JP4470245B2 - 部品整列装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックに沿って振動により移送される部品を単列、単層化させたり、所定の姿勢に整列させる部品整列装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図21は、部品の整列装置として例えば振動パーツフィーダ1を示す。図22はその平面図である。平面形状がほぼ円形でその内周壁部に、部品が移送される移送路としてスパイラル状のトラック11を形成させたボウル2は、等角度間隔で傾斜して配設された板ばね5により下方のベースブロック3と結合されている。ボウル2の底壁部には可動コア4が一体的に取り付けられており、これはベースブロック3に固定された電磁石7と空隙をおいて対向している。電磁石7にはコイル6が巻装されている。ベースブロック3は円筒状の防振ゴム8及びこれに取り付けられた取付板9を介して床Eに取り付けられ、床E上に振動が伝達するのを防止している。可動コア4、電磁石7、コイル6、板ばね5などにより構成されるねじり振動駆動部は筒状のカバー10により覆われている。
【0003】
電磁石7に巻装されたコイル6に交流を通電すると、可動コア4との間に交番磁気吸引力が発生し、これによりボウル2は公知のねじり振動を行い、ボウル2の底部に供給された部品は螺旋状のトラック11に沿って登っていき、トラック11の排出端部に形成された直線的なトラック12から排出され次工程へと供給される。この際、ボウル2のトラック11の途中に設けられた部品整列手段により、部品を単列、単層化したり、所定の姿勢以外の部品を排除する、あるいは部品を所定の姿勢へと変換して通過させるなどして、次工程には所定の姿勢の部品のみが供給されるようにしている。
【0004】
図23は整列手段としてエアジェットを用いた例を示す。側壁部13はトラック11に対しほぼ垂直であるが、実際にはトラック11は側壁部13に向かって下向きに数度傾斜している。エアジェット15はエアの噴出する向きをボウル2の径内方向にして配置されている。またトラック11の上方に部品Wの表裏を判別するセンサ14が配置されている。このセンサ14は部品Wの表裏の色の差、すなわち光の反射率の差を検出するものでありエアジェット15に図示しない制御器を介して接続されている。
【0005】
部品Wは振動によりトラック11上を矢印aの方向に移送される。部品Wがセンサ14の直下位置まで移送されるとセンサ14が部品Wの表裏の判別を行ない、所定の姿勢でないと判別すると制御器の命令でエアジェット15より部品Wの側面に向けてエアが噴出される。従って部品Wはボウル2の底部に落下排除され、所定の姿勢の部品のみを次工程に供給することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来のパーツフィーダにおける部品の整列は、所定の姿勢でない部品を排除し所定の姿勢の部品のみを選ぶ確率選別が主である。そのため整列効率は部品の初期の姿勢に依存しており、ボウル部に供給された、或は選別部分から戻された部品のうち、所定の姿勢となっている部品の割合で整列効率の上限が決まってしまい、整列効率を上げることは困難であった。
【0007】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、パーツフィーダのボウル部に供給された、或は選別部分から戻された部品のうち、所定の姿勢となっている部品の割合によらず整列効率を100%にすることができる部品整列装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
以上の課題は、トラックを振動させて前記トラック上で部品を所定方向に移送させ、部品の姿勢を判別する手段と、部品整列手段とにより前記部品を所定の姿勢にして次工程に供給するようにした部品整列装置において、前記トラックの一側方に略垂直に立設される側壁部と、前記側壁部に離間し、前記トラックの一部に形成された開口部と、前記トラック上で前記側壁部に沿って移送される前記部品の姿勢を判別する手段により前記部品が所定の姿勢でないと判別された時は、可動部を前記開口部から上方に突出させて前記トラック上の前記部品の重心から前記側壁部と反対側にずれた位置を弾き、当該トラック上に反転させるリニアアクチュエータとを具備することを特徴とする部品整列装置、によって解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明するが、従来例に対応する部分については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0010】
図1及び図3は本発明の第1の実施の形態による振動パーツフィーダの要部を示す。リニアアクチュエータ20がトラック11の下面に固定されており、このリニアアクチュエータ20の可動部であるシャフト23を遊挿させるための円形の開口部30がトラック11に形成されている。図3Aを参照して、リニアアクチュエータ20におけるシャフト23の上端部23aは通常はトラック11上に突き出ない位置でばね26により位置決めされている。図1を参照して、開口部30の上方には、部品が通過することができ、且つ後述するように反転させることができる十分な空間を空けてセンサ14が配置されている。このセンサ14は図示しない制御器を介してリニアアクチュエータ20に接続されている。
【0011】
図2にリニアアクチュエータ20の下方から見た部分断面拡大斜視図を示す。リニアアクチュエータ20は、いわゆるソレノイドと呼ばれるものであり、コイル27を内部に巻装させた固定鉄心24と、シャフト23が固定された可動鉄心25とから成る。可動鉄心25は、ばね26により固定鉄心24とギャップを形成させて固定鉄心24に対して支持されている。可動鉄心25、シャフト23及び固定鉄心24は磁性材で成る。コイル27に直流電流が流れるとギャップを介して対向している可動鉄心25と固定鉄心24との間に磁気回路Φが形成され、可動鉄心25及びこれに固定されているシャフト23は固定鉄心24に高速度で吸引される。
【0012】
本発明の第1の実施の形態は以上のように構成されるが、次にこの作用について説明する。
【0013】
図1に示すように、部品Wが振動により矢印aの方向に移送されセンサ14の直下位置まで移送されると、センサ14は従来のように部品Wの表裏を判別する。この時、センサ14が部品Wが所定の姿勢であると判別すればリニアアクチュエータ20は作動せず、部品Wはその姿勢のまま次工程に移送される。
【0014】
しかしセンサ14によって部品Wが所定の姿勢でないと判別されると、図示しない制御器によって部品の幅によって定められた時間の経過後にリニアアクチュエータ20に僅かな時間だけ直流電流が流れる。そして固定鉄心24はトラック11の下面に固定されているので図3Bに示すように磁気吸引力によって可動鉄心25がばね26のばね力に抗して固定鉄心24に引きつけられる。従ってシャフト23の上端部23aがトラック11上から突出し、部品Wに撃力を与えて部品Wを表裏反転させる。そして図3Cに示すように、通電を止めるとリニアアクチュエータ20の可動部である可動鉄心25及びシャフト23はばね26のばね力によりもとの位置に戻される。そして所定の姿勢に矯正された部品Wは次工程に移送される。
【0015】
次に部品が表裏反転される際の力学的な作用について説明する。
【0016】
図4は部品Wに力積Pを与える状態を示しており、Aはその斜視図を、Bはその正面図を示す。質量がMである部品Wの表面に垂直な方向、すなわちy方向に力積Pの撃力を与えた場合において、撃力の作用線Sと、部品Wの重心Gを通り作用線Sに垂直な直線Tとの交点をQとする。点Qと重心Gとの距離をhとし、直線QGの延長上に点Oをとり点Oと重心Gとの距離をrとする。また、衝撃直後の重心Gの速度をvとし、重心Gの周りの角速度ωが生じたとする。部品Wを剛体と仮定し、簡単のため空気抵抗やトラック面との摩擦はないものとして以下、数1を参照して説明する。
【0017】
【数1】
Figure 0004470245
【0018】
この式(6)より点Qと重心Gとの距離をhと撃力Pの関係がわかる。しかし厳密に考えると、部品Wに撃力Pを与えた直後は、部品Wはトラック11上にあるので図7に示すように、僅かな時間だけ部品Wの端部の2点Oa,Obがそれぞれトラック11及び側壁部13から抗力を受ける。以下、側壁部13からの抗力をRx 、トラック11からの抗力をRy とし、部品Wは近似的に一端部O’の周りを回転するものとして、部品Wの回転角をθ、部品Wは長方形板状で長辺が2nすなわち直線O’Gの距離をnとして、数2を参照する。
【0019】
【数2】
Figure 0004470245
【数3】
Figure 0004470245
【0020】
数1の式(3)すなわちv=P/M、数2の式(16)、(17)より力積Pと抗力Rx 、Ry の関係がわかる。しかし実際は、部品を弾いた直後には部品はトラック面から離れているか又は、ごく短時間しか図7の状態を取らないと考えられるので数1に示すように考えることができる。すなわち、図7から明らかなように抗力Rx による点O’の周りのモーメントの向きは力積Pによる点O’の周りのモーメントと同一方向であり、抗力Ry による点O’の周りのモーメントの向きはそれと逆であるが、この抗力Ry はごく短時間しか働かないので力積Pによる回転方向のモーメントには影響はない。
【0021】
次に図8は本発明の第2の実施の形態を示す。トラック11の下面にリニアアクチュエータ31が固定されており、このリニアアクチュエータ31の可動部であるシャフト37を遊挿させるための円形の開口部30がトラック11に形成されている。開口部30の上方に部品が通過することができ、且つ反転させることができる十分な空間を空けてセンサ14が配置され、このセンサ14は制御器16を介してリニアアクチュエータ31に接続されている。
【0022】
このリニアアクチュエータ31の作動原理を説明するために図9を参照する。この図はリニアアクチュエータ31を模式的に表したものである。リニアアクチュエータ31は、いわゆるボイスコイルモータと呼ばれるものであり、全体がケーシング38で覆われている。ケーシング38内に、永久磁石33を上下に内蔵した磁性材でなる固定鉄心32が嵌着されており、この固定鉄心32内に永久磁石33の作る磁界の方向に垂直に電流が流れるようにしてコイル34が、固定鉄心32及び永久磁石33とクリアランスを空けて配設されている。コイル34は、例えばボールベアリング35によって直線的にガイドされる可動部36に連結されており、この可動部36にはシャフト37が取り付けられている。コイル34に直流電流を流すと、永久磁石33によって形成される磁界とコイル34を流れる電流との間で、フレミングの左手法則に基づいた推力がコイル34に発生する。これにより、コイル34及び可動部36は矢印で示すように直線的に動く。電流の方向を逆にすると反対方向に直線的に動く。
【0023】
次に本実施の形態の作用について説明する。図8に示すように、部品Wがセンサ14の直下位置まで振動により移送され、センサ14により部品Wが所定の姿勢でないと判別されると、制御器16によってリニアアクチュエータ31に僅かな時間だけ直流電流が流れ可動部36に上述の推力が発生する。従って、固定鉄心32はトラック11の下面に固定されているので可動部36に取り付けられたシャフト37がトラック11上から突出し、部品Wに撃力を与えて部品Wを表裏反転させる。通電を止めると可動部36及びシャフト37は重力によりもとの位置に戻される。そして所定の姿勢に矯正された部品Wは次工程に移送される。また、コイル34に流す電流の大きさを変えることによって発生する推力の大きさを変えることができ、部品の種類、質量に応じて反転させる力をコントロールすることができる。
【0024】
図10は本発明の第3の実施の形態を示す。トラック11の下方にリニアアクチュエータ51が配設されており、このリニアアクチュエータ51の可動部であるシャフト55を遊挿させるための円形の開口部30がトラック11に形成されている。このリニアアクチュエータ51は板状圧電材料を導電材料を介して複数枚積層した圧電素子であり、この圧電素子の上端部に板状部材54を結合させ、その板状部材54にシャフト55を取り付けたものである。このリニアアクチュエータ51の下端部はトラック11の下面に結合された取付部材11aに固定されている。開口部30の上方には部品が通過することができ、且つ反転させることができる十分な空間を空けてセンサ14が配置され、このセンサ14は制御器16を介してリニアアクチュエータ51の一方の集電極面52に接続されている。他方の集電極面53はアース接続されている。
【0025】
次に本実施の形態の作用について説明する。部品Wがセンサ14の直下位置まで振動により移送され、センサ14により部品Wが所定の姿勢でないと判別されると、制御器16によってリニアアクチュエータ51に僅かな時間だけ直流電流が流れリニアアクチュエータ51は厚み方向に伸長する。従って可動部となるシャフト55が上方に突出し、部品Wを弾いて表裏反転させる。また、リニアアクチュエータ51にかける電圧を調節することにより、部品の種類、質量に応じて表裏反転させる力をコントロールすることができる。
【0026】
図11、図12、図13は本発明の第4の実施の形態を示し、トラック11に、部品Wの移送方向に対し垂直に長穴40を形成し、その長穴40内に上記で説明した図2のリニアアクチュエータ20の可動部となるシャフト23を配置させている。長穴40の上方には部品が通過することができ、且つ反転させることができる十分な空間を空けてセンサ14が配置され、このセンサ14は図示しない制御器を介してリニアアクチュエータ20に接続されている。
【0027】
図12はリニアアクチュエータ20のトラック11に対する取付状態を示している。リニアアクチュエータ20の固定鉄心24は、取付板70の中央部にボルト73で固定されたガイド部材72によって、取付板70にしっかりと嵌着されている。取付板70の中央にはリニアアクチュエータ20の可動部であるシャフト23を遊挿させるための円形の開口部76が形成されており、また、取付板70及びリニアアクチュエータ20を部品Wの移送方向に対し垂直に移動可能とさせるためスライド穴71が形成されている。取付板70は、スライド穴71を通してトラック11に固定されたボルト74によって位置決めされている。
【0028】
図13は図11の平面図である。トラック11及び側壁部13は実際には円弧状であるが図を分かり易くするため直線的に表している。本実施の形態の作用を説明すると、センサ14により一点鎖線で示す部品Wが所定の姿勢でないと判別されると部品Wの点Qの位置をリニアアクチュエータ20のシャフト23で弾いて表裏反転させる。しかし部品が破線で示す部品W’のように、部品Wより大きさが小さい場合その大きさに応じて、図12に示すボルト74を緩め取付板70に固定されたリニアアクチュエータ20を移動させ、部品W’の点Q’の位置を弾いて反転させることができる。
【0029】
図14は本発明の第5の実施の形態を示す。第1の部品整列手段Aは、トラック11の一部に切欠41が形成されておりこの上に直立した板ばね43がその下端部において切欠41の底壁部に固定され、板ばね43の上端部には長方形状のトラック形成部材42が固定されている。このトラック形成部材42の辺縁部とトラック11との隙間は1mmないしはこれ以下とされている。そして第1の部品整列手段Aの次工程である第2の部品整列手段Bは、図1に示す装置と全く同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0030】
次に本実施の形態の作用について説明する。まず第1の部品整列手段Aの作用について説明すると、まず板ばね43のばね定数とトラック形成部材42の質量によって定まる共振周波数を、トラック11の振動数より十分に小さく設定すると、トラック11の振動変位とトラック形成部材42の振動変位との間の位相差は180度となる。すなわち隙間においてトラック11が左方に移動する時にはトラック形成部材42は右方に移動する。またトラック11が右方に移動する時にはトラック形成部材42は左方に移動することになる。そしてトラック形成部材42の臨界減衰係数と粘性係数との比を適当な値に、例えば0.7にして、トラック11とトラック形成部材42との振動数の比を例えば3以上に取れば、トラック11の振動変位とトラック形成部材42の振動変位との比(相対変位振幅比)は約1となる。従ってトラック形成部材42とトラッ11は上述のように180度位相変えて、すなわち振動方向を変えて同じ振幅で振動する。
【0031】
図15は図14の平面図であるが、振動により部品Wは左方へと移送されていく。長辺を移送方向に向けた部品はトラック11の切欠き41には及ぶことなくそのまま次工程に移送される。しかし図示した部品Wはその長辺を移送方向に対し直角方向に向けて移送されている。この場合ハッチングHで示す部分がこの部品の大部を占めるがこの面はトラック面に当接している。他方小部分Lはトラック形成部材42に当接しながら移送される。H>Lより、Hに働く摩擦力の方がLに働く摩擦力よりはるかに大きくなるのでこの部品Wは反時計方向に回動する力を受けながら左方へと振動で移送される。従って長辺を移送方向に向けた向きを所定の姿勢としたい場合、その所定の姿勢で次工程である第2の部品整列手段Bに供給することができる。
【0032】
そして第2の部品整列手段Bまで移送された部品Wはセンサ14により部品Wの表裏を判別され、所定の姿勢でないと判別された場合はリニアアクチュエータ20のシャフト23により部品Wの重心Gからずれた位置点Uを弾いて表裏反転させる。従って部品Wの左右の向き及び表裏を、一度に所定の姿勢にして移送することができる。
【0033】
図16、図17は本発明の第6の実施の形態を示す。トラック11の下面にリニアクチュエータ62が固定されている。このリニアアクチュエータ62は図2に示すリニアアクチュエータ20におけるシャフト23の上端部23aに、丸穴の開いた部品Waの幅eより大きい長さの直方形状ブロック材63を固定させたものである。トラック11の一部に直方形状ブロック材63より長い長方形状の開口部50が、その直方形状ブロック材63を遊挿させるため、長手方向を移送方向に対し平行に形成されている。開口部50の上方に部品が通過することができ、且つ反転させることができる十分な空間を空けてセンサ14が配置され、このセンサ14は図示しない制御器を介してリニアアクチュエータ62に接続されている。
【0034】
次に本実施の形態の作用について説明する。丸穴kが形成された部品Waはセンサ14の直下位置まで振動により移送され所定の姿勢でないと判別されると、リニアアクチュエータ62の作動により直方形状ブロック材63を上方に突出させ部品Waを表裏反転させる。この場合、直方形状ブロック材63の長さfは丸穴kの直径iより大きく,また部品Waの幅eより大きく設定されている。従って本実施例において、第1実施例乃至第3実施例に記載のリニアアクチュエータを使用した場合、部品Waの丸穴kの位置を弾いてしまい表裏反転させることができないおそれがあるが、本実施の形態によれば確実に表裏反転させることができる。
【0035】
図18〜図20は本発明の第7の実施の形態を示し、部品としてはその一端部が三角形状で他端部が方形状である。この部品に関しては表裏の区別はないものとする。第1の部品整列手段Aは、トラックの一部に切欠き41が形成されておりその切欠き41内で振動可能に、板ばねによりトラック形成部材42がトラック11と面一になるように支持されている。この第1の部品整列手段Aは図14に示す第1の部品整列手段Aと全く同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0036】
第1の部品整列手段Aの次工程である第2の部品整列手段Cは、トラック11の下面に図2で示すリニアアクチュエータ20が固定されており、このリニアアクチュエータ20の可動部であるシャフト23を遊挿させるための円形の開口部30がトラック11に形成されている。この開口部30の上方には部品が通過することができ、且つ反転させることができる十分な空間を空けて図示しない発光用のフォトセンサが配置されている。開口部30の近傍には2箇所に受光用のフォトセンサ61a,61bが、図19に示すように部品Wdの三角形状部分の一辺に隠れるような角度及び間隔で配置されている。このフォトセンサ61a,61bは図示しない制御器を介してリニアアクチュエータ20に接続されている。
【0037】
次に本実施の形態の作用について説明する。図18を参照して、トラック11上を振動により移送されてきた部品が所定の姿勢であるWbの姿勢、すなわち方形状部分を移送方向に向けた姿勢である場合は、部品Wbはトラック11の切欠き41には及ぶことなくそのまま第1の部品整列手段Aを通過する。そして第2の部品整列手段Cにおいて、破線で示す部品W1 の位置まで移送されるとフォトセンサ61aは図示しない発光用のフォトセンサから受ける光が遮断され、その直後フォトセンサ61bの受ける光が遮断される。このような順序でフォトセンサ61が遮断された場合、リニアアクチュエータ20は作動せず部品はW1 で示す所定の姿勢で移送される。また部品が長手方向を移送方向に対し垂直方向に向けた部品Wcは第1の部品整列手段Aによって上述したように反時計方向に回動するので部品W1 で示す所定の姿勢になり、第2の部品整列手段Cをそのまま通過する。
【0038】
しかし図19に示すように、三角形状部を移送方向に向けた部品Wdは第1の部品整列手段Aをそのまま通過し、第2の部品整列手段Cにおいてフォトセンサ61bが先に遮断され、その直後にフォトセンサ61aが遮断される。このような順序でフォトセンサ61が遮断された場合は制御器の命令によりリニアアクチュエータが作動し、部品Wdの点Xの位置をシャフト23で図20に示すように移送方向と反対方向に弾いて反転させる。ここで移送方向と反対方向に弾く理由として、このような形状の部品を反転させる場合、先の尖った三角形状の端部を支点にして反転させるより他端部の方形状の一辺を支点にした方がより安定して反転させることができるからである。そして部品Wdは所定の姿勢で移送される。
【0039】
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、勿論、本発明はこれらに限定されることなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0040】
以上の第4〜第7の実施の形態においては、リニアアクチュエータとして図2で示されるソレノイドタイプのリニアアクチュエータ20を用いたが、これに限ることなく、図9に示すボイスコイルモータ31や図10に示す圧電素子51を用いてもよい。
【0041】
また、図2に示すリニアアクチュエータ20は初期位置を保持するためばね26を用いているが、ばね26は用いずに重力によって初期位置を保持してもよい。ただしこの場合可動鉄心25が抜け落ちないようにストッパーを設ける必要がある。
【0042】
更に振動パーツフィーダに代えて直線的なトラフを有するリニア振動フィーダにも本発明は適用可能である。ここでリニア振動フィーダとは、直線的なトラフを相近接させて配設し、相互に反対方向に部品を搬送するようにして、一方のトラフは専ら部品を貯蔵する働きをし、一般にこれを供給トラフと称しており、他方のトラフは部品整列手段を備え、整列された部品をここから外部に供給するようにしたものである。なお、整列されなかった部品とは本発明による部品整列手段に、単層単列で供給するために上流側に設けた単層単列用部品整列手段のトラック部より外方に排除された部品で、供給トラフに戻されるようにしている。
【0043】
【発明の効果】
以上述べたように本発明の部品整列装置によれば、振動パーツフィーダのボウル部又はリニア振動フィーダの供給トラフから供給された部品のうち、所定の姿勢となっている部品の割合によらず整列効率を100%にすることができる。また従来に比べて部品を何度も同じ行程を移送させることがないので、トラック面との摩擦を最小限とし、ボウルまたはトラックの寿命を延ばすことができ、部品の磨り減りを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のよる部品整列部の部分破断斜視図である。
【図2】図1におけるリニアアクチュエータの一部断面拡大斜視図である。
【図3】図1における作用を示すための断面図であり、Aは部品が異姿勢で移送されてきた状態を示し、Bはリニアアクチュエータが作動して部品を弾いた瞬間の状態を示し、Cは部品が所定の姿勢に矯正された状態を示す。
【図4】部品に撃力を与える場合の力学的作用を説明するための図で、Aは斜視図、Bは正面図である。
【図5】同作用を説明するための図である。
【図6】同作用を説明するための図で、剛体の放物運動を示す。
【図7】部品に撃力を与えた場合の力学的作用を説明するための図で、抗力を考慮した場合を示す。
【図8】本発明の第2の実施の形態のよる部品整列部の断面図である。
【図9】図8におけるリニアアクチュエータの作動原理を説明するための拡大断面図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態のよる部品整列部の断面図である。
【図11】本発明の第4の実施の形態のよる部品整列部の部分破断斜視図である。
【図12】リニアアクチュエータのトラックに対する取付状態を示す拡大断面図である。
【図13】図11における作用を示す平面図である。
【図14】本発明の第5の実施の形態のよる部品整列部の部分破断斜視図である。
【図15】同作用を示す平面図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態のよる部品整列部の部分破断斜視図である。
【図17】同作用を示す平面図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態のよる部品整列部の平面図である。
【図19】同作用を示す平面図である。
【図20】同実施の形態における第2の部品整列手段の作用を示す拡大断面図である。
【図21】振動パーツフィーダの部分破断側面図である。
【図22】同平面図である。
【図23】従来例の部品整列部の斜視図である。
【符号の説明】
2 ボウル
11 スパイラル状トラック
14 センサ
20 リニアアクチュエータ
30 開口部
31 ボイスコイルモータ
40 長穴
42 トラック形成部材
51 圧電素子
61 フォトセンサ
63 ブロック材
70 取付板

Claims (9)

  1. トラックを振動させて前記トラック上で部品を所定方向に移送させ、部品の姿勢を判別する手段と、部品整列手段とにより前記部品を所定の姿勢にして次工程に供給するようにした部品整列装置において、
    前記トラックの一側方に略垂直に立設される側壁部と、
    前記側壁部に離間し、前記トラックの一部に形成された開口部と、
    前記トラック上で前記側壁部に沿って移送される前記部品の姿勢を判別する手段により前記部品が所定の姿勢でないと判別された時は、可動部を前記開口部から上方に突出させて前記トラック上の前記部品の重心から前記側壁部と反対側にずれた位置を弾き、当該トラック上に反転させるリニアアクチュエータと
    を具備することを特徴とする部品整列装置。
  2. 請求項1に記載の部品整列装置であって、
    前記可動部は、コイルを備えた固定鉄心にばねを介して支持された可動鉄心であり、前記コイルに電流を流すことで発生する磁気力により前記可動鉄心が前記固定鉄心に引きつけられるようにしたことを特徴とする部品整列装置。
  3. 請求項1に記載の部品整列装置であって、
    前記可動部は、磁界中に配設されたコイルであり、前記コイルに電流を流すことによって前記磁界及び前記電流の方向に垂直な方向の力を前記コイルに発生させて、前記コイルを前記力の方向に直線運動させるようにしたことを特徴とする部品整列装置。
  4. 請求項1に記載の部品整列装置であって、
    前記リニアアクチュエータは、板状圧電材料を導電材料を介して複数枚積層した圧電素子であり、前記圧電素子の上端部に前記可動部を結合させ、前記導電材料に電圧を印加して前記圧電素子を厚み方向に伸縮させ前記可動部を直線運動させるようにしたことを特徴とする部品整列装置。
  5. 請求項1から請求項4のうちのいずれか一項に記載の部品整列装置であって、
    前記部品の姿勢を判別する手段は、前記部品の表裏面の反射率の差を検出して表裏の判別を行なうセンサであることを特徴とする部品整列装置。
  6. 請求項5に記載の部品整列装置であって、
    前記開口部は、前記部品の移送方向に対して直交する方向に長手方向が形成された長穴であり、前記可動部が前記部品の大きさに応じて前記長穴の長手方向に移動可能としたことを特徴とする部品整列装置。
  7. トラックを振動させて前記トラック上で部品を所定方向に移送させ、部品の姿勢を判別する手段と、部品整列手段とにより前記部品を所定の姿勢にして次工程に供給するようにした部品整列装置において、
    前記トラックの一部に形成された開口部と、
    前記開口部内に直線運動する可動部を有し、前記部品の姿勢を判別する手段により前記部品が所定の姿勢でないと判別された時は、前記可動部を上方に突出させて前記部品を反転させるリニアアクチュエータと
    を具備し、
    前記部品の姿勢を判別する手段は、前記部品の表裏面の反射率の差を検出して表裏の判別を行なうセンサであり、
    前記部品の反転は、前記トラックの一部に切欠きを形成させ、前記切欠き内で振動可能にばねによりトラック形成部材を前記トラックと面一になるように支持し、前記ばねのばね定数と前記トラック形成部材の質量によって定まる共振周波数を前記トラックの振動数より小さくして、前記トラックの振動とは位相を約180度ずらせた位相で前記トラック形成部材を振動させて前記部品を所定の向きにした後、前記リニアアクチュエータと前記部品の姿勢を判別する手段とにより前記部品を反転させるようにしたことを特徴とする部品整列装置。
  8. 請求項5に記載の部品整列装置であって、
    前記可動部の上端部が前記部品の幅より大である幅を有し、前記開口部が前記可動部の幅より大で前記開口部の長手方向が移送方向に対して平行であることを特徴とする部品整列装置。
  9. 請求項7に記載の部品整列装置であって、
    前記部品の姿勢を判別する手段は、複数対の発光素子と受光素子とで成り、前記部品の姿勢により前記受光素子の光の遮断状態の違いを利用して前記部品の前後又は左右の姿勢を判別し、前記リニアアクチュエータにより前記部品を反転させるようにしたことを特徴とする部品整列装置。
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