JP4468064B2 - 防火区画用スクリーン装置 - Google Patents

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Description

この発明は例えばエレベータの扉前等に設置され、火災発生時にスクリーン幕を下降させて防火区画を形成し、エレベータ乗客の避難の際には、該スクリーン幕を巻き上げて避難口とすることができる防火区画用スクリーン装置の改良に関する。
従来の防火区画用スクリーン装置としては、例えば、スクリーン幕を展開状態として防火区画を形成する防火区画形成手段及び当該幕を昇降動作可能として、上昇した幕下が避難通路となる昇降式の避難扉とする扉形成手段を備え、扉形成手段は、スクリーン幕を繰り出し巻き上げするドラム、スクリーン幕を繰り出し方向に付勢する降下用ウエイト、スクリーン幕を巻き上げる方向に付勢するねじりバネ、スクリーン幕の降下速度を減速する減速手段、並びにスクリーン幕の上昇時にこれと減速手段とを切り離すクラッチ手段とを有する昇降速度調整手段を備えたものがある(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3447284号公報(第1頁、図1)
上記のような従来技術では、抑速装置がスクリーン幕の幅方向端部の外側に設けられていたので端部方向の突出が大きく、スクリーン装置を設置する時、建物のエレベータ扉を取り付ける開口部を大きくせねばならないため、エレベータヘの適用性が悪いという問題点があった。
この発明は上記のような従来技術の課題を解消するためになされたもので、装置の外幅が例えばエレベータ三方枠の外幅以内に納まるように省スペース化され、エレベータヘの適用性が向上したコンパクトな防火区画用スクリーン装置を提供することを目的としている。
この発明による防火区画用スクリーン装置は、防火区画を形成するスクリーン幕と、このスクリーン幕の下端部に設けられた錘と、上方部に配設され上記スクリーン幕を巻取りまたは繰り出して昇降させる管状部材とを備えた防火区画用スクリーン装置において、上記管状部材の一端部内側内部に固定されたボス部材と、上記管状部材の一端部からこのボス部材を挿通して設けられ該管状部材の一端部を支承する第1の軸と、上記ボス部材に対し上記管状部材の他端部側内部に設けられ一端部が上記第1の軸に固定され他端部が上記管状部材に対して固定され該第1の軸により上記スクリーン幕を巻取る方向に付勢されたねじりバネと、上記管状部材の内部であって上記第1の軸と上記ボス部材との間に介在させて設けられ、上記スクリーン幕を下降させるときの速度を抑制する抑速装置と、を備え、上記抑速装置は、上記第1の軸に支承された回転部材と、上記ボス部材に固定され上記管状部材の回転を増速して該回転部材に伝達し得る増速装置と、この増速装置及び上記第1の軸の間に、上記管状部材がスクリーン幕を下降させる向きに回転したときに上記増速装置が動作するように介装されたワンウエイクラッチと、上記回転部材の回転を抑制する減速ブレーキとを用いて構成され、上記減速ブレーキは、上記回転部材に設けられた遠心ブレーキ錘からなるとともに、この遠心ブレーキ錘が上記管状部材の内周面部と接触して摩擦力を発生させることにより上記管状部材の回転を抑制するようにしたものである。
この発明においては、スクリーン幕を下降させるときの抑速装置を、該スクリーン幕を巻き取る管状部材の内部に配置したので、装置の全体の幅が縮小化されて省スペース化され、エレベータヘの適用性が向上したコンパクトな防火区画用スクリーン装置を提供できる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による防火区画用スクリーン装置をエレベータ扉前に設置した状態を概略的に示すもので、(a)は立面図、(b)は右側面図、(c)は図1(a)のC−C線における矢視断面図である。図において、一点鎖線で示すエレベータ三方枠1は、図示を省略しているエレベータの乗場の扉前に設けられる。防火区画用スクリーン装置を構成する巻取り装置2は、エレベータ三方枠1の上部に固定されている。巻取り装置2を構成するパイプ材などからなる管状部材5に巻き取られたスクリーン幕3は、図1(a)中、鎖線で示すようにエレベータ三方枠1の開口幅Wよりも幅が大きく形成され、該スクリーン幕3を昇降させるときは、エレベータ三方枠1の両側部を形成する柱部材1aにそれぞれ上下方向に形成されたガイドレールの凹部1bに両端部が挿入された状態で移動する。なお、3aはスクリーン幕3の抜け止め金具であり、スクリーン幕3の長さ方向に所定間隔で設けられている。上記スクリーン幕3の下端部には錘4が固定されており、錘4に働く重力によりスクリーン幕3を下方向に繰り出す力が付与されている。
図2は上記図1のa部を詳細に示す要部断面図であり、同図においてスクリーン幕3は図示を省略している。上記管状部材5の一端部側(この例では図の右側)の内部所定部にはボス部材6が固定されている。そして、該管状部材5の内部中心部には、ボス部材6の中心部軸穴6aに挿通された第1の軸7が設けられており、該第1の軸7の一端部(図の右側)は、管状部材5の一端部側から突出して、固定部であるケース16に設けられた第1のブラケット15に回転可能に支承されている。即ち、管状部材5は第1の軸7に対し、ボス部材6を介して回転可能に支承されている。上記管状部材5の内部における第1の軸7の周囲には巻上用のねじりバネ8が設けられ、該ねじりバネ8の一端部は第1の軸7に固定手段8aによって固定され、他端部は後述する図4に示すように管状部材5に対して固定されている。上記ねじりバネ8は、第1の軸7の端部に固着された付勢操作レバー9によって予め付勢される。なお、9aは付勢レバー9を介して第1の軸7の回転を止めるための固定具である。
100は上記スクリーン幕3を下降させるときの速度を抑制する抑速装置であり、管状部材5の一端部の内部に収容されている。この抑速装置100は、詳細図示を省略している内輪が第1の軸7に嵌合されて固着され、同じく図示を省略している外輪に平歯車等のギア11が嵌合され、図2の右端部側から見て右方向にはギア11が第1の軸7に係止され、左方向にはギア11が回転自在になるように設けられたワンウエイクラッチ11と、対向して設けられた一対のハウジング20に包持されギア11に噛合う複数段で構成された歯車ユニットである増速装置12と、この増速装置12の最終段に噛合うギアを有する回転部材13と、この回転部材13の外径寄りに設けられ遠心力により径方向に回動し、管状部材5の内周面部5aを摺動する減速ブレーキとしての遠心ブレーキ錘14とから構成されている。なお、上記ハウジング20は取付ネジ21によってボス部材6に固着されている。
図3は増速装置12の詳細を示す断面図であり、図2のIII−III線における矢視断面図に相当する。増速装置12は、小ギアG1及びこのG1に固着成形された大ギアG1からなる複数の歯車G1〜G4が、大ギアGn(但し、n=1〜3)を次段側に隣接する小ギアG(n+1)に順次噛合させて連結され、各歯車G1〜G4をそれぞれ支承する軸A1〜A4が互いに離間して配置された2枚の板状体からなるハウジング20に固定された歯車ユニットからなっており、入力側の小ギアG1がワンウエイクラッチ10に設けられたギア11に噛合され、最終段の大ギアG4が回転部材13に設けられたギア13aに噛合され、管状部材5の回転を増速して回転部材13を高速で回転させるように構成されている。
次に、先ず上記のように構成された実施の形態1の抑速装置100の部分について図を参照してスクリーン幕3の昇降時の動作を説明する。図1(a)、図2の右端から見た場合、スクリーン幕3が下降すると管状部材5は右回転する。増速装置12はボス部材6に固着されているので、管状部材5と共に同様に全体が右回転する。なお、第1の軸7は回転しない様に固定具9aによって止めてある。ワンウエイクラッチ10は上記したように右回転が阻止されているので、ワンウエイクラッチ10の外輪に嵌合されたギア11は第1の軸7に対して固定され、回転しない。
従って、このギア11と噛合う増速装置12の入力側小ギアG1が公転運動して回転し、増速装置12内の各段のギアG1〜G4の噛合いで回転が増速され、最終段の大ギアG4と回転部材13のギア13aの噛合いで回転部材13が高速回転する。該回転部材13の円盤部に設けられた減速ブレーキとしての遠心ブレーキ錘14は低速回転時には図示を省略しているバネ部材によって中心軸方向に付勢されているが、回転部材13が高速に回転されるに従って遠心力により径方向外側に移動し、管状部材5の内周面部5aと接触して摩擦力を発生させることにより管状部材5の回転を抑制して、スクリーン幕3の下降速度を抑速する。
一方スクリーン幕3を上昇させる場合は、管状部材5が左回転し、ボス部材6に固着されている増速装置12も管状部材5と共に左回転する。ワンウエイクラッチ10の外輪は左回転自在であるため、外輪に固定されたギア11は増速装置12の小ギアG1と噛合した状態で第1の軸7のまわりにボス部材6、及び増速装置12とともに左回転し、小ギアG1は回転しないので、減速ブレーキとしての遠心ブレーキ錘14は作用せず、管状部材5の回転を抑制しない。
上記のように、実施の形態1における抑速装置100は横方向の縮小化に効果が大きい。また、この実施の形態1ではギア11を設けたワンウエイクラッチ10を第1の軸7の一端部より差し込み、第1の軸7に嵌合、固着させるだけで取り付けられ、増速装置12についても取付ネジ21を一端部から取付ねじ21によりネジ込むだけでボス部材6に取り付けられ、ギア13aを有する回転部材13も第1の軸7の一端部から差し込むだけで組付けることができ組立性が優れている。
なお、従来の技術では遊星歯車などで増速するが、遠心ブレーキの効果を引き出すためには、遊星歯車を複数段組合せる必要があり、軸方向の歯車スペースが長くなる。また、その場合、遊星歯車は1個毎に軸が構成されており、複数の軸を連結する必要があり、構造が複雑となる。また、図2のように回転しない第1の軸7を管状部材5の外に突出させ、後記するように第1の軸7によりねじりバネ8を付勢することが出来ない。また、遊星歯車でなく、この実施の形態1のような平歯車を使用して、第1の軸7に嵌るギアと第1の軸7に嵌らない軸に嵌合うギアを複数段組み合わせることも考えられるが、第1の軸7に嵌合するギアは第1の軸7の径を踏まえると大径となり小ギアと大ギアの組み合わせによる増速比を多くとるには多段のギア列が必要であり、横方向が長くなるという問題を生じる。
次に、図4は管状部材5の他端部側である図1のb部の詳細を示す要部断面図、図5は図4のV−V線における矢視断面図であり、スクリーン幕の制御装置及びスクリーン幕下降発報機構の詳細を図示している。なお、スクリーン幕等は図示を省略し、要部のみ示している。図に示すように管状部材5の他端部にはボス22が固着され、このボス22の中心部には第2の軸23が固着されて管状部材5の軸方向図の左側に突設されている。そして、上記第1の軸7の挿入方向先端部は軸23の端部穴23aに回転自在に差し込まれている。そしてねじりバネ8の他端部はボス22の内側壁部に固定されている。第2の軸23は固定部であるケース16に固定された第2のブラケット24に回転自在に支承されている。第2の軸23の端部側にはドグ25が嵌めこまれている。このドグ25は固定ネジ25aにより図4の左右方向の位置や、図5における第2の軸23に対する回転方向の角度を調整の上、該第2の軸23に固定される。第2の軸23の先端部には歯車26が固定されている。
ドグ25には、係止部材である少なくとも1本のピン27が径方向に突出するように差し込まれている。一方、このピン27の近傍に配設された取付部材32には、レバー28がその長手方向略中央部に回動支点Oを設けて回動可能に取り付けられており、該レバー28の図5の上方側に設けられた段差部28aに上記ピン27の先端部が係合されている。さらに、上記レバー28の段差部28aの上部側には穴(または切り込み)28bが設けてあり、また、レバー28の下端部は駆動装置としてのソレノイド29に回動自在に固定されている。レバー28の上端部近傍に設けられたスイッチ30は、レバー28の回動を検出する。引張りバネ31はレバー28を図5の時計方向に付勢している。
なお、33はケース16の蓋となるカバー、34はレバー28の回動支点Oの上方に締結されたワイヤー、35は同様にレバー28の回動支点Oの下方に締結されたワイヤーであり、これらワイヤー34、35は巻取り装置2の下方から手動にてレバー28を操作するためのものである。なお、上記取付部材32には、上記レバー28、ソレノイド29、スイッチ30、引張りバネ31、及びワイヤー34、35の先端部が一体に組み付けられており、この取付部材32は、カバー33側の取り付け、取り外しの容易な位置で、図示を省略しているボルトによりケース16に対して固定されている。また、200は上記ドグ25、ピン27、及び取付部材32に取り付けられた各部材によって構成された制御装置である。
次に上記のように構成された実施の形態1における制御装置200部分の動作を説明する。スクリーン幕3はその上端部を管状部材5に図示を省略しているネジ等で固定され、据付時にスクリーン幕3を巻き上げるときは幾重にも管状部材5に重ね巻きされ、スクリーン幕3の下端部に設けた錘4が三方枠1の上板に隠れ込む位置に設定される。三方枠1の上板(図示省略)の高さはエレベータの仕様等で様々であるが、スクリーン幕3のシートの長さは製造上、種類を抑えることが望まれる。このため、スクリーン幕3の下端部の錘4が三方枠の上板に隠れ込む位置に第1の軸7を設定する必要がある。この実施の形態1ではドグ25を用いていることにより、三方枠1の高さとスクリーン幕3の長さの関係で管状部材5、即ち、第2の軸23の回転位置がどこにきてもピン27がレバー28の段差部28aに係合されるように、ドグ25の固定ネジ25aにより調節することができる。ドグ25の固定ネジ25aの締付は、レバー28に設けた穴または切り込み28bを通して外方から容易に操作できる。
管状部材5はスクリーン幕3の自重、その下端部の錘4により、図5において、半時計方向に回転しようとする。その回転を常時はピン27とレバー28の段差部28aの掛かりで係合されている。引張りバネ31は掛かりが維持される方向である図5の時計方向に付勢されている。火災等で図示を省略している煙感知器等が作動した時、連動した信号でソレノイド29が作動すると、レバー28が図5の半時計方向に回動され、ピン27と段差部28aとの係合が外れて、管状部材5はスクリーン幕3の錘4によって左回転して図5では図示を省略しているスクリーン幕3が下降する。この時、レバー28の上端部がスイッチ30を作動させ、スクリーン幕3が下降したことを信号として返すようにしている。なお、煙感知器に連動した信号がパルス(瞬時)信号である場合には、ソレノイド29を例えば、作動状態を維持する永久磁石付ソレノイドとすることができる。
スクリーン幕3の下降する速度は、スクリーン幕3の繰り出された部分の自重と錘4による下降力と巻上用のねじりバネ8の巻上力と上記した抑速装置100の制動力により決まる。従ってこれらの一つまたは複数を調整することにより、所望の速度とすることができる。ねじりバネ8の巻上力は、第1の軸7を図2に示す付勢操作レバー9により回転させて該ねじりバネ8を予巻するときの回転量によって調整して設定される。スクリーン幕3の下降が開始されると、スクリーン幕3は自重でエレベータ三方枠1の下端部まで下降し、スクリーン幕3の下降力がねじりバネ8の巻上力に勝ることにより、その位置が維持され、下降したスクリーン幕3がエレベータの乗場を塞いで煙を遮断する。エレベータから避難する乗客がある場合は、乗客がスクリーン幕3の例えば下端部の錘4に設けた把手(図示省略)によりスクリーン幕3の下部を持ち上げることにより、スクリーン幕3を上昇させることができる。ねじりバネ8により予巻してあるので軽い力で持ち上げることができる。
乗客の避難が終わると、再びスクリーン幕3は錘4の重量などにより自動的に下端部まで下降する。ねじりバネ8の巻上力は、スクリーン幕3を整然と巻き上げるために、スクリーン幕3を上端位置まで巻き上げた状態で、所定の巻上余力を持たせる必要がある。そのため、スクリーン幕の巻上状態でねじりバネ8は予巻きが必要である。この予巻きがあるため、組立時、スクリーン幕3を管状部材5に取り付ける場合、また、設置後の保守時にスクリーン幕3を交換する場合等において、ねじりバネ8が予巻きをした状態を保持させる必要がある。
予巻により、管状部材5は図5において右回転しようとする。それを阻止するため、レバー28の穴28bを挿通して棒状の回り止め部材42をケース16のカバー33を外して挿入する。この回り止め部材42がピン27の右回転を阻止することにより、予巻きを維持することができる。なお、この回り止め部材42は挿入状態でカバー33の位置よりも突出する長さとすることにより、カバー33を取り付ける時に干渉するので、回り止め部材42の取り外し忘れを防止することができる。
また、ワイヤー35を引くことによりレバー28が半時計方向に回動し、ピン27との係合を解除することができるので、エレベータの乗場でスクリーン幕3の下降を試験することができる。また、ワイヤー34を引いたときにはレバー28が時計方向に回動し、図5において左回転するピン27の先端部が段差部28bに係合されることにより、スクリーン幕3の下降を停止させることができる。さらに、図2及び図4に示すように、管状部材5の一端部と第1のブラケット15の間、及び管状部材5の他端部第2のブラケット24の間には第1の軸7、及び第2の軸23が露出された空所40、及び41が形成されている。この空所40、41を設けたことにより、スクリーン幕3を巻き上げる場合、スクリーン幕3の抜け止め金具3aによる径方向への膨らみを防止でき、ケース16を大きくしなくても良いという効果が得られる。
さらに、図6は図4のVI−VI線における矢視断面図であり、スクリーン幕下降発報機構の要部のみ示している。図において、36は第2の軸23の端部に固定された歯車26に噛合う歯車であり、同軸で小歯車36aと一体に形成されている。37は歯車37aと一体に形成された作動子としてのカムであり、取付部材39に対し歯車37aが上記小歯車36aに噛合する位置に回転自在に軸支されている。カム37の外周部には所定位置に所定長の凹部37bが形成されている。38はカム37の外周部に係合し凹部37bによって動作するスイッチである。なお、300は上記歯車36、カム37、及びスイッチ38によって構成されたスクリーン幕下降発報機構であり、固定部であるケース16に固定された取付部材39に取り付けられている。
次に上記のように構成された実施の形態1におけるスクリーン幕下降発報機構300の動作について説明する。スクリーン幕3の下降とともに管状部材5が回転すると、第2の軸23に固着された歯車26により歯車36とその小歯車36aが回転し、小歯車36aに噛合う減速段の歯車37aに固着されたカム37が減速回転する。カム37の外周部にはスイッチの検出部が当接して摺動しており、カム37の回転により凹部37bに応動してスイッチ38の検出部は入り切りする。スクリーン幕3がエレベータ三方枠の上端部から所定距離下降したとき、スイッチ38がスイッチングするように設定し、その後、スクリーン幕3が下端部まで移動する範囲でスイッチングが変化しないように歯車の減速比及び/または凹部37bの長さ(回転角度)が規定されている。これによりスクリーン幕3がある範囲下降したら下降信号を発信し、その後、スクリーン幕3が下端部に達するまでの全範囲で信号を発信し続けるように構成されている。なお、上記カムの凹部37bは凸部としても同様に構成できることは言うまでもない。
上記により、スクリーン幕3が所定の位置まで下降したら、スクリーン幕下降発報機構300の信号に応動して、図示しないエレベータ制御装置によりエレベータの運転を管制させ、それより、下降位置ではその管制運転を持続させることができる。このように上記構成によれば、スクリーン幕下降発報機構300の構造を簡単にしたので簡易に巻取り装置2内に設置でき、安価な構成とすることができる。また、図5に示すスクリーン幕3を下降させる制御装置200、及び図6のスクリーン幕3の位置を検出して信号を発信するスクリーン幕下降発報機構300を夫々一体に取付部材32、及び取付部材39に組込む構造としたので、組付け前に部分組立ができまた、保守時に取り外しや、取り外しての調整が容易となり、製作コスト、保守コストが軽減できる効果を有する。
以上説明したように、この発明の実施の形態1によれば次のような効果が得られる。
スクリーン幕3下降時の速度制御用の抑速装置100をスクリーン幕3を巻き取る管状部材5の一端部内部に納めるように構成したことにより、巻取り装置が横方向に長く突出することを抑え、装置の横幅をコンパクトにした防火区画用スクリーン装置を得ることができる。また、前記抑速装置をワンウエイクラッチ、増速装置、減速ブレーキで構成し、増速装置を前記管状部材に巻取り力を付勢・調整する軸の回りに配置したので、抑速装置100の長さを短く構成することができる。
さらに、前記増速装置12を周方向に設けた複数段の歯車ユニットで構成し、歯車列の一端がワンウエイクラッチ10に固着した歯車11に係合し、他端を減速ブレーキが設けられた回転部材13のギア13aに噛合させ、歯車ユニットをスクリーン幕巻上用の管状部材5のボス部6に固定したことにより、抑速装置100を短く構成できる。また、減速ブレーキとして遠心力を利用した遠心ブレーキ錘14を用い、この遠心ブレーキ錘14を管状部材5の内周面部5aに直接作用させるようにしたことにより、抑速装置100の長さを短く構成することができる。
さらに、管状部材5を支える第1のブラケット15及び第2のブラケット24と、管状部材5の一端部及び他端部との間を離間させて、空所40、41を設けたことにより、スクリーン幕3を巻き取るときに、スクリーン幕3の両端部に設けられた抜け止め金具3aによる巻取り部の膨らみを防止し、スクリーン幕3の巻取り装置2が大きく(縦横寸法)ならない様にできる。
また、管状部材5に固着された第2の軸23に、取り付け位置及び角度が任意に設定可能なドグ25を介して該第2の軸23に直交する係止部材としてのピン27を少なくとも1本延出させ、その先端部に係合・解除するレバー28、その駆動装置、出力スイッチ、付勢バネ他で構成するスクリーン幕3の昇降を外部信号で、また、手動で規制する制御装置200を設けたので、巻取り装置2全体の構造が簡単にでき、巻取り装置2の幅寸法を小さくできる。また、保守作業のときなどに、ねじりバネ8による管状部材5の回転を阻止する回り止め部材42を着脱自在に設けたことにより、スクリーン幕3の取り付け、保守時の交換が容易にできる。
さらに、ねじりバネ8による管状部材5の巻上げを阻止する回り止め部材42は、使用時には巻取り装置2を構成するケース16やカバー33と干渉する取付位置、形状としたことにより、その回り止め部材42の取り外し忘れが防止できる。
また、スクリーン幕3の昇降を制御する制御装置200に隣接して、管状部材5に固着した第2の軸23に設けられた歯車26に噛合して動作するスクリーン幕下降発報機構300を設けたことにより、スクリーン幕3の下降に連繋してエレベータの管制運転ができる。
また、スクリーン幕3の降下を火災報知器等の外部信号で制御する制御装置200、及び、スクリーン幕下降発報機構300を、夫々の取付部材32、39に予め組み立て、それらをボルト等により上記ケース16に取り付けるようにしたので、組立性、保守性が向上できる。
ところで、上記実施の形態の説明では、抑速装置100に平歯車を用いて構成した例を示したが、必ずしもこれに限定されるものではない。また、スクリーン幕下降発報機構300の作動子としてカム37を用い、スイッチ38で検知するようにしたが、カムに限定されず、例えば光学的に検知するもの、磁気的に検知するものなど、公知の各種検知手段を用いても同様の効果が期待できる。その他、この発明の精神の範囲内で種々の変更や変形ができることは当然である。
この発明の実施の形態1による防火区画用スクリーン装置をエレベータ扉前に設置した状態を概略的に示す図であり、(a)は立面図、(b)は右側面図、(c)は図1(a)のC−C線における矢視断面図である。 図1のa部を詳細に示す要部断面図である。 図2のIII−III線における矢視断面図であり、増速装置の詳細を示している。 図1のb部の詳細を示す要部断面図である。 図4のV−V線における矢視断面図であり、スクリーン幕等は図示を省略し、要部のみ示している。 図4のVI−VI線における矢視断面図であり、要部のみ示している。
符号の説明
1 エレベータ三方枠、 1a 柱部材、 2 巻取り装置、 3 スクリーン幕、 3a 抜け止め金具、 4 錘、 5 管状部材、 5a 内周面部、 6 ボス部材、 6a 軸穴、 7 第1の軸、 8 ねじりバネ、 9 付勢操作レバー、 9a 固定具、 10 ワンウエイクラッチ、 11 ギア、 12 増速装置(歯車ユニット)、 13 回転部材、 13a ギア、 14 遠心ブレーキ錘(減速ブレーキ)、 15 第1のブラケット、 16 ケース、 20 ハウジング、 21 取付ネジ、 22 ボス、 23 第2の軸、 23a 端部穴、 24 第2のブラケット、 25 ドグ、 25a 固定ネジ、 26 歯車、 27 ピン(係止部材)、 28 レバー、 28a 段差部、 28b 穴(切り込み)、 29 ソレノイド(駆動装置)、 30 スイッチ、 31 引張りバネ、 32 取付部材、 33 カバー、 34 ワイヤー、 35 ワイヤー、 36 歯車、 36a 小歯車、 37 カム(作動子)、 37a 歯車、 37b 凹部、 38 スイッチ、 39 取付部材、 40、41 空所、 42 回り止め部材、 100 抑速装置、 200 制御装置、 300 スクリーン幕下降発報機構、 A(A1〜A4) 軸、 G(G1〜G4) ギア、 G1〜G4 小ギア、 G1〜G4 大ギア、 O 回動支点。

Claims (8)

  1. 防火区画を形成するスクリーン幕と、このスクリーン幕の下端部に設けられた錘と、上方部に配設され上記スクリーン幕を巻取りまたは繰り出して昇降させる管状部材とを備えた防火区画用スクリーン装置において、
    上記管状部材の一端部内側内部に固定されたボス部材と、
    上記管状部材の一端部からこのボス部材を挿通して設けられ該管状部材の一端部を支承する第1の軸と、
    上記ボス部材に対し上記管状部材の他端部側内部に設けられ一端部が上記第1の軸に固定され他端部が上記管状部材に対して固定され該第1の軸により上記スクリーン幕を巻取る方向に付勢されたねじりバネと、
    上記管状部材の内部であって上記第1の軸と上記ボス部材との間に介在させて設けられ、上記スクリーン幕を下降させるときの速度を抑制する抑速装置と、を備え、
    上記抑速装置は、上記第1の軸に支承された回転部材と、上記ボス部材に固定され上記管状部材の回転を増速して該回転部材に伝達し得る増速装置と、この増速装置及び上記第1の軸の間に、上記管状部材がスクリーン幕を下降させる向きに回転したときに上記増速装置が動作するように介装されたワンウエイクラッチと、上記回転部材の回転を抑制する減速ブレーキとを用いて構成され、
    上記減速ブレーキは、上記回転部材に設けられた遠心ブレーキ錘からなるとともに、この遠心ブレーキ錘が上記管状部材の内周面部と接触して摩擦力を発生させることにより上記管状部材の回転を抑制することを特徴とする防火区画用スクリーン装置。
  2. 上記増速装置を複数段の歯車ユニットで構成し、この歯車ユニットを上記ボス部材に対して固定したことを特徴とする請求項1に記載の防火区画用スクリーン装置。
  3. 上記管状部材に固着され該管状部材の他端部側から軸方向に突設された第2の軸と、上記管状部材の一端部、及び他端部からそれぞれ離間して空所を設けて配設され、上記第1の軸、及び第2の軸を回転可能に支承する第1のブラケット、及び第2のブラケットを備えてなることを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の防火区画用スクリーン装置。
  4. 上記第2のブラケットに対し上記管状部材とは反対側に設けられ、外部信号に応動して上記第2の軸を制御することにより上記スクリーン幕を制御する制御装置を備えたことを特徴とする請求項3に記載の防火区画用スクリーン装置。
  5. 上記制御装置は、上記第2の軸に対し径方向に突出され、所望の回転角度で固定された係止部材と、固定部に対し可動に設けられ上記係止部材の先端部に係合し得るレバーと、外部信号に応動してこのレバーを駆動し上記係止部材との係合を解除する駆動装置とを備えてなることを特徴とする請求項4に記載の防火区画用スクリーン装置。
  6. 固定部に対し着脱可能に設けられ、装着したときに上記係止部材の回転面内に突出させることにより上記ねじりバネによる上記管状部材の巻取り方向の回転を阻止する回り止め部材を設けたことを特徴とする請求項5に記載の防火区画用スクリーン装置。
  7. 上記制御装置の近傍に設けられ、上記第2の軸の回転により上記スクリーン幕の繰り出し方向先端部が所定範囲を超えて下降しているときには、常時信号を発するスクリーン幕下降発報機構を備えたことを特徴とする請求項3ないし請求項6の何れかに記載の防火区画用スクリーン装置。
  8. 上記制御装置及びスクリーン幕下降発報機構は、予め夫々の取付部材に組み付けられてなることを特徴とする請求項3ないし請求項7の何れかに記載の防火区画用スクリーン装置。
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