JP4478232B2 - 胴貼りスリーブの製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液体を収納する液体紙容器、胴貼りスリーブ、その製造方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体紙容器は、牛乳、ジュース、ミネラルウォーター、日本酒等の容器として様々な形態で広く使用されている。しかし、紙容器の成形段階で、カートンブランクの一端部の外面と他端部の内面を張り合わせ筒状に成形する場合、紙の断面(端面)が内容物と接する形となり、紙臭が内容物に移行したり、内容物の成分が紙層に吸着する等の問題がある。
【0003】
従来は液体紙容器の端面処理方法として、ラミネート等による積層体からテープ材を作製し、このテープ材を端面を覆うように「U」の字型に貼り付けて端面の露出を防ぐテープ貼り法、また、カートンブランクの端部をわずかに外面側に折り返す事により、端面の露出を防ぐヘミング法、カートンブランクの紙を半分だけ研削し、残された部分の半分の幅を折り返すことにより、端部の露出を防ぐスカイブ・ヘミング法等がある。
【0004】
また、最近ではカートンブランクの端面全面をメラミンホルムアルデヒド等の樹脂耐水性塗工物をスプレー法により塗工して端部を被覆する方法も検討されている(特開平6−122441)。
【0005】
しかしながら、従来の前記テープ貼り法では、積層体をスリットしたテープ材をカートンブランク端部に貼りつける場合、テープ材の端部断面が内容物と接触する形となり、テープ材の積層部の剥離や接着剤成分の溶出等の問題がある。また、前記「U」の字型、もしくはカートン成形後胴貼り部にテープを後から貼り付ける方法では生産性が低く、テープ貼り工程が、筒貼り工程での律速になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
一方、ヘミング法、およびスカイブ・ヘミング法では折返しの問題や、紙粉の問題があり、十分な生産性・衛生性を得ることができないないというのが現状である。
【0007】
また、前記メラミンホルムアルデヒド等の耐水性塗工物の使用は、内容物の風味を阻害する恐れがあり、また、衛生面からも特に牛乳、乳製品、ジュース等、液体食品への利用は実質的に制限されている。
【0008】
そこで本発明は、液体紙容器の紙接合部内面に、テープ材を紙端面を覆う形で貼り付け、前記紙接合部分を接合してなる液体紙容器に関するものであり、特に内容物の液体が溶出性の高いものや風味を重視するもの、さらには端部からのウィルス・細菌類の進入を防ぐことにより品質保持期間を延長させることが可能で、かつ端面被覆が完全にかつその方法が単純で生産性も十分考慮されてなる液体紙容器の端面処理方法を提供することを課題としている。
【0009】
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、液体紙容器の一対の貼り合せ端部において露出する端面を容易かつ確実に覆うことができる液体紙容器、胴貼りスリーブ、その製造方法およびその製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、折り畳まれ、互いに貼り合された対向する一対の貼り合せ端部を有するブランクと、一対の貼り合せ端部に設けられ、押出成形された帯状の被覆材と、を備えたことを特徴とする胴貼りスリーブである
【0011】
本発明は、一対の貼り合せ端部を有するとともに両面にヒートシール層を有するブランクを準備する工程と、ブランクの一方の貼り合せ端部に押出成形により帯状の被覆材を設ける工程と、ブランクを折り畳んで一対の貼り合せ端部を貼り合せるとともに、被覆材を他方の貼り合せ端部に溶着する工程と、を備えたことを特徴とする胴貼りスリーブの製造方法である
【0012】
本発明は、一対の貼り合せ端部を有するとともに両面にヒートシール層を有するブランクを搬送するブランク搬送装置と、ブランク搬送装置によって搬送されるブランクの一方の貼り合せ端部に、帯状の被覆材を押出成形して接着する押出成形装置と、押出成形装置の下流側に設けられ、ブランクを折畳むとともに、折り畳まれたブランクのうち一対の貼り合せ端部を張り合わせ被覆材を他方の貼り合せ端部に溶着して胴貼りスリーブを成形するスリーブ成形装置と、を備えたことを特徴とする胴貼りスリーブの製造装置である
【0013】
本発明は、折り畳まれ、互いに貼り合された対向する一対の貼り合せ端部を有するブランクと、一対の貼り合せ端部に設けられ、押出成形された帯状の被覆材と、を備えたことを特徴とする液体紙容器である。
【0014】
【発明の実施の形態】
第1の実施の形態
以下、図面により本発明の実施の形態について説明する。図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態を示す図である。
【0015】
本発明の液体紙容器の端面処理方法は、前記液体紙容器を構成するブランクの端面同士を接合する際にその容器内面に露出するブランクの断面を被覆する新しい端面処理方法である。
【0016】
図1(a)〜(d)は、本発明の液体紙容器の実施例を示す図であり、このうち図1(a)はその外観斜視図、図1(b)はその内面側から見た展開図、図1(c)は図1(b)のX−X部断面図、図1(d)はテープ材により端部被覆状態を示す断面図である。図2は、図1のY1 部拡大断面図である。図3は、本発明に用いるテープ材(被覆材)の構成を説明する斜視図である。図4は、本発明に用いるテープ貼り状態をブランクの内面側からみた部分図である。図5(a)(b)は、本発明のテープ材の加熱および接合部の被覆を示す図であり、このうち図5(a)は加熱時の断面図、図5(b)は端部被覆時の断面図である。
【0017】
図1(a)〜(d)および図2に示すように、本発明にかかる液体紙容器の端面処理方法における液体紙容器Pは、紙層6と、この紙層6の両面に設けられた熱接着性樹脂層7,8を有する積層体からなるブランク10を用いて成形され、この場合、ブランク10はパネル1,2,3,4,5を有している。
【0018】
液体紙容器Pは四面体、ブリック型あるいはゲーベルトップ型等の液体紙容器であって、前記容器Pは、いずれも、一端の貼り合せ端部10a,10b同士を接合して成形が行われるものである。端部10a,10b同士を接合すると、積層体の端面9が、容器Pの内面に露出するのでそのままでは、内容物にとって種々の問題があり好ましくない。本発明は、液体紙容器Pのブランク10の端面9を帯状テープ材(被覆材)11により被覆してなるものである。以下の説明においては、図を含め、前記ゲーベルトップ型の液体紙容器を例として説明するが、ブランク10の一対の貼り合せ端部10a,10b同士を接合してなる紙容器の端面処理をするための紙容器にも同じように適用できるものである。
【0019】
本発明に係る液体紙容器Pの端面処理方法において用いるテープ材11は、中心層11aと、中心層11aを被覆する被覆層11bからなり、被覆層11bが液体紙容器の最内面と熱接着性を有する樹脂からなるものが好ましい。
【0020】
また、本発明は基本的にテープ貼りであるが、筒貼り前のフラットな状態のブランク10の端部10aにテープ材11を貼着しておき、フレームシール機(スリーブ成形装置)において、ブランク10の一対の貼り合せ端部10a,10bの接合時の熱によりテープ材11を用いてブランク端面の被覆をするものである。従って、本発明の液体紙容器Pの端部処理方法のブランク10へのテープ材11のテープ貼りは、胴貼り工程とは、別に行ってもよいし、また、フレームシール機に連動して筒貼り直前にテープ材11を接着してもよい。
【0021】
本発明におけるテープ貼りの方法は、図1(b)および図1(c)に示すように、液体紙容器のカートンブランク10のパネル5の端部10a内面側のみに所定の幅にテープ材11を貼り、テープ材11の幅の一部はブランク10の端部10aからはみ出した状態にする。このようにして得られたブランク10をそのままフレームシール機にかける。胴貼り工程を経る際、図5(a)に示すように加熱装置Fからのフレーム熱により、テープ材11のはみ出し部を含むブランク10の端部10a外面部分が軟化される。後の貼り合わせ工程で、パネル5および前記テープ材11が同時にニップされることにより、図5(b)に示すように、軟化した前記テープ材11のはみ出し部が一対の端部10a,10bにおいてブランク端面が被覆されることになる。
【0022】
このように、本発明の液体紙容器の端部処理方法は、テープ材11を折り返し、更にシールするという煩わしさのない方法であるため、生産性が向上するという結果になっている。
【0023】
通常、液体紙容器のブランク10の両面はポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂層7,8で覆われているため、本発明に用いるテープ材11の表面の被覆層11bの材質としては、少なくとも液体紙容器Pの熱可塑性樹脂7,8と同系で熱接着性を有する樹脂である必要がある。また、テープ材11の中心層11aとしては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の高融点熱可塑性合成樹脂であり、製膜状態において、ある程度の剛性を有するものが好ましい。
【0024】
本発明において、より好ましいテープ材(被覆材)11は、図3に示すように中心層11aと、中心層11aを覆う被覆層11bからなるもの(以下、共押出テープと記載する)である。また、中心層11aと被覆層11bとの間に接着層11cを介在させたものであってもよい。共押出テープ材11の中心層11aは、テープ材として剛性を有し、被覆層11bよりも耐熱性を有するものとし、具体的には、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリカーボネート等を用いることができる。
【0025】
また、共押出テープ材11の被覆層11bは、ブランク10の熱可塑性樹脂層7,8のポリオレフィン等と熱接着性を有する樹脂から選択する。具体的には、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、アイオノマー等を用いることができる。
【0026】
共押出テープ材11は、2種3層、または、3種5層などの共押出機により、偏平テープ状に押出し、押圧、冷却することにより得ることができる。
【0027】
共押出テープ材11はブランク10の端面9を被覆して液体紙容器Pが形成された時に、容器内側にテープとしての断面が存在しない構造であるため、スリットテープの場合のように、テープの製造時の積層化の際に用いる接着剤等が内容物へ溶出する恐れのないものである。
【0028】
本発明において用いる共押出テープ材11は、特にテープ材の中心層11aに高融点熱可塑性樹脂を用いることが重要で、その理由は以下に示す通りである。すなわち、テープ材11をカートンブランク10に接着後、胴貼り部の貼り合わせ工程で、パネル5部および前記テープ材11が同時にニップされることにより、図5(b)に示すように、軟化した一方の端部10aに設けられたテープ材11のはみ出し部が他方の端部10bに溶着され、ブランク10の端面を覆うように被覆される。この時テープ積層体11の中心層11aに、高融点の熱可塑性樹脂層を設けることにより、フレーム過剰熱によるテープ材11の収縮、さらには接合面に相対する内面側に易接着し、ブロッキングが引き起こされるのを未然に防ぐことが可能となる。
【0029】
一方、このようなブロッキングを起こさないための別の方法として、前記テープ材11の総厚を厚くするという方法がある。すなわち、テープ材11の熱による軟化を少なくすることができるためである。
【0030】
従って、テープ材11の総厚はその中心層11aに高融点熱可塑性樹脂層を含む場合、70μm以上であることが望ましいが、さらには100μm以上が望ましい。テープ材11が単一層でできている場合は150μm以上が望ましく、さらには200μm以下が望ましい。しかし、上記、いずれの2つの場合も200μmを超えるとテープの跡が外観から、はっきりと浮き出してくるので好ましくない。
【0031】
テープ材11のカートンブランク10への接着位置は図4に示されているようにテープ接着部W1 の部分で接着されるが、この時はみ出し部W2 を設ける。カートンブランク10は、そのままの状態で、胴貼り工程に投入される。
【0032】
すなわち、はみ出し部W2 が後の胴貼り部の貼り合わせ工程で、パネル5およびテープ材11のはみ出し部が加熱され同時にニップされる際、ブランク10の端面9を覆うように被覆され、結果として端面処理されるためである。
【0033】
この時、はみ出し部W2 の幅は0.5mm以上20mm以下であることが望ましい。すなわち、はみ出し部W2 の幅が0.5mm未満では胴貼り部の貼り合わせ工程で、第5パネル部および前記テープ材部分が同時にニップされる際、紙接合部内面を完全に覆うことが難しくなるためであり、一方20mm以上では胴貼りフレーム熱が部分aにおいてテープ全体に届かなくなり紙接合部に接着しない部分が存在してしまうためである。
【0034】
従来は、はみ出し部、前記W2 に相当する幅を更に外面側へ折返して裏面にシールしており、この工程の複雑さが生産性の向上を防げていた。
【0035】
ブランク10の端部10aへのテープ材11の接着は、カートンブランク10の段階で、フレームシール、ホットエアーシール、超音波シール、遠赤外線シールなどの方法により、前記カートンブランク10の上面側に接着される。
【0036】
本発明において、カートンブランク10にテープ材11を接着する場合、テープ材11は巻取りから繰り出される連続したテープ材11として供給され、前記ブランク10は枚葉状である。テープ材11のブランク10の端部10aへの貼着は連続的に行われるので、カートンブランク10毎にテープ材11を切断する必要がある。この場合も、胴貼り工程での、フレーム熱により切断後のテープ材11の上下両端部、特にエッジ部は軟化しているため、後の胴部貼り合わせの際、ブロッキングを起こす危険性がある。そのため、図4に示すようにカートンブランク10のトップ部W3 、ボトム部W4 がはみ出すが、その長さはそれぞれ8mm以内であれば特に支障はないが、できれば3mm以下であることが望ましい。
以上の工程により一方の端部にテープ材11が接着されたカートンブランク10は、次に胴貼り工程へと進行する。
【0037】
胴貼り工程において、図5(a)に示すようにフレームシール機の加熱装置により、接合時に内側に重合するブランク10の一方の端部10の外面が加熱される。この際、このフレームの熱により、テープ材11の非接着部も加熱され、重合するブランクの他方の端部10b内面に加圧されることにより熱接着することになる。この結果、ブランク端部断面を被覆することになる。ブランク10の流れとしては、前記カートンブランク10がフレームシール機のフィーダーにセットされ、そのまま加熱装置Fによるパネル5の外面部の炙り、さらにパネル1内面部の炙り、胴貼り部およびテープ部のニップを経て胴貼り工程の進行と同時に、紙接合内面部のテープ材11による被覆も行われる。この時、胴貼り部およびテープ部の加圧は、テープ材11が十分接着するように調節する。
【0038】
胴貼りを終了した筒貼状またはスリーブ状のカートン10は、そのまま液体充填包装機において、成形、充填および密封シールが可能である。
【0039】
また、本発明によれば、テープ材を折り返して、シールするという煩わしい工程を必要とせず、カートンブランクの端部片面のみにテープ材を接着し、そのままフレームシール機にセットし、フレームシールによる胴貼り加工を行うことによって、ブランクの接合部内側の端面の被覆ができる。このため装置が簡略化され生産性の向上が達成される。
【0040】
第2の実施の形態
次に図6乃至図8により本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0041】
第1の実施の形態は、テープ材(被覆材)11の構成が異なるのみであり、他は図1乃至図5に示す第1の実施の形態と略同一である。
【0042】
図6乃至図8において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0043】
図6(a)(b)は、本発明のテープ材の材質構成を説明する断面図であり、このうち図6(a)は2種3層の場合を示す図であり、図6(b)は3種5層の場合を示す図である。図7は、本発明における紙容器のブランクの積層体を説明する断面図である。
【0044】
図8は、実施例および比較例のテープ材の被覆状態を示すブランク端部の断面図とそれぞれのテープ材の構成断面図である。
【0045】
図1(a)(b)および図2に示すように、液体紙容器Pは両面に熱接着性樹脂層7,8を有する紙層を含む積層体からなるブランク10を用いて成形される。液体紙容器Pは四面体、ブリック型あるいはゲーベルトップ型等の液体紙容器であって、容器は、いずれもブランク10の端部10a,10b同士を接合して成形が行われる。端部10a,10b同士を接合すると、ブランク10の端面9が、容器P内面に露出するのでそのままでは、内容物にとって種々の問題があり好ましくない。そこでブランク10の端面9を完全に被覆するため、ブランク10の貼り合わせ端部10a,10bにテープ材11が設けられている。
【0046】
本発明に係る液体紙容器Pを構成するブランク10は、例えば、図7に示すように、表面層102と、紙層101と、接着層105と、バリア層104と、接着層105と、最内面層103とからなる積層体100を用いてもよい。
【0047】
ブランク10の材質および厚さの具体例としては、ゲーベルトップ型液体紙容器Pに用いる積層体100の構造として下記に示すようなものがある。
【0048】
LDPE25/紙320#1) /AD15/SiOx PET15/
LMD/S−PE60
[略号 LDPE:低密度ポリエチレン、AD:接着性樹脂、SiOx PE
T:シリカ蒸着したポリエステルフィルム、LMD:ドライラミネート、S−P
E:シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体]
また、各略号の後に付した数値は、各層の厚み(μm)を示し、紙320#1) のみはg/m2 で示す。
【0049】
この場合のバリア層104はSiOx PETである。
【0050】
次に前述した材質からなる積層体100から成形される液体紙容器Pのブランク接合部を被覆するテープ材(被覆材)11について説明する。
【0051】
本発明に係る液体紙容器Pに用いるテープ材11は、図6(a)に示すような、中心層11aと、被覆層11bの2層構成でも良いし、図6(b)に示すように、中心層11aと被覆層11bとの間に接着層11cを設けても良い。
【0052】
前記テープ材11は、共押出し製膜法により作ることができ、共押出機により押出し、押圧して製膜してテープとする。
【0053】
次に、テープ材11の材質について、さらに詳細に説明する。前記中心層11aを構成する樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エチレンビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、高密度ポリエチレン等が使用可能であるが、ポリエチレンテレフタレート等を用いることができる。
【0054】
層の厚みとしては、共押出し、押圧、製膜後で1〜100μmが好ましい。
【0055】
中心層11aを囲む被覆層11bを構成する樹脂としては、液体紙容器最内面に対して熱接着性を有する樹脂であり、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、アイオノマー等が挙げられる。該被覆層11bの厚みとしては共押出し、押圧、製膜後で1〜20μmが好ましい。
【0056】
また、本発明において用いるテープ材11としての物性としては、その剛性、硬度、軟化点等が重要である。剛性あるいは硬度は、テープ材11をブランク10の一部の端部10a,10bに貼り合わせた状態に保持し、後述するフレームシールの工程において、折れ込んだりして、被覆が不完全にならないために必要な物性である。具体的には、前記テープ材11の中心層11aを構成する樹脂のオルゼン剛性(ASTM D 747記載の測定方法による)が2000kg/cm2 以上30000kg/cm2 以下であることが望ましい。
【0057】
オルゼン剛性が2000kg/cm2 未満では、テープ材11に腰がなくなり、筒貼工程におけるブランク10の搬送時に前記テープ材11が搬送の勢いで暴れてしまい、所定の位置での被覆が困難になる。オルゼン剛性が30000kg/cm2 を超えると、腰が強くなりすぎ、紙容器の成型時、カートン内面の熱接着性樹脂との熱接着時にホットタック性が不足し、シール不良を起こす原因となる。また、テープ自体の成型が難しくなる。
【0058】
また、テープ材11の中心層11aを形成する樹脂のビカット軟化点(ASTM D1525記載の測定方法による)が80℃以上、300℃以下であることが望ましい。ビカット軟化点(ASTM D1525記載の測定方法による)が80℃未満では、テープ材11が熱によりだれてしまい所定の位置での被覆が不可能となる。また、ビカット軟化点が300℃を超えた場合には、テープ材11が熱により軟化しにくくなり、シール不良の原因となる。
【0059】
テープ材11の中心層11aを構成する樹脂の融点(ASTM D2117記載の測定方法による)は100℃以上、400℃以下であることが望ましい。樹脂の融点が100℃未満の場合には、テープの腰が弱く、テープ材11を所定の位置に安定して接着させることが困難である。また、樹脂の融点が400℃を超えた場合には、被覆の際の加熱において、テープ材11が軟化せず、接着不良の原因となる。
【0060】
また、接着層11cの厚みとしては、共押出し、押圧、製膜後で0.1〜3μmが好ましい。接着層11cに用いられる熱接着性樹脂は、極製の高い官能基を導入した熱接着性樹脂であり、共押出しにより溶融状態でポリエチレンやポリエステルと密着させることにより2層を接着するものである。その具体的には、不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン、エチレン−αオレフィン共重合体が挙げられる。
【0061】
本発明によるテープ材11は巾5〜10mm程度で押出し製膜する。また、液体紙容器Pのブランク10の端部10a,10bへの被覆は、前記テープ材11を製膜してから、別工程において、テープを再加熱して行ってもよく、また、テープ材11を共押出製膜する際の押出し熱を利用して、製膜の直後に、液体紙容器の端部に熱融着させることも可能である。
【0062】
テープ材11の総厚は100〜200μm程度で巾が5〜10mm程度が好ましい。
【0063】
前述のように、従来技術によるテープ材は、製膜後、広巾で基材フィルムと熱接着性フィルムとを接着剤等を用いてラミネート後、リボン状にスリットしているため、テープ材の断面が露出し、前記ラミネートに用いた接着剤の成分等の内容物への溶出あるいは接着剤の臭気の移行の心配があったが、本発明によるテープ材11を用いた液体紙容器Pによれば、巾5〜10mm程度で共押出し法により押出し、中心層11aを、熱接着性フィルムに相当する被覆層11bにより囲んで製膜されるため、中心層11aの樹脂も被覆し、内容物に直接に接するのは、ブランク10の最内面層とテープ材11の被覆層11bだけである。その結果、前記のような心配は皆無となった。
【0064】
発明の液体紙容器によって、そのブランクの貼り合せ端部の被覆が完全であり、ブランクの端面を覆うことにより紙への内容物の浸透がなく、胴貼り部の強度が維持される液体紙容器を提供することができる。また、被覆テープに起因する接着剤成分または残留洋裁成分等の内容物への溶出等がなくなり、紙容器に収納できる内容物として、微妙な風味をセールスポイントにしたり、高度の衛生性を要求される液体等を充填することが可能となる。
【0065】
第3の実施の形態
次に図9乃至図19により本発明の第3の実施の形態について説明する。図9乃至図19において、図1乃至図5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0066】
図9乃至図19に示す実施の形態は、図1(a)−(b)および図2に示す液体紙容器Pを製造する方法および装置に関するものである。
【0067】
液体紙容器Pは図19に示す胴貼りスリーブSを組立て密閉することにより作製される。またこの胴貼りスリーブSは、折り畳まれ、互いに貼り合された対向する一対の貼り合せ端部10a,10bを有するブランク10と、一対の貼り合せ端部10a,10bに設けられ押出成形された帯状のテープ材(被覆材)11とを備えている(図2参照)。
【0068】
このうちブランク10は、パネル1,2,3,4,5からなり、またブランク10の層構成は中間層の紙層6と、紙層の両面に設けられた熱可塑性樹脂層(ヒートシール層)7,8とからなっている。
【0069】
また図2に示すように、テープ材(被覆材)11は、ブランク10の内側端面9を覆って液体紙容器P内に収納された液体が内側端面9内に浸透することを防止するものである。テープ材11は高密度ポリエチレン等の比較的強度が強い中心層11aと、中心層11aの外周に設けられた低密度ポリエチレン等からなる被覆層11bとを有している(図16(a)(b)参照)。
【0070】
次に胴貼りスリーブの製造装置について説明する。図9乃至図19に示すように、胴貼りスリーブの製造装置20は、ブランク10を供給するブランクフィーダ25と、ブランクフィーダ25により供給されるブランク10を搬送するブランク搬送装置21と、ブランク10の一方の貼り合せ端部10aに帯状のテープ材(被覆材)11を押出成形して接着する押出成形装置23と、押出成形装置23の下流側に設けられ、テープ材11を冷却する冷却装置30と、冷却装置30の下流側に設けられ、一方の貼り合せ端部10aに接着されたテープ材11の両端を切断する切断装置50とを備えている。
【0071】
さらに切断装置50の下流側には、ブランク10の一方の貼り合せ端部10aとテープ材11を同時に加熱する加熱装置Fが設けられ(図16)、この加熱装置Fの下流側にはブランク10を折り畳むとともに折り畳まれたブランク10のうち一対の貼り合せ端部10a,10bを貼り合せ、一方の貼り合せ端部10aに設けられたテープ材11を他方の貼り合せ端部10bに接着して胴貼りスリーブSを成形するスリーブ成形装置70が設けられている(図18(a)(b))。
【0072】
次に各部の構成について更に詳述する。図10(a)(b)に示すようにブランクフィーダ25はブランク10を一枚ずつ供給するものであり、ストッパ25aにより次のブランク10を停止させて確実にブランク10を一枚ずつ供給するようになっている。
【0073】
また図10(a)(b)に示すように、ブランク搬送装置21は所定間隔をおいて配置された突起22aを有する搬送ベルト22と、搬送ベルト22の下流側に配置された複数の位置決めロール24とを有している。ここで図10(a)はブランク搬送装置21の側面図、図10(b)はその平面図である。搬送ベルト22はブランク10を突起22aによって押しながら所定間隔をもって搬送するものである。また位置決めロール24の側方には側板ガイド24aが配置されている。さらに位置決めロール24は図10(b)に示すように側板ガイド24aに直交する方向に対してわずかに傾斜している。このためブランク10は側板ガイド24aに押付けられながらブランク10の側縁が側板ガイド24aによって揃えられる。このようにしてブランク10の位置決めが行なわれる。
【0074】
次に押出成形装置23について図11により説明する。ここで図11(a)は押出成形装置の側面図、図11(b)はその平面図、図11(c)は図11(b)のC部拡大図である。押出成形装置23はブランク10の一方の貼り合せ端部10aに、押出成形された帯状のテープ材11を接着するものであり、共押出しにより中心層11aと、中心層11aを囲む被覆層11bとからなるテープ材11を成形するようになっている。押出成形装置23から成形されるテープ材11は、連続した帯状のものであり、下流側の切断装置50によりブランク10に接着されたテープ材11の両端が切断される。
【0075】
なお、押出成形装置23の上流側に、ブランク10の一方の貼り合せ端部10aを予め予加熱する予加熱装置、例えば遠赤外線ヒーターやドライア60を設けておいてもよい。押出成形装置23から成形されるテープ材11は、後工程で冷却装置30により冷却され、その後切断装置50により切断されるため、80℃程度の低温に保たれていることが好ましい。ドライア60はテープ材11が低温であっても、ブランク10の端部10aに容易に接着させることができるようブランク10を予加熱するものであり、ドライア60からは約300℃の加熱空気がブランク10に対して吹き付けられる。
【0076】
なお、ブランク10の一方の端部10aに対して接着されるテープ材11は、テープ材11と直交する方向へ0.5〜20mmの長さl1 だけ突出していることが好ましい。
【0077】
次に冷却装置30について図12(a)(b)および図13により説明する。
このうち図12(a)は冷却装置の側面図、図12(b)はその平面図である。
図12(a)(b)および図13に示すように、冷却装置30は冷却空気を供給するノズル36が取付けられたカバー30aと、カバー30a内に配置された3つの受ロール31と、各受ロール31との間でブランク10に接着されたテープ材11を挟持して冷却する冷却成形ロール32とを有している。
【0078】
このうち受けロール31は軸31aにより回転自在に保持され、軸31a内を流れる冷却水により冷却される。また各受けロール31の表面には押出成形装値23から成形されたテープ材11に対する剥離性を上げるためテフロンベルト35が掛け渡されている。
【0079】
また冷却成形ロール32は軸32aにより回転自在に保持され、また冷却成形ロール32には成形用凹部33が形成されている。この成形用凹部33は押出装置23によりブランク10に接着されたテープ材11を成形するものであり、成形用凹部33によってテープ材11の断面形状はブランク10からの高さL1 =0.05mm〜0.8mm、幅L2 =0.6mm〜28mm、全高L3 =0.4mm〜1.0mmとなるよう形状が整えられる。なお受けロール31と冷却成形ロール32を各々3個ずつ配置した例を示したが、受けロール31と冷却成形ロール32の数は任意に定めることができる。
【0080】
次に切断装置50について図14(a)(b)(c)および図15(a)(b)について説明する。切断装置50はテープ材11を吸着する吸着ロール51と、吸着ロール51に対向して配置され、吸着ロール51との間でテープ材11を切断する切断刃53を有する切断ロール52とを有している。切断装置50はブランク10の一方の端部10aに接着されたテープ材11の両端を切断し、切断したテープ材11のカス55を吸着ロール51により吸着して外方へ排出するものである。この場合、吸着ロール51はテープ材11を吸着する吸着孔51aを有し、吸着孔51aは吸着ロール51の軸56内に設けられた真空路(図示せず)に連通している。
【0081】
テープ材11は切断装置50により切断された後、その長手方向に沿ってブランク10から外方へ0〜8mmの長さl2 だけ突出している(図17)。
【0082】
このように切断装置50によってテープ材11を切断することにより、テープ材付ブランク(被覆材付ブランク)を得ることができる。
【0083】
次に加熱装置Fについて、図16および図17により説明する。加熱装置Fはブランク10を折り畳む前に一方の端部10aとテープ材11を同時に加熱するものであり、加熱装置Fは破線位置よりむしろ実線位置に配置され、領域Aを加熱してテープ材11を十分に加熱できるようになっている。
【0084】
次にスリーブ成形装置70について図18(a)(b)により説明する。ここで図18(b)は、図18(a)の部分拡大図である。図18(a)(b)に示すように、スリーブ成形装置70はブランク10を折畳むとともに、折り畳まれたブランク10の一対の貼り合せ端部10a,10bを貼り合せ、同時に一方の張り合せ端部10aに設けられたテープ材11を他方の端部10bへ接着させて胴貼りスリーブSを作製するものである。この胴貼りスリーブ成形装置70は受台71と、受台71との間でブランク10とテープ材11を圧着する圧着ベルト72とを有している。
【0085】
受台71と圧着ベルト72との間でブランク10とテープ材11が圧着されて胴貼りスリーブSが作製された場合、テープ材11の形状は一方の端部10a側の長さl3 =0.1mm〜8mm、他方の端部10b側の長さl4 =0.5mm〜20mmとなる。
【0086】
次に胴貼りスリーブの製造方法について説明する。まず図10に示すように、ブランクフィーダ25からブランク10が一枚ずつ供給され、ブランク10はブランク搬送装置21により搬送される。この間ブランク10は突起22aを有する搬送ベルト22によって所定間隔をおいて精度良く搬送される。次にブランク10は位置決めロール24と側板ガイド24aによってその側縁の位置決めが行なわれる。
【0087】
次にブランク10の一方の端部10aに対してドライア60により予加熱が行なわれ、予加熱されたブランク10の一方の端部10aに対して押出装置23から160℃程度に加熱されたテープ材11が押出されて接着される。
【0088】
ブランク10に接着されたテープ材11は、その後冷却装置30によって冷却されるとともに、冷却成形ロール32の成形用凹部32aによってテープ材11の断面形状が整えられる。
【0089】
その後ブランク10に接着されたテープ材11は、切断装置50において切断ロール52の切断刃53により切断される。
【0090】
次にテープ材11が接着されたブランク10は加熱装置Fへ送られ、この加熱装置Fによって、ブランク10の一方の端部10aの外面とテープ材11の外面が加熱される。次にスリーブ成形装置70によってブランク10が折り畳まれ、その後ブランク10とテープ材11は受台71と圧着ベルト72とによって圧着される。この場合、ブランク10の一方の端部10aの外面と他方の端部10bの内面が貼り合され、同時に一方の端部10aに設けられたテープ材11が他方の端部10b側へ溶着される。このようにして胴貼りスリーブSが得られる(図19)。
【0091】
本実施の形態によれば、容易にブランク10にテープ材11を接着することができ、このテープ材11によってブランク10の端面9を確実に覆って保護することができる。
【0092】
【実施例】
[実施例1]
実施例1および比較例1,2は第1の実施の形態に対応するものである。中心層11aとしてポリエチレンテレフタレート、接着層11cとしてEMAA、容器最内面と同形で熱接着性を有する被覆層11bとして低密度ポリエチレンを3種5層共押出法により製膜してテープ材11を得た。各層の厚みは中心層11aが15μm、接着層11cが10μm、容器最内面と同系で熱接着性を有する被覆層11bが40μmとなり総厚115μmとなった。得られたフィルムを巾10mmにスリットし端部処理用のテープ材11を得た。紙容器Pのブランク10最内層として前記低密度ポリエチレン60μm、板紙としてミルクボード紙320g/m2 、紙容器最外層として中密度ポリエチレン20μmの構成の所定の形状に型抜きされたブランク10を作製し、前記テープ材11を第5パネル内面側にシール巾w1 として3mmでブランク10の紙目と垂直にテープ材11をヒートシールにより接着した。テープ材はみ出し部w2 は7mmとした。
【0093】
更にテープ材11のカートンブランク10からはみ出た部分が上端w3 、下端w4 がそれぞれ3mmになるようにカットし、テープ材11が接着されたブランク10を作製した。このブランク10をフレームシール機により、ブランクの一端部の外面と他端部の内面とを加熱加圧し、押圧して貼り合わせることにより、液体紙容器Pを得た。
【0094】
[比較例1]
厚さ50μmの低密度ポリエチレンフィルムを巾10mmにスリットし端面処理用のテープ材11を得た。紙容器最内層として前記低密度ポリエチレン60μm、板紙としてミルクボード紙320g/m2 、紙容器最外層として中密度ポリエチレン20μmの構成の所定の形状に型抜きされたカートン10を作製し、前記テープ材11をパネル5内面側にシール巾3mmでカートンブランク10の端部にテープ材11をヒートシールにより接着した(テープ材11はみ出し部w2 の巾は7mmとした)。更にテープ材11のカートンブランク10からはみ出た部分が上端w3 、下端w4 がそれぞれ3mmによるようにカットし、テープ材11が接着されたブランク10を作製した。このブランク10をフレームシール機により、ブランクの一端部の外面と他端部の内面とを加熱加圧し、押圧して貼り合わせることにより、液体紙容器用のスリーブPを得た。
【0095】
[比較例2]
中心層11aとしてポリエチレンテレフタレート、接着層11cとしてエチレンメタクリル酸(EMAA)、容器最内面と同系で熱接着性を有する被覆層11bとして低密度ポリエチレンを3種5層共押出ししてフィルムを得た。各層の厚みは中心層11aが15μm、接着層11cが10μm、容器最内面と同系で熱接着性を有する被覆層11bが40μmとなり総厚115μmとなった。得られたフィルムを巾7mmにスリットし端部処理用のテープ材11を得た。紙容器最内層として前記低密度ポリエチレン60μm、板紙としてミルクボード紙320g/m2 、紙容器最外層として中密度ポリエチレン20μmの構成の所定の形状に型抜きされたブランク10を作製し、前記テープ材11をパネル5内面側にシール巾4mmでブランクの紙目と垂直に、テープ材11をヒートシールにより貼り付けた(テープ材11のはみ出し部w2 は3mmとなる。)更にテープ材11のカートンブランク10からはみ出た部分が上端w3 、下端w4 がそれぞれ3mmとなるようにカットし、テープ材11が接着されたブランク10を作製した。このブランク10をフレームシール機により、ブランク10の一端部の外面と他端部の内面とを加熱加圧し、押圧して貼り合わせることにより、液体紙容器用のスリーブを得た。
【0096】
以上のようにして得られた液体紙容器用のスリーブを専用の液体紙容器成形充填シール機を用いて成形して液体紙容器Pとした。得られた液体紙容器Pの各部、すなわち、トップ、サイド、ボトムにメチレンブルーの10%アルコール溶液を用いピンホールチェックを行った。
【0097】
その結果は表−1の通りである。
【表1】
Figure 0004478232
【0098】
[結果]
実施例では液体紙容器Pのカートンブランク10のパネル5に内面側のみにテープ材11を貼り、該カートンブランク10をそのままフレームシール機にかけた。胴貼り工程を経る際、胴貼りフレーム熱により、前記テープ材はみ出し部を含む、ブランク端部外面が軟化し、後の貼り合わせ工程で、パネル5および前記テープ材11が同時のニップされることにより、軟化した前記テープ材11のはみ出し部が紙接合部内面を覆うように被覆される。しかしながら、比較例1ではテープ材を構成する材料の融点が比較的低いため、さらには、テープ材11の厚さが薄いため、フレーム熱によりテープが縮小してしまい、熱接合内面部分の完全な被覆には至らなかった。更に、比較例2ではテープ材11がカートンブランクパネル5からのはみ出し部cの巾が十分でないため、局部的に紙接合内面部にテープ材11が接着しない部分が存在してしまった。
【0099】
[実施例2]
実施例2,3および比較例3,4は第2の実施の形態に対応するものである。
板紙としてミルクボード原紙313g/m2 を用い、その表面層として低密度ポリエチレン20μmを積層し、また、最内面層として低密度ポリエチレン40μmを積層した。この積層された積層体を所定の形状に型抜きされたブランク10を準備した。ブランク10の端部10a,10bの被覆のために用いたテープ材11を、中心層11aとして、高密度ポリエチレン、前記中心層11aの周囲を取り囲む位置に容器の最内面層と同系で熱接着性を有しその周囲に位置する被覆層11bとして低密度ポリエチレンを用いて、楕円形状で押し出すことのできる2種3層の共押出し機にて押出成形した。このテープ材11をブランク10の裏面の胴貼り部の端部10aに4mmの巾に接着して接着部とし、その端部から4mmはみ出るようにして非接着部を形成し、押出成形後に直ちに押圧し、圧着することにより胴貼り部上に4mm、胴貼り部端部から4mmテープ材11がはみ出した形状のテープ材が貼り付いたブランク10を得た。テープ材11の押圧後の各層の厚みは、中心層の高密度ポリエチレンの厚さが80μm、容器最内面層に接着性を示し中心層の周囲に位置する被覆層11bとして低密度ポリエチレンが10μmとなった。また、製膜後のテープ材11の巾は、胴貼り部端部に4mm、さらに、非接着部のテープ材が4mmはみ出るような位置にあるため計8mmであった。
【0100】
前記テープ材11の貼り付いたブランク10をフレームシールにより、図8(a)に示すように、前記ブランク10の外面の他方の端部10bと前記テープ材11を含むブランクの一方の端部10aの内面とを加圧し押圧して貼り合わせることにより前記テープ材11がフレームシール部内面の紙端面を覆う形状で貼り付いた液体紙容器Pを得た。
【0101】
[実施例2]
板紙としてミルクボード原紙313g/m2 を用い、その表面層として低密度ポリエチレン20μmを積層し、また、最内面層として低密度ポリエチレン40μmを積層した。この積層された積層体を所定の形状に型抜きされたブランク10を準備した。ブランク10の端部10a,10bの被覆のために用いたテープ材11は、図8(b)に示すように、中心層11aとして、ポリエチレンテレフタレート、また、接着層11cとして不飽和カルボン酸変性ポリオレフィン、被覆層11bとしてブランク10の最内面層103と同系で熱接着性を有する低密度ポリオレフィンを用い、中心層11aの周囲を取り囲む位置に接着層11cが、更にその接着層の周囲を取り囲む位置に被覆層11bを配置して楕円形状で押し出すことのできる3種5層の共押出し機にて、テープ材11を成形した。このテープ材11をブランク10の裏面の胴貼り部の端部10a上に4mm、その端部から4mmはみ出るような位置に、共押出し後直ちに押圧し、圧着した。このようにブランク10の胴貼り部の端部10aに4mmシールされ、更に胴貼り部端部10aから4mmはみ出した形状のテープ材11が貼り付いたブランク10を得た。押圧後の各層の厚みは中心層11aのポリエチレンテレフタレートの厚さが50μm、更にその周囲を取り囲むように配置された接着層11cの厚さが3μm、更に、その接着層11cの周囲に位置するブランク10の最内面層と同系で熱接着性を有する被覆層11bが10μmの低密度ポリエチレンとなった。ブランク10の外面の他方の端部10bとテープ材11を含むブランク10の一方の端部10aの内面とを加圧し、押圧して貼り合わせることにより図8(b)に示すように、前記テープ材11がブランク10の端面9を覆う形状で貼り付いた液体紙容器Pを得た。
【0103】
[比較例3]
テープ材11を用いずに、図8(c)に示すようにブランク10をフレームシールにより貼り部の内面とを加圧し、押圧し、貼り合わせた液体紙容器を得た。
【0104】
[比較例4]
基材層として2軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム131(12μm)を用い、この両面にポリウレタン系2液硬化型接着剤133を用いて低密度ポリエチレン132(30μm)をエクストルージョンラミネートして設け、更に8mmになるようにスリットしテープ材130を得た。得られたテープ材の表面及びブランク端部の最内面層の表面を加熱し、ブランク10の端部10aに4mmの巾にテープを貼り合わせ、その端部から4mmの巾ではみ出した状態としてテープ材130を接着した。このテープ材130を貼り合わせたブランク10を用いて実施例2と同様の方法により、図8(d)に示すように、前記テープ材130がフレームシール部内面の紙端面を覆う形状で貼り付いた液体紙容器Pを得た。
【0105】
以上のようにして得られた液体紙容器に水割りウィスキー(アルコール度9%)を1000mlを充填し、1ケ月間40℃、湿度25%室中にて保存後のサンプル内容物と、ガラス瓶中で1ケ月間40℃、湿度25%室中にて保存後の比較用内容物とを飲み比べて味覚官能検査を行った。また、コンクリートの地面から60cmの高さから、図1(a)に示した液体紙容器Pの底面を地面と水平にした状態で自由落下させることを繰り返し、破袋までの落下回数を測定することにより耐落下衝撃試験を実施した。結果を表−2に示す。
【表2】
Figure 0004478232
【0106】
[結果]
表−2から明らかなように、接着剤133を用いた構成のテープ材130を使用した液体紙容器では、テープ材130の端面からの接着剤成分の溶出や内容物への接着剤臭気の移行により内容物の味覚が明らかに劣化している。一方、本発明の実施例2および実施例3による液体紙容器では、用いるテープ材10の構造から明らかなように、接着剤成分の溶出や内容物への接着剤臭気の移行がなく、良好な味覚が保持されている。
【0107】
[実施例4]
実施例4および比較例5−7は第3の実施の形態に対応するものである。ブランク10を用い、本発明により構成される製造装置20を経て作製された胴貼りスリーブSは、貼り合せ部10a,10bにおいて、ピンホールが全く確認されなかった。さらに、紙粉も大幅に減少されていることが確認された。その後、トップ、ボトムシールを行なったが、シール不良等成形性に関する問題点は確認されなかった。
【0108】
[比較例5]
ブランク10を用い従来より用いられているスカイブ・ヘミング機により胴貼りスリーブを作製した。胴貼りスリーブの貼り合せ部分において、ピンホールは全く確認されなかった。一方、紙粉は多く発生しており掃除機等でそれらを回収するのが大変であり、衛生性についても問題が残った。その後、トップ、ボトムシールを行なったが、シール不良等成形性に関する問題点は確認されなかった。
【0109】
[比較例6]
ブランク10を用い従来より用いられているヘミング機により胴貼りスリーブを作製した。胴貼りスリーブの貼り合せ部分において、ピンホールは全く確認されなかった。また、紙粉はほとんど発生していないことが確認された。その後、トップ、ボトムシールを行なったが、貼り合せ部分でシール不良等が多く確認され成形性に問題点が残った。
【0110】
[比較例7]
ブリック用成形機(テープ貼り機)により作製されたブランクは貼り合せ部分において、ピンホールが全く確認されなかった。紙粉はほとんど発生していなかった。その後、トップ、ボトムシールを行なったが、シール不良等成形性に関する問題点は確認されなかった。生産性は大きく低下した。
【0111】
次に表−3により実施例4と比較例5−7について詳述する。
【表3】
Figure 0004478232
【0112】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、液体紙容器を構成するブランクのうち、一対の貼り合せ端部において露出する端面を覆うテープ材を容易かつ簡単に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す液体紙容器とブランクを示す図。
【図2】液体紙容器を示す拡大図。
【図3】テープ材を示す斜視図。
【図4】ブランクに接着されたテープ材を示す平面図。
【図5】加熱装置により加熱されたテープ材を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すテープ材の断面図。
【図7】ブランクを示す側断面図。
【図8】ブランクに接着されたテープ材を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す胴貼りスリーブの製造装置を示す図。
【図10】ブランク搬送装置により搬送されブランクを示す図。
【図11】押出成形装置により押出成形されたテープ材を示す図。
【図12】テープ材を冷却する冷却装置を示す図。
【図13】冷却装置の拡大図。
【図14】テープ材を切断する切断装置を示す側面図。
【図15】テープ材を切断する切断装置を示す平面図。
【図16】ブランクの貼り合せ部およびテープ材を加熱する加熱装置を示す側面図。
【図17】ブランクの貼り合せ部およびテープ材を加熱する加熱装置を示す平面図。
【図18】スリーブ成形装置を示す図。
【図19】胴貼りスリーブを示す図。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 パネル
6 紙層
7,8 熱可塑性樹脂層
9 ブランク端面
10 ブランク
11 テープ材
11a 中心層
11b 被覆層
11c 接着層
20 胴貼りスリーブ
21 ブランク搬送装置
22 搬送ベルト
23 押出成形装置
24 位置決めロール
25 ブランクフィーダ
30 冷却装置
31 受ロール
32 冷却成形ロール
33 凹部
50 切断装置
51 吸着ロール
52 切断ロール
53 切断刃
60 ドライヤ
70 スリーブ成形装置
71 受台
72 圧着ベルト
P 液体紙容器
F 加熱装置
S 胴貼りスリーブ

Claims (8)

  1. 一対の貼り合せ端部を有するとともに両面にヒートシール層を有するブランクを搬送するブランク搬送装置と、
    ブランク搬送装置によって搬送されるブランクの一方の貼り合せ端部に、帯状の被覆材を押出成形して接着する押出成形装置と、
    押出成形装置の下流側に設けられ、ブランクを折畳むとともに、折り畳まれたブランクのうち一対の貼り合せ端部を張り合わせ、被覆材を他方の貼り合せ端部に溶着して胴貼りスリーブを成形するスリーブ成形装置と、
    を備え、
    押出成形装置は共押出しによって、剛性を有する高融点熱可塑性樹脂層からなる中心層と、この中心層を囲むとともに、中心層より耐熱性が劣り、かつヒートシール層との熱接着性をもつ熱可塑性樹脂層からなる被覆層とを有する被覆材を押出成形し、
    ブランク搬送装置は、側板ガイドと、側板ガイドに沿ってブランクを側板ガイドへ押付けるよう傾斜して設けられた複数の位置決めロールとを有する
    ことを特徴とする胴貼りスリーブの製造装置。
  2. 押出成形装置の下流側に設けられ、一方の貼り合せ端部に接着された帯状の被覆材の両端を切断する切断装置を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の胴貼りスリーブの製造装置。
  3. 切断装置は被覆材を吸着する吸着ロールと、吸着ロールに対向して配置され、切断刃を有する切断ロールとを有することを特徴とする請求項2記載の胴貼りスリーブの製造装置。
  4. 押出成形装置と切断装置との間に設けられ、一方の貼り合せ端部に接着された帯状の被覆部を冷却する冷却装置を更に備えたことを特徴とする請求項2記載の胴貼りスリーブの製造装置。
  5. 冷却装置は受ロールと、受ロールとの間で被覆材を挟持する凹部を有する冷却成形ロールとからなることを特徴とする請求項4記載の胴貼りスリーブの製造装置。
  6. 押出成形装置の上流側に設けられ、一方の貼り合せ端部を予加熱する予加熱装置を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の胴貼りスリーブの製造装置。
  7. 押出成形装置とスリーブ成形装置との間に設けられ、一方の貼り合せ端部と被覆材を同時に加熱する加熱装置を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の胴貼りスリーブの製造装置。
  8. スリーブ成形装置は、折り畳まれたブランクを受ける受台と、受台との間でブランクおよび被覆材を圧着する圧着ベルトとを有することを特徴とする請求項1記載の胴貼りスリーブの製造装置。
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