JPH11236030A - 被覆材付ブランク、その製造方法およびその製造装置 - Google Patents

被覆材付ブランク、その製造方法およびその製造装置

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JPH11236030A
JPH11236030A JP10355002A JP35500298A JPH11236030A JP H11236030 A JPH11236030 A JP H11236030A JP 10355002 A JP10355002 A JP 10355002A JP 35500298 A JP35500298 A JP 35500298A JP H11236030 A JPH11236030 A JP H11236030A
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JP10355002A
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English (en)
Inventor
Tokuyuki Shiina
名 徳 之 椎
Norio Akita
田 紀 雄 秋
Yukinao Kusama
間 之 直 草
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体紙容器を構成するブランクのうち、一対
の貼り合せ端部において露出する端面を確実に覆うこ
と。 【解決手段】 液体紙容器Pは折り畳まれたブランク1
0からなり、このブランク10は互いに貼り合された一
対の貼り合せ端部10a,10bを有している。この一
対の貼り合せ端部10a,10bには、貼り合せ端部1
0a,10bにおいて内面に露出するブランク10の端
面を覆うためのテープ材11が設けられている。このテ
ープ材11は押出成形により成形され、一方の貼り合せ
端部10aに接着される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被覆材付ブランク、
その製造方法およびその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液体紙容器は、牛乳、ジュース、ミネラ
ルウォーター、日本酒等の容器として様々な形態で広く
使用されている。しかし、紙容器の成形段階で、カート
ンブランクの一端部の外面と他端部の内面を張り合わせ
筒状に成形する場合、紙の断面(端面)が内容物と接す
る形となり、紙臭が内容物に移行したり、内容物の成分
が紙層に吸着する等の問題がある。
【0003】従来は液体紙容器の端面処理方法として、
ラミネート等による積層体からテープ材を作製し、この
テープ材を端面を覆うように「U」の字型に貼り付けて
端面の露出を防ぐテープ貼り法、また、カートンブラン
クの端部をわずかに外面側に折り返す事により、端面の
露出を防ぐヘミング法、カートンブランクの紙を半分だ
け研削し、残された部分の半分の幅を折り返すことによ
り、端部の露出を防ぐスカイブ・ヘミング法等がある。
【0004】また、最近ではカートンブランクの端面全
面をメラミンホルムアルデヒド等の樹脂耐水性塗工物を
スプレー法により塗工して端部を被覆する方法も検討さ
れている(特開平6−122441)。
【0005】しかしながら、従来の前記テープ貼り法で
は、積層体をスリットしたテープ材をカートンブランク
端部に貼りつける場合、テープ材の端部断面が内容物と
接触する形となり、テープ材の積層部の剥離や接着剤成
分の溶出等の問題がある。また、前記「U」の字型、も
しくはカートン成形後胴貼り部にテープを後から貼り付
ける方法では生産性が低く、テープ貼り工程が、筒貼り
工程での律速になっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一方、ヘミング法、お
よびスカイブ・ヘミング法では折返しの問題や、紙粉の
問題があり、十分な生産性・衛生性を得ることができな
いないというのが現状である。
【0007】また、前記メラミンホルムアルデヒド等の
耐水性塗工物の使用は、内容物の風味を阻害する恐れが
あり、また、衛生面からも特に牛乳、乳製品、ジュース
等、液体食品への利用は実質的に制限されている。
【0008】そこで本発明は、液体紙容器の紙接合部内
面に、テープ材を紙端面を覆う形で貼り付け、前記紙接
合部分を接合してなる液体紙容器に関するものであり、
特に内容物の液体が溶出性の高いものや風味を重視する
もの、さらには端部からのウィルス・細菌類の進入を防
ぐことにより品質保持期間を延長させることが可能で、
かつ端面被覆が完全にかつその方法が単純で生産性も十
分考慮されてなる液体紙容器の端面処理方法を提供する
ことを課題としている。
【0009】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、液体紙容器の一対の貼り合せ端部において
露出する端面を容易かつ確実に覆うことができる液体紙
容器に用いられる被覆材付ブランク、その製造方法およ
びその製造装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブランクと、
ブランクの一方の端部に設けられ、押出成形された帯状
の被覆材と、を備えたことを特徴とする被覆材付ブラン
ク、両面にヒートシール層を有するブランクを準備する
工程と、ブランクの一方の端部に押出成形により帯状の
被覆材を設ける工程と、を備えたことを特徴とする被覆
材付ブランクの製造方法、および両面にヒートシール層
を有するブランクを搬送するブランク搬送装置と、ブラ
ンク搬送装置によって搬送されるブランクの一方の端部
に、帯状の被覆材を押出成形して接着する押出成形装置
と、を備えたことを特徴とする被覆材付ブランクの製造
装置である。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施の形態 以下、図面により本発明の実施の形態について説明す
る。図1乃至図5は本発明の第1の実施の形態を示す図
である。
【0012】液体紙容器の端面処理方法は、前記液体紙
容器を構成するブランクの端面同士を接合する際にその
容器内面に露出するブランクの断面を被覆する新しい端
面処理方法である。
【0013】図1(a)〜(d)は、液体紙容器の実施
の形態を示す図であり、このうち図1(a)はその外観
斜視図、図1(b)はその内面側から見た展開図、図1
(c)は図1(b)のX−X部断面図、図1(d)はテ
ープ材により端部被覆状態を示す断面図である。図2
は、図1のY1 部拡大断面図である。図3は、本発明に
用いるテープ材(被覆材)の構成を説明する斜視図であ
る。図4は、本発明に用いるテープ貼り状態をブランク
の内面側からみた部分図である。図5(a)(b)は、
本発明のテープ材の加熱および接合部の被覆を示す図で
あり、このうち図5(a)は加熱時の断面図、図5
(b)は端部被覆時の断面図である。
【0014】図1(a)〜(d)および図2に示すよう
に、液体紙容器の端面処理方法における液体紙容器P
は、紙層6と、この紙層6の両面に設けられた熱接着性
樹脂層7,8を有する積層体からなるブランク10を用
いて成形され、この場合、ブランク10はパネル1,
2,3,4,5を有している。
【0015】液体紙容器Pは四面体、ブリック型あるい
はゲーベルトップ型等の液体紙容器であって、前記容器
Pは、いずれも、一端の貼り合せ端部10a,10b同
士を接合して成形が行われるものである。端部10a,
10b同士を接合すると、積層体の端面9が、容器Pの
内面に露出するのでそのままでは、内容物にとって種々
の問題があり好ましくない。本発明は、液体紙容器Pの
ブランク10の端面9を帯状テープ材(被覆材)11に
より被覆してなるものである。以下の説明においては、
図を含め、前記ゲーベルトップ型の液体紙容器を例とし
て説明するが、ブランク10の一対の貼り合せ端部10
a,10b同士を接合してなる紙容器の端面処理をする
ための紙容器にも同じように適用できるものである。
【0016】液体紙容器Pの端面処理方法において用い
るテープ材11は、中心層11aと、中心層11aを被
覆する被覆層11bからなり、被覆層11bが液体紙容
器の最内面と熱接着性を有する樹脂からなるものが好ま
しい。
【0017】また、本発明は基本的にテープ貼りである
が、筒貼り前のフラットな状態のブランク10の端部1
0aにテープ材11を貼着しておき、フレームシール機
(スリーブ成形装置)において、ブランク10の一対の
貼り合せ端部10a,10bの接合時の熱によりテープ
材11を用いてブランク端面の被覆をするものである。
従って、本発明の液体紙容器Pの端部処理方法のブラン
ク10へのテープ材11のテープ貼りは、胴貼り工程と
は、別に行ってもよいし、また、フレームシール機に連
動して筒貼り直前にテープ材11を接着してもよい。
【0018】本発明におけるテープ貼りの方法は、図1
(b)および図1(c)に示すように、液体紙容器のカ
ートンブランク10のパネル5の端部10a内面側のみ
に所定の幅にテープ材11を貼り、テープ材11の幅の
一部はブランク10の端部10aからはみ出した状態に
する。このようにして得られたブランク10をそのまま
フレームシール機にかける。胴貼り工程を経る際、図5
(a)に示すように加熱装置Fからのフレーム熱によ
り、テープ材11のはみ出し部を含むブランク10の端
部10a外面部分が軟化される。後の貼り合わせ工程
で、パネル5および前記テープ材11が同時にニップさ
れることにより、図5(b)に示すように、軟化した前
記テープ材11のはみ出し部が一対の端部10a,10
bにおいてブランク端面が被覆されることになる。
【0019】このように、液体紙容器の端部処理方法
は、テープ材11を折り返し、更にシールするという煩
わしさのない方法であるため、生産性が向上するという
結果になっている。
【0020】通常、液体紙容器のブランク10の両面は
ポリオレフィンなどの熱可塑性樹脂層7,8で覆われて
いるため、本発明に用いるテープ材11の表面の被覆層
11bの材質としては、少なくとも液体紙容器Pの熱可
塑性樹脂7,8と同系で熱接着性を有する樹脂である必
要がある。また、テープ材11の中心層11aとして
は、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の高融点
熱可塑性合成樹脂であり、製膜状態において、ある程度
の剛性を有するものが好ましい。
【0021】本発明において、より好ましいテープ材
(被覆材)11は、図3に示すように中心層11aと、
中心層11aを覆う被覆層11bからなるもの(以下、
共押出テープと記載する)である。また、中心層11a
と被覆層11bとの間に接着層11cを介在させたもの
であってもよい。共押出テープ材11の中心層11a
は、テープ材として剛性を有し、被覆層11bよりも耐
熱性を有するものとし、具体的には、中密度ポリエチレ
ン、高密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレー
ト、ナイロン、ポリカーボネート等を用いることができ
る。
【0022】また、共押出テープ材11の被覆層11b
は、ブランク10の熱可塑性樹脂層7,8のポリオレフ
ィン等と熱接着性を有する樹脂から選択する。具体的に
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、直鎖状
低密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
シングルサイト触媒を用いて重合したエチレン−α・オ
レフィン共重合体、アイオノマー等を用いることができ
る。
【0023】共押出テープ材11は、2種3層、また
は、3種5層などの共押出機により、偏平テープ状に押
出し、押圧、冷却することにより得ることができる。
【0024】共押出テープ材11はブランク10の端面
9を被覆して液体紙容器Pが形成された時に、容器内側
にテープとしての断面が存在しない構造であるため、ス
リットテープの場合のように、テープの製造時の積層化
の際に用いる接着剤等が内容物へ溶出する恐れのないも
のである。
【0025】本発明において用いる共押出テープ材11
は、特にテープ材の中心層11aに高融点熱可塑性樹脂
を用いることが重要で、その理由は以下に示す通りであ
る。すなわち、テープ材11をカートンブランク10に
接着後、胴貼り部の貼り合わせ工程で、パネル5部およ
び前記テープ材11が同時にニップされることにより、
図5(b)に示すように、軟化した一方の端部10aに
設けられたテープ材11のはみ出し部が他方の端部10
bに溶着され、ブランク10の端面を覆うように被覆さ
れる。この時テープ積層体11の中心層11aに、高融
点の熱可塑性樹脂層を設けることにより、フレーム過剰
熱によるテープ材11の収縮、さらには接合面に相対す
る内面側に易接着し、ブロッキングが引き起こされるの
を未然に防ぐことが可能となる。
【0026】一方、このようなブロッキングを起こさな
いための別の方法として、前記テープ材11の総厚を厚
くするという方法がある。すなわち、テープ材11の熱
による軟化を少なくすることができるためである。
【0027】従って、テープ材11の総厚はその中心層
11aに高融点熱可塑性樹脂層を含む場合、70μm以
上であることが望ましいが、さらには100μm以上が
望ましい。テープ材11が単一層でできている場合は1
50μm以上が望ましく、さらには200μm以下が望
ましい。しかし、上記、いずれの2つの場合も200μ
mを超えるとテープの跡が外観から、はっきりと浮き出
してくるので好ましくない。
【0028】テープ材11のカートンブランク10への
接着位置は図4に示されているようにテープ接着部W1
の部分で接着されるが、この時はみ出し部W2 を設け
る。カートンブランク10は、そのままの状態で、胴貼
り工程に投入される。
【0029】すなわち、はみ出し部W2 が後の胴貼り部
の貼り合わせ工程で、パネル5およびテープ材11のは
み出し部が加熱され同時にニップされる際、ブランク1
0の端面9を覆うように被覆され、結果として端面処理
されるためである。
【0030】この時、はみ出し部W2 の幅は0.5mm
以上20mm以下であることが望ましい。すなわち、は
み出し部W2 の幅が0.5mm未満では胴貼り部の貼り
合わせ工程で、第5パネル部および前記テープ材部分が
同時にニップされる際、紙接合部内面を完全に覆うこと
が難しくなるためであり、一方20mm以上では胴貼り
フレーム熱が部分aにおいてテープ全体に届かなくなり
紙接合部に接着しない部分が存在してしまうためであ
る。
【0031】従来は、はみ出し部、前記W2 に相当する
幅を更に外面側へ折返して裏面にシールしており、この
工程の複雑さが生産性の向上を防げていた。
【0032】ブランク10の端部10aへのテープ材1
1の接着は、カートンブランク10の段階で、フレーム
シール、ホットエアーシール、超音波シール、遠赤外線
シールなどの方法により、前記カートンブランク10の
上面側に接着される。
【0033】本発明において、カートンブランク10に
テープ材11を接着する場合、テープ材11は巻取りか
ら繰り出される連続したテープ材11として供給され、
前記ブランク10は枚葉状である。テープ材11のブラ
ンク10の端部10aへの貼着は連続的に行われるの
で、カートンブランク10毎にテープ材11を切断する
必要がある。この場合も、胴貼り工程での、フレーム熱
により切断後のテープ材11の上下両端部、特にエッジ
部は軟化しているため、後の胴部貼り合わせの際、ブロ
ッキングを起こす危険性がある。そのため、図4に示す
ようにカートンブランク10のトップ部W3 、ボトム部
4 がはみ出すが、その長さはそれぞれ8mm以内であ
れば特に支障はないが、できれば3mm以下であること
が望ましい。
【0034】以上の工程により一方の端部にテープ材1
1が接着されたカートンブランク10は、次に胴貼り工
程へと進行する。
【0035】胴貼り工程において、図5(a)に示すよ
うにフレームシール機の加熱装置により、接合時に内側
に重合するブランク10の一方の端部10の外面が加熱
される。この際、このフレームの熱により、テープ材1
1の非接着部も加熱され、重合するブランクの他方の端
部10b内面に加圧されることにより熱接着することに
なる。この結果、ブランク端部断面を被覆することにな
る。ブランク10の流れとしては、前記カートンブラン
ク10がフレームシール機のフィーダーにセットされ、
そのまま加熱装置Fによるパネル5の外面部の炙り、さ
らにパネル1内面部の炙り、胴貼り部およびテープ部の
ニップを経て胴貼り工程の進行と同時に、紙接合内面部
のテープ材11による被覆も行われる。この時、胴貼り
部およびテープ部の加圧は、テープ材11が十分接着す
るように調節する。
【0036】胴貼りを終了した筒貼状またはスリーブ状
のカートン10は、そのまま液体充填包装機において、
成形、充填および密封シールが可能である。
【0037】また、本発明によれば、テープ材を折り返
して、シールするという煩わしい工程を必要とせず、カ
ートンブランクの端部片面のみにテープ材を接着し、そ
のままフレームシール機にセットし、フレームシールに
よる胴貼り加工を行うことによって、ブランクの接合部
内側の端面の被覆ができる。このため装置が簡略化され
生産性の向上が達成される。
【0038】第2の実施の形態 次に図6乃至図8により本発明の第2の実施の形態につ
いて説明する。
【0039】第1の実施の形態は、テープ材(被覆材)
11の構成が異なるのみであり、他は図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と略同一である。
【0040】図6乃至図8において、図1乃至図5に示
す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳
細な説明は省略する。
【0041】図6(a)(b)は、テープ材の材質構成
を説明する断面図であり、このうち図6(a)は2種3
層の場合を示す図であり、図6(b)は3種5層の場合
を示す図である。図7は、紙容器のブランクの積層体を
説明する断面図である。
【0042】図8は、実施例および比較例のテープ材の
被覆状態を示すブランク端部の断面図とそれぞれのテー
プ材の構成断面図である。
【0043】図1(a)(b)および図2に示すよう
に、液体紙容器Pは両面に熱接着性樹脂層7,8を有す
る紙層を含む積層体からなるブランク10を用いて成形
される。液体紙容器Pは四面体、ブリック型あるいはゲ
ーベルトップ型等の液体紙容器であって、容器は、いず
れもブランク10の端部10a,10b同士を接合して
成形が行われる。端部10a,10b同士を接合する
と、ブランク10の端面9が、容器P内面に露出するの
でそのままでは、内容物にとって種々の問題があり好ま
しくない。そこでブランク10の端面9を完全に被覆す
るため、ブランク10の貼り合わせ端部10a,10b
にテープ材11が設けられている。
【0044】本発明に係る液体紙容器Pを構成するブラ
ンク10は、例えば、図7に示すように、表面層102
と、紙層101と、接着層105と、バリア層104
と、接着層105と、最内面層103とからなる積層体
100を用いてもよい。
【0045】ブランク10の材質および厚さの具体例と
しては、ゲーベルトップ型液体紙容器Pに用いる積層体
100の構造として下記に示すようなものがある。
【0046】LDPE25/紙320#1) /AD15/
SiOx PET15/LMD/S−PE60 [略号 LDPE:低密度ポリエチレン、AD:接着性
樹脂、SiOx PET:シリカ蒸着したポリエステルフ
ィルム、LMD:ドライラミネート、S−PE:シング
ルサイト触媒を用いて重合したエチレン−α・オレフィ
ン共重合体] また、各略号の後に付した数値は、各層の厚み(μm)
を示し、紙320#1)のみはg/m2 で示す。
【0047】この場合のバリア層104はSiOx PE
Tである。
【0048】次に前述した材質からなる積層体100か
ら成形される液体紙容器Pのブランク接合部を被覆する
テープ材(被覆材)11について説明する。
【0049】液体紙容器Pに用いるテープ材11は、図
6(a)に示すような、中心層11aと、被覆層11b
の2層構成でも良いし、図6(b)に示すように、中心
層11aと被覆層11bとの間に接着層11cを設けて
も良い。
【0050】前記テープ材11は、共押出し製膜法によ
り作ることができ、共押出機により押出し、押圧して製
膜してテープとする。
【0051】次に、テープ材11の材質について、さら
に詳細に説明する。前記中心層11aを構成する樹脂と
しては、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、エチ
レンビニルアルコール、ポリ塩化ビニリデン、高密度ポ
リエチレン等が使用可能であるが、ポリエチレンテレフ
タレート等を用いることができる。
【0052】層の厚みとしては、共押出し、押圧、製膜
後で1〜100μmが好ましい。
【0053】中心層11aを囲む被覆層11bを構成す
る樹脂としては、液体紙容器最内面に対して熱接着性を
有する樹脂であり、具体的には、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密
度ポリエチレン、シングルサイト触媒を用いて重合した
エチレン−α・オレフィン共重合体、アイオノマー等が
挙げられる。該被覆層11bの厚みとしては共押出し、
押圧、製膜後で1〜20μmが好ましい。
【0054】また、本発明において用いるテープ材11
としての物性としては、その剛性、硬度、軟化点等が重
要である。剛性あるいは硬度は、テープ材11をブラン
ク10の一部の端部10a,10bに貼り合わせた状態
に保持し、後述するフレームシールの工程において、折
れ込んだりして、被覆が不完全にならないために必要な
物性である。具体的には、前記テープ材11の中心層1
1aを構成する樹脂のオルゼン剛性(ASTM D 7
47記載の測定方法による)が2000kg/cm2
上30000kg/cm2 以下であることが望ましい。
【0055】オルゼン剛性が2000kg/cm2 未満
では、テープ材11に腰がなくなり、筒貼工程における
ブランク10の搬送時に前記テープ材11が搬送の勢い
で暴れてしまい、所定の位置での被覆が困難になる。オ
ルゼン剛性が30000kg/cm2 を超えると、腰が
強くなりすぎ、紙容器の成型時、カートン内面の熱接着
性樹脂との熱接着時にホットタック性が不足し、シール
不良を起こす原因となる。また、テープ自体の成型が難
しくなる。
【0056】また、テープ材11の中心層11aを形成
する樹脂のビカット軟化点(ASTM D1525記載
の測定方法による)が80℃以上、300℃以下である
ことが望ましい。ビカット軟化点(ASTM D152
5記載の測定方法による)が80℃未満では、テープ材
11が熱によりだれてしまい所定の位置での被覆が不可
能となる。また、ビカット軟化点が300℃を超えた場
合には、テープ材11が熱により軟化しにくくなり、シ
ール不良の原因となる。
【0057】テープ材11の中心層11aを構成する樹
脂の融点(ASTM D2117記載の測定方法によ
る)は100℃以上、400℃以下であることが望まし
い。樹脂の融点が100℃未満の場合には、テープの腰
が弱く、テープ材11を所定の位置に安定して接着させ
ることが困難である。また、樹脂の融点が400℃を超
えた場合には、被覆の際の加熱において、テープ材11
が軟化せず、接着不良の原因となる。
【0058】また、接着層11cの厚みとしては、共押
出し、押圧、製膜後で0.1〜3μmが好ましい。接着
層11cに用いられる熱接着性樹脂は、極製の高い官能
基を導入した熱接着性樹脂であり、共押出しにより溶融
状態でポリエチレンやポリエステルと密着させることに
より2層を接着するものである。その具体的には、不飽
和カルボン酸変性ポリオレフィン、エチレン−αオレフ
ィン共重合体が挙げられる。
【0059】本発明によるテープ材11は巾5〜10m
m程度で押出し製膜する。また、液体紙容器Pのブラン
ク10の端部10a,10bへの被覆は、前記テープ材
11を製膜してから、別工程において、テープを再加熱
して行ってもよく、また、テープ材11を共押出製膜す
る際の押出し熱を利用して、製膜の直後に、液体紙容器
の端部に熱融着させることも可能である。
【0060】テープ材11の総厚は100〜200μm
程度で巾が5〜10mm程度が好ましい。
【0061】前述のように、従来技術によるテープ材
は、製膜後、広巾で基材フィルムと熱接着性フィルムと
を接着剤等を用いてラミネート後、リボン状にスリット
しているため、テープ材の断面が露出し、前記ラミネー
トに用いた接着剤の成分等の内容物への溶出あるいは接
着剤の臭気の移行の心配があったが、本発明によるテー
プ材11を用いた液体紙容器Pによれば、巾5〜10m
m程度で共押出し法により押出し、中心層11aを、熱
接着性フィルムに相当する被覆層11bにより囲んで製
膜されるため、中心層11aの樹脂も被覆し、内容物に
直接に接するのは、ブランク10の最内面層とテープ材
11の被覆層11bだけである。その結果、前記のよう
な心配は皆無となった。
【0062】発明の液体紙容器によって、そのブランク
の貼り合せ端部の被覆が完全であり、ブランクの端面を
覆うことにより紙への内容物の浸透がなく、胴貼り部の
強度が維持される液体紙容器を提供することができる。
また、被覆テープに起因する接着剤成分または残留洋裁
成分等の内容物への溶出等がなくなり、紙容器に収納で
きる内容物として、微妙な風味をセールスポイントにし
たり、高度の衛生性を要求される液体等を充填すること
が可能となる。
【0063】第3の実施の形態 次に図9乃至図19により本発明の第3の実施の形態に
ついて説明する。図9乃至図19において、図1乃至図
5に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0064】図9乃至図19に示す実施の形態は、図1
(a)−(b)および図2に示す液体紙容器Pを製造す
る方法および装置に関するものである。
【0065】液体紙容器Pは図19に示す胴貼りスリー
ブSを組立て密閉することにより作製される。またこの
胴貼りスリーブSは、折り畳まれ、互いに貼り合された
対向する一対の貼り合せ端部10a,10bを有するブ
ランク10と、一対の貼り合せ端部10a,10bに設
けられ押出成形された帯状のテープ材(被覆材)11と
を備えている(図2参照)。
【0066】このうちブランク10は、パネル1,2,
3,4,5からなり、またブランク10の層構成は中間
層の紙層6と、紙層の両面に設けられた熱可塑性樹脂層
(ヒートシール層)7,8とからなっている。
【0067】また図2に示すように、テープ材(被覆
材)11は、ブランク10の内側端面9を覆って液体紙
容器P内に収納された液体が内側端面9内に浸透するこ
とを防止するものである。テープ材11は高密度ポリエ
チレン等の比較的強度が強い中心層11aと、中心層1
1aの外周に設けられた低密度ポリエチレン等からなる
被覆層11bとを有している(図16(a)(b)参
照)。
【0068】次に胴貼りスリーブの製造装置について説
明する。図9乃至図19に示すように、胴貼りスリーブ
の製造装置20は、ブランク10を供給するブランクフ
ィーダ25と、ブランクフィーダ25により供給される
ブランク10を搬送するブランク搬送装置21と、ブラ
ンク10の一方の貼り合せ端部10aに帯状のテープ材
(被覆材)11を押出成形して接着する押出成形装置2
3と、押出成形装置23の下流側に設けられ、テープ材
11を冷却する冷却装置30と、冷却装置30の下流側
に設けられ、一方の貼り合せ端部10aに接着されたテ
ープ材11の両端を切断する切断装置50とを備えてい
る。
【0069】さらに切断装置50の下流側には、ブラン
ク10の一方の貼り合せ端部10aとテープ材11を同
時に加熱する加熱装置Fが設けられ(図16)、この加
熱装置Fの下流側にはブランク10を折り畳むとともに
折り畳まれたブランク10のうち一対の貼り合せ端部1
0a,10bを貼り合せ、一方の貼り合せ端部10aに
設けられたテープ材11を他方の貼り合せ端部10bに
接着して胴貼りスリーブSを成形するスリーブ成形装置
70が設けられている(図18(a)(b))。
【0070】次に各部の構成について更に詳述する。図
10(a)(b)に示すようにブランクフィーダ25は
ブランク10を一枚ずつ供給するものであり、ストッパ
25aにより次のブランク10を停止させて確実にブラ
ンク10を一枚ずつ供給するようになっている。
【0071】また図10(a)(b)に示すように、ブ
ランク搬送装置21は所定間隔をおいて配置された突起
22aを有する搬送ベルト22と、搬送ベルト22の下
流側に配置された複数の位置決めロール24とを有して
いる。ここで図10(a)はブランク搬送装置21の側
面図、図10(b)はその平面図である。搬送ベルト2
2はブランク10を突起22aによって押しながら所定
間隔をもって搬送するものである。また位置決めロール
24の側方には側板ガイド24aが配置されている。さ
らに位置決めロール24は図10(b)に示すように側
板ガイド24aに直交する方向に対してわずかに傾斜し
ている。このためブランク10は側板ガイド24aに押
付けられながらブランク10の側縁が側板ガイド24a
によって揃えられる。このようにしてブランク10の位
置決めが行なわれる。
【0072】次に押出成形装置23について図11によ
り説明する。ここで図11(a)は押出成形装置の側面
図、図11(b)はその平面図、図11(c)は図11
(b)のC部拡大図である。押出成形装置23はブラン
ク10の一方の貼り合せ端部10aに、押出成形された
帯状のテープ材11を接着するものであり、共押出しに
より中心層11aと、中心層11aを囲む被覆層11b
とからなるテープ材11を成形するようになっている。
押出成形装置23から成形されるテープ材11は、連続
した帯状のものであり、下流側の切断装置50によりブ
ランク10に接着されたテープ材11の両端が切断され
る。
【0073】なお、押出成形装置23の上流側に、ブラ
ンク10の一方の貼り合せ端部10aを予め予加熱する
予加熱装置、例えば遠赤外線ヒーターやドライア60を
設けておいてもよい。押出成形装置23から成形される
テープ材11は、後工程で冷却装置30により冷却さ
れ、その後切断装置50により切断されるため、80℃
程度の低温に保たれていることが好ましい。ドライア6
0はテープ材11が低温であっても、ブランク10の端
部10aに容易に接着させることができるようブランク
10を予加熱するものであり、ドライア60からは約3
00℃の加熱空気がブランク10に対して吹き付けられ
る。
【0074】なお、ブランク10の一方の端部10aに
対して接着されるテープ材11は、テープ材11と直交
する方向へ0.5〜20mmの長さl1 だけ突出してい
ることが好ましい。
【0075】次に冷却装置30について図12(a)
(b)および図13により説明する。このうち図12
(a)は冷却装置の側面図、図12(b)はその平面図
である。図12(a)(b)および図13に示すよう
に、冷却装置30は冷却空気を供給するノズル36が取
付けられたカバー30aと、カバー30a内に配置され
た3つの受ロール31と、各受ロール31との間でブラ
ンク10に接着されたテープ材11を挟持して冷却する
冷却成形ロール32とを有している。
【0076】このうち受けロール31は軸31aにより
回転自在に保持され、軸31a内を流れる冷却水により
冷却される。また各受けロール31の表面には押出成形
装値23から成形されたテープ材11に対する剥離性を
上げるためテフロンベルト35が掛け渡されている。
【0077】また冷却成形ロール32は軸32aにより
回転自在に保持され、また冷却成形ロール32には成形
用凹部33が形成されている。この成形用凹部33は押
出装置23によりブランク10に接着されたテープ材1
1を成形するものであり、成形用凹部33によってテー
プ材11の断面形状はブランク10からの高さL1
0.05mm〜0.8mm、幅L2 =0.6mm〜28mm、全
高L3 =0.4mm〜1.0mmとなるよう形状が整えられ
る。なお受けロール31と冷却成形ロール32を各々3
個ずつ配置した例を示したが、受けロール31と冷却成
形ロール32の数は任意に定めることができる。
【0078】次に切断装置50について図14(a)
(b)(c)および図15(a)(b)について説明す
る。切断装置50はテープ材11を吸着する吸着ロール
51と、吸着ロール51に対向して配置され、吸着ロー
ル51との間でテープ材11を切断する切断刃53を有
する切断ロール52とを有している。切断装置50はブ
ランク10の一方の端部10aに接着されたテープ材1
1の両端を切断し、切断したテープ材11のカス55を
吸着ロール51により吸着して外方へ排出するものであ
る。この場合、吸着ロール51はテープ材11を吸着す
る吸着孔51aを有し、吸着孔51aは吸着ロール51
の軸56内に設けられた真空路(図示せず)に連通して
いる。
【0079】テープ材11は切断装置50により切断さ
れた後、その長手方向に沿ってブランク10から外方へ
0〜8mmの長さl2 だけ突出している(図17)。
【0080】このように切断装置50によってテープ材
11を切断することにより、テープ材付ブランク(被覆
材付ブランク)を得ることができる。
【0081】なお、胴貼スリーブの製造装置20のう
ち、ブランクフィーダ25から切断装置50までが被覆
材付ブランクを製造する方法を行なうための装置を構成
する。次に加熱装置Fについて、図16および図17に
より説明する。加熱装置Fはブランク10を折り畳む前
に一方の端部10aとテープ材11を同時に加熱するも
のであり、加熱装置Fは破線位置よりむしろ実線位置に
配置され、領域Aを加熱してテープ材11を十分に加熱
できるようになっている。
【0082】次にスリーブ成形装置70について図18
(a)(b)により説明する。ここで図18(b)は、
図18(a)の部分拡大図である。図18(a)(b)
に示すように、スリーブ成形装置70はブランク10を
折畳むとともに、折り畳まれたブランク10の一対の貼
り合せ端部10a,10bを貼り合せ、同時に一方の張
り合せ端部10aに設けられたテープ材11を他方の端
部10bへ接着させて胴貼りスリーブSを作製するもの
である。この胴貼りスリーブ成形装置70は受台71
と、受台71との間でブランク10とテープ材11を圧
着する圧着ベルト72とを有している。
【0083】受台71と圧着ベルト72との間でブラン
ク10とテープ材11が圧着されて胴貼りスリーブSが
作製された場合、テープ材11の形状は一方の端部10
a側の長さl3 =0.1mm〜8mm、他方の端部10b側
の長さl4 =0.5mm〜20mmとなる。
【0084】次に胴貼りスリーブの製造方法について説
明する。まず図10に示すように、ブランクフィーダ2
5からブランク10が一枚ずつ供給され、ブランク10
はブランク搬送装置21により搬送される。この間ブラ
ンク10は突起22aを有する搬送ベルト22によって
所定間隔をおいて精度良く搬送される。次にブランク1
0は位置決めロール24と側板ガイド24aによってそ
の側縁の位置決めが行なわれる。
【0085】次にブランク10の一方の端部10aに対
してドライア60により予加熱が行なわれ、予加熱され
たブランク10の一方の端部10aに対して押出装置2
3から160℃程度に加熱されたテープ材11が押出さ
れて接着される。
【0086】ブランク10に接着されたテープ材11
は、その後冷却装置30によって冷却されるとともに、
冷却成形ロール32の成形用凹部32aによってテープ
材11の断面形状が整えられる。
【0087】その後ブランク10に接着されたテープ材
11は、切断装置50において切断ロール52の切断刃
53により切断される。
【0088】次にテープ材11が接着されたブランク1
0は加熱装置Fへ送られ、この加熱装置Fによって、ブ
ランク10の一方の端部10aの外面とテープ材11の
外面が加熱される。次にスリーブ成形装置70によって
ブランク10が折り畳まれ、その後ブランク10とテー
プ材11は受台71と圧着ベルト72とによって圧着さ
れる。この場合、ブランク10の一方の端部10aの外
面と他方の端部10bの内面が貼り合され、同時に一方
の端部10aに設けられたテープ材11が他方の端部1
0b側へ溶着される。このようにして胴貼りスリーブS
が得られる(図19)。
【0089】本実施の形態によれば、容易にブランク1
0にテープ材11を接着することができ、このテープ材
11によってブランク10の端面9を確実に覆って保護
することができる。
【0090】
【実施例】[実施例1]実施例1および比較例1,2は
第1の実施の形態に対応するものである。中心層11a
としてポリエチレンテレフタレート、接着層11cとし
てEMAA、容器最内面と同形で熱接着性を有する被覆
層11bとして低密度ポリエチレンを3種5層共押出法
により製膜してテープ材11を得た。各層の厚みは中心
層11aが15μm、接着層11cが10μm、容器最
内面と同系で熱接着性を有する被覆層11bが40μm
となり総厚115μmとなった。得られたフィルムを巾
10mmにスリットし端部処理用のテープ材11を得
た。紙容器Pのブランク10最内層として前記低密度ポ
リエチレン60μm、板紙としてミルクボード紙320
g/m2 、紙容器最外層として中密度ポリエチレン20
μmの構成の所定の形状に型抜きされたブランク10を
作製し、前記テープ材11を第5パネル内面側にシール
巾w1 として3mmでブランク10の紙目と垂直にテー
プ材11をヒートシールにより接着した。テープ材はみ
出し部w2 は7mmとした。
【0091】更にテープ材11のカートンブランク10
からはみ出た部分が上端w3 、下端w4 がそれぞれ3m
mになるようにカットし、テープ材11が接着されたブ
ランク10を作製した。このブランク10をフレームシ
ール機により、ブランクの一端部の外面と他端部の内面
とを加熱加圧し、押圧して貼り合わせることにより、液
体紙容器Pを得た。
【0092】[比較例1]厚さ50μmの低密度ポリエ
チレンフィルムを巾10mmにスリットし端面処理用の
テープ材11を得た。紙容器最内層として前記低密度ポ
リエチレン60μm、板紙としてミルクボード紙320
g/m2 、紙容器最外層として中密度ポリエチレン20
μmの構成の所定の形状に型抜きされたカートン10を
作製し、前記テープ材11をパネル5内面側にシール巾
3mmでカートンブランク10の端部にテープ材11を
ヒートシールにより接着した(テープ材11はみ出し部
2の巾は7mmとした)。更にテープ材11のカート
ンブランク10からはみ出た部分が上端w3 、下端w4
がそれぞれ3mmによるようにカットし、テープ材11
が接着されたブランク10を作製した。このブランク1
0をフレームシール機により、ブランクの一端部の外面
と他端部の内面とを加熱加圧し、押圧して貼り合わせる
ことにより、液体紙容器用のスリーブPを得た。
【0093】[比較例2]中心層11aとしてポリエチ
レンテレフタレート、接着層11cとしてエチレンメタ
クリル酸(EMAA)、容器最内面と同系で熱接着性を
有する被覆層11bとして低密度ポリエチレンを3種5
層共押出ししてフィルムを得た。各層の厚みは中心層1
1aが15μm、接着層11cが10μm、容器最内面
と同系で熱接着性を有する被覆層11bが40μmとな
り総厚115μmとなった。得られたフィルムを巾7m
mにスリットし端部処理用のテープ材11を得た。紙容
器最内層として前記低密度ポリエチレン60μm、板紙
としてミルクボード紙320g/m2 、紙容器最外層と
して中密度ポリエチレン20μmの構成の所定の形状に
型抜きされたブランク10を作製し、前記テープ材11
をパネル5内面側にシール巾4mmでブランクの紙目と
垂直に、テープ材11をヒートシールにより貼り付けた
(テープ材11のはみ出し部w2 は3mmとなる。)更
にテープ材11のカートンブランク10からはみ出た部
分が上端w3 、下端w4 がそれぞれ3mmとなるように
カットし、テープ材11が接着されたブランク10を作
製した。このブランク10をフレームシール機により、
ブランク10の一端部の外面と他端部の内面とを加熱加
圧し、押圧して貼り合わせることにより、液体紙容器用
のスリーブを得た。
【0094】以上のようにして得られた液体紙容器用の
スリーブを専用の液体紙容器成形充填シール機を用いて
成形して液体紙容器Pとした。得られた液体紙容器Pの
各部、すなわち、トップ、サイド、ボトムにメチレンブ
ルーの10%アルコール溶液を用いピンホールチェック
を行った。
【0095】その結果は表−1の通りである。
【表1】
【0096】[結果]実施例では液体紙容器Pのカート
ンブランク10のパネル5に内面側のみにテープ材11
を貼り、該カートンブランク10をそのままフレームシ
ール機にかけた。胴貼り工程を経る際、胴貼りフレーム
熱により、前記テープ材はみ出し部を含む、ブランク端
部外面が軟化し、後の貼り合わせ工程で、パネル5およ
び前記テープ材11が同時のニップされることにより、
軟化した前記テープ材11のはみ出し部が紙接合部内面
を覆うように被覆される。しかしながら、比較例1では
テープ材を構成する材料の融点が比較的低いため、さら
には、テープ材11の厚さが薄いため、フレーム熱によ
りテープが縮小してしまい、熱接合内面部分の完全な被
覆には至らなかった。更に、比較例2ではテープ材11
がカートンブランクパネル5からのはみ出し部cの巾が
十分でないため、局部的に紙接合内面部にテープ材11
が接着しない部分が存在してしまった。
【0097】[実施例2]実施例2,3および比較例
3,4は第2の実施の形態に対応するものである。
【0098】板紙としてミルクボード原紙313g/m
2 を用い、その表面層として低密度ポリエチレン20μ
mを積層し、また、最内面層として低密度ポリエチレン
40μmを積層した。この積層された積層体を所定の形
状に型抜きされたブランク10を準備した。ブランク1
0の端部10a,10bの被覆のために用いたテープ材
11を、中心層11aとして、高密度ポリエチレン、前
記中心層11aの周囲を取り囲む位置に容器の最内面層
と同系で熱接着性を有しその周囲に位置する被覆層11
bとして低密度ポリエチレンを用いて、楕円形状で押し
出すことのできる2種3層の共押出し機にて押出成形し
た。このテープ材11をブランク10の裏面の胴貼り部
の端部10aに4mmの巾に接着して接着部とし、その
端部から4mmはみ出るようにして非接着部を形成し、
押出成形後に直ちに押圧し、圧着することにより胴貼り
部上に4mm、胴貼り部端部から4mmテープ材11が
はみ出した形状のテープ材が貼り付いたブランク10を
得た。テープ材11の押圧後の各層の厚みは、中心層の
高密度ポリエチレンの厚さが80μm、容器最内面層に
接着性を示し中心層の周囲に位置する被覆層11bとし
て低密度ポリエチレンが10μmとなった。また、製膜
後のテープ材11の巾は、胴貼り部端部に4mm、さら
に、非接着部のテープ材が4mmはみ出るような位置に
あるため計8mmであった。
【0099】前記テープ材11の貼り付いたブランク1
0をフレームシールにより、図8(a)に示すように、
前記ブランク10の外面の他方の端部10bと前記テー
プ材11を含むブランクの一方の端部10aの内面とを
加圧し押圧して貼り合わせることにより前記テープ材1
1がフレームシール部内面の紙端面を覆う形状で貼り付
いた液体紙容器Pを得た。
【0100】[実施例2]板紙としてミルクボード原紙
313g/m2 を用い、その表面層として低密度ポリエ
チレン20μmを積層し、また、最内面層として低密度
ポリエチレン40μmを積層した。この積層された積層
体を所定の形状に型抜きされたブランク10を準備し
た。ブランク10の端部10a,10bの被覆のために
用いたテープ材11は、図8(b)に示すように、中心
層11aとして、ポリエチレンテレフタレート、また、
接着層11cとして不飽和カルボン酸変性ポリオレフィ
ン、被覆層11bとしてブランク10の最内面層103
と同系で熱接着性を有する低密度ポリオレフィンを用
い、中心層11aの周囲を取り囲む位置に接着層11c
が、更にその接着層の周囲を取り囲む位置に被覆層11
bを配置して楕円形状で押し出すことのできる3種5層
の共押出し機にて、テープ材11を成形した。このテー
プ材11をブランク10の裏面の胴貼り部の端部10a
上に4mm、その端部から4mmはみ出るような位置
に、共押出し後直ちに押圧し、圧着した。このようにブ
ランク10の胴貼り部の端部10aに4mmシールさ
れ、更に胴貼り部端部10aから4mmはみ出した形状
のテープ材11が貼り付いたブランク10を得た。押圧
後の各層の厚みは中心層11aのポリエチレンテレフタ
レートの厚さが50μm、更にその周囲を取り囲むよう
に配置された接着層11cの厚さが3μm、更に、その
接着層11cの周囲に位置するブランク10の最内面層
と同系で熱接着性を有する被覆層11bが10μmの低
密度ポリエチレンとなった。ブランク10の外面の他方
の端部10bとテープ材11を含むブランク10の一方
の端部10aの内面とを加圧し、押圧して貼り合わせる
ことにより図8(b)に示すように、前記テープ材11
がブランク10の端面9を覆う形状で貼り付いた液体紙
容器Pを得た。
【0101】[比較例3]テープ材11を用いずに、図
8(c)に示すようにブランク10をフレームシールに
より貼り部の内面とを加圧し、押圧し、貼り合わせた液
体紙容器を得た。
【0102】[比較例4]基材層として2軸延伸ポリエ
チレンテレフタレートフィルム131(12μm)を用
い、この両面にポリウレタン系2液硬化型接着剤133
を用いて低密度ポリエチレン132(30μm)をエク
ストルージョンラミネートして設け、更に8mmになる
ようにスリットしテープ材130を得た。得られたテー
プ材の表面及びブランク端部の最内面層の表面を加熱
し、ブランク10の端部10aに4mmの巾にテープを
貼り合わせ、その端部から4mmの巾ではみ出した状態
としてテープ材130を接着した。このテープ材130
を貼り合わせたブランク10を用いて実施例2と同様の
方法により、図8(d)に示すように、前記テープ材1
30がフレームシール部内面の紙端面を覆う形状で貼り
付いた液体紙容器Pを得た。
【0103】以上のようにして得られた液体紙容器に水
割りウィスキー(アルコール度9%)を1000mlを
充填し、1ケ月間40℃、湿度25%室中にて保存後の
サンプル内容物と、ガラス瓶中で1ケ月間40℃、湿度
25%室中にて保存後の比較用内容物とを飲み比べて味
覚官能検査を行った。また、コンクリートの地面から6
0cmの高さから、図1(a)に示した液体紙容器Pの
底面を地面と水平にした状態で自由落下させることを繰
り返し、破袋までの落下回数を測定することにより耐落
下衝撃試験を実施した。結果を表−2に示す。
【表2】
【0104】[結果]表−2から明らかなように、接着
剤133を用いた構成のテープ材130を使用した液体
紙容器では、テープ材130の端面からの接着剤成分の
溶出や内容物への接着剤臭気の移行により内容物の味覚
が明らかに劣化している。一方、本発明の実施例2およ
び実施例3による液体紙容器では、用いるテープ材10
の構造から明らかなように、接着剤成分の溶出や内容物
への接着剤臭気の移行がなく、良好な味覚が保持されて
いる。
【0105】[実施例4]実施例4および比較例5−7
は第3の実施の形態に対応するものである。ブランク1
0を用い、本発明により構成される製造装置20を経て
作製された胴貼りスリーブSは、貼り合せ部10a,1
0bにおいて、ピンホールが全く確認されなかった。さ
らに、紙粉も大幅に減少されていることが確認された。
その後、トップ、ボトムシールを行なったが、シール不
良等成形性に関する問題点は確認されなかった。
【0106】[比較例5]ブランク10を用い従来より
用いられているスカイブ・ヘミング機により胴貼りスリ
ーブを作製した。胴貼りスリーブの貼り合せ部分におい
て、ピンホールは全く確認されなかった。一方、紙粉は
多く発生しており掃除機等でそれらを回収するのが大変
であり、衛生性についても問題が残った。その後、トッ
プ、ボトムシールを行なったが、シール不良等成形性に
関する問題点は確認されなかった。
【0107】[比較例6]ブランク10を用い従来より
用いられているヘミング機により胴貼りスリーブを作製
した。胴貼りスリーブの貼り合せ部分において、ピンホ
ールは全く確認されなかった。また、紙粉はほとんど発
生していないことが確認された。その後、トップ、ボト
ムシールを行なったが、貼り合せ部分でシール不良等が
多く確認され成形性に問題点が残った。
【0108】[比較例7]ブリック用成形機(テープ貼
り機)により作製されたブランクは貼り合せ部分におい
て、ピンホールが全く確認されなかった。紙粉はほとん
ど発生していなかった。その後、トップ、ボトムシール
を行なったが、シール不良等成形性に関する問題点は確
認されなかった。生産性は大きく低下した。
【0109】次に表−3により実施例4と比較例5−7
について詳述する。
【表3】
【0110】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、液体紙容
器を構成するブランクのうち、一対の貼り合せ端部にお
いて露出する端面を覆うテープ材を容易かつ簡単に設け
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す液体紙容器と
ブランクを示す図。
【図2】液体紙容器を示す拡大図。
【図3】テープ材を示す斜視図。
【図4】ブランクに接着されたテープ材を示す平面図。
【図5】加熱装置により加熱されたテープ材を示す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すテープ材の断
面図。
【図7】ブランクを示す側断面図。
【図8】ブランクに接着されたテープ材を示す図。
【図9】本発明の第3の実施の形態を示す胴貼りスリー
ブの製造装置を示す図。
【図10】ブランク搬送装置により搬送されブランクを
示す図。
【図11】押出成形装置により押出成形されたテープ材
を示す図。
【図12】テープ材を冷却する冷却装置を示す図。
【図13】冷却装置の拡大図。
【図14】テープ材を切断する切断装置を示す側面図。
【図15】テープ材を切断する切断装置を示す平面図。
【図16】ブランクの貼り合せ部およびテープ材を加熱
する加熱装置を示す側面図。
【図17】ブランクの貼り合せ部およびテープ材を加熱
する加熱装置を示す平面図。
【図18】スリーブ成形装置を示す図。
【図19】胴貼りスリーブを示す図。
【符号の説明】
1,2,3,4,5 パネル 6 紙層 7,8 熱可塑性樹脂層 9 ブランク端面 10 ブランク 11 テープ材 11a 中心層 11b 被覆層 11c 接着層 20 胴貼りスリーブ 21 ブランク搬送装置 22 搬送ベルト 23 押出成形装置 24 位置決めロール 25 ブランクフィーダ 30 冷却装置 31 受ロール 32 冷却成形ロール 33 凹部 50 切断装置 51 吸着ロール 52 切断ロール 53 切断刃 60 ドライヤ 70 スリーブ成形装置 71 受台 72 圧着ベルト P 液体紙容器 F 加熱装置 S 胴貼りスリーブ

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ブランクと、 ブランクの一方の端部に設けられ、押出成形された帯状
    の被覆材と、 を備えたことを特徴とする被覆材付ブランク。
  2. 【請求項2】被覆材は中心層と、この中心層を被覆する
    被覆層とからなることを特徴とする請求項1記載の被覆
    材付ブランク。
  3. 【請求項3】被覆材は単一層からなることを特徴とする
    請求項1記載の被覆材付ブランク。
  4. 【請求項4】被覆材の幅は0.6mm〜28mmであり、被
    覆材の一方の端部の上面からの高さは0.05mm〜0.
    8mmであり、被覆材の他方の端部の上面からの高さは
    0.4mm〜1.0mmであることを特徴とする請求項1記
    載の被覆材付ブランク。
  5. 【請求項5】被覆材は、中心層と、被覆層とが共押出し
    法により成形してなるものであることを特徴とする請求
    項2記載の被覆材付ブランク。
  6. 【請求項6】被覆材は中心層と被覆層との間に接着層を
    有することを特徴とする請求項5記載の被覆材付ブラン
    ク。
  7. 【請求項7】被覆材の中心層は中密度ポリエチレン、高
    密度ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート系樹
    脂、ポリアクリロニトリル、エチレン・酢酸ビニル共重
    合体のけん化物、ポリ塩化ビニリデン、アクリル系樹
    脂、ナイロンのいずれかであることを特徴とする請求項
    5または6記載の被覆材付ブランク。
  8. 【請求項8】被覆材の中心層を構成する樹脂のオルゼン
    剛性(ASTM D747記載の測定方法による)は、
    2000Kg/cm2 以上、30000Kg/cm2
    下であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれか記
    載の被覆材付ブランク。
  9. 【請求項9】被覆材の中心層を構成する樹脂の硬度(A
    STM D2240記載の測定方法による)は、30以
    上、100以下であることを特徴とする請求項5乃至8
    のいずれか記載の被覆材付ブランク。
  10. 【請求項10】被覆材の中心層を形成する樹脂のビカッ
    ト軟化点(ASTM D1525記載の測定方法によ
    る)は、80℃以上、300℃以下であることを特徴と
    する請求項5乃至9のいずれか記載の被覆材付ブラン
    ク。
  11. 【請求項11】被覆材の中心層を構成する樹脂の融点
    (ASTM D2117記載の測定方法による)は、1
    00℃以上、400℃以下であることを特徴とする請求
    項5乃至10のいずれか記載の被覆材付ブランク。
  12. 【請求項12】両面にヒートシール層を有するブランク
    を準備する工程と、 ブランクの一方の端部に押出成形により帯状の被覆材を
    設ける工程と、 を備えたことを特徴とする被覆材付ブランクの製造方
    法。
  13. 【請求項13】被覆材を設ける工程は、連続的に押圧成
    形して得られた帯状の被覆材をブランクの一方の端部に
    接着する工程と、 帯状の被覆材の両端を切断する工程と、 を有することを特徴とする請求項12記載の被覆材付ブ
    ランクの製造方法。
  14. 【請求項14】被覆材を設ける工程は、帯状の被覆材を
    ブランクの一方の端部に接着する前に、ブランクの一方
    の端部を予加熱する工程を有することを特徴とする請求
    項13記載の被覆材付ブランクの製造方法。
  15. 【請求項15】被覆材を設ける工程は、帯状の被覆材を
    ブランクの一方の端部に接着した後に、被覆材を冷却す
    る工程を有することを特徴とする請求項13記載の被覆
    材付ブランクの製造方法。
  16. 【請求項16】被覆材を冷却する際、被覆材を同時に所
    定形状に成形することを特徴とする請求項15記載の被
    覆材付ブランクの製造方法。
  17. 【請求項17】被覆材を接着する工程は、被覆材が一方
    の端部から被覆材の長手方向と直交する方向に0.5〜
    20mmだけ突出するよう被覆材を設けることを特徴と
    する請求項13記載の被覆材付ブランクの製造方法。
  18. 【請求項18】被覆材を切断する工程は、被覆材の両端
    が一方の端部から被覆材の長手方向に0〜8mmだけ突
    出するよう被覆材を切断することを特徴とする請求項1
    3記載の被覆材付ブランクの製造方法。
  19. 【請求項19】両面にヒートシール層を有するブランク
    を搬送するブランク搬送装置と、 ブランク搬送装置によって搬送されるブランクの一方の
    端部に、帯状の被覆材を押出成形して接着する押出成形
    装置と、 を備えたことを特徴とする被覆材付ブランクの製造装
    置。
  20. 【請求項20】押出成形装置の下流側に設けられ、一方
    の端部に接着された帯状の被覆材の両端を切断する切断
    装置を更に備えたことを特徴とする請求項19記載の被
    覆材付ブランクの製造装置。
  21. 【請求項21】切断装置は被覆材を吸着する吸着ロール
    と、吸着ロールに対向して配置され、切断刃を有する切
    断ロールとを有することを特徴とする請求項20記載の
    被覆材付ブランクの製造装置。
  22. 【請求項22】押出成形装置と切断装置との間に設けら
    れ、一方の端部に接着された帯状の被覆部を冷却する冷
    却装置を更に備えたことを特徴とする請求項20記載の
    被覆材付ブランクの製造装置。
  23. 【請求項23】冷却装置は受ロールと、受ロールとの間
    で被覆材を挟持する凹部を有する冷却成形ロールとから
    なることを特徴とする請求項22記載の被覆材付ブラン
    クの製造装置。
  24. 【請求項24】押出成形装置の上流側に設けられ、一方
    の端部を予加熱する予加熱装置を更に備えたことを特徴
    とする請求項19記載の被覆材付ブランクの製造装置。
  25. 【請求項25】ブランク搬送装置は、側板ガイドと、側
    板ガイドに沿ってブランクを側板ガイドへ押付けるよう
    傾斜して設けられた複数の位置決めロールとを有するこ
    とを特徴とする請求項19記載の被覆材付ブランクの製
    造装置。
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