JP4469198B2 - プランクトン濾過装置及びこの濾過装置を備えたプランクトン培養システム - Google Patents

プランクトン濾過装置及びこの濾過装置を備えたプランクトン培養システム Download PDF

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Description

本発明は、植物性プランクトン等を培養するシステムに備えられ、プランクトンが混入した培養液を濾過して高濃度のプランクトンを得るプランクトン濾過装置及びこの濾過装置を備えたプランクトン培養システムに関する。特に、本発明は、濾過装置の濾過能力を長期間に亘って維持するための対策に関する。
従来より、クロレラに代表される植物性プランクトン等を培養するための培養システムは、培養槽及び濃縮槽を備えたものが一般的である。つまり、培養槽においてプランクトンを培養した後、このプランクトンを培養液と共に濃縮槽に取り出し、この濃縮槽において濃縮動作を行って高濃度のプランクトンを得るようにしている。
この濃縮槽での濃縮動作として、一般的にはプランクトンネットを使用した濾過が行われている。つまり、培養槽から取り出したプランクトンを含む培養液をプランクトンネット内に投入し、培養液のみを濾過してプランクトンネットから排除し、ネット内部に高濃度のプランクトンを得るようにしている。
ところが、このような従来の濾過方法にあっては、濾過動作の開始後、短時間のうちにプランクトンがネットの網目を塞いでしまってプランクトンネットに目詰まりが発生してしまう。その結果、プランクトンネットの濾過能力が急激に低下し、単位時間当たりに処理可能な培養液量が制限されてしまうといった不具合があった。また、濾過動作の終了の度にプランクトンネットの目詰まりを除去するための洗浄作業が必要になり、作業の煩雑化を招いていた。
この不具合を解消するものとして下記の特許文献1に開示されている技術がある。この特許文献1には、濃縮タンク内部にフィルタ(上記プランクトンネットに相当)を鉛直方向に配置すると共に、このフィルタに近接して導流板を鉛直方向に配置し、フィルタと導流板との間に形成された隙間に気泡を供給しながら培養液の濾過を行うことが開示されている。これにより、フィルタの目詰まりを防止しながら濾過動作が行えるようにしている。
実公平7−1973号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているものでは、フィルタに対する気泡の衝突力が小さいため、フィルタに付着したプランクトンを早期に且つ確実に剥離するためには未だ改良の余地があった。また、フィルタと導流板との隙間が大きい場合には気泡がフィルタに接触せず、プランクトンに対する剥離効果が得られなくなってしまう可能性もあり、フィルタと導流板との隙間を適切に設定するのが難しかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、プランクトンネット等の濾過部材を使用してプランクトンと培養液との混合液を濾過して高濃度のプランクトンを得るに際し、比較的簡単な構成で、濾過部材の目詰まりを早期に且つ確実に解消できるプランクトン濾過装置及びこの濾過装置を備えたプランクトン培養システムを提供することにある。
−発明の概要−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決手段は、プランクトンを含んだ培養液を濾過するプランクトンネットを水平方向または傾斜方向に配置して培養液中に浸漬しておき、且つ培養液の濾過方向をプランクトンネットの下側から上側に向かう方向とする。そして、プランクトンネットの下側から気泡を供給することにより、気泡をプランクトンネットに衝突させてプランクトンネットを部分的に且つ連続的に撓ませながらプランクトンの濾過を進めていくようにする。このため、プランクトンネットにプランクトンが付着して部分的に目詰まりが生じても、気泡からの圧力によってプランクトンネットは常に撓み動作を繰り返しており、このプランクトンが容易に剥離されることになる。
−解決手段−
具体的に、本発明は、プランクトンと培養液との混合液を貯留する貯留槽内に可撓性プランクトンネットが収容され、このプランクトンネットによって混合液を濾過することにより高濃度のプランクトンを得るプランクトン濾過装置を前提とする。このプランクトン濾過装置に対し、プランクトンネットを貯留槽内の混合液中に浸漬させ、且つプランクトンネットの濾過面が水平方向または傾斜方向に延びるように配置し、その下側から上側に向けて混合液を濾過する構成とする。そして、プランクトンネットの下面に向けてその下側から気泡を連続供給する気泡供給手段を設ける。また、プランクトンネットの濾過面の上側に錘を置き、上記気泡供給手段から供給される気泡が衝突することによってこの錘がプランクトンネットの濾過面に接触しながら遊動する構成とする。
この特定事項により、培養液の濾過動作にあっては、貯留槽内に貯留されている混合液のうち培養液のみがプランクトンネットの下側から上側に向けて濾過されていき、プランクトンネットの下側(貯留槽内の底部)にはプランクトンが残存していく。この濾過動作を継続することによりプランクトンネットの下側には高濃度のプランクトンが生成されていくことになる。この動作において、プランクトンネットの下面にプランクトンが付着してネットの目詰まりが発生する可能性があるが、このプランクトンネットの下側からは気泡供給手段によって気泡が連続供給されている。このため、槽内を浮上する気泡を、高い衝突力で確実にプランクトンネットに衝突させることができるため、プランクトンネットの撓み動作によってプランクトンが容易に剥離され、プランクトンネットの目詰まりは早期に解消される。その結果、濾過装置の濾過能力を長期間に亘って維持することができる。
より具体的には、プランクトンネットを縦断面が逆三角形状に形成し、その内部における前記逆三角形の底部の頂点部分に錘を遊動可能に置く。そして、気泡供給手段から供給される気泡が衝突することによってこの錘がプランクトンネット内で遊動しながらプランクトンネットの断面形状を変化させる構成としている。
これらの特定事項により、気泡供給手段から供給される気泡が直接衝突することによって生じるプランクトンネットの撓みだけでなく、この気泡が衝突することで遊動する錘がプランクトンネットの断面形状を変化させる(撓ませる)ことによっても、プランクトンの剥離効果を得ることができる。尚、上記錘の材質や形状は特に限定されないが、気泡からの衝突力を受けてプランクトンネット内で容易に遊動可能なものであることが好ましく、例えば金属製で円形断面の棒状体等が好ましい。
また、上記各解決手段のうち何れかに記載のプランクトン濾過装置を備えたプランクトン培養システムも本発明の技術的思想の範疇である。つまり、上記プランクトン濾過装置とプランクトン培養槽とを配管接続し、このプランクトン培養槽からプランクトン濾過装置の貯留槽内におけるプランクトンネット下側空間に導入された混合液をプランクトンネット上側空間に濾過して、この濾過した培養液を貯留槽から排出することにより、貯留槽内に高濃度のプランクトンを得る構成とされたプランクトン培養システムである。
本発明では、水平方向または傾斜方向に配置したプランクトンネットの下側から気泡を供給することにより、気泡をプランクトンネットに衝突させてプランクトンネットを部分的に且つ連続的に撓ませ、プランクトンが容易に剥離できて、プランクトンネットの目詰まりを解消できるようにしている。このため、比較的簡単な構成で、プランクトンネットの目詰まりを早期に且つ確実に剥離することができ、濾過装置の濾過能力を長期間に亘って維持することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態では、プランクトン培養システムとして、クロレラの培養システムに本発明を適用した場合について説明する。
(クロレラ培養システムの構成説明)
図1は本形態に係るクロレラ培養システム1の平面図、図2は図1におけるII-II線に沿った断面図、図3は図1におけるIII-III線に沿った断面図である。
これらの図に示すように、本形態に係るクロレラ培養システム1は、培養槽2と、本発明でいうプランクトン濾過装置としての採集槽3とを備えている。つまり、培養槽2において培養したクロレラを採集槽3に取り出す構成となっている(この培養工程及び採集工程については後述する)。以下、クロレラ培養システム1の各部について詳細に説明する。
−培養槽2−
図1〜図3に示すように、培養槽2は、平面視が長円形状の上部開放型の容器で成る槽本体21を備えている。この槽本体21は、例えばその長手方向の寸法(長さ寸法)は5000mm、幅寸法は1500mm、高さ寸法は1000mmとなっている。これら寸法はこれに限るものではない。
そして、この槽本体21の中央部には、この槽本体21の内部に環状の循環経路4を形成するように仕切ユニット22が設置されている。つまり、この仕切ユニット22が槽本体21の中央においてその長手方向(平面視での長円の長手方向:図1における左右方向)に所定長さを持って設置されることにより、槽本体21の内部に循環経路4を形成している。この循環経路4としては、上記仕切ユニット22を挟んで互いに対向するように形成された一対の直線経路41,43と、これら一対の直線経路41,43の両端同士を繋いでいる一対の反転経路42,44とにより構成されている。このようにして循環経路4が形成されているため、後述する各水流形成手段(造流生成ユニット5、旋回流生成ユニット6、螺旋流生成ユニット7)の駆動に伴って、循環経路4(41,42,43,44)を図中時計回り方向に循環する循環流が形成され、この循環流に沿ってクロレラを循環させながら培養するようになっている。
上記槽本体21の上端部には複数本の支持フレーム23〜26が架け渡されており、これら支持フレーム23〜26によって仕切ユニット22が支持されている。この仕切ユニット22は、槽本体21の幅方向(図1における上下方向)に僅かな隙間(後述する螺旋流生成ユニット7が収容される隙間)を存して対向配置された一対の仕切板22a,22bを備えている。つまり、一方の仕切板22aの片面が一方の直線経路41に面し、他方の仕切板22bの片面が他方の直線経路43に面する構成となっている。
次に、水流形成手段である造流生成ユニット(造流生成手段)5、旋回流生成ユニット(旋回流生成手段)6、螺旋流生成ユニット(螺旋流生成手段)7についてそれぞれ説明する。
−造流生成ユニット5−
造流生成ユニット5,5は、槽本体21の循環経路4を図中時計回り方向に循環する循環流(造流)を形成するためのものである。この造流生成ユニット5,5は、上記循環経路4の各直線経路41,43の上流端部分に対応して配置された上下一対の支持フレーム23,26にそれぞれ支持されている。ここでは一方の造流生成ユニット5について説明する。
この造流生成ユニット5は、3本のエアリフト管51,51,51を備えており、これらエアリフト管51,51,51が、循環経路4の流れ方向に直交する水平方向に所定間隔を存して支持フレーム23に支持されている。
図4に示すように、エアリフト管51は、鉛直方向に延びる管本体52を備え、この管本体52の下端部には循環経路4の流れ方向上流側に屈曲されたエルボ53が設けられている。そして、このエルボ53の開口端が槽本体21内の底部の培養液を導入する導入口53aとして形成されている。一方、上記管本体52の上端部にはT字管54が設けられており、このT字管54の一つの開口(水平方向に開放する開口)が循環経路4の流れ方向下流側に開放されており、この開口端が槽本体21内の上部に培養液を導出する導出口54aとして形成されている。
更に、この造流生成ユニット5には、各エアリフト管51,51,51内部にエアリフト用の気泡を供給するための気泡供給手段としての気泡供給ユニットが備えられている。この気泡供給ユニットは、図示しないエアポンプ、このエアポンプからエアリフト管51内部の底部にまで延びるエア供給管55を備えている。また、このエア供給管55の先端(空気供給方向の下流端)には供給されたエアを微細化して気泡を生成するための散気部材55aが取り付けられている。このため、エアポンプが駆動してエアがエア供給管55を経て散気部材55aからエアリフト管51内部に供給されると、この気泡がエアリフト管51内を上昇していき、これによって、エアリフト管51内に導入口53aから導出口54aに向かう水流が発生する(図4の矢印参照)。つまり、循環経路4上流側の槽内底部の培養液がエアリフト管51を経て循環経路下流側の槽内上部に向かって流され、これによって循環経路に造流が生成されるようになっている。
このように構成された造流生成ユニット5,5が、循環経路4の各直線経路41,43の上流端部分に対応してそれぞれ配置されているため、例えば一方の造流生成ユニット5において加速された水流は、一方の直線経路41及び反転経路42を経た後、他方の造流生成ユニット5において加速されて、他方の直線経路43及び反転経路44に流されることになり、この動作が繰り返されることによって循環経路に造流(循環流)が生成されるようになっている。この造流の概略図を図7(a)に示している。また、図1では実線の矢印でこの造流を示している。
−旋回流生成ユニット6−
旋回流生成ユニット6は、循環経路4の流れ方向に直交する面内で旋回する旋回流を生成するためのものである。この旋回流生成ユニット6は、上記エアポンプからのエアを受ける一対の散気管61,61を備えている。ここでも一方の散気管61についてのみ説明する。
図5に示すように、散気管61は、上記造流生成ユニット5の配設位置の直下流側であって、上記循環経路4を形成している仕切ユニット22の仕切板22aの下端に沿うよう水平方向に延設されている。
このように散気管61が配置されているため、エアポンプが駆動してエアが散気管61に供給されると、この散気管61から多数の気泡が仕切ユニット22の仕切板22aに沿って上方へ浮上していく。つまり、この仕切板22aの近傍では上向き方向の水流が発生することになる(図5の矢印A参照)。この水流は、培養液の水面上に達すると、槽本体21の外側(循環経路4の流れ方向に直交する面内において槽本体21の外壁側)向けて流れ方向を変換する(図5の矢印B参照)。その後、水面上において槽本体21の外壁に達した水流は、この外壁に沿って下向きの流れに変換され(図5の矢印C参照)、その後、槽本体21の底部に達すると、仕切板22aに向かう方向(散気管61の配設位置に向かう方向)の流れとなり(図5の矢印D参照)、この散気管61から供給される気泡によって再び仕切板22aに沿った上向き方向の水流に変化し、この循環動作を繰り返す。これによって、循環経路4の流れ方向に直交する面内で旋回する旋回流(図5における矢印E参照)が生成されるようになっている。この旋回流の概略図を図7(b)に示している。また、図1では、この旋回流の水面付近での流れ(上記矢印Bに相当する流れ)を破線の矢印で示している。
−螺旋流生成ユニット7−
螺旋流生成ユニット7,7は、槽本体21の循環経路4を図1中の時計回り方向で且つ左ネジ回りに循環する旋回流を形成するためのものである。この螺旋流生成ユニット7,7は、仕切ユニット22を構成している仕切板22a,22bの間に配設されている。ここでも一方の螺旋流生成ユニット7について説明する。
この螺旋流生成ユニット7は、5本のエアリフト管71,71,…を備えており、これらエアリフト管71,71,…が、循環経路4の流れ方向に沿って所定間隔を存して仕切板22a,22bの間に支持されている。
図6(a)はエアリフト管71の側面図であり、図6(b)はエアリフト管71の平面図である。これら図に示すように、エアリフト管71は、鉛直方向に延びる管本体72を備え、この管本体72の下端部には循環経路4の流れ方向上流側に向かうに従って循環経路の中央部へ向かうように屈曲されたエルボ73が設けられている。そして、このエルボ73の開口端が槽本体21内の底部の培養液を導入する導入口73aとして形成されている。一方、上記管本体72の上端部にはT字管74が設けられており、このT字管74の一つの開口が循環経路4の流れ方向下流側に向かうに従って循環経路の中央部へ向かうように開放されており、この開口端が槽本体21内の上部に培養液を導出する導出口74aとして形成されている。
更に、この螺旋流生成ユニット7には、各エアリフト管71,71,…内部にエアリフト用の気泡を供給するための気泡供給手段としての気泡供給ユニットが備えられている。この気泡供給ユニットは、上述した造流生成ユニット5のものと同様に、図示しない上記エアポンプ、このエアポンプからエアリフト管71内部の底部にまで延びるエア供給管75を備えている。また、このエア供給管75の先端(空気供給方向の下流端)には供給されたエアを微細化して気泡を生成するための散気部材75aが取り付けられている。このため、エアポンプが駆動してエアがエア供給管75を経て散気部材75aからエアリフト管71内部に供給されると、この気泡がエアリフト管71内を上昇していき、これによって、エアリフト管71内に導入口73aから導出口74aに向かう水流が発生する。つまり、循環経路4上流側の槽内底部の培養液がエアリフト管71を経て循環経路下流側の槽内上部に向かって流され、これによって循環経路に螺旋流が生成されるようになっている。この螺旋流の概略図を図7(c)に示している。また、図1では一点鎖線の矢印でこの螺旋流を示している。
このように、螺旋流生成ユニット7の各エアリフト管71,71,…では、導入口73aから導出口74aに向かう水流が発生するため、上記仕切ユニット22の仕切板22a,22bには、これら導入口73a及び導出口74aに対応する部分に切欠き22cが形成されている(図2参照)。
以上のように、本クロレラ培養システム1の培養槽2には、水流形成手段として造流生成ユニット5、旋回流生成ユニット6及び螺旋流生成ユニット7が備えられており、これら各ユニット5,6,7によって生成される水流により、循環経路4内でクロレラを循環させながら培養していくことができる。
また、上記造流生成ユニット5、旋回流生成ユニット6及び螺旋流生成ユニット7は何れもエアリフトによって水流を発生させているため、クロレラに大きな衝撃力を与えてしまうことがなく、クロレラに損傷が生じないため、培養効率の向上を図ることができクロレラの生産性を向上できる。
特に、上記各ユニット5,6,7によって生成される水流の複合化によって循環経路4内に複雑な流れを生成することができるため、実際の海洋の潮流に近似した流れの中でクロレラの培養を行うことが可能になり、クロレラの生産性を大幅に向上することができる。
尚、上記培養槽2には、クロレラの栄養源となる補給海水(例えば20℃の海洋深層水)を槽本体21に流入するための補給管29が接続されており、この補給管29には開閉自在な補給弁29aが設けられている。また、この培養槽2の内部には、槽本体21に貯留している培養液の温度をクロレラの培養に適した温度(例えば20℃)に維持するための熱交換器2Aが備えられている。この熱交換器2Aはコイルタイプのものが採用されており、内部に低温度の水(例えば海洋深層水)が流され、槽本体21内の培養液を最適温度に冷却するようになっている。また、必要に応じて培養液を加温するためのヒータも用いられる。
−採集槽3−
次に、採集槽3について説明する。この採集槽3は、クロレラの培養期間中には上記培養槽2との間で培養液を循環し、クロレラの採集時には、濃縮及び採集を行って、高濃度のクロレラを採集できるようになっている。以下、詳細に説明する。
図8は、本形態に係る採集槽3を示し、図8(a)は平面図、図8(b)は図8(a)におけるB−B線に沿った断面図、図8(c)は図8(a)におけるC−C線に沿った断面図である。
これら図に示すように、採集槽3は、本発明でいう貯留槽としての略直方体形状の槽本体31の内部にプランクトンネット32が配置された構成となっている。以下、詳しく説明する。
プランクトンネット32は上部が開放された微小網目(クロレラが通過しない網目)を有するネットにより構成されており、その形状は、V字断面形状を有している。そして、その上端縁部が採集槽3の槽本体31内縁にネジ止め等の手段によって取り付けられている。このため、採集槽3の槽本体31内部は、プランクトンネット32により2つの領域に仕切られている。以下、このプランクトンネット32の下側の領域を1次側領域(図8(c)における領域α)と呼び、プランクトンネット32の上側の領域を2次側領域(図8(c)における領域β)と呼ぶ。尚、このプランクトンネット32の内部には棒状の錘32aが置かれている。この錘32aはプランクトンネット32に固定されておらず、このプランクトンネット32の内部で自由に移動できるようになっている。具体的には、後述するエア供給管3Aからの気泡の圧力(浮力)を受けてこの錘32aがプランクトンネット32の内部で移動し、このプランクトンネット32を変形させることで、プランクトンネット32の表面(1次側領域αに臨む面)に付着したクロレラを容易に剥離させることができるようにしている(この剥離動作については後述する)。
採集槽3の槽本体31は、上部が開放された容器で成り、その側面であって上記1次側領域αに対応する部分には、培養液導入開口33、培養液戻し開口34、培養液導出開口35が設けられている。
上記培養液導入開口33は、上記培養槽2の槽本体21に形成された培養液排出開口27に導入管36により接続されている(図1参照)。この導入管36には開閉自在な電磁弁36aが設けられている。一方、培養液戻し開口34は、培養槽2の槽本体21に形成された培養液戻し開口28に戻し管37により接続されている。そして、この戻し管37は、培養槽2の槽本体21の内部において上方に向けて屈曲されてエアリフト管37cとして形成されており、このエアリフト管37cの上端は槽本体21の水面よりも上方に位置している。更に、この戻し管37の上端部には、上記造流生成ユニット5のエアリフト管51と同様に、T字管37a(図3参照)が設けられており、このT字管37aの一つの開口(水平方向に開放する開口)が循環経路4の流れ方向下流側に開放されており、この開口端が槽本体21内の上部に培養液を導出する導出口37bとして形成されている。そして、このエアリフト管37cの内部には、エアリフト用の気泡を供給するための気泡供給ユニットが挿入されている。この気泡供給ユニットは、図示しない上記エアポンプ、このエアポンプからエアリフト管37c内部の底部にまで延びるエア供給管37d(図9参照)を備えている。このエア供給管37dには、このエアリフト管37cに対するエアの供給/非供給を切り換えるための切換弁37eが設けられている。また、このエア供給管37dの先端(空気供給方向の下流端)には供給されたエアを微細化して気泡を生成するための散気部材(図示省略)が取り付けられている。このため、エアポンプが駆動してエアがエア供給管37cを経て散気部材からエアリフト管37c内部に供給されると、この気泡がエアリフト管37c内を上昇していき、これによって、エアリフト管37c内に上方へ向かう水流が発生する。これに伴い、上記エアリフト管37cでは、採集槽3から培養槽2へ向かう水流が発生し、導入管36では、培養槽2から採集槽3へ向かう水流が発生することになる。つまり、培養槽2と採集槽3との間で培養液が循環するよう構成されている。このようにして上記培養槽2、導入管36、採集槽3、戻し管37によって本発明でいう循環回路が構成されている。
尚、上記エアリフト管37cのT字管37aの開放端は循環経路4の流れ方向下流側に開放されているため、ここから導出される培養液も、培養槽2内での循環流生成に寄与している。
また、採集槽3の槽本体31の培養液導出開口35には、採集弁38aを備えた採集管38が接続されている。この採集管38の下流側端部には採集ネット8が配置されており、上記採集弁38aの開放動作に伴って採集槽3内のクロレラが採集管38により取り出されて採集ネット8に回収される構成となっている。
また、この採集槽3の槽本体31には、オーバフロー管39が接続されている。このオーバフロー管39は、槽本体31の側壁を貫通し、この槽本体31の内部においてプランクトンネット32よりも所定寸法だけ上側の位置で開放されている。このため、このオーバフロー管39の上端位置よりも培養液の水位が上昇した場合には、その上昇分だけオーバフロー管39によって槽本体31内の培養液が抜き出され、この抜き出された培養液が排水溝9に排出されるようになっている。また、このオーバフロー管39には開閉自在なオーバフロー弁39aが設けられている。
更に、この採集槽3の槽本体31内部には、上記エアリフト管37cの内部に挿入されているエア供給管37dから分岐された気泡供給手段を構成するエア供給管3Aが配設されている(図8(b)参照)。このエア供給管3Aは、開閉自在な切換弁37fが設けられていると共に槽本体31の底部中央部まで延びており、プランクトンネット32の下側から、このプランクトンネット32に向けて気泡を連続供給するようになっている。このエア供給により、プランクトンネット32の表面(1次側領域αに臨む面)に付着するクロレラに対して剥離効果が得られるようになっている。
(クロレラ培養動作)
次に、上述の如く構成されたクロレラ培養システムによるクロレラ培養動作について説明する。本クロレラ培養システムのクロレラ培養動作としては、「連続培養」「バッチ培養」の2タイプの動作が可能である。以下、それぞれについて説明する。
−連続培養動作−
図9を用いて連続培養動作について説明する。図9(a)は培養工程を、図9(b)は濃縮工程を、図9(c)は採集工程をそれぞれ示している。
培養工程では、上記造流生成ユニット5、旋回流生成ユニット6、螺旋流生成ユニット7が共に駆動され、これら各ユニット5,6,7によって生成される水流により、循環経路4内でクロレラを循環させながら培養していく。この際、図9(a)に示すように、培養槽2に接続されている補給管29の補給弁29aは開放され、クロレラの栄養源となる海水(海洋深層水)がこの補給管29から培養槽2に連続的に供給される。また、培養槽2と採集槽3とを接続している戻し管37のエアリフト管37cには、気泡供給ユニットからエアが供給されていると共に、導入管36の電磁弁36aが開放されており、これによって培養槽2と採集槽3との間で培養液は循環している。そして、培養槽2から採集槽3に導入された培養液の一部はプランクトンネット32を通過した後、オーバフロー管39によって抜き出されて排水溝9に排出される。また、エア供給管3Aからプランクトンネット32に向けて気泡が連続供給されており、このプランクトンネット32の表面(1次側領域αに臨む面)に対するクロレラの付着が防止されている。
このような動作が連続して数日間(例えば4日間)行われることにより、培養槽2内でクロレラが培養されていき、次第に濃度が高くなっていく。
ここで、プランクトンネット32による濾過動作について説明する。上記導入管36から採集槽3に導入されるプランクトンと培養液との混合液は、プランクトンネット32の下側領域である1次側領域αに導入されることになる。そして、この混合液のうち培養液のみがプランクトンネット32の下側から上側に向けて濾過されていき、プランクトンネット32の下側(槽本体31の底部)にはプランクトンが残存し、これが採集槽3と培養槽2との間で循環する。この動作において、プランクトンネット32の下面にプランクトンが付着してネットの目詰まりが発生する可能性があるが、このプランクトンネット32の下側からはエア供給管3Aによって気泡が連続供給されている。このため、採集槽3内を浮上する気泡は、高い衝突力で確実にプランクトンネット32の下面に衝突された後、このプランクトンネット32の傾斜面に接触しながら槽内の水面に向かって流れていく。このため、プランクトンネット32には、この気泡の接触力による撓みが連続的に生じており、この撓み動作によって、プランクトンネット32の下面に付着したプランクトンが容易に剥離され、プランクトンネット32の目詰まりは早期に解消される。
また、以下の動作によってもプランクトンネット32の目詰まりは早期に解消される。つまり、エア供給管3Aから供給される気泡がプランクトンネット32内の錘32aに衝突することで、この錘32aがプランクトンネット32内で遊動してプランクトンネット32の断面形状を変化させる(撓ませる)ことになる。これによっても、プランクトンの剥離効果を得ることができる。
このプランクトンネット32の断面形状の変化を図11に示す。この図11では、エア供給管3Aから供給される気泡の流れを実線の矢印で示し、錘32aの移動経路を一点鎖線の矢印で示している。先ず、図11(a)に示す初期状態からエア供給管3Aからの気泡供給されると、一部の気泡が錘32aの下端に衝突してこの錘32aを図中左右方向の何れかに移動させる。仮に、錘32aが図中右方向に移動した場合、この錘32aはプランクトンネット32の図中右側の斜面を駆け上るように回転(図中時計回り方向に自転)しながら図11(b)に示す形状にプランクトンネット32を変形させる。気泡の大部分はプランクトンネット32の左右方向(幅方向)の中央部に向けて浮上しているので、図11(b)に示す形状までプランクトンネット32を変形させた際には錘32aには気泡が衝突しなくなり(このとき、気泡の大部分はプランクトンネット32の左側の傾斜面に衝突している)、この錘32aはその自重によって元の位置に戻る方向へ移動する。そして、図11(c)に示す元の位置に戻った際には、図中左方向へ向かう移動エネルギを有しているため、今度は、錘32aはプランクトンネット32の図中左側の斜面を駆け上るように回転(図中反時計回り方向に自転)しながら図11(d)に示す形状にプランクトンネット32を変形させる。この状態においても錘32aには気泡が衝突しなくなり(このとき、気泡の大部分はプランクトンネット32の右側の傾斜面に衝突している)、この錘32aはその自重によって元の位置に戻る方向へ移動する。そして、図11(a)の位置を通過した後、図11(b)の位置に向かって移動する。このように図11(a)〜図11(d)の状態が繰り返され、プランクトンネット32は左右に揺動しながら形状変化を繰り返していく。この形状変化によってプランクトンネット32の各所で撓みが連続的に生じることになり、この撓み動作によって、プランクトンネット32の下面に付着したプランクトンが容易に剥離され、プランクトンネット32の目詰まりは早期に解消される。以上の動作により培養工程が行われる。
上記培養工程が終了すると、濃縮工程に移る。この濃縮工程では、図9(b)に示すように、エア供給管37dの切換弁37eの開度を小さく又は全閉にし、戻し管37のエアリフト管37cへのエア供給量を少なくするか又はエア供給を停止する。これによって採集槽3から培養槽2へ戻されるクロレラの量が減り、採集槽3では、プランクトンネット32の1次側から2次側へ培養液のみが透過され、採集槽3内に高濃度のクロレラが生成されることになる。この際、プランクトンネット32の下側からは、エア供給管3Aによって気泡が連続供給されており、プランクトンネット32の表面(1次側領域に臨む面)に付着したクロレラが容易に剥離されることになり、クロレラの濃縮動作が円滑に行われる。また、この際、エア供給管3Aから供給される気泡は、プランクトンネット32の内部に置かれた錘32aを左右に揺動させる動力として作用することになり、これによっても、プランクトンネット32の表面に付着したクロレラが容易に剥離されることになる。この際のプランクトンネット32の動作は、上記図11を用いて説明した場合と同様であるのでここでの説明は省略する。
上記濃縮工程が終了すると採集工程に移る。この採集工程では、図9(c)に示すように、補給弁29aを閉鎖して培養槽2への給水を停止すると共に、導入管36の電磁弁36aを閉鎖し、また、エアリフト管37cへのエア供給を停止する。これによって培養槽2と採集槽3との間での培養液の循環動作を停止させる。一方、採集管38の採集弁38aを開放し、採集槽3内の濃縮クロレラを採集ネット8に回収する。
以上の動作により、高濃度のクロレラが生成されることになる。以上の各工程を連続して行った後、再び上記培養工程(図9(a))を開始し、上記動作を繰り返す。
−バッチ培養動作−
次に、図10を用いてバッチ培養動作について説明する。図10(a)は培養工程を、図10(b)は濃縮工程を、図10(c)は採集工程をそれぞれ示している。
培養工程では、上記造流生成ユニット5、旋回流生成ユニット6、螺旋流生成ユニット7が共に駆動され、これら各ユニット5,6,7によって生成される水流により、循環経路4内でクロレラを循環させながら培養していく。この際、図10(a)に示すように、補給管29の補給弁29aは閉鎖されている。また、上記連続培養動作の場合と同様に、培養槽2と採集槽3とを接続している戻し管37のエアリフト管37cには、気泡供給ユニットからエアが供給されていると共に、導入管36の電磁弁36aが開放されており、これによって培養槽2と採集槽3との間で培養液は循環している。そして、培養槽2から採集槽3に導入された培養液によって採集槽3内の水面がオーバフロー管39の上端位置よりも上昇した場合にはその上昇分だけオーバフロー管39によって抜き出されて排水溝9に排出される。また、エア供給管3Aからプランクトンネット32に向けて気泡が連続供給されており、上記連続培養動作の場合と同様に、プランクトンネット32の表面(1次側領域αに臨む面)に対するクロレラの付着が防止されている。
このような動作が連続して数日間(例えば4日間)行われることにより、培養槽2内でクロレラが培養されていき、次第に濃度が高くなっていく。
上記培養工程が終了すると、濃縮工程に移る。この濃縮工程では、図10(b)に示すように、エア供給管37dの切換弁37eを全閉にし、戻し管37のエアリフト管37cへのエア供給を停止する。これによって採集槽3から培養槽2へ戻り水量を「0」にする。そして、プランクトンネット32の2次側に、ポンプ92を備えた水抜き管91を接続して、このプランクトンネット32の2次側から培養液のみを強制的に採集槽3から引き抜いて排水溝9に排出していく。これにより、採集槽3では、プランクトンネット32の1次側から2次側へ培養液のみが透過され、採集槽3内に高濃度のクロレラが生成されることになる。この際、プランクトンネット32の下側からは、エア供給管3Aによって気泡が連続供給されており、プランクトンネット32の表面(1次側領域に臨む面)に付着したクロレラが容易に剥離されることになり、クロレラの濃縮動作が円滑に行われる。また、この際にも、エア供給管3Aから供給される気泡は、プランクトンネット32の内部に置かれた錘32aを左右に揺動させる動力として作用することになり、これによっても、プランクトンネット32の表面に付着したクロレラが容易に剥離されることになる。尚、この濃縮工程が進むに従って培養槽2及び採集槽3の水位が次第に降下していく。
上記濃縮工程が終了すると採集工程に移る。この採集工程では、図10(c)に示すように、採集管38の採集弁38aを開放し、採集槽3内の濃縮クロレラを採集ネット8に回収する。
以上の動作により、高濃度のクロレラが生成されることになる。以上の各工程を連続して行った後、補給管29の補給弁29aを開放し、海水(海洋深層水)を培養槽2に供給する。そして、この培養槽2内の水位が所定高さ(培養工程開始水位)に達すると、補給弁29aを閉鎖して、再び上記培養工程(図10(a))を開始し、上記動作を繰り返す。
以上説明してきたように、本形態では、培養工程及び濃縮工程において、プランクトンネット32の下側から気泡を供給することにより、気泡をプランクトンネット32に衝突させてプランクトンネット32を部分的に且つ連続的に撓ませ、プランクトンが容易に剥離できて目詰まりを解消することができる。また、気泡が衝突することで遊動する錘32aがプランクトンネット32の断面形状を変化させることによっても、プランクトンの剥離効果が得られ、プランクトンネット32の目詰まりを解消することができる。このため、比較的簡単な構成で、プランクトンネット32の目詰まりを早期に且つ確実に剥離することができ、採集槽3における濾過能力を長期間に亘って維持することができる。
−その他の実施形態−
プランクトンネット32及び錘32aの形状としては、上述したものに限られない。例えばプランクトンネット32の下面を略水平方向に延びる面とし、この下面に気泡を衝突させるようにしてもよい。また、錘32aの形状としては球状であってもよい。
また、上記実施形態では、クロレラ培養システムに本発明を適用した場合について説明したが、その他のプランクトン(例えばワムシなどの動物性プランクトン)の培養システムにも適用可能である。
実施形態に係るクロレラ培養システムの平面図である。 図1におけるII-II線に沿った断面図である。 図1におけるIII-III線に沿った断面図である。 造流生成ユニットのエアリフト管を示す断面図である。 旋回流生成ユニットによる旋回流生成動作を説明するための断面図である。 (a)は螺旋流生成ユニットのエアリフト管を示す側面図であり、(b)はその平面図である。 (a)は造流生成ユニットにより生成される造流の概略を、(b)は旋回流生成ユニットにより生成される旋回流の概略を、(c)は螺旋流生成ユニットにより生成される螺旋流の概略をそれぞれ示す図である。 採集槽を示し、(a)は平面図、(b)は図8(a)におけるB−B線に沿った断面図、(c)は図8(a)におけるC−C線に沿った断面図である。 連続培養動作を説明するための模式図であって、(a)は培養工程、(b)は濃縮工程、(c)は採集工程をそれぞれ示す図である。 バッチ培養動作を説明するための模式図であって、(a)は培養工程、(b)は濃縮工程、(c)は採集工程をそれぞれ示す図である。 気泡供給に伴うプランクトンネットの断面形状の変化を説明するための概略図である。
符号の説明
1 クロレラ培養システム(プランクトン培養システム)
2 培養槽
3 採集槽(プランクトン濾過装置)
31 槽本体(貯留槽)
32 プランクトンネット
32a 錘
3A エア供給管(気泡供給手段)

Claims (3)

  1. プランクトンと培養液との混合液を貯留する貯留槽内に可撓性プランクトンネットが収容され、このプランクトンネットによって混合液を濾過することにより高濃度のプランクトンを得るプランクトン濾過装置において、
    上記プランクトンネットは、貯留槽内の混合液中に浸漬されており、その濾過面は水平または傾斜方向に延びていて、その下側から上側に向けて混合液を濾過するようになっている一方、
    上記プランクトンネットの下面に向けてその下側から気泡を連続供給する気泡供給手段が設けられており、
    上記プランクトンネットの濾過面の上側には錘が置かれていて、上記気泡供給手段から供給される気泡が衝突することによってこの錘がプランクトンネットの濾過面に接触しながら遊動する構成となっていることを特徴とするプランクトン濾過装置。
  2. プランクトンと培養液との混合液を貯留する貯留槽内に可撓性プランクトンネットが収容され、このプランクトンネットによって混合液を濾過することにより高濃度のプランクトンを得るプランクトン濾過装置において、
    上記プランクトンネットは、貯留槽内の混合液中に浸漬されており、その濾過面は水平または傾斜方向に延びていて、その下側から上側に向けて混合液を濾過するようになっている一方、
    上記プランクトンネットの下面に向けてその下側から気泡を連続供給する気泡供給手段が設けられており、
    上記プランクトンネットは縦断面が逆三角形状で形成されていて、その内部における前記逆三角形の底部の頂点部分には錘が遊動可能に置かれており、気泡供給手段から供給される気泡が衝突することによってこの錘がプランクトンネット内で遊動しながらプランクトンネットの断面形状を変化させる構成となっていることを特徴とするプランクトン濾過装置。
  3. 請求項1または2記載のプランクトン濾過装置を備えたプランクトン培養システムであって、
    プランクトン濾過装置とプランクトン培養槽とが配管接続されており、このプランクトン培養槽からプランクトン濾過装置の貯留槽内におけるプランクトンネット下側空間に導入された混合液をプランクトンネット上側空間に濾過し、この濾過した培養液を貯留槽から排出することにより、貯留槽内に高濃度のプランクトンを得るよう構成されていることを特徴とするプランクトン培養システム。
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