JP5600569B2 - 内視鏡装置 - Google Patents
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Description
また、発光ダイオードや半導体レーザダイオードを用いた白色光源装置は、キセノンランプやメタルハライドランプに比べて発熱量が低く抑えられ、発熱による内視鏡の劣化が抑えられるというメリットがある。
特に、撮像画像のホワイトバランスが、励起光量を最大とした場合を基準として設定されている場合には、励起光量を低下させることで、青味の足りない、診断に適さない光が照射されてしまう。また、励起光量とは、励起光の発光強度を含む概念である。
つまり、励起光量を変えた途端に、その蛍光光の発光強度や発光光量が変化し、被写体へ照射される白色光の色度が変化し、撮像画像のホワイトバランスも変化してしまうため、被写体の距離や反射率に応じて励起光量を大きく変える必要がある内視鏡装置においては、うまく作用するとはいえない。
図1、図2に示すように、本発明の第1実施形態に係る内視鏡装置10は、内視鏡11と、光源装置12と、プロセッサ装置13とを有する。プロセッサ装置13には、画像情報等を表示する表示部15と、入力操作を受け付ける入力部17とが接続されている。内視鏡11は、内視鏡挿入部19の先端から照明光を出射する照明光学系と、被観察領域を撮像する撮像素子26(図2参照)を含む撮像光学系とを有する、電子内視鏡である。
また、照明光とは、狭帯域光と、白色光とを問わず、内視鏡11から被写体に向けて照射される光をいう。
よって、前述の所定の範囲とは、基準のホワイトバランスとして設定された、R光成分、G光成分、及びB光成分の信号強度の比率であり、基準のホワイトバランスを維持するとは、青色レーザ光源42の出射光量が変化したとしても、これらの信号強度の比率(例えば、r:g:b)を略一定に維持することである。
青色レーザ光源42及び青紫色レーザ光源44としては、ブロードエリア型のInGaN系レーザダイオードが利用でき、また、InGaNAs系レーザダイオードやGaNAs系レーザダイオードを用いることもできる。また、上記光源として、発光ダイオード等の発光体を用いた構成としてもよい。
に対して光強度を落とすことなく散乱効果が高められ、凹レンズ等の光路変更手段が不要となり、光学的損失が小さくなる。
図3に示すように、プロファイルAは、青紫色レーザ光を主成分とするB光成分の撮像画像信号として検出され、また、プロファイルBは、青色レーザ光を主成分とするB光成分と、蛍光光の起伏中央部分を主成分とするG光成分及び蛍光光の起伏の長波長側部分を主成分とするR光成分などに大きく分けられ、撮像画像信号として検出される。
そこで、前述のとおり、撮像画像において基準のホワイトバランスを維持するためには、内視鏡において、励起光量及び追加レーザ光量に対して、白色板を撮像した際の撮像画像におけるホワイトバランスの変化をグラフとして算出し、それらグラフの情報を蛍光体20の蛍光特性として記憶しておく必要がある。
よって、本発明においては、励起光量及び追加レーザ光量に対するG/B比の変化をグラフとして算出し、それらのグラフの情報を蛍光体20の蛍光特性として記憶する。
なお、前述のとおり、2つのレーザ光を合波しない場合には、内視鏡11は、内視鏡先端35に、図示しないが、照射口を2つ持ち、一方の照射口は先端部に蛍光体を備え、青色レーザ光と蛍光光とからなる疑似白色光を、もう一方の照射口は先端部に蛍光体を備えず、そのまま青紫色レーザ光を照射する構成であってもよい。
算出された励起光量と追加レーザ光量との関係は、予め補正テーブル56として補正情報記憶部54で記憶され、光源制御部40を通して青紫色レーザ光源44の制御に用いられる。
以上が、本発明の第1実施形態に係る内視鏡装置10の構成である。
そして、画像処理部52では、例えば、その撮像画像信号をR光成分、G光成分、及びB光成分の3つの成分に分離し、また、出力部15において表示する表示用画像信号を生成する。制御部50は、画像処理部52において分離されたR光成分、G光成分、及びB光成分それぞれの信号値の比率を算出し、撮像素子における基準のホワイトバランスとして、補正情報記憶部54へ記憶する。また、前述のとおり、基準のホワイトバランスは、基準のG/B比でもよく、本発明の実施形態においては、ホワイトバランスとしてG/B比を用いている。また、撮像画像のホワイトバランス(G/B比)は、CDS・AGC回路27において算出されてもよい(S14)。
具体的には、青色レーザ光源42を駆動する駆動電流値に対して、画像処理部52で算出される撮像画像信号のホワイトバランスの劣化、ここではG/B比の劣化を制御部50においてグラフとして算出し、補正情報記憶部54で記憶する。前述のとおり、B光成分に対するG光成分及びR光成分の比率は変わらないため、ここではホワイトバランスとしてG/B比を用いている。
よって、補正情報記憶部54には、励起光量の減少に従って、G/B比が大きくなる様子を示す図6(A)のグラフの情報が記憶される(S16)。
前述のとおり、追加レーザ光は、その大部分が蛍光体20を励起させることなく透過して内視鏡先端より照射されるが、そのごく一部は蛍光体20を蛍光発光させ、蛍光光を照射する。前述の青色レーザ光源42からの励起光の場合と同様に、追加レーザ光量を最大として、白色板を撮像し、徐々に追加レーザ光量を低下させることで、追加レーザ光とその撮像画像信号のG/B比とを示す、図6(B)のグラフを算出し、補正情報記憶部54に記憶する(S18)。
また、励起光量と必要な追加レーザ光量との関係を示す図6(C)のグラフである補正テーブル56は、図6(A)のグラフ及び図6(B)のグラフを算出したように、白色板を撮像しつつ励起光量を低下させ、励起光量が低下しても、撮像画像信号のG/B比が一定となるように、追加レーザ光を追加して出射し、励起光と追加レーザ光とのそれぞれの光量を測定することで算出してもよい。
補正テーブル56は補正情報記憶部54に記憶される(S20)。
前述の白色光及び追加レーザ光を合わせて被写体に向けて照射することで、内視鏡装置は、基準のホワイトバランスが維持された撮像画像を取得することができる。
なお、ホワイトバランスゲインの調整は、制御部50がCDS・AGC回路を制御する以外にも、撮像画像信号を取得した画像処理部52においても、同種の調整を行うことができる。
そして、算出された励起光量と前述のBゲインとの関係を示す図9(B)のグラフを、補正テーブル56として、補正情報記憶部54に記憶する(S120)。
そして、撮像素子26により取得されたB光画像信号に、前述の必要なBゲインを乗じることで、内視鏡装置10は、G/B比が維持され、基準のホワイトバランスが維持された撮像画像を取得することができる。
11 内視鏡
12 光源装置
13 プロセッサ装置
15 表示部
17 入力部
18 光ファイバ
19 内視鏡挿入部
20 蛍光体
21 照射口
22 アングルノブ
23 操作部
24 対物レンズユニット
25A、25B コネクタ部
26 撮像素子
27 CDS・AGC回路
28 A/D変換器
31 軟性部
33 湾曲部
35 先端部
40 光源制御部
42 青色レーザ光源
44 青紫色レーザ光源
46 合波部
50 制御部
52 画像処理部
54 補正情報記憶部
56 補正テーブル
Claims (9)
- 狭帯域化された所定の波長帯域幅を持つ第1の狭帯域光を出射する第1の光源と、
前記第1の狭帯域光の少なくとも一部を透過すると共に、前記第1の狭帯域光によって励起された蛍光光を発光し、前記第1の光源の出射光量に応じて蛍光特性が変化する蛍光体と、
狭帯域化された、前記第1の光源とは異なる所定の波長帯域幅を持つ第2の狭帯域光を出射する第2の光源と、
前記蛍光体を透過した前記第1の狭帯域光及び前記蛍光体で発光した前記蛍光光を混合した光、又は前記第1及び第2の狭帯域光及び前記蛍光光を混合した光が照明光として照射された被写体からの、前記照明光の戻り光により撮像を行い、撮像画像信号を出力する撮像部と、
前記撮像画像信号が基準のホワイトバランスを維持するように、前記第1の光源の出射光量による前記蛍光体の前記蛍光特性の変化に基づいて、前記第2の光源の出射光量を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする内視鏡装置。 - 前記蛍光特性は、前記蛍光光の発光光量を含む請求項1に記載の内視鏡装置。
- さらに、前記第1の光源の出射光量と、前記撮像画像信号が基準のホワイトバランスを維持するために必要な前記第2の光源の出射光量との対応関係が記録された補正テーブルを記憶する補正情報記憶部を備え、
前記制御部は、前記補正情報記憶部に記憶された前記補正テーブルと、前記第1の光源の出射光量とから前記第2の光源の必要な出射光量を求め、前記必要な出射光量に基づいて、前記第2の光源の出射光量を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の内視鏡装置。 - 前記基準のホワイトバランスは、前記第2の光源からの出射を停止し、前記第1の光源の出射光量を最大とした場合の前記撮像画像信号のホワイトバランスである請求項1〜3のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 前記第2の狭帯域光の波長帯域は、前記第1の狭帯域光の波長帯域よりも短波長側にある請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 前記第1の光源は、中心波長を445nmとする青色レーザ光源であり、前記第2の光源は、中心波長を405nmとする青紫色レーザ光源である請求項5に記載の内視鏡装置。
- 前記第2の狭帯域光の波長帯域は、前記第1の狭帯域光の波長帯域よりも長波長側にある請求項1〜4のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 前記ホワイトバランスとして、前記撮像画像信号の緑色光成分と青色光成分との比であるG/B比を用いることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の内視鏡装置。
- 前記照明光は、所定波長帯域の赤色光成分、緑色光成分及び青色光成分をそれぞれ含む疑似白色光である請求項1〜8のいずれかに記載の内視鏡装置。
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