JP4474472B2 - インパクトヘッドおよび印刷装置 - Google Patents

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Description

この発明は、インパクトプリンタ等の印刷装置におけるインパクトヘッドの構造に関するものである。
一般に、インパクトプリンタでは、ヨークとコイルとアーマチュアとで構成される磁気回路を有し前記アーマチュアの回転運動により印刷ワイヤを駆動するインパクトヘッドによりインクリボンを介して印刷面を打撃することにより印刷を行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
図13は、上記従来のクラッパ式インパクトヘッド24の1ピンの構造を示す斜視図であり、図14は同側面図を示し、図15は後述するコア形状の拡大図を示す。24ピンヘッドの場合では、この構造が24組円形状に配置される。
同図に示したように、3は磁性材料で形成されたコアであり、コア3の外周上にはアーマチュアヨーク6及びコアヨーク7が積層され固定されている。
コア3には、図15に示したように、アーマチュア1を吸引するための突起部F部が形成されている。アーマチュア1の下部には、前記コア3の突起部F部と対向する突起部E部が形成されている。
4はコイルを示し、コア3の突起部F部の周囲に配設されており、図示しない制御部から電流を印加される。2はワイヤを示しアーマチュア1の先端に溶接等により固定されている。
アーマチュア1の後端には回転支点となる円形形状A部が形成されている。アーマチュア1の後端の円形形状A部は板ばね等の弾性材で形成されたスプリングプレート8の後端によりb方向に常時付勢されることにより、アーマチュアヨーク6及びコアヨーク7に押し付けられ、アーマチュア1の回転支点を成している。
スプリングプレート8は図示しない装置カバーに固定されている。アーマチュア1の先端部分はガイドホルダ9に設けられた溝D部により上下方向に移動可能かつ左右方向にガイドされている。ガイドホルダ9の溝D部底面には孔が設けられリセットスプリング5が配設されている。
リセットスプリング5はコイルスプリング等の付勢部材であり、アーマチュア1をガイドホルダ9の溝D部に設置した場合、アーマチュア1をコア3上面方向(以下、「リセット方向」という)に押し上げるように作用する。なお、リセットスプリング5の付勢力に逆らいながらアーマチュア1をコア3底面方向にインパクトする方向を便宜上「インパクト方向」という。
図16および図17は従来のクラッパ式ヘッドの動作を示す図であり、図16はリセット状態を示し、図17はインパクト状態を示す。
図16に示すリセット状態では、アーマチュア1はスプリングプレート8によりb方向に押し付けられることにより円形形状A部に回転支点を成し、リセットスプリング5によりリセット方向に付勢されている。
リセットスプリング5により押し上げられたアーマチュア1を、アーマチュア下部の突起部E部とコア3の突起部F部との間隙がΔxとなる位置に保持するようにスプリングプレート8の内径形状C部は形成されている。
図17に示すインパクト状態は、図示しない制御部によりコイル4に電流を印加し磁束を発生させ、リセットスプリング5の付勢力に逆らいながらアーマチュア1をインパクト方向に吸引させることにより、円形形状A部を回転支点としてアーマチュア1の先端に設けられているワイヤ2をインパクト方向に打ち出すことによりインパクトを行う。
図18は、従来のクラッパ式インパクトヘッド24の印加電流と発生するアーマチュア力を示した図である。図中Iaはコイル4に印加される電流であり、t=0にてコイル4に印加され、ピン2がインパクト位置に達したときにオフされる電流波形を示し、f1はこの電流Iaによって発生するアーマチュア1をインパクト方向に吸引する吸引力を示す。
Qf2はリセットスプリング5によるアーマチュア1をリセット方向に戻す力(以下、「付勢力」という)を示す。Qf3はf1とQf2の合力を示し、アーマチュア1を駆動する力を示す。
図16に示すリセット状態、すなわちt=0以前の状態では、アーマチュア1はリセットスプリング5によりリセット方向に付勢力Qf2にて押し上げられている。そして、インパクト動作のためにコイル4に電流Iaが印加されると、それに伴いインパクト方向への吸引力f1が発生する。
電流印加開始(t=0)から初期動作時間T0を経過すると、増加し始めた吸引力f1が付勢力Qf2と釣り合い、その後、吸引力f1が付勢力Qf2より大きくなるため、アーマチュア1はインパクト方向に回転を開始する。そして、電流印加開始(t=0)からQTimp経過後、インパクト位置まで達し、図17に示すインパクト状態となる。
そして、印加した電流Iaをオフすることによりf1の吸引力がなくなり、アーマチュア1はリセットスプリング5の付勢力によりリセット方向に戻される。そして、電流オフからQTres経過後、図16に示すリセット状態へと戻る。このQTimp+QTresは、1ピンのサイクル時間QTcを示し、サイクル時間QTcが短いほど高速の印刷が可能となる。
特許2806871号公報
しかしながら、上記従来の構成のクラッパ式インパクトヘッドでは、サイクル時間QTcを短くし高速印刷を実現するためには、サイクル時間QTcは、QTimp+QTresであるのでインパクト時間QTimpとリセット時間QTresをともに短縮しなければならないが、以下の問題があった。
すなわち、リセットスプリングの付勢力Qf2を低減し合力Qf3を大きくすれば、アーマチュア1のインパクト動作が速くなり、初期動作時間T0を短縮することができ、インパクト時間QTimpの短縮を図ることができる。
しかしながら、リセットスプリングの付勢力Qf2はアーマチュア1が戻る場合の付勢力Qf2としても使用されるため、リセット時間QTresが伸びてしまい、総合的にサイクル時間QTcは同じ或いは長くなってしまうという問題が発生していた。
逆に、リセットスプリングの付勢力Qf2を増加させた場合は、リセット時間QTresは短くすることができるが、合力Qf3が低下するために初期動作時間T0の方が長くなり、インパクト時間QTimpの方が長くなってしまい、結果的にQTc時間が同じ或いは長くなってしまうという問題があった。
本発明は、前述の課題を解決するため次の構成を採用する。すなわち、磁束の生成により突出位置へ移動し、磁束の解除により第1付勢手段の付勢力で復帰位置へと移動するアーム部材と、前記アーム部材に接続され前記アーム部材の前記突出位置への移動により突出し、前記アーム部材の復帰位置への移動により原点復帰するインパクト部材とを有するインパクトヘッドにおいて、前記磁束の生成に伴ってアーム部材に対する付勢が抑制され、前記磁束の解除により前記アーム部材を復帰位置へと付勢する第2付勢手段を設けた。
本発明のインパクトヘッドによれば、磁束の生成により突出位置へ移動し、磁束の解除により第1付勢手段の付勢力で復帰位置へと移動するアーム部材と、前記アーム部材に接続され前記アーム部材の前記突出位置への移動により突出し、前記アーム部材の復帰位置への移動により原点復帰するインパクト部材とを有するインパクトヘッドにおいて、前記磁束の生成に伴ってアーム部材に対する付勢が抑制され、前記磁束の解除により前記アーム部材を復帰位置へと付勢する第2付勢手段を設けたので、インパクト時間およびリセット時間をともに短くすることができ、サイクル時間が短くなり印刷速度を向上することができる。
以下、本発明に係わる実施の形態例を、図面を用いて説明する。図面に共通する要素には同一の符号を付す。なお、以下の説明では、印刷装置としてインパクトプリンタを一例として説明するがこれには限らない。
(印刷装置全体の構成および動作)
まず、実施例1のインパクトヘッド24を搭載する印刷装置21の構成および印刷動作の概略を図19および図20を用いて説明する。図19は、媒体として例えばスプロケット用紙22をプル・トラクタ23で引っ張り上げながらインパクトヘッド24で印字を行うボトム・プル方式の印刷装置の外観斜視図を示し、図20は、印刷装置21のインパクトヘッド24周辺の構成を示す。
同図に示したように、インパクトヘッド24のキャリッジ走行機構32は、インパクトヘッド24をプラテン26の軸方向にスペーシングするものであり、ピニオン40と、ピニオン30と噛み合うラック36と、プラテン26とラック36とに平行に設けられたガイドシャフト30と、インパクトヘッド24を搭載したキャリッジ33とから構成される。
キャリッジ33は、ガイドシャフト30に摺動可能に取り付けられているので、キャリッジ33に取り付けられ、ラック36と噛み合うピニオン40が回転することにより、プラテン26の軸方向に移動する。インパクトヘッド24は、このスペーシングにタイミングを合わせながら駆動され、プラテン26に巻き付けられた、スプロケット用紙2等の連続紙媒体に印字が行われる。
すなわち、インパクトヘッド24を搭載したキャリッジ33が、プラテン26と平行に設けられたガイドシャフト30を摺動しながらインパクトヘッド24を矢印B−B'方向にスペーシングし、この移動にタイミングを合わせながら複数のワイヤが矢印A方向に駆動され、インクリボンカセット31内に収納された図示しないインクリボンを介してインパクトされ、スプロケット用紙22に印字が行われる。
(インパクトヘッドの構成)
図1は、実施例1の印刷装置21のインパクトヘッド24の構成を示した斜視図であり、図2は同側面図を示す。なお、図1、図2は、1ピンの構造を示し、24ピンヘッドの場合は、この構造が24組円形状に配置される。
同図に示したように、3は磁性材料で形成されたコアを示し、コア3の外周上にはアーマチュアヨーク6及びコアヨーク7が積層され固定されている。コア3にはアーマチュア1を吸引するための突起部F部が形成されている。
アーマチュア1の下部には、前記コア3突起部F部と対向する突起部E部が形成されている。4はコイルを示し、コア3突起部F部の周囲に配設されており、図示しない制御部によって電流が印加される。
2はワイヤを示しアーマチュア1先端に溶接等により固定されている。アーマチュア1の後端には回転支点となりうる円形形状A部が形成されている。アーマチュア1の後端の円形形状A部は板ばね等の弾性材で形成されたスプリングプレート8の後端によりb方向に常時付勢されることにより、アーマチュアヨーク6及びコアヨーク7に押し付けられ、アーマチュア1の回転支点を成している。
スプリングプレート8は図示しない装置カバーに固定されている。アーマチュア1の先端部分はガイドホルダ9に設けられた溝D部により上下方向に移動可能かつ左右方向にガイドされている。
ガイドホルダ9の溝D部底面には孔が設けられ、リセットスプリング5が配設されている。リセットスプリング5はコイルスプリング等の付勢部材であり、アーマチュア1をガイドホルダ9の溝D部に設置した場合、アーマチュア1をリセット方向へ押し上げる構成となっている。
10は、磁性を有した板ばね等の付勢部材で構成されたサブスプリングを示し、サブスプリング10の外周はアーマチュアヨーク6もしくはコアヨーク7で固定されている。アーマチュアヨーク6およびコアヨーク7双方により固定されるようにしてもよい。
サブスプリング10の内周は舌片状の形状となっており、各舌片形状はアーマチュア1に相対して配置されている。サブスプリング10の舌片形状の先端には、非磁性部材で構成された小片部11が固定されており、アーマチュア1の下側の部分を押し上げる構造になっている。また、サブスプリング10の舌片形状先端部はコア3の突起形状F部に対向した位置に設定されている。
そして、サブスプリング10の付勢力Δfsをリセットスプリング5の付勢力Δfrより小さく設定し、Δfs<Δfrの関係となるようにしている。ここで、図2において、コア突起部F部、コア3、コアヨーク7、サブスプリング10、アーマチュア1のA部、E部は、コイル4に電流を流して磁束を発生させた場合に、第1の磁気回路を構成する。コア突起部F部、コア3、コアヨーク7、サブスプリング10は、コイル4に電流を流して磁束を発生させた場合に、第2の磁気回路を構成する。
なお、小片部11は、リセット時にアーマチュア1の下側に当接するので、例えば、ポリアセタール(POM)、66ナイロン(PA66)等にガラスビーズまたはガラス繊維を10%程度添加した樹脂材料など、制振・吸振効果を有する非磁性弾性材料で構成するのがよい。
(動作)
以上の構成とすることにより、実施例1のインパクトヘッド24は以下のように動作する。この動作を図3ないし図5の動作を示す側面図を用いて説明する。ここで、図3はインパクトヘッド24のリセット状態を示し、図4はインパクト状態への移行状態を示し、図5はインパクト状態を示した図を示している。
図3に示すリセット状態では、スプリングプレート8によってアーマチュア1の後端をb方向に押し付けることによりアーマチュア1の円形形状A部に回転支点を成し、リセットスプリング5の付勢力Δfrによりリセット方向に付勢され、さらに、サブスプリング10の付勢力Δfsによっても小片部11を介してリセット方向に付勢されている。
また、スプリングプレート8のもう一方の端部であるC部により、リセットスプリング5及びサブスプリング10により押し上げられたアーマチュア1の上昇を抑制し、突起部E部とコア3の突起部F部との間隙がΔxで保持されるようになっている。
このとき、サブスプリング10は前述のようにアーマチュア1をリセット方向に付勢力Δfsにより押し上げているので、サブスプリング10の下部とコア3の突起部F部との間隙もアーマチュア1の下部突起形状E部と同様にΔxとなる。
そして、図示しない制御部によりコイル4に電流を印加し磁束を発生させ、図4に示したようにインパクト状態へ移行する状態となる。
すなわち、前述のようにサブスプリング10の付勢力Δfsとリセットスプリング5の付勢力Δfrは、Δfs<Δfrの関係となるように設定しているので、磁束の立ち上がり時、最初に付勢力の小さいサブスプリング10がコア3の突起形状F部に矢印Dのように吸引される。
そして、さらに、リセットスプリング5の付勢力Δfrに逆らいながらアーマチュア1がインパクト方向に吸引され、図5に示したようなインパクト状態となり、円形形状A部を回転支点としアーマチュア1の先端に設けられているワイヤ2が打ち出されインパクトが行われる。
そして、インパクト動作終了後、コイル4への電流印加を停止すると、磁束が消滅するためサブスプリング10はその付勢力Δfsにより、アーマチュア1を押し上げる。加えて、リセットスプリング5も同時にΔfrにより押し上げるため、その合力f2、すなわちΔfs+Δfrの力でアーマチュア1はリセット状態まで復帰する。
図6は、本発明のクラッパ式インパクトヘッド24のアーマチュア1のコイル4に印加する電流とアーマチュア1に発生する吸引力および各部付勢力の関係を示した図である。
図中Iaはコイル4に印加される電流であり、t=0にてコイル4に印加され、ピン2がインパクト位置に達したときにオフされる電流波形を示し、f1はこの電流Iaによって発生するアーマチュア1をインパクト方向に吸引する吸引力を示す。f2はリセットスプリング5及びサブスプリング10によるアーマチュア1をリセット方向に戻す力を示す。f3は、f1とf2の合力を示し、アーマチュア1を実際に回転させる力となる。
なお、鎖線Qf3は従来技術として説明したサブスプリング10のないインパクトヘッド24の吸引力を示しており、破線Qf2は、従来技術にて説明したリセットスプリング5の付勢力を示している。
そして、図3のリセット状態では、アーマチュア1はリセットスプリング5及びサブスプリング10によりリセット方向に付勢力f2(=Δfr+Δfs)で押し付けられている。
そして、インパクト動作のためにコイル4に電流Iaが印加されると、インパクト方向へf1の吸引力が発生する。このとき、前述のようにサブスプリング10の付勢力Δfsとリセットスプリング5の付勢力Δfrの関係はΔfs<Δfrとなっているので、電流印加開始時点t=0からt=Δtの間では、アーマチュア1が吸引され移動するより前にサブスプリング10が図4に示したようにコア3の突起形F部に最初に吸引され、リセット方向の合力f2はサブスプリング10の付勢力分、すなわちΔfs分減少し図中f2として示したように変化する。
その結果、サブスプリング10がない従来の構成では時間T0経過後に合力f3が発生してアーマチュア1が動作を開始していたが、サブスプリング10を設けることによりΔt時間経過後には合力f3が発生してアーマチュア1が動作を開始し、電流印加開始時であるt=0からインパクト時間Timp経過後に、図5に示すインパクト状態となる。
そして、ピン2がインパクト位置まで達し、印加電流Iaをオフすると、f1の吸引力がなくなるとともに、サブスプリング10の吸引もなくなり付勢力Δfsが発生するので、アーマチュア1はリセットスプリング5の付勢力Δfrにサブスプリング10の付勢力Δfsが加えられた合力f2によりリセット方向に戻され、印加電流Iaをオフした時点からリセット時間Tres経過後、図3のリセット状態へと戻る。
このとき、小片部11を制振・吸振効果を有する非磁性弾性材料で構成するようにしているので、サブスプリング10が復帰し、アーマチュアに当接するときのびびり音も発生することがない。
以上説明したように、サブスプリング10を設けることにより、印加電流オンのときはアーマチュア1のインパクト動作を早くするように作用しインパクト時間Timpを短くでき、また、印加電流オフのときは、アーマチュア1のリセット動作を早くするように作用してリセット時間Tresを短くすることができるので、サイクル時間Tc=Timp+Tresを短くすることができる。
また、図6の斜線部ΔP1として示した部分は、アーマチュア1がリセット状態に戻るときの補助としてサブスプリング10が作用することによる省電力分を示しており、ΔP1分の電流を少なくすることができることを示している。この効果はピンの総数分の効果があるので、印刷の際の消費電力も大幅に少なくすることができる。
(実施例1の効果)
以上のように、実施例1の印刷装置によれば、磁束によりアーム部材をコアの突起部に接する方向に駆動しリセットスプリングにより前記アーム部材を復帰させるインパクトヘッドにおいて、前記コアの突起部に接離した位置に非磁性部材からなる小片部を配しアーム部材を前記コアの突起部から離れる方向に付勢するサブスプリングを設けるようにしたので、インパクト時間およびリセット時間をともに短くすることができ、サイクル時間が短くなり印刷速度を向上することができる。また、サブスプリングの付勢力がリセット状態に戻るときの補助として作用するので、消費電力をも少なくすることができる。
(構成)
図7は、実施例2のインパクトヘッド24のコア3の突起部F部の形状を示し、図8は実施例2のインパクトヘッド24の側面図を示す。同図に示したように、実施例2のインパクトヘッド24では、コア3の突起部F部において、サブスプリング10の小片部11の周辺部分を絞り込み、絞込み部3aを設けた形状とするとともに、サブスプリング10を付勢力の大きなものとしている。その他の構成は、実施例1と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明を省略する。
(動作)
以上の構成とすることにより実施例2のインパクトヘッド24は、以下のように動作する。すなわち、実施例2のインパクトヘッド24では、サブスプリング10に対向するコア3の突起形状F部を絞り込み、サブスプリング10の小片部11に対向する位置に絞込み部3aを設けることにより、同一の電流を印加した場合、絞込み部3aの磁束の立ち上がりを早くすることができる。
一般に、コイルによる吸引力Fは、鉄心の断面積S、磁束密度B、透磁率μ0を用いて吸引力Fは、B^2×S/2μ0として表され、磁束密度Bは、磁束Φ、断面積Sを用いてΦ/Sとして表されるので、吸引力Fは、Φ^2/(2μ0×S)として表され、磁束Φおよび透磁率μ0は定数であることから、吸引力Fは鉄心の断面積Sに反比例することになる。
前述のように、実施例2のインパクトヘッド24では、コア3の突起部F部の断面積は実施例1の鉄心に比べて小さくなっているので、吸引力Fも比例して大きくなり、サブスプリング10の吸引力の立ち上がりが早くなる。
これにより、印加電流開始後のアーマチュア1をインパクト方向に吸引を開始するt=0からt=Δtの間のサブスプリング10の吸引力の立ち上がりを早くできるので、図9に示したように、実施例1と同様の立ち上がり時間Δtとする場合ではサブスプリング10の付勢力Δfs*を実施例1のΔfsに比べ大きくすることができる。
その結果、インパクト時では、従来のインパクト時間QTimpより短い時間でインパクトでき、かつインパクト時間Timp経過後のリセット時では、大きくしたサブスプリング10のΔfs*とリセットスプリング5の付勢力Δfrの合力f2*によりアーマチュア1が復帰することになるので、従来のリセット時間QTresより改善された実施例1のリセット時間Tresよりもさらに早いリセット時間Tres*にて復帰することになり、インパクト時間Timpとリセット時間Tres*の合計時間であるサイクル時間Tc*をさらに短くすることができる。
また、図9の斜線部ΔP2として示した部分は、実施例1と同様、アーマチュア1がリセット状態に戻るときの補助としてサブスプリング10が作用することによる省電力分を示しており、実施例2では、大きくしたサブスプリング10の付勢力Δfs*で補助することになるので、実施例1のΔP1分より多くの省電力を行うことができる。この効果は、実施例1と同様、ピンの総数分の効果があるので、印刷の際の消費電力をさらに少なくすることができる。
なお、以上の説明では、コア3の突起部形状を絞り込んで絞込み部3aを設けるとともにサブスプリング10の付勢力を大きくすることによりリセット時の時間を短くするように説明したが、サブスプリング10の付勢力を実施例1と同様にするようにしてもよい。この場合、リセット時間は実施例1のTresと同様の時間となるが、コア3の突起部形状を絞り込んで磁束の立ち上がりを早くしたことによりアーマチュア1をインパクト方向に吸引を開始するt=0からt=Δt間の時間を短くすることができる。
(実施例2の効果)
以上詳細に述べたように、実施例2のインパクトヘッド24によれば、サブスプリング内周の舌片形状部に対向するコアの突起部形状を絞り込み、絞込み部を設けた形状とし磁束の立ち上がりを早くするとともに、サブスプリングの付勢力を大きくしたので、リセット時間をさらに短くすることができ、サイクル時間が短くなり印刷速度を向上することができる。また、サブスプリングの付勢力がリセット状態に戻るときの補助として作用する効果もさらに大きくなるので、消費電力をさらに少なくすることができる。
(構成)
図10は実施例3のコア3の突起部F部の形状を示し、図11は実施例3のインパクトヘッド24の構成図(側面図)を示す。同図のように、実施例3のインパクトヘッド24では、コア3の突起部F部において、絞込み部3aを設けるとともに、サブスプリング10の小片部11の周辺を突起形状G部(第2の対向面)とし、アーマチュア1の突起部E部と対向する部分(第1の対向面)をコイル4の上面よりも低くなるように構成としている。
また、図11に示したように、待機時にアーマチュア1の突起部E部との間隙がΔxとなるように、突起部E部の高さを設定し、待機時に対向するサブスプリング10の小片部11の下面との間隙がΔxとなるように、G部の高さを設定している。その他の構成は、実施例2と同様であるので、簡略化のためにその詳細な説明を省略する。
(動作)
以上の構成とすることにより、実施例3のインパクトヘッド24は、以下のように動作する。すなわち、アーマチュア1の突起部E部と対向するコア3の突起部F部の部分をコイル4の上面よりも低い形状とすることにより、吸引部分であるアーマチュア1の突起部E部とコア3の突起部F部がコイル4の内側にて対向するようになる。このとき、サブスプリング10の小片部11とコア3の突起部F部に関係においては、サブスプリング10の小片部11の周辺部分が突起形状G部となっているので、実施例1および実施例2と同様の位置関係が維持される。
その結果、安定かつ強い磁界を発生させることができるので、電流Iaによって発生するアーマチュア1をインパクト方向に吸引する吸引力f1を大きくすることができ、かつ突起形状G部への磁束の立ち上がりも早くすることができる。
すなわち、より強い吸引力f1によりインパクト時間Timpを短縮できるとともに、実施例1および実施例2と同様、リセット時のサブスプリング10の付勢力によりリセット時間を短くする効果も維持することができる。
なお、吸引力f1が増加するので、増加した分、その反力となるリセットスプリング5の付勢力Δfrを大きくし、f1とf2(=Δfs+Δfr)の合力f3を実施例2と同じ合力となるようにすれば、リセット時のリセットスプリング5の付勢力Δfrによるアーマチュア1の戻り時間が短くなるので、実施例1および実施例2と比べ、リセット時間Tresをさらに短くすることができる。
また、図10に示したように、実施例3のインパクトヘッド24においても実施例2と同様、コア3の突起形状F部に絞込み部3aを設けた構成として説明したが、絞込み部3aを設けない構成としても勿論よい。
(実施例3の効果)
以上詳細に述べたように、実施例3のインパクトヘッドによれば、コアの突起部において、サブスプリングの小片部の周辺を突起形状とし、アーマチュアの突起部と対向する部分をコイル上面よりも低い形状としたので、インパクト時間をさらに短くできるとともに、リセット時間も短くすることができ、サイクル時間がさらに短くなり印刷速度をさらに向上することができる。
《その他の変形例》
以上の実施例の説明では、サブスプリング10の外周をアーマチュアヨーク6やコアヨーク7で固定するように説明したが、図12に示したようにガイドホルダ9を磁束を形成する材質としこれに固定するようにしてもよい。このようにすれば、サブスプリング10の付勢力によるモーメントが増加するので、さらにサブスプリング10による効果を増加させることができる。
以上述べたように、本発明は、磁束によりワイヤを駆動するクラッパ型インパクトヘッドを搭載したインパクトプリンタ等の印刷装置に広く用いることができる。
実施例1のインパクトヘッドの構成図(斜視図)である。 実施例1のインパクトヘッドの構成図(側面図)である。 実施例1のインパクトトヘッドの動作説明図である。 実施例1のインパクトトヘッドの動作説明図である。 実施例1のインパクトトヘッドの動作説明図である。 実施例1のインパクトヘッドのアーマチュア力の説明図である。 実施例2のインパクトヘッドのコア形状の斜視図である。 実施例2のインパクトヘッドの構成図(側面図)である。 実施例2のインパクトヘッドのアーマチュア力の説明図である。 実施例3のインパクトヘッドのコア形状の斜視図である。 実施例3のインパクトヘッドの構成図(側面図)である。 変形例のインパクトヘッドの構成図(側面図)である。 従来のインパクトヘッドの構成図(斜視図)である。 従来のインパクトヘッドの構成図(側面図)である。 従来のインパクトヘッドのコア形状の斜視図である。 従来のインパクトトヘッドの動作説明図である。 従来のインパクトトヘッドの動作説明図である。 従来のインパクトヘッドのアーマチュア力の説明図である。 印刷装置の外観斜視図である。 印刷装置のインパクトヘッド周辺の構成図である。
符号の説明
1 アーマチュア
2 ワイヤ
3 コア
3a 絞込み部
4 コイル
5 リセットスプリング
6 アーマチュアヨーク
7 コアヨーク
8 スプリングプレート
9 ガイドホルダ
10 サブスプリング
11 小片部
21 印刷装置
24 インパクトヘッド
Δx 間隙

Claims (9)

  1. 磁束の生成により突出位置へ移動し、磁束の解除により第1付勢手段の付勢力で復帰位置へと移動するアーム部材と、前記アーム部材に接続され前記アーム部材の前記突出位置への移動により突出し、前記アーム部材の復帰位置への移動により原点復帰するインパクト部材とを有するインパクトヘッドにおいて、
    前記磁束の生成に伴ってアーム部材に対する付勢が抑制され、前記磁束の解除により前記アーム部材を復帰位置へと付勢する第2付勢手段を有することを特徴とするインパクトヘッド。
  2. 突出位置と復帰位置との間を移動するアーム部材と、前記アーム部材に接続され前記アーム部材の前記突出位置への移動により突出し、前記アーム部材の復帰位置への移動により原点復帰するインパクト部材と、前記アーム部材を突出させるためにアーム部材との間で第1の磁気回路を形成する磁束生成手段と、前記アーム部材を常に復帰位置へと付勢する第1付勢手段、を有するインパクトヘッドにおいて、
    前記アーム部材と前記磁束生成手段との間に配置されてアーム部材を復帰位置へと付勢する付勢力を有し、前記磁束生成手段とともに第2の磁気回路を形成する第2付勢手段を備え、前記第1の磁気回路と前記第2の磁気回路とは互いに並列回路をなし、
    前記第2付勢手段は、第2の磁気回路の形成により前記アーム部材の突出位置への移動方向に移動し、前記アーム部材に対する付勢力が抑制されることを特徴とするインパクトヘッド。
  3. 前記第2付勢手段は、前記第2の磁気回路が形成された場合に、アーム部材に対する付勢が無効とされることを特徴とする請求項2記載のインパクトヘッド。
  4. 前記第2付勢手段はバネ材からなり、前記バネ材は磁束が通る部分に非磁性材料からなる小片部が設けられたことを特徴とする請求項1ないし請求項3いずれか記載のインパクトヘッド。
  5. 前記小片部は、一部又は全部を非磁性弾性材料で形成されたことを特徴とする請求項4記載のインパクトヘッド。
  6. 前記磁束生成手段は、前記第1の磁気回路の一部を形成するコア部と、当該コア部に巻回されたコイル部とを備え、
    前記コア部は、前記アーム部材に対向する第1の対向面と、前記第2付勢手段に対向する第2の対向面とが形成され、
    前記第2の対向面の面積は、前記第1の対向面の面積よりも小さいことを特徴とする請求項2または請求項3記載のインパクトヘッド。
  7. 前記第1の対向面は前記第2の対向面よりも低く形成され、前記アーム部材は、前記コア部の第1の対向面に合わせて、凸形状とされたことを特徴とする請求項6記載のインパクトヘッド。
  8. 前記第2付勢手段の付勢力を、前記アーム部材の第1付勢手段の付勢力より小さくしたことを特徴とする請求項1ないし請求項7いずれか記載のインパクトヘッド。
  9. 請求項1ないし請求項8いずれか記載のインパクトヘッドを搭載した印刷装置。
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