定のピッチで周期的に並ぶように前記電極形成領域と前記ブランク領域とを形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層電子部品の製造方法。
  7. 前記シート形成工程では、前記電極パターンを形成するスクリーン印刷に用いるスクリーンパターンに、前記電極形成領域及び前記ブランク領域の両領域に対応する前記一定のピッチ1つ分のパターンを用いることで、前記一定のピッチで周期的に並ぶように前記電極形成領域と前記ブランク領域とを形成する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の積層電子部品の製造方法。
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