JP4467663B2 - クローラドリル及びその穿孔方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クローラドリル及びクローラドリルを用いた穿孔方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
採石場や石灰石鉱山等では、岩盤に発破孔を穿孔するためにクローラドリルが使用されている。
図10に示すように、従来のクローラドリル51は、左右一対のトラック52を備えた台車53上にオペレータキャビン57と旋回起伏可能なブーム装置54とが設けられており、ブーム装置54の先端部にはさく岩機60を搭載したガイドシェル61がチルト及びスイング可能に支持されている。
【0003】
採石場や石灰石鉱山の現場では、一般的にベンチカット法による採掘が行われる。ベンチカット法では、岩盤に階段状のベンチを形成し、図11のようにベンチ31から切羽30と平行に複数の発破孔Hを穿孔し、この発破孔Hに爆薬を装填し、発破によって岩盤を破砕し採掘する。
従来のクローラドリル51は、ブーム装置54の旋回範囲が狭く、穿孔時のブーム装置54の位置を台車53の進行方向前側とする必要があった。そこで、切羽30と平行に配列される複数の発破孔Hを順次穿孔する場合には、まず台車53を切羽30の方向に向けて前進させ、切羽30から所定距離離れた地点で停止させた後、ガイドシェル61をブーム装置54で台車53の進行方向前方の穿孔位置に位置決めし、一つの発破孔Hを穿孔する。次の発破孔を穿孔するときには、台車53を矢印Bに示すように一旦後退させた後、矢印Cのように再度前進させながら発破孔間の距離だけ横方向(図上左方)に移動させ、切羽30から所定距離離れた地点で前向きに停止させる。その後上記の穿孔と移動の作業を繰り返す。
【0004】
しかし、このような移動方法では、台車53を移動するのに時間を要し、移動のためのスペースを十分確保する必要があるばかりでなく、ジグザグ走行を繰り返すので台車53の走行系に疲労を引き起しやすい。
これに対し、移動を容易にするため、図12及び図13のように、進行方向を切羽30と平行にして、台車53を前進させることにより次の穿孔位置へ移動し、穿孔することが考えられるが、この方法では、台車53が切羽30に近接した位置を走行しなければならなくなる。上部べンチ31の切羽30に近接した部分は前回の発破の振動衝撃で岩盤が脆くなっているので、クローラドリル51を切羽30に近接させた状態で作業するのは危険である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、クローラドリルにおける上記問題を解決するものであって、進行方向を切羽と平行にして、切羽に近接しない位置で移動し、穿孔することが可能であり、穿孔作業をより安全に且つ効率良く行うことのできるクローラドリル及びクローラドリルの穿孔方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のクローラドリルは、トラックを備えた台車に、さく岩機を搭載したガイドシェルを支持するブーム装置を、台車の進行方向に対して直角方向まで旋回可能に設けることにより上記課題を解決している。
穿孔作業の際には、このクローラドリルを、切羽から所定距離離隔して進行方向が切羽と平行となるようにベンチ上に配置し、ブーム装置を切羽側へ旋回させて発破孔を穿孔し、台車を前進移動させることにより、切羽と平行に複数の発破孔を順次穿孔する。
【0007】
このクローラドリルは切羽に近接せずに切羽と平行に前進移動して複数の発破孔を順次穿孔できるので、穿孔作業を安全に且つ効率良く行うことができる。
穿孔操作手段を装備した運転席を台車の進行方向に対して直角方向まで旋回可能に設け、運転席の斜め前方に計器板を配置すると、クローラドリルの前進移動と穿孔の各操作を容易にすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施の一形態であるクローラドリルの側面図、図2はクローラドリルの作業時の状態を示す斜視図、図3はクローラドリルの作業時の状態を示す平面図、図4はクローラドリルの作業時の状態を示す正面図、図5は移動時の運転席の平面図、図6は穿孔時の運転席の平面図、図7は移動時のオペレータキャビンの正面図、図8は穿孔時のオペレータキャビンの平面図、図9はクローラドリルによる穿孔作業の説明図である。
【0009】
ここで、クローラドリル1は、左右一対のトラック2を備えた台車3上に旋回起伏可能にブーム装置4が設けられており、このブーム装置4の先端部にはさく岩機10を搭載したガイドシェル11がチルト及びスイング可能に支持されている。台車3の左側前端部にはオペレータキャビン7が配置されている。
ブーム装置4は、台車3の中央部に配置された基台5にブーム台6を旋回軸14によって枢着し、このブーム台6にブーム本体15の基端を起伏軸16によって枢着している。基台5とブーム台6との間には旋回用シリンダ17が設けられている。ブーム本体15は先端側の部分が伸縮可能なエキステンションブームとなっている。ブーム台6とブーム本体15との間には、起伏用シリンダ18が設けられている。
【0010】
このクローラドリル1では、台車3の左側前端部にオペレータキャビン7が配置されているので、ブーム装置4の左側への旋回は制限される。これに対し、台車3の基台5の前方から右側方までの範囲には、なにも配置されておらず、また旋回用シリンダ17は十分なストロークを有しているので、ブーム装置4は、右側へは台車3の進行方向に対して直角方向を超えるまで大きく旋回可能になっている。
【0011】
ブーム本体15の先端部には、チルトボデイ19がチルト軸20で枢着され、ブーム本体15とチルトボデイ19との間にはチルトシリンダ21が設けられている。チルトボデイ19にはスイングボデイ22がスイング軸23で枢着され、チルトボデイ19とスイングボデイ22との間にはスイングシリンダ24が設けられている。
【0012】
スイングボデイ22にはガイドマウンチング25がローテーション可能に支承されており、このガイドマウンチング25でガイドシェル11を前後摺動可能に支持している。
さく岩機10は、打撃機構と回転機構とを備えており、ガイドシェル11に設けられた送り機構で前後に移動可能になっていて、ロッド12に打撃と回転とを伝達して岩盤に穿孔することができる。
【0013】
オペレータキャビン7内には、穿孔操作ボックス26を装備した運転席8が台車3の進行方向に対して右側へ直角方向まで旋回可能に設けられている。また、運転席9の右斜め前方には、計器板27が運転席8を旋回させた状態でもオペレータが容易に視認できるよう斜め向きに配置されている。
このクローラドリル1を用いて切羽30と平行に配列される複数の発破孔Hを順次穿孔する場合には、まず、クローラドリル1を、切羽30から所定距離離隔して進行方向が切羽30と平行となるようにベンチ31上に配置する。次に、ブーム装置4を切羽30側へ右旋回させるとともに、ブーム装置4を起伏、伸縮させ、スイング、チルトしてガイドシェル11を穿孔位置に位置決めして一つの発破孔Hを穿孔する。このとき運転席8は図5の位置から図6のように右旋回させる。すると、オペレータがガイドシェル11側に正対して穿孔操作ボックスの操作ができるようになるので、穿孔操作は極めて容易である。
【0014】
次の発破孔を穿孔するときには、台車3を矢印Aに示すように前進移動させる。このときには、運転席8は、図5のように前向きに戻す。以後穿孔と前進移動を繰り返すことにより、切羽30と平行に複数の発破孔Hを順次穿孔する。
なお、このクローラドリル1は、ブーム本体15がエキステンションブームであるので、台車3を1箇所に停止させた状態で、ブーム本体15を伸縮し、旋回させることで複数の発破孔Hを穿孔することも可能である。
このクローラドリル1は、切羽30に近接せずに切羽30と平行に前進移動して複数の発破孔Hを順次穿孔できるので、穿孔作業を安全に且つ効率良く行うことができる。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のクローラドリルは、切羽に近接せずに切羽と平行に前進移動して複数の発破孔Hを順次穿孔できるので、穿孔作業を安全に且つ効率良く行うことができる。
穿孔操作手段を装備した運転席を台車の進行方向に対して直角方向まで旋回可能に設け、運転席の斜め前方に計器板を配置すると、クローラドリルの前進移動と穿孔の各操作を容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態であるクローラドリルの側面図である。
【図2】クローラドリルの作業時の状態を示す斜視図である。
【図3】クローラドリルの作業時の状態を示す平面図である。
【図4】クローラドリルの作業時の状態を示す正面図である。
【図5】移動時の運転席の平面図である。
【図6】穿孔時の運転席の平面図である。
【図7】移動時のオペレータキャビンの正面図である。
【図8】穿孔時のオペレータキャビンの正面図である。
【図9】クローラドリルによる穿孔作業の説明図である。
【図10】従来のクローラドリルの斜視図である。
【図11】従来のクローラドリルによる穿孔作業の説明図である。
【図12】従来のクローラドリルの作業時の状態を示す平面図である。
【図13】従来のクローラドリルの作業時の状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 クローラドリル
2 トラック
3 台車
4 ブーム装置
5 基台
6 ブーム台
7 オペレータキャビン
8 運転席
10 さく岩機
11 ガイドシェル
15 ブーム本体
17 旋回用シリンダ
26 穿孔操作ボックス
27 計器板
30 切羽
31 上部ベンチ
H 発破孔
Claims (2)
- 左右一対のトラックを備えた台車と、該台車に設けられたオペレータキャビンと、前記台車に旋回起伏可能に設けられて、さく岩機を搭載したガイドシェルを支持するブーム装置とを備えるクローラドリルであって、
前記オペレータキャビンは、前記ブーム装置の旋回軸よりも前記台車の進行方向に張り出して設けられており、
前記ブーム装置は、前記台車の左右方向に対して前記オペレータキャビンが設けられた側とは反対の側に、且つ前記台車の進行方向に対して直角方向まで旋回可能に設けられており、
前記オペレータキャビンは、穿孔操作手段を装備した運転席を有し、当該運転席は、前記台車の進行方向に対して前記直角方向まで前記オペレータキャビン内で旋回可能に設けられるとともに、前記オペレータキャビン内には、当該運転席が旋回可能な範囲の斜め前方に計器板が配置されていることを特徴とするクローラドリル。 - 台車の進行方向に対して直角方向まで旋回可能なブーム装置を備えたクローラドリルによる穿孔方法であって、
前記クローラドリルとして請求項1に記載のクローラドリルを用い、当該クローラドリルを、切羽から所定距離離隔して進行方向が切羽と平行となるようにベンチ上に配置し、前記ブーム装置を切羽側へ旋回させて発破孔を穿孔し、前記台車を前進移動させることにより、切羽と平行に複数の発破孔を順次穿孔することを特徴とするクローラドリルの穿孔方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11682799A JP4467663B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | クローラドリル及びその穿孔方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP11682799A JP4467663B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | クローラドリル及びその穿孔方法 |
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JP2000303768A JP2000303768A (ja) | 2000-10-31 |
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ID=14696617
Family Applications (1)
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JP11682799A Expired - Lifetime JP4467663B2 (ja) | 1999-04-23 | 1999-04-23 | クローラドリル及びその穿孔方法 |
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Families Citing this family (2)
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-
1999
- 1999-04-23 JP JP11682799A patent/JP4467663B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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