JP4471518B2 - 配膳カートの加熱制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、病院や老人ホーム等において給食の加熱及び配膳を行うのに用いる配膳カートに設けられた加熱装置のオンオフを制御するための配膳カートの加熱制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
病院の入院患者に対する給食は、患者の病状に応じて食事を用意する必要がある。そこで、調理センターで調理した各種食材を個人別にトレーに配置し、それらを配送カートに収納して冷却しながら病院まで配送する。病院では、食事の時間になるまで冷蔵庫等において冷却しながら保管しておき、時間になったら、トレーを配送カートから加熱及び配膳を行う配膳カートに移し替えて料理を加熱した後、カートごと病室まで運んで配膳を行う。
【0003】
図5は、従来の配膳カートを冷蔵庫内に収納した状態を示す図である。図5において、30は配膳カート、31はトレー、32,33は食品皿、34,35はヒータ、36,37は蓋である。トレー31には、加熱用の食品皿32,33を挿入する孔が設けられていて、調理した食材が盛り付けられて断熱用の蓋36,37が被せられた食品皿32,33をそれらの孔に挿入した状態で配置する。また、配膳カート30の食品皿32,33の底に対向する位置にはヒータ34,35が設けられている。
【0004】
その状態で冷蔵庫38内に収納して冷却しておき、所定の時間になったら、タイマによりヒータ34,35をオンにして食品皿32,33の加熱を開始する。加熱が終わったら、別途作った御飯や汁物をトレー31に載せ、配膳カート30を所定の場所まで運んでいって、それぞれのトレー31を配膳カート30から取り出して配膳する。
【0005】
そのようにして、種々の食事を、大量に、かつ、温かい状態で能率よく配膳することを可能にしていた。
【0006】
なお、このような配膳カートの食材収納構造に関連する従来の文献としては、例えば、特開平11−309025号公報(A47B 31/02)がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の配膳カートの加熱制御では、配膳カートの数が1,2台というように少なければ問題ないが、配膳カートの数が多くなると、加熱開始時間及び加熱時間を決めるタイマを1台1台セットする必要があり非常に手間がかかるという問題点があった。
【0008】
本発明は、そのような問題点を解決すること、すなわち、あまり手間をかけずに配膳カートの加熱開始時間及び加熱時間を設定できるようにすることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の配膳カートの加熱制御装置は、各被給食者に対応するように設けられた複数の区画室と、各区画室に設けられた加熱装置と、設定時間に基づいて該加熱装置をオンオフ制御するコントロールユニットとを有する配膳カートの加熱制御装置であって、前記加熱装置は、それぞれの区画室内において料理毎に加熱可能で、前記設定時間を料理別に設定できるようにし、外部の設定装置より、配膳カートの電源ケーブルの電源線を通信線として兼用するようにした通信手段を介して、複数の配膳カートの前記設定時間を設定するようにしたことを特徴とする。このようにすると、あまり手間をかけずに配膳カートの加熱開始時間及び加熱時間を設定でき、しかも、料理の種類に応じて最適な時間で加熱ができるようになる。また、通信手段として通信線を別途設ける必要がなくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、配膳カートを示す図であり、図3は、その水平断面図である。図2,図3において、12はコントロールユニット収納部、13はコントロールパネル、14は扉、15は加熱プレート、16はトレー、17は側壁、18は中仕切、19はストッパ、20は通気溝、21はルーバである。
【0014】
扉14は、側壁17に接する位置まで大きく回転でき、トレー16の出し入れをし易くしている。観音開きの扉14,14は、カートの前面と後面に設けられていて、前後からトレー16を出し入れできるようにしている。
【0015】
配膳カートの庫室は、中仕切18により左右に二分されており、また、加熱プレート15により複数の区画室に区切られており、さらに、加熱プレート15の前後方向中央上面にストッパ19が突出するように設けられていて、1段に、食材を盛り付けた食器を載せたトレー16が4枚収納されるようにしている。加熱プレート15には、複数の誘導加熱コイル(図示せず)が埋め込まれている。そして、各トレー16は、ストッパ19と扉14により前後方向の位置が決められ、側壁17と中仕切18とにより左右方向の位置が決められて、加熱プレート15の誘導加熱コイルに対して常に一定の位置に載置される。
【0016】
庫室の上のコントロールユニット収納部12には、誘導加熱コイルのオンオフを制御するコントロールユニット(図示せず)が収納されており、コントロールユニットは、コントロールパネル13により操作される。加熱する食材を盛り付ける食器には、底に銀ペーストの層が設けられており、誘導加熱コイルによりその銀ペーストに渦電流を誘起させて発熱させ、その熱で食器及びその中の食材を加熱する。
【0017】
調理センターで調理した各種料理を個人別にトレーに配置し、それらを配膳カートに収納して冷蔵車に積み込んで冷却しながら病院まで配送する。病院では、食事の時間になるまで冷蔵室に収納し、そこで冷却しながら保管しておき、時間になったら、誘導加熱コイルに通電して料理を加熱する。加熱が完了した後、カートごと病室まで運んで配膳を行う。
【0018】
この配膳カートでは、冷蔵車の中、及び、冷蔵室の中では、配膳カートの中に冷蔵車や冷蔵室の冷気を直接取り込むことにより中の食材を冷却する。そのため、扉14は、庫室の周壁との間にパッキングを介在させずに当接させ、扉14を閉じた状態でも外部から庫室内に空気が流入できるようにしている。また、側壁17の内側に各区画室を縦に連通させる通気溝20を設け、さらに、中仕切18を中空にし、かつ、その壁にルーバ21を設けて、各区画室内に冷蔵庫の冷気が流れ易くしている。
【0019】
本発明では、このような配膳カートを多数冷蔵庫に収納保管し、その後、配膳の時間に間に合うように時間を設定して加熱を開始するが、加熱開始のタイミングを、各配膳カートへ一斉に電源投入することでとるようにして、各配膳カート毎に加熱開始時間を設定する必要をなくすようにした。
【0020】
図1は、本発明の配膳カートの加熱制御装置のシステム構成図である。図1において、1〜3は配膳カート、4は冷蔵庫、5は設定装置、6,7はコンセント、8〜10は電源ケーブル、11は冷気吐出口である。
【0021】
冷蔵庫4の中にコンセント6,7を設け、それらに配膳カート1〜3の電源ケーブル8〜10を接続する。コンセント6,7は、電力線Aにより交流200Vの電源に接続されている。また、設定装置5とコンセント6,7との間も通信線Bで接続されている。さらに、電源ケーブル8〜10にも通信線を添わせて設けており、電源ケーブルのコネクタには、電源線と通信線の接続端子を設けている。
【0022】
各配膳カート1〜3は、それぞれに内蔵されているコントロールユニットにより制御される。コントロールユニットは、加熱開始時間と加熱時間が内部に設定されており、その設定時間に従って所定時間加熱を行った後、保温モードに切り換えられる。そして、配膳時間の直前になったら、電源が切断されて配膳可能な状態になる。
【0023】
図4は、配膳カート内の制御システム図である。コントロールパネル13は、電源がオンになっているか、現在加熱中か保温中か、扉が開いているか、運転停止があったか等を示す各種表示ランプ、設定時間を表示する表示器、及び、加熱時間を変更するための入力ボタン、加熱再スタートボタン、停止/リセットボタン等を具えている。
【0024】
コントロールユニット22は、設定装置5と通信を行うための通信手段23、設定された加熱開始時間と加熱時間を記憶するための記憶手段24及び計時手段25を具えている。そして、加熱開始時間と加熱時間の設定は、前記設定装置5で行い、そのデータは、設定装置5とコントロールユニット22とを接続している通信線を介して、通信手段23で受信し、記憶手段24に記憶させる。
【0025】
そして、コントロールユニット22は、設定された加熱開始時間になったら、ドライブ回路26〜29を作動させて、設定された加熱時間だけ前記誘導加熱コイルを加熱モードで稼動させ、その後、保温モードに切り換える。なお、ドライブ回路26〜29は、図3に示したように、それぞれ、各段四つに分かれている配膳カートの各縦一列の区画室の誘導加熱コイルを分担している。
【0026】
このようにすれば、各配膳カートの加熱開始時間と加熱時間の設定を外部の設定装置5により一括して行えるようになり、冷蔵庫4の中に多数の配膳カートを収納しても、各配膳カートの設定が容易に行える。また、配膳カートの各区画室におけるそれぞれの誘導加熱コイルの位置に基づいて誘導加熱コイルをグループ分けし、それぞれのグループ毎に加熱時間を設定できるようにすれば、料理の種類に応じて最適な時間で加熱ができる。
【0027】
なお、上記実施形態では、設定装置5とコントロールユニット22の間の通信のため、設定装置5とコンセント6,7との間を通信線Bで接続し、電源ケーブル8〜10にも通信線を添わせて設けたが、電力線A及び配膳カートの電源ケーブルの電源線を通信線として兼用するようにしてもよい。さらに、そのような有線方式に限らず、無線方式で行うこともできる。その場合、配膳カートが金属製の冷蔵庫に収納されていると、冷蔵庫の壁で遮蔽されて電波が各配膳カートに届かない。そこで、冷蔵庫の外側にアンテナを立てて、それにより中継する必要がある。
【0028】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の配膳カートの加熱制御装置は、前記加熱装置は、それぞれの区画室内において料理毎に加熱可能で、前記設定時間を料理別に設定できるようにし、外部の設定装置より、配膳カートの電源ケーブルの電源線を通信線として兼用するようにした通信手段を介して、複数の配膳カートの加熱の設定時間を設定するようにしたので、あまり手間をかけずに配膳カートの加熱開始時間及び加熱時間を設定でき、しかも、料理の種類に応じて最適な時間で加熱ができるようになる。また、通信手段として通信線を別途設ける必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の配膳カートの加熱制御装置のシステム構成図である。
【図2】配膳カートを示す図である。
【図3】配膳カートの水平断面図である。
【図4】配膳カート内の制御システム図である。
【図5】従来の配膳カートを冷蔵庫内に収納した状態を示す図である。
【符号の説明】
1〜3…配膳カート
4…冷蔵庫
5…設定装置
6,7…コンセント
8〜10…電源ケーブル
12…コントロールユニット収納部
13…コントロールパネル
14…扉
15…加熱パネル
16…トレー
Claims (1)
- 各被給食者に対応するように設けられた複数の区画室と、各区画室に設けられた加熱装置と、設定時間に基づいて該加熱装置をオンオフ制御するコントロールユニットとを有する配膳カートの加熱制御装置であって、
前記加熱装置は、それぞれの区画室内において料理毎に加熱可能で、前記設定時間を料理別に設定できるようにし、外部の設定装置より、配膳カートの電源ケーブルの電源線を通信線として兼用するようにした通信手段を介して、複数の配膳カートの前記設定時間を設定するようにしたことを特徴とする配膳カートの加熱制御装置。
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