JP4471889B2 - 報知音発生装置 - Google Patents
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Description
本発明は、少ない制御端子数を備え、この制御端子数より振動子の音量の切替え段階を多くする報知音発生装置を提供するものである。
また本発明の報知音発生装置は、第1レベル信号と、第2レベル信号と、第1パルス信号とを含む第1制御信号を出力する第1制御手段と、第3レベル信号と、第4レベル信号と、第2パルス信号とを含む第3制御信号を出力する第3制御手段と、前記第1及び第3制御信号を受けて振動子の一端に第1、第2、第3及び第4レベル電位と、第1、第2、第3及び4パルス電位を印加可能な第3駆動手段と、第5レベル信号と、第3パルス信号を含む第4制御信号を出力する第4制御手段と、前記第4制御信号を受けて振動子の他端に第4制御信号に対応する第5レベル電位と第3パルス電位を印加可能な第4駆動手段と、第1制御手段と第3制御手段及び第4制御手段を制御する第2制御部とを備え、前記第2制御部は、第1、第3及び第4制御手段を制御して、振動子の一端に第1、第2、第3、第4レベル電位のいずれか1つのレベル電位を印加するとき、他端に第3パルス電位を印加し、振動子の一端に第1、第2、第3、4パルス電位のいずれかを印加するとき、他端に第3レベル電位を印加することにより、前記課題を解決する。
また本発明の報知音発生装置は、前記制御手段が前記第1の制御信号、第2の制御信号または第3の制御信号の少なくとも1つを所定の周期で切替えるので、制御手段の構成が簡単になる。
本発明の報知音発生装置は、詳細には図2に示すように構成される。図2において、CPU11、ROM12、RAM13は半導体集積回路よりなり、CPU11はROM12に格納されたプログラムにしたがって動作し、本発明の報知音発生装置の動作を制御する。RAM13はCPU11が動作をする場合に一時的にデータを保存する。本発明においてCPU11は第1のポートP1と、第2のポートP2を備え、振動子Bzの出力音量を制御するパルスを出力する。
本発明の報知音発生装置は、例えばデジタル複写機に使用され、デジタル複写機が複写モード、スキャナモード、プリントモードなどユーザが設定した動作モードを終了したとき、デジタル複写機が動作中に紙詰まりのような不具合を生じたとき、紙切れ、トナー切れ、感光体交換などデジタル複写機のメンテナンスを必要とするときに、それぞれ異なる大きさの音量で報知音を発生するように使用される。また徐々に音量を大きくするように使用する。したがってデジタル複写機が上記の状態を検知したとき、CPU11に制御信号を供給する。
トランジスタTr1は接続点23電圧がV1でもV2でもいずれも飽和状態となり、接続点23の電位はトランジスタTr1のベース−エミッタおよび抵抗R4を経由して振動子Bzの一方の端子に接続されるので、トランジスタTr1のコレクタ−エミッタ間およびベース−エミッタ間の電圧降下、および抵抗R4の電圧降下はわずかであるため無視すると、接続点23の電圧とほぼ同一の電圧が振動子Bzの一方の端子に印加される。
なお、トランジスタTr1を接続せず振動子Bzの一方の端子を直接接続点23に接続すると、振動子Bzに流れ込む電流値が振動子Bzのばらつきや温度特性によって増減し、抵抗R1を流れる電流が変動する結果、接続点23の電圧が変動してしまう。しかしトランジスタTr1を接続することによって振動子Bzへの電流は電源21からトランジスタTr1を経由して供給され、抵抗R1を流れる電流は振動子Bzへの電流の変化によって変化することが無く、接続点23の電圧が安定する。
振動子Bzの他方の端子は、トランジスタTr3のコレクタに接続される。トランジスタTr3のエミッタは接地電位22に接続され、ベースはバイアス抵抗16、17を介してCPU11のポートP2に接続される。したがってポートP2の出力によりトランジスタTr3はオン状態とオフ状態に変化し、オン状態のとき振動子Bzの他端を接地電位に接続し、オフ状態のとき振動子Bzの他端をハイインピーダンス状態にする。
トランジスタTr2、Tr3は他のスイッチング素子を使用してもよい。
本発明の第1の動作状態は、ポートP1がローレベルを出力する。このときポートP2はローレベルとハイレベルに短周期で変化するパルスである。これによりトランジスタTr2はオフ状態になり、接続点23の電圧は、抵抗R1とR2の直列接続により決められる。すなわち接続点23の電圧V1は、下記(1)式の通りである。
V1≒Vcc*R2/(R1+R2) ・・・・・(1)
なお、計算の簡略化のためトランジスタTr1のコレクターエミッタ間、ベースーエミッタ間の電圧降下、抵抗R4の電圧降下は無視している。
この接続点23の電圧V1は、トランジスタTr1を介して振動子Bzの一方の端子に印加される。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図3(c)の期間t1に示すように、0V〜V1に変化するパルス電圧が印加される。ポートP2がローレベルのとき振動子Bzの他端がハイインピーダンスになり、振動子Bzの他端は0Vにならないが、振動子Bzの一方の端子に電圧V1が印加されていることにより、実質的には振動子Bzの他端がハイインピーダンスのときも電圧V1が印加されたのと同様に動作する。これにより振動子Bzは第1の音量で報知音を発生する。
このときのポートP2のパルス周期は、2kHzが好ましい。
V2≒Vcc*(R2//R3)/〔(R1+(R2//R3))・・・・・(2)
なお、//は並列抵抗の計算式を表す。計算の簡略化のためトランジスタTr2のコレクターエミッタ間の電圧降下は無視している。
この接続点23の電圧V2は、トランジスタTr1を介して振動子Bzの一方の端子に印加される。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図3(c)の期間t2に示すように、0V〜V2に変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第2の音量で報知音を発生する。第2の音量は第1の音量よりも小さい。
このときのポートP2のパルス周期は、2KHzが好ましい。
ポートP1が短周期パルスであるために、接続点23の電圧は、上記(1)式と(2)式に従い、電圧V1とV2の間を、パルスの周期にしたがって変化する。
またCPU11のポートP2は、ハイレベルであるからトランジスタTr3はオン状態になり、振動子Bzの他端を接地電位状態にする。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図3(c)の期間t3に示すように、V1〜V2を変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第3の音量で報知音を発生する。第3の音量は第1および第2の音量よりも小さい。
このときのポートP1のパルス周期は、2KHzが好ましい。
以上のように2つのポートで3段階の音量を実現設定することができる。各音量の大きさは抵抗値の設定により任意に調整することができる。
この実施の形態は、図4に示すように、接続点23に抵抗R5が接続され、この抵抗R5がトランジスタTr4のコレクタに接続される。このトランジスタTr4のベースはバイアス抵抗18、19を介してCPU11のポートP3に接続される。その他の点は実施の形態1に示した図1と同じである。トランジスタTr4は他のスイッチング素子を使用してもよい。
またCPU11のポートP2は短周期でハイレベルとローレベルに変化するパルスである。この短周期パルスに対応してトランジスタTr3はオン状態とオフ状態に変化し、振動子Bzの他端を接地電位とハイインピーダンス状態にする。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t1に示すように、0V〜V1に変化するパルス電圧が印加される。ポートP2がローレベルのとき振動子Bzの他端がハイインピーダンスになり、振動子Bzの他端は0Vにならないが、振動子Bzの一方の端子に電圧V1が印加されていることにより、実質的には振動子Bzの他端がハイインピーダンスのときも電圧V1が印加されたのと同様に動作する。これにより振動子Bzは第1の音量で報知音を発生する。
ここでCPU11のポートP2は、前記第1の動作状態と同様に短周期でハイレベルとローレベルに変化するパルスであり、トランジスタTr3はオン状態とオフ状態に変化し、振動子Bzの他端を接地電位とハイインピーダンス状態に変化させる。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t2に示すように、0V〜V2に変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第2の音量で報知音を発生する。第2の音量は第1の音量よりも小さい。
V3≒Vcc*(R2//R5)/〔(R1+(R2//R5))・・・・・(3)
なお、//は並列抵抗の計算式を表す。計算の簡略化のためトランジスタTr2、Tr4のコレクターエミッタ間の電圧降下は無視している。
ここでCPU11のポートP2は、前記第1の動作状態と同様に短周期でハイレベルとローレベルに変化するパルスであり、トランジスタTr3はオン状態とオフ状態に変化し、振動子Bzの他端を接地電位とハイインピーダンス状態にする。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t3に示すように、0V〜V3に変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第3の音量で報知音を発生する。第3の音量は第1および第2の音量よりも小さい。
V4≒Vcc*(R2//R3//R5)/〔(R1+(R2//R3//R5)〕・・(4)
なお、//は並列抵抗の計算式を表す。計算の簡略化のためトランジスタTr2、Tr4のコレクターエミッタ間の電圧降下は無視している。
ここでCPU11のポートP2は、前記第1の動作状態と同様に短周期でハイレベルとローレベルに変化するパルスであり、トランジスタTr3はオン状態とオフ状態に変化し、振動子Bzの他端を接地電位とハイインピーダンス状態にする。
このように振動子Bzの両端が変化することにより、振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t4に示すように、0V〜V4に変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第4の音量で報知音を発生する。第4の音量は第1および第2および第3の音量よりも小さい。
ここでCPU11のポートP2は、ハイレベルを持続するパルスであるから、トランジスタTr3はオン状態になり、振動子Bzの他端を接地電位にする。
このように振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t5に示すように、V1〜V2に変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第5の音量で報知音を発生する。第5の音量はV1とV2の差により決められるが、ここでは第3の音量よりも小さく第4の音量よりも大きい。
ここでCPU11のポートP2は、ハイレベルを持続するパルスであるから、トランジスタTr3はオン状態になり、振動子Bzの他端を接地電位にする。
このように振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t6に示すように、V3〜V4を変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第6の音量で報知音を発生する。第6の音量はV3とV4の差により決められるが、ここでは第5の音量よりも小さく第4の音量よりも大きい。
ここでCPU11のポートP2は、ハイレベルを持続するパルスであるから、トランジスタTr3はオン状態になり、振動子Bzの他端を接地電位にする。
このように振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t7に示すように、V1〜V3を変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第7の音量で報知音を発生する。第7の音量はV1とV3の差により決められるが、ここでは第2の音量よりも小さく第3の音量よりも大きい。
ここでCPU11のポートP2は、ハイレベルを持続するパルスであるから、トランジスタTr3はオン状態になり、振動子Bzの他端を接地電位にする。
このように振動子Bzに印加される電圧は図5(d)の期間t8に示すように、V2〜V4を変化するパルス電圧が印加される。これにより振動子Bzは第7の音量で報知音を発生する。第8の音量はV2とV4の差により決められるが、ここでは第7の音量よりも小さく第3の音量よりも大きい。
以上のように8段階の音量を3つのポートにより実現することができる。音量の大きさは抵抗値の設定により任意に調整することができる。またポートP1、P2、P3の各パルス周期は、等しく書いているが、異なっていてもよい。
8段階のポートP1、P2、P3の出力と、振動子Bzに印加される電圧を図6に示す。
2 圧電素子
3 第1の駆動手段
4 第2の制御手段
5 第2の駆動手段
6 制御手段
7 第3の制御手段
8 第3の駆動手段
11 CPU
21 電源
22 接地
23 接続点
R1 抵抗
R2 抵抗
R3 抵抗
Bz 振動子
Tr2 トランジスタ
Tr3 トランジスタ
Tr4 トランジスタ
Claims (3)
- 第1レベル信号と、第2レベル信号と、第1パルス信号とを含む第1制御信号を出力する第1制御手段と、
前記第1制御信号を受けて振動子の一端に第1制御信号に対応する第1及び第2レベル電位と第1パルス電位を印加可能な第1駆動手段と、
第3レベル信号と、第2パルス信号を含む第2制御信号を出力する第2制御手段と、
前記第2制御信号を受けて振動子の他端に第2制御信号に対応する第3レベル電位と第2パルス電位を印加可能な第2駆動手段と、
第1制御手段および第2制御手段を制御する第1制御部と、
を備え、
前記第1制御部は、第1及び第2制御手段を制御して、振動子の一端に第1または第2レベル電位を印加するとき、他端に第2パルス電位を印加し、振動子の一端に第1パルス電位を印加するとき、他端に第3レベル電位を印加することを特徴とする報知音発生装置。 - 第1レベル信号と、第2レベル信号と、第1パルス信号とを含む第1制御信号を出力する第1制御手段と、
第3レベル信号と、第4レベル信号と、第2パルス信号とを含む第3制御信号を出力する第3制御手段と、
前記第1及び第3制御信号を受けて振動子の一端に第1、第2、第3及び第4レベル電位と、第1、第2、第3及び4パルス電位を印加可能な第3駆動手段と、
第5レベル信号と、第3パルス信号を含む第4制御信号を出力する第4制御手段と、
前記第4制御信号を受けて振動子の他端に第4制御信号に対応する第5レベル電位と第3パルス電位を印加可能な第4駆動手段と、
第1制御手段と第3制御手段及び第4制御手段を制御する第2制御部と、
を備え、
前記第2制御部は、第1、第3及び第4制御手段を制御して、振動子の一端に第1、第2、第3、第4レベル電位のいずれか1つのレベル電位を印加するとき、他端に第3パルス電位を印加し、振動子の一端に第1、第2、第3、4パルス電位のいずれかを印加するとき、他端に第3レベル電位を印加することを特徴とする報知音発生装置。 - 直流電源の正または負の出力端子の一方を接地し、他方の端子と接地間に第1の抵抗と第2の抵抗の直列回路を接続し、前記第1の抵抗と第2の抵抗の接続点の電圧を振動子の一端に印加し、振動子の他端を第1のスイッチング素子を介して接地するとともに、前記接続点に第3の抵抗を接続し、前記第3の抵抗を第2のスイッチング素子を介して接地し、前記第1のスイッチング素子の制御端子を、第1レベル信号と、第1パルス信号を含む第1制御信号を出力するCPUの第1のポートに接続し、第1のスイッチング素子が前記第1制御信号を受けて振動子の他端に第1制御信号に対応する第1レベル電位または第1パルス電位を出力し、前記第2のスイッチング素子の制御端子を、第2レベル信号と、第3レベル信号と、第2パルス信号を含む第2制御信号を出力するCPUの第2のポートに接続し、第2のスイッチング素子が第2の制御信号を受けて振動子の一端に第2レベル電位、第3レベル電位または第2パルス電位を出力し、
振動子の一端に第2または第3レベル電位が印加されるとき、他端に第1パルス電位が印加され、振動子の一端に第2パルス電位が印加されるとき、他端に第1レベル電位が印加されることを特徴とする報知音発生装置。
Priority Applications (1)
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JP2005159745A JP4471889B2 (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 報知音発生装置 |
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JP2005159745A JP4471889B2 (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 報知音発生装置 |
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JP2005159745A Active JP4471889B2 (ja) | 2005-05-31 | 2005-05-31 | 報知音発生装置 |
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-
2005
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