JP4478947B2 - 磁気メモリ、及びその動作方法 - Google Patents

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Description

技術分野
本発明は、MRAM(Magnetic Random Access Memory:磁気メモリ)に関する。本発明は、特に、TMR(Tunneling MagnetoResistance)効果を発現する磁気トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction:MTJ)を、データを記憶するメモリセルとして利用するMRAMに関する。
背景技術
デジタル情報を、強磁性体の自発磁化の方向として記憶するMRAMは、有力な不揮発性メモリの一つである。自発磁化は、外部から一定以上の大きさを有する磁界が印加されない限り、その方向が保存される。従って、自発磁化の方向として保存されたデジタル情報は、長期間に渡って不揮発的に記憶される。
MRAMの読み出しには、AMR(Anisotropic MagnetoResistance)効果、GMR(Giant MagnetoResistance)効果、及びTMR効果のような磁気抵抗効果が利用される。GMR効果を用いたMRAMの読み出し、及びTMR効果を用いたMRAMの読み出しは、日本国公開特許公報(P2001−195878A)に開示されている。
これらの磁気抵抗効果の中でも、読み出し動作へのTMR効果の利用は、磁気メモリのメモリセル面積を小さくすることができるため好適である。米国特許No.5,640,343は、TMR効果を利用して読み出し動作を行うMRAMを開示している。公知のそのMRAMは、図1に示されているように、ビット線201、ワード線202、及びビット線201とワード線202とが重なっている領域のそれぞれに設けられたメモリセル203を含む。
図2は、公知のそのMRAMの断面図である。ビット線201は、基板204の上に形成されている。ビット線201は、第1層間絶縁膜205によって被覆されている。第1層間絶縁膜205には、開口が設けられ、その開口は、ダイオード206及びタングステンビア207によって埋め込まれている。
タングステンビア207の上には、メモリセル203を構成する固定強磁性層(pinned ferromagnetic layer)208、トンネル絶縁層209、及び自由強磁性層(free ferromagnetic layer)210が順次に形成されている。固定強磁性層208、トンネル絶縁層209、及び自由強磁性層210は、TMR効果を示す磁気トンネル接合を形成している。より詳細には、固定強磁性層208と、自由強磁性層210とは、いずれも強磁性体で形成される。固定強磁性層208は、その自発磁化の方向が所定の方向にされるように形成され、自由強磁性層210は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。自由強磁性層210の自発磁化は、固定強磁性層208の自発磁化の方向と同一の方向と、その方向と反対の方向のうちのいずれかの方向を向くことが許されている。自由強磁性層210の自発磁化の向きが、データ”1”とデータ”0”とに対応付けられている。トンネル絶縁層209はトンネル電流を流すために極めて薄く、その厚さは、典型的には、1〜3nmである。
メモリセル203は、第2層間絶縁膜211によって被覆されている。既述のワード線202は、第2層間絶縁膜211を貫通して自由強磁性層210に接続されるが、図2には示されていない。
図3は、メモリセル203が配置されたメモリセルアレイと、メモリセル203にアクセスするための周辺回路とを示す。上述のように、ビット線201とワード線202とが交差する位置には、メモリセル203が配置され、ビット線201とワード線202とは、メモリセル203によって電気的に橋絡されている。ビット線201の両端には、行セレクタトランジスタ212、213が接続され、ワード線202の両端には、列セレクタトランジスタ214、215が接続される。
図3を参照して、メモリセル203のデータの書き込みは、以下のようにして行われる。メモリセル203のうちのメモリセル203aにデータを書き込む場合、まず、メモリセル203aに接続するビット線201aとワード線202aとが選択される。選択されたビット線201aに接続する行セレクタトランジスタ212a、213aが活性化される。更に、選択されたワード線202aに接続する列セレクタトランジスタ214a、215aが活性化される。活性化された列セレクタトランジスタ214a、215aを介して、ワード線202aには、書き込み電流Iが流される。更に、活性化された行セレクタトランジスタ212a、213aを介して、ビット線201aには、書き込み電流Iが流される。書き込み電流I、Iとが発生する合成磁界により、メモリセル203の自由強磁性層210が所望の方向に反転され、メモリセル203へのデータの書き込みが行われる。
自発磁化を反転するためには、かなり大きな書き込み電流I、Iが必要であり、書き込み電流I、Iは、典型的には、数mAから数10mAである。従って、行セレクタトランジスタ212、213と、列セレクタトランジスタ214、215としては、ゲート幅が大きなMOSトランジスタが使用される。ゲート幅が大きなMOSトランジスタが使用されることは、MRAMの周辺回路の面積の増大を招いている。
一方、メモリセル203からのデータの読み出しは、ビット線201とワード線202との間に電圧が印加されたときにメモリセル203を流れる読み出し電流Iを検出することにより行われる。ビット線201とワード線202との間に電圧が印加されると、メモリセル203のトンネル絶縁層209には、トンネル現象により、読み出し電流Iが流れる。読み出し電流Iの大きさは、TMR効果により自由強磁性層210の自発磁化の方向に応じて変化する。読み出し電流Iの大きさによって、自由強磁性層210の自発磁化の方向が検出され、メモリセル203に書き込まれたデータが識別される。
MRAMの信頼性の確保において重要なことの一つは、その製造工程においてメモリセル203を熱的劣化、及びエッチングダメージから回避することである。日本国公開特許公報(P2000−353791A)、及び、それに対応する米国特許No.6,165,803は、磁気メモリ・エレメントを熱的劣化、及びエッチングダメージから回避するために、磁気エレメントブランケット層の一部を絶縁材料に変換することによって磁気メモリ・エレメントを画定することを開示している。
このようなMRAMの信頼性の確保には、更に、欠陥が実質的に存在しないトンネル絶縁層209を形成することが重要である。トンネル絶縁層209にピンホールなどの欠陥が存在すると、ビット線201とワード線202とがショートし、又は、局部的に特性が劣化し、MRAMの動作不良の原因になる。
しかし、上述のMRAMは、トンネル絶縁層209に欠陥が発生しやすい構造を有している。図2に示されているように、上述のMRAMでは、タングステンビア207の上に固定強磁性層208が形成され、その固定強磁性層208の上にトンネル絶縁層209が形成されている。タングステンビア207は、一般に、タングステン膜を基板の上面側の全面に成長した後に、エッチバック又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)によって第1層間絶縁膜205に設けられた開口の中のみにタングステン膜を残すことによって形成される。このとき、エッチバック又はCMPにより、タングステンビア207の表面は荒らされる。更に、タングステン膜により、第1層間絶縁膜205に設けられた開口が完全に埋め込まれなかった場合には、タングステンビア207の中央部に穴が形成されることがある。このように、タングステンビア207の表面を完全に平坦にすることは現在の技術では容易なことではない。タングステンビア207の表面の凹凸は、固定強磁性層208に凹凸を発生させ、更に、その上に形成されたトンネル絶縁層209に凹凸を発生させる。トンネル絶縁層209に存在する凹凸は、ピンホールなどの欠陥の原因となり、メモリセル203の動作不良の原因になる。
トンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除し、不良ビットの発生を防止する必要性が存在する。
発明の開示
本発明の目的は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除し、磁気トンネル接合をメモリセルに使用するMRAMの不良ビットの発生を抑制するための技術を提供することにある。
本発明の他の目的は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除しながら、MRAMのメモリセル面積を縮小するための技術を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除しながら、MRAMの周辺回路の面積を縮小するための技術を提供することにある。
本発明の更に他の目的は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除しながら、MRAMを高集積化するための技術を提供することにある。 本発明の一の観点において、磁気メモリは、基板と、基板の上面側を被覆する層間絶縁膜と、メモリセルと、層間絶縁膜を貫通するプラグとを備えている。メモリセルは、層間絶縁膜の上面側に形成された第1磁性体層と、第1磁性体層の上に形成されたトンネル絶縁層と、トンネル絶縁層の上に形成された第2磁性体層とを含む。プラグは、第1磁性体層に、電気的に接続されている。トンネル絶縁層のうち第1磁性体層と第2磁性体層との間に位置するトンネル電流通過部分のうちの少なくとも一部は、基板の表面に垂直な垂直方向においてプラグにオーバーラップしないように配置されている。
現状のプロセス技術では、プラグの表面に、ある程度の凹凸が発生することは避けられない。トンネル電流通過部分のうちの少なくとも一部が、表面に凹凸があるプラグにオーバーラップしないように形成されることにより、トンネル電流通過部分のうちオーバラップしていない部分の平滑性が向上され、トンネル電流通過部分に発生する欠陥が減少される。
トンネル電流通過部分に発生する欠陥を、一層に少なくするためには、トンネル電流通過部分の全部が、前記プラグにオーバーラップしないように配置されていることが好ましい
トンネル電流通過部分に発生する欠陥を、一層に少なくするためには、層間絶縁膜の表面は、平滑に平坦化されていることが好ましい。
当該磁気メモリは、層間絶縁膜と第1磁性体層との間に介設され、且つ、第1磁性体層よりも抵抗が低い下部電極を備え、第1磁性体層とプラグとの電気的接続は、下部電極を介して行われることが好ましい。
上述の構造は、プラグが、金属で形成された金属部分を含む場合、特に、タングステンで形成された部分を含む場合に特に有効である。金属、特に、タングステンで形成されたプラグは、その表面に凹凸が発生しやすい。上述の構造は、プラグの表面に凹凸が発生しやすい場合に特に有効である。
当該磁気メモリにおいて、前記第1磁性体層のうちの一の第1磁性体層との間でトンネル電流が流れる前記第2磁性体層は複数であることが好ましい。このような構造は、第2磁性体層をより稠密に配置することを可能にし、当該磁気メモリの高集積化を可能にする。
第2磁性体層をより稠密に配置するためには、前記一の第1磁性体層に接続されているプラグの数は、第2磁性体層の数より少ないことが好ましい。
本発明の他の観点において、本発明による磁気メモリは、基板と、基板の上面側に、所定の第1方向に延設された第1配線と、第1配線を被覆する層間絶縁膜と、層間絶縁膜の上面側に形成されたメモリセルとを備えている。メモリセルは、固定された固定自発磁化を有する第1磁性体層と、記憶データに対応して反転可能な自由自発磁化を有する第2磁性体層と、第1磁性体層と第2磁性体層との間に介設されているトンネル絶縁層とを含む。当該磁気メモリは、更に、前記記憶データの書換えのときにメモリセルに印加される第1磁界を発生する第1電流を第1配線に流す第1電流印加部と、前記記憶データの読み出しのとき、第1磁性体層と第2磁性体層との間に電圧を印加する電圧印加部とを備えている。第1配線とメモリセルとは、電気的に絶縁されている。
このような構成は、メモリセルと第1配線とをプラグで接続する必要性をなくし、プラグの表面の凹凸による、トンネル絶縁膜の欠陥の発生の問題を回避することを容易にする。更にメモリセルと第1配線とをプラグで接続する必要がないことは、磁気メモリの高集積化に有効である。更に、第2磁性体層の自発磁化を反転させるためには、大きな第1電流が必要であるが、このような構成は、電圧印加部に、大きな第1電流を流す必要性をなくし、電圧印加部をより小さな面積のトランジスタで構成することを可能にする。
第1磁性体層と第2磁性体層とのうちの一方の層が前記第1方向に延設され、前記磁気メモリが、更に、電圧印加部とメモリセルとを電気的に接続し、且つ、層間絶縁膜を貫通して、前記一方の層に接続されたプラグを備えている場合、トンネル絶縁層のうち第1磁性体層と第2磁性体層との間に位置するトンネル電流通過部分のうちの少なくとも一部は、基板の表面に垂直な垂直方向においてプラグにオーバーラップしないことが好ましい。
当該磁気メモリは、第1磁性体層と第2磁性体層とのうちの一方に電気的に接続され、かつ、第1配線と実質的に垂直な第2方向に延設された第2配線と、前記第2方向に延設され、且つ、前記第2配線から電気的に絶縁されている第3配線と、前記記憶データの書換えのとき、前記第2磁性体層に印加される第2磁界を発生する第2電流を第3配線に流す第2電流印加部とを更に備え、電圧印加部は、第2配線を介して、前記電圧を第1磁性体層と第2磁性体層との間に印加することが好ましい。第2磁性体層の自発磁化を反転させるためには、大きな第2電流が必要である。このような構成は、大きな第2電流を電圧印加部に流す必要性をなくし、電圧印加部をより小さな面積のトランジスタで構成することを可能にする。
本発明の更に他の観点において、本発明による磁気メモリは、基板と、基板の上面側に形成されたメモリセルを備えている。メモリセルは、固定された固定自発磁化を有する第1磁性体層と、記憶データに対応して反転可能な自由自発磁化を有する第2磁性体層と、第1磁性体層と第2磁性体層との間に介設されているトンネル絶縁層とを含む。当該磁気メモリは、更に、第1磁性体層と第2磁性体層とのうちの一方に電気的に接続され、且つ、所定の第2方向に延設された第2配線と、第2方向に延設され、且つ、第2配線から電気的に絶縁されている第3配線と、前記記憶データの書換えのとき、第2磁性体層に印加される第2磁界を発生する第2電流を第3配線に流す第2電流印加部と、記憶データの読み出しのとき、第2配線を介して、第1磁性体層と第2磁性体層との間に電圧を印加する電圧印加部とを備えている。
当該メモリの高集積化のためには、メモリセルは、基板の表面に垂直な方向に並んで配置されていることが好ましい。
本発明の更に他の観点において、固定された固定自発磁化を有する第1磁性体層と、記憶データに対応して反転可能な自由自発磁化を有する第2磁性体層と、第1磁性体層と第2磁性体層との間に介設されているトンネル絶縁層と、第1磁性体層と第2磁性体層のいずれからも電気的に絶縁されている第1配線とを備えた磁気メモリの動作方法は、
第1配線に電流を流すことによって磁界を発生し、前記磁界により前記自由自発磁化を反転するステップと、
第1配線を介さずに、前記第1磁性体層と前記第2磁性体層との間に電圧を印加するステップと、
前記電圧によって前記トンネル絶縁層を流れるトンネル電流を検出し、前記トンネル電流に基づいて前記記憶データを判定するステップ
とを備えている。
本発明の更に他の観点において、固定された固定自発磁化を有する第1磁性体層と、記憶データに対応して反転可能な自由自発磁化を有する第2磁性体層と、第1磁性体層と第2磁性体層との間に介設されているトンネル絶縁層と、第1磁性体層と第2磁性体層のいずれからも電気的に絶縁されている第1配線と、第1磁性体層と第2磁性体層のいずれからも電気的に絶縁され、且つ、第1配線が延設されている方向と実質的に垂直な方向に延設されている第2配線とを備えた磁気メモリの動作方法は、
第1配線に第1電流を、第2配線に第2電流をそれぞれ流すことによって磁界を発生し、前記磁界により前記自由自発磁化を反転するステップと、
第1配線及び第2配線を介さずに、第1磁性体層と第2磁性体層との間に電圧を印加するステップと、
前記電圧によって前記トンネル絶縁層を流れるトンネル電流を検出し、前記トンネル電流に基づいて前記記憶データを判定するステップ
とを備えている。
本発明は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除し、磁気トンネル接合をメモリセルに使用するMRAMの不良ビットの発生を有効に抑制する。
また、本発明は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除しながら、MRAMのメモリセル面積を有効に縮小する。
また、本発明は、磁気トンネル接合のトンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除しながら、MRAMの周辺回路の面積を有効に縮小する。
また、本発明は、トンネル絶縁膜の欠陥を可能な限り排除しながら、MRAMを高集積化する。
発明を実施するための最良の形態
実施の第1形態
図4は、本発明によるMRAMの実施の第1形態を示す。当該MRAMは、トランジスタ(図示されない)が形成された基板1がビット線2とともに設けられている。ビット線2は、基板1の上に形成されている。ビット線2は、図5に示されているように、x軸方向に延伸するように形成されている。図4に示されているように、ビット線2は、酸化シリコンで形成された層間絶縁膜3で被覆されている。層間絶縁膜3の表面は、CMPにより、基板1の表面1aに実質的に平行になるように平坦化され、平滑に加工されている。酸化シリコン膜の表面をCMPによって平滑に加工することは容易である。層間絶縁膜3の上には、メモリセル4が形成されている。
メモリセル4は、層間絶縁膜3を貫通するタングステンプラグ5によってビット線2に電気的に接続されている。図6に示されているように、タングステンプラグ5は、窒化チタンで形成されたバリア層5a、及びタングステン層5bを含む。タングステンプラグ5は、層間絶縁膜3に設けられた開口を埋め込むように、窒化チタン膜及びタングステン膜を基板1の上面側の全面に順次に形成した後、CMPを用いて開口の外部にある窒化チタン膜及びタングステン膜を除去することにより形成されている。金属であるタングステン層5bを含むタングステンプラグ5の表面を、CMPにより平坦に加工することは困難であり、形成されたタングステンプラグ5の表面には、多くの場合、かなりの凹凸が存在する。
層間絶縁膜3とメモリセル4とは、厚さ200nmの層間絶縁膜6で被覆されている。層間絶縁膜6の上には、ワード線7が設けられている。ワード線7は、メモリセル4に接続されている。図5に示されているように、ワード線7は、ビット線2と実質的に垂直なy軸方向に延伸するように形成されている。
メモリセル4は、図4に示されているように、順次に積層された、下部磁性体層8、上部磁性体層9、及び、これらに挟まれたトンネル絶縁膜10によって形成されている。下部磁性体層8、上部磁性体層9、及び、トンネル絶縁膜10は、磁気トンネル接合を形成している。トンネル絶縁層10の厚さはトンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には1〜3nmである。トンネル絶縁層10は、プラズマ酸化法によって作製されたアルミナ(Al)で形成されている。
図5に示されているように、上部磁性体層9の面積は下部磁性体層8の面積より小さくされ、基板に垂直な方向からみたとき、上部磁性体層9は、下部磁性体層8の内側に位置する。
図7に示されているように、下部磁性体層8は、順次に積層されたタンタル層11、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層12、Ir−Mnで形成された反強磁性体層13、Co−Feで形成された固定強磁性層14で形成されている。タンタル層11、初期磁性体層12、反強磁性体層13、及び固定強磁性層14の典型的な厚さは、それぞれ、5nm、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層14は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。固定強磁性層14の自発磁化は、反強磁性体層13から受ける相互作用により固定されている。
上部磁性体層9は、順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層15、第1タンタル層16、アルミ層17、及び第2タンタル層18を含む。自由強磁性層15、第1タンタル層16、アルミ層17、及び第2タンタル層18の典型的な厚さは、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層15は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層15は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。自由強磁性層15の自発磁化は、固定強磁性層14の自発磁化の方向と同一の方向と、その方向と反対の方向とのうちのいずれかの方向を向くことが許されている。メモリセル4は、デジタル情報を自由強磁性層15の自発磁化の向きとして記憶する。
図6に示されているように、上部磁性体層9は、その全体が層間絶縁膜3の上方に形成され、上部磁性体層9は、基板1の表面1aに垂直な垂直方向において、タングステンプラグ5にオーバーラップしていない。このような構造は、トンネル絶縁層10のうちのトンネル電流が流れるトンネル電流通過部分10aに欠陥が発生することを防ぐ。トンネル電流通過部分10aは、下部磁性体層8と上部磁性体層9とに挟まれた部分であり、その全体が層間絶縁膜3の上方にある。層間絶縁膜3は高い平滑性を有するから、トンネル電流通過部分10aの平滑性も高い。従って、トンネル電流通過部分10aには、ピンホールなどの欠陥が発生しにくい。このように、上部磁性体層9の全体が層間絶縁膜3の上方に形成されていることにより、トンネル絶縁層10のうちのトンネル電流通過部分10aに欠陥が発生することが防がれている。
上述のメモリセル4と、タングステンプラグの上方に上部磁性体層が存在するメモリセルとを、それぞれ1000個試作し、それらの特性を比較することにより、上述の構造を有するメモリセル4の優位性が明らかにされた。試作されたメモリセル4の上部磁性体層9の大きさは、0.6x1.2μmであり、タングステンプラグ5と上部磁性体層9とのスペースは0.2μmであり、下部磁性体層8同士のスペースは、0.6μmであった。このような配置では、メモリセル面積は、3.5μmになる。
試作された1000個のメモリセル4のうち、下部磁性体層8と上部磁性体層9とがショートしていたものは、2個であった。更に、メモリセル4の素子抵抗の平均は20kΩ、バラツキは1.5%であり、素子抵抗のバラツキが小さかった。メモリセル4のMR比(磁気抵抗比)は、10mVの電圧印加時で40%、400mVの電圧印加時で15%であり、メモリセル4は、優れた磁気抵抗比を示した。
一方、タングステンプラグの上方に上部磁性体層が存在するメモリセルは、1000個のうちの520個のメモリセルがショートしていた。更に、ショートしていないメモリセルの素子抵抗の平均は10kΩ、バラツキは40%であり、素子抵抗のバラツキが大きかった。更に、そのMR比は、10〜30%であり、MR比が小さく、且つ、MR比のバラツキが大きかった。このような劣悪な特性は、タングステンビアの表面が荒いことにより、トンネル絶縁膜の平滑性が悪化し、トンネル絶縁膜に多くの欠陥が発生したことに起因すると考えられる。このように、上述のメモリセル4は、タングステンプラグの上方に上部磁性体層が存在するメモリセルに対して明らかな優位性を示した。
このように、実施の第1形態では、メモリセル4の特性を決定するトンネル電流通過部分10aの全体が、タングステンプラグ5にオーバーラップしないように配置され、トンネル電流通過部分10aにおける欠陥の発生が抑制されている。これにより、メモリセル4をメモリセルとして使用するMRAMの不良ビットの発生が抑制されている。
実施の第1形態において、図8に示されているように、タングステンプラグ5の一部分のみについて、当該一部分とトンネル電流通過部分10aとがオーバーラップしないように配置されることが可能である。図8の半導体装置では、トンネル電流通過部分10aの全体が、タングステンプラグ5にオーバーラップしないように配置されているのではない。このような構造は、MRAMの不良ビットの発生をある程度抑制する一方、メモリセル面積の減少を可能にする。但し、MRAMの不良ビットの発生の抑制の観点からは、図6に示されているように、トンネル電流通過部分10aの全体が、タングステンプラグ5にオーバーラップしないように配置されることが好ましい。
実施の第2形態
図9は、本発明によるMRAMの実施の第2形態を示す。実施の第2形態のMRAMは、実施の第1形態とほぼ同様の構造を有する。実施の第2形態のMRAMと、実施の第1形態のMRAMとは、メモリセル21がタングステンプラグ5に直接に接続されず、下部電極層25を介してタングステンプラグ5に接続されている点において相違している。以下では、実施の第2形態のMRAMの構造が詳細に説明される。
実施の第2形態のMRAMは、実施の第1形態と同様に、基板1、ビット線2、層間絶縁膜3、及びタングステンプラグ5を含んでいる。層間絶縁膜3の上には、下部電極層25が形成されている。下部電極層25は、タングステンプラグ5を介してビット線2に接続されている。下部電極層25の上には、メモリセル21が形成されている。メモリセル21は、層間絶縁膜6によって被覆されている。メモリセル21は、層間絶縁膜6の上に形成されたワード線7に接続されている。
メモリセル21は、下部磁性体層22、上部磁性体層23、及びそれらに挟まれたトンネル絶縁層24により形成されている。トンネル絶縁層24は、プラズマ酸化法によって作製されたアルミナ(Al)で形成されている。トンネル絶縁層24の厚さはトンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には1〜3nmである。
図10に示されているように、下部磁性体層22、上部磁性体層23、及びトンネル絶縁層24の面積は、下部電極層25よりも小さく、基板1の表面1aに垂直な方向からみたとき、下部磁性体層22、上部磁性体層23、及びトンネル絶縁層24は、下部電極層25の内側に位置する。
図11は、メモリセル21及び下部電極層25の構造を詳細に示す。メモリセル21の下部磁性体層22は、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層29、Ir−Mnで形成された反強磁性体層30、Co−Feで形成された固定強磁性層31を含む。初期磁性体層29、反強磁性体層30、及び固定強磁性層31の典型的な厚さは、それぞれ、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層31は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。固定強磁性層31の自発磁化は、反強磁性体層30から受ける相互作用により固定されている。
上部磁性体層23は、Ni−Feで形成された自由強磁性層32、第1タンタル層33、アルミ層34、及び第2タンタル層35を含む。自由強磁性層32、第1タンタル層33、アルミ層34、及び第2タンタル層35の典型的な厚さは、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層32は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層32は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。自由強磁性層32の自発磁化は、固定強磁性層31の自発磁化の方向と同一の方向と、その方向と反対の方向とのうちのいずれかの方向を向くことが許されている。メモリセル21は、デジタル情報を自由強磁性層32の自発磁化の向きとして記憶する。
図12に示されているように、上部磁性体層23は、その全体が、平坦な層間絶縁膜3の上方に形成され、上部磁性体層23は、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしていない。これにより、トンネル絶縁層24のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分24aの平滑性が向上され、トンネル電流通過部分24aでの欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第2形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
一方、図11に示されているように、下部電極層25は、層間絶縁膜3の上に順次に形成されたタンタル膜26、アルミ膜27、及びタンタル膜28を含む。タンタル膜26、アルミ膜27、及びタンタル膜28の典型的な厚さは、それぞれ5nm、50nm、及び5nmである。下部電極層25は、下部電極層25の基板1の表面に平行な方向の電気抵抗が、上述の下部磁性体層21の基板1の表面に平行な方向の電気抵抗よりも小さくなるような構造を有するように形成されている。
このような構造を有する下部電極層25は、上部磁性体層23がタングステンプラグ5にオーバーラップしていない構造が採用されたときに、トンネル電流が流れる経路の電気抵抗を小さくし、記憶データの識別のSN比を向上させる役割を果たす。上部磁性体層23がタングステンプラグ5にオーバーラップしていない構造の採用により、下部磁性体層22には、基板1の表面と平行の方向にトンネル電流が流れる。しかし、強磁性体や反強磁性体で形成されている下部磁性体層22は、エッチングが容易でなく、このような下部磁性体層22の膜厚は、薄くされる必要がある。下部磁性体層22の薄膜化は、下部磁性体層22の基板1の表面と平行の方向に電気抵抗を増大させ、データの読み出し時に、メモリセル24に流されるトンネル電流のSN比を増加させる。下部電極層25の存在は、トンネル電流が流れる経路の電気抵抗を小さくし、トンネル電流のSN比を増加させる。
上述の構造を有するメモリセル21を、1000個試作して、特性評価を行った。試作されたメモリセル21の上部磁性体層23の大きさは、0.6x1.2μmであり、タングステンプラグ5と上部磁性体層23とのスペースは0.2μmであり、下部磁性体層22同士のスペースは、0.6μmであった。
試作された1000個のメモリセル21のうち、下部磁性体層22と上部磁性体層23とがショートしていたものは、3個であった。更に、メモリセル21の素子抵抗の平均は19kΩ、バラツキは1.8%であり、素子抵抗のバラツキが小さかった。メモリセル21のMR比(磁気抵抗比)は、10mVの電圧印加時で39%、400mVの電圧印加時で15%であった。このように、メモリセル21は、優れた磁気抵抗比を示した。
このように、実施の第2形態では、メモリセル21の特性を決定するトンネル電流通過部分24aの全体が、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしないように配置され、トンネル電流通過部分24aにおける欠陥の発生が抑制されている。これにより、メモリセル21をメモリセルとして使用するMRAMの不良ビットの発生が抑制されている。
更に、実施の第2形態では、下部磁性体層22の下に、下部磁性体層22よりも抵抗が小さい下部電極層25が敷かれ、データの読み出しに使用されるトンネル電流が流される経路の電気抵抗が減少されている。これにより、トンネル電流のSN比が増大されている。
実施の第2形態において、図9のメモリセル21は、図13に示されたメモリセル21’に置換されることが可能である。メモリセル21’は、下部電極層25の上に形成された下部磁性体層22’、上部磁性体層23’、及びそれらに挟まれたトンネル絶縁層24’により構成されている。メモリセル21とメモリセル21’との違いは、メモリセル21では、固定された自発磁化を有する固定磁性体層が下部磁性体層22に、反転可能な自発磁化を有する自由磁性体層が上部磁性体層23に含まれているのに対し、メモリセル21’では、反転可能な自発磁化を有する自由磁性体層が下部磁性体層22’に、固定された自発磁化を有する固定磁性体層が上部磁性体層23’に含まれている点にある。図14に示されているように、下部磁性体層22’、上部磁性体層23’、及びトンネル絶縁層24’の面積は、下部電極層25よりも小さい。
図15は、メモリセル21’の構造を詳細に示す。下部電極層25の最上層であるタンタル膜28の上には、下部磁性体層22’が形成されている。下部磁性体層22’は、Ni−Feで形成された自由強磁性層であり、下部磁性体層22’は、以下において、自由強磁性層22’と記載されることがある。自由強磁性層22’は、強磁性体で形成され、その方向が反転可能な自由磁化を有している。自由強磁性層22’の厚さは,典型的には、5nmである。
下部磁性体層22’の上には、トンネル絶縁層24’が形成されている。トンネル絶縁層24’は、プラズマ酸化法によって作製されたアルミナ(Al)で形成されている。トンネル絶縁層24’の厚さは、トンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には、1〜3nmである。
トンネル絶縁層24’の上には、上部磁性体層23’が形成されている。上部磁性体層23’は、Co−Feで形成された固定強磁性層29’、Ir−Mnで形成された反強磁性体層30’第1タンタル層31’、アルミ層32’、及び第2タンタル層33’を含む。固定強磁性層29’、反強磁性体層30’第1タンタル層31’、アルミ層32’、及び第2タンタル層33’は、トンネル絶縁層24’の上に、順次に形成されている。固定強磁性層29’、反強磁性体層30’第1タンタル層31’、アルミ層32’、及び第2タンタル層33’の典型的な厚さは、それぞれ、3nm、10nm、5nm、20nm、5nmである。固定強磁性層29’は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。固定強磁性層29’の自発磁化は、反強磁性体層30から受ける相互作用により固定されている。
自由強磁性層22’がタンタル膜28の上に形成された構造を有するメモリセル21’は、自由強磁性層22’の特性を向上できる点で好ましい。図9のメモリセル21に含まれるトンネル絶縁膜24は、アルミニウム膜を酸化することにより形成されるため、アモルファスである。このようなトンネル絶縁膜24の上に形成された自由強磁性層32は、配向性が良好でない。このため、自由強磁性層32が有する自発磁化の反転に必要な磁界の大きさのバラツキが大きい。一方、単体金属で形成されているタンタル膜28は、ある程度の配向性を有する多結晶膜である。このため、図15に示されているようにタンタル膜28の上に形成された自由強磁性層22’は、その配向性が良好である。良好な配向性を有する自由強磁性層22’は、その自発磁化の反転に必要な磁界の大きさのバラツキが小さい。バラツキが小さいことは、データ書き込みを確実化し、MRAMの信頼性を向上する。
実施の第3形態
図16は、本発明によるMRAMの実施の第3形態を示す。実施の第3形態のMRAMは、実施の第1形態とほぼ同様の構造を有する。実施の第3形態のMRAMと、実施の第1形態のMRAMとの相違は、下部磁性体層41がビット線2が延伸する方向に延設され、一の下部磁性体層41及びトンネル絶縁層43の上に複数の上部磁性体層42が設けられている点、及び、下部磁性体層41が複数のタングステンプラグ5によってビット線2に接続されている点にある。以下、実施の第3形態のMRAMが詳細に説明される。
実施の第3形態のMRAMは、実施の第1形態と同様に、基板1、ビット線2、層間絶縁膜3、及びタングステンプラグ5を含んでいる。層間絶縁膜3の上には、下部磁性体層41が形成されている。下部磁性体層41は、実施の第1形態の下部磁性体層8と同様に、基板1側から順次に積層された、タンタル層、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層、Ir−Mnで形成された反強磁性体層、及びCo−Feで形成された固定強磁性層により形成されている。タンタル層、初期磁性体層、反強磁性体層、及び固定強磁性層の膜厚は、典型的には、5nm、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層は強磁性体であり、自発磁化を有している。その自発磁化は、反強磁性体層によって固定されている。下部磁性体層41は、ビット線2が延伸するx軸方向に延設され、複数のタングステンプラグ5によりビット線2に接続されている。
下部磁性体層41の上には、アルミナ(Al)で形成されたトンネル絶縁層43が形成されている。トンネル絶縁層43の厚さはトンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には1〜3nmである。
トンネル絶縁層43の上には、上部磁性体層42が形成されている。上部磁性体42は、実施の第1形態の上部磁性体層9と同様に、基板1側から順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層で形成されている。自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層の厚さは、典型的には、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。
図17に示されているように、上部磁性体層42の面積は下部磁性体層41の面積より小さくされ、基板に垂直な方向からみたとき、上部磁性体層42は、下部磁性体層41の内側に位置する。下部磁性体層41、トンネル絶縁層43、及び上部磁性体層42により、メモリセル44が形成される。
図16に示されているように、上部磁性体層42は、その全体が層間絶縁膜3の上方に形成され、上部磁性体層42は、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしていない。これにより、トンネル絶縁層43のうちのトンネル電流が流れるトンネル電流通過部分43aが平滑化され、トンネル電流通過部分43aでの欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第3形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
更に、実施の第3形態のMRAMは、x軸方向に隣接するメモリセル44の下部磁性体層41が分離されておらず、実施の第1形態のMRAMよりもそのメモリセル面積が小さくされている。実施の第1形態のMRAMは、図4に示されているように、下部磁性体層8がメモリセル4毎に分離されている。したがって、実施の第1形態のMRAMは、下部磁性体層8を分離するためのスペースが必要である。そのスペースにより、上部磁性体層9の間隔は大きくなっている。一方、実施の第3形態のMRAMは、図16に示されているように、下部磁性体層41がメモリセル44毎に分離されておらず、したがって、上部磁性体層42の間隔は、実施の第1形態のMRAMの上部磁性体層8の間隔よりも、そのスペースの分だけ小さくすることが可能である。ゆえに、実施の第3形態のMRAMは、実施の第1形態のMRAMよりも、そのメモリセル面積を小さくすることができる。
上述の構造を有するメモリセル44を、1000個試作して特性評価を行ったところ、ショートしたメモリセル44の数、素子抵抗のバラツキ、及びMR比は、実施の第1形態と同様に良好だった。
このように、実施の第3形態では、トンネル電流通過部分43aの欠陥の発生が抑制され、MRAMの不良ビットの発生が抑制されている。更に、実施の第3形態では、より小さいメモリセル面積が実現されている。
実施の第4形態
図18は、本発明によるMRAMの実施の第4形態を示す。実施の第4形態のMRAMは、実施の第2形態とほぼ同様の構造を有する。実施の第4形態のMRAMと、実施の第2形態のMRAMとの相違は、下部電極層51が、ビット線2が延伸する方向(x軸方向)に延設され、一の下部電極層51の上に複数のメモリセル45が設けられている点、及び、下部電極層51が複数のタングステンプラグ5によってビット線2に接続されている点にある。以下、実施の第4形態のMRAMが詳細に説明される。
実施の第4形態のMRAMは、実施の第2形態と同様に、基板1、ビット線2、層間絶縁膜3、及びタングステンプラグ5を含んでいる。層間絶縁膜3の上には、下部電極層51が形成されている。図19に示されているように、下部電極層51は、ビット線2が延伸するx軸方向に延設され、複数のタングステンプラグ5によりビット線2に接続されている。下部電極層51は、実施の第2形態の下部電極層25と同様に、基板1側から順次に積層された第1タンタル膜、アルミ膜、及び第2タンタル膜で形成されている。第1タンタル膜、アルミ膜、及び第2タンタル膜の典型的な厚さは、それぞれ5nm、50nm、及び5nmである。下部電極層51は、下部電極層51の基板1の表面に平行な方向の電気抵抗が、後述の下部磁性体層53の基板1の表面に平行な方向の電気抵抗よりも小さくなるような構造を有している。
図18に示されているように、下部電極層51の上には、複数のメモリセル52が形成されている。メモリセル52は、下部磁性体層53、上部磁性体層54、及びそれらの間に挟まれたトンネル絶縁層55を含む。下部磁性体層53は、実施の第2形態の下部磁性体層22と同様に、基板1側から順次に積層された、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層、Ir−Mnで形成された反強磁性体層、Co−Feで形成された固定強磁性層で形成されている。初期磁性体層、反強磁性体層及び固定強磁性層の典型的な厚さは、それぞれ、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。固定強磁性層の自発磁化は、反強磁性体層から受ける相互作用により固定されている。
下部磁性体層53の上には、トンネル絶縁層55が形成されている。トンネル絶縁層55は、アルミナ(Al)で形成されている。トンネル絶縁層55の厚さはトンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には1〜3nmである。
上部磁性体層54は、実施の第2形態の上部磁性体層23と同様に、基板1側から順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層で形成されている。それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。
図19に示されているように、上部磁性体層54の面積は、下部電極層51よりも小さく、基板1の表面1aに垂直な方向からみたとき、上部磁性体層54は、下部電極層51の内側に位置する。
図18に示されているように、上部磁性体層54は、その全体が、平坦な層間絶縁膜3の上方に形成され、上部磁性体層54は、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしていない。これにより、トンネル絶縁層55のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分55aの平滑性が向上され、トンネル電流通過部分55aでの欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第4形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
更に、実施の第4形態のMRAMは、下部電極層51が、メモリセル55毎に分離されておらず、実施の第2形態のMRAMよりもそのメモリセル面積が小さくされている。実施の第2形態のMRAMは、図9に示されているように、下部電極層25がメモリセル21毎に分離されている。したがって、実施の第2形態のMRAMは、下部電極層25を分離するためのスペースが必要である。そのスペースにより、上部磁性体層23の間隔は大きくなっている。一方、実施の第4形態のMRAMは、図18に示されているように、下部電極層51が、メモリセル44毎に分離されておらず、したがって、上部磁性体層54の間隔は、実施の第2形態のMRAMの上部磁性体層23の間隔よりも、そのスペースの分だけ小さくすることが可能である。ゆえに、実施の第4形態のMRAMは、実施の第2形態のMRAMよりも、そのメモリセル面積を小さくすることができる。
上述の構造を有するメモリセル52を、1000個試作して特性評価を行ったところ、ショートしたメモリセル52の数、素子抵抗のバラツキ、及びMR比は、実施の第2形態と同様に良好であった。
このように、実施の第4形態では、トンネル電流通過部分55aの欠陥の発生が抑制され、MRAMの不良ビットの発生が抑制されている。更に、実施の第4形態では、より小さいメモリセル面積が実現されている。
更に、実施の第4形態では、下部磁性体層53の下に、下部磁性体層53よりも抵抗が小さい下部電極層51が敷かれ、データの読み出しに使用されるトンネル電流が流される経路の電気抵抗が減少されている。これにより、トンネル電流のSN比が増大されている。
実施の第5形態
図20は、本発明によるMRAMの実施の第5形態を示す。実施の第5形態のMRAMは、実施の第3形態のMRAMとほぼ同様の構造を有する。即ち、実施の第5形態のMRAMでは、実施の第3形態と同様に、ビット線2が延伸する方向に延設された一の下部磁性体層61及びトンネル絶縁層63の上に複数の上部磁性体層62が設けられている。
実施の第5形態のMRAMと、実施の第3形態のMRAMとの相違は、一の下部磁性体層61をビット線2に接続するタングステンプラグ5の数が、その下部磁性体層61の上方に設けられている上部磁性体層62の数よりも少ない点にある。以下、実施の第5形態のMRAMが詳細に説明される。
実施の第5形態のMRAMは、実施の第3形態と同様に、基板1、ビット線2、層間絶縁膜3、及びタングステンプラグ5を含んでいる。層間絶縁膜3の上には、下部磁性体層61が形成されている。下部磁性体層61は、実施の第1形態の下部磁性体層8と同様に、基板1側から順次に積層された、タンタル層、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層、Ir−Mnで形成された反強磁性体層、及びCo−Feで形成された固定強磁性層により形成されている。タンタル層、初期磁性体層、反強磁性体層、及び固定強磁性層の膜厚は、典型的には、5nm、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層は強磁性体であり、自発磁化を有している。その自発磁化は、反強磁性体層によって固定されている。図21に示されているように、下部磁性体層61は、ビット線2が延伸するx軸方向に延設されている。図20に示されているように、下部磁性体層61は、タングステンプラグ5によりビット線2に接続されている。
下部磁性体層61の上には、アルミナ(Al)で形成されたトンネル絶縁層63が形成されている。トンネル絶縁層63の厚さはトンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には1〜3nmである。
トンネル絶縁層63の上には、上部磁性体層62が形成されている。上部磁性体62は、実施の第1形態の上部磁性体層9と同様に、基板1側から順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層で形成されている。自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層の厚さは、典型的には、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。
図21に示されているように、上部磁性体層62の面積は下部磁性体層41の面積より小さくされ、基板に垂直な方向からみたとき、上部磁性体層62は、下部磁性体層61の内側に位置する。下部磁性体層61、トンネル絶縁層63、及び上部磁性体層62により、メモリセル64が形成される。
図20に示されているように、上部磁性体層62は、その全体が層間絶縁膜3の上方に形成され、上部磁性体層62は、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしていない。これにより、トンネル絶縁層63のうちのトンネル電流が流れるトンネル電流通過部分63aが平滑化され、トンネル電流通過部分43aでの欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第3形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
実施の第5形態のMRAMでは、一の下部磁性体層61に接続されているタングステンプラグ5の数が、一の下部磁性体層61の上方に形成されている上部磁性体層62の数よりも減少されている。即ち、一の上部磁性体層62に対応して、一のタングステンプラグ5が設けられているのではない。図21に示されているように、タングステンプラグ5の数を上部磁性体層62の数よりも少なくすることにより、上部磁性体層62をより密に配置することができ、メモリセル面積の縮小化が実現されている。
一の下部磁性体層61に接続されるタングステンプラグ5は、複数に限られない。一の下部磁性体層61に接続されるタングステンプラグ5の数が少ないことは、メモリセル面積の縮小化の点で好ましい。
このような構造を有するメモリセル64を、1000個試作して特性評価を行ったところ、ショートしたメモリセル64の数、素子抵抗のバラツキ、及びMR比は、実施の第1形態と同様に良好だった。
このように、実施の第5形態では、トンネル電流通過部分63aの欠陥の発生が抑制され、MRAMの不良ビットの発生が抑制されている。更に、実施の第5形態では、より小さいメモリセル面積が実現されている。
実施の第6形態
図22は、本発明によるMRAMの実施の第6形態を示す。実施の第6形態のMRAMは、実施の第4形態のMRAMとほぼ同様の構造を有する。即ち、実施の第6形態のMRAMでは、実施の第4形態と同様に、ビット線2が延伸する方向に延設された一の下部電極層71の上に複数のメモリセル72が設けられている。
実施の第6形態のMRAMと、実施の第4形態のMRAMとの相違は、一の下部電極層71をビット線2に接続するタングステンプラグ5の数が、その下部磁性体層71の上に設けられているメモリセル72の数よりも少ない点にある。以下、実施の第6形態のMRAMを詳細に説明する。
実施の第6形態のMRAMは、実施の第2形態と同様に、基板1、ビット線2、層間絶縁膜3、及びタングステンプラグ5を含んでいる。層間絶縁膜3の上には、下部電極層71が形成されている。図23に示されているように、下部電極層71は、ビット線2が延伸するx軸方向に延設されている。図22に示されているように、下部電極層71は、タングステンプラグ5によりビット線2に接続されている。下部電極層71は、実施の第2形態の下部電極層25と同様に、基板1側から順次に積層された第1タンタル膜、アルミ膜、及び第2タンタル膜で形成されている。第1タンタル膜、アルミ膜、及び第2タンタル膜の典型的な厚さは、それぞれ5nm、50nm、及び5nmである。下部電極層71は、下部電極層71の基板1の表面に平行な方向の電気抵抗が、後述の下部磁性体層73の基板1の表面に平行な方向の電気抵抗よりも小さくなるような構造を有している。
図22に示されているように、下部電極層71の上には、複数のメモリセル72が形成されている。メモリセル72は、下部磁性体層73、上部磁性体層74、及びそれらの間に挟まれたトンネル絶縁層75を含む。下部磁性体層73は、実施の第2形態の下部磁性体層22と同様に、基板1側から順次に積層された、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層、Ir−Mnで形成された反強磁性体層、Co−Feで形成された固定強磁性層で形成されている。初期磁性体層、反強磁性体層及び固定強磁性層の典型的な厚さは、それぞれ、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。固定強磁性層の自発磁化は、反強磁性体層から受ける相互作用により固定されている。
下部磁性体層73の上には、トンネル絶縁層75が形成されている。トンネル絶縁層75は、アルミナ(Al)で形成されている。トンネル絶縁層75の厚さはトンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には1〜3nmである。
トンネル絶縁層75の上には、上部磁性体層74が形成されている。上部磁性体層74は、実施の第2形態の上部磁性体層23と同様に、基板1側から順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層で形成されている。自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層の厚さは、典型的には、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。
図23に示されているように、下部磁性体層73、上部磁性体層74、及びトンネル絶縁層75の面積は、下部電極層71よりも小さく、基板1の表面1aに垂直な方向からみたとき、下部磁性体層73、上部磁性体層74、及びトンネル絶縁層75は、下部電極層71の内側に位置する。
図22に示されているように、上部磁性体層74は、その全体が、平坦な第1層間絶膜3の上方に形成され、上部磁性体層74は、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしていない。これにより、トンネル絶縁層75のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分75aの平滑性が向上され、トンネル電流通過部分75aでの欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第7形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
更に、実施の第6形態のMRAMでは、一の下部電極層71に接続されているタングステンプラグ5の数が、一の下部電極層71の上に形成されているメモリセル72の数よりも減少されている。即ち、一のメモリセル72に対応して、一のタングステンプラグ5が設けられているのではない。図22に示されているように、タングステンプラグ5の数をメモリセル72の数よりも少なくすることにより、メモリセル72をより密に配置することができ、メモリセル面積の縮小化が実現されている。
ここで、一の下部電極層71に接続されるタングステンプラグ5は、複数に限られないことに留意されるべきである。一の下部電極層71に接続されるタングステンプラグ5の数が少ないことは、メモリセル面積の縮小化の点で好ましい。
このような構造を有するメモリセル72を、1000個試作して特性評価を行ったところ、ショートしたメモリセル72の数、素子抵抗のバラツキ、及びMR比は、実施の第1形態と同様に良好であった。
このように、実施の第6形態では、トンネル電流通過部分75aの欠陥の発生が抑制され、MRAMの不良ビットの発生が抑制されている。更に、実施の第6形態では、より小さいメモリセル面積が実現されている。
更に、実施の第6形態では、下部磁性体層73の下に、下部磁性体層73よりも抵抗が小さい下部電極層71が敷かれ、データの読み出しに使用されるトンネル電流が流される経路の電気抵抗が減少されている。これにより、トンネル電流のSN比が増大されている。
実施の第7形態
図24は、本発明によるMRAMの実施の第7形態を示す。実施の第7形態のMRAMでは、実施の第5形態のMRAMと異なり、下部磁性体層91とビット線85とを電気的に接続するタングステンプラグが設けられない。下部磁性体層91は、読み出し行セレクタ用トランジスタ82に接続され、ビット線85は、書き込み行セレクタ用トランジスタ83に接続され、下部磁性体層91とビット線85とは、電気的に絶縁されている。下部磁性体層91とビット線85とを電気的に接続するタングステンプラグが排除されることにより、メモリセル94の一層に稠密な配置が可能になっている。このような構成の変更に伴い、実施の第7形態のMRAMは、公知のMRAMの動作方法と異なる動作方法により、データの書き込みと読み出しが行われる。以下、実施の第7形態のMRAMを詳細に説明する。
実施の第7形態のMRAMは、基板81を備えている。基板81の表面部には、読み出し行セレクタ用トランジスタ82と書き込み行セレクタ用トランジスタ83とが形成されている。読み出し行セレクタ用トランジスタ82と書き込み行セレクタ用トランジスタ83とは、MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)である。基板81は、積層された層間絶縁膜84によって被覆されている。最上層の層間絶縁膜84の上には、ビット線85が形成されている。ビット線85は、スタックトビア86によって書き込み行セレクタ用トランジスタ83のソース/ドレインに電気的に接続されている。ビット線85は、層間絶縁膜88によって被覆されている。層間絶縁膜88は、CMPによって平滑に平坦化されている。
層間絶縁膜88の上には、下部磁性体層91が形成されている。下部磁性体層91は、実施の第1形態の下部磁性体層8と同様に、基板81の側から順次に積層されたタンタル層、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層、Ir−Mnで形成された反強磁性体層、及びCo−Feで形成された固定強磁性層により形成されている。タンタル層、初期磁性体層、反強磁性体層、及び固定強磁性層の膜厚は、典型的には、5nm、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層は強磁性体であり、自発磁化を有している。固定強磁性層の自発磁化は、反強磁性体層によって固定されている。下部磁性体層91は、ビット線85が延伸するx軸方向に延設されている。
下部磁性体層91は、スタックトビア89を介して、読み出し行セレクタ用トランジスタ82のソース/ドレインに、電気的に接続されている。スタックトビア89は、交互に直列に積層されたタングステンプラグ89aとランド89bとからなる。タングステンプラグ89aは、実施の第1形態で説明されたタングステンプラグ5と同一の構造を有しており、タングステンプラグ89aの表面には、多くの場合、かなりの凹凸が存在する。下部磁性体層91は、このような構造を有するタングステンプラグ89aにおいてスタックトビア89に接続されている。
下部磁性体層91の上には、アルミナ(Al)で形成されたトンネル絶縁層93が形成されている。トンネル絶縁層93の厚さは、トンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には、1〜3nmである。
トンネル絶縁層93の上には、上部強磁性体層92が形成されている。上部磁性体層92は、実施の第1形態の上部磁性体層9と同様に、基板1側から順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層で形成されている。自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層の厚さは、典型的には、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。
下部磁性体層91と上部磁性体層92とトンネル絶縁層93とは、メモリセル94を構成する。
メモリセル94は、層間絶縁膜95によって被覆されている。層間絶縁膜95の上には、ワード線96が形成されている。ワード線96は、層間絶縁膜95に設けられたコンタクト孔を介して、メモリセル94の上部磁性体層92に電気的に接続されている。図25に示されているように、ワード線96は、ビット線85が延設されるx軸方向と実質的に垂直なy軸方向に延設されている。
図24に示されているように、上部磁性体層92は、その全体が、平滑に平坦化された層間絶縁膜88の上方に形成され、表面に凹凸があるタングステンプラグ89aにオーバーラップしていない。このような構造は、トンネル絶縁膜93のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分の平滑性を向上し、トンネル電流通過部分での欠陥の発生を防ぐ。これにより、実施の第7形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
このような構造を有する実施の第7形態のMRAMは、従来のMRAMと異なる方法により、データの書き込み及び読み出しが行われる。図26は、実施の第7形態のMRAMの等価回路である。上述のとおり、ビット線85と下部磁性体層91とは、x軸方向に延設され、y軸方向に延設されたワード線96と交差する。ビット線85の一端は、所定の電位(典型的には、接地電位)を有する端子99に接続され、他端は、既述の書き込み行セレクタ用トランジスタ83に接続されている。下部磁性体層91の一端は、既述の読み出し行セレクタ用トランジスタ82に接続され、他端は、開放されている。ワード線96の一端には、列セレクタ用トランジスタ97が接続され、他端には、列セレクタ用トランジスタ98が接続されている。
メモリセルとして機能するメモリセル94は、アレイをなすように配置されている。メモリセル94は、下部磁性体層91とワード線96とを電気的に橋絡する一方、ビット線85には電気的に接続されていない。ビット線85は、データの書き込みのときにメモリセル94に磁界を印加するためにのみ使用され、データの読み出しでは使用されない。データの読み出しでは、下部磁性体層91自体がビット線として使用される。以下では、データの書き込みのときのみに使用されるビット線85は、書き込みビット線85と記載され、下部磁性体層91は、読み出しビット線91と記載される。
メモリセル94へのデータの書き込みは、以下のようにして行われる。例えば、メモリセル94のうちのメモリセル94aにデータを書き込む場合を考える。まず、メモリセル94aの近傍で交差するワード線96a及び書き込みビット線85aが選択される。選択されたワード線96aの両端に接続されている列セレクタ用トランジスタ97a、98aが活性化され、ワード線96aには、書き込み電流Iが流される。更に、選択された書き込みビット線85aに接続されている書き込みセレクタ用トランジスタ83aが活性化されて、書き込みビット線85には、書き込み電流Iが流される。書き込み電流I、Iは、典型的には、数mA〜数10mAである。書き込み電流Iと書き込み電流Iとが発生する磁界により、メモリセル94へのデータの書き込みが行われる。
一方、メモリセル94からのデータの読み出しは、以下のようにして行われる。例えば、上述のメモリセル94aからデータを読み出す場合、まず、メモリセル94aを交差する位置にあるワード線96a及び読み出しビット線(下部磁性体層)91aが選択される。続いて、ワード線96aの一端に接続されている列セレクタ用トランジスタ98aが活性化され、読み出しビット線91aに接続されている読み出し行セレクタ用トランジスタ82が活性化される。続いて、ワード線96aと読み出しビット線91aとの間に電圧が印加され、メモリセル94aに読み出し電流Iが流される。読み出し電流Iは、典型的には、数μAである。読み出し電流Iに基づいて、メモリセル94aに記憶されているデータが判別される。
以上に説明された動作を行う実施の第7形態のMRAMは、従来にMRAMと比較して、データの読み出し動作及び書き込み動作に使用される周辺回路の面積の縮小が可能である。図3の従来のMRAMを参照すると、従来のMRAMでは、行セレクタトランジスタ212、213のいずれにも、大きな書き込み電流Iが流され、従って、行セレクタトランジスタ212、213としてゲート幅が大きなMOSトランジスタを使用する必要がある。一方、実施の第7形態では、読み出し行セレクタ用トランジスタ82には、比較的に小さな読み出し電流Iのみが流され、大きな書き込み電流Iは流されない。従って、読み出し行セレクタ用トランジスタ82としては、比較的ゲート幅が小さく、従って面積が小さいMOSトランジスタが使用可能である。このように、実施の第7形態のMRAMは、従来のMRAMと比較して、周辺回路の面積の縮小が可能である。
以上に説明されているように、実施の第7形態では、トンネル絶縁膜93のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分の平滑性が向上され、トンネル電流通過部分での欠陥の発生が防がれている。これにより、MRAMの不良ビットの発生が抑制されている。
更に、実施の第7形態では、下部磁性体層91とビット線85とを電気的に接続するタングステンプラグが設けられていない。下部磁性体層91とビット線85とを電気的に接続するタングステンプラグが排除されていることにより、メモリセルを密に配置することが可能であり、従って、メモリセル面積の縮小化が可能である。
更に、実施の第7形態では、読み出し行セレクタ用トランジスタ82として、ゲート幅が小さなMOSトランジスタを使用可能であり、データの読み出し動作及び書き込み動作に使用される周辺回路の面積の縮小が実現されている。
実施の第8形態
図27は、本発明によるMRAMの実施の第8形態を示す。実施の第8形態のMRAMは、実施の第7形態のMRAMとほぼ同様の構造を有している。実施の第8形態のMRAMは、メモリセル105の下部磁性体層102の下に、下部電極層101が設けられ、メモリセル105とスタックトビア89との間の電気的接続が、下部電極層101を介して行われる点で、実施の第7形態のMRAMと異なる。以下、実施の第8形態のMRAMを詳細に説明する。
実施の第8形態のMRAMは、実施の第7形態のMRAMと同様に、表面部に読み出し行セレクタ用トランジスタ82と書き込み行セレクタ用トランジスタ83とが形成された基板81を備えている。基板81は、積層された層間絶縁膜84によって被覆されている。最上層の層間絶縁膜84の上には、ビット線85が形成されている。ビット線85は、スタックトビア86によって書き込み行セレクタ用トランジスタ83のソース/ドレインに電気的に接続されている。ビット線85は、層間絶縁膜88によって被覆されている。層間絶縁膜88は、CMPによって平滑に平坦化されている。
層間絶縁膜88の上には、下部電極層101が形成されている。下部電極層101は、図11に示されている実施の第2形態の下部電極層25と同様に、基板81の側から順次に積層された第1タンタル膜、アルミ膜、及び第2タンタル膜で形成されている。
下部電極層101の上には、下部磁性体層102が形成されている。下部磁性体層102は、図11に示されている実施の第2形態の下部磁性体層22と同様に、基板1から順次に積層された、パーマロイ(Ni−Fe)で形成された初期磁性体層、Ir−Mnで形成された反強磁性体層、及びCo−Feで形成された固定磁性体層から構成されている。初期磁性体層、反強磁性体層、及び固定強磁性層の典型的な厚さは、それぞれ、2nm、10nm、及び3nmである。固定強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。固定強磁性層の自発磁化は、反強磁性体層から受ける相互作用により固定されている。
下部磁性体層102は、スタックトビア89を介して、読み出し行セレクタ用トランジスタ82のソース/ドレインに、電気的に接続されている。スタックトビア89は、交互に積層されたタングステンプラグ89aとランド89bとからなる。
下部磁性体層102の上には、アルミナ(Al)で形成されたトンネル絶縁層104が形成されている。トンネル絶縁層104の厚さは、トンネル電流が流れる程度に薄く、典型的には、1〜3nmである。
トンネル絶縁層104の上には、上部強磁性体層103が形成されている。上部磁性体層103は、図11に示されている実施の第2形態の上部磁性体層23と同様に、基板1側から順次に積層された、Ni−Feで形成された自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層で形成されている。自由強磁性層、第1タンタル層、アルミ層、及び第2タンタル層の厚さは、典型的には、それぞれ、5nm、5nm、20nm、及び5nmである。自由強磁性層は、強磁性体で形成され、自発磁化を有している。自由強磁性層は、その自発磁化が反転可能であるように形成されている。
下部磁性体層102と上部磁性体層103とトンネル絶縁層104とは、メモリセル105を構成する。
メモリセル105は、層間絶縁膜95によって被覆される。層間絶縁膜95の上には、ワード線96が形成されている。ワード線96は、層間絶縁膜95に設けられたコンタクト孔を介して、メモリセル105の上部磁性体層103に電気的に接続されている。図28に示されているように、ワード線96は、ビット線85が延設されるx軸方向と実質的に垂直なy軸方向に延設されている。
図27に示されているように、上部磁性体層103は、その全体が、平滑に平坦化された層間絶縁膜88の上方に形成されている。これにより、トンネル絶縁層104のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分の平滑性が向上され、トンネル電流通過部分での欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第7形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
実施の第8形態のMRAMの書き込み動作及び読み出し動作は、図26に示された実施の第7形態のMRAMの下部磁性体層(読み出しビット線)91の代わりに下部電極層101及び下部磁性体層102が使用される点以外、実施の第7形態のMRAMと同一である。実施の第8形態のMRAMは、実施の第7形態のMRAMと同様に、読み出し行セレクタ用トランジスタ82として、ゲート幅が小さなMOSトランジスタを使用可能であり、データの読み出し動作及び書き込み動作に使用される周辺回路の面積の縮小が可能である。
実施の第8形態では、実施の第7形態と同様に、トンネル絶縁層104のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分の平滑性が向上され、トンネル電流通過部分での欠陥の発生が防がれている。また、下部磁性体層91とビット線85とを電気的に接続するタングステンプラグが排除されることにより、メモリセル94の稠密な配置が可能になっている。また、読み出し行セレクタ用トランジスタ82として、ゲート幅が小さなMOSトランジスタを使用可能であり、データの読み出し動作及び書き込み動作に使用される周辺回路の面積の縮小が可能である。
更に実施の第8形態では、下部磁性体層102の下に、下部磁性体層102よりも抵抗が小さい下部電極層101が敷かれ、読み出し電流が流される経路の電気抵抗が減少されている。これにより、読み出し時のSN比が増大されている。 実施の第9形態
図29は、本発明によるMRAMの実施の第9形態を示す。実施の第9形態のMRAMは、実施の第7形態のMRAMとほぼ同様の構造を有している。実施の第9形態では、実施の第7形態と同様に、トンネル絶縁膜93のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分の平滑性が向上され、トンネル電流通過部分での欠陥の発生が防がれている。更に、下部磁性体層91とビット線85とを電気的に接続するタングステンプラグが排除され、メモリセル面積の縮小化が実現されている。
実施の第9形態では、周辺回路の面積を更に低減するために、実施の第7形態のMRAMに書き込み動作時のみに使用される書き込みワード線112が追加される。層間絶縁膜95とワード線96とは、層間絶縁膜111で被覆され、書き込みワード線112は、その層間絶縁膜111の上に設けられる。ワード線96は、読み出し動作時にのみ使用される。書き込みワード線112と明瞭に区別されるために、ワード線96は、以下では、読み出しワード線96と記載される。図30に示されているように、読み出しワード線96は、読み出し列セレクタ用トランジスタ113に接続され、書き込みワード線112は、書き込み列セレクタ用トランジスタ114に接続されている。読み出し列セレクタ用トランジスタ113のゲート幅は、書き込み列セレクタ用トランジスタ114のゲート幅よりも狭く、したがって、読み出し列セレクタ用トランジスタ113の面積は、書き込み列セレクタ用トランジスタ114の面積よりも小さい。
図31は、実施の第9形態のMRAMの等価回路を示す。書き込みビット線85及び読み出しビット線(下部磁性体層)91は、x軸方向に延設され、y軸方向に延設された読み出しワード線96及び書き込みワード線112と交差する。メモリセル94は、それらが交差する位置に設けられている。但し、メモリセル94は、読み出しビット線91と読み出しワード線96とを電気的に橋絡するように設けられ、書き込みビット線85及び書き込みワード線112からは電気的に接続されていない。
読み出しワード線96の一端には、読み出し列セレクタ用トランジスタ113が接続され、他端は開放されている。書き込みワード線112の一端には、書き込み列セレクタ用トランジスタ114が接続され、他端は所定の電位(典型的には、接地電位)を有する端子115に接続されている。読み出しワード線96と書き込みワード線112とは、互いに絶縁され、電気的に接続されていない。
実施の第9形態では、メモリセル94へのデータの書き込みは、書き込みビット線85と書き込みワード線112とを用いて行われ、読み出しビット線91と読み出しワード線96は使用されない。より詳細には、例えばメモリセル94のうちのメモリセル94aにデータを書き込む場合、まず、メモリセル94aの近傍で交差する書き込みワード線112aと書き込みビット線85aとが選択される。選択された書き込みワード線112aに接続されている書き込み列セレクタ用トランジスタ114aが活性化され、書き込みワード線112aに書き込み電流Iが流される。更に、選択された書き込みビット線85aに接続されている書き込みセレクタ用トランジスタ83aが活性化されて、書き込みビット線85には、書き込み電流Iが流される。書き込み電流I、Iは、典型的には、数mA〜数10mAである。書き込み電流Iと書き込み電流Iとが発生する磁界により、メモリセル94へのデータの書き込みが行われる。
一方、メモリセル94からのデータの読み出しは、読み出しビット線91と読み出しワード線96とを用いて行われ、書き込みビット線85と書き込みワード線112とは使用されない。例えば、上述のメモリセル94aからデータを読み出す場合、まず、メモリセル94aを交差する位置にあるワード線96a及び読み出しビット線(下部磁性体層)91aが選択される。続いて、ワード線96aの一端に接続されている列セレクタ用トランジスタ113aが活性化され、更に、読み出しビット線91aに接続されている読み出し行セレクタ用トランジスタ82が活性化される。続いて、ワード線96aと読み出しビット線91aとの間に電圧が印加され、メモリセル94aに読み出し電流Iが流される。読み出し電流Iは、典型的には、数μAである。読み出し電流Iに基づいて、メモリセル94aに記憶されているデータが判別される。
以上に説明された動作を行う実施の第9形態のMRAMは、実施の第7形態のMRAMと同様に、読み出し行セレクタ用トランジスタ82として、比較的ゲート幅が小さい使用可能であり、周辺回路の面積の縮小が可能である。
更に実施の第9形態のMRAMは、読み出し列セレクタ用トランジスタ113としてゲート幅が小さいMOSトランジスタが使用可能であり、周辺回路の面積の一層の縮小が可能である。図26の実施の第7形態のMRAMを参照すると、実施の第7形態のMRAMでは、列セレクタ用トランジスタ97、98のいずれにも、大きな書き込み電流Iが流され、従って、列セレクタ用トランジスタ97、98としてゲート幅が大きなMOSトランジスタを使用する必要がある。一方、実施の第9形態の読み出し列セレクタ用トランジスタ113には、比較的に小さな読み出し電流Iのみが流され、大きな書き込み電流Iは流されない。従って、読み出し列セレクタ用トランジスタ113として、比較的ゲート幅が小さく、従って面積が小さいMOSトランジスタが使用可能である。このように、実施の第9形態のMRAMは、実施の第7形態のMRAMと比較して、周辺回路の面積の一層の縮小が可能である。
なお、図32に示されているように、実施の第8形態のMRAM(図27参照)に、書き込みワード線112(及び層間絶縁膜111)が追加されることが可能である。書き込みワード線112が追加され、且つ、上述の実施の第9形態のMRAMの動作と同一の動作が行われることにより、周辺回路の面積の一層の縮小が可能である。
実施の第10形態
図33は、本発明によるMRAMの実施の第10形態を示す。実施の第10形態では、メモリセルアレイが、基板と垂直な方向に積層され、メモリセルが、一層に高集積化されている。
実施の第10形態のMRAMでは、基板1の上面側に、ビット線2、層間絶縁膜3、下部電極25、メモリセル21、層間絶縁膜6、及びワード線7が形成されている。ビット線2、層間絶縁膜3、下部電極25、メモリセル21、層間絶縁膜6、及びワード線7の構造は、実施の第2形態のMRAM(図9参照)と同一である。実施の第2形態で説明されているように、メモリセル21の特性を決定するトンネル電流通過部分24aの全体が、表面に凹凸が発生しやすいタングステンプラグ5にオーバーラップしないように配置されているため、トンネル電流通過部分24aにおいて、欠陥が発生しにくい。ビット線2、層間絶縁膜3、下部電極25、メモリセル21、層間絶縁膜6、及びワード線7は、メモリセルアレイ部αを構成する。
実施の第10形態では、このメモリセルアレイ部αが、層間絶縁膜20によって被覆され、その層間絶縁膜20の上に、メモリセルアレイ部αと同一の構造を有するメモリセルアレイ部βが形成されている。メモリセルアレイ部βは、ビット線2’、層間絶縁膜3’、下部電極25’、メモリセル21’、層間絶縁膜6’、及びワード線7’を含んで構成されている。図33及び図34に示されているように、ビット線2’、層間絶縁膜3’、下部電極25’、メモリセル21’、層間絶縁膜6’、及びワード線7’の構造は、それぞれ、メモリセルアレイ部αのビット線2、層間絶縁膜3、下部電極25、メモリセル21、層間絶縁膜6、及びワード線7の構造と同一である。
メモリセルアレイ部αとメモリセルアレイ部βとが積層されることにより、磁気メモリの集積度が2倍になり、メモリの高集積化が実現される。メモリセルアレイ部βの上面側に、メモリセルアレイ部αと同一の構造を有する他のメモリセルアレイ部が更に積層されることが可能である。更なるメモリセルアレイ部の積層化は、メモリの一層の高集積化を実現する。
以上に説明されているように、実施の第10形態では、トンネル絶縁層24のうちのトンネル電流が流れる部分であるトンネル電流通過部分の平滑性が向上され、トンネル電流通過部分での欠陥の発生が防がれている。これにより、実施の第10形態のMRAMは、その不良ビットの発生が抑制されている。
更に、実施の第10形態では、メモリセル21が形成されているメモリセルアレイ部が基板1と垂直な方向に積層化され、メモリの高集積化が実現されている。
実施の第1形態から実施の第9形態のいずれのMRAMについても、メモリセルが基板と垂直な方向に積層されることが可能であることに留意されるべきである。
【図面の簡単な説明】
図1は、従来のMRAMを示し;
図2は、従来のMRAMを示す断面図であり;
図3は、従来のMRAMの等価回路を示し;
図4は、本発明によるMRAMの実施の第1形態を示す断面図であり;
図5は、本発明によるMRAMの実施の第1形態を示す平面図であり;
図6は、本発明によるMRAMの実施の第1形態を示す拡大断面図であり;
図7は、本発明によるMRAMの実施の第1形態を示す拡大断面図であり;
図8は、本発明によるMRAMの実施の第1形態の変形例を示し;
図9は、本発明によるMRAMの実施の第2形態を示す断面図であり;
図10は、本発明によるMRAMの実施の第2形態を示す平面図であり;
図11は、本発明によるMRAMの実施の第2形態を示す拡大断面図であり;
図12は、本発明によるMRAMの実施の第2形態を示す拡大断面図であり;
図13は、本発明によるMRAMの実施の第2形態の変形例を示す断面図であり;
図14は、本発明によるMRAMの実施の第2形態の変形例を示す平面図であり;
図15は、本発明によるMRAMの実施の第2形態の変形例を示す拡大断面図であり;
図16は、本発明によるMRAMの実施の第3形態を示す断面図であり;
図17は、本発明によるMRAMの実施の第3形態を示す平面図であり;
図18は、本発明によるMRAMの実施の第4形態を示す断面図であり;
図19は、本発明によるMRAMの実施の第4形態を示す平面図であり;
図20は、本発明によるMRAMの実施の第5形態を示す断面図であり;
図21は、本発明によるMRAMの実施の第5形態を示す平面図であり;
図22は、本発明によるMRAMの実施の第6形態を示す断面図であり;
図23は、本発明によるMRAMの実施の第6形態を示す平面図であり;
図24は、本発明によるMRAMの実施の第7形態を示す断面図であり;
図25は、本発明によるMRAMの実施の第7形態を示す平面図であり;
図26は、実施の第7形態のMRAMの等価回路を示す図であり;
図27は、本発明によるMRAMの実施の第8形態を示す断面図であり;
図28は、本発明によるMRANの実施の第8形態を示す平面図であり;
図29は、本発明によるMRAMの実施の第9形態を示す断面図であり;
図30は、本発明によるMRAMの実施の第9形態を示す平面図であり;
図31は、実施の第9形態のMRAMの等価回路を示す図であり;
図32は、実施の第9形態のMRAMの変形例を示す図であり;
図33は、実施の第10形態のMRAMを示す断面図であり;そして
図34は、実施の第10形態のMRAMを示す平面図である。

Claims (12)

  1. 基板と、
    前記基板を被覆する層間絶縁膜と、
    メモリセルと、
    前記層間絶縁膜を貫通するプラグ
    とを備え、
    前記メモリセルは、
    前記層間絶縁膜の上面側に形成された第1磁性体層と、
    前記第1磁性体層の上に形成されたトンネル絶縁層と、
    前記トンネル絶縁層の上に形成された第2磁性体層
    とを含み、
    前記プラグは、前記第1磁性体層に、電気的に接続し、
    前記トンネル絶縁層のうち前記第1磁性体層と前記第2磁性体層との間に位置するトンネル電流通過部分のうちの少なくとも一部は、前記基板の表面に垂直な垂直方向において前記プラグにオーバーラップせず、
    前記第1磁性体層のうち、一の第1磁性体層との間でトンネル電流が流れる前記第2磁性体層は複数である
    磁気メモリ。
  2. 請求の範囲第1項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記トンネル電流通過部分の全部が、前記プラグにオーバーラップしない
    磁気メモリ。
  3. 請求の範囲第1項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記層間絶縁膜の表面は、平滑に平坦化されている
    磁気メモリ。
  4. 請求の範囲第1項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記層間絶縁膜と前記第1磁性体層との間に介設され、且つ、前記第1磁性体層よりも抵抗が低い下部電極を備え、
    前記第1磁性体層と前記プラグとの電気的接続は、前記下部電極を介して行われ
    磁気メモリ。
  5. 請求の範囲第1項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記プラグは、金属で形成された金属部分を含む
    磁気メモリ。
  6. 請求の範囲第5項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記金属は、タングステンである
    磁気メモリ。
  7. 基板と、
    前記基板の上面側に、所定の第1方向に延設された第1配線と、
    前記第1配線を被覆する層間絶縁膜と、
    前記層間絶縁膜の上面側に形成されたメモリセルと、前記メモリセルは、前記層間絶縁膜の上面側に形成された第1磁性体層と、前記第1磁性体層の上に形成されたトンネル絶縁層と、前記トンネル絶縁層の上に形成された第2磁性体層
    とを含み、
    前記記憶データの書換えのとき、前記メモリセルに印加される第1磁界を発生する第1電流を前記第1配線に流す第1電流印加部と、
    前記記憶データの読み出しのとき、前記第1磁性体層と前記第2磁性体層との間に電圧を印加する電圧印加部
    とを備え、
    前記第1配線と前記メモリセルとは、電気的に絶縁され、且つ、プラグによって接続されておらず、
    前記第1磁性体層のうち、一の第1磁性体層との間でトンネル電流が流れる前記第2磁性体層は複数である
    磁気メモリ。
  8. 請求の範囲第項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記第1磁性体層、前記第1方向に延設され、
    前記磁気メモリは、更に、前記電圧印加部と前記メモリセルを電気的に接続し、且つ、前記層間絶縁膜を貫通して、前記第1磁性体層に接続するプラグを備え、
    前記トンネル絶縁層のうち前記第1磁性体層と前記第2磁性体層との間に位置するトンネル電流通過部分のうちの少なくとも一部は、前記基板の表面に垂直な垂直方向において前記プラグにオーバーラップしない
    磁気メモリ。
  9. 請求の範囲第項に記載の磁気メモリにおいて、
    前記第磁性体層電気的に接続され、かつ、前記第1配線と実質的に垂直な第2方向に延設された第2配線と、
    前記第2方向に延設され、記第2配線から電気的に絶縁され、且つ、前記メモリセルとプラグによって接続されていない第3配線と、
    前記記憶データの書換えのとき、前記メモリセルに印加される第2磁界を発生する第2電流を前記第3配線に流す第2電流印加部
    とを更に備え、
    前記電圧印加部は、前記第2配線を介して、前記電圧を前記第1磁性体層と前記第2磁性体層との間に印加する
    磁気メモリ。
  10. 基板と、
    前記基板の上面側に形成されたメモリセルと、前記メモリセルは、前記層間絶縁膜の上面側に形成された第1磁性体層と、前記第1磁性体層の上に形成されたトンネル絶縁層と、前記トンネル絶縁層の上に形成された第2磁性体層とを含み、
    前記第磁性体層電気的に接続され、且つ、所定の第2方向に延設された第2配線と、
    前記第2方向に延設され、前記メモリセル及び前記第2配線から電気的に絶縁され、前記メモリセルとプラグで接続されていない第3配線と、
    前記記憶データの書換えのとき、前記メモリセルに印加される第2磁界を発生する第2電流を前記第3配線に流す第2電流印加部と、
    前記記憶データの読み出しのとき、前記第2配線を介して、前記第1磁性体層と前記第2磁性体層との間に電圧を印加する電圧印加部
    とを備え
    前記第1磁性体層のうち、一の第1磁性体層との間でトンネル電流が流れる前記第2磁性体層は複数である
    磁気メモリ。
  11. 請求の範囲第1項、第項、及び第10項のいずれか一に記載の磁気メモリにおいて、
    前記メモリセルは、複数であり、且つ、前記基板の表面に垂直な方向に並んで配置されている
    磁気メモリ。
  12. 請求の範囲第1項乃至第6項及び第8項のいずれか一に記載の磁気メモリにおいて、
    前記一の第1磁性体層に接続されている前記プラグの数は、前記第2磁性体層の数より少ない
    磁気メモリ。
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