JP4471931B2 - オーディオ信号帯域拡張装置及び方法 - Google Patents
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Description
入力信号を帯域通過ろ波手段により帯域通過ろ波した部分帯域の信号のレベルと、上記入力信号のレベルとのうちの一方に従って変化するようにレベル相関した雑音信号を発生する雑音発生手段と、
上記発生された雑音信号に対して、加算手段の加算時に所定の拡張帯域信号の下限周波数において上記入力信号とレベルが実質的に一致しかつスペクトルの連続性を保持するように所定の伝達関数を乗算し、乗算結果の信号を出力する信号処理手段と、
上記入力信号と、上記信号処理手段からの出力信号とを加算して、加算結果の信号を出力する加算手段とを備えたことを特徴とする。
上記帯域通過ろ波手段の前段に挿入して設けられ、上記入力信号をA/D変換する第1の変換手段と、
上記信号処理手段と上記加算手段の間に挿入して設けられ、上記信号処理手段からの出力信号をD/A変換する第2の変換手段とをさらに備えたことを特徴とする。
上記帯域通過ろ波手段の前段及び上記加算手段の前段に挿入して設けられ、上記入力信号をオーバーサンプリングしかつ低域通過ろ波して上記帯域通過ろ波手段及び上記加算手段に出力するオーバーサンプリング型低域通過ろ波手段をさらに備えたことを特徴とする。
上記加算手段の前段に挿入して設けられ、上記入力信号をオーバーサンプリングしかつ低域通過ろ波して上記加算手段に出力するオーバーサンプリング型低域通過ろ波手段と、
上記雑音発生手段と上記信号処理手段との間に挿入して設けられ、上記雑音発生手段からの雑音信号をオーバーサンプリングして上記信号処理手段に出力するオーバーサンプリング手段とをさらに備えたことを特徴とする。
上記雑音発生手段に入力される信号のレベルを検出し、検出したレベルを有するレベル信号を発生して出力するレベル信号発生手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号に従って雑音信号を発生して出力する雑音信号発生手段と、
上記レベル信号発生手段からのレベル信号と、上記雑音信号発生手段からの雑音信号とを乗算し、乗算結果の雑音信号を出力する乗算手段とを備えたことを特徴とする。
また、上記オーディオ信号帯域拡張装置において、上記雑音信号発生手段は、デルタシグマ変調型量子化器を備え、上記雑音信号発生手段に入力される信号の量子化雑音信号を発生して、上記雑音信号として出力することを特徴とする。
上記雑音発生手段に入力される信号から所定の上位ビットを切り出して上位ビットを含む信号を出力する第1の切り出し手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号から所定の中間ビットと所定の下位ビットの少なくとも一方を切り出して当該少なくとも一方のビットを含む信号を出力する少なくとも1つの第2の切り出し手段と、
上記第1の切り出し手段からの信号と、上記第2の切り出し手段からの信号とを乗算し、乗算結果の雑音信号を出力する乗算手段とを備えたことを特徴とする。
上記入力信号とは独立である雑音信号を発生する独立雑音発生手段と、
上記第2の切り出し手段からの雑音信号と、上記独立雑音発生手段からの雑音信号とを加算して上記乗算手段に出力する別の加算手段とをさらに備えたことを特徴とする。
上記雑音発生手段に入力される信号を、その信号のレベルに対して非一様に量子化して出力する非一様量子化手段と、
上記非一様量子化手段からの信号に対して、上記非一様量子化手段の処理とは逆の処理を実行して出力する逆量子化手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号と、上記逆量子化手段からの信号との差を計算することにより、上記雑音発生手段に入力される信号の量子化雑音信号を発生して出力する減算手段とを備えたことを特徴とする。
ここで、上記連続データQ0のランレングスをL0とし、上記圧縮された連続データQ1のランレングスをL1とし、Nを2以上の整数とするとき、上記圧縮された連続データQ1のランレングスL1と、圧縮剰余データF1とは、L1=Int(L0/N)及びF1=L0 mod Nで表され、ここで、Intは引数の整数値を表す関数であり、A mod BはAをBで除算したときの剰余を表す関数であることを特徴とする。
また、上記オーディオ信号帯域拡張装置において、上記逆量子化手段は、上位で所定論理のビットが連続する圧縮された連続データQ1、上記圧縮された連続データQ1の連続性をブレークする反転ビットT1、ランレングスを圧縮する時に生じる剰余を表す圧縮剰余データF1及び仮数データD1によって構成する圧縮データを、上記Q1のランレングスをN倍に伸長し、上記F1の値に応じた長さの連続データを付加し、Q0の連続性をブレークする反転ビットT0を付加し、引き続き上記仮数データD1を付加して、連続データQ0、反転ビットT0及び仮数データD0を読み出して伸長データを出力し、
ここで、上記連続データQ0のランレングスをL0とし、上記圧縮された連続データQ1のランレングスをL1とし、圧縮剰余データF1から求める剰余をF1とし、Nを2以上の整数とするとき、L0=L1*n+F1及びD0=D1で表され、ここで、*は乗算を表す算術記号であることを特徴とする。
上記雑音発生手段に入力される信号と、そのレベルに従って変化するようにレベル相関した雑音信号との関係を格納したテーブルメモリ手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号に応答して、当該信号に対応する雑音信号を上記テーブルメモリ手段から読み出して出力する変換手段とを備えたことを特徴とする。
上記オーディオ信号帯域拡張装置において、上記信号処理手段は、少なくとも第1のフィルタ手段を備え、上記入力信号の周波数帯域より高い周波数帯域をろ波して取り出すことを特徴とする。
入力信号を帯域通過ろ波ステップにより帯域通過ろ波した部分帯域の信号のレベルと、上記入力信号のレベルとのうちの一方に従って変化するようにレベル相関した雑音信号を発生する雑音発生ステップと、
上記発生された雑音信号に対して、加算ステップの加算時に所定の拡張帯域信号の下限周波数において上記入力信号とレベルが実質的に一致しかつスペクトルの連続性を保持するように所定の伝達関数を乗算し、乗算結果の信号を出力する信号処理ステップと、
上記入力信号と、上記信号処理ステップからの出力信号とを加算して、加算結果の信号を出力する加算ステップとを含むことを特徴とする。
上記帯域通過ろ波ステップの前段に挿入して実行され、上記入力信号をA/D変換する第1の変換ステップと、
上記信号処理ステップと上記加算ステップの間に挿入して実行され、上記信号処理ステップからの出力信号をD/A変換する第2の変換ステップとをさらに含むことを特徴とする。
上記帯域通過ろ波ステップの前段及び上記加算ステップの前段に挿入して実行され、上記入力信号をオーバーサンプリングしかつ低域通過ろ波して上記帯域通過ろ波ステップ及び上記加算ステップに出力するオーバーサンプリング型低域通過ろ波ステップをさらに含むことを特徴とする。
上記加算ステップの前段に挿入して実行され、上記入力信号をオーバーサンプリングしかつ低域通過ろ波して上記加算ステップに出力するオーバーサンプリング型低域通過ろ波ステップと、
上記雑音発生ステップと上記信号処理ステップとの間に挿入して実行され、上記雑音発生ステップからの雑音信号をオーバーサンプリングして上記信号処理ステップに出力するオーバーサンプリングステップとをさらに含むことを特徴とする。
またさらに、上記オーディオ信号帯域拡張方法において、上記雑音発生ステップは、
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号のレベルを検出し、検出したレベルを有するレベル信号を発生して出力するレベル信号発生ステップと、
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号に従って雑音信号を発生して出力する雑音信号発生ステップと、
上記レベル信号発生ステップからのレベル信号と、上記雑音信号発生ステップからの雑音信号とを乗算し、乗算結果の雑音信号を出力する乗算ステップとを含むことを特徴とする。
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号から所定の上位ビットを切り出して上位ビットを含む信号を出力する第1の切り出しステップと、
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号から所定の中間ビットと所定の下位ビットの少なくとも一方を切り出して当該少なくとも一方のビットを含む信号を出力する少なくとも1つの第2の切り出しステップと、
上記第1の切り出しステップからの信号と、上記第2の切り出しステップからの信号とを乗算し、乗算結果の雑音信号を出力する乗算ステップとを含むことを特徴とする。
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号を、その信号のレベルに対して非一様に量子化して出力する非一様量子化ステップと、
上記非一様量子化ステップからの信号に対して、上記非一様量子化ステップの処理とは逆の処理を実行して出力する逆量子化ステップと、
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号と、上記逆量子化ステップからの信号との差を計算することにより、上記雑音発生ステップにおいて入力される信号の量子化雑音信号を発生して出力する減算ステップとを含むことを特徴とする。
ここで、上記連続データQ0のランレングスをL0とし、上記圧縮された連続データQ1のランレングスをL1とし、Nを2以上の整数とするとき、上記圧縮された連続データQ1のランレングスL1と、圧縮剰余データF1とは、L1=Int(L0/N)及びF1=L0 mod Nで表され、ここで、Intは引数の整数値を表す関数であり、A mod BはAをBで除算したときの剰余を表す関数であることを特徴とする。
ここで、上記連続データQ0のランレングスをL0とし、上記圧縮された連続データQ1のランレングスをL1とし、圧縮剰余データF1から求める剰余をF1とし、Nを2以上の整数とするとき、L0=L1*n+F1及びD0=D1で表され、ここで、*は乗算を表す算術記号であることを特徴とする。
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号と、そのレベルに従って変化するようにレベル相関した雑音信号との関係を格納したテーブルメモリステップと、
上記雑音発生ステップにおいて入力される信号に応答して、当該信号に対応する雑音信号を上記テーブルメモリステップから読み出して出力する変換ステップとを含むことを特徴とする。
上記再生されたオーディオ信号の帯域を拡張し、拡張後のオーディオ信号を出力する上記オーディオ信号帯域拡張装置とを備えたことを特徴とする。
図1は、本発明に係る第1の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−1の構成を示すブロック図である。この第1の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−1は、図1に示すように、入力端子101と出力端子102との間に挿入されるアナログ信号処理回路であって、帯域通過フィルタ(BPF)200と、レベル相関型白色雑音発生回路300と、信号処理回路400と、加算器800とを備えて構成される。
図2は、本発明に係る第2の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−2の構成を示すブロック図である。この第2の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−2は、図1のオーディオ信号帯域拡張装置100−1に比較して、帯域通過フィルタ(BPF)200、レベル相関型白色雑音発生回路300及び信号処理回路400の各処理をアナログ信号処理に代えて、ディジタル信号処理で実行するために、帯域通過フィルタ200の前段にA/D変換器130を挿入するとともに、信号処理回路400の後段にD/A変換器131を挿入したことを特徴としている。以下、当該相違点について詳述する。
図3は、本発明に係る第3の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−3の構成を示すブロック図である。この第3の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−3は、図1のオーディオ信号帯域拡張装置100−1に比較して、以下の点が異なる。
(2)オーディオ信号帯域拡張装置100−3内の処理をすべてディジタル信号処理で実行した。
(3)帯域通過フィルタ(BPF)200及び加算器800の前段に、オーバーサンプリング型低域通過フィルタ(LPF)120を挿入した。
(a)周波数0〜0.45fsの通過帯域と、
(b)周波数0.45fs〜fsの阻止帯域と、
(c)周波数fs以上で60dB以上の減衰量とを
有して、入力ディジタルオーディオ信号を低域通過ろ波することにより、上記オーバーサンプリング処理により発生される折り返し雑音を除去するように帯域制限して、実質的に入力ディジタルオーディオ信号の持つ有効な帯域(周波数0〜0.45fs)のみを通過させた後、図3の加算器800及び帯域通過フィルタ200に出力する。
(2)量子化雑音を低減でき、短い量子化ビットでの変換を容易することができる。
(3)入力信号Xのより高い高調波成分を事前に生成して利用できるので、より高い高調波成分を容易に発生できる。
図4は、本発明に係る第4の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−4の構成を示すブロック図である。この第4の好ましい実施形態であるオーディオ信号帯域拡張装置100−4は、図3のオーディオ信号帯域拡張装置100−3に比較して、以下の点が異なる。
(2)レベル相関型白色雑音発生回路300と信号処理回路400との間に、オーバーサンプリング回路121を挿入した。
図7は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第1の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−1の構成を示すブロック図である。図7において、レベル相関型白色雑音発生回路300−1は、入力端子301と出力端子302とを有し、レベル信号発生回路310と、白色雑音信号発生回路320と、乗算器340とを備えて構成されたことを特徴としている。
図9は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第2の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−2の構成を示すブロック図である。図9において、レベル相関型白色雑音発生回路300−2は、入力端子301と出力端子302を有し、上位ビット切り出し回路311と、下位ビット切り出し回路321と、乗算器340とを備えて構成される。ここで、上位ビット切り出し回路311は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、図16A又は図16Bに示すように、例えば上位10ビット(b0−b9)を切り出して、当該10ビットの信号をレベル検出信号として乗算器340に出力する。ここで、最上位ビットb0は符号ビットPである。また、下位ビット切り出し回路321は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、例えば、図16Aに示すように最下位8ビット(b16−b23)を切り出し、もしくは、図16Bに示すように、例えば上記上位ビットよりも低い所定の下位のビット(b8−b15)を切り出して、当該8ビットの信号を、入力信号に相関するが、ランダムに変化する白色雑音信号として発生して乗算器340に出力する。そして、乗算器340は入力される白色雑音信号とレベル信号とを乗算することにより、白色雑音信号のレベルがレベル信号に応じて変化する白色雑音信号を発生して出力端子302を介して出力する。
図10は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第3の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−3の構成を示すブロック図である。図10において、レベル相関型白色雑音発生回路300−3は、入力端子301と出力端子302を有し、上位ビット切り出し回路311と、中間位ビット切り出し回路331と、下位ビット切り出し回路321と、乗算器340とを備えて構成される。ここで、上位ビット切り出し回路311は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、図17Aに示すように、例えば上位10ビット(b0−b9)を切り出して、当該10ビットの信号をレベル検出信号として乗算器340に出力する。また、中間位ビット切り出し回路331は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、例えば、図17Aに示すように中間位6ビット(b10−b15)を切り出して、当該6ビットの信号を、入力信号に相関するが、ランダムに変化する白色雑音信号として発生して加算器330を介して乗算器340に出力する。さらに、下位ビット切り出し回路321は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、例えば、図17Aに示すように最下位8ビット(b16−b23)を切り出して、当該8ビットの信号を、入力信号に相関するが、ランダムに変化する白色雑音信号として発生して加算器330を介して乗算器340に出力する。そして、乗算器340は入力される2つの白色雑音信号とレベル信号とを乗算することにより、白色雑音信号のレベルがレベル信号に応じて変化する白色雑音信号を発生して出力端子302を介して出力する。
図11は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第4の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−4の構成を示すブロック図である。図11において、レベル相関型白色雑音発生回路300−4は、入力端子301と出力端子302を有し、上位ビット切り出し回路311と、3個の下位ビット切り出し回路321,322,323と、乗算器340とを備えて構成される。ここで、上位ビット切り出し回路311は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、図17Bに示すように、例えば上位10ビット(b0−b9)を切り出して、当該10ビットの信号をレベル検出信号として乗算器340に出力する。また、下位ビット切り出し回路321は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、例えば、図17Bに示すように下位6ビット(b16−b21)を切り出して、当該6ビットの信号を、入力信号に相関するが、ランダムに変化する白色雑音信号として発生して加算器330を介して乗算器340に出力する。さらに、下位ビット切り出し回路322は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、例えば、図17Bに示すように下位6ビット(b17−b22)を切り出して、当該6ビットの信号を、入力信号に相関するが、ランダムに変化する白色雑音信号として発生して加算器330を介して乗算器340に出力する。またさらに、下位ビット切り出し回路323は入力端子301を介して入力される入力信号のうち、例えば、図17Bに示すように最下位6ビット(b18−b23)を切り出して、当該6ビットの信号を、入力信号に相関するが、ランダムに変化する白色雑音信号として発生して加算器330を介して乗算器340に出力する。そして、乗算器340は入力される3つの白色雑音信号とレベル信号とを乗算することにより、白色雑音信号のレベルがレベル信号に応じて変化する白色雑音信号を発生して出力端子302を介して出力する。
図12は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第5の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−5の構成を示すブロック図である。図12において、レベル相関型白色雑音発生回路300−5は、入力端子301と出力端子302を有し、上位ビット切り出し回路311と、下位ビット切り出し回路321と、独立型白色雑音発生回路380と、加算器330と、乗算器340とを備えて構成される。従って、レベル相関型白色雑音発生回路300−5は、図9のレベル相関型白色雑音発生回路300−2に比較して、独立型白色雑音発生回路380と、加算器330とをさらに備えたことを特徴としている。以下、当該相違点について説明する。
(2)とって代わって、排他的論理和ゲート42に入力する1ビットデータを取り出す32ビットカウンタ41のビット位置を各PN系列雑音信号発生回路30−nで互いに異ならせる。
(3)もしくは、図14の例と、上記(1)の変形例と、上記(2)の変形例とのうち少なくとも2つを組み合わせる。
図15は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第6の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−6の構成を示すブロック図である。図15のレベル相関型白色雑音発生回路300−6は、レベル相関型白色雑音発生回路300−5に比較して、独立型白色雑音発生回路380に代えて、ダイヤモンド型ディザ型雑音発生回路381を備えたことを特徴としている。ここで、ダイヤモンド型ディザ型雑音発生回路381は、図13の白色雑音発生回路380において、N=2のときの構成を有して構成され、図18Bに示す振幅レベルの確率密度を有するダイヤモンド型雑音信号を発生して出力する。図15のレベル相関型白色雑音発生回路300−6においては、図12の白色雑音発生回路300−5と同様に、入力信号にレベル相関しているが、独立型白色雑音発生回路380からの白色雑音信号も用いているので、レベル相関の度合いを軽減した白色雑音信号を発生することができる。
図19は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第7の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−7の構成を示すブロック図である。図19のレベル相関型白色雑音発生回路300−7は、入力信号に対してそのレベルに対して非一様に量子化する非一様量子化器351と、非一様量子化器351とは逆の量子化処理を実行する逆量子化器361と、減算器371とを備えて構成される。ここで、非一様量子化器351は、例えば、ランレングス1/N圧縮フローティング符号化を用いて量子化している。
L1=Int(L0/N) (1)
F1=L0 mod N (2)
L0=L1*n+F1 (3)
D0=D1 (4)
図20は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第8の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−8の構成を示すブロック図である。図20のレベル相関型白色雑音発生回路300−8は、それぞれ図19のレベル相関型白色雑音発生回路300−7にてなる3個の白色雑音発生回路385−1,385−2,385−3を並列に接続し、各白色雑音発生回路385−1,385−2,385−3からの出力信号を加算器374により加算して雑音信号を得る。ここで、レベル相関型白色雑音発生回路385−1は非一様量子化器351と逆量子化器361と減算器371とを備えて構成され、レベル相関型白色雑音発生回路385−2は非一様量子化器352と逆量子化器362と減算器372とを備えて構成され、レベル相関型白色雑音発生回路385−3は非一様量子化器353と逆量子化器363と減算器373とを備えて構成される。これら3個のレベル相関型白色雑音発生回路385−1,385−2,385−3は互いに同様の構成を有し、互いに同様の3個の雑音信号を発生し、それら3個の雑音信号を加算器374で加算することにより、例えば図18Cに示すようなベル型雑音信号の確率密度を有する雑音信号を発生することができる。
図24は、図1乃至図4のレベル相関型白色雑音発生回路300の第9の実施例に係るレベル相関型白色雑音発生回路300−9の構成を示すブロック図である。レベル相関型白色雑音発生回路300−9は、テーブルメモリ390aを内蔵したテーブル変換回路390を備えて構成される。テーブルメモリ390aには、図19又は図20の入力信号と出力信号との間の関係を示すデータ、すなわち、すべての入力信号に対する出力信号の値を表すデータテーブルを含んでいる。レベル相関型白色雑音発生回路300−9は、入力端子301に入力される入力信号に応答して、その値に対する出力信号の値をテーブルメモリ390aを参照して検索し、検索結果の出力信号の値を有する雑音信号の出力信号を発生して出力端子302を介して出力する。以上のように、図24のレベル相関型白色雑音発生回路300−9によれば、他のレベル相関型白色雑音発生回路300−1乃至300−8に比較してきわめて簡単な構成を有する回路で、レベル相関型白色雑音発生回路を構成できる。
(2)低域側の遮断特性は周波数fs/4で80dB以上の減衰量。その減衰量は、原音の量子化数に基づくSN比近辺となる。例えば原音の量子化数が16ビットであれば、理論SNは98dBとなるので、好ましくは、80〜100dB以上の減衰量を有する。ここで、低域側の遮断特性が緩やかなほど、ソフトな音質となる一方、低域側の遮断特性が急峻なほど、シャープな音質傾向となる。後者の場合、原音の音質傾向を損なうことなく、帯域拡張の効果が出る。従って、低域通過フィルタ412を、上記低域側の遮断特性を、外部のコントローラからユーザの指示信号に従って例えば上記の2つの特性の間で選択的に変化できるように切り換え可能にすることが好ましい。
(3)高域側のカットオフ周波数fHC=概略fs/2。
(4)高域側の遮断特性は−6dB/oct(例えば、図26参照。)。
ここで、1/f特性フィルタ412は、例えば、図26に示すように、周波数0からfs/2までの帯域B1よりも高い、周波数fs/2からp・fs/2までの帯域B2において−6dB/octの傾斜を有する減衰特性を備えた、いわゆる1/f特性の低域通過フィルタである。ここで、pはオーバーサンプリング率で、例えば2以上概ね8までの整数である。
(2)折り返し歪除去用フィルタの段数を低減できるなど構成を簡単にできるので安価にできる。また、DSPなどを用いる場合のステップ数を低減できるので単位時間当たりのステップ数(MIPS)を低減できる。
図34は、オーディオ信号帯域拡張装置のアプリケーションの一例である、本発明の第5の好ましい実施形態に係る光ディスク再生システム500の構成を示すブロック図である。
Claims (17)
- 入力信号を帯域通過ろ波手段により帯域通過ろ波した部分帯域の信号のレベルと、上記入力信号のレベルとのうちの一方に従って変化するようにレベル相関したレベル相関雑音信号を発生する雑音発生手段と、
上記発生されたレベル相関雑音信号に対して、加算手段の加算時に所定の拡張帯域信号の下限周波数において上記入力信号とレベルが実質的に一致しかつスペクトルの連続性を保持するように所定の伝達関数を乗算し、乗算結果の信号を出力する信号処理手段と、
上記入力信号と、上記信号処理手段からの出力信号とを加算して、加算結果の信号を出力する加算手段とを備え、
上記雑音発生手段は、
上記雑音発生手段に入力される信号のレベルを検出し、検出したレベルを有するレベル信号を発生して出力するレベル信号発生手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号の量子化時に発生する量子化雑音信号である白色雑音信号を発生して出力する雑音信号発生手段と、
上記レベル信号発生手段からのレベル信号と、上記雑音信号発生手段からの白色雑音信号とを乗算し、乗算結果を上記レベル相関雑音信号として出力する乗算手段とを備えたことを特徴とするオーディオ信号帯域拡張装置。 - 入力信号を帯域通過ろ波手段により帯域通過ろ波した部分帯域の信号のレベルと、上記入力信号のレベルとのうちの一方に従って変化するようにレベル相関したレベル相関雑音信号を発生する雑音発生手段と、
上記発生されたレベル相関雑音信号に対して、加算手段の加算時に所定の拡張帯域信号の下限周波数において上記入力信号とレベルが実質的に一致しかつスペクトルの連続性を保持するように所定の伝達関数を乗算し、乗算結果の信号を出力する信号処理手段と、
上記入力信号と、上記信号処理手段からの出力信号とを加算して、加算結果の信号を出力する加算手段とを備え、
上記雑音発生手段は、
上記雑音発生手段に入力される信号のレベルを検出し、検出したレベルを有するレベル信号を発生して出力するレベル信号発生手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号から上位所定ビット成分を除いた白色雑音信号を発生して出力する雑音信号発生手段と、
上記レベル信号発生手段からのレベル信号と、上記雑音信号発生手段からの白色雑音信号とを乗算し、乗算結果を上記レベル相関雑音信号として出力する乗算手段とを備えたことを特徴とするオーディオ信号帯域拡張装置。 - 上記レベル信号発生手段は、上記雑音発生手段に入力される信号から所定の上位ビットを切り出して上位ビットを含む信号を上記レベル信号として出力する第1の切り出し手段を含み、
上記雑音信号発生手段は、上記雑音発生手段に入力される信号から所定の中間ビットと所定の下位ビットの少なくとも一方を切り出して当該少なくとも一方のビットを含む信号を上記白色雑音信号として出力する少なくとも1つの第2の切り出し手段を含むことを特徴とする請求項2記載のオーディオ信号帯域拡張装置。 - 上記帯域通過ろ波手段の前段に挿入して設けられ、上記入力信号をA/D変換する第1の変換手段と、
上記信号処理手段と上記加算手段の間に挿入して設けられ、上記信号処理手段からの出力信号をD/A変換する第2の変換手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。 - 上記入力信号をオーバーサンプリングしかつ低域通過ろ波して上記帯域通過ろ波手段及び上記加算手段に出力するオーバーサンプリング型低域通過ろ波手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記加算手段の前段に挿入して設けられ、上記入力信号をオーバーサンプリングしかつ低域通過ろ波して上記加算手段に出力するオーバーサンプリング型低域通過ろ波手段と、
上記雑音発生手段と上記信号処理手段との間に挿入して設けられ、上記雑音発生手段からのレベル相関雑音信号をオーバーサンプリングして上記信号処理手段に出力するオーバーサンプリング手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。 - 上記雑音信号発生手段は、デルタシグマ変調型量子化器を備え、上記雑音信号発生手段に入力される信号の量子化雑音信号を発生して、上記白色雑音信号として出力することを特徴とする請求項1記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記第2の切り出し手段は、互いに異なるビット位置でかつ所定のビット幅で、中間ビット及び下位ビットを切り出した後加算し、加算結果の信号を出力することを特徴とする請求項3記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記第2の切り出し手段は、互いに異なるビット位置でかつ所定のビット幅で、複数の中間ビットを切り出した後加算し、加算結果の信号を出力することを特徴とする請求項3記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記入力信号とは独立である独立雑音信号を発生する独立雑音発生手段と、
上記第2の切り出し手段からの白色雑音信号と、上記独立雑音発生手段からの独立雑音信号とを加算して上記乗算手段に出力する別の加算手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項3記載のオーディオ信号帯域拡張装置。 - 上記独立雑音発生手段は、互いに異なる複数の独立雑音信号を発生し、上記複数の雑音信号を加算して出力することを特徴とする請求項10記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記独立雑音発生手段は、ダイヤモンドディザ型雑音信号を上記独立雑音信号として発生することを特徴とする請求項10又は11記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 入力信号を帯域通過ろ波手段により帯域通過ろ波した部分帯域の信号のレベルと、上記入力信号のレベルとのうちの一方に従って変化するようにレベル相関したレベル相関雑音信号を発生する雑音発生手段と、
上記発生されたレベル相関雑音信号に対して、加算手段の加算時に所定の拡張帯域信号の下限周波数において上記入力信号とレベルが実質的に一致しかつスペクトルの連続性を保持するように所定の伝達関数を乗算し、乗算結果の信号を出力する信号処理手段と、
上記入力信号と、上記信号処理手段からの出力信号とを加算して、加算結果の信号を出力する加算手段とを備え、
上記雑音発生手段は、
上記雑音発生手段に入力される信号と、上記レベル相関雑音信号との関係を格納したテーブルメモリ手段と、
上記雑音発生手段に入力される信号に応答して、当該信号に対応するレベル相関雑音信号を上記テーブルメモリ手段から読み出して出力する変換手段とを備え、
上記テーブルメモリ手段は、上記雑音発生手段に入力される信号のレベルを有するレベル信号と上記雑音発生手段に入力される信号を量子化して得られる白色雑音信号、もしくは上記雑音発生手段に入力される信号から上位所定ビット成分を除いた白色雑音信号とを乗算した信号を上記レベル相関雑音信号とし、このレベル相関雑音信号と上記雑音発生手段に入力される信号との関係を格納したことを特徴とするオーディオ信号帯域拡張装置。 - 上記信号処理手段は、少なくとも第1のフィルタ手段を備え、上記入力信号の周波数帯域より高い周波数帯域をろ波して取り出すことを特徴とする請求項1乃至13のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記信号処理手段は、少なくとも1/fフィルタ手段を備え、上記信号処理手段に入力される信号の高域スペクトルに対して、1/fの低減特性を与えることを特徴とする請求項1乃至14のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記信号処理手段は、少なくともエコー付加処理手段を備え、上記信号処理手段に入力される信号の高域スペクトルに対して、エコー信号を付加することを特徴とする請求項1乃至15のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
- 上記信号処理手段は、少なくとも第2のフィルタ手段を備え、上記信号処理手段に入力される信号の周波数帯域より高い周波数帯域を、ナイキスト周波数を越える周波数帯域を含むようにろ波して取り出すことを特徴とする請求項1乃至16のうちのいずれか1つに記載のオーディオ信号帯域拡張装置。
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