JP4476036B2 - 光源装置 - Google Patents

光源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4476036B2
JP4476036B2 JP2004176664A JP2004176664A JP4476036B2 JP 4476036 B2 JP4476036 B2 JP 4476036B2 JP 2004176664 A JP2004176664 A JP 2004176664A JP 2004176664 A JP2004176664 A JP 2004176664A JP 4476036 B2 JP4476036 B2 JP 4476036B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
white light
excitation light
image data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004176664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006000157A (ja
Inventor
雅彦 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hoya Corp filed Critical Hoya Corp
Priority to JP2004176664A priority Critical patent/JP4476036B2/ja
Publication of JP2006000157A publication Critical patent/JP2006000157A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4476036B2 publication Critical patent/JP4476036B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)
  • Endoscopes (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Description

本発明は、内視鏡の挿入部内に引き通されたライトガイドへ光を供給するための光源装置に、関する。
周知のように、生体組織は、特定の波長の光が照射されると、励起して蛍光を発する。また、腫瘍や癌などの病変が生じている異常な生体組織は、正常な生体組織よりも弱い蛍光を発する。この反応現象は、体腔壁下の生体組織によっても引き起こされ得る。近年、体腔壁下の生体組織に生じた異状をこの反応現象を利用して検出する内視鏡システムが、開発されている。
この種の内視鏡システムの一つとして、二つの観察モードを備えた内視鏡システムがある。一つ目の通常観察モードでは、内視鏡システムは、白色光にて照明された体腔壁の通常観察画像を表示装置に表示する。二つ目の特殊観察モードでは、内視鏡システムは、参照画像に患部画像がスーパーインポーズされてなる特殊観察画像を、表示装置に表示する。ここで、参照画像は、白色光にて照明された体腔壁のカラー画像であり、患部画像は、病変部として算出された領域を示す画像である。このような特殊観察画像を表示装置に表示する技術を備えた内視鏡システムが、特許文献1に開示されている。
上記の特殊観察モードでは、内視鏡システムは、内視鏡用プロセッサから、内視鏡の挿入部内に引き通されたライトガイドの入射端面へ、体腔内を照明するための白色光と、生体組織を励起させるための励起光とを、交互に供給する。挿入部が体腔内に挿入されていると、ライトガイドの射出端面から挿入部の先端の前方に向けて白色光が射出されたときには、体腔壁の表面に入射した白色光の一部がその表面で反射され、励起光が射出されたときには、励起光が照射された体腔壁下の生体組織が蛍光を放射する。すると、挿入部の先端内の対物光学系が、白色光により照明された体腔壁の像と蛍光による体腔壁の像とを撮像素子の撮像面に交互に形成し、撮像素子が、参照画像の画像データと蛍光画像の画像データとを内視鏡用プロセッサへ交互に出力する。
このような内視鏡システムの中には、励起光源として、半導体レーザ(レーザダイオード)を内視鏡用プロセッサに備えているものがある。半導体レーザは、一対の電極上にそれぞれ設けられたクラッド層とそれらクラッド層に挟まれた活性層とからなる光学素子であり、活性層の一対の射出端面の間で光を往復させつつ誘導放射によって増幅させることによりレーザ光を発振する。この半導体レーザの活性層の射出端面は、レーザ光の一部を吸収して熱に変換するが、レーザ光の出力が所定量以上に大きくなりすぎると、その熱によって活性層の結晶が溶解してレーザ光の出力量が低下してしまう。この現象は、一般に、光学損傷(Catastrophic Optical Damage:COD)と称されている。このような光学損傷を防止するため、半導体レーザを使用するにあたっては、光学損傷を生じさせる最小の光出力量の値から幾らか少ない値が、光出力の定格(作動限界)として設定される。
なお、半導体レーザでは、レーザ光は、活性層の一対の射出端面の双方から射出される。一方の射出端面から射出されるレーザ光は、正規な光として使用されるが、他方の射出端面から射出されるレーザ光は、その出力量をモニタリングするために使用される。モニタリング用のレーザ光は、フォトダイオードに入射され、その光量がフォトダイオードによって検出される。フォトダイオードは、光出力自動制御(Automatic Power Control:APC)回路に接続されており、この光出力自動制御回路は、フォトダイオードが検出した光量に基づいて、半導体レーザに入力される電気の電流量を制御する。
特開2000−023903号公報
ところで、前述した半導体レーザにおいては、定電流の電気が入力されていたとしても、積算使用時間の増大に伴って光出力量が低下したり、温度変化や戻り光の影響によって光出力量が変動したりする。このように入力電流に対する光出力の効率が変化する場合には、半導体レーザに入力される電気の電流値を光出力量の変化に応じて変化させることにより、半導体レーザの光出力量を定格まで増やして安定させればよいが、従来、半導体レーザの光出力量を即時に且つ高精細に検出する方法が存在していなかった。
なお、半導体レーザにモニタリング用として取り付けられたフォトダイオードを利用して光出力量を検出する方法も考えられなくはないが、前述した特殊観察モードにおいては、励起光の射出期間が非常に短く、且つ、射出間隔が短いため、応答速度が遅く且つ信頼性が低いモニタリング用のフォトダイオードを、半導体レーザの光出力量を即時に且つ高精細に検出する手段として利用するには、問題があった。
本発明は、前述した従来技術が有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題は、内視鏡の挿入部内に引き通されたライトガイドの入射端面に白色光と励起光とを交互に供給する場合において、励起光源としての半導体レーザの効率が長期的又は短期的に変化するときでも、半導体レーザの光出力量を定格で正確に安定させることができる光源装置を、提供することにある。
上記の課題を解決するために発明された光源装置は、内視鏡の挿入部内に引き通されてその挿入部の先端に射出端面が配置されたライトガイドの入射端面に対して光を供給する光源装置であって、白色光源から発せられる白色光を平行光として前記ライトガイドの入射端面に向けて射出する白色光源部,生体組織を励起させるための励起光として半導体レーザから放射されるレーザ光を、前記白色光の光路に直交する光路を通過する平行光として射出する励起光源部,前記白色光の光路と前記励起光の光路とが交差する位置に配置され、前記白色光を透過させるとともに前記励起光の殆どを反射させることにより、前記白色光の光路と前記励起光の光路とを合成するダイクロイックミラー,前記励起光源部から射出される前記励起光の光路上において、前記ダイクロイックミラーを挟んで前記励起光源部がある側とは反対側に配置され、前記ダイクロイックミラーを透過した前記励起光の光量を検出するセンサ,及び、前記センサが検出した光量に基づいて、前記励起光源部の前記半導体レーザに入力される電気の電流量を制御する励起光出力制御部を備えることを、特徴としている。
このように、白色光を透過させるとともに励起光の大部分を反射させるダイクロイックミラーが反射しきれなかった励起光の光量を、センサによって検出するようにすれば、この検出光量が半導体レーザによる励起光の出力量に比例していることから、励起光出力制御部は、この検出光量に基づいて、半導体レーザの励起光の出力量が所定量となるように、半導体レーザに入力される電気の電流量を制御することができる。然も、センサは、半導体レーザにモニタリング用として取り付けられる従来のフォトダイオードよりも、速い応答速度と測定量についての高い信頼性とを持つものとすることができ、そのうえ、容易に交換することができる。このため、白色光と励起光とを内視鏡の挿入部の先端から交互に射出する前述の特殊観察モードの時のように、励起光の射出期間が非常に短く、且つ、射出間隔が短い場合であっても、半導体レーザの光出力量を即時に且つ高精細に検出することができ、それゆえ、半導体レーザの光出力量を即時に且つ高精細にフィードバック制御することができる。
従って、本発明によれば、積算使用時間の増大に伴って光出力量が低下したり、温度変化や戻り光の影響によって光出力量が変動したりすることによって、半導体レーザの入力電流に対する光出力の効率が長期的又は短期的に変化した場合でも、半導体レーザの光出力量を定格で正確に安定させることができるようになる。
以下、添付図面に基づいて、本発明を実施するための形態について、説明する。
図1は、本発明の実施形態である電子内視鏡システムの構成図である。本実施形態の電子内視鏡システムは、電子内視鏡10,本体装置20,及び、表示装置30を、備えている。
電子内視鏡10は、光の届かない体腔内を観察するための器具である。図2は、電子内視鏡10の構成図である。電子内視鏡10は、挿入部11,操作部12,ケーブル部13,及び、接続部14に、区分される。
挿入部11は、体腔内に挿入される部分であり、樹脂製の被覆管とこの被覆管に覆われた管状の骨格構造とを主要な構成としている。その骨格構造は、与えられた外力に応じて柔軟に屈曲するとともに、体腔壁を傷つけない程度に屈曲の状態を維持できる剛性を保有する。挿入部11の内部の構成については後述する。
操作部12は、各種スイッチ121,アングルノブ122,鉗子口123,ホース継手124などを備えた部分であり、挿入部11の基端に接続されている。アングルノブ122は、挿入部11におけるその先端から基端に向かって所定の長さの部分に組み込まれた湾曲機構を遠隔操作するための把手であり、このアングルノブ122が操作されると、挿入部11の先端部分の湾曲状態が変化する。鉗子口123は、挿入部11の内部に鉗子チャンネルとして引き通された細管101へ、鉗子や剪刀や凝固電極などの処置具を挿入するための開口である。但し、図1では、鉗子口123には蓋がされている。ホース継手124は、挿入部11の内部に送気送水チャンネルとして引き通された細管102と図示せぬ送気送水装置から延びるホースとを接続するための口金であり、操作部12においてアングルノブ122がある側とは反対側に備えられている。
ケーブル部13は、各種の信号線103〜105とそれら信号線103〜105を覆う樹脂製の管とを備えた電纜であり、その先端は、操作部12の側面に接続されている。ケーブル部13内に引き通された信号線103〜105のうち、信号線103は、操作部12の各種スイッチ121に接続された信号線である。残りの信号線104,105については後述する。
接続部14は、ケーブル部13の基端を本体装置20に着脱自在に装着するためのいわゆるコネクタである。接続部14は、本体装置20に装着された際に本体装置20に接する装着面に、端子141を備えている。この端子141の各電極には、ケーブル部13内に引き通された信号線103〜105のうち、信号線103,104の端部が接続されている。
これら各部11〜14に区分される電子内視鏡10は、更に、束ねられた多数の光ファイバからなるライトガイド106を内蔵している。ライトガイド106は、接続部14,ケーブル部13,操作部12,及び、挿入部11内に順に引き通されており、ライトガイド106の基端は、接続部14における上記の装着面から突出する金属管142内に固定されている。ライトガイド106の先端部分は、それを構成する多数の光ファイバが二つの束に分けられてそれぞれ別個に束ねられることによって、二股に分岐しており、束ねられてなる各枝部の先端は、双方とも、挿入部11の先端に固定されている。
この挿入部11の先端面には、図示されていないが、五個の貫通孔が形成されている。そのうちの二個の貫通孔には、鉗子チャンネルとしての細管101,及び、送気送水チャンネルとしての細管102が接続されており、双方の貫通孔は、鉗子チャンネルの開口端111,及び、送気送水チャンネルの開口端112として機能する。なお、送気送水チャンネルの開口端112には、細管102を通じて送られてきた液体や気体を後述の対物光学系114の表面に向けて噴出するための図示せぬノズルが、装着されている。
また、残りの三個の貫通孔のうち、二個の貫通孔には、配光レンズ113,113が嵌め込まれている。図2に示されるように、二個の配光レンズ113,113には、それぞれ、ライトガイド106の先端部分に形成された各枝部の先端面が対向している。
さらに、残りの一個の貫通孔には、第1レンズ114aが嵌め込まれている。第1レンズ114aは、挿入部11内に配置された第2レンズ114b及び第3レンズ114cとともに、対物光学系114を構成する。対物光学系114は、挿入部11の先端に対向した被写体の像を形成する光学系である。第1レンズ114aと第2レンズ114bとの間には、明るさ絞り115が配置されている。明るさ絞り115は、第1レンズ114aと第2レンズ114bとの間を通過する光の量を制限する光学素子である。
そして、挿入部11は、撮像素子116を更に内蔵している。撮像素子116は、二次元的に配列された多数の画素により構成される撮像面を有する単板のエリアイメージセンサであり、その撮像面上にはカラーフィルタがオンチップされている。撮像素子116は、その撮像面が対物光学系114の像面に一致する位置に、配置されている。
ケーブル部13内に引き通された信号線103〜105のうち、信号線104,105は、更に挿入部11に引き通されており、撮像素子116に接続されている。これら信号線104,105のうち、撮像素子116の出力側の信号線104は、前述したように、接続部14の端子141の電極に直接接続されている。その一方、撮像素子116の入力側の信号線105は、接続部14内に配置されたドライバ143に接続されており、このドライバ143の入力側の信号線144が、端子141の電極に接続されている。
ドライバ143は、撮像素子116の駆動を制御するための回路である。本実施形態のドライバ143は、2フィールド:1フレームの飛越走査方式にて蓄積電荷を読み出させるように撮像素子116を制御する。
本体装置20は、電子内視鏡10を制御するためのプロセッサである。本体装置20は、図1に示されるように、制御部21,光源部22,及び、画像処理部23に、区分される。
制御部21は、本体装置20全体を制御するための機器であり、図示されてはいないが、各種の基準信号を生成してその信号の出力を制御するタイミングジェネレータを備えている。制御部21に接続されたドライバ143,並びに、光源部22,及び、画像処理部23は、これら基準信号に従って各種の処理を進行する。
この制御部21は、図示されてはいないが、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、接続部14の端子141,及び、信号線144,103を介して、接続部14内のドライバ143,及び、操作部12の各種スイッチ121に接続される。
そして、制御部21は、ドライバ143に接続されている状態では、そのドライバ143に基準信号を送出し続け、ドライバ143を通じて撮像素子116の駆動を制御する。
また、制御部21は、操作部12の各種スイッチ121のうちの一つが操作されると、観察モードを、通常観察モード及び特殊観察モードの何れか一方に、切り替えるとともに、光源部22及び画像処理部23の動作状態を、切替後の観察モードに対応した動作状態へ変化させる。
光源部22は、電子内視鏡10のライトガイド106の基端面に光を供給するための機器である。なお、図示されてはいないが、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、接続部14の金属管142が、光源部22内に挿入され、ライトガイド106の基端が、光源部22内に固定される。
図3は、光源部22の構成図である。光源部22は、白色光源装置221,光束径縮小光学系222,回転遮蔽板223,励起光源装置224,平行化レンズ225,ダイクロイックミラー226,集光レンズ227,センサ228,及び、システムコントローラ229から、構成されている。
白色光源装置221は、白色光を平行光として射出する装置であり、放物面鏡221a,キセノンランプ221b,及び、出力制御回路221cを、主要な構成としている。放物面鏡221aは、焦点から放射される光を平行光として反射する鏡である。キセノンランプ221bは、白色光を発光点から発するランプであり、その発光点は、放物面鏡221aの焦点に配置されている。出力制御回路221cは、後述のシステムコントローラ229からの指示に従ってキセノンランプ221bの動作の開始及び停止を制御するとともに、キセノンランプ221bの動作時にそれへ供給する電力量を制御する回路である。
光束径縮小光学系222は、一対の凸レンズ222a,222bからなるケプラー型のアフォーカル光学系であり、白色光源装置221から平行光として射出される白色光の光束径を縮小する。
回転遮蔽板223は、図示せぬ略半円形の開口が一つだけ穿たれた円板である。その開口の円弧の中心は、回転遮蔽板223の外周円の中心に一致しており、回転遮蔽板223の中心は、モータ223aの駆動軸の先端に固定されている。また、回転遮蔽板223は、光束径縮小光学系222から平行光として射出される白色光の光路に対し、垂直に挿入されており、白色光は、回転遮蔽板223の偏心位置に入射する。このため、回転遮蔽板223が、モータ223aによってその駆動軸を回転中心として回転されると、光束径縮小光学系222から射出される白色光の光路には、図示せぬ開口が繰り返し挿入され、回転遮蔽板223における開口が無い部分によって白色光が周期的に遮蔽される。従って、回転遮蔽板223における開口が無い部分は、シャッタとして機能する。なお、モータ223aは、ドライブ回路223bによって制御される。ドライブ回路223bは、後述のシステムコントローラ229からの指示に従って、モータ223aの動作の開始及び停止を制御するとともに、モータ223aの動作時にそれへの電力の供給量を変化させて回転遮蔽板223の回転位相を制御する回路である。
励起光源装置224は、蛍光の放射という現象を生体組織において引き起こさせるための励起光を射出する装置であり、半導体レーザ224a,出力制御回路224b,集光レンズ224c,及び、光ファイバ束224dを、主要な構成としている。半導体レーザ224aは、励起光として使用される波長帯域を持つレーザ光を発光点から放射する光学素子である。より具体的には、半導体レーザ224aは、一対の電極上にそれぞれ設けられたクラッド層とそれらクラッド層に挟まれた活性層とからなり、活性層の一対の射出端面の間で光を往復させつつ誘導放射によって増幅させることによりレーザ光を発振し、一方の射出端面を発光点としてレーザ光を放射する。
出力制御回路224bは、後述のシステムコントローラ229からの指示に従って半導体レーザ224aの動作の開始及び停止を制御するとともに、半導体レーザ224aに入力される電気の電流量を制御する回路である。なお、この出力制御回路224bは、本発明に係る処理も行うが、それについては後述する。集光レンズ224cは、半導体レーザ224aから放射された励起光を収斂させるレンズである。光ファイバ束224dは、集光レンズ224cに収斂された励起光を、励起光源装置224から離れた位置へ導くための光学素子であり、その基端面は、集光レンズ224cによる励起光の収束点に配置され、その先端部分は、その中心軸の延長線が光束径縮小光学系222の光軸に直交する位置に配置されている。
平行化レンズ225は、焦点から射出される光を平行光に変換するコリメートレンズである。平行化レンズ225の焦点は、光ファイバ束224dの先端に位置し、その光軸は、光ファイバ束224dの先端部分の中心軸と同軸になっている。従って、平行化レンズ225は、光ファイバ束224dの先端から射出された励起光を平行光へ変換し、平行化レンズ225から平行光として射出される励起光の光路は、光束径縮小光学系222から平行光として射出される白色光の光路と垂直に交差する。
ダイクロイックミラー226は、白色光を透過させるとともに励起光を反射する光学素子である。但し、ダイクロイックミラー226は、励起光を完全に反射するものではなく、励起光の90乃至99%を反射し、残りを透過させる。ダイクロイックミラー226は、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置に配置されており、光束径縮小光学系222の光軸に対して45°傾いているとともに、平行化レンズ225の光軸に対しても45°傾いている。そして、光束径縮小光学系222から平行光として射出された白色光が、ダイクロイックミラー226を透過するとともに、平行化レンズ225から平行光として射出された励起光の大部分が、ダイクロイックミラー226によって直角に反射されることにより、白色光と励起光とが同一の光路上を同じ方向へ進む。従って、ダイクロイックミラー226は、光路合成素子として機能する。
このダイクロイックミラー226と回転遮蔽板223のモータ223aとは、物体を一方向に沿って平行移動させるための図示せぬステージ上に、設置されている。この図示せぬステージが駆動されると、ダイクロイックミラー226が、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置から引き抜かれ、これと同時に、回転遮蔽板223が、光束径縮小光学系222から平行光として射出される白色光の光路から引き抜かれる。なお、ダイクロイックミラー226及び回転遮蔽板223が引き抜かれる方向は、図3においては、紙面に対して垂直な方向である。また、この図示せぬステージがそれとは逆方向に駆動されると、ダイクロイックミラー226が、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置に差し戻され、これと同時に、回転遮蔽板223が、光束径縮小光学系222から平行光として射出される白色光の光路に挿し入れられる。
集光レンズ227は、平行光を収斂させるためのコンデンサレンズである。集光レンズ227は、ダイクロイックミラー226を透過した白色光の光路(すなわち当該ミラー226にて反射された励起光の光路)上に配置されており、電子内視鏡10の接続部14の金属管142内に固定されているライトガイド106の基端面に向けて、これら光を収斂させる。従って、ライトガイド106の基端面は、入射端面として機能し、挿入部11の先端に配置されるライトガイド106の先端面は、射出端面として機能する。
センサ228は、受光面に入射した光の光量を示す電気信号を生成するフォトダイオードである。このセンサ228は、平行化レンズ225から平行光として射出される励起光の光路上において、ダイクロイックミラー226を挟んで平行化レンズ225がある側とは反対側に、配置されており、その受光面は、ダイクロイックミラー226に向けられている。従って、センサ228の受光面には、光ファイバ束224dの先端から射出された励起光のうち、ダイクロイックミラー226を透過した1乃至10%の励起光が、入射することとなる。
なお、このセンサ228は、生成した電気信号を増幅回路228aへ出力する。増幅回路228aは、電気信号を増幅することによって電気信号の示す値を増加させるための回路であり、励起光源装置224の出力制御回路224bへ、増幅した電気信号を出力する。この電気信号の示す値は、半導体レーザ224aから出力されたレーザ光の光量の値に比例しており、出力制御回路224bは、入力された電気信号の示す値から、半導体レーザ224aが出力しているレーザ光の光量の値を演算する。そして、出力制御回路224bは、この半導体レーザ224aに定格(作動限界)として設定された光出力量の値と、演算により得られたレーザ光の光量の値との差分に基づいて、半導体レーザ224aから出力されるレーザ光の出力量が定格の光出力量となるように、半導体レーザに入力される電気の電流値を変化させる。つまり、出力制御回路224bは、ダイクロイックミラー226を透過した励起光の光量に基づいて、半導体レーザ224aのレーザ光の出力量をフィードバック制御する。
システムコントローラ229は、光源部22全体を制御するためのコントローラであり、白色光源装置221,ドライブ回路223b,励起光源装置224,及び、図示せぬステージの駆動機構を制御する図示せぬドライブ回路に、接続されている。
このシステムコントローラ229の制御内容を具体的に説明すると、まず、システムコントローラ229は、観察モードが通常観察モードへ切り替えられると、図示せぬステージを移動させることによって、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置からダイクロイックミラー226を引き抜き、これと同時に、光束径縮小光学系222と集光レンズ227との間の光路から回転遮蔽板223を引き抜き、さらに、白色光源装置221に対して白色光の射出を開始させる。これにより、白色光のみが集光レンズ227に入射するようになるので、電子内視鏡10の金属管142内のライトガイド106の入射端面には、白色光が連続して入射し、ライトガイド106の射出端面から挿入部11の先端の前方に向けて、白色光が連続して射出される。
他方、観察モードが特殊観察モードへ切り替えられると、システムコントローラ229は、図示せぬステージを移動させることによって、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置にダイクロイックミラー226を差し戻し、これと同時に、光束径縮小光学系222と集光レンズ227との間の光路へ回転遮蔽板223を挿し入れ、さらに、白色光源装置221に対して白色光の射出を開始させ、モータ223aを制御することによって回転遮蔽板223を回転させ、励起光源装置224に対して励起光の周期的な射出を開始させる。このとき、システムコントローラ229は、前述した1フレーム中の第1フィールドの画像データに相当する電荷を撮像素子116が蓄積する間は、集光レンズ227に白色光を入射させ、1フレーム中の第2フィールドの画像データに相当する電荷を撮像素子116が蓄積する間は、集光レンズ227に励起光を入射させる。これにより、電子内視鏡10の金属管142内のライトガイド106の入射端面には、白色光と励起光とが交互に入射するようになるので、ライトガイド106の射出端面から挿入部11の先端に向けて、白色光と励起光とが交互に射出される。
なお、この特殊観察モード下では、ダイクロイックミラー226を透過した励起光がセンサ228へ入射するので、励起光源装置224の出力制御回路224bは、前述したように、半導体レーザ224aのレーザ光の出力量をフィードバック制御する。但し、通常観察モード下では、システムコントローラ229の指示によって半導体レーザ224aからの励起光の出力が停止されるので、出力制御回路224bは、このフィードバック制御は行わない。
画像処理部23は、電子内視鏡10の挿入部11内の撮像素子116が生成する画像データに所定の処理を施してビデオ信号に変換するための機器である。なお、図示されてはいないが、電子内視鏡10の接続部14が本体装置20に装着されると、画像処理部23は、接続部14の端子141,及び、電子内視鏡10の各部11〜14内の信号線105を介して、挿入部11の先端内の撮像素子116に接続される。
図4は、画像処理部23の構成図である。画像処理部23は、前段処理回路231,Rメモリ232r,Gメモリ232g,Bメモリ232b,マトリックス回路233,Cメモリ234c,Fメモリ234f,演算回路235,合成回路236,及び、後段処理回路237から、構成されている。
前段処理回路231は、電子内視鏡10の挿入部11内の撮像素子116がアナログ信号の電送形態で出力した画像データのデータ形式を以後の処理に適切なデータ形式へと変換するための回路である。具体的には、前段処理回路231は、撮像素子116から繰り返し入力される画像データに対し、色分離,デジタル化,色空間変換,及び、カラーバランス等の一般的な処理を施す。前段処理回路231は、Rメモリ232r,Gメモリ232g,及び、Bメモリ232bに接続されているとともに、マトリックス回路233にも接続されており、前述した処理が施されてなるRGBの色成分毎の画像データを、順次、各メモリ232r,232g,232bとマトリックス回路233とにそれぞれ出力する。
Rメモリ232r,Gメモリ232g,及び、Bメモリ232bは、何れも、画像データを一時的に記録しておくための記憶装置である。なお、前述したRGBの色成分毎の画像データは、前段処理回路231からその色成分に対応するメモリ232r,232g,232bへ順次出力されるが、各メモリ232r,232g,232bが画像データを保存するか否かは、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。また、各メモリ232r,232g,232bに保存された画像データを出力するタイミングも、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。
具体的には、図示せぬメモリコントロール回路は、通常観察モード下では、RGBの色成分毎の画像データを、前段処理回路231から送られてくるたびに、各メモリ232r,232g,232bに記録させ、後述の後段処理回路237が1フィールド分の画像データについての処理を開始するタイミングにて、出力させる。
他方、特殊観察モード下では、図示せぬメモリコントロール回路は、1フレーム中の第1フィールドの画像データを各メモリ232r,232g,232bに記録させ、1フレーム中の第2フィールドの画像データを各メモリ232r,232g,232bに記録させない。そして、図示せぬメモリコントロール回路は、各メモリ232r,232g,232bに記録されているRGBの色成分毎の画像データを、後述の後段処理回路237が第1フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにて出力させるとともに、同じ画像データを、後段処理回路237が第2フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにても出力させる。
マトリックス回路233は、RGB画像データから輝度成分(Y成分)の画像データを生成するための回路である。Cメモリ234c及びFメモリ234fは、何れも、画像データを一時的に記録しておくための記憶装置である。なお、前述した輝度成分の画像データは、マトリックス回路233からCメモリ234c及びFメモリ234fへ順次出力されるが、各メモリ234c,234fが画像データを保存するか否かは、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。また、これら各メモリ234c,234fに保存された画像データを出力するタイミングも、図示せぬメモリコントロール回路によって制御される。
具体的には、図示せぬメモリコントロール回路は、通常観察モード下では、Cメモリ234c及びFメモリ234fの何れに対しても、マトリックス回路233から出力される画像データを記録させない。
他方、特殊観察モード下では、図示せぬメモリコントロール回路は、1フレーム中の第1フィールドの画像データの輝度成分をCメモリ234cに記録させ、1フレーム中の第2フィールドの画像データの輝度成分をFメモリ234fに記録させる。
なお、特殊観察モードにおける第1フィールドの画像データは、挿入部11の先端の前方にある体腔壁の表面に入射した白色光のうちその表面で反射された光によって形成される像に基づいて、撮像素子116により生成されたものである。以下、この画像データを、便宜上、「参照画像データ」と表記する。
また、特殊観察モードにおける第2フィールドの画像データは、励起光が照射された体腔壁下の生体組織から放射される蛍光によって形成される像に基づいて、撮像素子116により生成されたものである。以下、この画像データを、便宜上、「蛍光画像データ」と表記する。
つまり、特殊観察モードでは、撮像素子116は、参照画像データと蛍光画像データとを交互に生成するので、マトリックス回路233からは、参照画像データの輝度成分と蛍光画像データの輝度成分とが、交互に出力される。そして、Cメモリ234cには、参照画像データの輝度成分が記録され、Fメモリ234fには、蛍光画像データの輝度成分が記録される。
演算回路235は、参照画像データの輝度成分と蛍光画像データの輝度成分とに基づいて新たな画像データを生成するための回路である。この演算回路235が行う処理内容を具体的に説明すると、まず、演算回路235は、1フレーム分の参照画像データ及び蛍光画像データの各輝度成分がCメモリ234c及びFメモリ234fにそれぞれ記録されると、双方の画像データの輝度成分を、最大輝度値と最小輝度値との間の階調数が互いに等しくなるようにそれぞれ規格化する。続いて、演算回路235は、参照画像データの規格化後の輝度成分から蛍光画像データの規格化後の輝度成分を減算する(同一の座標における輝度値の差分を全座標のそれぞれについて算出する)。その後、演算回路235は、その減算の結果得られる差分データの各画素のうち、輝度値が所定の閾値を下回る画素の輝度値を0に変換し、変換後の差分データを、患部画像データとして、後述の後段処理回路237が第1フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにて出力するとともに、同じ患部画像データを、後述の後段処理回路237が第2フィールドの画像データについて処理を開始するタイミングにても出力する。
合成回路236は、画像データ同士を合成するための回路であり、Gメモリ232gと演算回路235とに接続されている。通常観察モード下では、Gメモリ232gからはG成分の画像データが入力されるが、演算回路235からは患部画像データが入力されない。そのため、合成回路236は、通常観察モード下では、G成分の画像データに何の処理を施すこともなくそのままこれを出力する。一方、特殊観察モード下では、合成回路236は、Gメモリ232gからG成分の画像データが入力されるとともに、演算回路235から患部画像データが入力される。そして、合成回路236は、G成分の画像データの画素群のうち、患部画像データにおける上記の閾値以上の輝度値を有する画素と同じ位置の画素群を、患部画像データのもので置換することによって、G成分の画像データに患部画像データを合成し、合成後の画像データを出力する。なお、この合成により、G成分の画像には、患部画像がオーバーレイされることとなる。
後段処理回路237は、RGBの色成分毎の画像データのデータ形式を外部装置へ出力するのに適切なデータ形式へと変換するための回路である。具体的には、後段処理回路237は、Rメモリ232r及びBメモリ232bから出力されるRBの色成分毎の画像データと、合成回路236から出力される画像データとに対し、アナログ化及びエンコーディング等の一般的な処理を施すことによって、飛越走査方式に準拠した例えばNTSC信号などのビデオ信号を生成する。後段処理回路237は、生成したビデオ信号を、外部出力端子へ出力する。
表示装置30は、画像を画面に表示するための装置である。表示装置30は、本体装置20の外部出力端子に接続されており、本体装置20の画像処理部23からビデオ信号の電送形態で出力された画像データに基づいて、画像を表示する。
以上のように構成されるので、本実施形態の電子内視鏡システムは、以下に記述するように、作用する。
本実施形態の電子内視鏡システムを使用して被験者に対して施術を行う術者は、表示装置30と本体装置20とを接続してそれぞれの主電源を投入した後、電子内視鏡10の接続部14を本体装置20に接続し、操作部12のスイッチ121を操作することによって通常観察モードに切り替える。すると、前述したように、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置からダイクロイックミラー226が引き抜かれ、これと同時に、光束径縮小光学系222と集光レンズ227との間の光路から回転遮蔽板223が引き抜かれ、さらに、白色光源装置221からは白色光が射出されるようになる。これにより、電子内視鏡10の挿入部11の先端からは、白色光が連続的に射出されるようになる。
術者が、白色光を射出している挿入部11の先端を被験者の体腔内に挿入すると、白色光が体腔内に照射されるようになり、体腔壁の表面に入射した白色光のうちその表面で反射された光の一部が、対物光学系114に入射して撮像素子116の撮像面に入射する。対物光学系114を透過した光によって撮像面上に形成された体腔壁の像は、撮像素子116によって画像データに変換され、画像処理部23において前述の処理が施された画像データとして表示装置30へ出力され、最終的に、カラーの通常観察画像として表示装置30に映し出される。術者は、この通常観察画像を見ることにより、体腔壁の状態を観察することができる。
次に、術者は、カラーの通常観察画像の観察を通じて選択した部位に対して、励起光を利用する特殊観察を行う場合、電子内視鏡10の操作部12のスイッチ121を操作することによって特殊観察モードに切り替える。すると、前述したように、光束径縮小光学系222の光軸と平行化レンズ225の光軸とが交差する位置にダイクロイックミラー226が差し戻され、これと同時に、光束径縮小光学系222と集光レンズ227との間の光路に回転遮蔽板223が挿し入れられ、さらに、この回転遮蔽板223が回転され、白色光源装置221からは白色光が射出されるようになり、励起光源装置224から励起光が周期的に射出されるようになる。これにより、電子内視鏡10の挿入部11の先端からは、白色光と励起光とが交互に射出されるようになる。なお、このとき励起光源装置224では、出力制御回路224bが半導体レーザ224aのレーザ光の出力量をフィードバック制御しているため、半導体レーザの光出力量が定格にて安定している。
白色光が挿入部11の先端から射出される期間では、体腔壁の表面に入射した白色光のうちその表面で反射された光の一部が、対物光学系114へ入射して撮像素子116の撮像面に入射する。対物光学系114を透過した光によって撮像面上に形成された体腔壁の像は、撮像素子116によって参照画像データに変換され、画像処理部23へ出力される。一方、励起光が挿入部11の先端から射出される期間では、励起光が照射された体腔壁下の生体組織が放射した蛍光の一部が、対物光学系114へ入射して撮像素子116の撮像面に入射する。対物光学系114を透過した蛍光によって撮像面上に形成された体腔壁の像は、撮像素子116によって蛍光画像データに変換され、画像処理部23へ出力される。
画像処理部23は、参照画像データと蛍光画像データとが一組入力される毎に、双方の画像データの輝度成分に基づいて患部画像データを生成し、患部画像データと参照画像データとを合成してなる画像データを、特殊観察画像データとして、表示装置30へ出力する。表示装置30は、ビデオ信号の形態で特殊観察画像データが入力されると、その特殊観察画像データに基づいて、参照画像に患部画像がスーパーインポーズされてなる特殊観察画像を映し出す。
術者は、このカラーの特殊観察画像を見ることにより、参照画像を通じて体腔壁の輪郭や凹凸を特定できるとともに、その参照画像の中において斑点状や塊状として緑色にて示された部分(患部画像中の輝度値が上記の閾値以上の部分)により、相対的に弱い蛍光を発する生体組織の集合体、すなわち、腫瘍や癌などの病変が生じている可能性の高い部位を、認識することができる。
以上に説明したように作用する本実施形態の電子内視鏡システムは、特殊観察モード下では、ダイクロイックミラー226が反射しきれなかった励起光の光量を、センサ228によって検出しているが、この検出光量が励起光源装置224の半導体レーザ224aによるレーザ光の出力量に比例していることから、システムコントローラ229は、この検出光量に基づいて、半導体レーザ224aのレーザ光の出力量が定格の出力量となるように、半導体レーザ224aに入力される電気の電流量を制御することができる。然も、このセンサ228は、半導体レーザ224aにモニタリング用として取り付けられる従来のフォトダイオードよりも、速い応答速度と測定量についての高い信頼性とを持つものとすることができ、そのうえ、容易に交換することができる。このため、白色光と励起光とを電子内視鏡10の挿入部11の先端から交互に射出する特殊観察モードの時のように、励起光の射出期間が非常に短く、且つ、射出間隔が短い場合であっても、システムコントローラ229は、半導体レーザ224aの光出力量を即時に且つ高精細に検出することができ、それゆえ、半導体レーザの光出力量を即時に且つ高精細にフィードバック制御することができる。
従って、積算使用時間の増大に伴って光出力量が低下したり、温度変化や戻り光の影響によって光出力量が変動したりすることによって、半導体レーザ224aの入力電流に対する光出力の効率が長期的又は短期的に変化した場合でも、半導体レーザ224aの光出力量を定格で正確に安定させることができるようになる。
本発明の実施形態である電子内視鏡システムの構成図 電子内視鏡の構成図 光源部の構成図 画像処理部の構成図
符号の説明
10 電子内視鏡
106 ライトガイド
11 挿入部
113 配光レンズ
114 対物光学系
116 撮像素子
12 操作部
121 スイッチ
13 ケーブル部
14 接続部
142 金属管
20 本体装置
21 制御部
22 光源部
221 白色光源
222 光束径縮小光学系
223 回転遮蔽板
224 励起光源
225 ダイクロイックミラー
226 集光レンズ
227 センサ
228 システムコントローラ
228a 増幅回路
228b 出力制御回路
23 画像処理部

Claims (5)

  1. 内視鏡の挿入部内に引き通されてその挿入部の先端に射出端面が配置されたライトガイドの入射端面に対して光を供給する光源装置であって、
    白色光源から発せられる白色光を平行光として前記ライトガイドの入射端面に向けて射出する白色光源部,
    生体組織を励起させるための励起光として半導体レーザから放射されるレーザ光を、前記白色光の光路に直交する光路を通過する平行光として射出する励起光源部,
    前記白色光の光路と前記励起光の光路とが交差する位置に配置され、前記白色光を透過させるとともに前記励起光の殆どを反射させることにより、前記白色光の光路と前記励起光の光路とを合成するダイクロイックミラー,
    前記励起光源部から射出される前記励起光の光路上において、前記ダイクロイックミラーを挟んで前記励起光源部がある側とは反対側に配置され、前記ダイクロイックミラーを透過した前記励起光の光量を検出するセンサ,及び、
    前記センサが検出した光量に基づいて、前記励起光源部の前記半導体レーザに入力される電気の電流量を制御する励起光出力制御部
    を備えることを特徴とする光源装置。
  2. 前記白色光源部は、前記白色光を周期的に遮蔽するためにその白色光の光路に繰り返し挿入されるシャッタを、更に備えるとともに、
    前記励起光出力制御部は、前記シャッタが前記白色光を遮蔽している期間にのみ前記励起光が前記ダイクロイックミラーに入射するように、前記半導体レーザの前記励起光の出力タイミングを制御する
    ことを特徴とする請求項1記載の光源装置。
  3. 前記シャッタは、開口が穿たれた円板の一部である
    ことを特徴とする請求項2記載の光源装置。
  4. 前記白色光源部は、平行光として射出された白色光の光束径を縮小する光束径縮小光学系を、更に備える
    ことを特徴とする請求項1,2又は3記載の光源装置。
  5. 前記ダイクロイックミラーと前記ライトガイドの入射端面との間に配置され、前記ダイクロイックミラーを透過した白色光,及び、前記ダイクロイックミラーによって反射された励起光を前記ライトガイドの入射端面に収斂させる集光レンズ
    を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の光源装置。
JP2004176664A 2004-06-15 2004-06-15 光源装置 Expired - Lifetime JP4476036B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004176664A JP4476036B2 (ja) 2004-06-15 2004-06-15 光源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004176664A JP4476036B2 (ja) 2004-06-15 2004-06-15 光源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006000157A JP2006000157A (ja) 2006-01-05
JP4476036B2 true JP4476036B2 (ja) 2010-06-09

Family

ID=35769069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004176664A Expired - Lifetime JP4476036B2 (ja) 2004-06-15 2004-06-15 光源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4476036B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007244527A (ja) * 2006-03-14 2007-09-27 Pentax Corp 内視鏡用光源装置
JP2007252492A (ja) * 2006-03-22 2007-10-04 Pentax Corp 内視鏡用光源装置
JP5024088B2 (ja) * 2008-02-05 2012-09-12 セイコーエプソン株式会社 レーザ光源装置、照明装置、画像表示装置及びモニタ装置
JP5485835B2 (ja) * 2010-09-07 2014-05-07 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及びその光量制御方法並びに内視鏡システム及びその制御方法
JP5934267B2 (ja) * 2014-02-19 2016-06-15 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及びその作動方法並びに内視鏡システム及びその作動方法
EP3206560B1 (en) 2014-12-25 2024-06-12 Sony Group Corporation Medical imaging system and illumination device
JP2016189928A (ja) 2015-03-31 2016-11-10 ソニー株式会社 光源駆動装置、光源駆動方法、及び光源装置
JP6115967B2 (ja) * 2015-04-16 2017-04-19 富士フイルム株式会社 内視鏡システム
JP6227706B2 (ja) * 2016-05-02 2017-11-08 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム
JP6467483B2 (ja) * 2017-10-06 2019-02-13 富士フイルム株式会社 内視鏡用光源装置及び内視鏡システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006000157A (ja) 2006-01-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4786910B2 (ja) 電子内視鏡
US10617287B2 (en) Endoscope system and endoscope light source apparatus
US7798955B2 (en) Image generating device for generating a fluorescence image
US20060241496A1 (en) Filter for use with imaging endoscopes
US20090266999A1 (en) Apparatus and method for fluorescent imaging
JP6615959B2 (ja) 内視鏡システム
US20100274090A1 (en) Endoscope system, endoscope, and driving method
JP4476036B2 (ja) 光源装置
EP1728464A1 (en) Endoscope image pickup system
JP2010042153A (ja) 照明装置およびこれを用いた内視鏡
JP2006288535A (ja) 内視鏡装置
JP2005058618A (ja) 内視鏡及びキャップ
WO2014057773A1 (ja) 内視鏡装置及び治療装置
JP5600569B2 (ja) 内視鏡装置
JP2010268838A (ja) 医療用観察システム
JP2002102142A (ja) 蛍光内視鏡装置および蛍光内視鏡システム
JPH11318806A (ja) 内視鏡装置
JP2003220033A (ja) 蛍光診断用補助装置
JP4459771B2 (ja) 電子内視鏡用プロセッサ
JP5219358B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP2008125989A (ja) 内視鏡ポイント光照射位置調整システム
CN114532938B (zh) 荧光内窥镜系统及其控制方法
JP2006051334A (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡
JP2006043196A (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡用プロセッサ
JP4654351B2 (ja) 電子内視鏡システム及び電子内視鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070515

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080501

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100223

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130319

Year of fee payment: 3